JP3135416U - 体液処理用回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】体液処理装置に接続され、血液を体外循環させるための体液処理用回路であって、先端にシャントコネクタ(11)を装着したメインチューブ(2)の途中に返血ポート(12)を配置し、当該返血ポート(12)よりも下流に、第1分岐管(8a)を介して補液ライン(3)を接続し、当該補液ライン(3)の途中に第2分岐管(8b)を介して分岐ライン(4)を接続し、当該分岐ライン(4)の先端に回収アダプタ(6)を装着し、当該回収アダプタ(6)と、前記返血ポート(12)を着脱可能に形成した体液処理用回路(1)。
【選択図】図1
Description
そのため、体外循環回路内に残存する血液の量も比較的多く、特に透析患者にとっては血液は貴重なものであることからしても、できるだけ患者の体内に戻すことが望ましい。
そのため、透析治療の終了直前、ダイアライザ及び体外循環回路内に残っている血液を、患者の体内に戻す返血操作(洗浄操作ともいう場合がある)が行なわれる。返血操作は、ダイアライザと体外循環回路内の血液を洗浄液(生理食塩液)により、置換・洗浄して、患者の体内に戻すもので、一般的に広く用いられている方法である。
返血操作では、体外循環回路内の残存血液をなるべく多く回収する必要があり、また返血に要する作業は、特に安全性が不可欠であり、非常に神経を使う作業である。
また、ゴムボタン9、5aに穿刺する場合、シャントから抜去した血液の付着した針を穿刺することになり、作業者は針の扱いに充分注意しなければならない。またシャント部コネクタ2aをコネクタ10に接続する場合では、コネクタ10はチューブの先端に設けられていることから、コネクタ2aとコネクタ10はチューブ先端同士の接続となるので、特に作業に不慣れであったりすると、コネクタ同士の接続に手間取り、速やかに作業が進められない場合がある。
先端にシャントコネクタ(11)を装着したメインチューブ(2)の途中に返血ポート(12)を配置し、
当該返血ポート(12)よりも下流に、第1分岐管(8a)を介して補液ライン(3)を接続し、
当該補液ライン(3)の途中に第2分岐管(8b)を介して分岐ライン(4)を接続し、当該分岐ライン(4)の先端に回収アダプタ(6)を装着し、
当該回収アダプタ(6)と、前記返血ポート(12)を着脱可能に形成した体液処理用回路(1)を提供する。
[2]本考案は、前記シャントコネクタ(11)と前記返血ポート(12)の間の前記メインチューブ(2)の途中に、第1開閉手段(C1)を配置し、
前記第1分岐管(8a)と前記第2分岐管(8b)の間の前記補液ライン(3)の途中に、第2開閉手段(C2)を配置し、
前記第2分岐管(8b)と前記回収アダプタ(6)の間の前記分岐ライン(4)の途中に、第3開閉手段(C3)を配置した[1]に記載の体液処理用回路(1)を提供する。
[体液処理用回路1]
本考案の体液処理用回路1は、図1に示すように、先端にシャントコネクタ11を装着したメインチューブ2の途中に返血ポート12を配置し、この返血ポート12よりも下流に、第1分岐管8aを介して補液ライン3を接続している。
詳述すると、メインチューブ2には上流側から、シャントコネクタ11、返血ポート12、採血ポート13、第1分岐管8a、圧力感知器14、ローリングチューブ15、第3分岐管8c、ドリップチャンバ16、血液処理器とのコネクタ17がそれぞれ配置されている。また、シャントコネクタ11と返血ポート12との間には、開閉自在の第1開閉手段C1が配置されている。
また、第1分岐管8aには補液ライン3、第3分岐管8cにはヘパリン(薬液)ライン5がそれぞれ接続され、さらにヘパリンライン5には第4開閉手段C4が配置されている。
補液ライン3の途中には、第2分岐管8bと補液チャンバ7が配置され、そして先端には、生理食塩液容器に接続するための接続部材9が装着されている。また第1分岐管8aと第2分岐管8bの間には、開閉自在の第2開閉手段C2が配置されている。
分岐ライン4は、補液ライン3の途中に第2分岐管8bを介して接続されている。分岐ライン4の途中には開閉自在である第3開閉手段C3が配置され、先端には回収アダプタ6が装着されている。
第1開閉手段C1、第2開閉手段C2、第3開閉手段C3、第4開閉手段C4は、例えば開閉自在のクランプ、鉗子等、チューブの開通及び閉塞が容易に行なえるものであれば、何でも採用することができ、また、第1開閉手段C1、第2開閉手段C2、第3開閉手段C3、第4開閉手段C4は、先に配置していても、あるいは使用時に配置するのものでも採用できる。
分岐ライン4を接続する第2分岐管8bは、図1から図4の例示ではト字管の形状に記載されているが、Y字管、T字管などでもよく、特に限定する必要はない。
回収アダプタ6と返血ポート12は、接続時には互いに液密に装着できるように形成されている。また返血ポート12は、一度接続した回収アダプタ6を離脱しても液密性を維持できるように形成されている。
例えば返血ポート12の例として、
(1)特開2005−270249号のように、栓体の上面により強い締め付け力を付与することができ、スリットにアダプター等の注入口を挿入した時のシール性が向上するとともに、キャップとポートの嵌合力が強く、キャップが抜けにくい混注部材[図1、図2のように、キャップ(10)の側壁(13)の内側に、円周リブ(16)を形成し、当該円周リブ(16)の内側にスリット(6)を形成した栓体(5)を装着し、ハウジング(2)に突設されたポート(3)を、前記キャップ(10)の側壁(13)と円周リブ(16)の間に形成された空間(S)に装着]、
(2)特開2006−51052号のようにシール性(液密性)が高く、液体のリークが発生しにくい混注部材[図1から図5のように、ポート(3)に、栓体5を装着し、栓体(5)にキャップ(10)を被冠した混注部材(1)において、前記栓体(5)天面に突起(6)を形成し、当該突起(6)の水平断面は、長径(L)と短径(S)を組み合わせた略矩形状に形成され、前記短径(S)の略中央部に長径(L)と略90°交差するスリット(SL)を形成し、前記キャップ(10)に、前記栓体(5)の突起(6)の水平断面形状に合致した開口部(11)を形成し、前記栓体(5)の突起(6)の外周(OW)と前記キャップ(10)の内壁面(IW)が、接触しないように、スペース(SP)を形成。]を使用することができる。
また、例えば回収アダプタ6の例として、
特開2006−51052号の図6から図8のルアーアダプター31[本体32の前方に細径のルアー部33が形成され、本体32の側部に把手として複数のリブ35が形成され、図8の例示では、略90°間隔で4個のリブ35を形成。図6から図8の例示では、リブ35は翼状に形成されているが、リブ35の形態もなんでも良く、混注部材1の係合部12に係合できる形態であれば何でも良い。本体32の下部に、係合部36を形成。図6、7の例示では、係合部36は、矩形の板状に形成しているが、混注部材1の天上壁14に係合して固定できる形態であれば何でも良く、略楕円の板状等に形成しても良い。また本体32への形成位置も同本体32の略中腹部から下部の間であれば、どこでも良い。]を使用することができる。
なお、上述のアダプタの場合、回収アダプタ6にも液体流路の途中に、公知の逆止弁等のシール部材を配置して、自動的にシールされる構造とすることで、返血ポート12から外しても、液密性を維持できる。
以上、ポートとアダプタの一例について述べたが、本考案の血液回路1の回収アダプタ6と返血ポート12は、これらに限定されるものではなく、接続時には互いに液密に装着でき、再び離脱しても液密性を維持できるように形成される構造のポートとアダプタであれば、採用することができる。
(1)プライミング時
血液回路1のプライミング時には、図2(矢印は生理食塩液の流れを示す)に示すように、第1開閉手段C1と第2開閉手段C2は開いた状態、第3開閉手段C3は閉じた状態で、生理食塩液容器(図示せず)に接続部材9を接続し、生理食塩液を補液ライン3からメインチューブ2へと流す。生理食塩液は、分岐管8aを経て、メインチューブ2の上流側(採血ポート13、返血ポート12、シャントコネクタ11)及び下流側(圧力感知器14、ローリングチューブ15、ドリップチャンバ16、コネクタ17)へと流れることで、血液回路1のプライミングを行うことができる。
(2)透析時
透析中においては、図3(矢印は血液の流れを示す)に例示するように、第1開閉手段C1を開いた状態、第2開閉手段C2及び第3開閉手段C3を閉じた状態にし、通常の透析と同様に、患者に穿刺した穿刺針10から、回路内に血液を循環させる。このとき、血液はメインチューブ2内から返血ポート12、採血ポート13、圧力感知器14、ローリングチューブ15、ドリップチャンバ16、コネクタ17及びコネクタ17につながるダイアライザ(図示せず)、さらにダイアライザからつながる静脈側回路(図示せず)を経て、患者の体内へと循環される。
(3)回収(返血)時
(2)の透析終了後、図4(矢印は生理食塩液及び回収される血液の流れを示す)に示すように、まず第1開閉手段1を閉じた状態にし、分岐ライン4の先端の、キャップを外した回収アダプタ6を返血ポート12に確実に接続する。
続いて第3開閉手段C3を開いた状態にして、補液ライン3から生理食塩液を流す。生理食塩液は第2分岐部8bから分岐ライン4内、返血ポート12を経て、下流方向へと流れる。さらに第2開閉手段C2も開くことで、第2分岐管8bから分岐した生理食塩液が第1分岐管8aを経て、下流方向へと流れる。
なお、分岐ライン4から先に生理食塩液を流しておくことにより、血液及び血液を押し流す生理食塩液がメインチューブ2の上流方向へ流れにくくすることができる。
また、返血ポート12をシャントコネクタ11の下流側のもっとも近位に配置することで、患者に返血できない血液は最小限となり、ほとんどの血液が回収可能となる。
2 メインチューブ
3 補液ライン
4 分岐ライン
5 ヘパリン(薬液)ライン
6 回収アダプタ
7 補液チャンバ
8a 第1分岐管
8b 第2分岐管
8c 第3分岐管
9 (生理食塩液容器との)接続部材
10 穿刺針
11 シャントコネクタ
12 返血ポート
13 採血ポート
14 圧力感知器
15 ローリングチューブ
16 ドリップチャンバ
17 (血液処理器との)コネクタ
C1 第1開閉手段
C2 第2開閉手段
C3 第3開閉手段
C4 第4開閉手段
Claims (2)
- 体液処理装置に接続され、血液を体外循環させるための体液処理用回路であって、
先端にシャントコネクタ(11)を装着したメインチューブ(2)の途中に返血ポート(12)を配置し、
当該返血ポート(12)よりも下流に、第1分岐管(8a)を介して補液ライン(3)を接続し、
当該補液ライン(3)の途中に第2分岐管(8b)を介して分岐ライン(4)を接続し、当該分岐ライン(4)の先端に回収アダプタ(6)を装着し、
当該回収アダプタ(6)と、前記返血ポート(12)を着脱可能に形成したことを特徴とする体液処理用回路(1)。 - 前記シャントコネクタ(11)と前記返血ポート(12)の間の前記メインチューブ(2)の途中に、第1開閉手段(C1)を配置し、
前記第1分岐管(8a)と前記第2分岐管(8b)の間の前記補液ライン(3)の途中に、第2開閉手段(C2)を配置し、
前記第2分岐管(8b)と前記回収アダプタ(6)の間の前記分岐ライン(4)の途中に、第3開閉手段(C3)を配置したことを特徴とする請求項1に記載の体液処理用回路(1)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007005118U JP3135416U (ja) | 2007-07-04 | 2007-07-04 | 体液処理用回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007005118U JP3135416U (ja) | 2007-07-04 | 2007-07-04 | 体液処理用回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3135416U true JP3135416U (ja) | 2007-09-13 |
Family
ID=43285924
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007005118U Expired - Lifetime JP3135416U (ja) | 2007-07-04 | 2007-07-04 | 体液処理用回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3135416U (ja) |
-
2007
- 2007-07-04 JP JP2007005118U patent/JP3135416U/ja not_active Expired - Lifetime
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