JPH1026181A - エンジンマウントシステム - Google Patents

エンジンマウントシステム

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JPH1026181A
JPH1026181A JP17919596A JP17919596A JPH1026181A JP H1026181 A JPH1026181 A JP H1026181A JP 17919596 A JP17919596 A JP 17919596A JP 17919596 A JP17919596 A JP 17919596A JP H1026181 A JPH1026181 A JP H1026181A
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JP
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engine
vibration
angular position
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mount
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JP17919596A
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Tadayoshi Nakase
忠義 中瀬
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Soken Inc
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Nippon Soken Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン本体を含むパワープラントから基台
に伝達される振動を、パワープラントの種々の運転領域
において効果的に低減させることができること。 【解決手段】 エンジン本体10および自動変速機12
からなるパワープラントの周囲に設けられる基台14A
〜14Dとパワープラントとの間に液封マウント20が
配されるもとで、制御ユニット60が液封マウント20
の基台14A〜14Dおよびパワープラントに対する傾
斜角度位置を制御するもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンマウント
システムに関し、種々の運転領域においてエンジンを含
むパワープラントから基台に伝達される振動を低減する
ことができるエンジンマウントシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両に搭載されるエンジン本体
および変速機を含んでなるパワープラントと車体との間
には、パワープラントを支持するとともにパワープラン
トから車体に伝達される振動を抑制する例えば、緩衝部
材としての防振ゴムを含むエンジンマウントが所定の複
数位置に設けられている。
【0003】また、車両の走行状態、すなわち、加速
時、もしくは、減速時における出力トルクの変動に起因
する不所望な振動の車体への伝達を積極的に抑制するた
めに、例えば、特開昭61−235218号公報に示さ
れるエンジンマウントが提案されている。かかるエンジ
ンマウントは、防振ゴムの代わりに、車体とエンジン本
体との間に配されエンジン本体を支持し伝達される振動
を低減する一対の油圧シリンダと、該油圧シリンダに制
御弁を介して選択的に作動油圧を供給する油圧制御回路
部と、エンジン本体の運転状態、例えば、エンジン回転
数、および、スロットル開度に基づいて油圧制御回路部
を制御する制御部とを含んで構成されている。
【0004】そして、このようなエンジンマウントは、
制御部がスロットル開度、および、エンジン回転数に基
づいて油圧制御回路部に油圧シリンダに供給される作動
油圧の設定油圧を制御する動作を行わせ支持剛性を増減
することにより振動を低減しようとするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のエンジ
ンマウントは支持剛性を増減するようになされるが、そ
の緩衝部材の相対取付角度位置は、エンジン本体の運転
状態の変化によって変化する振動方向に応じて変更する
ことなく常時、所定の位置に固定されている。これによ
り、エンジン本体の姿勢、もしくは、エンジン本体にお
いて発生する振動の方向がエンジン回転数などのエンジ
ン運転状態に応じて比較的大きく変化するので相対取付
角度位置は、最適とはならず、振動が効果的に低減され
ないこととなる。
【0006】本発明の目的は、以上の問題を考慮し、エ
ンジン本体を含むパワープラントから基台に伝達される
振動を、パワープラントの種々の運転領域において効果
的に低減させることができるエンジンマウントシステム
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、エンジンとエンジンに対向し
て配される基台との間に複数の緩衝部材が配置されるも
とで、制御手段が、運転状態検出手段からの検出出力に
基づいて移動機構駆動手段にエンジンから基台に伝達さ
れる振動を低減すべく緩衝部材の基台に対する相対角度
位置を変更する動作を行わせるのでパワープラントの運
転状態に応じて基台に伝達される振動をパワープラント
の種々の運転領域において効果的に低減させることがで
きることとなる。
【0008】請求項3の発明は、運転状態検出手段がエ
ンジンにおけるエンジン回転数を検出し検出出力を送出
するとき、制御手段が振動を低減させるべく、検出出力
に基づいて移動機構駆動手段に、相対角度位置を変更す
る動作を行わせるので緩衝部材において振動伝達を有効
に低減させる相対角度位置がエンジン回転数の変化に基
づくエンジンの挙動に合致したものとなる。すなわち、
その相対角度位置が例えば、エンジン回転数の変化に基
づくエンジンの所定の慣性主軸の回りの回転方向に合致
したものとなる。
【0009】請求項4の発明は、運転状態検出手段がエ
ンジンに関連して設けられる変速機に付設されるシフト
レバーの操作位置を検出し検出出力を送出するとき、制
御手段が該検出出力に基づいて振動を低減させるべく、
移動機構駆動手段に、相対角度位置を変更する動作を行
わせるので振動伝達を有効に低減させる相対角度位置が
シフトレバーの操作位置の変化に基づくエンジンの挙動
に合致したものとなる。すなわち、その相対角度位置が
例えば、シフトレバーの操作位置の変化に基づきエンジ
ンが所定の慣性主軸の回りに回転したとき、その回転方
向に合致したものとなる。
【0010】請求項5の発明は、運転状態検出手段がエ
ンジンにおけるエンジンに加わる負荷を検出し検出出力
を送出するとき、制御手段が検出出力に基づいて振動を
低減させるべく、移動機構駆動手段に、相対角度位置を
変更する動作を行わせるので振動伝達を有効に低減させ
る相対角度位置がエンジンに加わる負荷の変化に基づく
エンジンの挙動に合致したものとなる。すなわち、その
相対角度位置が例えば、エンジンに加わる負荷の変化に
基づきエンジンが所定の慣性主軸の回りに回転したと
き、その回転方向に合致したものとなる。
【0011】請求項6の発明は、エンジンとエンジンに
対向して配される基台との間に複数の緩衝部材が配置さ
れるもとで、制御手段が振動検出手段からの検出出力に
基づいて振動を低減させるべく、移動機構駆動手段に、
緩衝部材の基台に対する相対角度位置を変更する動作を
行わせるので基台もしくは基台からの振動が低減される
べき部位の振動の変化に応じて効率よく振動伝達を低減
することができ、しかも、相対角度位置を振動伝達を低
減させるように変更することができることとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1に、本発明に係るエンジンマ
ウントシステムの第1の実施形態を、それが適用された
車両の車体の一部とともに概略的に示す。図1に示され
るエンジンマウントシステムは、例えば、車体2に矢印
Xで示す車体2の幅方向に沿って搭載されるいわゆる横
置きのパワープラントに適用した例であり、エンジン本
体部10およびその端部に付設された自動変速機12を
含むパワープラントに対し、その周囲の4箇所に、第1
〜第4のマウント部A〜Dが設けられている。第1〜第
4のマウント部A〜Dのそれぞれの車体2側には、それ
ぞれ、基台14A、14B、14C、および、14Dが
形成されている。
【0013】第1のマウント部Aおよび第3のマウント
部Cは、エンジン本体10および自動変速機12の主回
転軸線を含む垂直面内に配置され、第2のマウント部B
および第4のマウント部Dは、上述の主回転軸線に直交
しパワープラントの略中央に位置する垂直面内に配置さ
れている。そして、第1ないし第4のマウント部A〜D
において、基台14A〜14Dには基台側シリンダ部1
6A〜16Dが配設され、パワープラントにはパワープ
ラント側シリンダ部18A〜18Dがそれぞれ配設され
ている。
【0014】基台側シリンダ部16A、16B、16
C、および、16Dの構造とシリンダ18A、18B、
18C、および、18Dの構造とは、同様な構造とされ
るので代表的にパワープラント側シリンダ部18Aおよ
び基台側シリンダ部16Aについてのみ説明し、他のシ
リンダ部についての説明は省略する。湾曲状のパワープ
ラント側シリンダ部18Aおよび基台側シリンダ部16
Aの内部には、図2に示されるように、それぞれ、作動
油圧により湾曲状の軌跡に沿って移動可能なピストン部
28および30が配されている。
【0015】パワープラント側シリンダ18Aにおける
ピストン部28の上下部分には、それぞれ、上部圧力室
28Aおよび下部圧力室28Bが形成されている。上部
圧力室28Aには、作動油圧を導入もしくは排出するポ
ート28aが連通されており、下部圧力室28Bには、
作動油圧を導入もしくは排出するポート部28bが連通
されている。
【0016】同様に、基台側シリンダ部16Aにおける
ピストン部30の上下部分にも、それぞれ、上部圧力室
30Aおよび下部圧力室30Bが形成され、それぞれ、
ポート30a、および、30bが連通されている。基台
側シリンダ部16Aおよびパワープラント側シリンダ1
8Aにおいて互いに対向する内側のそれぞれの中央壁部
には、湾曲状の壁面に沿って長孔が形成されている。各
ピストン部28および30には、それぞれ、その長孔を
介して連結部材18cおよび16cが連結されている。
連結部材18cおよび16cの両者間には、緩衝部材と
しての液封マウント20が配されている。そして、ピス
トン部28およびピストン部28に対向するパワープラ
ント側シリンダ18Aの壁面には、液封マウント20の
軸線と水平面とのなす絶対角をあらわす傾斜角度αを検
出し、検出出力信号Sra1を送出する角度センサ58
A、例えば、ポテンショメータが設けられている。ま
た、ピストン部30およびピストン部30に対向する基
台側シリンダ16Aの壁面には、液封マウント20の軸
線と水平面とのなす絶対角をあらわす傾斜角度αを検出
し、検出出力信号Sra2を送出する角度センサ59
A、例えば、ポテンショメータが設けられている。な
お、他のマウント部における各基台側シリンダ部16
B、16C、および、16Dと、各パワープラント側シ
リンダ18B、18C、および、18Dとにも、同様に
角度センサ58B、58C、58D、角度センサ59
B、59C、59Dが設けられている。
【0017】液封マウント20は、例えば、内部に流体
が封入された形式の既知の構造のものであり、振動にお
ける低周波数帯域において減衰率が比較的高く、一方、
高周波数帯域において、ばね定数が比較的小となる特性
を有し、基台14Aに伝達される振動の振動伝達率を低
減する役割を果たしている。かかる構成のもとで、作動
油圧が、それぞれ、基台側シリンダ部16Aの上部圧力
室30Aにポート30aを通じて、また、パワープラン
ト側シリンダ18Aの下部圧力室28Bにポート28b
を通じて同一の流量で導入され、かつ、ポート30bお
よびポート28aを通じて同一の流量で排出されると
き、ピストン部30および28が等速度で図2において
矢印Gで示される方向に移動され、すなわち、液封マウ
ント20が、傾斜角度αが大となる時計方向にその図心
Cを中心として回動される。
【0018】これにより、パワープラントの重心の基台
14A、すなわち、車体2に対する相対位置は変化する
ことなく、液封マウント20が回動され液封マウント2
0の変速機12に対する相対角度位置、および、液封マ
ウント20の基台14Aに対する相対角度位置が大とな
るように変更されることとなる。また、逆に作動油圧が
それぞれ、基台側シリンダ部16Aの下部圧力室30B
にポート30bを通じ、また、パワープラント側シリン
ダ部18Aの上部圧力室28Aにポート28aを通じて
同一の流量で導入され、かつ、ポート30aおよびポー
ト28bを通じて同一流量で排出されるとき、ピストン
部28および30が等速度で図2において矢印Gで示さ
れる方向とは反対方向に移動され、すなわち、液封マウ
ント20が、傾斜角度αが小となる反時計方向にその図
心Cを中心として回動される。
【0019】これにより、パワープラントの重心の基台
14A、すなわち、車体2に対する相対位置は変化する
ことなく、液封マウント20が回動され液封マウント2
0の変速機12に対する相対角度位置、および、液封マ
ウント20の基台14Aに対する相対角度位置が小とな
るように変更されることとなる。従って、基台側シリン
ダ部16Aおよびパワーシリンダ部18Aが駆動制御さ
れることにより第1のマウント部Aの液封マウント20
が、設定された相対角度位置に位置決めされることとな
る。その相対角度位置は、上述のように、自動変速機1
2の主回転軸線を含む垂直面内において水平線に対し所
定の角度をもって交叉する直線上の一点となる。
【0020】このようにして、他のマウント部B〜Dに
おける液封マウント20の各基台に対する相対角度位置
も位置決めされることとなる。また、各基台側シリンダ
部16A、および、各パワープラント側シリンダ部18
A〜18Dには、作動油圧を供給する油圧回路が備えら
れている。油圧回路は、例えば、ライン圧を設定し、ラ
イン圧に応じた作動油を供給する作動油圧供給部32
と、作動油圧供給部32から調圧された作動油がそれぞ
れ供給される第1ないし第4の流路切換部34、36、
38、および、40と、それらとそれぞれのシリンダ部
とを接続する油路とを備えている。
【0021】第1の流路切換部34と基台側シリンダ部
16Aおよびパワープラント側シリンダ部18Aとの間
には、それぞれ、油路42aおよび42bと油路44a
および44bとを備えている。第2の流路切換部36と
基台側シリンダ部16Bおよびパワープラント側シリン
ダ部18Bとの間には、それぞれ、油路46aおよび4
6bと、油路48aおよび48bとを備えている。
【0022】また、第3の流路切換部38と基台側シリ
ンダ部16Cおよびパワープラント側シリンダ部18C
との間には、それぞれ、油路50aおよび50bと油路
52aおよび52bとを備えている。さらに、第4の流
路切換部40と基台側シリンダ部16Dおよびパワープ
ラント側シリンダ部18Dとの間には、それぞれ、油路
54aおよび54bと油路56aおよび56bとを備え
ている。
【0023】かくして、これらの油路、連結部材、各基
台側シリンダ部16A〜16D、18A〜18D、流路
切換部34〜40、および、作動油圧供給部32によっ
て移動機構駆動手段が形成されている。エンジン本体部
10において図示を省略した吸気通路の上流側部分に
は、スロットルバルブの開度を検出し、検出出力信号S
tを送出するスロットル開度センサ22が設けられてい
る。また、エンジン回転数を検出し、検出出力信号Sn
を送出するエンジン回転数センサ24がエンジン本体部
10におけるクランク軸に関連して配されている。
【0024】自動変速機12は、エンジン本体部10の
出力軸に連結されるトルクコンパータと、トルクコンパ
ータの変速機構入力軸に連結される遊星歯車列および摩
擦締結要素とを含んでなる変速機構と、変速機構に例え
ば前進4段の変速位置を選択的にとらせる油圧制御回路
とを備えている。なお、車両にはシフト(セレクト)レ
バーが操作されるとき、そのシフト(セレクト)操作位
置、すなわち、P(パーキング)、R(リバース)、N
(ニュートラル)、D(ドライブ)、L2(2速固定)
およびL1(1速固定)等の各シフトレンジの位置を検
出し、検出出力信号Ssを送出するシフトポジションセ
ンサ26が配されている。
【0025】さらに、本発明に係るエンジンマウントシ
ステムにおいては、第1ないし第4の流路切換部34〜
40について動作制御を行うことによって、第1ないし
第4のマウント部A〜D液封マウント20の相対支持角
度位置を制御する制御ユニット60を備えている。制御
ユニット60には、各角度センサ58A、58B、58
C、58D、および、各角度センサ59A、59B、5
9C、59Dからそれぞれ供給される検出出力信号Sr
a1、Srb1、Src1、Srd1、検出出力信号S
ra2、Srb2、Src2、Srd2、エンジン回転
数センサ24からの検出出力信号Sn、スロットル開度
センサ22からの検出出力信号St、シフトポジション
センサ26からの検出出力信号Ss、および、自動変速
機12における変速制御に必要な他の信号Sx、例え
ば、変速比をあらわす信号などが供給される。
【0026】第1の実施の形態においては、制御ユニッ
ト60による液封マウント20の相対角度位置制御にあ
たり、先ず、エンジン回転数をあらわす検出出力信号S
nに基づいて、内部メモリにマップ化されて記憶されて
いる、図3に示されるような、液封マウント20の角度
位置データを参照し、各マウント部A〜Dにおける液封
マウントの初期位置を設定する。
【0027】図3のマップでは、各マウント部A〜Dに
おける液封マウント20ごとの設定位置がエンジン回転
数に応じて実験等により求められ、これが制御ユニット
60の内部メモリ、すなわち、記憶媒体61に記憶され
ている。図3に示される各角度位置データは、予め、制
御対象となる実際のエンジン本体10および自動変速機
12が作動状態とされるもとで、エンジン回転数が比較
的低回転域から比較的高回転域まで変化されるとき、そ
のエンジン本体10および自動変速機12において設定
された各検出点の振動が検出されてその振動が小さくな
る角度位置に設定されるものである。
【0028】例えば、エンジン回転数が2000rpm
未満の低回転域であるときは、各マウント部C、D、
A、および、Bにおける液封マウント20ごとの設定角
度位置は、それぞれ、所定の初期位置Ac、Ad、A
a、および、Abをとり、エンジン回転数が2000r
pm以上5000rpm未満の中回転域であるときは、
それぞれ、所定の初期位置Ac、初期位置Adよりも垂
直方向に近づく大なる角度位置となる値Adm、初期位
置Aa、初期位置Abよりも垂直方向に近づく大なる角
度位置となる値Abmをとる。
【0029】また、エンジン回転数が5000rpm以
上8000rpm未満の高回転域である場合、設定角度
位置は、それぞれ、所定の初期位置Acよりも水平方向
に近づく小なる角度位置となる値Ach、エンジン回転
数がこの領域に含まれることとなった時の液封マウント
20の角度位置Adm′、初期値Aaよりも垂直方向に
近づく大なる角度位置となる値Aah、および、エンジ
ン回転数がこの領域に含まれることとなった時の液封マ
ウント20の角度位置Abm′をとる。なお、角度位置
Adm′および角度位置Abm′は、この領域において
は固定されることとなる。
【0030】第1、第3のマウント部AおよびCにおけ
る液封マウント20の設定位置は、エンジン本体10お
よび自動変速機12における慣性主軸、例えば、クラン
ク軸の軸心と一致する点を含む直線上の位置とされ、第
2、第4のマウント部BおよびDにおける液封マウント
20の位置は、クランク軸に作用されるトルクによって
生じるトルク反力に対向する位置とされる。
【0031】また、設定されるそれぞれの角度位置は、
そのエンジン本体10および自動変速機12において設
定された各検出点、および、その各検出点に対応する各
基台における検出点のうち検出される振動数が最も小と
なる角度位置、すなわち、パワープラントからの振動の
方向に対し液封マウント20が最も有効的に作用する方
向に一致した角度位置をあらわしている。
【0032】制御ユニット60は、例えば、マイクロコ
ンピュータによって構成され、図4、図7、図8および
図9のフローチャートに示すような制御を行うプログラ
ムを格納した記憶媒体、例えばROM61を有する。か
かるマイクロコンピュータ60が各マウント部A〜Dに
おける基台側シリンダ部16A〜16D、および、パワ
ープラント側シリンダ部18A〜18Dの動作制御を行
うにあたり、実行するプログラムの一例を図4に示すフ
ローチャートを参照して説明する。
【0033】図4に示すフローチャートにおいては、イ
グニッションスイッチがオン状態とされることにより制
御がスタートするとき、ステップS62において、後述
するフラグFcを零に設定し、ステップS64に進み、
各種信号を取り込む。続くステップS66において、フ
ラグFcが1に設定されているか否かを判断し、フラグ
Fcが1に設定されていない場合は、ステップS68に
進み、検出出力信号Snに基づいて図3に示される角度
位置データを参照し各マウント部A〜Dの液封マウント
部20の初期値を設定し、続くステップS70におい
て、検出出力信号Sra1〜Srd1、および、検出出
力信号Sra2〜Srd2に基づいて順回転制御信号C
af〜Cdf、もしくは、逆回転制御信号Car〜Cd
rを形成し、それらをそれぞれ第1ないし第4の流路切
換部34〜40に供給し、ステップS72に進む。
【0034】ステップS70においては、制御ユニット
60は、検出出力信号Sra1〜Srd1、および、検
出出力信号Sra2〜Srd2に基づいて各液封マウン
ト20の角度位置がそれぞれ設定された液封マウント2
0の角度位置よりも小さい場合、液封マウント20を、
それぞれ設定された液封マウント20の角度位置に到達
するまで図2において矢印Gの示す順方向に回転させ傾
斜角αを大とすべく、順回転制御信号Caf〜Cdfを
それぞれ形成し、それらを流路切換部34〜40に、各
基台側シリンダ部16A〜16D、および、各パワープ
ラント側シリンダ部18A〜18Dにおける各ピストン
部が所定の角度位置に到達するまで供給する。
【0035】また、制御ユニット60は、検出出力信号
Sra1〜Srd1、および、検出出力信号Sra2〜
Srd2に基づいて各液封マウント20の角度位置がそ
れぞれ設定された液封マウント20の角度位置よりも大
きい場合、液封マウント20を、それぞれ設定された液
封マウント20の角度位置に到達するまで図2において
矢印Gの示す方向とは逆方向に回転させ傾斜角αを小と
すべく、逆回転制御信号Car〜Cdrをそれぞれ形成
し、それらを流路切換部34〜40に、各基台側シリン
ダ部16A〜16D、および、各パワープラント側シリ
ンダ部18A〜18Dにおける各ピストン部が所定の角
度位置に到達するまで供給する。これにより、各液封マ
ウント20が所定の初期角度位置に設定される。
【0036】ステップS72においては、フラグFcを
1に設定し、元に戻る。一方、ステップ66において、
フラグFcが1に設定されている場合、続くステップS
74において、検出出力信号Snに基づいて図3に示さ
れる角度位置データを参照し各マウント部A〜Dの液封
マウント20の角度位置を設定し、ステップS76に進
む。ステップS76においては、内部メモリ部に格納さ
れている前回もしくは初期の液封マウント20の角度位
置をあらわす値AoとステップS74において設定され
た角度位置をあらわす値Amとの差(Am−Ao)を算
出し、続くステップS78において、ステップS76に
おいて得られた値Amと値Aoとの差が零であるか否か
を判断し、零である場合、即ち、各液封マウント20の
角度位置がそれぞれ設定された液封マウント20の角度
位置に一致している場合、ステップS79に進み、回転
制御信号の送出を停止して元に戻り、零でない場合は、
ステップS80に進む。
【0037】そして、ステップS80においては、ステ
ップS76において得られた値Amと値Aoとの差が正
であるか否かを判断し、ステップS76において得られ
た値が正である場合、続くステップS82において、そ
の差の絶対値に応じて順回転制御信号Caf〜Cdfを
形成し、それを流路切換部34〜40にそれぞれ供給す
る。即ち、得られた差の値に基づく各ピストン部ごとの
移動量に応じて順回転制御信号Caf〜Cdfをそれぞ
れ形成し、それらを第1ないし第4の流路切換部34〜
40に各液封マウント20が所定の角度位置に到達する
まで供給する。これにより、例えば、基台側シリンダ1
6Aおよびパワープラント側シリンダ部18Aにおける
圧力室30Aおよび28Bに作動油圧がそれぞれ、同一
流量とされてポート30aおよび28bを通じて供給さ
れ、各液封マウント20が所定の位置まで順方向に回転
される。
【0038】また、ステップS80において、ステップ
S76において得られた値が負であるとき、その差の絶
対値に応じて逆回転制御信号Car〜Cdrを形成し、
それを第1ないし第4の流路切換部34〜40にそれぞ
れ供給する。即ち、得られた差の値に基づく各ピストン
部ごとの移動量に応じて逆回転制御信号Car〜Cdr
をそれぞれ形成し、それを流路切換部34〜40に各液
封マウント20が所定の角度位置に到達するまで供給す
る。これにより、例えば、基台側シリンダ16Aおよび
パワープラント側シリンダ部18Aにおける圧力室30
Bおよび28Aに作動油圧がそれぞれ、同一流量とされ
てポート30bおよび28aを通じて供給され、各液封
マウント20が所定の位置まで図2に示される矢印Gの
方向とは逆方向に回転される。
【0039】従って、各マウント部A〜Dにおける液封
マウント20の相対角度位置がエンジン回転数に応じた
振動方向に対してその最も振動低減効果のある方向に設
定されているのでパワープラントから基台14A〜14
Dに伝達される振動が低減されることとなる。次に、本
発明に係るエンジンマウントシステムの第2の実施の形
態につき説明する。第1の実施の形態ではエンジン回転
数の変化に応じて液封マウント20の相対角度位置を制
御するように構成されているが、一方、第2の実施の形
態は、シフトレバーが操作されるとき、自動変速機12
におけるレンジの操作位置を検出し検出出力信号Ssを
送出するシフトポジションセンサ26からの検出出力信
号Ssに基づいて液封マウント20の相対角度位置を制
御するように構成されるものである。
【0040】制御ユニット60による液封マウント20
の相対角度位置制御にあたり、先ず、各レンジ操作位置
をあらわす検出出力信号Ssに基づいて制御ユニット6
0内の内部メモリ61にマップ化されて記憶されている
図5に示されるような、液封マウント20の角度位置デ
ータを参照し、液封マウント20の初期位置を設定す
る。
【0041】図5においては、各マウント部C〜Bにお
ける液封マウント20ごとの相対角度位置をシフトレバ
ーの操作位置、即ち、シフトの位置に応じてあらわすも
のである。シフト位置がパーキングレンジ(P)、およ
び、ニュートラルレンジ(N)であるとき、各マウント
部C〜Bにおける液封マウント20ごとの角度位置は、
それぞれ、所定の初期位置PAco、PAdo、PAa
o、PAbo、をとる。
【0042】シフト位置がドライブレンジ(D)である
とき、各マウント部C〜Bにおける液封マウント部20
における液封マウント20ごとの角度位置は、それぞ
れ、所定の初期位置PAcoよりも水平方向に近づく小
なる値となる角度位置PAcd、初期位置PAdoより
も垂直方向に近づく大なる値となる角度位置PAdu、
初期位置PAao、初期位置PAboをとる。
【0043】このような角度位置は、シフト位置がドラ
イブレンジ(D)であるとき、パワープラントはその慣
性主軸を中心に車体の後方側に回転される状態で振動す
るのでパワープラントにおける車体の後方側の傾き角度
を元に戻すように液封マウント20を回転させてその振
動の方向と液封マウント20の角度位置とを一致させる
ものである。
【0044】シフト位置がリバースレンジ(R)である
とき、各マウント部C〜Bにおける液封マウント20ご
との角度位置は、それぞれ、所定の初期位置PAcdよ
りも水平方向に近ずく小なる値となる角度位置PAc
d′、初期位置PAdo、所定の初期位置PAaoより
も垂直方向に近づく大なる値となる角度位置PAau、
および、所定の初期位置PAboよりも垂直方向に近づ
く大なる値となる角度位置PAbuをとる。
【0045】このような角度位置は、シフト位置がリバ
ースレンジ(R)であるとき、パワープラントはその慣
性主軸を中心に車体の前方側に回転される状態で振動す
るのでパワープラントにおける車体の前方側、および、
自動変速機12の端部の傾き角度を元に戻すように液封
マウント20を回転させてその振動の方向と液封マウン
ト20の角度位置とを一致させるものである。
【0046】図5に示される各角度位置データは、予
め、制御対象となる実際のエンジン本体10および自動
変速機12が作動状態とされるもとで、シフトレバーが
操作されてシフト位置がニュートラルレンジから各レン
ジが選択されるとき、エンジン本体10および自動変速
機12において設定された各検出点、および、各基台の
振動がそれぞれ検出されて設定されるものである。
【0047】制御ユニット60は、検出出力信号Sra
1〜Srd1、および、Sra2〜Srd2に基づいて
各マウント部A〜Dにおける液封マウント20の角度位
置がそれぞれ設定された液封マウント20の角度位置よ
りも大きい場合、あるいは、各マウント部A〜Dにおけ
る液封マウント20の角度位置がそれぞれ設定された液
封マウント20の角度位置よりも小さい場合、順回転制
御信号Caf〜Cdf、もしくは、逆回転制御信号Ca
r〜Cdrをそれぞれ形成し、それらを流路切換部34
〜40に各ピストン部がそれぞれ設定された液封マウン
ト20の角度位置に到達するまで供給する。これによ
り、各液封マウント20が所定の角度位置に設定され
る。
【0048】続いて、シフトレバーが操作されてシフト
位置が変化したとき、検出出力信号Ssに基づいて操作
後におけるシフト位置に応じたそれぞれのマウント部A
〜Dの各液封マウント20の角度位置を図5に示される
角度位置データを参照して設定する。なお、シフト位置
の切換時においては、液封マウント20の角度位置は、
例えば、前回のシフト位置において設定された角度位置
に保持されることとなる。
【0049】従って、各液封マウント20の相対角度位
置がシフトレバーの操作位置に応じたエンジン本体10
および自動変速機12の振動方向に一致し、各液封マウ
ント20の振動伝達率低減の機能が有効に発揮されるこ
ととなるのでパワープラントから基台14A〜14Dに
伝達される振動が低減されることとなる。続いて、本発
明に係るエンジンマウントシステムの第3の実施の形態
においては、第1の実施の形態ではエンジン回転数の変
化に応じて液封マウント20の相対角度位置を制御する
ように構成されているが、その代わりに、検出出力信号
St、Sn、および、Sxに基づいてエンジン本体10
に加わる負荷を演算し、得られた負荷に応じて液封マウ
ント20の相対角度位置を制御するように構成されるも
のである。
【0050】制御ユニット60による液封マウント20
の相対角度位置制御にあたり、制御ユニット60は、先
ず、検出出力信号St、Sn、および、Sxに基づいて
エンジン本体10に加わる負荷を演算する。次に、求め
られた負荷の値に基づいて図6に示されるように制御ユ
ニット60内のメモリ61に格納された、マップ化され
た角度位置データを参照して液封マウント20の角度位
置を設定する。
【0051】図6においては、各マウント部C〜Bにお
ける液封マウント20の設定角度位置をエンジンに加わ
る負荷の各領域に応じてあらわすものである。図6に示
される例においては、各マウント部C〜Bにおける各液
封マウント20のそれぞれの角度位置は、エンジンに加
わる負荷が零近傍の領域Eoの場合、所定の初期位置H
Ac、HAd、HAa、および、HAbに設定される。
【0052】また、各マウント部C〜Bにおける各液封
マウント20のそれぞれの角度位置は、エンジンに加わ
る負荷が比較的小である領域Esの場合、初期位置HA
c、初期位置HAdよりも垂直方向に近づく大なる値と
なる角度位置HAds、初期位置HAa、初期位置HA
bよりも垂直方向に近づく大なる値となる角度位置HA
bsに設定される。
【0053】さらに、各マウント部C〜Bにおける各液
封マウント20のそれぞれの角度位置は、エンジンに加
わる負荷が比較的大である領域Egの場合、初期位置H
Acよりも水平方向に近づく小なる値となる角度位置H
Acg、他の領域からこの領域に移行した時点における
液封マウント20の角度位置HAds′、初期位置HA
aよりも垂直方向に近づく大なる値となる角度位置HA
ag、他の領域からこの領域に移行した時点における液
封マウント20の角度位置HAbs′に設定される。な
お、その角度位置HAds′およびHAbs′は、この
領域においては固定されることとなる。
【0054】制御ユニット60は、検出出力信号Sra
1〜Srd1、および、Sra2〜Srd2に基づいて
各マウント部A〜Dにおける液封マウント20の角度位
置がそれぞれ設定された液封マウント20の角度位置よ
りも大きい場合、あるいは、各マウント部A〜Dにおけ
る液封マウント20の角度位置がそれぞれ設定された液
封マウント20の角度位置よりも小さい場合、順回転制
御信号Caf〜Cdf、もしくは、逆回転制御信号Ca
r〜Cdrをそれぞれ形成し、それらを流路切換部34
〜40に各ピストン部がそれぞれ設定された液封マウン
ト20の角度位置に到達するまで供給する。これによ
り、各液封マウント20が所定の初期の位置に設定され
る。
【0055】続いて、制御ユニット60は例えば、エン
ジンの運転状態が変化してエンジンに加わる負荷が変化
した場合、検出出力信号St、Sn、および、Sxに基
づいてエンジン本体10に加わる負荷を新たに演算す
る。制御ユニット60は求められた負荷の値に基づいて
図6に示されるようにマップ化された角度位置データを
参照し液封マウント20の角度位置を新たに設定する。
【0056】従って、各マウント部A〜Dにおける液封
マウント20の相対角度位置がエンジンに加わる負荷に
応じたエンジン本体10および自動変速機12の振動方
向に一致し、各液封マウント20の振動伝達率低減の機
能が有効に発揮されることとなるのでパワープラントか
ら基台14A〜14Dに伝達される振動が低減されるこ
ととなる。
【0057】制御ユニット60が、各マウント部A〜D
の液封マウント20の相対角度位置制御を行うにあた
り、制御ユニット60内の記憶媒体としての内部メモ
リ、例えば、ROM61に格納されたプログラムの一例
を図7に示すフローチャートを参照して説明する。図7
に示されるフローチャートにおいては、図4に示される
フローチャートのステップS68、S74、および、S
76の代わりに、ステップS92、S94、S100、
および、S102が設けられるものである。なお、図7
に示されるフローチャートにおいてステップS92、S
94、S100、および、S102以外の各ステップは
図4において対応するステップと同様なのでその重複説
明を省略する。
【0058】ステップS90において、フラグFcが1
に設定されているか否かを判断し、フラグFcが1に設
定されていない場合はステップS92に進み、検出出力
信号St、Sn、および、Sxに基づいてエンジン本体
10におけるエンジンに加わる負荷を演算し、ステップ
S94に進む。ステップS94においては、ステップS
92において得られたエンジンに加わる負荷に基づいて
図6に示される角度位置データを参照し各マウント部A
〜Dの液封マウント20の初期位置を設定し、続くステ
ップS96に進む。
【0059】また、ステップS90において、フラグF
cが1に設定されている場合、続くステップS100に
おいて、検出出力信号St、Sn、および、Sxに基づ
いてエンジン本体10に加わる負荷を演算し、続くステ
ップS102においては、ステップS100において算
出されたエンジンに加わる負荷に基づいて図6に示され
る角度位置データを参照し各マウント部A〜Dの液封マ
ウント20の角度位置を設定し、ステップS104に進
む。
【0060】第1の実施の形態では、制御ユニット60
がエンジン回転数の変化に応じて液封マウント20の角
度位置を制御するように構成されているが、本発明に係
るエンジンマウントシステムの第4の実施の形態におい
ては、制御ユニット60が検出出力信号Snに基づいて
液封マウント20の相対角度位置を設定するとともにパ
ワープラントが搭載される車体におけるフロアパネル上
の振動、もしくは、ステアリングに関連した部位におけ
る振動を検出する振動検出器114が車体に設けられ、
その振動検出器114からの振動レベルをあらわす検出
出力信号Svに基づいて検出される振動を低減すべく液
封マウント20の相対角度位置をフィードバック制御す
るものである。
【0061】制御ユニット60による液封マウント20
の角度位置を設定するにあたっては、第1の実施形態と
同様に検出出力信号Snに基づいてエンジン回転数に応
じたそれぞれのマウント部A〜Dにおける液封マウント
20の角度位置を図3に示される角度位置データを参照
して説明する。エンジン回転数が変化した場合、各マウ
ント部A〜Dごとの設定された各角度位置Amと前回の
角度位置Apとの差を算出する。得られた差(Am−A
p)の値が正のときは、得られた差の値に基づいて各ピ
ストン部ごとの移動量に応じて順回転制御信号Caf〜
Cdfをそれぞれ形成し、それらを流路切換部34〜4
0に各液封マウント20が所定の角度位置に到達するま
で供給する。これにより、例えば、基台側シリンダ16
Aおよび18Aにおける圧力室30Aおよび28Bに作
動油圧がそれぞれ、同一流量とされてポート30aおよ
び28bを通じて供給され、液封マウント20が所定の
設定角度位置まで図2に示される矢印Gの方向に回転せ
しめられる。
【0062】また、得られた差(Am−Ap)の値が負
のときは、逆回転制御信号Car〜Cdrをそれぞれ形
成し、それらを流路切換部34〜40に各液封マウント
20が所定の角度位置に到達するまで供給する。これに
より、例えば、基台側シリンダ16Aおよび18Aにお
ける圧力室30Bおよび28Aに作動油圧がそれぞれ、
同一流量とされてポート30aおよび28bを通じて供
給され、液封マウント20が所定の設定角度位置まで図
2に示される矢印Gの方向とは逆方向に回転せしめられ
る。
【0063】得られた差の値が零の場合、制御ユニット
60は、回転制御信号を送出することなく、検出出力信
号Svに基づいてその振動レベルVoを記憶する。そし
て、制御ユニット60は、かかる状態のもとで、新たな
検出出力信号Svに基づいてその振動レベルの値Vsか
ら記憶されている振動レベルの値Voを減算(Vs−V
o)し、その値が負であるとき、即ち、今回の振動レベ
ルが前回の振動レベルに比して小であるとき、回転制御
信号を送出しない。
【0064】一方、制御ユニット60は、その値が正の
とき、即ち、今回の振動レベルが前回の振動レベルに比
して大であるとき、先ず、液封マウント20の角度位置
を前回の設定角度位置Amに所定の値(Δα/2:Δα
は所定の変化分)を加算した値(Am+Δα/2)の角
度位置、即ち、現時点において設定された角度位置より
も垂直方向に近づく大なる角度位置に設定する。
【0065】次に、その設定角度位置に基づいて順回転
制御信号Caf〜Cdfをそれぞれ形成し、それらを流
路切換部34〜40に各マウント部A〜Dの液封マウン
ト20が所定の角度位置に到達するまで供給する。続い
て、制御ユニット60は、各マウント部A〜Dごとの設
定された各角度位置Amと前回の角度位置Apとの差を
算出し、得られた差の値が零の場合、回転制御信号を送
出することなく、検出出力信号Svに基づいてその振動
レベルの値Voを記憶する。また、制御ユニット60
は、かかる状態のもとで、新たな検出出力信号Svに基
づいてその振動レベルの値Vsから記憶されている振動
レベルの値Voを減算(Vs−Vo)する。その値(V
s−Vo)が未だ正の値、即ち、今回の振動レベルが未
だ前回の振動レベルに比して大であるときは、制御ユニ
ット60は、液封マウント20の角度位置を前回の設定
角度位置Amから所定の値(Δα/2:Δαは所定の変
化分)を減算した値(Am−Δα/2)の角度位置、即
ち、前回設定された角度位置よりも水平方向に近づく小
なる角度位置に設定する。
【0066】次に、制御ユニット60は、設定された角
度位置に応じて逆回転制御信号Car〜Cdrをそれぞ
れ形成し、それらを流路切換部34〜40に液封マウン
ト20がその設定角度位置に到達するまで供給する。さ
らに、制御ユニット60は、各マウント部A〜Dごとの
各角度位置Amと前回の角度位置Apとの差を算出し、
得られた差の値が零の場合、検出出力信号Svに基づい
てその振動レベルの値Vsから記憶されている振動レベ
ルの値Voを減算(Vs−Vo)し、その値が未だ正の
とき、即ち、今回の振動レベルが未だ前回の振動レベル
に比して大であるとき、検出出力信号Snに基づいて新
たに液封マウント20の角度位置を設定する。
【0067】従って、実際の液封マウント20の相対角
度位置が設定された角度位置に対して離脱した場合、そ
の相対角度位置がより適切な角度位置に精度よく位置制
御されることとなる。制御ユニット60が上述の例と同
様に各マウント部A〜Dの液封マウント20の相対角度
位置制御に行うにあたり、一例として図8および図9に
示されるようなフローチャートに沿って制御を実行する
プログラムを格納した記憶媒体、例えばROM61を有
する。以下にかかるプログラムを説明する。
【0068】図8においては、スタート後、ステップS
114において、フラグFnaおよびフラグFnbを零
に設定し、初期の設定位置、カウンタの値nを零に設定
してステップS116に進み、各種の信号を取り込み、
続くステップS118において、フラグFnbが1に設
定されているか否かを判断し、フラグFnbが1に設定
されていない場合においては、ステップS120に進
み、フラグFnaが1に設定されているか否かを判断
し、フラグFnaが1に設定されていない場合は、続く
ステップS122に進む。
【0069】ステップS122においては、検出出力信
号Snに基づき図3に示した角度位置データを参照して
初期の設定位置が零に設定される状態か否かを判断し、
誤差がない状態であるとき、ステップS116に戻り、
エンジンスタート以降の通常の制御ルーチンとなる。ス
テップS116における新たな検出信号の取込みの結
果、Apが零の状態でなくなった場合は、続くステップ
S124において、検出出力信号Snに基づいて図3に
示した角度位置データを参照して液封マウント20の最
適な角度位置Amを設定し、ステップS126に進む。
ステップS126においては、検出出力信号Sra1〜
Srd1、および、Sra2〜Srd2に基づいて実際
の液封マウント20の角度位置ApとステップS124
において設定された角度位置Amとの誤差(Am−A
p)を算出し、続くステップS128において、ステッ
プS126において得られた誤差(Am−Ap)の値が
零であるか否かを判断し、その値が零でない場合はステ
ップS130に進む。
【0070】ステップS130においては、ステップ1
26において得られた差(Am−Ap)の値が正である
か否かを判断し、その値が正である場合、続くステップ
S132において順回転制御信号Caf〜Cdfをそれ
ぞれ形成し、それらを流路切換部34〜40に供給しス
テップS116に戻り、その値が正でない場合、即ち、
負の場合、ステップS134に進み、逆回転制御信号C
ar〜Cdrをそれぞれ形成し、それらを流路切換部3
4〜40に供給し、ステップS116に戻る。
【0071】また、ステップS118において、フラグ
Fnbが1に設定されている場合は、ステップS126
にジャンプし、それ以降のステップを上述と同様に実行
する。なお、ステップS128において、ステップS1
26において得られた実際の液封マウント20の位置A
pとステップS124において設定された位置Amとの
誤差の値が零である場合には、ステップS136に進
み、ここで検出出力信号Svに基づいてその時点におけ
る振動レベルの値Voを記憶し、ステップS138に進
んで、フラグFnaを1に設定し、続くステップS13
9において、回転制御信号の送出を停止してからステッ
プS116に戻る。
【0072】ステップS120において、フラグFna
が1に設定されている場合、図9に示されるフローチャ
ートにおけるステップS140に進み、カウンタの値n
に1を加えてインクリメントを行い、続くステップS1
42において、検出出力信号Svに基づいて実際の振動
のレベルの値VsからステップS136において記憶さ
れた振動レベルの値Voを減算し、ステップS144に
進む。
【0073】ステップS144においては、ステップS
142において得られた値が負であるか否かを判断し、
その値が負である場合、ステップS116に戻り、その
値が負でない場合、ステップS146に進み、ここでカ
ウンタの値nが1であるか否かを判断し、カウンタの値
が1であるときは、ステップS148に進む。ステップ
S148においては、液封マウント20の角度位置を前
回の設定角度位置Amに所定の値(Δα/2:Δαは所
定の変化分)を加算した角度位置(Am+Δα/2)、
すなわち、現時点において設定された角度位置よりも垂
直方向に近づく大なる角度位置に、新たに設定する。続
くステップS150において、フラグFnbを1に設定
してからステップS152に進む。ステップS152に
おいて、ステップS148において設定された角度位置
に基づいて順回転制御信号Caf〜Cdfをそれぞれ形
成し、それらを流路切換部34〜40に供給し、ステッ
プS116に戻る。
【0074】他方、ステップS146において、カウン
タの値が1でない場合、ステップS154に進み、ステ
ップS154においては、カウンタの値が2であるか否
かを判断し、カウンタの値が2である場合、続くステッ
プS156において、液封マウント20の角度位置を前
回の設定角度位置Amに所定の値(Δα/2:Δαは所
定の変化分)を減算した角度位置(Am−Δα/2)、
すなわち、現時点において設定された角度位置よりも水
平方向に近づく小なる角度位置に、新たに設定し、ステ
ップS158に進む。ステップS158においては、フ
ラグFnbを1に設定してステップS160に進む。ス
テップS160においては、ステップS156において
設定された角度位置に基づいて逆回転制御信号Car〜
Cdrをそれぞれ形成し、それらを流路切換部34〜4
0に供給し、ついでステップS116に戻る。
【0075】ステップS154において、カウンタの値
が2でない場合、続くステップS162においてフラグ
Fnbを零に設定してステップS164に進み、ステッ
プS164において、Fnaを零に設定し、続くステッ
プS166において、カウンタの値nを零にしてからス
テップS116に戻る。図10は、本発明に係るエンジ
ンマウントシステムの第5の実施の形態の要部を示す。
図2に示される第1の実施の形態では、パワープラント
と基台14A〜14Dとの間に設けられる各マウント部
A〜Dに、液封マウント20、湾曲状のパワープラント
側シリンダ部18A〜18Dおよび基台側シリンダ部1
6A〜16Dが設けられた構成とされているが、図10
においては、各マウント部A〜Dに、液封マウント2
0、円柱状部材178、および、湾曲状の基台側シリン
ダ部170A〜170Dが設けられた構成とされてい
る。なお、各マウント部B〜Dにおける構造は、第1の
マウント部Aと同様な構造とされるので第1のマウント
部Aについて説明し、他のマウント部B〜Dについての
説明は省略する。また、図10においては、図2に示さ
れる例における構成部品と同一の構成部品については同
一の符号を付して示し、その重複説明を省略する。
【0076】図10においては、自動変速機12の端部
に設けられる被支持部174には、例えば、弾性材料で
あるゴム系材料で作られた円柱状部材178が回動可能
に設けられている。円柱状部材178には、液封マウン
ト20の一端部に連結される連結部材176が連結され
ている。液封マウント20の他端部には、連結部材18
0を介して被支持部174に対向配置される基台側シリ
ンダ部170Aのピストン部172が連結されている。
【0077】湾曲状の基台側シリンダ部170Aの内部
には、図10に示されるように、それぞれ、作動油圧に
より湾曲状の軌跡に沿って移動可能なピストン部172
が配されている。基台側シリンダ170Aにおけるピス
トン部172の上下部分には、それぞれ、上部圧力室1
72Aおよび下部圧力室172Bが形成されている。上
部圧力室172Aには、作動油圧を導入もしくは排出す
るポート172aが連通されており、下部圧力室172
Bには、作動油圧を導入もしくは排出するポート部17
2bが連通されている。基台側シリンダ部170Aにお
いて液封マウント20に対向する内側の中央壁部には、
湾曲状の壁面に沿って長孔が形成されている。ピストン
部172には、その長孔を介して連結部材180が連結
されている。連結部材176および180の両者間に
は、液封マウント20が配されている。そして、ピスト
ン部172およびピストン部172に対向する基台側シ
リンダ170Aの壁面には、液封マウント20の軸線と
水平面とのなす絶対角をあらわす傾斜角度αを検出し、
検出出力信号Sra1を送出する角度センサ58A、例
えば、ポテンショメータが設けられている。なお、他の
マウント部B〜Dにおける各基台側シリンダ部170
B、1170C、および、170Dにも、角度センサ5
8B、58C、58Dが設けられている。
【0078】かかる構成のもとで、作動油圧が、それぞ
れ、基台側シリンダ部170Aの上部圧力室172Aに
ポート172aを通じて導入され、かつ、ポート172
bを通じて同一の流量で排出されるとき、ピストン部1
72が等速度で図10において矢印Gで示される方向に
移動され、すなわち、液封マウント20が、傾斜角度α
が大となる時計方向に円柱状部材178の回転中心を中
心として回動される。
【0079】これにより、パワープラントの重心の基台
14A、すなわち、車体2に対する相対位置は変化する
ことなく、液封マウント20が回動され液封マウント2
0の自動変速機12に対する相対角度、および、液封マ
ウント20の基台14Aに対する相対角度が大となるよ
うに変更されることとなる。また、逆に作動油圧がそれ
ぞれ、基台側シリンダ部170Aの下部圧力室172B
にポート172bを通じ導入され、かつ、ポート172
aを通じて同一流量で排出されるとき、ピストン部17
2が等速度で図10において矢印Gで示される方向とは
反対方向に移動され、すなわち、液封マウント20が、
傾斜角度αが小となる反時計方向に円柱状部材178の
回転中心を中心として回動される。
【0080】これにより、パワープラントの重心の基台
14A、すなわち、車体2に対する相対位置は変化する
ことなく、液封マウント20が回動され液封マウント2
0の自動変速機12に対する相対角度、および、液封マ
ウント20の基台14Aに対する相対角度が小となるよ
うに変更されることとなる。従って、このように構成さ
れることにより、パワープラント側シリンダ部および基
台側シリンダ部がそれぞれ設けられる場合に比して油圧
回路部の構成をより簡略化することが可能となるととも
に相対角度位置制御が容易となる。
【0081】このような構成においても、上述の例と同
様に相対角度位置制御を行うことができ、かつ、同様な
作用効果が得られることとなる。なお、上述の実施の形
態においては、各マウント部A〜Dは、シリンダ部を含
む油圧回路によって構成されているが、かかる例に限ら
れることなく、各マウント部A〜Dが例えばラック機構
およびモータを含む相対移動機構部によって構成されて
もよい。
【0082】また、上述の実施の形態においては、エン
ジン本体に自動変速機が付設されたものに適用されてい
るが、必ずしもそのようにされる必要はなく、例えば、
手動式変速機が付設されたエンジン本体について適用さ
れてもよいことは勿論である。さらに、上述の例におい
ては、横置きエンジンに本発明に係るエンジンマウント
システムの一例が適用されたが、かかる例に限られるこ
となく、他の形態のエンジンに適用されてもよいことは
いうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエンジンプラントシステムの第1
の実施例における構成を概略的に示す構成図である。
【図2】図1に示した例における要部を拡大して示す断
面図である。
【図3】図1に示した例の動作説明に供される図であ
る。
【図4】本発明に係るエンジンプラントシステムの第1
の実施例における制御ユニットが例えばマイクロコンピ
ュータによって構成される場合、かかるマイクロコンピ
ュータが実行するプログラムの一例を示すフローチャー
トである。
【図5】本発明に係るエンジンプラントシステムの第2
の実施例における動作説明に供される図である。
【図6】本発明に係るエンジンプラントシステムの第3
の実施例における動作説明に供される図である。
【図7】本発明に係るエンジンプラントシステムの第3
の実施例における制御ユニットが例えばマイクロコンピ
ュータによって構成される場合、かかるマイクロコンピ
ュータが実行するプログラムの一例を示すフローチャー
トである。
【図8】本発明に係るエンジンプラントシステムの第4
の実施例における制御ユニットが例えばマイクロコンピ
ュータによって構成される場合、かかるマイクロコンピ
ュータが実行するプログラムの一例を示すフローチャー
トである。
【図9】本発明に係るエンジンプラントシステムの第4
の実施例における制御ユニットが例えばマイクロコンピ
ュータによって構成される場合、かかるマイクロコンピ
ュータが実行するプログラムの一例を示すフローチャー
トである。
【図10】本発明に係るエンジンプラントシステムの第
5の実施例における要部を示す断面図である。
【符号の説明】
2 車体 10 エンジン本体 12 自動変速機 14A、14B、14C、14D 基台 16A、16B、16C、16D シリンダ部 18A、18B、18C、18D シリンダ部 20 液封マウント 22 スロットル開度センサ 24 エンジン回転数センサ 26 シフトポジションセンサ 32 作動油圧供給部 34、36、38、40 流路切換部 42a、42b、44a、44b、46a、46b 油
路 52a、52b、54a、54b、56a、56b 油
路 58A、58B、58C、58D 角度センサ 59A、59B、59C、59D 角度センサ 60 制御ユニット 61 内部メモリ 114 振動検出器 A、B、C、D 第1〜第4のマウント部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと該エンジンに対向して配され
    る基台との間に配置される複数の緩衝部材と、 前記複数の緩衝部材のそれぞれを、該緩衝部材の前記基
    台に対する相対角度位置を変更するように移動させる移
    動機構駆動手段と、 前記エンジンを含むパワープラントの運転状態を検出し
    検出出力を送出する運転状態検出手段と、 前記運転状態検出手段からの検出出力に基づいて前記移
    動機構駆動手段に前記エンジンから前記基台に伝達され
    る振動を低減すべく前記緩衝部材の前記基台に対する相
    対角度位置を変更する動作を行わせる制御手段と、を具
    備することを特徴とするエンジンマウントシステム。
  2. 【請求項2】 前記移動機構駆動手段が前記エンジンと
    前記緩衝部材との間、および、前記基台と該緩衝部材と
    の間のうち少なくともいずれか一方に、設けられること
    を特徴とする請求項1記載のエンジンマウントシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記運転状態検出手段が前記エンジンに
    おけるエンジン回転数を検出し検出出力を送出すると
    き、前記制御手段が前記振動を低減させるべく、該検出
    出力に基づいて前記移動機構駆動手段に、前記相対角度
    位置を変更する動作を行わせることを特徴とする請求項
    1記載のエンジンマウントシステム。
  4. 【請求項4】 前記運転状態検出手段が前記エンジンに
    関連して設けられる変速機に付設されるシフトレバーの
    操作位置を検出し検出出力を送出するとき、前記制御手
    段が該検出出力に基づいて前記振動を低減させるべく、
    前記移動機構駆動手段に、前記相対角度位置を変更する
    動作を行わせることを特徴とする請求項1記載のエンジ
    ンマウントシステム。
  5. 【請求項5】 前記運転状態検出手段が前記エンジンに
    おけるエンジンに加わる負荷を検出し検出出力を送出す
    るとき、前記制御手段が該検出出力に基づいて前記振動
    を低減させるべく、前記移動機構駆動手段に、前記相対
    角度位置を変更する動作を行わせることを特徴とする請
    求項1記載のエンジンマウントシステム。
  6. 【請求項6】 エンジンと該エンジンに対向して配され
    る基台との間に配置される複数の緩衝部材と、 前記複数の緩衝部材のそれぞれを、該緩衝部材の前記基
    台に対する相対角度位置を変更するように移動させる移
    動機構駆動手段と、 前記基台もしくは該基台からの振動が低減されるべき部
    位の振動を検出し、検出出力を送出する振動検出手段
    と、 前記振動検出手段からの検出出力に基づいて前記振動を
    低減させるべく、前記移動機構駆動手段に、前記緩衝部
    材の前記基台に対する相対角度位置を変更する動作を行
    わせる制御手段と、を具備することを特徴とするエンジ
    ンマウントシステム。
  7. 【請求項7】 エンジンマウントシステムにおける移動
    機構駆動手段の動作制御を規定した制御手順がコンピュ
    ータが読取り可能なデータとして記録された記録媒体に
    おいて、前記制御手順が、 エンジン回転数をあらわす検出出力に基づき設定された
    緩衝部材の基台に対する相対角度位置と実際の相対角度
    位置との誤差を演算し、得られた誤差に基づいて誤差が
    零であるか否かを判定するステップと、 前記判定に基づいて前記誤差が零であるとき、振動状態
    をあらわす検出出力に基づく第1の振動レベルデータを
    内部メモリに記録するステップと、 前記内部メモリに記録された第1の振動レベルデータと
    新たな振動状態をあらわす検出出力に基づく第2の振動
    レベルデータとを比較し、第2の振動レベルデータがあ
    らわす振動レベルが第1の振動レベルデータがあらわす
    振動レベルに比して大であるとき、新たな相対角度位置
    を設定し、該相対角度位置に応じた制御信号を前記移動
    機構駆動手段に送出するステップと、を含んでなること
    を特徴とする記録媒体。
JP17919596A 1996-07-09 1996-07-09 エンジンマウントシステム Withdrawn JPH1026181A (ja)

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KR101219335B1 (ko) * 2006-09-15 2013-01-08 현대자동차주식회사 멀티모드형 토션 댐퍼 장치

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