JPH0529715Y2 - - Google Patents

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JPH0529715Y2
JPH0529715Y2 JP1986128224U JP12822486U JPH0529715Y2 JP H0529715 Y2 JPH0529715 Y2 JP H0529715Y2 JP 1986128224 U JP1986128224 U JP 1986128224U JP 12822486 U JP12822486 U JP 12822486U JP H0529715 Y2 JPH0529715 Y2 JP H0529715Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、血液透析、血漿濾過、血漿交換等、
血液を体外に導出し、浄化処理を行なう場合に使
用する血液回路の改良に関するものである。
(従来技術及びその問題点) 第3図は、従来の血液透析回路を示したもの
で、透析器30には動脈側回路31と静脈側回路
32とが接続される。
前記動脈側回路31には、シヤントアダプタ3
3から100〜150cmの位置に輸液セツト34がメイ
ンチユーブ35と分岐して設けられており、血液
透析開始前の洗浄.プライミングや透析中の洗浄
時に、回路中に生理食塩液37を送り込むように
なつている。また、透析終了後の返血時にも、洗
浄.プライミングで残つた生理食塩水を利用して
回路内の血液を患者に戻している。この返血操作
は概ね次のような手順がとられている。
まず血液ポンプ41を止めて、動脈側の針を患
者から抜去し、その血液回路のシヤント口(シヤ
ントアダプタ)に針を付けてから、生理食塩液容
器に接続する。次いで、血液ポンプ41を低速で
回転させながら生理食塩液100〜200mlで動脈側回
路31、透析器30、静脈側回路32の血液を患
者に返血して行く。生理食塩液の先端がシヤント
口近く達すると空気が体内に入らないようにコツ
ヘルで静脈側回路32を遮断し、血液ポンプ41
も停止してから回路を患者から外す。即ち、この
時体内に空気が入らないように遮断するコツヘル
の操作者と、血液ポンプの操作者の2人で行なう
のが普通である。
このように、従来の返血操作は、針を抜去し、
オープンの状態にして、空気、生理食塩水により
回路内血液を押し出すため、血液の空気感染や気
泡の混入の可能性がある。また、操作が複雑で、
複数人の操作員が必要であるという問題があつ
た。
一方、針を抜去せずにクローズドの状態で返血
操作を行なうためには、輸液セツトの分岐部39
から動脈側シヤントアダプタ33間の回路内の返
血が問題となる。この間(動脈側シヤントアダプ
タ33と輸液セツト34との接続口部の間隔)の
血液は、血流方向に逆らつて身体に返還されるの
で、その量は少ない方がよい。即ち、この間の回
路チユーブ長さは短い方がよい。また、この間の
血液は生理食塩液容器と患者シヤント口との落差
圧力(位置エネルギー差)を利用して返還される
ので、患者自身の動脈側から拍手される圧力に打
ち勝つ必要がある。従つて、この圧力を大にする
ためには、生理食塩液容器の設置位置を高くし、
かつ又回路チユーブ長さは短く設定しなければな
らない。ちなみに、従来回路では落差圧力だけで
血液を返還しようとすると、生理食塩液容器の設
置高さは200cm以上を必要とし、生理食塩液容器
をぶら下げる器具が簡単には確保できない。また
前記回路チユーブが長いと、中に充填される量が
増えるだけでなく、チユーブ内の圧力損失(チユ
ーブ内表面と液体で生じる)も増え、より高い位
置に生理食塩液容器を設置する必要がある。
一方、輸液セツトチユーブ40が長くなると、
従来の分岐管39は第4図に示すごとく、T字型
分岐管(a図)、Y字型分岐管(b図)、小文字y
型分岐管(c図)などが使用されており、メイン
チユーブ35と所定の角度をもつて分岐するた
め、輸液セツトチユーブ40がバラケてまとめに
くいという問題がある。このように血液回路と輸
液セツトがバラケると、患者が手を動かした時、
チユーブ同士がからまつたり、時には血液の出入
口であるシヤントとの接続口に無理な力が加わつ
て、患者に無用な苦痛を与えたり、最悪の場合シ
ヤント接続部が外れる心配もある。
また、輸液セツトチユーブ40を無理にメイン
チユーブ35に沿わせてまとめようとすると、そ
の輸液セツトチユーブ40の分岐部付近に折れぐ
せが生じ、生理食塩液のスムーズな流れを妨げる
という欠点もある。
また、使用済みのダイアライザーは、血液回路
を接続した状態で汚物容器(普通ポリエチレン袋
を中に沿わせて入れてある)に廃棄される。この
とき、回路チユーブを遮断していたコツヘルが回
収されるので、血液回路中の生理食塩液が、ポリ
エチレン袋内に漏れ出ることとなる。時には、針
等の突起物がこのポリエチレン袋を突き破り、血
液に触れた生理食塩液等の液体が外に漏れ出て飛
散し、床その他の施設を汚染するという欠点があ
る。
本考案は、このような従来の問題点を解決する
ために、検討の結果提案されたものである。
(問題点を解決するための手段) メインチユーブに輸液セツトチユーブが分岐し
て接続される体外循環用血液回路において、第1
図に示すごとく、輸液セツトチユーブ7の分岐管
6をメインチユーブ1のシヤントアダプタ4に近
づけて設けると共に、第2図にそれぞれ例示する
ごとく、前記分岐管6の輸液セツトチユーブ接続
口とメインチユーブの接続口とを同一方向に向け
るようにしたものである。
前記シヤントアダプタ4と分岐管6の間隔は50
cm以下、好ましくは10〜50cmとする。
また、シヤントアダプタに液体が漏れ出ないよ
うに密封するキヤツプを付けるようにするか、あ
るいはシヤントアダプタ近傍のチユーブを圧迫遮
断するためのOリング(金属製環)、クランプま
たは結紐物を付けたものである。
(作用) 血液浄化終了後、血液回路内の血液を返血する
に際し、動脈側の針を患者に穿刺した状態で、輸
液セツトチユーブ7からメインチユーブ1に、生
理食塩水を落差(位置エネルギー差)を利用して
流し込む。輸液セツトチユーブ7はシヤントアダ
プタ4の近くに設けられているため、生理食塩液
は、輸液セツトの分岐部6とシヤントアダプタ4
の間にある血液を動脈側から押し戻す。次にシヤ
ントアダプタ4近くをクランプし、血液ポンプを
回転させて動脈側回路の残りの部分、透析器等の
血液処理器、静脈側回路内の返血を行なう。返血
を行つてから、シヤントアダプタ部(動脈側、静
脈側共に)から液体が漏れ出るのを防止する操作
を行なう。
また、輸液セツトチユーブ7は、メインチユー
ブ1の長さ方向と同一方向に分岐するため、輸液
セツトチユーブ7をメインチユーブ1に沿わせて
止めることができ、輸液セツトチユーブ7の折れ
も生じない。
(実施例) 第1図は本考案を適用した動脈側回路の一例を
示したものである。この動脈側回路は、軟質塩化
ビニル等のメインチユーブ1に、血液ポンプ用の
ローリングチユーブ2やドリツプチヤンバ3が取
付けられ、先端部にはシヤントアダプタ4が設け
られると共に、後端部には透析器とのワンタツチ
コネクタ5が設けられている。
本実施例では、シヤントアダプタ4から約50cm
以下の位置に分岐管6が設けられ、輸液セツトチ
ユーブ7がメインチユーブ1と分岐して接続され
ている。
また、シヤントアダプタ近傍に、金属製Oリン
グ42をチユーブにはめており、返血終了時にコ
ツヘル等で押し潰してチユーブを圧迫遮断する。
第2図は、前記分岐管6の一例を示したもので
あり、aは小文字h型、bは同じく小文字h型
で、分岐側と本管側とを一体化した場合、cはu
型にした例である。これらは、いずれもメインチ
ユーブ1と輸液セツトチユーブ7とが、ほぼ平行
となる形状であり、各チユーブ1,7の接続口は
同一方向を向いている。
また、前記輸液セツトチユーブ7には、クラン
プ8、点滴筒9及び輸液針10が取付けられると
共に、輸液セツトチユーブ7がメインチユーブ1
に沿つてリング11,11で止められている。こ
のリング11,11はチユーブ1,7の弾性によ
り保持されており、指で左右に移動することが可
能である。したがつて、使用時には最適な位置に
輸液セツトチユーブ7を設定できる。
本考案では、リング11,11以外にも、たと
えばテープ止めや、ヒモ止めとしてもよい。ま
た、メインチユーブ1と輸液セツトチユーブ7を
スポツト的に、あるいは長さ方向全面に軽く接着
剤で接着しておき、使用時に必要な長さだけ剥離
するようにしてもよい。
第5図は、シヤントアダプタあるいはシヤント
アダプタ近傍で回路を遮断する方法を示したもの
である。aはシヤントアダプタ4に密封性のキヤ
ツプ43を付けたもの、bはシヤントアダプタ4
近傍の回路チユーブに金属製Oリング42をはめ
たもの、cはシヤントアダプタ4近傍の回路チユ
ーブに金属製パイプ44をはめたもので、このパ
イプ44の上から折り曲げて回路チユーブを圧迫
遮断するもの、dはシヤントアダプタ4近傍の回
路チユーブに板状のクランプ45をはめるもの、
eはシヤントアダプタ4近傍の回路チユーブにク
ランプ46をはめたものである。
(考案の効果) 以上説明した本考案の血液回路によれば、血液
浄化処理終了後の返血に際し、針を抜去すること
なく、完全なクローズド状態で、しかも生理食塩
水だけで血液を体内に押し戻すことができる。即
ち、本考案は、輸液セツトチユーブの分岐管と前
記メインチユーブ端部のシヤントアダプタの間隔
が50cm以下であり、この間の血液量が少ないた
め、生理食塩水収納容器をぶら下げる通常の器具
の高さ(150〜170cm程度)から、前記輸液セツト
チユーブを通じて生理食塩水をメインチユーブに
導入した場合であつても、分岐管とシヤントアダ
プタ間に存在する血液は、血流方向にさからつ
て、容易に患者に返血されることになる。
また、上述のように完全なクローズド状態を維
持できるため、空気感染や気泡混入の危険性がな
く、また、返血操作途中に血液が室内に飛散する
こともないので、衛生的である。
さらに、輸血セツトチユーブはメインチユーブ
の長さ方向に沿つて、並列状にそのメインチユー
ブに離脱可能に止着されているため、使用前の輸
液セツトチユーブがバラケけることがなく、した
がつて、輸液セツトチユーブがメインチユーブに
からみ付いたり、輸液セツトチユーブに折れぐせ
等が生じないため、薬液がスムーズに通過する。
さらに、輸液セツトチユーブは必要な長さだけメ
インチユーブから離脱して使用することができる
ため、便利である。
しかも、シヤントアダプタまたはシヤントアダ
プタ近傍のチユーブに流路遮断手段を設けたこと
により、輸液セツトチユーブの分岐管と前記メイ
ンチユーブ端部のシヤントアダプタの間の血液を
返血した後、シヤントアダプタもしくはシヤント
アダプタ近傍のチユーブを遮断するだけでよく、
従来のコツヘル操作に比較して作業が簡略化す
る、等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す動脈側血液回路
の概略図、第2図a〜cは本考案における分岐管
の概略図、第3図は従来の血液透析回路の全体概
略図、第4図はa〜cは従来の分岐部の概略図、
第5図a〜eは血液回路末端部の概略図である。 図中、1はメインチユーブ、4はシヤントアダ
プタ、6は分岐管、7は輸液セツトチユーブであ
る。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. メインチユーブに輸液セツトチユーブが分岐し
    て接続される体外循環用血液回路において、前記
    輸液セツトチユーブの分岐管を前記メインチユー
    ブの動脈側シヤントアダプタから50cm以下に近づ
    けて設け、前記分岐管の輸液セツトチユーブ接続
    口とメインチユーブ接続口とを同一方向に向ける
    と共に、前記輸液セツトチユーブを前記メインチ
    ユーブに沿つて、そのメインチユーブに離脱可能
    に止着し、かつ前記シヤントアダプタまたはシヤ
    ントアダプタ近傍のチユーブに流路遮断手段を設
    けたことを特徴とする体外循環用血液回路。
JP1986128224U 1986-08-25 1986-08-25 Expired - Lifetime JPH0529715Y2 (ja)

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JPS6334440U JPS6334440U (ja) 1988-03-05
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