JP2003136671A - オフセット輪転印刷機におけるプリテンション方法 - Google Patents

オフセット輪転印刷機におけるプリテンション方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オフセット輪転印刷機においては、印刷開始
時にウェブテンションの安定性を高めたり、インキ予備
供給のためにウェブをプリテンションすることが行われ
ているが、このプリテンションは折機部においてウェブ
を順送りすることで行っていたため、給紙部で大きな弛
みができると時間がかかっていた。 【解決手段】 インフィード部からウェブパス部のいず
れかでウェブを紙押さえし、給紙部における回生ブレー
キ用モータを逆転させると共に折機部側でウェブを順送
りし、紙押さえ部の両側から紙引きしてウェブをプリテ
ンションすることで、短時間でプリテンションを実施で
きるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフセット輪転印
刷機におけるウェブのプリテンション(印刷前に一定の
張力をウェブに与える操作)方法に関し、特に、給紙部
のブレーキとしてモータによる回生ブレーキを用いた輪
転印刷機において、プリテンションを迅速に、均一に実
施する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オフセット輪転印刷機においては、印刷
開始時におけるウェブテンションの安定性を高めたり、
刷り出し時におけるインキ膜厚を一定に保つための予備
供給(QSI)に際して空転する印刷ユニットのブラン
ケットにウェブが取られて断紙するのを防止するため、
インフィード部、クーリング部の駆動を通常運転時の周
速と異ならせて折機を駆動させる、あるいはインフィー
ド、クーリング、ウェブパス、折機で順次紙押さえして
ジョグ駆動することにより、給紙部から供給されて印刷
機内で弛んだウェブをプリテンションすることが行われ
ている。
【0003】すなわち通常オフセット輪転印刷機は、図
4に概略構成を示したように、ロール状巻取紙8が装着
されるリールスタンド40を備え、印刷稼働の途上で
新、旧巻取紙を互いに接続して連続的にウェブ7を給送
するよう構成した給紙部1、印刷機全体を連動させる主
駆動軸41と無段変速機42を介して連結され、主駆動
軸41からの回転駆動力が伝達されて前記巻取紙8から
連続的にウェブ7を引き出すインフィードローラ43
と、バランスウェイトローラアーム44の支点軸45を
中心に回動するバランスウェイトローラ46と、図示し
ていないエアシリンダによって下流側のウェブテンショ
ン(ウェブ張力)を適宜にコントロールする機構等とを
備えたインフィード部2、インキ色の異なる複数組の印
刷装置がウェブ7の走行方向に沿って並設され、ウェブ
7を各印刷装置へ順次通紙させることによって多色印刷
を行う印刷部3、印刷を終えたウェブ7を図示していな
い乾燥部で加熱乾燥した後冷却するクーリング部5、ウ
ェブパス部47、ウェブ7を三角板(フォーミング)2
1を経て縦に二つ折りし、リードインローラ22、2
3、第1ニッピングローラ24、25、及び第2ニッピ
ングローラ26、27を順次経由して所定の位置で裁断
すると共に、折り畳んで目的とする折帖に形成し、その
後外部へ搬出する折機部6、ウェブパス部47に設けら
れてウェブ7のテンションを検出するテンション検出装
置48などでなっている。
【0004】そしてこのように構成されたオフセット輪
転印刷機においては、現行オーダーの印刷が終了すると
機械を停止して洗浄し、版胴に巻着した印刷版の交換
や、その他の次オーダーに対する前準備(オーダーチェ
ンジ)が行われ、この時、ブランケット胴や折機部6の
ニッピングローラ24、25、26、27等の係合(挟
持)を解放するため、ウェブ7が走行するウェブパスラ
インがフリーになり、通紙したウェブ7に作用する張力
がなくなってウェブ7の途中が弛緩した状態(図4中の
49)となる。このような状態から印刷を再開させた場
合には、印刷位置が天地方向においてずれたり、或いは
折機部6におけるウェブ7の裁断や折り畳みに際して加
工位置のずれが長期間続くといった不具合が発生する。
【0005】そのためこういった従来の装置では、オー
ダーチェンジ等に伴う再印刷の開始に当たって、先ず折
機部6の第1及び第2ニッピングローラ24、25、2
6、27のそれぞれを係合させてウェブ7を通常通り下
流へ移送すると共に、インフィード部2の無段変速機4
2を低速に設定して給送量を減少させ、上記ウェブ7の
下流側と上流側の走行速度差によってウェブ7の張力を
徐々に増大させていき、規定張力になった段階で正規の
印刷を行うようにしている。したがって、上記ウェブ張
力が規定の張力となる迄に多くの時間が掛かり、また、
その間に走行する(消費される)ウェブ7がすべて損紙
となってしまう。このため、従来の装置では、生産性が
低下するばかりでなく、資材(巻取紙)の損失が大きく
なり、生産コスト高を招来するという問題があった。
【0006】そのため特開2000−127352号公
報には、印刷部3の入り口側にあるインフィード部2の
インフィードローラ43を、正逆両方向に回転可能で回
転速度を自由に設定できるモータで駆動すると共に、折
機部6のプリテンションローラも回転速度を自由に設定
できるモータで駆動し、インフィードローラ43を逆転
させると共に折機部6のプリテンションローラを正方向
に回転させ、印刷再開前のプリテンションを行うように
したプリテンション方法が示されている。
【0007】また特開平11−139641号公報に
は、電子印刷機等においては定着装置を通過したウェブ
は加熱されて紙の長さが変化するため、給紙ドラグロー
ラと排紙ドラグローラ間に中間ドラグローラを設け、各
ドラグローラの周速差でウェブの弛みを取るよう制御す
るにあたり、各ドラグローラの周速差が小さい場合は張
力が安定するまで長時間を要して多くの損紙が生じると
いう欠点があるため、各ドラグローラをトルク制御でき
るようにし、トルク制御で迅速に各ドラグローラ間の弛
みを除去すると共に張力センサによりウェブの状態を検
出し、所定の張力に達したら速度制御に切り替えるよう
にした方法が示されている。
【0008】こういった制御は従来のシャフトレスオフ
セット輪転印刷機においても同じであり、インフィード
部、クーリング部の駆動を通常運転時の周速と異ならせ
て折機を駆動させる、あるいはインフィード、クーリン
グ、ウェブパス、折機で順次紙押さえしてジョグ駆動
し、給紙部から供給されて印刷機内で弛んだウェブをプ
リテンションすることが行われている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの特開
平11−139641号公報や特開2000−1273
52号公報に示されたプリテンション方法では、インフ
ィードローラと折機部のプリテンションローラに新たに
モータを設けねばならなかったり、各ドラグローラをト
ルク制御と速度制御の切り替えが可能なように構成する
必要があり、複雑な制御回路が必要であって高価にな
る。また、特開2000−127352号公報に示され
たプリテンション方法では、給紙部とインフィードロー
ラ間の弛みを取ることができず、さらに特開平11−1
39641号公報に示されたプリテンション方法では、
給紙ドラグローラと中間ドラグローラ間、中間ドラグロ
ーラと排紙ドラグローラ間という具合に順送りで弛みを
除去するためプリテンションに時間がかかる。
【0010】またシャフトレス機におけるプリテンショ
ンにおいても、給紙側でブレーキを掛けて折機側を駆動
してウェブの弛みを取っていたため、給紙でウェブが弛
んだ場合、その弛みが折機側に達して全パートでプリテ
ンションするのに時間を要し、かつ、テンションをイン
フィード、及びクーリングとウェブパス間のテンション
検出装置で検出しているため、全ての部位でテンション
が一定にならない場合がある。すなわちオフセット輪転
印刷機を停止した際、給紙部1におけるロール状巻取紙
8の回転はブレーキによって停止されて送り出しを防止
するようにしているが、このロール状巻取紙8の慣性が
大きい場合は急停止することが難しく、給紙部1とイン
フィード部2間の弛みが大きくなりってこの弛みを取る
ためには多大な時間を要することになる。
【0011】そのため本発明においては、このプリテン
ションを短時間で、かつ、均等に行えるようにすること
が課題である。
【0012】
【課題を解決するための手段】そのため本発明において
は、請求項1に記載したように、給紙部、インフィード
部、印刷部、乾燥部、クーリング部、ウェブパス部、折
機部を備え、給紙部のブレーキにモータによる回生ブレ
ーキを用いたオフセット輪転印刷機におけるウェブのプ
リテンション方法であって、前記インフィード部からウ
ェブパス部のいずれかでウェブを紙押さえし、前記給紙
部におけるモータを逆転させると共に折機部側でウェブ
を順方向送りしてウェブをプリテンションすることを特
徴とする。
【0013】プリテンションをこのような方法で行うこ
とにより、弛みが一番大きくなる可能性の高い給紙部と
インフィード間の弛みを給紙部のモータで吸収でき、か
つ、給紙部と折機部の両方で紙引きするから高速に、均
一にプリテンションを実施することができる。
【0014】そしてこのプリテンションにおける紙押さ
えは、請求項2に記載したように、前記インフィード部
における紙押さえローラでウェブを紙押さえすることが
好ましい。すなわち前記したように、給紙部におけるロ
ール状巻取紙は通常慣性が大きいためブレーキを掛けて
も急停止することが難しく、給紙部とインフィード部間
の弛みが大きくなってこの弛みを取るためには多大な時
間を要するが、このようにインフィード部で紙押さえを
した後給紙部におけるモータを逆回転させればこの弛み
を迅速に取ることができ、従来に比べて大幅な時間短縮
を図ることができる。
【0015】さらにこのプリテンションに際しては請求
項3に記載したように、前記プリテンションに際し、イ
ンフィード部の給紙部側、及びインフィード部から折機
部の間に備えたテンション検出装置でウェブのテンショ
ンを検出しながら行うことで、正確なプリテンションを
従来から備わっているテンション検出装置で実施するこ
とができる。
【0016】また同様にプリテンションに際して請求項
4に記載したように、前記プリテンションに際し、給紙
部のモータ、または折機部側におけるウェブ送り用モー
タのトルク変動でウェブのテンションを検出しながら行
うことも有効な技術的手段である。この場合は特にテン
ション検出装置を用いることなく、モータが回らなくな
った状態を検出することでテンションが所定値になった
と判断でき、安価にテンション検出をおこなうことがで
きる。
【0017】そして紙押さえは、請求項5乃至7に記載
したように、前記紙押さえを、ゴム板でウェブを押さえ
て行ったり、ウェブの送り用ローラの駆動用モータにお
けるモータブレーキで行ったり、ウェブの送り用ローラ
に駆動力を伝達するクラッチを固定することで行うこと
も有効な技術的手段である。ゴム板を用いてウェブを押
さえる方法は、特別にウェブ押さえ用の部品を設ける必
要があるが確実に押さえを実施することができ、モータ
ブレーキやクラッチで行う場合は特別な部品を用意する
ことなく、それぞれの機械に用いられている構成要素で
行うことができるため、安価に紙押さえを実施すること
ができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、この実施の
形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、そ
の相対配置などは、特に特定的な記載がない限りはこの
発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる
説明例に過ぎない。
【0019】図1は本発明におけるプリテンション方法
を実施するオフセット輪転印刷機の概略図、図2はオフ
セット輪転印刷機における本発明のプリテンション方法
を実施する部位の概念図、図3は本発明になるオフセッ
ト輪転印刷機におけるプリテンション方法のフロー図で
ある。
【0020】図1、図2において1は給紙部、2はイン
フィード部、3は印刷部、4は乾燥部、5はクーリング
部、6はウェブパス・折機部、7はウェブであり、この
うち給紙部1のロール状巻き取り紙8には、回生ブレー
キとプリテンション時におけるロール状巻き取り紙8を
逆転させるためのモータ20が設けられている。そして
インフィード部2にはインフィード用のドラグローラ
9、そのドラグローラ9に相対して設置して紙押さえを
行う紙押さえローラ10、給紙部1とインフィード部2
間のテンションを検出するテンション検出装置11が設
けられ、クーリング部5にも同様に紙引き用のドラグロ
ーラ12、そのドラグローラ12に相対して設置して紙
押さえを行う紙押さえローラ13、クーリング部5とウ
ェブパス・折機部6間のテンションを検出するテンショ
ン検出装置14が設けられている。
【0021】また図2において20は回生ブレーキとプ
リテンション時におけるロール状巻き取り紙8の逆転を
おこなうためのモータ、21は三角板(フォーミン
グ)、22、23はリードインローラ、24、25は第
1ニッピングローラ、26、27は第2ニッピングロー
ラで、ウェブ7は三角板(フォーミング)21を経てリ
ードインローラ22、23、第1ニッピングローラ2
4、25、及び第2ニッピングローラ26、27で縦に
二つ折りし、その後所定位置で裁断すると共に折り畳む
ことで目的とする折帖に形成し、その後外部へ搬出す
る。なおこの図2では、図1における印刷部3、乾燥部
4、クーリング部5などの図示は省略してある。
【0022】このように構成されるオフセット輪転印刷
機において、本発明の方法でプリテンションを行う場合
は、図3におけるステップS30で先ずインフィード部
2におけるドラグローラ9の回転を停止すると共にこの
ドラグローラ9に相対して設置された紙押さえローラ1
0でウェブ7を押さえるか、またはクーリング部5にお
けるドラグローラ12の回転を停止すると共にこのドラ
グローラ12に相対して設置された紙押さえローラ13
でウェブ7を押さえる。そしてステップS31でこの紙
押さえが完了したかどうかを検出し、完了していない場
合はステップS30に戻って紙押さえを実施すると共に
完了した場合は処理をステップS32に進める。
【0023】そしてステップS32で、給紙部の回生ブ
レーキ用モータ20を逆回転させると共に、ウェブパス
・折機部6の図示していないモータを順方向に回転させ
てウェブ7を順方向送りさせるか、あるいはインフィー
ド部2におけるドラグローラ9に相対して設置された紙
押さえローラ10で紙押さえした場合はさらにインフィ
ード部2、クーリング部5、ウェブパス・折機部6で順
次紙押さえしてジョグ駆動することにより、ウェブ7を
紙押さえした両側から互いに逆方向にウェブ7を紙引き
をする。そしてステップS34でテンション検出装置1
1、及び14でウェブ7のテンションが所定値に達した
かどうかを検出し、達していない場合はステップS32
に戻ってプリテンションを続行すると共に、いずれか一
方のテンションが所定値に達した場合はステップS35
に進む。
【0024】そしてこのステップS35で、給紙部1
側、またはウェブパス・折機部6側のテンションが所定
値に達した方のモータを停止し、プリテンションを完了
させる。すなわち、給紙部1側のテンションが所定値に
達した場合は、給紙部1の回生ブレーキ用モータ20の
逆転を停止し、ウェブパス・折機部6側のテンションが
所定値に達した場合は、ウェブパス・折機部6における
ウェブ7の順方向送りを停止する。そしてステップS3
6で両側のテンションが所定値に達したかどうかを確認
し、現在は片方のテンションが所定値に達しただけなの
でステップS32に戻り、ステップS36で両方のテン
ションが所定値に達したことを確認するまで以上の動作
を繰り返す。
【0025】こうして両側のテンションが所定値に達し
たらプリテンションを完了するわけであるが、こうして
紙押さえした両側で互いに逆方向に紙引きしてプリテン
ションが行われるから迅速にプリテンションが実施でき
ると共に、ウェブ7のテンションの状態を常時テンショ
ン検出装置11、及び14で検出しながらプリテンショ
ンを実施するため正確なプリテンションが可能となる。
【0026】以上が本発明になるオフセット輪転印刷機
におけるプリテンション方法であるが、以上の説明では
プリテンションの際の紙押さえをインフィード部2にお
けるドラグローラ9に相対して設置された紙押さえロー
ラ10、またはクーリング部5におけるドラグローラ1
2に相対して設置された紙押さえローラ13のいずれか
としたが、前記したように給紙部1におけるロール状巻
取紙8は通常慣性が大きいためブレーキを掛けても急停
止することが難しく、給紙部1とインフィード部2間の
弛みが大きくなってこの弛みを取るためには多大な時間
を要する。そのため、インフィード部2で紙押さえをす
ると、より迅速にプリテンションを実施することができ
る。
【0027】またプリテンションの際のテンション検出
に、テンション検出装置11、及び14を用いると説明
したが、シャフトレスのオフセット輪転印刷機において
はモータのトルク制御ができるので、トルクを下げて運
転することにより、ウェブ7が張ってモータが回らなく
なったとき、止まった状態を検出して所定のテンション
が得られたとすることができる。このようにすると、特
別なテンション検出装置を用いることなく、安価にプリ
テンションを実施する構成とすることができる。
【0028】また紙押さえについても、インフィード部
2におけるドラグローラ9に相対して設置された紙押さ
えローラ10、またはクーリング部5におけるドラグロ
ーラ12に相対して設置された紙押さえローラ13のい
ずれかとしたが、これについても種々の方法を取ること
ができる。例えばゴム板でウェブ7を両側から挟んで固
定する装置を所定の位置に設ける方法、シャフトレス機
ではウェブの送り用ローラの駆動用モータを停止し、こ
のモータブレーキで行う方法、シャフト機ではウェブの
送り用ローラに駆動力を伝達するクラッチとブレーキを
利用してクラッチを固定することで行う方法などがあ
る。
【0029】ゴム板を用いてウェブ7を押さえる方法
は、特別にウェブ押さえ用の部品を設ける必要があるが
確実に押さえを実施することができ、モータブレーキや
クラッチで行う場合は特別な部品を用意することなく、
安価に紙押さえを実施することができる。
【0030】
【発明の効果】以上記載の如く請求項1に記載した本発
明によれば、弛みが一番大きくなる可能性の高い給紙部
とインフィード間の弛みを給紙部のモータで吸収でき、
かつ、給紙部と折機部の両方で紙引きするから高速に、
均一にプリテンションを実施することができる。
【0031】そして請求項2に記載した本発明によれ
ば、給紙部におけるロール状巻取紙は通常慣性が大きい
ためブレーキを掛けても急停止することが難しく、給紙
部とインフィード部間の弛みが大きくなってこの弛みを
取るためには多大な時間を要するが、インフィード部で
紙押さえをした後給紙部におけるモータを逆回転させれ
ばこの弛みを迅速に取ることができ、従来に比べて大幅
な時間短縮を図ることができる。
【0032】さらに請求項3に記載した本発明によれ
ば、インフィード部の給紙部側、及びインフィード部か
ら折機部の間に備えたテンション検出装置でウェブのテ
ンションを検出しながらプリテンションを行うことで、
正確なプリテンションを従来から備わっているテンショ
ン検出装置で実施することができる。
【0033】また請求項4に記載した本発明によれば、
特にテンション検出装置を用いることなく、モータが回
らなくなった状態を検出することでテンションが一定値
になったと判断でき、安価にテンション検出をおこなう
ことができる。
【0034】そして請求項5乃至7に記載した本発明に
よれば、ゴム板を用いてウェブを押さえる方法は、特別
にウェブ押さえ用の部品を設ける必要があるが確実に押
さえを実施することができ、モータブレーキやクラッチ
で行う場合は特別な部品を用意することなく、安価に紙
押さえを実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明におけるオフセット輪転印刷機におけ
るプリテンション方法を実施するオフセット輪転印刷機
の概略図である。
【図2】 本発明におけるオフセット輪転印刷機におけ
るプリテンション方法を説明するための概念図である。
【図3】 本発明になるオフセット輪転印刷機における
プリテンション方法のフロー図である。
【図4】 従来のオフセット輪転印刷機におけるプリテ
ンション方法を説明するための概念図である。
【符号の説明】
1 給紙部 2 インフィード部 3 印刷部 4 乾燥部 5 クーリング部 6 ウェブパス・折機部 7 ウェブ 8 ロール状巻き取り紙 9 ドラグローラ 10 紙押さえローラ 11 テンション検出装置 12 ドラグローラ 13 紙押さえローラ 14 テンション検出装置 21 三角板(フォーミング) 20 給紙部の回生ブレーキ用モータ 22、23 リードインローラ 24、25 第1ニッピングローラ 26、27 第2ニッピングローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水野 浩司 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工業 株式会社紙・印刷機械事業部内 Fターム(参考) 3F105 AA01 AB03 BA01 CA15 CB01 CB07 DA04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給紙部、インフィード部、印刷部、乾燥
    部、クーリング部、ウェブパス部、折機部を備え、給紙
    部のブレーキにモータによる回生ブレーキを用いたオフ
    セット輪転印刷機におけるウェブのプリテンション方法
    であって、 前記インフィード部からウェブパス部のいずれかでウェ
    ブを紙押さえし、前記給紙部におけるモータを逆転させ
    ると共に折機部側でウェブを順方向送りしてウェブをプ
    リテンションすることを特徴とするオフセット輪転印刷
    機におけるプリテンション方法。
  2. 【請求項2】 前記インフィード部における紙押さえロ
    ーラでウェブを紙押さえすることを特徴とする請求項1
    に記載したオフセット輪転印刷機におけるプリテンショ
    ン方法。
  3. 【請求項3】 前記プリテンションに際し、インフィー
    ド部の給紙部側、及びインフィード部から折機部の間に
    備えたテンション検出装置でウェブのテンションを検出
    しながら行うことを特徴とする請求項1に記載したオフ
    セット輪転印刷機におけるプリテンション方法。
  4. 【請求項4】 前記プリテンションに際し、給紙部のモ
    ータ、または折機部側におけるウェブ送り用モータのト
    ルク変動でウェブのテンションを検出しながら行うこと
    を特徴とする請求項1に記載したオフセット輪転印刷機
    におけるプリテンション方法。
  5. 【請求項5】 前記紙押さえを、ゴム板でウェブを押さ
    えて行うことを特徴とする請求項1に記載したオフセッ
    ト輪転印刷機におけるプリテンション方法。
  6. 【請求項6】 前記紙押さえを、ウェブの送り用ローラ
    の駆動用モータにおけるモータブレーキで行うことを特
    徴とする請求項1に記載したオフセット輪転印刷機にお
    けるプリテンション方法。
  7. 【請求項7】 前記紙押さえを、ウェブの送り用ローラ
    に駆動力を伝達するクラッチを固定することで行うこと
    を特徴とする請求項1に記載したオフセット輪転印刷機
    におけるプリテンション方法。
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JP2007039161A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 搬送装置、記録システムおよび搬送方法
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