JPH10262489A - ヤリイカ産卵礁機能付被覆ブロック - Google Patents

ヤリイカ産卵礁機能付被覆ブロック

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JPH10262489A
JPH10262489A JP9094919A JP9491997A JPH10262489A JP H10262489 A JPH10262489 A JP H10262489A JP 9094919 A JP9094919 A JP 9094919A JP 9491997 A JP9491997 A JP 9491997A JP H10262489 A JPH10262489 A JP H10262489A
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Kenji Yano
賢二 谷野
Akira Nagano
章 長野
Masao Mizushima
正夫 水島
Isao Nakauchi
勲 中内
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HOKKAIDO KAIHATSUKYOKU KAIHATSU DOBOKU KENKYUSHO
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HOKKAIDO KAIHATSUKYOKU KAIHATS
HOKKAIDO KAIHATSUKYOKU KAIHATSU DOBOKU KENKYUSHO
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  • Artificial Fish Reefs (AREA)
  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水産資源の増殖のみを目的とする産卵ブロッ
クはあったが、魚礁としての産卵ブロックのため基礎捨
石を波浪から防護する機能がないなどの問題があった。 【解決手段】 立方体状のコンクリートブロック体の前
方部分の前面から後面方向に向け切欠きを水平状態で刻
設することで、基礎捨石被覆底版用延出版部、切欠き、
ヤリイカ産卵棚用延出版部が構成され、切欠きの縦壁と
立方体状のコンクリートブロック体の上面との間に海水
交換用穴が配設されているヤリイカ産卵礁機能付被覆ブ
ロックである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヤリイカ産卵礁機
能付被覆ブロックにかかるもので、下記の諸事項に好適
なものである。 1.海岸保全施設、港湾施設、漁港施設など海洋構造
物。 2.上記施設の内、岸壁、泊地などの港湾、漁港施設を
静穏に保ち、船舶が安全に停泊できるよう波浪を遮る防
波堤や、用地を波浪から防護する護岸。 3.上記防波堤や護岸の内、本体工を安定して設置し、
本体工の重量を海底面に分散させるための基礎捨石を波
浪から防護する被覆ブロック。 4.被覆ブロックにヤリイカが産卵できる機能を付加さ
せたことによって、ヤリイカ資源の増大に寄与する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のものにあっては、下記の
ようなものになっている。 1.基礎捨石を被覆するブロックに産卵機能を付加した
ものは皆無である。 2.従来、水産資源の増殖のみを目的とする産卵ブロッ
クはあった。 3.上記ブロックは魚礁として水産生物が産卵できるよ
う天井部を有し、3ないし4本程度の足によって海底に
設置する構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたも
のにあっては、下記のような問題点を有していた。 1.魚礁としての産卵ブロックのため、基礎捨石を波浪
から防護する機能がない。 2.魚礁ブロックとして単独で海底に設置される場合が
多く、海底の底質の移動によって容易に埋没し、その機
能を消失する場合がある。 3.波浪による揚圧力を受ける面積が大きいため耐波安
定性に欠け、高波浪時に転倒してその機能を消失する場
合がある。 4.ブロック単独で設置されるため、ヤリイカを集魚す
る効果が少ない。 本願は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みな
されたものであり、その目的とするところは、次のよう
なことのできるものを提供しようとするものである。 1.本発明のブロックは、基礎捨石を波浪から防護する
ため底面を有する構造である。 2.ブロックに棚を設けることで、ヤリイカが容易に産
卵を行うことができる。 3.上記棚の高さと奥行は、天然のヤリイカ産卵礁の調
査研究から最も産卵に適した大きさとしている。 4.ブロックの厚さは波浪の強さに応じて変化させるこ
とができ、産卵のための棚を2段まで増やすことができ
る。 5.産卵された卵塊に十分な酸素を供給し、流れによっ
て卵塊に付着した塵などを洗い流すため、棚の奥にブロ
ックの上面に通じる穴を設けてある。なお、穴の形状は
円形でも矩形でもかまわない。 6.防波堤、護岸などの構造物の一部として用いること
によって、海底の底質の移動がある場合、ブロックを基
礎捨石マウンドの肩部にも設置することで底質の移動に
よる影響を最小限とすることができる。 7.上記構造物は水産生物にとって、海洋の中で疑似岩
礁として働き、集魚効果がある。このため、ヤリイカ資
源の増殖効果が期待できる。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は下記のようになるものである。第1発明
は、立方体状のコンクリートブロック体2の前方部分2
Aにおいて、当該立方体状のコンクリートブロック体の
中央部に前面から後面方向に向け側面前向きコ字状の切
欠き3を水平状態で刻設することで、下方から上方へ順
次基礎捨石被覆底版用延出版部4、切欠き3、ヤリイカ
産卵棚用延出版部5が構成され、切欠き3における縦壁
3Aと立方体状のコンクリートブロック体2における上
面2Bのほぼ中央部との間には適数本の海水交換用穴6
が配設され、この海水交換用穴6は、側面略L字状に構
成され、先端6Aは切欠き3の縦壁3Aにおいて前面に
向け開口していると共に、後端6Bは立方体状のコンク
リートブロック体2の上面2Bのほぼ中央部において上
方に向け左右方向に一列状に開口するよう構成されてい
るヤリイカ産卵礁機能付被覆ブロックである。この場
合、第1発明は下記のように構成することができる。立
方体状のコンクリートブロック体2の長さイは1,00
0〜2,000mm、立方体状のコンクリートブロック
体2の奥行ロは1,000〜2,000mm、切欠き3
の奥行ハは600mm、切欠き3の厚さニは300〜4
00mm、基礎捨石被覆底版用延出版部4の厚さホは2
00〜300mm、ヤリイカ産卵棚用延出版部5の厚さ
ヘは200〜300mm、海水交換用穴6の直径トは1
00〜200mmである。
【0005】第2発明は、立方体状のコンクリートブロ
ック体21と、この立方体状のコンクリートブロック体
の前方部分21Aにおいて、当該立方体状のコンクリー
トブロック体の中央部に前面から後面方向に向け側面前
向きコ字状の下方の切欠き31と上方の切欠き32を水
平状態で刻設することで、下方から上方へ順次基礎捨石
被覆底版用延出版部41、下方の切欠き31、下方のヤ
リイカ産卵棚用延出版部51、上方の切欠き32、上方
のヤリイカ産卵棚用延出版部52が構成され、下方の切
欠き31における縦壁31Aおよび上方の切欠き32に
おける縦壁32Aと立方体状のコンクリートブロック体
21における上面21Bのほぼ中央部との間には適数本
の海水交換用穴61が配設され、海水交換用穴61は、
上方の海水交換用穴単体611と下方の海水交換用穴単
体612から構成され、上方の海水交換用穴単体611
は、側面略L字状に構成され、先端611Aは上方の切
欠き32の縦壁32Aにおいて前面に向け開口している
と共に、後端611Bは立方体状のコンクリートブロッ
ク体21の上面21Bのほぼ中央部において上方に向け
左右方向に一列状に開口するよう構成され、また、下方
の海水交換用穴単体612は、側面略L字状に構成さ
れ、先端612Aは下方の切欠き31の縦壁31Aにお
いて前面に向け開口していると共に、後端612Bは上
方の海水交換用穴単体611に連結構成されているヤリ
イカ産卵礁機能付被覆ブロックである。
【0006】この場合、第2発明は下記のように構成す
ることができる。立方体状のコンクリートブロック体2
1の長さイ1は1,000〜2,000mm、立方体状
のコンクリートブロック体21の奥行ロ1は1,000
〜2,000mm、上方の切欠き32の奥行ハ1は60
0mm、上方の切欠き32の厚さハ2は300〜400
mm、下方の切欠き31の奥行ニ1は600mm、下方
の切欠き31の厚さニ2は300〜400mm、基礎捨
石被覆底版用延出版部41の厚さホ1は200〜400
mm、上方のヤリイカ産卵棚用延出版部51の厚さヘ1
は200〜400mm、下方のヤリイカ産卵棚用延出版
部51の厚さヘ2は200〜400mm、上方の海水交
換用穴単体611の直径ト1は100〜200mm、下
方の海水交換用穴単体612の直径ト2は100〜20
0mmである。
【0007】作用は下記の通りである。 1.ヤリイカが産卵のため沿岸に近づいてくる場合、海
底面に沿って遊泳してくる。ヤリイカは十分に成熟し、
沿岸の産卵に適した天井部を有する岩礁地帯に達すると
産卵を行う。沿岸地帯に存在する防波堤や護岸は水産生
物にとって疑似岩礁として機能することから、成熟した
ヤリイカは、今回発明したヤリイカ産卵礁機能付ブロッ
クを設置した防波堤や護岸に達すると棚の面に産卵を行
う。 2.ブロックには海水交換が十分行われるよう穴があけ
てあり、海水の流れによって十分な酸素を有し、また、
卵塊に付着した塵などを洗い流す。 3.ブロックは日光が当たって卵塊に藻類が繁殖しない
よう十分な奥行を有する。
【0008】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例に基づ
き図面を参照して説明する。1は第1発明のヤリイカ産
卵礁機能付被覆ブロックで、その構成は下記のように構
成されている。立方体状のコンクリートブロック体2の
前方部分2Aにおいて、当該立方体状のコンクリートブ
ロック体の中央部に前面から後面方向に向け側面前向き
コ字状の切欠き3を水平状態で刻設することで、下方か
ら上方へ順次基礎捨石被覆底版用延出版部4、切欠き
3、ヤリイカ産卵棚用延出版部5が構成されている。な
お、このヤリイカ産卵棚用延出版部5の下面5Aがヤリ
イカ産卵棚となる。切欠き3における縦壁3Aと立方体
状のコンクリートブロック体2における上面2Bのほぼ
中央部との間には適数本の海水交換用穴6が配設されて
いる。(図は3本の場合を示す。) そこで、この海水交換用穴6は、側面略L字状に構成さ
れ、先端6Aは切欠き3の縦壁3Aにおいて前面に向け
開口していると共に、後端6Bは立方体状のコンクリー
トブロック体2の上面2Bのほぼ中央部において上方に
向け左右方向に一列状に開口するよう構成されている。
【0009】11は第2発明のヤリイカ産卵礁機能付被
覆ブロックで、その構成は下記のように構成されてい
る。立方体状のコンクリートブロック体21と、この立
方体状のコンクリートブロック体の前方部分21Aにお
いて、当該立方体状のコンクリートブロック体の中央部
に前面から後面方向に向け側面前向きコ字状の下方の切
欠き31と上方の切欠き32を水平状態で刻設すること
で、下方から上方へ順次基礎捨石被覆底版用延出版部4
1、下方の切欠き31、下方のヤリイカ産卵棚用延出版
部51、上方の切欠き32、上方のヤリイカ産卵棚用延
出版部52が構成されている。なお、これら上下のヤリ
イカ産卵棚用延出版部51,52の下面51A,52A
がヤリイカ産卵棚となる。下方の切欠き31における縦
壁31Aおよび上方の切欠き32における縦壁32Aと
立方体状のコンクリートブロック体21における上面2
1Bのほぼ中央部との間には適数本の海水交換用穴61
が配設されている。(図は3本の場合を示す。) そこで、海水交換用穴61は、上方の海水交換用穴単体
611と下方の海水交換用穴単体612から構成され、
上方の海水交換用穴単体611は、側面略L字状に構成
され、先端611Aは上方の切欠き32の縦壁32Aに
おいて前面に向け開口していると共に、後端611Bは
立方体状のコンクリートブロック体21の上面21Bの
ほぼ中央部において上方に向け左右方向に一列状に開口
するよう構成されている。また、下方の海水交換用穴単
体612は、側面略L字状に構成され、先端612Aは
下方の切欠き31の縦壁31Aにおいて前面に向け開口
していると共に、後端612Bは上方の海水交換用穴単
体611に連結されている。
【0010】本発明のヤリイカ産卵礁機能付被覆ブロッ
クの布設方法は下記のように構成されている。 第1工程〜基礎捨石7の上面に防波堤や護岸などの本体
工8が施工されたものにおいて、当該本体工8を中心と
して根元部に当該本体工の安定を図るための内外の根固
め方塊ブロック9,9を敷設する。 第2工程〜内外の根固め方塊ブロック9,9の外方に基
礎捨石の安定を図るための内外の被覆ブロック10,1
0を敷設する。 第3工程〜基礎捨石7における肩部分7Aには内外のヤ
リイカ産卵礁機能付被覆ブロック1あるいはヤリイカ産
卵礁機能付被覆ブロック11を敷設する。 第4工程〜基礎捨石7における法面7Bには内外の被覆
ブロック10,10を敷設する。 第5工程〜敷設された被覆ブロック10,10の外方に
は内外のヤリイカ産卵礁機能付被覆ブロック1あるいは
ヤリイカ産卵礁機能付被覆ブロック11を敷設する。 この場合、基礎捨石7における肩部分7Aに敷設された
内外のヤリイカ産卵礁機能付被覆ブロック1あるいはヤ
リイカ産卵礁機能付被覆ブロック11は、海底の底質の
移動が考えられる場合に好適である。
【0011】
【実施例】
1.ヤリイカ産卵礁機能付被覆ブロック1の場合、下記
の状態のものが好適であった。 A.立方体状のコンクリートブロック体2の長さイは
1,000〜2,000mm。 B.立方体状のコンクリートブロック体2の奥行ロは
1,000〜2,000mm。 C.切欠き3の奥行ハは600mm。 D.切欠き3の厚さニは300〜400mm。 E.基礎捨石被覆底版用延出版部4の厚さホは200〜
300mm。 F.ヤリイカ産卵棚用延出版部5の厚さヘは200〜3
00mm。 G.海水交換用穴6の直径トは100〜200mm。
【0012】2.ヤリイカ産卵礁機能付被覆ブロック1
1の場合、下記の状態のものが好適であった。 A.立方体状のコンクリートブロック体21の長さイ1
は1,000〜2,000mm。 B.立方体状のコンクリートブロック体21の奥行ロ1
は1,000〜2,000mm。 C.上方の切欠き32の奥行ハ1は600mm。 D.上方の切欠き32の厚さハ2は300〜400m
m。 E.下方の切欠き31の奥行ニ1は600mm。 F.下方の切欠き31の厚さニ2は300〜400m
m。 G.基礎捨石被覆底版用延出版部41の厚さホ1は20
0〜400mm。 H.上方のヤリイカ産卵棚用延出版部52の厚さヘ1は
200〜400mm。 I.下方のヤリイカ産卵棚用延出版部51の厚さヘ2は
200〜400mm。 J.上方の海水交換用穴単体611の直径ト1は100
〜200mm。 K.下方の海水交換用穴単体612の直径ト2は100
〜200mm。
【0013】
【発明の効果】本発明は、上述の通り構成されているの
で次に記載する効果を奏する。 1.第1発明の場合 A.ブロックの基礎捨石被覆底版用延出版部によって基
礎捨石の安定が図られる。 B.ヤリイカ産卵棚用延出版部5にヤリイカが産卵を行
う。 C.ヤリイカ産卵棚用延出版部5の奥に海水交換用穴が
あいていることから、十分な酸素と流れによる洗浄効果
によって卵がふ化するまで最適な状態を保つ。 2.以上に加えて、第2発明のヤリイカ産卵礁機能付被
覆ブロック11の場合、下記の効果を期待することがで
きる。 A.重量が重いため、波が大きい場所でも安定である。
したがって、基礎捨石の安定をより図ることができる。 B.上方のヤリイカ産卵棚用延出版部52と下方のヤリ
イカ産卵棚用延出版部51により棚が2段確保されてい
ることから、ヤリイカが産卵に適した棚を選択すること
ができる。 C.海底の底質の移動があっても、上方のヤリイカ産卵
棚用延出版部52と下方のヤリイカ産卵棚用延出版部5
1により棚が2段確保されていることから、すべてが埋
没しづらく、機能を失う場合が少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明のヤリイカ産卵礁機能付被覆ブロック
の正面図である。
【図2】平面図である。
【図3】右側面図である。
【図4】A−A線断面図である。
【図5】B−B線断面図である。
【図6】斜視図である。
【図7】第2発明のヤリイカ産卵礁機能付被覆ブロック
の正面図である。
【図8】平面図である。
【図9】右側面図である。
【図10】C−C線断面図である。
【図11】D−D線断面図である。
【図12】斜視図である。
【図13】防波堤に使用している状態を説明する断面図
である。
【符号の説明】
1 第1発明のヤリイカ産卵礁機能付被覆ブロック 2 立方体状のコンクリートブロック体 3 切欠き 4 基礎捨石被覆底版用延出版部 5 ヤリイカ産卵棚用延出版部 6 海水交換用穴 11 第2発明のヤリイカ産卵礁機能付被覆ブロック 21 立方体状のコンクリートブロック体 31 下方の切欠き 32 上方の切欠き 41 基礎捨石被覆底版用延出版部 51 下方のヤリイカ産卵棚用延出版部 52 上方のヤリイカ産卵棚用延出版部 61 海水交換用穴 7 基礎捨石 8 本体工 9 根固め方塊ブロック 10 被覆ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中内 勲 北海道札幌市豊平区中の島1条7丁目7− 3 中の島住宅B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立方体状のコンクリートブロック体
    (2)の前方部分(2Aにおいて、当該立方体状のコン
    クリートブロック体の中央部に前面から後面方向に向け
    側面前向きコ字状の切欠き(3)を水平状態で刻設する
    ことで、下方から上方へ順次基礎捨石被覆底版用延出版
    部(4)、切欠き(3)、ヤリイカ産卵棚用延出版部
    (5)が構成され、切欠き(3)における縦壁(3A)
    と立方体状のコンクリートブロック体(2)における上
    面(2B)のほぼ中央部との間には適数本の海水交換用
    穴(6)が配設され、この海水交換用穴(6)は、側面
    略L字状に構成され、先端(6A)は切欠き(3)の縦
    壁(3A)において前面に向け開口していると共に、後
    端(6B)は立方体状のコンクリートブロック体(2)
    の上面(2B)のほぼ中央部において上方に向け左右方
    向に一列状に開口するよう構成されていることを特徴と
    するヤリイカ産卵礁機能付被覆ブロック。
  2. 【請求項2】 立方体状のコンクリートブロック体
    (2)の長さ(イ)は1,000〜2,000mm、立
    方体状のコンクリートブロック体(2)の奥行(ロ)は
    1,000〜2,000mm、切欠き(3)の奥行
    (ハ)は600mm、切欠き(3)の厚さ(ニ)は30
    0〜400mm、基礎捨石被覆底版用延出版部(4)の
    厚さ(ホ)は200〜300mm、ヤリイカ産卵棚用延
    出版部(5)の厚さ(ヘ)は200〜300mm、海水
    交換用穴(6)の直径(ト)は100〜200mmであ
    る請求項1記載のヤリイカ産卵礁機能付被覆ブロック。
  3. 【請求項3】 立方体状のコンクリートブロック体(2
    1)と、この立方体状のコンクリートブロック体の前方
    部分(21A)において、当該立方体状のコンクリート
    ブロック体の中央部に前面から後面方向に向け側面前向
    きコ字状の下方の切欠き(31)と上方の切欠き(3
    2)を水平状態で刻設することで、下方から上方へ順次
    基礎捨石被覆底版用延出版部(41)、下方の切欠き
    (31)、下方のヤリイカ産卵棚用延出版部(51)、
    上方の切欠き(32)、上方のヤリイカ産卵棚用延出版
    部(52)が構成され、下方の切欠き(31)における
    縦壁(31A)および上方の切欠き(32)における縦
    壁(32A)と立方体状のコンクリートブロック体(2
    1)における上面(21B)のほぼ中央部との間には適
    数本の海水交換用穴(61)が配設され、海水交換用穴
    (61)は、上方の海水交換用穴単体(611)と下方
    の海水交換用穴単体(612)から構成され、上方の海
    水交換用穴単体(611)は、側面略L字状に構成さ
    れ、先端(611A)は上方の切欠き(32)の縦壁
    (32A)において前面に向け開口していると共に、後
    端(611B)は立方体状のコンクリートブロック体
    (21)の上面(21B)のほぼ中央部において上方に
    向け左右方向に一列状に開口するよう構成され、また、
    下方の海水交換用穴単体(612)は、側面略L字状に
    構成され、先端(612A)は下方の切欠き(31)の
    縦壁(31A)において前面に向け開口していると共
    に、後端(612B)は上方の海水交換用穴単体(61
    1)に連結構成されていることを特徴とするヤリイカ産
    卵礁機能付被覆ブロック。
  4. 【請求項4】 立方体状のコンクリートブロック体(2
    1)の長さ(イ1)は1,000〜2,000mm、立
    方体状のコンクリートブロック体(21)の奥行(ロ
    1)は1,000〜2,000mm、上方の切欠き(3
    2)の奥行(ハ1)は600mm、上方の切欠き(3
    2)の厚さ(ハ2)は300〜400mm、下方の切欠
    き(31)の奥行(ニ1)は600mm、下方の切欠き
    (31)の厚さ(ニ2)は300〜400mm、基礎捨
    石被覆底版用延出版部(41)の厚さ(ホ1)は200
    〜400mm、上方のヤリイカ産卵棚用延出版部(5
    1)の厚さ(ヘ1)は200〜400mm、下方のヤリ
    イカ産卵棚用延出版部(51)の厚さ(ヘ2)は200
    〜400mm、上方の海水交換用穴単体(611)の直
    径(ト1)は100〜200mm、下方の海水交換用穴
    単体(612)の直径(ト2)は100〜200mmで
    ある請求項3記載のヤリイカ産卵礁機能付被覆ブロッ
    ク。
JP9094919A 1997-03-27 1997-03-27 ヤリイカ産卵礁機能付被覆ブロック Expired - Lifetime JP2829390B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5676812B1 (ja) * 2014-08-05 2015-02-25 村山 哲夫 魚床ブロックとそれを利用した魚床ブロック漁法
KR101539086B1 (ko) * 2013-12-03 2015-07-23 전남대학교산학협력단 수공구조물용 삼지형 피복블록 및 이를 이용한 사면 피복공법
JP2022135223A (ja) * 2021-03-05 2022-09-15 株式会社不動テトラ 人工湧昇流マウンド礁用コンクリートブロック

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