JP3026078U - 人工漁場 - Google Patents

人工漁場

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JP3026078U
JP3026078U JP1995014330U JP1433095U JP3026078U JP 3026078 U JP3026078 U JP 3026078U JP 1995014330 U JP1995014330 U JP 1995014330U JP 1433095 U JP1433095 U JP 1433095U JP 3026078 U JP3026078 U JP 3026078U
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shore
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勝美 大元
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株式会社伊予興産
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

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  • Artificial Fish Reefs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 海藻類やこれら海藻類を食料とするアワビや
サザエ、ウニ、ナマコなどの増繁殖に適した浅場海域
と、沖合に向けて緩く下り傾斜して水深が次第に深くな
る沿岸性有用魚介類の増殖に適した深場海域からなる栽
培漁業が可能な人工漁場を提供する。 【解決手段】 海岸に近接する海域の海底上に所定の高
さの潜堤2,2,3を築造して外郭施設とし、該外郭施
設内を浚渫土などで嵩上げするに際し、該外郭施設の岸
側に近い約1/2の海底を沖合に向けて水深が0〜5m
前後の比較的なだらかな平坦面からなる磯場帯A1 とガ
ラモ場帯A2 からなる浅場Aに、その先の沖合側約1/
2の海底を最も深い場所で水深が約15m前後となるよ
う岸側から緩やかに下り傾斜する深場Bとなるよう構成
して人工漁場1とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、海岸に近接する海域の一部を人工的に改良することによって海藻 類の繁殖や、貝類、ウニ、ナマコなど、さらには沿岸性有用魚介類の稚仔魚、幼 魚、成魚などの増殖に必要な海洋環境とした人工漁場に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近海での漁業不振を回復するため、さらには沿岸漁場整備の一環として、魚類 や海藻の繁殖し易い場所に人工漁礁を利用して藻場や人工漁場を作ることが行わ れている。 たとえば、海面下40〜60mの大陸棚に内部に浮沈調整用タンクと貫通孔を 有し、かつ上面には漁礁材等を載置した適宜形状の箱形本体を固定し、大陸棚の 有効面積を拡大して魚類の棲息に適した環境を作り、魚類や数量を豊富にするこ と(特開昭63−251030号公報)や、海面下30m程度の陸棚に100m 間隔で漁礁を設置して漁礁群を形成し、この漁礁群付近の水に上下対流を発生さ せて水底側の水を水面側に移動させて水底側の容存酸素量を増大させ、微生物の 繁殖によって魚類の増殖を助長させること(特公平7−51033号公報)が提 案されている。
【0003】 また、流失海藻が移動する海域で破波点より沖側の平坦な海域に特殊な構造の フェンスを配置し、このフェンスによって群落から離脱等した流出海藻を捕捉し て滞留させ、これを餌料源としてアワビやウニなどの藻食動物を育成すること( 特開平6−189649号公報)や、投石や爆破によって形成された新しい海底 に海藻の殻胞子を積極的に供給して岩礁部に大量確実な殻胞子を着床をさせる効 率的な藻場造成法(特公平1−43532号)が提案されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
魚類を効果的に一定の海域に集めるために、あるいは海藻を繁殖させてアワビ やウニ、ナマコなどを捕獲するため、魚類や海藻の棲息環境を改善し、あるいは 人工的に作り出す方法については上記のように多くの提案がなされている。 しかしながら、これらの提案はいずれも特定の構造の装置を使用するもので、 広い海底を使用して十分な効果を得るには相当広範囲に装置を設ける必要がある ので、結果的には海の自然を破壊するおそれのあるものである。
【0005】 この考案はかゝる現状に鑑み、海岸に近接する海域に潜堤を構築し、潜堤に囲 われた海域の海底を人工的に改良することによって比較的平坦で水深が浅く、海 藻類やこれら海藻を食料とするアワビやサザエ、ウニ、ナマコなどの増繁殖に適 した浅場海域と、沖合に向けて緩く下り傾斜して水深が次第に深くなる沿岸性有 用魚介類の増殖に適した海域を築造していわゆる栽培漁業が可能な人工漁場を提 供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、この考案の請求項1に記載の考案は、海の一部が 陸地に入り込んだ入り海の開口部又は海岸に近接する海域の海底上に所定の高さ の潜堤を築造して外郭施設とし、該外郭施設によって外海と区画された海域の海 底上を沖合に向けて次第に高さが高くなるよう嵩上げして、てんぐさなどの海藻 類やアワビやサザエなどの貝類、ウニ、ナマコなど、さらには沿岸性有用魚介類 の稚仔魚、幼魚、成魚の育成に必要な海底環境としたことを特徴とする人工漁場 である。
【0007】 この考案のより具体的な人工漁場は、海の一部が陸地に入り込んだ入り海の開 口部の海底上に所定の高さの潜堤を築造して外郭施設とし、該外郭施設によって 外海と区画された入り海の海底を嵩上げするに際し、岸側に近い約1/2の海底 を沖合に向けて水深が0〜5m前後の比較的なだらかな平坦面とし、その先の沖 合側を最も深い場所で水深が約15m前後となるよう岸側から緩やかに傾斜する よう嵩上げして、水深の浅い海域をてんぐさなどの海藻類やアワビやサザエなど の貝類、ウニ、ナマコなどの繁殖場とし、沖合の水深の深い海域を沿岸性有用魚 介類の稚仔魚、幼魚、成魚の育成場としたことを特徴とするものである。
【0008】 さらにこの考案のより具体的な他の人工漁場は、海岸に近接する海域の海底上 に所定の高さの潜堤を築造して外郭施設とし、該外郭施設によって外海と区画さ れた海底を嵩上げするに際し、岸側から沖合に向けて海底上に沖合に至るにした がって高さが次第に高くなる一対の潜堤を所定の間隔を存して形成すると共に、 各潜堤の先端部を高さが前記潜堤の先端部の高さと同一の高さの潜堤によって相 互に連結して平面扇型もしくはU字状に外郭施設を構築すると共に、該外郭施設 内の海底上を嵩上げして岸側に近い約1/2の海底を沖合に向けて水深が0〜5 m前後の比較的なだらかな平坦面とし、その先の沖合側を最も深い場所で水深が 約15m前後となるよう岸側から緩やかに傾斜するよう嵩上げして、水深の浅い 海域をてんぐさなどの海藻類やアワビやサザエなどの貝類、ウニ、ナマコなどの 繁殖場とし、沖合の水深の深い海域を沿岸性有用魚介類の稚仔魚、幼魚、成魚の 育成場としたことを特徴とするものである。
【0009】
【考案の実施の形態】
この考案の人工漁場は、浜辺に近接する海底又は海の一部が陸地に入り込んだ 入り海の開口部の海底上に潜堤からなる外郭施設を構築し、この外郭施設によっ て囲われた海底部分を覆土などによって嵩上げし、海藻類や貝類、ウニ、ナマコ など、さらには沿岸性有用魚介類の棲息や増殖に有利なように一定の深さとした ものである。
【0010】 外郭施設を構成する潜堤は水深が約0〜50m程度の海域に捨石などの石材に よって構築するもので、基本的には岸側から沖合に向かって所定の間隔を存して 設けられる一対の潜堤と、該潜堤の先端部を相互に連結する潜堤によって構成さ れるもので、岸側に最も近接する磯場帯における潜堤は幅約3〜5m程度で海底 から水面下約0m〜3m程度となるような高さで、最も深い場所(水深約50m 程度)では幅約3〜5m程度で、海底から水面下約15m程度の高さとなるよう に構築する。
【0011】 かゝる潜堤によって構築する外郭施設は、基本的には前記したように平面がコ 字状とするものであるが、一対の潜堤を岸側から沖合にむけて先端部の間が次第 に拡大するように配置し、各潜堤の先端部間を直線状又は円弧状の潜堤で相互に 連結して扇型としてもよく、あるいは平行に配置された潜堤の先端部間を弧状の 潜堤によって相互に連結したU字状であってもよく、要は外郭施設を構築する海 底の環境や地形によって任意の形状とすることができる。 なお、入り海の開口部間を結ぶ海底上に築造される潜堤は、基本的には直線状 であるが、曲線状であってもよいことは勿論である。
【0012】 前記の潜堤によって囲まれた外郭施設内の海底は水深が約0m前後から50m 前後と深さの程度に幅を有しているので、水深が約1mから水深が約50m程度 の海底には浚渫土や建築物などの構築に際して生ずる建設土などを投入して海底 を嵩上げすると同時に改質して、岸側から水深が約0〜5m前後の海底を比較的 平坦な浅場と、該浅場から沖合に向かって水深が約5mから約15m前後に至る 緩やかな傾斜面を有する深場を形成する。
【0013】 海底が比較的平坦な浅場は基本的にはこれを2分割し、岸側に近い水深がより 浅い平坦な海底(水深が約0〜3m程度)には転石などの比較的大きな石材を密 に敷設して幅約10〜50m程度の磯場帯を形成し、てんぐさ、ひじき、いぎす などアワビやサザエ、ウニ、ナマコなどの増殖に有用な小型の海藻類の繁殖場と するものである。
【0014】 前記磯場帯に続く沖合側の水深が3〜5m程度の平坦な海底には、磯場帯と同 様に転石や砂礫などの石材を比較的粗に敷設して海底の一部が顕出しているガラ モ場帯とし、アラメ、カジメ、アジモやワカメ、コンブなどの大型の海藻類の繁 殖場とするものである。 このガラモ場帯は、アワビやウニ、ナマコなどの増殖や養殖に最適の場所とな るので、海底にはアワビやウニ、ナマコなどの増殖や繁殖に適した人工漁礁を配 することが好ましく、かゝる人工漁礁の大きさや形状、材質については特別な制 限はない。
【0015】 平坦な海底の浅場に続く深場は、最も水深の浅い場所で約5m前後であり、最 も深い場所では約15m前後で全体が沖合に向かって緩い下り傾斜地となってい るもので、該傾斜地の表面には良質の砂材を所定の厚さとなるように敷設して沿 岸性有用魚介類の増殖場とするもので、この深場には、魚介類の増殖のための人 工漁礁を配してもよい。なお、沿岸性有用魚介類の増殖のための人工漁礁もその 材質や形状、大きさについてはなんらの制限もないものである。
【0016】
【作用】
この考案の人工漁場は、沖合側から岸側に向けて海底が緩やかに上り傾斜とな る深場を築造し、この深場から岸側に連続して続く浅場における海水の対流を効 果的に生ぜしめると共に、貝類や沿岸性有用魚介類の増殖に欠かせない海藻類の 繁殖海域を設け、かつ太陽光線ができるだけ海底に自然な状態で届くような海底 を有する深場を設けているので、プランクトンの増殖を促進し、十分な酸素と栄 養源を提供することができるため、沿岸性有用魚介類が常に好環境下で棲息する ことができるものである。
【0017】
【実施例】
以下、この考案の人工漁の実施例を添付の図面に基づいて説明する。 図1はこの考案の人工漁場の全体図を示すもので、この人工漁場1を構築する 海底は、海岸線Xから沖合に向かって約80m位までは緩やかに下り傾斜する水 深が0mから約5m程度の海域で、該地点Yから沖合に向かって一気に水深が約 20m前後と深く傾斜する傾斜面を有し、該傾斜面の終端Y1 から沖合に向かっ ては比較的なだらかな下り傾斜面の続く海域で、目標とする沖合の地点Zの水深 は約50m前後、岸からこの地点Zまでの距離はおよそ約400mである。
【0018】 かゝる地形を有する海底に、海岸線から少し離れた水深が約0m前後の地点か ら沖合に向かって図1に示すように沖合に向かって次第に高さが高くなる一対の 潜堤2,2を約100mの間隔で水深が約50m前後の地点Zまでほぼ平行に築 造したのち、両潜堤2,2の先端部を横方向に潜堤3によって一体的に連結して 外郭施設を構成して、岸側に近接する所定の海域を他の海域と区画する。 この潜堤2,2及び3は幅を約3〜5m程度とし、捨石などの石材の積み上げ によって築造するもので、水深が約50m前後の地点Zにおける潜堤4の高さは その頂部が水深約15m程度となる高さ、すなわち約35m前後となるように石 材を積み上げるものである。 この潜堤の築造に際しては、施工区域内にあらかじめ汚濁防止膜を展張してお こなうものである。
【0019】 かゝる潜堤2,2および3によって区画された外郭施設内の海底は水深が約1 m前後から約50m前後で平坦な海底がきわめて少ないので、この外郭施設によ って囲われた海底に浚渫土や建設残土などの中詰土を、外郭施設で囲った海域の 岸側に近い約1/2の海底は水深が約0〜5m前後(図2における岸側から地点 Y1 近傍まで)で、しかも全体がなだらかな平坦面となるように、また沖側の約 1/2の海底は水深が約5m前後の地点Yから沖合の水深約50m前後の地点Z に至るに従って緩やかに下り傾斜面を形成するように投入して、海底が平坦な水 深が約0〜5m前後の浅場Aと海底が緩やかな傾斜面を有し、かつ水深が浅い所 で約5m前後、最大で約15m程度の深場Bとなるよう嵩上げする。
【0020】 この中詰土によって海底を嵩上げして形成した前記浅場は図1に示すように、 岸側に近い約1/2の海底に比較的大きな石材を密に敷き詰めて水深が約0〜3 m前後の磯場帯A1 とし、沖側の約1/2の海底には砂礫や転石などの石材を海 底の一部が石材の間から顕出するよう比較的粗の状態で敷き詰めて水深が約3〜 5m前後のガラモ場帯A2 を形成する。
【0021】 前記磯場帯A1 は沖合に向かって約幅10〜50mの範囲の海底に形成するも のであって、石材を密に敷設することによって海流によって運ばれた胞子が石材 に付着し自然にてんぐさ,ひじき,いぎすなどの海藻類が増殖するもので、これ ら海藻類はアワビやサザエ、ウニ、ナマコなどの動物の栄養源ともなる。
【0022】 また、ガラモ場帯A2 は、沖合に向かって約50〜80mの範囲の海底に石材 を比較的粗の状態で敷設して形成するもので、アラメ、カジメ、アジモ、ワカメ 、コンブ(但し水温の高い地域では不可)などの大型の海藻類の増殖場とするも ので、この海底にはアワビやサザエ、ウニ、ナマコなどの動物の増殖を補助する 人工漁礁を配置することが好ましい。
【0023】 岸側から沖合に向かって緩やかに傾斜する傾斜面を有する深場Bは、水深が約 5〜15m程度に海底が嵩上げされ、かつ海底面には良質の砂材が敷設されてい るので、太陽光線が十分に海底まで達し、かつ海底に水流が生じると共に、海藻 類も増殖するため栄養源も豊富となって沿岸性有用魚介類の増殖に好適な海洋環 境が形成される。 かゝる深場Bには、沿岸性有用魚介類の産卵や増殖に適した人工漁礁を適宜配 置することによってより一層効果を向上させることができる。
【0024】 上記の実施例は、陸地から海が広く広がっている海域の一部を区画して人工漁 場を造成する場合について説明したが、海の一部が陸地に入り込んでいる入り海 に人工漁場を造成する場合には、入り海の開口部の海底上に潜堤を築造して外郭 施設を構築し、この外郭施設によって外海と区画された入り海内の海底を前記の 手段によって嵩上げし、比較的平坦な海底を有する浅場と、岸側から沖合に向か ってなだらかに下り傾斜する傾斜面を有する深場を形成すればよい。
【0025】
【考案の効果】
この考案の人工漁場は、入り海の開口部の海底または海岸に近い海域の海底に 潜堤を築造することによって外郭施設を構築し、この外郭施設によって囲われた 海底を嵩上げすることによって水深が約0〜5m前後で海底が平坦な浅場と、沖 合に向かって緩やかに傾斜する傾斜面を有する水深が約5〜15m程度の深場を 形成したので、外郭施設によって囲われた海域の海底には十分な太陽光線が届き 、海底に水流が生ずるため老廃物の蓄積が生ぜず、海底が常に好環境となり、浅 場には小魚やアワビ、サザエ、ウニ、ナマコなどの動物の栄養源となる海藻類が 増繁殖し易く、深場には沿岸性有用魚介類が多く棲息し、産卵、増殖することに なる。 また、岸側に近い浅場に石材を密に敷設して小型の海藻類を、沖側の浅場に石 材を粗の状態で敷設することによって大型の海藻類を増殖させれば、増繁殖した 海藻類やアワビやウニ、ナマコなどの捕獲に際して船などを使用することなく比 較的容易にこれを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の人工漁場の全体を示す斜視図であ
る。
【図2】図1に示す人工漁場の端面図である。
【符号の説明】
1 人工漁場 2,3 潜堤 A 浅場 A1 磯場帯 A2 ガラモ場帯 B 深場

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海の一部が陸地に入り込んだ入り海の開
    口部又は海岸に近接する海域の海底上に所定の高さの潜
    堤を築造して外郭施設とし、該外郭施設によって外海と
    区画された海域の海底上を沖合に向けて次第に高さが高
    くなるよう嵩上げして、てんぐさなどの海藻類やアワビ
    やサザエなどの貝類、ウニ、ナマコなど、さらには沿岸
    性有用魚介類の稚仔魚、幼魚、成魚の育成に必要な海底
    環境としたことを特徴とする人工漁場。
  2. 【請求項2】 海の一部が陸地に入り込んだ入り海の開
    口部の海底上に所定の高さの潜堤を築造して外郭施設と
    し、該外郭施設によって外海と区画された入り海の海底
    を嵩上げするに際し、岸側に近い約1/2の海底を沖合
    に向けて水深が0〜5m前後の比較的なだらかな平坦面
    とし、その先の沖合側を最も深い場所で水深が約15m
    前後となるよう岸側から緩やかに傾斜するよう嵩上げし
    て、水深の浅い海域をてんぐさなどの海藻類やアワビや
    サザエなどの貝類、ウニ、ナマコなどの繁殖場とし、沖
    合の水深の深い海域を沿岸性有用魚介類の稚仔魚、幼
    魚、成魚の育成場としたことを特徴とする人工漁場。
  3. 【請求項3】 海岸に近接する海域の海底上に所定の高
    さの潜堤を築造して外郭施設とし、該外郭施設によって
    外海と区画された海底を嵩上げするに際し、岸側から沖
    合に向けて海底上に沖合に至るにしたがって高さが次第
    に高くなる一対の潜堤を所定の間隔を存して形成すると
    共に、各潜堤の先端部を高さが前記潜堤の先端部の高さ
    と同一の高さの潜堤によって相互に連結して平面扇型も
    しくはU字状に外郭施設を構築すると共に、該外郭施設
    内の海底上を嵩上げして岸側に近い約1/2の海底を沖
    合に向けて水深が0〜5m前後の比較的なだらかな平坦
    面とし、その先の沖合側を最も深い場所で水深が約15
    m前後となるよう岸側から緩やかに傾斜するよう嵩上げ
    して、水深の浅い海域をてんぐさなどの海藻類やアワビ
    やサザエなどの貝類、ウニ、ナマコなどの繁殖場とし、
    沖合の水深の深い海域を沿岸性有用魚介類の稚仔魚、幼
    魚、成魚の育成場としたことを特徴とする人工漁場。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載の人工漁場
    において、海底の嵩上げは浚渫土や建設土砂などによっ
    て行い、岸側に近い約1/2の海底を沖合に向けて水深
    が0〜5m前後の比較的なだらかな平坦面の海域を浅場
    とし、その先の沖合側の緩やかな形斜面の海域を深場と
    し、前記浅場の岸側に近接する海域の海底に転石などの
    石材を敷設して磯場帯とすると共に、残りの浅場の海域
    の海底には砂礫や転石を敷設してガラモ場帯とし、深場
    の海域の海底の表面は砂材で覆ったことを特徴とする人
    工漁場。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10994653B2 (en) 2019-03-27 2021-05-04 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Vehicle proximity notification device, vehicle and vehicle proximity notification method

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