JP2873924B2 - 血液回路装置 - Google Patents
血液回路装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医療器具に関し、特に
人工透析の際に使用される血液回路装置に関する。
人工透析の際に使用される血液回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】人工透析の際の血液回路は、一般に図9
に示すように、被透析者の体内から血液を取り出す動脈
側回路1Aと、濾過器であるダイアライザ5と、濾過し
た血液を被透析者の体内に戻す静脈側回路1Bとが連結
されて構成されている。動脈側回路1Aには、その動脈
側回路1A内を流れる血液を採取するための採血部2A
と空気抜き用のエアーチャンバー3Aが被透析者に近い
側から順に設けられている。一方、静脈側回路1Bに
は、その静脈側回路1B内を流れる血液に薬液や点滴液
等を注入するための混注部2Bと空気抜き用のエアーチ
ャンバー3Bがダイアライザ5に近い側から順に設けら
れている。従来、採血部2A及び混注部2Bは、その構
成が同じであり、図10に示すように、三方向に液体の
出入口2a,2b,2cを有する略T字型の分岐部材2
の二つの出入口2a,2bに動脈側回路1Aまたは静脈
側回路1Bを構成する2本のチューブ1a,1bが連結
され、かつ残る一つの出入口2cが肉厚のゴム栓2dで
塞がれた構成となっている。そして、採血または薬液等
の注入を行う際には注射器6を用いており、採血部2A
または混注部2Bのゴム栓2dに注射針6aを刺してゴ
ム栓2dを貫通させ、注射器本体6b内と血液回路装置
1内とを連通させるようにしている。
に示すように、被透析者の体内から血液を取り出す動脈
側回路1Aと、濾過器であるダイアライザ5と、濾過し
た血液を被透析者の体内に戻す静脈側回路1Bとが連結
されて構成されている。動脈側回路1Aには、その動脈
側回路1A内を流れる血液を採取するための採血部2A
と空気抜き用のエアーチャンバー3Aが被透析者に近い
側から順に設けられている。一方、静脈側回路1Bに
は、その静脈側回路1B内を流れる血液に薬液や点滴液
等を注入するための混注部2Bと空気抜き用のエアーチ
ャンバー3Bがダイアライザ5に近い側から順に設けら
れている。従来、採血部2A及び混注部2Bは、その構
成が同じであり、図10に示すように、三方向に液体の
出入口2a,2b,2cを有する略T字型の分岐部材2
の二つの出入口2a,2bに動脈側回路1Aまたは静脈
側回路1Bを構成する2本のチューブ1a,1bが連結
され、かつ残る一つの出入口2cが肉厚のゴム栓2dで
塞がれた構成となっている。そして、採血または薬液等
の注入を行う際には注射器6を用いており、採血部2A
または混注部2Bのゴム栓2dに注射針6aを刺してゴ
ム栓2dを貫通させ、注射器本体6b内と血液回路装置
1内とを連通させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の血液回路では、注射針6aの付いた注射器6を用い
て採血または薬液等の注入を行うため、医者や看護婦な
どの医療スタッフが誤って自分の手などに、被透析者の
血液に触れた注射針6aを刺してしまい、被透析者の罹
っている病気に感染してしまうという事故が起こる危険
性が極めて高かった。また、注射針6aを介して注射器
本体6b内に血液を吸入する、或は注射器本体6b内の
薬液等を排出するため、注射針6aにより血液や薬液等
の流路が狭くなってしまい、吸入や排出の抵抗が大きく
なり、吸入し難い、排出し難いなどの問題点があった。
さらに、採血や薬液等の注入に時間がかかり、手際良く
採血等を終わらせて次の医療処置に移行することができ
ないという問題点もあった。さらにまた、注射器6より
も小さいゴム栓2dに注射針6aを真直に差し込むこと
は非常に困難であり、斜めに刺してしまうことが多く、
採血し難い、注射針6aを何度も刺し直さなければなら
ないなどの問題点もあった。
来の血液回路では、注射針6aの付いた注射器6を用い
て採血または薬液等の注入を行うため、医者や看護婦な
どの医療スタッフが誤って自分の手などに、被透析者の
血液に触れた注射針6aを刺してしまい、被透析者の罹
っている病気に感染してしまうという事故が起こる危険
性が極めて高かった。また、注射針6aを介して注射器
本体6b内に血液を吸入する、或は注射器本体6b内の
薬液等を排出するため、注射針6aにより血液や薬液等
の流路が狭くなってしまい、吸入や排出の抵抗が大きく
なり、吸入し難い、排出し難いなどの問題点があった。
さらに、採血や薬液等の注入に時間がかかり、手際良く
採血等を終わらせて次の医療処置に移行することができ
ないという問題点もあった。さらにまた、注射器6より
も小さいゴム栓2dに注射針6aを真直に差し込むこと
は非常に困難であり、斜めに刺してしまうことが多く、
採血し難い、注射針6aを何度も刺し直さなければなら
ないなどの問題点もあった。
【0004】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、注射針を用いずに血液回路中から採血で
きる、或は血液回路中に薬液や点滴液等を注入できる血
液回路装置を提供することを目的とする。
されたもので、注射針を用いずに血液回路中から採血で
きる、或は血液回路中に薬液や点滴液等を注入できる血
液回路装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した血液
回路装置は、血液が流れる血液回路から少なくとも一方
向に分岐するとともに、該血液回路の外空間に臨んで開
口して該血液回路内の血液の採取または該血液回路内へ
の液体の注入に供せられる開口端を備えた分岐部と、該
分岐部に設けられて同分岐部を血液または液体の流通が
可能な流通状態とその流通が遮断された遮断状態とに切
り換える切換手段と、前記開口端に設けられて、前記分
岐部の内部空間と前記外空間とが連通された開放状態と
同開口端を閉塞することにより該内部空間が前記外空間
から隔絶された閉塞状態とに変換可能な閉塞手段とを備
え、前記分岐部には柔軟性を有するチューブ部分が設け
られており、前記切換手段は、分岐部の前記チューブ部
分を挟むことにより同チューブ部分を押し潰して血液ま
たは液体の流通を断つクランプであり 前記閉塞手段
は、前記開口端に着脱可能なキャップであり 前記血液
回路内の血液を採取するのに使用される採血具または前
記血液回路内に液体を注入するのに使用される注入具
は、前記開口端に水密または気密に接続される接続筒部
が設けられている、針を有しない注射器本体等であり、
前記クランプは、弾性変形可能なプラスチックなどによ
り略U字状に成形されており、前記チューブ部分を締め
付けた状態で固定できるようなロック機構を有し、その
ロック機構は、略U字状のクランプの一方の自由端に他
方の自由端の先端を掛止する掛止部からなることを特徴
とする。
回路装置は、血液が流れる血液回路から少なくとも一方
向に分岐するとともに、該血液回路の外空間に臨んで開
口して該血液回路内の血液の採取または該血液回路内へ
の液体の注入に供せられる開口端を備えた分岐部と、該
分岐部に設けられて同分岐部を血液または液体の流通が
可能な流通状態とその流通が遮断された遮断状態とに切
り換える切換手段と、前記開口端に設けられて、前記分
岐部の内部空間と前記外空間とが連通された開放状態と
同開口端を閉塞することにより該内部空間が前記外空間
から隔絶された閉塞状態とに変換可能な閉塞手段とを備
え、前記分岐部には柔軟性を有するチューブ部分が設け
られており、前記切換手段は、分岐部の前記チューブ部
分を挟むことにより同チューブ部分を押し潰して血液ま
たは液体の流通を断つクランプであり 前記閉塞手段
は、前記開口端に着脱可能なキャップであり 前記血液
回路内の血液を採取するのに使用される採血具または前
記血液回路内に液体を注入するのに使用される注入具
は、前記開口端に水密または気密に接続される接続筒部
が設けられている、針を有しない注射器本体等であり、
前記クランプは、弾性変形可能なプラスチックなどによ
り略U字状に成形されており、前記チューブ部分を締め
付けた状態で固定できるようなロック機構を有し、その
ロック機構は、略U字状のクランプの一方の自由端に他
方の自由端の先端を掛止する掛止部からなることを特徴
とする。
【0006】上記発明において、請求項2の発明では、
前記キャップは、前記開口端を覆う蓋体であって その
開口端の外周を覆う筒状に形成されていることを特徴と
する。
前記キャップは、前記開口端を覆う蓋体であって その
開口端の外周を覆う筒状に形成されていることを特徴と
する。
【0007】
【作用】請求項1記載の発明によれば、血液回路の分岐
部に、血液回路の外空間に臨んで開口して血液回路内の
血液の採取または該血液回路内への液体の注入に供せら
れる開口端が設けられているため、その開口端に注射針
を装着していない注射器本体などの採血具や注入具を取
り付けることにより、注射針を用いずに容易に血液を採
取したり、血液回路内に薬液や点滴液等を注入したりす
ることができ、短時間で採血や薬液等の注入が終了す
る。また、切換手段により分岐部内の血液または液体の
流通を遮断した状態に切り換えることができるので、採
血または薬液等の注入時以外の時に血液回路から血液が
漏れるのを防ぐことができる。さらに閉塞手段により分
岐部の開口端を閉塞して分岐部の内部空間を外空間から
隔絶した状態とすることができるので、採血または薬液
等の注入時以外の時に血液が空気に触れて汚染されたり
凝固したりするのを防ぐことができる。
部に、血液回路の外空間に臨んで開口して血液回路内の
血液の採取または該血液回路内への液体の注入に供せら
れる開口端が設けられているため、その開口端に注射針
を装着していない注射器本体などの採血具や注入具を取
り付けることにより、注射針を用いずに容易に血液を採
取したり、血液回路内に薬液や点滴液等を注入したりす
ることができ、短時間で採血や薬液等の注入が終了す
る。また、切換手段により分岐部内の血液または液体の
流通を遮断した状態に切り換えることができるので、採
血または薬液等の注入時以外の時に血液回路から血液が
漏れるのを防ぐことができる。さらに閉塞手段により分
岐部の開口端を閉塞して分岐部の内部空間を外空間から
隔絶した状態とすることができるので、採血または薬液
等の注入時以外の時に血液が空気に触れて汚染されたり
凝固したりするのを防ぐことができる。
【0008】また、切換手段がクランプでできているた
め、簡素な構成で分岐部内を流れる血液または液体の流
通を遮断することができる。また、血液または液体の流
通及び遮断をワンタッチででき、操作性に優れる。
め、簡素な構成で分岐部内を流れる血液または液体の流
通を遮断することができる。また、血液または液体の流
通及び遮断をワンタッチででき、操作性に優れる。
【0009】また、閉塞手段が着脱可能なキャップでで
きているため、簡素な構成で分岐部の内部空間を外空間
から隔絶することができる。
きているため、簡素な構成で分岐部の内部空間を外空間
から隔絶することができる。
【0010】また、採血具または注入具は、分岐部の開
口端に水密または気密に接続される接続筒部を有してい
るため、採血または薬液等の注入時に従来のように注射
針を用いずに済み、医療スタッフが誤って自分の手など
に、被透析者の血液に触れた注射針を刺してしまい、被
透析者の罹っている病気に感染してしまうという事故が
起こるのを未然に防ぐことができ、安全性に優れる。
口端に水密または気密に接続される接続筒部を有してい
るため、採血または薬液等の注入時に従来のように注射
針を用いずに済み、医療スタッフが誤って自分の手など
に、被透析者の血液に触れた注射針を刺してしまい、被
透析者の罹っている病気に感染してしまうという事故が
起こるのを未然に防ぐことができ、安全性に優れる。
【0011】また、採血具または注入具は、針を有しな
い既存の注射器本体等であるため、専用の採血具または
注入具を設計する必要がなく、医療現場の混乱を招くこ
となく本発明を実施できる。
い既存の注射器本体等であるため、専用の採血具または
注入具を設計する必要がなく、医療現場の混乱を招くこ
となく本発明を実施できる。
【0012】
【実施例】本発明に係る血液回路装置の一実施例を図1
乃至図8に基づいて以下に説明する。図1は本発明に係
る血液回路装置の一例の全体図、図2はその血液回路装
置を用いて人工透析を行っている状態の概略図、図3は
その血液回路装置の採血部または混注部に採血具または
注入具が取り付けられた状態の拡大断面図、図4は採血
後に採血具に取り付けられる保護キャップの一例の全体
斜視図、図5は採血具に保護キャップが取り付けられた
状態の全体斜視図、図6は保護キャップの他の例の全体
斜視図、図7は他の例の保護キャップを用いて採血して
いる状態の断面図、図8は他の例の保護キャップを用い
て採血した後の状態の概略図である。なお、これら図1
〜図8において、図9及び図10に示した従来例と同一
の構成については同一の符号を付した。
乃至図8に基づいて以下に説明する。図1は本発明に係
る血液回路装置の一例の全体図、図2はその血液回路装
置を用いて人工透析を行っている状態の概略図、図3は
その血液回路装置の採血部または混注部に採血具または
注入具が取り付けられた状態の拡大断面図、図4は採血
後に採血具に取り付けられる保護キャップの一例の全体
斜視図、図5は採血具に保護キャップが取り付けられた
状態の全体斜視図、図6は保護キャップの他の例の全体
斜視図、図7は他の例の保護キャップを用いて採血して
いる状態の断面図、図8は他の例の保護キャップを用い
て採血した後の状態の概略図である。なお、これら図1
〜図8において、図9及び図10に示した従来例と同一
の構成については同一の符号を付した。
【0013】この血液回路装置100は、図1〜図3に
示すように、例えば人工透析を行う際に使用される血液
回路であり、被透析者と動脈側回路1Aのエアーチャン
バー3Aとの間に設けられた採血部10A及びダイアラ
イザ5と静脈側回路1Bのエアーチャンバー3Bとの間
に設けられた混注部10Bに特徴を有している。それら
採血部10A及び混注部10Bは、特に限定しないが、
本例では同一の構成となっている。
示すように、例えば人工透析を行う際に使用される血液
回路であり、被透析者と動脈側回路1Aのエアーチャン
バー3Aとの間に設けられた採血部10A及びダイアラ
イザ5と静脈側回路1Bのエアーチャンバー3Bとの間
に設けられた混注部10Bに特徴を有している。それら
採血部10A及び混注部10Bは、特に限定しないが、
本例では同一の構成となっている。
【0014】採血部10Aまたは混注部10Bは、図3
に示すように、例えば三方向に液体の出入口11a,1
1b,11cを有し、そのうちの二つの出入口11a,
11bに動脈側回路1Aまたは静脈側回路1Bを構成す
る2本のチューブ1a,1bが水密に連結された略T字
型の分岐部材11及び残る一つの出入口11cに水密に
連結された別のチューブ12とからなる分岐部と、その
チューブ12の中ほどに取り付けられたクランプ13
と、分岐したチューブ12の先端に取り付けられたキャ
ップ14とを備えている。
に示すように、例えば三方向に液体の出入口11a,1
1b,11cを有し、そのうちの二つの出入口11a,
11bに動脈側回路1Aまたは静脈側回路1Bを構成す
る2本のチューブ1a,1bが水密に連結された略T字
型の分岐部材11及び残る一つの出入口11cに水密に
連結された別のチューブ12とからなる分岐部と、その
チューブ12の中ほどに取り付けられたクランプ13
と、分岐したチューブ12の先端に取り付けられたキャ
ップ14とを備えている。
【0015】チューブ12は、動脈側回路1Aや静脈側
回路1Bのチューブ1a,1bと同じものであり、可撓
性を有している。そして、クランプ13を締め付けるこ
とにより、チューブ12が潰れてチューブ12内を流れ
る血液、薬液または点滴液等の流れを遮断できるように
なっている。従って、クランプ13は、チューブ12内
を流通可能な状態と流通を遮断する状態とに切り換える
切換手段として機能している。このチューブ12の先端
は、血液回路の外空間に臨んで開口する開口端12aと
なっている。その開口端12aは、例えば採血具や注入
具の一例として用いられる注射器本体6bの本来注射針
の取り付けられる針取付筒部(接続筒部)6cが丁度水
密に接続されるようになっている。
回路1Bのチューブ1a,1bと同じものであり、可撓
性を有している。そして、クランプ13を締め付けるこ
とにより、チューブ12が潰れてチューブ12内を流れ
る血液、薬液または点滴液等の流れを遮断できるように
なっている。従って、クランプ13は、チューブ12内
を流通可能な状態と流通を遮断する状態とに切り換える
切換手段として機能している。このチューブ12の先端
は、血液回路の外空間に臨んで開口する開口端12aと
なっている。その開口端12aは、例えば採血具や注入
具の一例として用いられる注射器本体6bの本来注射針
の取り付けられる針取付筒部(接続筒部)6cが丁度水
密に接続されるようになっている。
【0016】クランプ13は、例えば、弾性変形可能な
プラスチックなどにより略U字状に成形されており、チ
ューブ12を締め付けた状態で固定できるようなロック
機構を有している。そのロック機構は、略U字状のクラ
ンプ13の一方の自由端13aに他方の自由端13bの
先端を掛止する掛止部13cが設けられており、その掛
止部13cに他方の自由端13bの先端を掛止すること
によりロックされるものである。なお、ロック機構を、
ロック時にチューブ12の締付けを解除し、ロックの解
除時にチューブ12を締め付けるような構成としてもよ
い。
プラスチックなどにより略U字状に成形されており、チ
ューブ12を締め付けた状態で固定できるようなロック
機構を有している。そのロック機構は、略U字状のクラ
ンプ13の一方の自由端13aに他方の自由端13bの
先端を掛止する掛止部13cが設けられており、その掛
止部13cに他方の自由端13bの先端を掛止すること
によりロックされるものである。なお、ロック機構を、
ロック時にチューブ12の締付けを解除し、ロックの解
除時にチューブ12を締め付けるような構成としてもよ
い。
【0017】キャップ14は、チューブ12の開口端1
2aを塞ぐ蓋体であり、チューブ12の内部空間、すな
わち血液回路装置100の内部空間を外空間から隔絶す
る閉塞手段として機能している。このキャップ14と前
記クランプ13により、採血部10A及び混注部10B
は、血液回路装置100内から血液が漏れないように二
重に封止されている。図3において14aは、キャップ
14の着脱性を高めるために設けられた把持部である。
2aを塞ぐ蓋体であり、チューブ12の内部空間、すな
わち血液回路装置100の内部空間を外空間から隔絶す
る閉塞手段として機能している。このキャップ14と前
記クランプ13により、採血部10A及び混注部10B
は、血液回路装置100内から血液が漏れないように二
重に封止されている。図3において14aは、キャップ
14の着脱性を高めるために設けられた把持部である。
【0018】上記構成の血液回路装置100において
は、採血部10Aを介して採血を行った後に注射器本体
6b内に採取した血液が空気と接触して汚染されるのを
防ぐために、注射器本体6bの針取付筒部6cに取り付
ける保護キャップが必要となるその保護キャップの一例
を図4に示す。この保護キャップ20は、可撓性を有し
かつ両端が開口したチューブ21と、そのチューブ21
の一方の開口端21aを塞ぐキャップ22と、キャップ
22に過大な圧力が作用するのを防ぐクランプ23とか
ら構成されている。チューブ21の他方の開口端21b
には、図5に示すように、注射器本体6bの針取付筒部
6cが丁度水密に取りつけられる。キャップ22及びク
ランプ23はそれぞれ前記キャップ14及び前記クラン
プ13と同様の構成のものである。この保護キャップ2
0においては、クランプ23を、常時チューブ21を締
め付けた状態にしておくとともに、キャップ22を取り
付けておく。
は、採血部10Aを介して採血を行った後に注射器本体
6b内に採取した血液が空気と接触して汚染されるのを
防ぐために、注射器本体6bの針取付筒部6cに取り付
ける保護キャップが必要となるその保護キャップの一例
を図4に示す。この保護キャップ20は、可撓性を有し
かつ両端が開口したチューブ21と、そのチューブ21
の一方の開口端21aを塞ぐキャップ22と、キャップ
22に過大な圧力が作用するのを防ぐクランプ23とか
ら構成されている。チューブ21の他方の開口端21b
には、図5に示すように、注射器本体6bの針取付筒部
6cが丁度水密に取りつけられる。キャップ22及びク
ランプ23はそれぞれ前記キャップ14及び前記クラン
プ13と同様の構成のものである。この保護キャップ2
0においては、クランプ23を、常時チューブ21を締
め付けた状態にしておくとともに、キャップ22を取り
付けておく。
【0019】上記構成の血液回路装置100を用いて人
工透析を行う場合には、従来同様、予め血液回路装置1
00及び注射器本体6bに、滅菌処理と所謂ヘパリナイ
ズと呼ばれる血液凝固防止処理を施しておく。そして、
血液回路装置100を被透析者に取り付けて人工透析を
開始する。なお、採血部10A及び混注部10Bは、必
要のない限り、キャップ14を取り付け、クランプ13
を締め付けた状態にしておく。
工透析を行う場合には、従来同様、予め血液回路装置1
00及び注射器本体6bに、滅菌処理と所謂ヘパリナイ
ズと呼ばれる血液凝固防止処理を施しておく。そして、
血液回路装置100を被透析者に取り付けて人工透析を
開始する。なお、採血部10A及び混注部10Bは、必
要のない限り、キャップ14を取り付け、クランプ13
を締め付けた状態にしておく。
【0020】血液回路内に薬液を注入する場合には、混
注部10Bのキャップ14を取り外し、チューブ12の
開口端12aに、薬液を入れた注射器本体6bの針取付
筒部6cを接続し、クランプ13の締付けを解除して薬
液の注入を開始すればよい。その際、チューブ12内の
空気はエアーチャンバー3Bにより除去される。薬液注
入後、クランプ13を再び締付け状態とした後、注射器
本体6bを取り外し、キャップ14を取り付ける。な
お、血液回路内に点滴液を注入する場合には、図示省略
するが、点滴液の入った瓶から垂下するチューブの先端
を混注部10Bのチューブ12の開口端12aにパイプ
等を用いて接続すればよい。
注部10Bのキャップ14を取り外し、チューブ12の
開口端12aに、薬液を入れた注射器本体6bの針取付
筒部6cを接続し、クランプ13の締付けを解除して薬
液の注入を開始すればよい。その際、チューブ12内の
空気はエアーチャンバー3Bにより除去される。薬液注
入後、クランプ13を再び締付け状態とした後、注射器
本体6bを取り外し、キャップ14を取り付ける。な
お、血液回路内に点滴液を注入する場合には、図示省略
するが、点滴液の入った瓶から垂下するチューブの先端
を混注部10Bのチューブ12の開口端12aにパイプ
等を用いて接続すればよい。
【0021】採血を行う際には、採血部10Aのキャッ
プ14を取り外し、チューブ12の開口端12aに注射
器本体6bの針取付筒部6cを接続し、クランプ13の
締付けを解除して注射器本体6b内に血液を吸入すれば
よい。その際、チューブ12内の空気が注射器本体6b
内に残留しないように血液回路内に空気を追い出す必要
があるが、追い出された空気はエアーチャンバー3Aに
より除去される。採血後、クランプ13を再び締付け状
態とした後、注射器本体6bを取り外し、チューブ12
の開口端12aにキャップ14を取り付ける。取り外し
た注射器本体6bには、図5に示すように、保護キャッ
プ20を取り付ける。なお、保護キャップ20について
も予め血液凝固防止処理を施しておくのはいうまでもな
いが、滅菌処理は必ずしも必要でない。
プ14を取り外し、チューブ12の開口端12aに注射
器本体6bの針取付筒部6cを接続し、クランプ13の
締付けを解除して注射器本体6b内に血液を吸入すれば
よい。その際、チューブ12内の空気が注射器本体6b
内に残留しないように血液回路内に空気を追い出す必要
があるが、追い出された空気はエアーチャンバー3Aに
より除去される。採血後、クランプ13を再び締付け状
態とした後、注射器本体6bを取り外し、チューブ12
の開口端12aにキャップ14を取り付ける。取り外し
た注射器本体6bには、図5に示すように、保護キャッ
プ20を取り付ける。なお、保護キャップ20について
も予め血液凝固防止処理を施しておくのはいうまでもな
いが、滅菌処理は必ずしも必要でない。
【0022】また、上記保護キャップ20に代えて、図
6に示すような保護キャップ30を用いてもよい。この
保護キャップ30は、先の保護キャップ20が採血後に
注射器本体6bに取り付けられる後付けタイプであるの
に対して、図7に示すように採血前に予め注射器本体6
bまたは採血部10Aに取り付けられる先付けタイプの
ものである。
6に示すような保護キャップ30を用いてもよい。この
保護キャップ30は、先の保護キャップ20が採血後に
注射器本体6bに取り付けられる後付けタイプであるの
に対して、図7に示すように採血前に予め注射器本体6
bまたは採血部10Aに取り付けられる先付けタイプの
ものである。
【0023】保護キャップ30は、図6に示すように、
可撓性を有しかつ両端が開口したチューブ31と、その
チューブ31の一方の開口端31aに連結され前記分岐
部のチューブ12の開口端12aに水密に接続される筒
状の接続部材32と、この接続部材32の開口端32a
を塞ぐキャップ32bと、チューブ31内を血液の流通
が可能な状態と遮断状態とに切り換えるクランプ33と
から構成されている。チューブ31の他方の開口端31
bには、図7に示すように、注射器本体6bの針取付筒
部6cが丁度水密に取りつけられる。クランプ33は前
記クランプ13と同様の構成のものである。
可撓性を有しかつ両端が開口したチューブ31と、その
チューブ31の一方の開口端31aに連結され前記分岐
部のチューブ12の開口端12aに水密に接続される筒
状の接続部材32と、この接続部材32の開口端32a
を塞ぐキャップ32bと、チューブ31内を血液の流通
が可能な状態と遮断状態とに切り換えるクランプ33と
から構成されている。チューブ31の他方の開口端31
bには、図7に示すように、注射器本体6bの針取付筒
部6cが丁度水密に取りつけられる。クランプ33は前
記クランプ13と同様の構成のものである。
【0024】この保護キャップ30を用いて採血を行う
場合には、まず、採血部10Aのキャップ14を取り外
し、予め滅菌処理及び血液凝固防止処理を施しておいた
保護キャップ30を血液回路装置100の採血部10A
または注射器本体6bに接続する。その際、保護キャッ
プ30のクランプ33の締付けを解除しておいてよい。
接続した後、図7に示すように、採血部10Aのクラン
プ13の締付けを解除し保護キャップ30を介して採血
部10Aから注射器本体6b内に血液を吸入する。血液
の採取が終了したら、保護キャップ30及び採血部10
Aの両クランプ33,13を締め付けて血液が漏れない
ようにする。しかる後、図8に示すように、保護キャッ
プ30をつけたまま注射器本体6bを採血部10Aから
離すとともに、接続部材32の開口端32aをキャップ
32bで塞ぎ、血液の漏れを防ぐようにする。一方、採
血部10Aにはキャップ14を被せておく。
場合には、まず、採血部10Aのキャップ14を取り外
し、予め滅菌処理及び血液凝固防止処理を施しておいた
保護キャップ30を血液回路装置100の採血部10A
または注射器本体6bに接続する。その際、保護キャッ
プ30のクランプ33の締付けを解除しておいてよい。
接続した後、図7に示すように、採血部10Aのクラン
プ13の締付けを解除し保護キャップ30を介して採血
部10Aから注射器本体6b内に血液を吸入する。血液
の採取が終了したら、保護キャップ30及び採血部10
Aの両クランプ33,13を締め付けて血液が漏れない
ようにする。しかる後、図8に示すように、保護キャッ
プ30をつけたまま注射器本体6bを採血部10Aから
離すとともに、接続部材32の開口端32aをキャップ
32bで塞ぎ、血液の漏れを防ぐようにする。一方、採
血部10Aにはキャップ14を被せておく。
【0025】上記実施例によれば、血液回路装置100
の採血部10Aまたは混注部10Bに、注射針を装着し
ていない注射器本体6bの針取付筒部6cを取り付けて
採血を行ったり薬液や点滴液の注入を行うようになって
いるため、注射針を用いずに短時間で容易に血液を採取
したり、血液回路内に薬液や点滴液等を注入したりする
ことができる。それによって、医療スタッフが誤って自
分の手などに、被透析者の血液に触れた注射針を刺して
しまい、被透析者の罹っている病気に感染してしまうと
いう事故が起こるのを未然に防ぐことができ、安全性が
確保される。加えて、既存の注射器本体6bを用いるこ
とにより、専用の採血具または注入具を設計する必要が
なく、医療現場の混乱を招くことなく本発明を実施でき
る。また、クランプ13により分岐部のチューブ12内
の血液または薬液等の流通を遮断した状態に切り換える
ことができるので、簡素な構成で採血または薬液等の注
入時以外の時に血液回路から血液が漏れるのを防ぐこと
ができる。その切換えの操作性もよい。さらに、キャッ
プ14により血液回路内を外空間から隔絶した状態とす
ることができるので、採血または薬液等の注入時以外の
時に血液が空気に触れて汚染されたり凝固したりするの
を防ぐことができる。
の採血部10Aまたは混注部10Bに、注射針を装着し
ていない注射器本体6bの針取付筒部6cを取り付けて
採血を行ったり薬液や点滴液の注入を行うようになって
いるため、注射針を用いずに短時間で容易に血液を採取
したり、血液回路内に薬液や点滴液等を注入したりする
ことができる。それによって、医療スタッフが誤って自
分の手などに、被透析者の血液に触れた注射針を刺して
しまい、被透析者の罹っている病気に感染してしまうと
いう事故が起こるのを未然に防ぐことができ、安全性が
確保される。加えて、既存の注射器本体6bを用いるこ
とにより、専用の採血具または注入具を設計する必要が
なく、医療現場の混乱を招くことなく本発明を実施でき
る。また、クランプ13により分岐部のチューブ12内
の血液または薬液等の流通を遮断した状態に切り換える
ことができるので、簡素な構成で採血または薬液等の注
入時以外の時に血液回路から血液が漏れるのを防ぐこと
ができる。その切換えの操作性もよい。さらに、キャッ
プ14により血液回路内を外空間から隔絶した状態とす
ることができるので、採血または薬液等の注入時以外の
時に血液が空気に触れて汚染されたり凝固したりするの
を防ぐことができる。
【0026】なお、本発明は、上記実施例に限らず、種
々設計変更可能であるのはいうまでもない。例えば、切
換手段はクランプ13に限らず、理化学機器等によく用
いられるコック、或はチューブ12を折り返して固定す
る手段など、分岐部のチューブ12を血液または薬液等
の流通が可能な流通状態とその流通が遮断された遮断状
態とに切り換えることができれば、いかような構成のも
のまたはいかような手段を有するものでもよい。また、
閉塞手段もキャップ14に限らず、血液回路装置100
の内部空間と外空間とが連通された開放状態とその内部
空間が外空間から隔絶された閉塞状態とに変換できれ
ば、いかように構成されていてもよい。さらに、分岐部
材11とチューブ12とが一体成形されていてもよい
し、分岐部材11が動脈側回路1Aまたは静脈側回路1
Bのチューブ1a,1bと一体となっていてもよい。分
岐部材11が2方向以上に分岐していてもよい。さらに
また、採血具及び注入具は注射器本体6bに限らず、注
射針を用いずに採血部10Aまたは混注部10Bのチュ
ーブ12の開口端12aに水密に接続されて血液の採取
または薬液等の注入を行うことができれば、いかような
構成のものでもよい。
々設計変更可能であるのはいうまでもない。例えば、切
換手段はクランプ13に限らず、理化学機器等によく用
いられるコック、或はチューブ12を折り返して固定す
る手段など、分岐部のチューブ12を血液または薬液等
の流通が可能な流通状態とその流通が遮断された遮断状
態とに切り換えることができれば、いかような構成のも
のまたはいかような手段を有するものでもよい。また、
閉塞手段もキャップ14に限らず、血液回路装置100
の内部空間と外空間とが連通された開放状態とその内部
空間が外空間から隔絶された閉塞状態とに変換できれ
ば、いかように構成されていてもよい。さらに、分岐部
材11とチューブ12とが一体成形されていてもよい
し、分岐部材11が動脈側回路1Aまたは静脈側回路1
Bのチューブ1a,1bと一体となっていてもよい。分
岐部材11が2方向以上に分岐していてもよい。さらに
また、採血具及び注入具は注射器本体6bに限らず、注
射針を用いずに採血部10Aまたは混注部10Bのチュ
ーブ12の開口端12aに水密に接続されて血液の採取
または薬液等の注入を行うことができれば、いかような
構成のものでもよい。
【0027】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、血液回路
の分岐部に、血液回路の外空間に臨んで開口して血液回
路内の血液の採取または該血液回路内への液体の注入に
供せられる開口端が設けられているため、その開口端に
注射針を装着していない注射器本体などの採血具や注入
具を取り付けることにより、注射針を用いずに容易に血
液を採取したり、血液回路内に薬液や点滴液等を注入し
たりすることができ、短時間で採血や薬液等の注入が終
了する。また、切換手段により分岐部内の血液または液
体の流通を遮断した状態に切り換えることができるの
で、採血または薬液等の注入時以外の時に血液回路から
血液が漏れるのを防ぐことができる。さらに閉塞手段に
より分岐部の開口端を閉塞して分岐部の内部空間を外空
間から隔絶した状態とすることができるので、採血また
は薬液等の注入時以外の時に血液が空気に触れて汚染さ
れたり凝固したりするのを防ぐことができる。
の分岐部に、血液回路の外空間に臨んで開口して血液回
路内の血液の採取または該血液回路内への液体の注入に
供せられる開口端が設けられているため、その開口端に
注射針を装着していない注射器本体などの採血具や注入
具を取り付けることにより、注射針を用いずに容易に血
液を採取したり、血液回路内に薬液や点滴液等を注入し
たりすることができ、短時間で採血や薬液等の注入が終
了する。また、切換手段により分岐部内の血液または液
体の流通を遮断した状態に切り換えることができるの
で、採血または薬液等の注入時以外の時に血液回路から
血液が漏れるのを防ぐことができる。さらに閉塞手段に
より分岐部の開口端を閉塞して分岐部の内部空間を外空
間から隔絶した状態とすることができるので、採血また
は薬液等の注入時以外の時に血液が空気に触れて汚染さ
れたり凝固したりするのを防ぐことができる。
【0028】また、切換手段がクランプでできているた
め、簡素な構成で分岐部内を流れる血液または液体の流
通を遮断することができる。また、血液または液体の流
通及び遮断をワンタッチででき、操作性に優れる。
め、簡素な構成で分岐部内を流れる血液または液体の流
通を遮断することができる。また、血液または液体の流
通及び遮断をワンタッチででき、操作性に優れる。
【0029】また、閉塞手段が着脱可能なキャップでで
きているため、簡素な構成で分岐部の内部空間を外空間
から隔絶することができる。
きているため、簡素な構成で分岐部の内部空間を外空間
から隔絶することができる。
【0030】また、採血具または注入具は、分岐部の開
口端に水密または気密に接続される接続筒部を有してい
るため、採血または薬液等の注入時に従来のように注射
針を用いずに済み、医療スタッフが誤って自分の手など
に、被透析者の血液に触れた注射針を刺してしまい、被
透析者の罹っている病気に感染してしまうという事故が
起こるのを未然に防ぐことができ、安全性に優れる。
口端に水密または気密に接続される接続筒部を有してい
るため、採血または薬液等の注入時に従来のように注射
針を用いずに済み、医療スタッフが誤って自分の手など
に、被透析者の血液に触れた注射針を刺してしまい、被
透析者の罹っている病気に感染してしまうという事故が
起こるのを未然に防ぐことができ、安全性に優れる。
【0031】また、採血具または注入具は、針を有しな
い既存の注射器本体等であるため、専用の採血具または
注入具を設計する必要がなく、医療現場の混乱を招くこ
となく本発明を実施できる。
い既存の注射器本体等であるため、専用の採血具または
注入具を設計する必要がなく、医療現場の混乱を招くこ
となく本発明を実施できる。
【図1】本発明に係る血液回路装置の一例の全体図であ
る。
る。
【図2】その血液回路装置を用いて人工透析を行ってい
る状態の概略図である。
る状態の概略図である。
【図3】その血液回路装置の採血部または混注部に採血
具または注入具が取り付けられた状態の拡大断面図であ
る。
具または注入具が取り付けられた状態の拡大断面図であ
る。
【図4】採血後に採血具に取り付けられる保護キャップ
の一例の全体斜視図である。
の一例の全体斜視図である。
【図5】その保護キャップが採血具に取り付けられた状
態の全体図である。
態の全体図である。
【図6】保護キャップの他の例の全体斜視図である。
【図7】その保護キャップの他の例を用いて採血してい
る状態の断面図である。
る状態の断面図である。
【図8】保護キャップの他の例を用いて採血した後の状
態の概略図である。
態の概略図である。
【図9】従来の血液回路の全体図である。
【図10】従来の血液回路の採血部または混注部に採血
具または注入具が取り付けられた状態の拡大断面図であ
る。
具または注入具が取り付けられた状態の拡大断面図であ
る。
1,100 血液回路装置 1A 動脈側回路 1B 静脈側回路 1a,1b 動脈側回路または静脈側回路を構成するチ
ューブ 2 分岐部材 2A,10A 採血部 2B,10B 混注部 2a,2b,2c,11a,11b,11c 液体の出
入口 2d ゴム栓 3A,3B エアーチャンバー 5 ダイアライザ 6 注射器 6a 注射針 6b 注射器本体(採血具、注入具) 6c 針取付筒部(接続筒部) 11 分岐部材(分岐部) 12 チューブ(分岐部) 12a 開口端 13 クランプ(切換手段) 13a,13b クランプの自由端 13c 掛止部 14 キャップ(閉塞手段) 14a 把持部 20,30 保護キャップ 21,31 チューブ 21a,21b,31a,31b,32a 開口端 22,32b キャップ 23,33 クランプ 32 接続部材
ューブ 2 分岐部材 2A,10A 採血部 2B,10B 混注部 2a,2b,2c,11a,11b,11c 液体の出
入口 2d ゴム栓 3A,3B エアーチャンバー 5 ダイアライザ 6 注射器 6a 注射針 6b 注射器本体(採血具、注入具) 6c 針取付筒部(接続筒部) 11 分岐部材(分岐部) 12 チューブ(分岐部) 12a 開口端 13 クランプ(切換手段) 13a,13b クランプの自由端 13c 掛止部 14 キャップ(閉塞手段) 14a 把持部 20,30 保護キャップ 21,31 チューブ 21a,21b,31a,31b,32a 開口端 22,32b キャップ 23,33 クランプ 32 接続部材
Claims (2)
- 【請求項1】 血液が流れる血液回路から少なくとも一
方向に分岐するとともに、該血液回路の外空間に臨んで
開口して該血液回路内の血液の採取または該血液回路内
への液体の注入に供せられる開口端を備えた分岐部と、 該分岐部に設けられて同分岐部を血液または液体の流通
が可能な流通状態とその流通が遮断された遮断状態とに
切り換える切換手段と、 前記開口端に設けられて、前記分岐部の内部空間と前記
外空間とが連通された開放状態と同開口端を閉塞するこ
とにより該内部空間が前記外空間から隔絶された閉塞状
態とに変換可能な閉塞手段とを備え、前記分岐部には柔軟性を有するチューブ部分が設けられ
ており、前記切換手段は、分岐部の前記チューブ部分を
挟むことにより同チューブ部分を押し潰して血液または
液体の流通を断つクランプであり、 前記閉塞手段は、前記開口端に着脱可能なキャップであ
り、 前記血液回路内の血液を採取するのに使用される採血具
または前記血液回路内に液体を注入するのに使用される
注入具は、前記開口端に水密または気密に接続される接
続筒部が設けられている、針を有しない注射器本体等で
あり、 前記クランプは、弾性変形可能なプラスチックなどによ
り略U字状に成形されており、前記チューブ部分を締め
付けた状態で固定できるようなロック機構を有し、その
ロック機構は、略U字状のクランプの一方の自由端に他
方の自由端の先端を掛止する掛止部からなる ことを特徴
とする血液回路装置。 - 【請求項2】 前記キャップは、前記開口端を覆う蓋体
であって、その開口端の外周を覆う筒状に形成されてい
ることを特徴とする請求項1に記載の血液回路装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7142425A JP2873924B2 (ja) | 1995-05-18 | 1995-05-18 | 血液回路装置 |
JP10227854A JPH11114055A (ja) | 1995-05-18 | 1998-08-12 | 血液回路装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7142425A JP2873924B2 (ja) | 1995-05-18 | 1995-05-18 | 血液回路装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10227854A Division JPH11114055A (ja) | 1995-05-18 | 1998-08-12 | 血液回路装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08308924A JPH08308924A (ja) | 1996-11-26 |
JP2873924B2 true JP2873924B2 (ja) | 1999-03-24 |
Family
ID=15315032
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7142425A Expired - Fee Related JP2873924B2 (ja) | 1995-05-18 | 1995-05-18 | 血液回路装置 |
JP10227854A Pending JPH11114055A (ja) | 1995-05-18 | 1998-08-12 | 血液回路装置 |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10227854A Pending JPH11114055A (ja) | 1995-05-18 | 1998-08-12 | 血液回路装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JP2873924B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0924737A (ja) * | 1995-07-13 | 1997-01-28 | Nishikawa Rubber Co Ltd | 自動車用ドアウェザーストリップのずれ防止構造 |
US20040087885A1 (en) * | 2000-03-11 | 2004-05-06 | Takumi Kawano | Medical tube and production method and production device therefor and medical appliance |
DE102011110474A1 (de) * | 2011-07-29 | 2013-01-31 | Fresenius Medical Care Deutschland Gmbh | Haltevorrichtung zum Halten wenigstens einer Schlauchklemme an einem medizinischen Schlauch, medizinischer Schlauch sowie Verfahren zum Sterilisieren eines medizinischen Schlauchs |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57200226U (ja) * | 1981-06-16 | 1982-12-20 | ||
JPS5819228A (ja) * | 1981-07-25 | 1983-02-04 | 日機装株式会社 | 血液流量測定装置 |
JPH0416677Y2 (ja) * | 1986-04-04 | 1992-04-14 | ||
JPH0529715Y2 (ja) * | 1986-08-25 | 1993-07-29 |
-
1995
- 1995-05-18 JP JP7142425A patent/JP2873924B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1998
- 1998-08-12 JP JP10227854A patent/JPH11114055A/ja active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11114055A (ja) | 1999-04-27 |
JPH08308924A (ja) | 1996-11-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |