JP3167116B2 - 水禽類誘致用浮き構造体 - Google Patents

水禽類誘致用浮き構造体

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    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/22Improving land use; Improving water use or availability; Controlling erosion

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水禽類誘致用浮き構
造体に関する。さらに詳しくは、湖面上に植物が繁茂し
た浮き島を形成して水禽類を誘致するための浮き構造体
に関する。
【0002】
【従来の技術】湖畔の開発が進むにつれ水生植物群落が
減少し、或はダム湖建設に伴い湖岸の環境が崩壊する事
態によって、水禽類の採餌場や営巣の場などの棲息地が
脅かされる問題が多発している。一方では、工業地域の
確保、電力或は水資源開発の需要を満たす立場からも、
これら地域の自然環境を保全しつつ、水禽類を保護する
恒久的な施策が待望されている。
【0003】これに対処する施策として、湖岸に水生植
物が繁殖可能になる着根性層を人工的に造成することが
行なわれるようになった。しかし、泥土に着根しない水
生植物は波浪によって損傷を受け、折損したり、著しく
生育が悪く、必ずしも普遍的な施策とはなっておらず、
代替技術の創造、開発が求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題に鑑
みてなされたものであり、 (1)湖、ダム湖などの水面に浮き島を設置し、浮き島
の内水面に人工的に、植物好ましくは水生植物を繁殖さ
せて、湖上の景観を復元する。 (2)人工的な水禽類の生息拠点を構築する。 (3)湖畔の工業地域の確保、電力或は水資源開発に伴
う環境破壊の弊害を軽減する。 ことを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、本発明
の上記目的および利点は、(A)湖水に浮かせたとき内
水面を形成するための、底部で湖水に通じる空間を有し
そして非連続発泡体および中空体の少なくとも1個を浮
体としてなる浮き構造本体、(B)底部で湖水に通じる
上記空間内に設けられた吃水棚部および/または潜水棚
部および(C)上記棚部の棚面上に設けられた、植物の
繁殖を可能にするための着根性層からなることを特徴と
する、水禽類誘致用浮き構造体によって達成される。
【0006】本発明の浮き構造体は、上記のとおり、浮
き構造本体(A)吃水棚部および/または潜水棚部
(B)および着根性層(C)から基本的になる。浮き構
造本体(A)は、湖水に浮かせたとき内水面を形成する
ための空間を有する。そのため、この空間は本体(A)
の底部で湖水に連通している。かかる浮き構造本体は、
非連続発泡体すなわち独立気泡発泡体および/または中
空体を浮体としてなる。非連続発泡体としては、例えば
ポリスチレンフォーム、ポリウレタンフォーム、ABS
フォーム、ポリ塩化ビニル樹脂フォーム、ポリエチレン
フォーム、ポリプロピレンフォーム、ユリア樹脂フォー
ム、フェノール樹脂フォーム、発泡コンクリート等を挙
げることができる。かかる非連続発泡体はそのままであ
るいは表面に被膜を設けて使用することができる。被膜
により、発泡体に種々の機能例えば耐水性、耐候性、強
度、強度あるいは耐久性の増強等を適宜付加することが
できる。また、非連続発泡体としては、この他、例えば
ガラスビーズと有機高分子重合体との複合材料等を用い
ることもできる。
【0007】中空体は、中空部により見かけ比重を小さ
くできるので、種々の素材例えば有機高分子重合体、金
属等からなることができる。中空体も表面に種々の機能
を持つ被膜を設けることができる。浮き構造本体は、そ
の構造に依存して、所望の形状を持つ非連続発泡体およ
び中空体の少なくとも1個からなる。複数個の非連続発
泡体および/または中空体は、種々の連結手段例えばボ
ルトとナット、接着剤あるいは溶接等により適宜結合さ
れ一体となった浮き構造本体を形成する。
【0008】浮き構造本体の形状はそれを使用する湖沼
や周囲の環境等により色々のものとすることができ、例
えば平面図において、円形、楕円形、四角形、六角形、
八角形等の多角形あるいは雲形等の無定形とすることが
できる。浮き構造本体の大きさも同様の理由で種々変え
ることができ、例えば小さいものでは、平面図ではしわ
たし数mから大きいものでは数百m、例えば2〜300
mとすることができる。大きいものでは、内水面を形成
するための空間は適宜複数個に分割することができる。
【0009】本発明の浮き構造体は内水面を形成するた
めの空間に浮き構造本体に固定して設けられた吃水棚部
および潜水棚部の少なくとも一方を有している。吃水棚
とは、棚面がほぼ内水面と一致する棚であり、潜水棚と
は棚面が内水面下に潜っている棚である。吃水棚と潜水
棚はいずれか一方のみであってもよく、両方であっても
良い。これらの棚の材質は、耐水性、耐腐食性、加工性
等に富むものであれば特に制限はない。また、非連続発
泡体や中空体の材質と同一であっても異なっていてもよ
い。
【0010】これらの棚は、浮き構造本体に、それ自体
公知の手段例えば接着、ボルト・ナットあるいは溶接に
より固定することができる。また、これらの棚、特に吃
水棚は浮き構造本体に係留された状態で上記空間内に設
けることもできる。これらの棚の大きさや構造は、浮き
構造本体の大きさや構造あるいは目的とする植生によっ
て変えることができる。潜水棚は一段からなることがで
き、また二段以上の多段からなることができる。潜水棚
は、浮き構造本体の潜水高さを限度とする高さに設ける
のが好ましいが、比較的穏やかな環境下すなわち激しい
波立ちによる攪乱等が起こらないような環境下で用いる
場合には浮き構造本体の潜水高さよりも深くに設けるこ
ともできる。
【0011】本発明の浮き構造体は、上記棚部の棚面上
に植物の繁殖を可能にするための着根性層を備えてい
る。着根性層は、例えば土、砂、小石、泥炭等の単独ま
たは組み合わせあるいは人工の栽培土壌等であってもよ
い。本発明の浮き構造体は湖岸または湖底に係留するた
めの縄や鎖等の係留手段をさらに備えることができる。
【0012】
【作用】上記浮き構造は、非連続発泡体或は中空体によ
って形成した浮き構造本体によって常時湖面に浮設して
おり、浮き本体の内側に底部で湖水に通じる内水面を設
けることができるため、外部の湖面が風波で波立ってい
る場合も穏やかな内水面を維持する。また、内水面より
下に冠水する吃水棚部及び/または潜水棚部に植栽した
水生植物等が繁殖可能になる着根性層は、常時穏やかな
水面または水面下に維持されるため、外部の湖面が風波
で波立っている場合も着根性層が洗い流されることを防
止できる。従って、浮き島の内水面には水生植物等が繁
茂し、水禽類が棲息できる格好な緑の浮き島構造体を自
然湖及びダム湖に創造することができる。また、内水面
が湖水に通じる開放水面であることから、水禽類の多数
斃死を誘発するボツリヌス菌の発生を阻止することがで
きるほか、水禽類の食物となる魚介類、水生昆虫、植物
の養分などを自然に供給することができる。また、水禽
類を誘致するための浮き島支持部本体と設置する湖岸ま
たは湖底を浮き島連結する縄鎖によって定位置に係留す
ることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る水禽類を誘致するための
浮き構造体の一実施例を図面に従って説明する。図1
は、浮き構造体の概略断面図、図2は同概略平面図を示
すものである。浮き構造本体2は、非連続発泡体或は中
空体によって形成したコンクリート製浮き構造ブロック
3、3・・・を一個または複数個組み合わせて所定の大
きさと浮力を得るようにする。該浮き構造ブロック3
は、図3或は図4に示すように、直方体或は多角面体の
ような構造であり、複数の浮き構造ブロック3を連結金
具4などで相互に結合して内水面5のある浮き構造体1
を形成すると共に、内水面5の水面より下に吃水棚部6
および潜水棚部7を設ける。符号8は浮き構造ブロック
の上面を覆って中空部9を密封するための蓋部材であ
る。
【0014】上記、吃水棚部6及び潜水棚部7の上面に
は泥層あるいは泥炭層のような水生植物等の着生可能な
着根性層10を載置し、吃水棚部6上面には葦、まこ
も、蒲など抽水植物aを、また、潜水棚部7の水上面に
は浮草、さんしょう藻、ほていあおいなどの浮水植物b
やひし、ひつじぐさ、おお鬼蓮などの浮葉植物cを植成
せしめる。なお、潜水棚部7の上面にはまつも、えび
も、しゃじくもなどの沈水植物dなどが自然に繁茂す
る。符号11は、浮き構造体2の支持部に固設した縄鎖
であり、湖岸または湖底に固設した錨12で定位置に係
留することができる。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係る水禽類を
誘致するための浮き構造体によれば、吃水棚部及び潜水
棚部に水生植物等を植成することができるようにしたこ
とにより、湖上及び湖岸の景観を改善することができる
と共に、該浮き構造体に水禽類を誘致、棲息させること
ができるほか、水質の浄化、とんぼなどの水生昆虫の棲
息地及び魚介類の産卵場、養魚場を提供するなど自然環
境の保全にも寄与できる等の特徴を有するものである。
本発明の実施後の実用的効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る、湖における浮き構造体の一例を
示す概略断面図。
【図2】同図1の浮き構造体の平面図である。
【図3】浮き構造本体の第一の実施例を示す(a)平面
図,(b)縦断面図である。
【図4】浮き構造本体の他の実施例を示す(a)平面
図,(b)縦断面図である。
【符号の説明】
1:浮き構造体 2:浮き構造本体 3:浮き構造本体を構成するブロック 4:連結金具 5:内水面 6:吃水棚部 7:潜水棚部 8:ブロック3の蓋部材 9:中空部 10:着根性層 11:縄鎖 12:錨

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)湖水に浮かせたとき内水面を形成
    するための、底部で湖水に通じる空間を有しそして非連
    続発泡体および中空体の少なくとも1個を浮体としてな
    る浮き構造本体、(B)底部で湖水に通じる上記空間内
    に設けられた吃水棚部および/または潜水棚部および
    (C)上記棚部の棚面上に設けられた、植物の繁殖を可
    能にするための着根性層からなることを特徴とする、水
    禽類誘致用浮き構造体。
  2. 【請求項2】 湖岸または湖底に係留するための係留手
    段をさらに備えた請求項1の浮き構造体。
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