JPH10262441A - コンバインの操作装置 - Google Patents

コンバインの操作装置

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Publication number
JPH10262441A
JPH10262441A JP6833297A JP6833297A JPH10262441A JP H10262441 A JPH10262441 A JP H10262441A JP 6833297 A JP6833297 A JP 6833297A JP 6833297 A JP6833297 A JP 6833297A JP H10262441 A JPH10262441 A JP H10262441A
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JP
Japan
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automatic
control device
combine
vehicle body
clutch
Prior art date
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Pending
Application number
JP6833297A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoji Komoda
祥二 菰田
Toshiaki Yamazaki
俊明 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP6833297A priority Critical patent/JPH10262441A/ja
Publication of JPH10262441A publication Critical patent/JPH10262441A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】コンバインに自動方向制御装置と自動扱深制御
装置とを装備して制御を可能に構成し、走行車体の操縦
席に、左右方向への傾倒操作により走行車体の旋回操作
を可能にすると共に、前後方向への傾倒操作によって前
記刈取前処理装置の昇降操作を可能に構成し操作性と安
全性の向上したパワステレバ−を提供する。 【解決手段】パワステレバ−8のグリップ9上面に、左
右横方向に併設して左右のサイドクラッチを切り操作す
る一対のクラッチ操作スイッチ11、11’と、前後縦
方向に併設して前記自動方向制御装置と自動扱深制御装
置とをON,OFFする制御操作スイッチ12、12’
とを交差させて配列したコンバインの操作装置としたも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインの操作
装置に関し、農業機械の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からコンバインの操作装置は、操縦
席で走行車体の左右旋回操作と刈取前処理装置の上下昇
降操作とを行う単一の操作レバ−、通称「パワステレバ
−」から構成されていた。そして、コンバインは、自動
方向制御装置と自動扱深制御装置とが装備されている
が、これら制御装置のON,OFFを行う制御操作スイ
ッチは、操縦席の操作パネル上に配置された構成となっ
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のコンバインは、
サイドクラッチとサイドブレ−キとの操作をモノレバ−
方式として、単一の操作レバ−(パワステレバ−)によ
って操作を可能にしている。すなわち、パワステレバ−
は、左或いは右に若干傾倒操作すると左サイドクラッチ
又は右サイドクラッチが断となり、その位置から更に同
じ方向に大きく操作するとその傾倒操作の度合いに応じ
てサイドブレ−キが順次強く働く構成になっている。
【0004】しかしながら、コンバインは、特殊作業と
して刈取脱穀作業の開始にあたり、条合わせ作業[圃場
の植付穀稈条列に対して分草杆(刈取装置)の先端を合
わせる作業、以下同じ]を行なわなければならず、オペ
レ−タが操縦席で座った状態のまま、或いは、立ち姿に
なって刈取前処理装置にある分草杆の先端を監視しなが
らパワステレバ−の操作を頻繁に繰り返してサイドクラ
ッチ(サイドブレ−キまでは働かす必要がない)を断続
する。そのとき、従来の操作レバ−は、傾倒操作とその
傾倒操作の度合を手加減するのが煩わしく、簡単に指先
操作等によりもっと手軽にできる操作装置が要望されて
いた。更に、自動方向制御装置や自動扱深制御装置のO
N,OFF操作をする制御操作スイッチは、操縦席の操
作パネル上にあり、パワステレバ−から手を離して操作
しなければならない操作性と安全性に欠ける課題があっ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するために次の如き技術手段を講ずるものであ
る。すなわち、走行車体1の上部に脱穀装置2が搭載さ
れ、前部に刈取前処理装置3が上下昇降可能に設けられ
たコンバイン4に、自動方向制御装置5と自動扱深制御
装置6とがそれぞれ装備され、前記走行車体1の操縦席
7に、左右方向への傾倒操作に関連して左又は右へ走行
車体1の旋回操作が可能に構成され、且つ、前後方向へ
の傾倒操作に関連して前記刈取前処理装置3の昇降操作
が可能に構成されている単一のパワステレバ−8が設け
られ、該パワステレバ−8のグリップ9上面に、左右方
向に併設して左右のサイドクラッチ10、10’を切り
操作する一対のクラッチ操作スイッチ11、11’が配
列され、更に、グリップ9上面に前後方向に併設して前
記自動方向制御装置5と自動扱深制御装置6とをON,
OFFする制御操作スイッチ12、12’が配列されて
いるコンバインの操作装置である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて、本発明の実
施例を具体的に説明する。まず、その構成について述べ
る。走行車体1は、前部に分草杆13と穀稈引起し装置
14と刈取装置15と穀稈搬送装置16とからなる刈取
前処理装置3を設け、上部には脱穀装置2を搭載して刈
取脱穀作用を行うコンバイン4を構成している。そし
て、コンバイン4は、走行装置として左右にクロ−ラ1
7、17’を設け、乾田は勿論のこと湿田においても沈
下を少なくしながら走行できる構成としている。そし
て、刈取前処理装置3は、走行車体1との間に油圧シリ
ンダ18を設け、上下に昇降できる構成としている。
【0007】そして、ミッションケ−ス19は、走行車
体1の前部低位置に装備し、上部に設けた油圧変速装置
20の下部に一連の伝動装置を内装し、図外のエンジン
から入力される回転動力を、前後進に切り替えたり高低
速に変速して、クロ−ラ17、17’に伝達する構成と
している。まず、油圧変速装置20は、ミッションケ−
ス19の上部において、中間に配置した送油ケ−ス部2
0aを挾むようにして、走行車体1に搭載したエンジン
から伝動される入力プ−リ−21を有する油圧ポンプ部
20bを一側上部に配置し、ミッションケ−ス19内の
伝動装置に変速した回転動力を伝動するための油圧モ−
タ−部20cを他側下部に配置して一体的に構成してい
る。そして、油圧変速装置20は、油圧操作レバ−22
によって、前後進の切替と増減速の調節との操作ができ
る構成としている。
【0008】そして、刈取出力軸23は、油圧モ−タ−
部20cの出力軸24の下方に軸架し、副変速装置25
を構成する大、中、小の各ギヤを一体にして軸方向に摺
動自由に遊嵌している。そして、刈取出力軸23は、出
力軸24の広幅ギヤ26から副変速装置25の大ギヤを
介して伝動される構成としている。27は刈取伝動プ−
リ−である。
【0009】そして、中間軸28は、刈取出力軸23の
下手側に軸架し、前述の副変速装置25を構成している
各ギヤの小ギヤに噛合する変速大ギヤ29、中ギヤに噛
合する変速中ギヤ30、大ギヤに噛合する変速小ギヤ3
1をそれぞれ軸着し、前記刈取出力軸23との間で副変
速装置25を構成しており、中間部分に中間伝動ギヤ3
2を軸着している。
【0010】そして、上記した中間伝動ギヤ32は、伝
動下手側に軸架しているサイドクラッチ軸33の中央に
軸着したセンタ−ギヤ34に伝動可能に噛合している。
つぎに、サイドクラッチ10、10’は、上記サイドク
ラッチ軸33上において、前記センタ−ギヤ34の両側
に軸装している左右のクラッチギヤ35、35’を軸方
向に摺動自由にしてセンタ−ギヤ34に係合したり離脱
して回転動力を断続できる構成としている。なお、サイ
ドクラッチ10、10’の操作手段は、油圧及び電気の
回路図(図2)に基づいて詳細に後述する。
【0011】サイドブレ−キ36、36’は、サイドク
ラッチ軸33の両外側部分に設けた多板式のディスクブ
レ−キからなり、前述したクラッチギヤ35、35’が
センタ−ギヤ34を離脱して軸上を外側に移動するに従
ってそのクラッチギヤ35、35’に順次強い制動力を
伝達する構成としている。なお、操作手段は、後述す
る。
【0012】そして、左右一対からなるクラッチギヤ3
5、35’は、ミッションケ−ス19の伝動下手側に軸
架しているホィ−ルシャフト37、37’の内側端部に
軸着したホィ−ルギヤ38、38’に、摺動位置にかか
わらず常時噛合する構成としている。そして、ホィ−ル
シャフト37、37’は、ミッションケ−ス19の下部
から外方に延長し、端部に軸着した駆動スプロケット3
9、39’によって前述したクロ−ラ17、17’に伝
動する構成としている。
【0013】操縦席7は、走行車体1の前部右側(前進
方向に向かって)に配置し、パワステレバ−8や油圧操
作レバ−22を設けている。つぎに、図2の油圧及び電
気の回路図に基づいて、操作手段を説明する。まず、パ
ワステレバ−8は、左右方向と前後方向に傾倒操作を可
能に設け、常時中立位置に復帰できるように枢着してい
る。
【0014】そして、左右クラッチスイッチ40、4
0’は、前記パワステレバ−8の基部両側に配置して設
け、そのレバ−8の傾倒操作に関連して倒した側のスイ
ッチがONとなる構成としている。そして、切換弁41
は、3ポジションタイプの構成として両側に設けたソレ
ノイド42、42’を左右クラッチスイッチ40、4
0’にそれぞれ電気的に接続し、上述したON操作によ
って通電されたソレノイド42、42’の励磁により切
り換えができる構成としている。
【0015】そして、操作シリンダ43、43’は、切
換弁41側から圧油が送られるように連通しており、圧
油が送り込まれるとピストンが伸長してシフタ−44、
44’を作動してクラッチギヤ35、35’を軸方向に
摺動操作する構成としている。このようにして、左右一
対のクラッチギヤ35、35’は、上記の操作により、
中央位置のセンタ−ギヤ34から離脱でき、更に、外側
に摺動してサイドブレ−キ36、36’に係合して制動
作用を受ける構成となっている。
【0016】この場合、可変リリ−フバルブ45は、前
記パワステレバ−8の傾倒操作の度合が大きくなるにし
たがってリリ−フ圧が高くなる構成として、前記操作シ
リンダ−43、43’の流出口46、46’に連通した
還流通路47の中間部に設けた構成としている。したが
って、操作シリンダ43、43’は、還流通路47の圧
力の高まりにより流出口46、46’の油圧が高くなる
と、更に、伸長してサイドブレ−キ36、36’を働か
せることになる。48は還流タンクである。
【0017】なお、図2に示す油圧回路中において、4
9はポンプを示す。つぎに、パワステレバ−8は、図1
に示すように、グリップ9の上面の左右にそれぞれクラ
ッチ操作スイッチ11、11’を設け、そのクラッチ操
作スイッチ11、11’からのハ−ネス50(図2では
点線で示す)を介してそれぞれ前述の左右クラッチスイ
ッチ40、40’の電気回路に接続して構成している。
【0018】したがって、前述した切換弁41は、クラ
ッチ操作スイッチ11、11’のON操作によっても通
電され、ソレノイド42、42’を励磁して切り換えが
できる構成となっている。この場合は、前述した可変リ
リ−フバルブ45は、パワステレバ−8を傾倒操作しな
いから、働かず還流通路47のリリ−フ圧が高くなるこ
とはなく、そのためサイドブレ−キ36、36’からの
制動力は発生しない。
【0019】なお、パワステレバ−8は、図3に簡略し
て示す平面図のように、前側に下降用スイッチ51を設
け、後側に上昇用スイッチ51’を配置して設け、それ
ぞれ図4に示す回路図のように、油圧シリンダ18の切
替バルブ52のソレノイド53、53’に通電できるよ
うに接続して構成している。以上のように、パワステレ
バ−8は、前後方向への傾倒操作により前側の下降用ス
イッチ51及び後側の上昇用スイッチ51’をON操作
でき、左右方向への傾倒操作により左右クラッチスイッ
チ40、40’をON操作できる構成としている。
【0020】つぎに、パワステレバ−8は、図1に示す
ように、グリップ9の上面の前後方向に併設して自動方
向制御装置5と自動扱深制御装置6とをON,OFF操
作する制御操作スイッチ12、12’を配置して構成し
ている。この場合、制御操作スイッチ12、12’は、
図1に示す実施例にあっては、自動方向制御装置5の制
御操作スイッチ12を前側に、自動扱深制御装置6の制
御操作スイッチ12’を後側に配置しているが、この配
置構成にこだわることはなく、前後を逆に入れ替えて配
置しても良い。
【0021】つぎに、自動方向制御装置5は、従来から
周知であるように、圃場に植っている穀稈条列をセンサ
で検出した信号に基づいて、コンバイン4をその穀稈条
列に沿わせて方向を制御しながら走行するマイクロコン
ピュ−タを利用した制御装置である。また、自動扱深制
御装置6は、穀稈丈の長短に応じて脱穀装置2に供給す
る供給チエン55の位置を自動的に調節して最適の扱ぎ
位置を確保する制御装置である。すなわち、供給チエン
55は、図6に示すように、穂先センサ56と株元セン
サ57との検出信号に基づいて正逆回転する制御モ−タ
58によって基部を支点にして先端部が上下に調節され
る従来から周知の構成となっている。
【0022】そして、各制御操作スイッチ12、12’
は、ON操作をしたときにはスイッチ表面が点灯し着色
して見える構成にしておくと、該当する制御装置が作動
状態にあることを一目で認識できるから便利である。な
お、パワステレバ−8は、図9に示すように、グリップ
9の上面の前後方向に併設している制御操作スイッチ1
2、12’に代えて前側に深扱ぎスイッチ60を、後側
に浅扱ぎスイッチ60’を配置して構成してしてもよ
い。深扱ぎスイッチ60と浅扱ぎスイッチ60’は、そ
れぞれのON操作によって制御モ−タ58を正転又は逆
転方向に駆動して、前述した供給チエン55を深扱ぎ側
に又は浅扱ぎ側に移動調節できる構成としている。
【0023】また、パワステレバ−8は、図10に示す
ように、グリップ9の上面に開閉自由の安全蓋61を設
けた構成としている。このように構成すれば、グリップ
9の上面に配置した各スイッチ11、11’は、不使用
時に蓋をすることにより指などの不用意な接触をなくし
て誤操作を未然に防止できる利点がある。更に、パワス
テレバ−8は、図11と図12に示すように、クラッチ
操作スイッチ11、11’の間に仕切装置62を設けて
区画しておくと、操作時にスイッチが確認し易く、誤操
作をなくすることができる実用的効果がある。なお、仕
切装置62は、実施例の如く、スイッチ面より上方に突
出した凸状にこだわるものではなく、凹状にして指先の
接触感覚で分かる構成でもよい。
【0024】つぎにその作用について説明する。まず、
エンジンを始動すると、回転動力は、図5に示すよう
に、入力プ−リ−21から油圧変速装置20に達し、油
圧ポンプ部20b、油圧モ−タ−部20cに伝達されて
出力軸24を伝動する。そのとき、油圧変速装置20
は、油圧操作レバ−22を前進側にして作業速の位置に
操作し、更に、副変速装置25を作業速に操作してお
く。
【0025】すると、回転動力は、図5に示す経路に従
って、広幅ギヤ26から副変速装置25の大ギヤ、小ギ
ヤを経て変速大ギヤ29、中間軸28、中間伝動ギヤ3
2の経路を経て伝動され、センタ−ギヤ34に達する。
一方、回転動力は、刈取出力軸23から刈取伝動プ−リ
27を経て刈取前処理装置3にも伝達される。更に、回
転動力は、センタ−ギヤ34から両側に係合しているク
ラッチギヤ35、35’に伝動され、ホィ−ルギヤ3
8、38’、ホィ−シャフト37、37’、駆動スプロ
ケット39、39’を経て左右両側のクロ−ラ17、1
7’を伝動し走行車体1を前進する。
【0026】以上のようにして、コンバイン4は、クロ
−ラ17、17’が駆動されて前進を開始すると、刈取
前処理装置16と脱穀装置17の回転各部が伝動されて
刈取脱穀作業を行うことができる。さて、そのような作
業準備を行ないながら、一方では、自動方向制御装置5
と自動扱深制御装置6の制御をスタ−トするために、制
御操作スイッチ12、12’をON操作する。その操作
は、パワステレバ−8のグリップ9を握った状態で指先
による押圧操作により行うことができる。つぎに、コン
バインは、刈取作業の前に各穀稈条列に入るとき必ず行
う、条合わせ作業に移るのである。
【0027】コンバインは、穀稈が植っている圃場の端
において、刈り取るべき穀稈条列の始端部に刈取前処理
装置3の最先端にある分草杆13の先端を合わせなけれ
ばならない。この場合、オペレ−タ−は、パワステレバ
−8のグリップ9を握り、上面のクラッチ操作スイッチ
11、11’を指先で押圧操作しながら左右のサイドク
ラッチ10、10’を断続させて走行車体1を若干ずつ
方向変換しながら条合わせを行うものである。そのと
き、クラッチ操作スイッチ11、11’は、走行車体1
を小きざみに方向変換するために頻繁に押圧操作を繰り
返すが、グリップ9の上面に押しボタン式にしているか
ら操作がし易い。
【0028】このような条合わせ作業において、クラッ
チ操作スイッチ11、11’は、いずれか一方側がON
操作されると、ソレノイド42又は42’のいずれか一
方側が通電されて励磁し、切換弁41を強制的に一方に
移動して油路を切り換える。すると、操作シリンダ−4
3、43’は、ポンプ49から上述の切換弁41を介し
て一方側に圧油が供給され、伸長しながらシフタ−4
4、44’の一方側を作動する。
【0029】したがって、クラッチギヤ35、35’
は、一方側がセンタ−ギヤ34から離脱して伝動が中断
し、クロ−ラ17又は17’を停止する。この作用の繰
返しにより走行車体1を方向修正して条合わせを行うの
である。このようにして条合わせが終わると、走行車体
1を前進させながら作業を開始する。圃場の穀稈は、前
端下部の分草杆13によって分草作用を受け、次いで穀
稈引起し装置14の作用により倒伏状態から直立状態に
引き起こされる。そして、圃場の穀稈は、株元が刈取装
置15に達して刈り取られ、穀稈搬送装置16によって
挾持されて上方に搬送される。
【0030】そして、穀稈は、穀稈搬送装置16の終端
部から脱穀装置2に受け継がれ、フィ−ドチエンに株元
が挟扼された状態で搬送されながら、穂先部分が扱室内
の扱胴によって脱穀される。そして、脱穀処理物は、下
方の選別室に達して選別風と揺動選別装置の作用を受け
て選別処理されるものである。このような作業中におい
て、コンバイン4は、自動方向制御装置5と自動扱深制
御装置6とが働き、コントロ−ラからの出力信号に基づ
いて自動的に制御されている。すなわち、自動方向制御
装置5は、圃場に植っている穀稈条列をセンサで検出し
た信号に基づいてマイクロコンピュ−タを利用した制御
装置から出力される操作信号によって、走行車体1をそ
の穀稈条列に沿わせて方向を制御しながら前進走行して
いる。また、自動扱深制御装置6を構成している供給チ
エン55は、穀稈丈の長短を検出する穂先センサ56と
株元センサ57との検出信号に基づいて制御装置から出
力される操作信号によって制御されている。すなわち、
供給チエン55は、正逆回転する制御モ−タ58から連
杆を介して、基部を支点にして先端部が稈身方向に上下
に移動調節され、短稈は深扱ぎ側に長稈は浅扱ぎ側にそ
れぞれ制御される。
【0031】以上のように、コンバイン4は、連続的に
刈取脱穀作業を行い、脱穀選別した穀粒を収穫してグレ
ンタンクに収集貯留する。さて、このように作業を続け
コンバイン4が圃場の端に達すると、オペレ−タ−は、
パワステレバ−8を後方に傾倒操作して上昇用スイッチ
51’をON操作する。すると、油圧シリンダ18は、
ソレノイド53’が通電されて励磁し、切換弁52を切
り換えて圧油が送油されて伸長し、刈取前処理装置3を
上方の非作業位置まで上昇する。
【0032】このように刈取前処理装置3を旋回に支障
のない高さに上げた後、走行車体1の旋回作業に移る
が、まず、パワステレバ−8を左旋回側に傾倒操作する
と、スイッチ40がONとなってソレノイド42に通電
されて励磁し、切換弁41を切り換える。すると、クラ
ッチギヤ35は、供給される圧油により操作シリンダ−
43が伸長してシフタ−44を押圧操作して外側に移動
し、センタ−ギヤ34との伝動が断れるために左側のク
ロ−ラ17を停止して左旋回を開始する。そして、パワ
スレレバ−8は、さらに同じ方向に傾倒操作を続ける
と、可変リリ−フバルブ45が働いて圧力が順次高くな
り、還流通路47を経て送られてきた圧油の圧力を更に
高めて流出口46の圧力を高め、操作シリンダ−43を
伸長する。
【0033】したがって、クラッチギヤ35は、更に外
側に摺動してサイドブレ−キ36と係合して制動力を受
けることとなり、ホィ−ルギヤ38、ホィ−ルシャフト
37を介して停止している前記左側のクロ−ラ17にブ
レ−キ力をかける。その結果、走行車体1は、旋回内側
のクロ−ラ17に制動をかけて停止した状態にして、旋
回外側のクロ−ラ17’を駆動しながら左旋回をする。
この場合、走行車体2は、現実には前進、バックを繰り
返しながら順次旋回し、回り刈りのときには約90度、
往復刈取を行うときは180度の旋回を行うものであ
る。
【0034】以上のように、コンバイン4は、旋回を完
了すると、パワステレバ−8を前側に傾倒操作して下降
スイッテ51をON操作してソレノイド53に通電して
励磁し、切換弁52を切り換える。したがって、刈取前
処理装置3は、油圧シリンダ18の作用により上方の非
作業位置から刈取作業位置まで下降して作業態勢に移る
ことができる。
【0035】このように、パワステレバ8は、単一のレ
バ−に左右旋回操作と刈取前処理装置3の昇降操作との
機能を併せて設け、グリップ9の上面には、更に、左右
に併設したクラッチ操作スイッチ11、11’と前後の
併設した制御操作スイッチ12、12’とを配置してい
るから、パワステレバ−8のグリップ9を握ったまま各
装置の操作ができるものである。
【0036】
【発明の作用効果】以上述べたように、本発明は、走行
車体の上部に脱穀装置が搭載され、前部に刈取前処理装
置が上下昇降可能に設けられたコンバインに、自動方向
制御装置と自動扱深制御装置とがそれぞれ装備され、前
記走行車体の操縦席に、左右方向への傾倒操作に関連し
て左又は右へ走行車体の旋回操作が可能に構成され、且
つ、前後方向への傾倒操作に関連して前記刈取前処理装
置の昇降操作が可能に構成されている単一のパワステレ
バ−が設けられ、該パワステレバ−のグリップ上面に、
左右方向に併設して左右のサイドクラッチを切り操作す
る一対のクラッチ操作スイッチが配列され、更に、グリ
ップ上面に前後方向に併設して前記自動方向制御装置と
自動扱深制御装置とをON,OFFする制御操作スイッ
チが配列されているから、コンバインの操作にあたり、
操作性が一段と向上し、併せて、安全性を高めることが
できた優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であって、平面図である。
【図2】本発明の実施例であって、油圧及び電気回路図
である。
【図3】本発明の実施例であって、簡略平面図である。
【図4】本発明の実施例であって、油圧回路図である。
【図5】本発明の実施例であって、展開した正断面図で
ある。
【図6】本発明の実施例であって、側面図である。
【図7】本発明の実施例であって、正面図である。
【図8】本発明の実施例であって、側面図である。
【図9】本発明の実施例であって、斜面図である。
【図10】本発明の実施例であって、作用側面図であ
る。
【図11】本発明の実施例であって、平面図である。
【図12】本発明の実施例であって、側面図である。
【符号の説明】
1 走行車体 2 脱穀装置 3
刈取前処理装置 4 コンバイン 5 自動方向制御装置 6
自動扱深制御装置 7 操縦席 8 パワステレバ− 9
グリップ 10、10 サイドクラッチ 11、11’ クラッチ
操作スイッチ 12、12’ 制御操作スイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G05G 9/047 G05G 9/047

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行車体の上部に脱穀装置が搭載され、
    前部に刈取前処理装置が上下昇降可能に設けられたコン
    バインに、自動方向制御装置と自動扱深制御装置とがそ
    れぞれ装備され、前記走行車体の操縦席に、左右方向へ
    の傾倒操作に関連して左又は右へ走行車体の旋回操作が
    可能に構成され、且つ、前後方向への傾倒操作に関連し
    て前記刈取前処理装置の昇降操作が可能に構成されてい
    る単一のパワステレバ−が設けられ、該パワステレバ−
    のグリップ上面に、左右方向に併設され左右のサイドク
    ラッチを切り操作する一対のクラッチ操作スイッチが配
    列され、更に、グリップ上面に前後方向に併設され前記
    自動方向制御装置と自動扱深制御装置とをON,OFF
    する制御操作スイッチが配列されているコンバインの操
    作装置。
JP6833297A 1997-03-21 1997-03-21 コンバインの操作装置 Pending JPH10262441A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010029160A (ja) * 2008-07-31 2010-02-12 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd コンバイン
JP2020169000A (ja) * 2019-04-05 2020-10-15 スズキ株式会社 電動車両の操作装置
RU217643U1 (ru) * 2022-11-01 2023-04-11 Общество с ограниченной ответственностью Научно-производственная фирма "АТИ" Рукоятка управления зерноуборочным комбайном

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JP2020169000A (ja) * 2019-04-05 2020-10-15 スズキ株式会社 電動車両の操作装置
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