JPH025728Y2 - - Google Patents

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JPH025728Y2
JPH025728Y2 JP1983039856U JP3985683U JPH025728Y2 JP H025728 Y2 JPH025728 Y2 JP H025728Y2 JP 1983039856 U JP1983039856 U JP 1983039856U JP 3985683 U JP3985683 U JP 3985683U JP H025728 Y2 JPH025728 Y2 JP H025728Y2
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seaweed
plate
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JP1983039856U
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JPS59145159U (ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、海藻を育成、増殖させて藻場を造
成するために使用される藻礁に関する。
近年、とくに我が国においては、200海里の排
他的経済水域もしくは遠洋漁業の規制問題または
魚介類の減少などに対処するため、獲る漁業から
育てる漁業への転換が求められており、法に基づ
く沿岸整備事業および海域総合開発事業が実施さ
れている。
定着性の魚介類を浅海域の磯根漁場において増
殖する場合、藻場が最も必要である。藻場は、海
底の餌料生物を増大させ、藻食魚介類の餌料にな
ると同時に、幼稚子の保護物および棲み場となる
重要な働きを持つているが、このような藻場が消
滅するいわゆる磯焼現象が起り、漁業関係者を困
らせている。
現時点では、アサクサノリ、ワカメ、コンブな
どの食用海藻に関する養殖技術は確立され、養殖
によるものが市場に供給されている。一方、魚介
類の増殖に必要な有用海藻の増殖技術はまだ研究
開発の段階にあり、意図する有用海藻を人工的に
移殖して藻場を広域に造成したような事例は見ら
れない。しかしながら、現在、このような藻場を
造成しようとする試みや実験が行なわれている。
その第1のものは、割石やコンクリートブロツ
ク、合成樹脂など海藻の胞子(遊走子)が着生し
易い基質を海底に投入する方法である。この方法
は最も多く行なわれている基礎的な手段となつて
いるが、海中での自然採苗に待たねばならないも
のであり、意図する海藻を短期間に育成すること
は難しい。
第2に、対象とする海藻の胞子の着生を促すた
め、また海藻の生育に適する水深に合わせるた
め、ダイナマイトによつて海底岩盤を爆破する方
法や、水深が浅くて面積の広い岩盤帯に澪を作る
ことにより、水深を深くすると同時に海水の流動
を生じさせて、コンブ類藻場を造成する方法が行
なわれている。
第3のものは、藻場を造成しようとする海域に
設置された新しい基質の上や岩礁爆破を行なつた
岩盤上に、他の海域で採取した母藻をロープ、
袋、錘などを使つて設置する方法である。この方
法によるとある程度の効果はあると報告されてい
るが、胞子の着生、生育は自然の力に待つことに
なり、これもまだ確かな技術として確立されるま
でには至つていない。
第4の方法は、培養種苗の移植である。すなわ
ち、陸上において母藻から胞子を取出して基質に
着生させ、人工的に培養して幼芽まで成長させた
のち、実海域へ移植する方法である。この方法に
よる藻場の造成は、現在、実験の段階にあり、技
術はまだ確立されていない。また、培養した海藻
の幼芽を藻場を造成しようとする実海域へ移植す
る作業は、陸上での植物の移植に比べて、非常に
多くの労力と経費が必要である。そして、このよ
うな海中での作業は専門家であるダイバーに頼ら
ざるをえず、その人材は限られたものとなり、こ
の点にも大きな問題を含んでいる。
このように、現在、藻場の造成は必要であるに
もかかわらず、実験段階に留まつており、実用的
な技術の確立が望まれている。
この考案は、上記の問題を解決し、藻場の効率
的かつ経済的な造成を可能にする藻礁を提供する
ことを目的とする。
この考案による藻礁は、浮力体と、浮力体に水
平または斜めに固定され海藻の幼芽が着生した基
質が上面に取付けられるプレートと、下部が開口
しプレートの上方を覆う着脱自在な幼芽保護かご
とからなり、プレートが海底に係留されて海中に
位置しているものである。
海藻の種類は目的に応じて任意に選択される
が、魚介類の増殖に有用な海藻としては、たとえ
ば海産顕花植物であるアマモ類(アマモ場)、ホ
ンダワラ類などの樹状の褐藻類(ガラモ場)、カ
ジメ、クロメ、アラメなどのコンブ類などがあ
る。
藻礁が海中に設置されると、プレート上の基質
に着生した海藻の幼芽は十分に生育して成体とな
り、周辺に胞子を飛散させ、これが海底岩盤など
に着生して発芽し、次第に藻場が形成される。
この考案によれば、基質に着生した海藻の幼芽
をプレートに取付け、このプレートを作業のし易
い陸上または船上で藻礁本体に取付けて海中に沈
めることができるので、従来のように基質に着生
した海藻の幼芽を海中に移植する場合に比べて、
作業に要する労力と経費が非常に少なくてすみ、
経済的である。また、着脱自在な幼芽保護かごが
設けられているので、幼芽を藻食魚介類による食
害から保護して確実に生長させることができると
ともに、海藻がある程度生長したときに保護かご
を取外して魚介類の集まりをよくすることができ
る。さらに、プレートが海底から浮かせた状態で
海中に設置されるので、プレートの位置(深さ)
を適当に調節することができ、藻場造成海域の水
深にかかわらず、日照などの点から海藻の生育に
最も適した位置に藻礁を設置することができる。
したがつて、本考案による藻礁を使用すれば、意
図する有用海藻を確実に育成、増殖させて、藻場
を効率的かつ経済的に造成することができる。
以下図面を参照してこの考案の実施例を説明す
る。
図面は藻場を造成するために海中に設置された
藻礁の1例を示している。この藻礁は、浮力体1
と浮力体1上部に水平に固定され海藻の幼芽2が
着生した基質3が上面に取付けられる2枚のプラ
スチツク製方形植林プレート4と、下部が開口し
プレート4の上方を覆う着脱自在な方形の幼芽保
護かご5とからなり、海底6に置かれたコンクリ
ートブロツク製のアンカー7にチエーン8により
係留されて、海底6から浮かせた状態で設置され
ている。
浮力体1は、内部に空気が密閉されて互いに溶
接された複数の鋼管9によつて直方体の枠状に構
成されている。そして、浮力体1の下部にチエー
ン8の一端が接続されている。浮力体1上部の対
向2辺に水平に配置された2つの鋼管9の上面に
複数のプレート取付ボルト10が垂直に固定さ
れ、2枚のプレート4の両端部がこれらのボルト
10とナツト11によつて鋼管9に固定されてい
る。浮力体1の4隅部に垂直に配置された4つの
鋼管9の上面に、それぞれ吊りピース12が固定
されている。
保護かご5は、複数の鋼製丸棒13を溶接する
ことによつて構成された枠体14と、枠体14の
上面および全側面を覆うようにこれに取付けられ
た目の細かい網(ネトロンシート)15とからな
る。そして、保護かご5は浮力体1の上に水平に
のせられ、図示は省略したが、保護かご5の枠体
14の下端部にある丸棒13の部分が浮力体1の
上端全周に水平に配置された鋼管9の上面に針金
によつて固定されている。
上記の藻礁は、次のようにして、藻場造成を図
る実海域の海底に設置される。
まず、たとえば縦520mm、横450mm程度の板状の
スポンジよりなる基質を同程度の大きさのプラス
チツク板の片面に取付け、有用海藻の母藻から採
取した胞子を陸上の建屋内などにおいてこの基質
に着生させる。そして、この基質を建屋内または
屋外の水槽に入れ、胞子が生育するに必要な温
度、照度および日照時間、栄養塩分などの環境条
件を整えて胞子を発芽させ、移植に適当な幼芽
(3〜10cm程度)に生長させる。このように人工
的に基質に着生させて培養した幼芽は、基質への
根付けが弱く、そのままの状態で実海域へ出すと
波浪や潮流により基質から脱落してしまう危険性
があるので、海岸近くの穏やかな場所を選び、基
質を取付けたプラスチツク板を海面下1〜2mの
所に2箇月程度吊して幼芽の根付を強化する。以
上の種苗培養の方法は、従来のものと同様であ
る。
次に、この基質を切つてたとえば縦130mm、横
75mm程度の複数の比較的小さい基質3に分割す
る。そして、藻礁の浮力体1から取外しておいた
プレート4の上面に、幼芽2の生育に必要な栄養
分を含んだ接着剤兼用増藻塗布剤16を一様に塗
布し、上記のように分割された基質3をこの上に
接着することによつて、これらに着生した幼芽2
をプレート4に取付ける。
次に、陸上または船上において、保護かご5を
取外しておいた浮力体1に幼芽2を取付けたプレ
ート4を固定する。そして、保護かご5を浮力体
1の上部に被せて固定する。なお、このときまで
に、浮力体1にチエーン8およびアンカー7を接
続しておく。
最後に、浮力体1の吊りピース12にワイヤロ
ープなどを取付け、船からアンカー7を海底6に
吊下して、藻礁を海中に設置する。このとき、プ
レート4が日照などの点から海藻の生育に最も適
した位置(深さ)にくるように、チエーン8の長
さを調節する。
このようにして藻礁が海中に設置されると、、
プレート4上の基質3に着生した海藻の幼芽2は
十分に生育し、やがて成体となる。このとき、保
護かご5により、藻食魚介類が藻礁内に侵入する
のを防ぐことができるので、幼芽2を藻食魚介類
による食害から保護して確実に生育させることが
できる。なお、幼芽2が藻食魚介類の食害を受け
ても消滅せずに生長を続けられる程度の大きさ
(30〜40cm程度)に生長した時点で、保護かご5
を浮力体1から取外して撤去する。このようにす
ると、藻礁内にたとえばいせえび、あわびなどが
入るようになり、藻礁はいわゆる魚礁としての機
能も発揮する。
また、幼芽2が生長して成体となつた海藻から
胞子が放出され、これが周辺の海底岩盤などに着
生して発芽し、次第に藻場が形成される。このよ
うに藻礁は海藻を育成するとともに藻場造成の核
となるものであるから、必要があれば、胞子が着
生し易い新しい基質、たとえば岩石、コンクリー
トブロツクなどを藻礁の周囲に投入し、藻場を形
成し易くするように環境条件を整備する。
浮力体の構成およびこれの配置などは、上記実
施例のものに限らない。たとえば、浮力体は、杭
などによつて海底に係留されてもよい。また、プ
レートを直接海底に係留し、プレートの上方に浮
力体を設けて、プレートを浮かせるようにしても
よい。また、浮力体を箱型に形成し、その上面を
プレートとしてもよい。さらに、浮力体を海面に
浮かべ、これによつてプレートを海中に吊下げて
もよい。この場合には、プレートを海底に保留し
て、これが遠くに移動しないようにする。
海藻の幼芽を着生させる基質の材質は任意であ
り、スポンジの他に、たとえばポリビニルアレコ
ール系合成繊維、プラスチツク板または管などが
用いられる。基質を取付けるプレートの材質も、
適宜変更可能である。プレートに対する基質の取
付けも、上記実施例のような増藻塗布剤によるも
のに限らず、たとえば一般の接着剤、針金などに
よつてもよい。浮力体に対するプレートの取付け
も任意であり、たとえば針金などによつてもよ
い。また、プレートは浮力体に斜めに取付けられ
てもよい。
浮力体に対する幼芽保護かごの取付けも任意で
あり、たとえばボルトなどによつてもよい。ま
た、幼芽保護かごは、プレートに取付けた幼芽の
上方を覆つてこれを藻食魚介類による食害から保
護できるものであればよく、その構成は上記実施
例のものに限らない。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の1実施例を示し、第1図は部
分切欠き平面図、第2図は第1図−線の断面
図、第3図は第1図−線の拡大断面図であ
る。 1……浮力体、2……海藻の幼芽、3……基
質、4……プレート、5……幼芽保護かご。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 浮力体1と、浮力体1に水平または斜めに固定
    され海藻の幼芽2が着生した基質3が上面に取付
    けられるプレート4と、下部が開口しプレート4
    の上方を覆う着脱自在な幼芽保護かご5とからな
    り、プレート4が海底に係留されて海中に位置し
    ている藻礁。
JP1983039856U 1983-03-18 1983-03-18 藻礁 Granted JPS59145159U (ja)

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JP1983039856U JPS59145159U (ja) 1983-03-18 1983-03-18 藻礁

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JP1983039856U JPS59145159U (ja) 1983-03-18 1983-03-18 藻礁

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JPS59145159U JPS59145159U (ja) 1984-09-28
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