JPH10263074A - 流体流通管路 - Google Patents
流体流通管路Info
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- JPH10263074A JPH10263074A JP9094855A JP9485597A JPH10263074A JP H10263074 A JPH10263074 A JP H10263074A JP 9094855 A JP9094855 A JP 9094855A JP 9485597 A JP9485597 A JP 9485597A JP H10263074 A JPH10263074 A JP H10263074A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】使用前に管路の洗浄を必要とする流体流通管路
(血液透析などに使用される血液および輸液流通チュー
ブなど)の洗浄流体(輸液など)による管路の洗浄操作
を簡便かつ安全に行うことができる流体流通管路を提供
する。 【解決手段】第1管路(血液管路)1、第2管路(輸液
管路)5および第3管路(洗浄用補助管路)9で構成さ
れ、第2管路5の一端を第1管路1に連通させ、第3管
路9の一端を第2管路5に連通させ、第1管路1の一端
と第3管路9の一端とが着脱自在に結合できるようにな
され、第1管路1の他端を流体処理要素(図示せず)に
連通させ、第2管路5の他端から洗浄流体(輸液)を供
給し得るようになした流体流通管路において、第2管路
5と第3管路9との連通部Fに、三方コック11を設け
た流体流通管路。
(血液透析などに使用される血液および輸液流通チュー
ブなど)の洗浄流体(輸液など)による管路の洗浄操作
を簡便かつ安全に行うことができる流体流通管路を提供
する。 【解決手段】第1管路(血液管路)1、第2管路(輸液
管路)5および第3管路(洗浄用補助管路)9で構成さ
れ、第2管路5の一端を第1管路1に連通させ、第3管
路9の一端を第2管路5に連通させ、第1管路1の一端
と第3管路9の一端とが着脱自在に結合できるようにな
され、第1管路1の他端を流体処理要素(図示せず)に
連通させ、第2管路5の他端から洗浄流体(輸液)を供
給し得るようになした流体流通管路において、第2管路
5と第3管路9との連通部Fに、三方コック11を設け
た流体流通管路。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体処理要素、例
えば、人工腎臓、血漿分離装置などの体液処理装置に接
続されて用いられる流体流通管路に関する。特に、流体
処理要素の使用に当たり、当該流体処理要素ならびにそ
れに接続される流体流通管路に、一旦、洗浄流体を供給
することにより、当該流路を洗浄処理し、しかる後、当
該流体処理要素を正規の使用に供するのに適した流体流
通管路に関する。
えば、人工腎臓、血漿分離装置などの体液処理装置に接
続されて用いられる流体流通管路に関する。特に、流体
処理要素の使用に当たり、当該流体処理要素ならびにそ
れに接続される流体流通管路に、一旦、洗浄流体を供給
することにより、当該流路を洗浄処理し、しかる後、当
該流体処理要素を正規の使用に供するのに適した流体流
通管路に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者は、一端に開口Aを有し、他端
に血液透析装置に連通される開口Bを有する第1管路
と、一端に開口Cを有し、他端がこの第1管路の途中に
おいて連通部Dによりこの第1管路に結合された第2管
路と、一端に開口Eを有し、他端がこの第2管路の途中
において連通部Fによりこの第2管路に結合された第3
管路とからなり、前記開口Aと前記開口Eとを、流体流
通が可能なように相互に結合し、また相互に分離できる
ようになし、前記連通部Dと前記連通部Fとの間に位置
する前記第2管路に、この管路を外部から圧搾し管路の
流体流通を閉止可能にする第1クランプ手段を設け、更
に、前記連通部Fの近傍において、前記第3管路に、こ
の管路を外部から圧搾し管路の流体流通を閉止可能にす
る第2クランプ手段を設けた流体流通管路を製作、販売
し、病院での使用に供した。なお、前記各管路は、通
常、合成樹脂製の可とう性チューブで形成されている。
に血液透析装置に連通される開口Bを有する第1管路
と、一端に開口Cを有し、他端がこの第1管路の途中に
おいて連通部Dによりこの第1管路に結合された第2管
路と、一端に開口Eを有し、他端がこの第2管路の途中
において連通部Fによりこの第2管路に結合された第3
管路とからなり、前記開口Aと前記開口Eとを、流体流
通が可能なように相互に結合し、また相互に分離できる
ようになし、前記連通部Dと前記連通部Fとの間に位置
する前記第2管路に、この管路を外部から圧搾し管路の
流体流通を閉止可能にする第1クランプ手段を設け、更
に、前記連通部Fの近傍において、前記第3管路に、こ
の管路を外部から圧搾し管路の流体流通を閉止可能にす
る第2クランプ手段を設けた流体流通管路を製作、販売
し、病院での使用に供した。なお、前記各管路は、通
常、合成樹脂製の可とう性チューブで形成されている。
【0003】この流体流通管路の構造および作用を、図
2を用いて説明する。図2において、血液管路(第1管
路)21は、一端に開口Aを有し、他端に、血液透析装
置(流体処理要素)(図示せず)に連通される開口Bを
有する。開口Aには、シャント22が取り付けられ、こ
のシャント22には、シャントキャップ23が着脱自在
に取り付けられている。開口Bには、血液透析装置の血
液流路に接続するためのキャップ付きコネクター24が
取り付けられている。一方、輸液管路(第2管路)25
は、一端に開口Cを有し、他端は、前記血液管路21の
途中に設けられた連通部Dにおいて、この血液管路21
に結合されている。開口Cには、輸液供給源(図示せ
ず)に結合されるロケトン針26が取り付けられ、この
ロケトン針26には、内部にウレタン栓27が収納され
たプロテクター28が着脱自在に取り付けられている。
また、一方、洗浄用補助管路(第3管路)29は、一端
に開口Eを有し、他端は、前記輸液管路25の途中に設
けられた連通部Fにおいて、この輸液管路25に結合さ
れている。開口Eには、キャップ30が着脱自在に取り
付けられている。更に、前記連通部Dと前記連通部Fと
の間に位置する前記第2管路には、着脱自在に、この管
路を外部から圧搾し管路の流体流通を閉止可能にするク
ランプ31(第1クランプ手段)が設けられ、前記連通
部Fの近傍において、前記第3管路には、この管路を外
部から圧搾し管路の流体流通を閉止可能にするクランプ
32(第2クランプ手段)が設けられている。
2を用いて説明する。図2において、血液管路(第1管
路)21は、一端に開口Aを有し、他端に、血液透析装
置(流体処理要素)(図示せず)に連通される開口Bを
有する。開口Aには、シャント22が取り付けられ、こ
のシャント22には、シャントキャップ23が着脱自在
に取り付けられている。開口Bには、血液透析装置の血
液流路に接続するためのキャップ付きコネクター24が
取り付けられている。一方、輸液管路(第2管路)25
は、一端に開口Cを有し、他端は、前記血液管路21の
途中に設けられた連通部Dにおいて、この血液管路21
に結合されている。開口Cには、輸液供給源(図示せ
ず)に結合されるロケトン針26が取り付けられ、この
ロケトン針26には、内部にウレタン栓27が収納され
たプロテクター28が着脱自在に取り付けられている。
また、一方、洗浄用補助管路(第3管路)29は、一端
に開口Eを有し、他端は、前記輸液管路25の途中に設
けられた連通部Fにおいて、この輸液管路25に結合さ
れている。開口Eには、キャップ30が着脱自在に取り
付けられている。更に、前記連通部Dと前記連通部Fと
の間に位置する前記第2管路には、着脱自在に、この管
路を外部から圧搾し管路の流体流通を閉止可能にするク
ランプ31(第1クランプ手段)が設けられ、前記連通
部Fの近傍において、前記第3管路には、この管路を外
部から圧搾し管路の流体流通を閉止可能にするクランプ
32(第2クランプ手段)が設けられている。
【0004】次に、この流体流通管路の患者の血液透析
における使用状態を説明する。すなわち、シャント22
が患者の静脈に結合され、開口Aから流入する血液は、
血液管路21を流れ、コネクター24から血液透析装置
(図示せず)に入り、この装置内の透析膜を介して、別
途、この装置に導入される透析液との間で血液透析処理
がなされ、しかる後、この装置から導出され、この装置
に結合されている透析済み血液管路(図示せず)を流
れ、患者の静脈に結合される、この血液管路の開口に取
り付けられているシャント(図示せず)から、患者に戻
され、一方、前記輸液供給源(図示せず)の輸液は、ロ
ケトン針26から輸液管路25に導入され、この輸液管
路25を流れ、連通部Dにおいて、血液管路21に供給
される。
における使用状態を説明する。すなわち、シャント22
が患者の静脈に結合され、開口Aから流入する血液は、
血液管路21を流れ、コネクター24から血液透析装置
(図示せず)に入り、この装置内の透析膜を介して、別
途、この装置に導入される透析液との間で血液透析処理
がなされ、しかる後、この装置から導出され、この装置
に結合されている透析済み血液管路(図示せず)を流
れ、患者の静脈に結合される、この血液管路の開口に取
り付けられているシャント(図示せず)から、患者に戻
され、一方、前記輸液供給源(図示せず)の輸液は、ロ
ケトン針26から輸液管路25に導入され、この輸液管
路25を流れ、連通部Dにおいて、血液管路21に供給
される。
【0005】次に、この流体流通管路の上記血液透析処
置に供する前に行うこの流体流通管路ならびに前記血液
透析装置の洗浄操作について説明する。すなわち、流体
流通管路ならびに血液透析装置は、これらが流体流通が
可能な状態に結合された状態で、洗浄流体(通常は、輸
液)を用いて行われる。先ず、開口Aに取り付けられて
いるシャント22のシャントキャップ23と開口Eのキ
ャップ30とが外され、開口Aのシャント22と開口E
とが流体流通可能に結合され、一方、開口Cのロケトン
針26のプロテクター28が外され、ロケトン針26
が、輸液供給源(図示せず)に、そこからの輸液が輸液
管路25に供給可能に結合される。
置に供する前に行うこの流体流通管路ならびに前記血液
透析装置の洗浄操作について説明する。すなわち、流体
流通管路ならびに血液透析装置は、これらが流体流通が
可能な状態に結合された状態で、洗浄流体(通常は、輸
液)を用いて行われる。先ず、開口Aに取り付けられて
いるシャント22のシャントキャップ23と開口Eのキ
ャップ30とが外され、開口Aのシャント22と開口E
とが流体流通可能に結合され、一方、開口Cのロケトン
針26のプロテクター28が外され、ロケトン針26
が、輸液供給源(図示せず)に、そこからの輸液が輸液
管路25に供給可能に結合される。
【0006】次いで、輸液管路25にクランプ31が装
着され、これが閉止状態にセットされる。また、洗浄用
補助管路29にクランプ32が装着され、これは開放状
態になされる。この状態において、輸液供給源からの輸
液供給を開始すると、輸液は、輸液管路25を通り、ク
ランプ31が閉止状態にあるため、連通部Fから洗浄用
補助管路29を通り、開口Eと開口Aとの結合部を経
て、血液管路21を通り、連通部Dを経て、血液管路2
1を更に進み、開口Bを経て、血液透析装置(図示せ
ず)の血液流通流路を流れ、上記正規の使用時に患者の
静脈に結合される血液管路(図示せず)の開放端から流
出され、廃棄される。この操作により、血液管路21、
血液透析装置(図示せず)の血液流通流路および患者の
静脈に結合される血液管路(図示せず)の洗浄が行われ
る。
着され、これが閉止状態にセットされる。また、洗浄用
補助管路29にクランプ32が装着され、これは開放状
態になされる。この状態において、輸液供給源からの輸
液供給を開始すると、輸液は、輸液管路25を通り、ク
ランプ31が閉止状態にあるため、連通部Fから洗浄用
補助管路29を通り、開口Eと開口Aとの結合部を経
て、血液管路21を通り、連通部Dを経て、血液管路2
1を更に進み、開口Bを経て、血液透析装置(図示せ
ず)の血液流通流路を流れ、上記正規の使用時に患者の
静脈に結合される血液管路(図示せず)の開放端から流
出され、廃棄される。この操作により、血液管路21、
血液透析装置(図示せず)の血液流通流路および患者の
静脈に結合される血液管路(図示せず)の洗浄が行われ
る。
【0007】次いで、更に、洗浄用補助管路29のクラ
ンプ32が開放状態から閉止状態に切り替えられ、輸液
管路25のクランプ31が閉止状態から開放状態に切り
替えられると、輸液は、輸液管路25を通り、クランプ
32が閉止状態にあるため、連通部Fにて輸液管路25
をまっ直ぐに流れ、連通部Dにて、血液管路21に流入
し、血液管路21を開口部Bを経て血液透析装置(図示
せず)へと流れ、血液透析装置(図示せず)の血液流通
流路を流れ、上記正規の使用時に患者の静脈に結合され
る血液管路(図示せず)の開放端から流出され、廃棄さ
れる。この操作により、連通部Fと連通部Dとの間の輸
液管路25の洗浄が行われる。洗浄が完了した流体流通
管路および血液透析装置(図示せず)は、開口Aと開口
Eとの結合が解かれ、開口Aの先端のシャント22は、
透析患者の静脈に結合されるまで清潔に保持され、必要
に応じて、開口Eには、キャップ30が再び止着され、
上記血液透析の使用に供される状態となる。
ンプ32が開放状態から閉止状態に切り替えられ、輸液
管路25のクランプ31が閉止状態から開放状態に切り
替えられると、輸液は、輸液管路25を通り、クランプ
32が閉止状態にあるため、連通部Fにて輸液管路25
をまっ直ぐに流れ、連通部Dにて、血液管路21に流入
し、血液管路21を開口部Bを経て血液透析装置(図示
せず)へと流れ、血液透析装置(図示せず)の血液流通
流路を流れ、上記正規の使用時に患者の静脈に結合され
る血液管路(図示せず)の開放端から流出され、廃棄さ
れる。この操作により、連通部Fと連通部Dとの間の輸
液管路25の洗浄が行われる。洗浄が完了した流体流通
管路および血液透析装置(図示せず)は、開口Aと開口
Eとの結合が解かれ、開口Aの先端のシャント22は、
透析患者の静脈に結合されるまで清潔に保持され、必要
に応じて、開口Eには、キャップ30が再び止着され、
上記血液透析の使用に供される状態となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この従来の流体流通管
路は、上記操作の説明から明らかな通り、洗浄操作に当
たり、2つのクランプ29、31を所定の時間間隔をも
ってそれぞれの状態を切り替える操作を手際よく行う必
要があり、また、2つのクランプ29、31の洗浄用補
助管路29および輸液管路25へのそれぞれの装着、必
要に応じてそれぞれの離脱操作が必要であり、それがた
め、一度に多くの透析患者を扱う病院の透析処置担当者
からは、これら操作の煩雑さの解消の要望がなされるに
至った。本発明が解決しようとする課題は、この従来技
術の操作の煩雑さであり、特に病院における処置装置の
操作の単純化、安全化を図り、処置担当者の要員不足問
題の軽減、処置における患者の精神的負担の軽減を図る
ことを目的とする。
路は、上記操作の説明から明らかな通り、洗浄操作に当
たり、2つのクランプ29、31を所定の時間間隔をも
ってそれぞれの状態を切り替える操作を手際よく行う必
要があり、また、2つのクランプ29、31の洗浄用補
助管路29および輸液管路25へのそれぞれの装着、必
要に応じてそれぞれの離脱操作が必要であり、それがた
め、一度に多くの透析患者を扱う病院の透析処置担当者
からは、これら操作の煩雑さの解消の要望がなされるに
至った。本発明が解決しようとする課題は、この従来技
術の操作の煩雑さであり、特に病院における処置装置の
操作の単純化、安全化を図り、処置担当者の要員不足問
題の軽減、処置における患者の精神的負担の軽減を図る
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の流体流通管路は、次の構成からなる。すなわ
ち、(イ)一端に開口Aを有し、他端に流体処理要素に
連通される開口Bを有する第1管路と、(ロ)一端に開
口Cを有し、他端が前記第1管路の途中において連通部
Dにより前記第1管路に結合された第2管路と、(ハ)
一端に開口Eを有し、他端が前記第2管路の途中におい
て連通部Fにより前記第2管路に結合された第3管路と
からなり、(ニ)前記開口Aと前記開口Eとが流体流通
が可能なように相互に結合されまた相互に分離される関
係にある流体流通管路において、(ホ)前記連通部F
が、管路の連通方向を切り替える三方コックにより形成
されていることを特徴とする流体流通管路。
の本発明の流体流通管路は、次の構成からなる。すなわ
ち、(イ)一端に開口Aを有し、他端に流体処理要素に
連通される開口Bを有する第1管路と、(ロ)一端に開
口Cを有し、他端が前記第1管路の途中において連通部
Dにより前記第1管路に結合された第2管路と、(ハ)
一端に開口Eを有し、他端が前記第2管路の途中におい
て連通部Fにより前記第2管路に結合された第3管路と
からなり、(ニ)前記開口Aと前記開口Eとが流体流通
が可能なように相互に結合されまた相互に分離される関
係にある流体流通管路において、(ホ)前記連通部F
が、管路の連通方向を切り替える三方コックにより形成
されていることを特徴とする流体流通管路。
【0010】
【作用】上記の構成からなる本発明の流体流通管路にお
いて、開口Aと開口Eとを流体流通可能に結合し、第2
管路から第3管路への流体の流れを可能とするとともに
連通部Dへの流体の流れを阻止する状態に連通部Fの三
方コックを操作し、開口Cから洗浄流体を供給すると、
開口Cから連通部Fまでの第2管路と第1管路の洗浄が
なせ、次いで、第3管路への流体の流れを阻止するとと
もに連通部Dへの流体の流れを可能とする状態に連通部
Fの三方コックを操作すると、開口Cから供給される洗
浄流体により、連通部Fから連通部Dまでの第2管路の
洗浄が完了する。なお、ここに述べた三方コックの操作
手順は、これを逆の順に行っても良い。
いて、開口Aと開口Eとを流体流通可能に結合し、第2
管路から第3管路への流体の流れを可能とするとともに
連通部Dへの流体の流れを阻止する状態に連通部Fの三
方コックを操作し、開口Cから洗浄流体を供給すると、
開口Cから連通部Fまでの第2管路と第1管路の洗浄が
なせ、次いで、第3管路への流体の流れを阻止するとと
もに連通部Dへの流体の流れを可能とする状態に連通部
Fの三方コックを操作すると、開口Cから供給される洗
浄流体により、連通部Fから連通部Dまでの第2管路の
洗浄が完了する。なお、ここに述べた三方コックの操作
手順は、これを逆の順に行っても良い。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係る流体流通管路の一実
施例を用い、図1を参照しながら、本発明に係る流体流
通管路の構造および作用を説明する。
施例を用い、図1を参照しながら、本発明に係る流体流
通管路の構造および作用を説明する。
【0012】図1において、血液管路(第1管路)1
は、一端に開口Aを有し、他端に、血液透析装置(流体
処理要素)(図示せず)に連通される開口Bを有する。
開口Aには、シャント2が取り付けられ、このシャント
2には、シャントキャップ3が着脱自在に取り付けられ
ている。開口Bには、血液透析装置の血液流路に接続す
るためのキャップ付きコネクター4が取り付けられてい
る。一方、輸液管路(第2管路)5は、一端に開口Cを
有し、他端は、前記血液管路1の途中に設けられた連通
部Dにおいて、この血液管路1に結合されている。開口
Cには、輸液供給源(図示せず)に結合されるロケトン
針6が取り付けられ、このロケトン針6には、内部にウ
レタン栓7が収納されたプロテクター8が着脱自在に取
り付けられている。また、一方、洗浄用補助管路(第3
管路)9は、一端に開口Eを有し、他端は、前記輸液管
路5の途中に設けられた連通部Fにおいて、この輸液管
路5に結合されている。開口Eには、キャップ10が着
脱自在に取り付けられている。更に、前記連通部Fが、
三方コック11にて形成されている。
は、一端に開口Aを有し、他端に、血液透析装置(流体
処理要素)(図示せず)に連通される開口Bを有する。
開口Aには、シャント2が取り付けられ、このシャント
2には、シャントキャップ3が着脱自在に取り付けられ
ている。開口Bには、血液透析装置の血液流路に接続す
るためのキャップ付きコネクター4が取り付けられてい
る。一方、輸液管路(第2管路)5は、一端に開口Cを
有し、他端は、前記血液管路1の途中に設けられた連通
部Dにおいて、この血液管路1に結合されている。開口
Cには、輸液供給源(図示せず)に結合されるロケトン
針6が取り付けられ、このロケトン針6には、内部にウ
レタン栓7が収納されたプロテクター8が着脱自在に取
り付けられている。また、一方、洗浄用補助管路(第3
管路)9は、一端に開口Eを有し、他端は、前記輸液管
路5の途中に設けられた連通部Fにおいて、この輸液管
路5に結合されている。開口Eには、キャップ10が着
脱自在に取り付けられている。更に、前記連通部Fが、
三方コック11にて形成されている。
【0013】次に、この流体流通管路の患者の血液透析
における使用状態を説明する。すなわち、シャント2が
患者の静脈に結合され、開口Aから流入する血液は、血
液管路1を流れ、コネクター4から血液透析装置(図示
せず)に入り、この装置内の透析膜を介して、別途、こ
の装置に導入される透析液との間で血液透析処理がなさ
れ、しかる後、この装置から導出され、この装置に結合
されている透析済み血液管路(図示せず)を流れ、患者
の静脈に結合される、この血液管路の開口に取り付けら
れているシャント(図示せず)から、患者に戻され、一
方、前記輸液供給源(図示せず)の輸液は、ロケトン針
6から輸液管路5に導入され、この輸液管路5を流れ、
連通部Dにおいて、血液管路1に供給される。
における使用状態を説明する。すなわち、シャント2が
患者の静脈に結合され、開口Aから流入する血液は、血
液管路1を流れ、コネクター4から血液透析装置(図示
せず)に入り、この装置内の透析膜を介して、別途、こ
の装置に導入される透析液との間で血液透析処理がなさ
れ、しかる後、この装置から導出され、この装置に結合
されている透析済み血液管路(図示せず)を流れ、患者
の静脈に結合される、この血液管路の開口に取り付けら
れているシャント(図示せず)から、患者に戻され、一
方、前記輸液供給源(図示せず)の輸液は、ロケトン針
6から輸液管路5に導入され、この輸液管路5を流れ、
連通部Dにおいて、血液管路1に供給される。
【0014】次に、この流体流通管路の上記血液透析処
置に供する前に行うこの流体流通管路ならびに前記血液
透析装置(図示せず)の洗浄操作について説明する。す
なわち、流体流通管路ならびに血液透析装置(図示せ
ず)は、これらが流体流通が可能な状態に結合された状
態で、洗浄流体(通常は、輸液)を用いて行われる。先
ず、開口Aに取り付けられているシャント2のシャント
キャップ3と開口Eのキャップ10とが外され、開口A
のシャント2と開口Eとが流体流通可能に結合され、一
方、開口Cのロケトン針6のプロテクター8が外され、
ロケトン針6が、輸液供給源(図示せず)に、そこから
の輸液が輸液管路5に供給可能に結合される。
置に供する前に行うこの流体流通管路ならびに前記血液
透析装置(図示せず)の洗浄操作について説明する。す
なわち、流体流通管路ならびに血液透析装置(図示せ
ず)は、これらが流体流通が可能な状態に結合された状
態で、洗浄流体(通常は、輸液)を用いて行われる。先
ず、開口Aに取り付けられているシャント2のシャント
キャップ3と開口Eのキャップ10とが外され、開口A
のシャント2と開口Eとが流体流通可能に結合され、一
方、開口Cのロケトン針6のプロテクター8が外され、
ロケトン針6が、輸液供給源(図示せず)に、そこから
の輸液が輸液管路5に供給可能に結合される。
【0015】次いで、連通部Fを形成している三方コッ
ク11中の流体流路を、輸液管路5が洗浄用補助管路9
へ向かって開放され、連通部Dへ向かう輸液管路5が閉
止される状態に三方コック11を操作する。この状態に
おいて、輸液供給源からの輸液供給を開始すると、輸液
は、輸液管路5を通り、三方コック11(連通部F)か
ら洗浄用補助管路9を通り、開口Eと開口Aとの結合部
を経て、血液管路1を通り、連通部Dを経て、血液管路
1を更に進み、開口Bを経て、血液透析装置(図示せ
ず)の血液流通流路を流れ、上記正規の使用時に患者の
静脈に結合される血液管路(図示せず)の開放端から流
出され、廃棄される。この操作により、血液管路1、血
液透析装置(図示せず)の血液流通流路および患者の静
脈に結合される血液管路の洗浄が行われる。
ク11中の流体流路を、輸液管路5が洗浄用補助管路9
へ向かって開放され、連通部Dへ向かう輸液管路5が閉
止される状態に三方コック11を操作する。この状態に
おいて、輸液供給源からの輸液供給を開始すると、輸液
は、輸液管路5を通り、三方コック11(連通部F)か
ら洗浄用補助管路9を通り、開口Eと開口Aとの結合部
を経て、血液管路1を通り、連通部Dを経て、血液管路
1を更に進み、開口Bを経て、血液透析装置(図示せ
ず)の血液流通流路を流れ、上記正規の使用時に患者の
静脈に結合される血液管路(図示せず)の開放端から流
出され、廃棄される。この操作により、血液管路1、血
液透析装置(図示せず)の血液流通流路および患者の静
脈に結合される血液管路の洗浄が行われる。
【0016】次いで、更に、連通部Fを形成している三
方コック11中の流体流路を、輸液管路5が連通部Dに
向かって開放され、輸液洗浄用補助管路9が閉止される
状態に三方コック11を操作する。この状態において、
輸液は、輸液管路5を通り、連通部Fにて輸液管路5を
まっ直ぐに流れ、連通部Dにて、血液管路1に流入し、
血液管路1を血液透析装置(図示せず)へと流れ、血液
透析装置(図示せず)の血液流通流路を流れ、上記正規
の使用時に患者の静脈に結合される血液管路(図示せ
ず)の開放端から流出され、廃棄される。この操作によ
り、連通部Fと連通部Dとの間の輸液管路5の洗浄が行
われる。洗浄が完了した流体流通管路および血液透析装
置(図示せず)は、開口Aと開口Eとの結合が解かれ、
開口Aの先端のシャント2は、透析患者の静脈に結合さ
れるまで清潔に保持され、必要に応じて、開口Eには、
キャップ10が再び止着され、上記血液透析の使用に供
される状態となる。
方コック11中の流体流路を、輸液管路5が連通部Dに
向かって開放され、輸液洗浄用補助管路9が閉止される
状態に三方コック11を操作する。この状態において、
輸液は、輸液管路5を通り、連通部Fにて輸液管路5を
まっ直ぐに流れ、連通部Dにて、血液管路1に流入し、
血液管路1を血液透析装置(図示せず)へと流れ、血液
透析装置(図示せず)の血液流通流路を流れ、上記正規
の使用時に患者の静脈に結合される血液管路(図示せ
ず)の開放端から流出され、廃棄される。この操作によ
り、連通部Fと連通部Dとの間の輸液管路5の洗浄が行
われる。洗浄が完了した流体流通管路および血液透析装
置(図示せず)は、開口Aと開口Eとの結合が解かれ、
開口Aの先端のシャント2は、透析患者の静脈に結合さ
れるまで清潔に保持され、必要に応じて、開口Eには、
キャップ10が再び止着され、上記血液透析の使用に供
される状態となる。
【0017】なお、上記実施例では、連通部Fにおける
三方コック11の操作手順として、輸液管路5から洗浄
用補助管路9への流路形成と連通部Dへ向かう輸液管路
5の閉止状態を形成して洗浄を行い、しかる後、洗浄用
補助管路9への流通を閉止し連通部Dへ向かう輸液管路
5を開放して洗浄操作を行うことを説明したが、これら
手順を逆にしても良い。
三方コック11の操作手順として、輸液管路5から洗浄
用補助管路9への流路形成と連通部Dへ向かう輸液管路
5の閉止状態を形成して洗浄を行い、しかる後、洗浄用
補助管路9への流通を閉止し連通部Dへ向かう輸液管路
5を開放して洗浄操作を行うことを説明したが、これら
手順を逆にしても良い。
【0018】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、第1管
路(血液管路)、第2管路(輸液管路)および第3管路
(洗浄用補助管路)で構成され、第2管路の一端を第1
管路に連通させ、第3管路の一端を第2管路に連通さ
せ、第1管路の一端と第3管路の一端とが着脱自在に結
合できるようになされ、第1管路の他端を流体処理要素
に連通させ、第2管路の他端から洗浄流体を供給し得る
ようになした流体流通管路において、第2管路と第3管
路との連通部に、三方コックを設け、この1個の三方コ
ックを単に操作するのみで、洗浄流体を流す方向の切り
替えを可能にしたため、管路の洗浄操作が、従来の流体
流通管路の場合に比べ、著しく簡便となり、かつ操作間
違えがなく洗浄操作が行えるようになったとの効果を奏
する。
路(血液管路)、第2管路(輸液管路)および第3管路
(洗浄用補助管路)で構成され、第2管路の一端を第1
管路に連通させ、第3管路の一端を第2管路に連通さ
せ、第1管路の一端と第3管路の一端とが着脱自在に結
合できるようになされ、第1管路の他端を流体処理要素
に連通させ、第2管路の他端から洗浄流体を供給し得る
ようになした流体流通管路において、第2管路と第3管
路との連通部に、三方コックを設け、この1個の三方コ
ックを単に操作するのみで、洗浄流体を流す方向の切り
替えを可能にしたため、管路の洗浄操作が、従来の流体
流通管路の場合に比べ、著しく簡便となり、かつ操作間
違えがなく洗浄操作が行えるようになったとの効果を奏
する。
【0019】特に、この効果は、この流体流通管路を、
病院における血液透析装置や血漿分離装置に結合して用
いる場合、極めて忙しい病院の処置担当者の作業の軽減
と病院において特に要求される誤操作の軽減に寄与する
ものであり、ひいては、病院における患者の精神的安定
にも寄与するものである。
病院における血液透析装置や血漿分離装置に結合して用
いる場合、極めて忙しい病院の処置担当者の作業の軽減
と病院において特に要求される誤操作の軽減に寄与する
ものであり、ひいては、病院における患者の精神的安定
にも寄与するものである。
【図1】本発明に係る流体流通管路の一実施例の平面図
である。
である。
【図2】従来の流体流通管路の平面図である。
1、21:血液管路(第1管路) 2、22:シャント 3、23:シャントキャップ 4、24:コネクター 5、25:輸液管路(第2管路) 6、26:ロケトン針 7、27:ウレタン栓 8、28:プロテクター 9、29:洗浄用補助管路(第3管路) 10、30:キャップ 31、32:クランプ A:開口 B:開口 C:開口 D:連通部 E:開口 F:連通部
Claims (1)
- 【請求項1】(イ)一端に開口Aを有し、他端に流体処
理要素に連通される開口Bを有する第1管路と、 (ロ)一端に開口Cを有し、他端が前記第1管路の途中
において連通部Dにより前記第1管路に結合された第2
管路と、 (ハ)一端に開口Eを有し、他端が前記第2管路の途中
において連通部Fにより前記第2管路に結合された第3
管路とからなり、 (ニ)前記開口Aと前記開口Eとが流体流通が可能なよ
うに相互に結合されまた相互に分離される関係にある流
体流通管路において、 (ホ)前記連通部Fが、管路の連通方向を切り替える三
方コックにより形成されていることを特徴とする流体流
通管路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9094855A JPH10263074A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 流体流通管路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9094855A JPH10263074A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 流体流通管路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10263074A true JPH10263074A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=14121656
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9094855A Pending JPH10263074A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 流体流通管路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10263074A (ja) |
-
1997
- 1997-03-28 JP JP9094855A patent/JPH10263074A/ja active Pending
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