JPH10261371A - 蛍光体及び表示管 - Google Patents
蛍光体及び表示管Info
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Abstract
スの吸着・脱離等の活性度を低下させ、蛍光体の表面を
保護すること。 【解決手段】基板のITO 電極上にSrTiO3:Pr 蛍光体を設
けた陽極基板を作製した。この蛍光体の表面にCVD 法で
ダイヤモンド状カーボン(diamond like carbon,DLC)
膜を形成した。これを電界放出陰極(Field Emission Ca
thode)が形成された基板と組み合わせてFED(Field Emis
sion Display) を形成し、点灯して寿命評価を行った。
点灯2000時間において、コートなしの試料とSiO2コート
の試料は相対輝度が当初の30% に落ちたが、本例は80%
を維持した。DLC 膜に被覆された本発明の蛍光体は、蛍
光体自体の表面におけるガスの吸着・脱離等の活性度が
低くなり、蛍光体の表面が外界の雰囲気から保護され、
寿命が改善される。FEC の劣化も防止され、表示素子の
寿命が改善される。
Description
ーボン(diamond like carbon, DLC) 膜が被着された蛍
光体に関する。
れている。例えば蛍光表示管においては、内部を高真空
状態に保持された外囲器の内部に、蛍光体層を有する陽
極や、電子を放出する陰極等の電極類が設けられ、陰極
から放出された電子を蛍光体層に射突させて所望の色彩
の発光表示を得ている。このような蛍光表示管等におい
ては目的等に応じて各種の蛍光体が使用されている。こ
のよな各種の蛍光体の中で、例えば硫化物系蛍光体・S
r系蛍光体・Y系蛍光体等のようなII−VI族を中心
とした蛍光体は表面活性度が高いので、外囲器の内面等
に付着しているH 2 ,H2 O,O2 ,CO2 等の残留ガ
スがその表面に吸着して電子線励起による発光効率が低
下してしまう。このような蛍光体表面へのガスの吸着を
防ぐとともに、蛍光体自体の保護も兼ねて、蛍光体の表
面にSiO2 膜をコートすることがある。このようなS
iO2 膜のコートは、例えばブラウン管用の蛍光体にお
ける表面処理として知られている。
は活性であるため、実際にはSiO2 膜はガスを吸蔵し
ており、従来の方法では蛍光体の保護が適切に行われて
いたとはいえなかった。
表面においてガスの放出吸着・脱離等の活性度を低下さ
せ、蛍光体の表面を保護することを目的としている。
光体は、ダイヤモンド状カーボン膜に被覆されたことを
特徴としている。
記載の蛍光体において、前記ダイヤモンド状カーボン膜
が、炭化水素系ガスを原料としたCVD法によって形成
されたことを特徴としている。
記載の蛍光体において、前記ダイヤモンド状カーボン膜
の膜厚が10オングストロームから200オングストロ
ームの範囲であることを特徴とする。
記載の蛍光体において、粒子状であることを特徴とす
る。
記載の蛍光体において、層状に形成されたことを特徴と
する。
記載の蛍光体において、前記ダイヤモンド状カーボン膜
が不純物のドープによる導電性を有していることを特徴
としている。
記載の蛍光体において、II−VI族系蛍光体、II−
IV−VI族蛍光体、III−IV−VI族蛍光体、I
II−V族系蛍光体から選択された蛍光体であることを
特徴としている。
と、前記外囲器の内面に形成された陽極導体と、前記陽
極導体の表面に設けられた蛍光体と、前記外囲器の内部
に設けられた電子源とを有する表示管であって、前記蛍
光体がダイヤモンド状カーボン膜に被覆されたことを特
徴としている。
の表面又は蛍光体層の表面を、ダイヤモンド状カーボン
膜(DLC膜)で覆ったものである。DLC膜の成膜方
法は、熱フィラメントCVD法、マイクロ波プラズマC
VD法、燃焼炎法、RFや直流の放電あるいは有磁場の
プラズマCVD法等がある。
略であり、目的とする膜材料を構成する成分元素を含む
気体を原料として反応室に供給し、気相中での反応ある
いは基板表面での化学反応により目的とした材料を膜と
して堆積させる方法である。反応室への原料の供給は、
ガス状化合物の場合にはそのまま行い、蒸気圧の比較的
高い液体や固定状化合物の場合は気化させて行う。
があるが、これらは使用する原料の種類、反応過程の雰
囲気圧、反応促進手段等に応じて選択される。
メントCVD法の場合、CH3 OH、(CH3 )CO、
ベンゼン、トルエン等、CH基を持つ有機溶媒が用いら
れる。また、マイクロ波プラズマCVD法の場合、C
O、メタン等を大量のH2 で希釈して用いるのが一般的
である。
イヤモンド状カーボン膜(DLC膜)の生成装置の一構
成例を示す概略図である。真空槽1の内部には、カソー
ド2、アノード3、DLC膜が形成される基板4が配置
されている。真空槽1の内部にはガス導入口5を介して
原料のガスが導入される。6は開閉可能な排気口であ
る。
ード3の間に電圧を印加する。抵抗加熱によって十分に
昇温したカソード2からアノード3に向かって熱電子が
放出される。真空槽1中に作動ガスとして導入されてい
る炭化水素系ガスの一部が、カソード2から放出された
熱電子によってイオン化されてプラズマ状態を形成す
る。イオン化された炭化水素分子は基板4に印加された
電圧によって基板4の方向に加速される。基板4に到達
して衝突した前記イオンは、基板4上に物理的蒸着膜を
形成する。
の吸着等による弊害の大きい比較的表面活性度の高い蛍
光体を選択すると高い効果が得られる。例えば、硫化物
系蛍光体・Sr系蛍光体・Y系蛍光体等のようなII−
VI族元素を中心とした蛍光体の場合をとり上げる。こ
のような蛍光体を蛍光表示管で使用すると、従来は外囲
器内の残留ガスの吸着等による発光効率の低下や、蛍光
体自体の分解・飛散によるエミッション特性の劣化が避
けられなかったが、本例のDLC膜を形成すればこのよ
うな問題は解決する。
赤色発光の蛍光体であるSrTiO3 :Prをスクリー
ン印刷法で塗布した後、空気中で500℃で焼成して蛍
光体が塗布されたアノード基板を作製した。この基板の
蛍光体の表面に、プラズマCVD法でDLC膜を形成し
た。基板温度は350℃とした。DLC膜の膜厚は、プ
ラズマの入力パワーと成膜時間により制御できる。ここ
では、入力パワーは300Wで一定とし、時間で膜厚を
制御した。比較例として、膜形成を行わない試料、DL
C膜と同様の方法でSiO2 膜を形成した試料を作製し
た。これらを、電界放出陰極(Field Emission Cathode)
が形成された基板と組み合わせてそれぞれFED(Field
Emission Display)を形成し、アノードに400V印加
して点灯し、初期特性及び寿命評価を行った。
性の陽極基板の上には、ITO(Indium Tin Oxide)によ
って透光性の陽極導体が形成されている。陽極導体の上
には、蛍光体層が形成されている。蛍光体層は、前述し
たDLC膜に被覆されている。陽極基板の内面側(蛍光
体層側)には、陰極基板が所定の間隔をおいて対面して
いる。陰極基板の下面(内面)側には、図示しないが電
子源としての電界放出素子が形成されている。陽極基板
と陰極基板の各外周縁部の間には、スペーサ部材が設け
られており、外囲器が構成されている。外囲器の内部は
高真空状態に排気されている。
れた陰極導体と、陰極導体の上に形成された絶縁層と、
絶縁層の上に形成されたゲート電極と、絶縁層とゲート
電極に形成された空孔の内部において陰極導体上に形成
されたコーン形状のエミッタとを有している。
ームで被着した本例の試料と、膜形成を行わないコート
なしの試料と、SiO2 膜を厚さ20オングストローム
で被着した比較例の試料について、寿命試験を行った結
果を示す。例えば、点灯2000時間において、コート
なしの試料とSiO2 コートの試料は相対輝度が当初の
30%に落ちているが、本例は80%を維持している。
試料について、膜厚と1000時間後の輝度残存率を調
べたものである。SiO2 コートの試料は膜厚に関係な
く、輝度残存率が30%程度と低い。これに対し、本例
の試料は、膜厚を厚くする程輝度残存率が向上し、10
オングストロームで約70%となり、50オングストロ
ームでほぼ飽和する。即ち、DLC膜を50オングスト
ローム設ければ、1000時間後の蛍光体の残存輝度は
当初と変わらない値を維持できる。
試料について、膜厚と初期輝度の関係を調べたものであ
る。膜厚が0、即ち膜を形成しない時の初期輝度を10
0とすれば、両者とも膜が厚くなるにつれて初期輝度は
低下する。その程度はほぼ同じであり、100オングス
トロームで約75%、200オングストロームで約55
%程である。
て蛍光体の寿命や輝度特性等が改善されていることが分
かる。上述した結果を総合的に判断すると、効果が認め
られるDLC膜の膜厚の範囲は10オングストロームか
ら200オングストロームの範囲であり、より好ましく
は20オングストロームから100オングストロームの
範囲である。
速電圧が1kV程度以下の電子の場合には、物質中に侵
入可能な深さは高々1000オングストローム程度であ
る。従って、この程度の加速電圧の電子の場合には、こ
れ以上厚い膜を蛍光体に被着すると射突した電子が蛍光
体まで到達しないことになる。従って、前述した本例の
DLC膜の膜厚の範囲は、この点においても適切であ
る。
形成した本例の蛍光体の表面を、AES分析した。その
結果、C=90%、Sr=1.4%、Ti=1.3%、
O=4.3%となり、表面は殆どDLCで覆われている
ことが推定される。また、本例の蛍光体を用いたFED
では、電界放出素子の側には劣化が見られなかった。こ
れに対し、SiO2 コートの試料を用いた比較例のFE
DについてAES分析を行った結果、蛍光体自体の劣化
のみならず電界放出素子(カソード)の劣化も認められ
た。電界放出素子のAES分析の結果ではTi、Si、
C等の増加が見られた。
子が容易に透過できる程度の薄く均一な膜に形成でき、
かつ膜自体が非常に安定していることがわかる。また、
本例のようなDLC膜で被覆された蛍光体は、蛍光体自
体が保護されるとともに、電子源である陰極(前記電界
放出素子やフィラメント状の陰極等)の劣化も防止する
ので、FEDや蛍光表示管等の蛍光体を用いた表示管に
適していることが分かる。さらに、DLC膜は黒いの
で、表示管においてDLC膜で蛍光体を覆うことによ
り、蛍光体の点灯時と非点灯時のコントラストが改善さ
れる。
1と略同様の実験を行った。本例ではDLC膜の厚さは
100オングストロームとした。比較例としては薄膜な
し(図中では「コートなし」として表示)の試料を形成
した。
に対する相対輝度の変化を示したものである。1000
時間後の本例の輝度残存率は75%、比較例は25%で
あった。本例で用いた蛍光体は、一般には水分を吸着し
やすい蛍光体であると言われているが、この結果から見
てDLC膜によって蛍光体の表面が安定化したものと考
えられる。
1と略同様の実験を行った。本例ではDLC膜の厚さは
50オングストロームとした。比較例としては薄膜なし
(図中では「コートなし」として表示)の試料を形成し
た。
に対する相対輝度の変化を示したものである。1000
時間後の本例の相対輝度は70%、比較例は10%であ
った。本例で用いた蛍光体は、一般式で表すとZn1-x
Cdx S:A,B(0≦x≦0.8、A=Ag,Cu,
Au等、B=Cl,Al等)である。この蛍光体は、表
示管の外囲器の内部に残留したガスや、電子線のエネル
ギーの影響によって容易に分解・飛散することが知られ
ている。今回の試験後に両試料のFEDの電界放出素子
(カソード)をSEA分析した結果、比較例(コートな
し)の電界放出素子からはSが全検出元素の中の70%
を占める割合で検出されたが、本例の電界放出素子から
は約5%しか検出されなかった。この結果から見てDL
C膜によって蛍光体の表面が安定化したものと考えられ
る。このような蛍光体の表面を安定化する効果は、前述
した一般式から見て、ZnS:Ag,Clに限らず、Z
n 1-x Cdx S:A,Bで表される全ての硫化物系蛍光
体に期待できることは明らかである。
付与するためN,B,P等のドーピングを行った。前記
ドーピングの原料として各々NH3 ,B2 H6又はBC
l3 ,PH3 を用いた。これらガスと主原料のメタンの
体積比率を1対50から200で変化させ段落[004
0]に記載した条件で膜厚は50オングストロームで成
膜を行った。表1にその結果を示す。
期輝度はこの試料の値を100とした。表1中のVthは
蛍光体層にアノード電流が流れだす電圧を示し、この値
が小さいということは蛍光体層の抵抗値が小さいことを
意味する。このSrTiO3:Pr蛍光体は元来抵抗値
が小さい材料であり、表1にも示すようにVthの値は1
0Vと小さいがドーパントなしのNo.1で示すDLC
コートによりこの値が50Vと大きくなっている。この
ことはコートにより蛍光体層の抵抗値が大きくなったこ
とを示している。一方、ドーパントを用いることにより
このVthの値は小さくなり、初期輝度も改善された。こ
れは蛍光体層の抵抗による電圧降下が妨げているためで
ある。1000時間後の輝度残存率はDLC膜を形成し
た蛍光体1〜7はすべて初期輝度と同じ値であった。
等のドーピングを行った。表2にその結果を示す。
期輝度はこの試料の値を100とした。このY2 SiO
5 :Ce蛍光体は元来抵抗値が高い材料であり、表2に
も示すようにVthの値は120Vと大きいがドーパント
なしのNo.1で示すDLCコートによりこの値がさら
に大きく150Vとなっている。このことはコートによ
り蛍光体層の抵抗値が大きくなったことを示している。
一方、ドーパントを用いることによりこのVthの値は小
さくなり、初期輝度も改善された。また、実際にコート
膜中に入っているドーパントの濃度をSIMSで分析し
たところ、試料No.2で0.07%、No.3で0.
04%、No.4で0.015%、No.5で0.05
%、No.6で0.09%、No.7で0.10%であ
った。このようにDLC膜中でドナー又はアクセプター
を形成する元素をドーピングすることによりDLC膜の
抵抗が低下する。蛍光体の母体抵抗が比較的高く、特に
低電圧励起の場合には、このような手法が有効である。
条件の一例を以下に示す。 ガス圧力 3×10-4〜1×10-3 Torr 基板電圧 500〜2000V アノード電圧 50〜180V カソード電流 10〜30A
したが、それ以外でもII−IV−VI族系蛍光体、I
II−IV−VI族系蛍光体、III−V族系蛍光体に
おいてもDLC膜をコーティングすることにより同様の
効果がある。
されているので、蛍光体自体の表面におけるガスの吸着
・脱離等の活性度が低くなり、また発光に与る蛍光体の
表面が外界雰囲気から保護されるので、蛍光体の寿命が
改善される。また、このような蛍光体を表示管の表示部
に用いれば、蛍光体自体の寿命とともに陰極等の劣化も
防止できるので、寿命の長い表示素子を実現できる。さ
らに、DLC膜は黒いので、表示管においてDLC膜で
蛍光体を覆うことにより、蛍光体の点灯時と非点灯時の
コントラストが改善され、表示品位が向上する。
例の試料について寿命試験を行った結果を示す図であ
る。
例の試料について膜厚と1000時間後の輝度残存率を
調べた結果を示す図である。
例の試料について膜厚と初期輝度の関係を調べた結果を
示す図である。
いて点灯時間に対する相対輝度の変化を示した結果を示
す図である。
いて点灯時間に対する相対輝度の変化を示した結果を示
す図である。
LC膜)の生成装置の一構成例を示す概略図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 ダイヤモンド状カーボン膜に被覆された
蛍光体。 - 【請求項2】 前記ダイヤモンド状カーボン膜が、炭化
水素系ガスを原料としたCVD法によって形成されたこ
とを特徴とする請求項1記載の蛍光体。 - 【請求項3】 前記ダイヤモンド状カーボン膜の膜厚が
10オングストロームから200オングストロームの範
囲であることを特徴とする請求項1記載の蛍光体。 - 【請求項4】 粒子状であることを特徴とする請求項1
記載の蛍光体。 - 【請求項5】 層状に形成されたことを特徴とする請求
項1記載の蛍光体。 - 【請求項6】 前記ダイヤモンド状カーボン膜が不純物
のドープによる導電性を有している請求項1記載の蛍光
体。 - 【請求項7】 II−VI族系蛍光体、II−IV−V
I族蛍光体、III−IV−VI族蛍光体、III−V
族系蛍光体から選択された蛍光体である請求項1記載の
蛍光体。 - 【請求項8】 外囲器と、前記外囲器の内面に形成され
た陽極導体と、前記陽極導体の表面に設けられた蛍光体
と、前記外囲器の内部に設けられた電子源とを有する表
示管において、 前記蛍光体が請求項1記載の蛍光体であることを特徴と
する表示管。
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