JPH10260740A - パルス負荷用直流電源 - Google Patents

パルス負荷用直流電源

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JPH10260740A
JPH10260740A JP9063102A JP6310297A JPH10260740A JP H10260740 A JPH10260740 A JP H10260740A JP 9063102 A JP9063102 A JP 9063102A JP 6310297 A JP6310297 A JP 6310297A JP H10260740 A JPH10260740 A JP H10260740A
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voltage
circuit
power supply
transformer
voltage detection
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JP9063102A
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Nobuo Eto
伸夫 江藤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷から発生するノイズにより誤動作が発生
しにくく、信頼度が高く、かつ低価格のパルス負荷用直
流電源を得る。 【解決手段】 直流電圧を制御するための電圧検出回路
27を昇圧用変圧器12の1次側の交流回路部に電圧検
出用変圧器20を介して接続し、電圧検出回路27の回
路構成を、電圧検出用変圧器20が接続された接続点よ
り昇圧変圧器12の2次側に接続される負荷側を見てな
る回路構成と同一とし、位相制御後の交流回路部の交流
電圧を検出することにより、直流電圧を検出するように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高電圧や大電流
のパルス負荷用途に使用されるパルス負荷用直流電源に
関し、特に急峻な高電圧、大電流パルスを用いるパルス
レ−ザに適用される直流電源の電圧及び電流制御のため
の直流電圧検出に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、例えばコッパ−・ベーパ・レー
ザーズ・カム・オブ・エージ(COPPERVAPOR LASERS COM
E OF AGE)レーザ・フォーカス、1982年7月(LASE
R FOCUS JULY 1982)に記載された従来のパルス負荷用
直流電源である銅蒸気レーザ用パルス発生回路を示した
ものである。
【0003】図において、1は数kVから数十kV電圧
を有する高圧直流電源(パルス負荷用直流電源)、2は
高圧直流電源1に接続された充電用リアクトル、3は充
電用リアクトル2に接続された充電用ダイオード、4は
充電用リアクトル3のカソード側に接続された主コンデ
ンサ、7は主コンデンサ4に接続され、ガス放電によっ
て内部に収納した金属(例えば、銅)を加熱、気化させ
てレーザ出力を得る放電管である。5は放電管7に並列
に接続された充電用抵抗、6は一端が充電用ダイオード
3と主コンデンサ4の間に接続され、他端が電源に接続
されたサイラトロンスイッチである。
【0004】以上の構成において、主コンデンサ4は、
充電用リアクトル2、充電用ダイオード3を通して高圧
直流電源1により充電される。この充電状態からサイラ
トロンスイッチ6を通して放電を行うと、主コンデンサ
4の電圧がパルス状に放電管7に印加され、放電管7中
にガス放電が生じる。放電管7のインピーダンスは充電
抵抗5の抵抗値より大幅に小さくなるため、サイラトロ
ンスイッチ6に流れる電流のほとんどが放電管7に流
れ、放電管7は励起されてレーザ発振を生じる。
【0005】このときの放電時の放電電圧及び電流は、
数100nsの時間の間に数十kV及び数kAにわたっ
て変化する。この急峻な高電圧、大電流は高周波ノイズ
となってコンデンサCdやア−ス回路(図示しない)の
インピ−ダンスを通して直流電源1の電圧検出器の出力
線に伝幡し、直流電源の図示しない電圧制御回路を誤動
作させる。このような誤動作を防止するため、電圧制御
回路にノイズ対策が要望されている。そして、従来はノ
イズによる不良動作を起こしながらも、運転継続する場
合があった。
【0006】ところで、このような従来の直流電源1
は、出力電圧が数十キロボルト、出力電流が数アンペア
であるため、通常高電圧側(2次側)での電圧制御は、
適当な制御できる半導体素子(特に小電流素子)がない
ことと、素子の駆動回路に高電圧の絶縁が必要であるた
めに採用されず、電圧制御は図9に示されるように、低
圧側(1次側)で2次側の電力(電圧、電流)を制御す
る構成をもって行われている。この時、低圧側電圧は2
00V〜400V程度が適用されることが多い。
【0007】図9は従来のパルス負荷用直流電源を示す
回路図であり、図9において、10は外部から入力した
単相交流電源(以下単に交流電源という)、11a、1
1bは電力を制御するための交流スイッチ11を構成す
るサイリスタ、12は1次側で電圧制御した電圧を適当
に昇圧するための昇圧用変圧器、13は昇圧用変圧器で
昇圧された電圧を整流する整流器、14は整流器の直流
出力電流を平滑するための平滑用リアクトル、15は直
流電圧を分圧して制御用信号レベルに変換する直流電圧
検出器、16は直流出力電圧を平滑するための平滑用コ
ンデンサ、17は直流電圧の目標値を与える設定器、1
8は直流電圧検出器15の検出信号と設定器17の設定
信号を用いてフィ−ドバック制御によりサイリスタ11
a、bの通電タイミングを制御する(位相制御する)位
相制御器である。
【0008】次に回路動作について説明する。図10に
図9に示した直流電源の各部電圧・電流波形を示す。な
お、昇圧用変圧器12の漏れリアクタンスは回路動作に
影響を与えない程小さいときの波形である。この回路構
成で直流電圧を制御する方法は、電圧フィードバック制
御を適用して図10に示した遅れ位相制御角αを制御す
ることで達成できる。この方法は周知技術として広く知
られており、ここでの説明を省略する。なお、図10に
おいて、v0は交流電源10の電圧、v2は昇圧用変圧
器12の2次側電圧、vdは整流器13の出力電圧、v
d0は平滑用コンデンサ16の出力電圧、idは整流器
13からの出力電流を示している。
【0009】そして、この場合、直流電圧検出器15の
検出信号は位相制御後の交流出力電圧の平均値を示し、
位相制御器18は、設定信号と検出信号の偏差を最小に
するように遅れ位相制御角αを調整するよう動作する。
つまり、位相制御器18は、設定器17に設定された直
流電圧設定値より直流電圧検出器15の検出信号が小さ
いときは、遅れ位相制御角αを小さくして直流出力電圧
を大きくし、直流電圧設定値より直流電圧検出器15の
検出信号が大きいときは、遅れ位相制御角αを大きくし
て直流出力電圧を小さくするように構成されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のパルス負荷用直
流電源は以上のように構成され、パルスレ−ザから発生
するノイズが高圧配線から検出回路、さらに制御器へと
伝播してサイリスタの誤点弧等の誤動作を発生させた
り、また、検出回路のア−ス電位から検出回路、さらに
制御器へと伝播して同様の支障を与える。このため、従
来のパルス負荷用直流電源は信頼性の低い電源となった
り、絶縁性の高い高価な検出回路が必要となりコスト高
となる等の問題点があった。
【0011】この発明は、上述した問題点を解決するた
めになされたものであり、負荷から発生するノイズによ
る動作支障を軽減することができ、信頼性を向上させる
ことができるパルス負荷用直流電源を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、この発明は、パルス負荷に直流電力を供給する1
次、2次巻線を持つ変圧器回路を有し、2次側の交流電
圧を直流に整流して直流電圧を得る構成を有し、上記1
次側の交流電圧を位相制御して2次側の2次電圧を制御
するパルス負荷用直流電源において、検出された上記直
流電圧に基づいて上記直流電圧を制御するための電圧検
出回路を上記位相制御後の交流回路部に電気的に接続し
て設け、上記電圧検出回路の回路構成を、上記電圧検出
回路が接続された接続点より上記2次側に接続される負
荷側を見てなる回路構成と同一とし、上記位相制御後の
交流回路部の交流電圧を検出することにより、上記直流
電圧を検出するようにしたものである。
【0013】また、この発明は、上記電圧検出回路を上
記1次側の上記位相制御後の交流回路部に接続したもの
である。
【0014】また、この発明は、上記電圧検出回路を上
記2次側の交流回路部に接続したものである。
【0015】また、この発明は、上記電圧検出回路を上
記変圧器回路の変圧器に設けられた3次巻線に接続した
ものである。
【0016】また、この発明は、上記電圧検出回路を、
上記交流回路部に上記電圧検出回路を接続した点から上
記2次側の負荷までを見た回路の伝達関数を有する電子
回路にて構成したものである。
【0017】また、この発明は、上記電圧検出回路を構
成する電気素子のインピーダンスを上記電圧検出回路を
接続した点での電圧換算インピーダンスと同一値とした
ものである。
【0018】さらに、この発明は、上記直流電流を検出
するための手段を設け、上記直流電流に基づいて上記電
圧検出回路により検出された電圧から上記負荷までの電
圧降下を演算する演算手段を設け、上記電圧検出回路に
より検出された電圧から上記電圧降下を差し引きする補
正回路を備えたものである。
【0019】また、この発明は、上記直流電流を検出す
るための手段を、上記1次側の交流回路部に設けられた
交流CTと、上記交流CTの出力側に設けられた整流器
とから構成したものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図につ
いて説明する。図1はパルスレ−ザに用いられるパルス
負荷用直流電源の制御構成を示している。図1におい
て、図9と同一符号は図9に示した対象と同一物を示し
ている。
【0021】そして、図1において、1aはパルス負荷
用直流電源、20は昇圧用変圧器12の1次側の交流ス
イッチ11と昇圧用変圧器12の間の交流回路部に接続
された電圧検出用変圧器、21は電圧検出用変圧器20
の制御回路側巻線電圧を整流する整流回路、22は平滑
用リアクトルであり、この平滑用リアクトル22は、交
流電源10、交流スイッチを構成するサイリスタ11
a,11b、昇圧用変圧器12、整流器13、平滑用リ
アクトル14、平滑用コンデンサ16等からなる主回路
1Aで用いている平滑用リアクトル14と同様に動作す
る(電圧レベルに合わせて等価的に平滑用リアクトル1
4のインダクタンス値を合わせている)。23は主回路
1Aで用いている平滑用コンデンサ16と同様に動作す
る平滑用コンデンサ、24はレーザ負荷の消費電力を直
流的に等価にしてなる抵抗である。
【0022】なお、平滑用コンデンサ23と抵抗24は
並列に接続され、これらコンデンサ23と抵抗24から
なる並列回路に平滑用リアクトル22、整流回路21が
直列に接続されている。以上の構成において、変圧器2
0、整流回路21、平滑用コンデンサ23、抵抗24は
電圧検出回路27を構成している。
【0023】次に回路動作について説明する。まず、実
施の形態1の回路では、変圧器20より位相制御器18
にかけての回路(以下、制御器側回路という)が直流電
圧側の回路、すなわち昇圧用変圧器12の2次側と電気
的に完全に絶縁されている。従って、従来技術で述べた
様な、2次側から制御器側回路にかけてのノイズの伝播
経路が構成されず、従来技術で説明したノイズの支障を
受けることがないことが明白である。
【0024】以下には、実施の形態1による直流電圧の
制御動作について説明する。図1において、交流電源1
0の出力電圧をサイリスタ11a,11bからなる交流
スイッチ(単相交流電圧調整回路)を介して昇圧用変圧
器12で昇圧した後、ダイオ−ドからなる整流回路13
で整流して直流電圧を得る構成は従来の動作と同一であ
る。従って、かかる理由から、電圧検出回路27の電圧
検出信号が図9に説明した直流電圧検出回路15と実質
的に同じ信号であれば、結果として従来の制御と同様な
回路動作を実現できる。
【0025】図1の構成において、平滑用リアクトル2
2のインダクタンスLd´、平滑用コンデンサ23の静
電容量Cd´、抵抗24の抵抗値Rd´は、それぞれ、
昇圧用変圧器12の1次側電圧(低圧側)/2次側電圧
(高圧側)の比を勘案して1次側よりみた(1次電圧換
算した)平滑用リアクトル14のインダクタンス値L
d、平滑用コンデンサ16の静電容量値Cd、レーザ負
荷での平均電力消費量(直流電源電圧印加したと仮定し
た時)に相当する抵抗分Rdに等しい。
【0026】すなわち、Ld=Ld’、Cd=Cd’、
Rd=Rd’である。
【0027】一方、電圧検出用変圧器20の1次側電圧
(主回路1A側)/2次側電圧(制御回路すなわち電圧
検出回路27側)の比をNとするとインピーダンスの大
きさは主回路1Aと同じであるから、電圧検出用変圧器
20の2次側でみると、電圧は昇圧用変圧器12の1次
側電圧の1/Nの大きさとなり、電流の大きさも1/N
倍に低減される。
【0028】結局、電圧・電流の大きさは、それぞれ1
/N倍されたものとなるものの、電圧検出用変圧器20
の2次側の回路動作は、主回路動作と同じになり、検出
される直流電圧波形は従来技術と一致することになる。
また、検出回路での電力消費は主回路での(1/N)2
となり、検出回路で取り扱う電力は小さくできる。
【0029】Nは通常50以上の値とするので、この検
出回路での損失は、大きくても主回路電力の0.04%
以下となる。また、直流電圧検出回路は、一次側に接続
されているので従来のように検出回路の絶縁性は高くな
くてよい。そして、このような電圧検出回路27は、昇
圧用変圧器12の1次側に接続されているので、従来の
ように電圧検出回路の絶縁性を高くする必要がなくな
る。
【0030】実施の形態2.実施の形態1では、電圧検
出回路構成を主回路構成と等価的に同一にする形態を説
明したが、実施の形態2は同様のことを電子回路(オペ
アンプ等)にて構成した形態について説明する。
【0031】図2は実施の形態2を示すブロック図であ
る。図2において、20は電圧検出用変圧器、27Aは
電圧検出用変圧器20の2次側に接続された電圧検出回
路、31は電圧検出用変圧器20の2次側出力に接続さ
れ、交流電圧を直流電圧に変換する整流回路、32は整
流回路31の出力側に接続され、図3に示す伝達関数を
模擬する伝達関数発生回路である。
【0032】図3においては、容量Cdのコンデンサ3
2aと抵抗値Rdの抵抗32bが並列に接続され、この
並列回路に入力Viが加えられるインダクタンスLdの
リアクトル32cが直列に接続され、出力Voをコンデ
ンサ32aと抵抗32bからとるようにした回路が示さ
れている。
【0033】図4は図3に示された回路を電子回路を用
いて構成した具体例を示す回路図である。実施の形態2
では、電圧検出回路においては電圧だけを検出すればよ
く、また実施の形態1の平滑用リアクトル22が不要と
なるので、より省電力、低コスト化が可能になるという
効果がある。
【0034】この場合、伝達関数は、実施の形態1の電
圧検出回路の構成を等価的に図3と想定することにより
(1)式となる。
【0035】 Vo(ω)/Vi(ω)=1/(Ld・Cd)/(ω2+ω/(Rd・Cd) +1/(Ld・Cd)) (1)
【0036】一方、図4のオペアンプを利用したアクテ
ィブフィルタ回路では、図4の抵抗33a、33bの抵
抗値R、コンデンサ34a、34bの容量値C、アンプ
35のゲインをKとすると、その伝達関数は(2)式と
なる。
【0037】 Vo´(ω)/Vi´(ω)=1/(R・C)2/(ω2+ω(3−K) /(R・C)+1/(R・C)2 ) (2)
【0038】ここで、(1)式=(2)式とすると実施
の形態1と等価になるので、そのときのR、C、Kを求
めると(3)式となる。
【0039】 R=√(Ld・Cd)/C C=√(Ld・Cd)/R (3) K=3−(1/R)√(Ld/Cd)=3−C/Cd
【0040】実施の形態3.実施の形態1、2では、電
圧検出回路を主回路1Aの1次側に接続し、電圧を昇圧
用変圧器12の1次側で検出する例を示したが、昇圧用
変圧器12の漏れリアクタンスの電圧降下の影響がある
ときは、図5に示すように主回路1Aの2次側で電圧検
出する電圧検出用変圧器20aを設ければよい。なお、
図5において、図1と同一符号は図1の対象と同じ対象
を示している。
【0041】そして、実施の形態3によれば、昇圧用変
圧器12の2次側に電圧検出回路27を接続するように
したため、昇圧用変圧器12の漏れリアクタンスでの電
圧降下等の影響を考える必要がなくなるという効果があ
る。
【0042】実施の形態4.図6は実施の形態4を示す
回路図である。上述してきた実施の形態では、いずれも
主回路1Aに電圧検出用変圧器20、20aを設けてい
たが、図6のように昇圧用変圧器12aに検出用の3次
巻線12a−3を設けてもよいことは明かである。な
お、図6において、12a−1は1次巻線、12a−2
は2次巻線である。
【0043】実施の形態4によれば、回路素子である電
圧検出用変圧器を1つ減らすことができ回路構成が簡単
になるという効果がある。
【0044】実施の形態5.図7は実施の形態5を示す
回路図である。実施の形態1乃至3では、主回路の1次
側で電圧検出を行う例を示したが、昇圧用変圧器12の
漏れリアクタンスや配線等によるの電圧降下の発生が無
視できない場合がある。一方、実施の形態4で示したよ
うに主回路1Aの2次側で電圧検出する場合は上記電圧
効果の影響は少くなるが、電源形状の大きさや経済性か
らこのような構成をとれない場合がある。
【0045】そこで、実施の形態5では、電圧検出用変
圧器20と交流スイッチ11の間における、1次側の交
流回路部に交流CT40を設けるとともに、この交流C
T40により検出された交流電流を整流して直流電流を
得る整流器41を設け、さらに、この直流電流より電圧
降下分を求める補正回路42を設け、1次側で検出した
直流電圧から差し引き補正する機能を持った制御器43
を設けた。
【0046】なお直流変流器は、非絶縁型はノイズの問
題があり、絶縁型はホールCTや磁気飽和型のCTなど
高価なものしかない現況下において、直流電流検出用と
して図7に示す交流CT40、整流器41を用いること
により安価に電流検出を行うことができる。
【0047】以上に説明してきた発明の実施の形態で
は、交流電源として単相回路の場合を示したが、3相交
流電圧調整回路を適用した回路でも同様に適用できるこ
とはいうまでもない。また、上述した実施の形態では、
主回路1Aに電圧検出用変圧器を設けていたが制御回路
と主回路1次側との間に絶縁をとらなくてもよいとき
は、主回路の1次側電圧を直接制御回路側に入力しても
よい。このような構成によれば、回路構成がさらに簡単
になる。
【0048】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明に係る
パルス負荷用直流電源は、パルス負荷に直流電力を供給
する1次、2次巻線を持つ変圧器回路を有し、2次側の
交流電圧を直流に整流して直流電圧を得る構成を有し、
上記1次側の交流電圧を位相制御して2次側の2次電圧
を制御する直流電源において、検出された上記直流電圧
に基づいて上記直流電圧を制御するための電圧検出回路
を上記位相制御後の交流回路部に電気的に接続して設
け、上記電圧検出回路の回路構成を、上記電圧検出回路
が接続された接続点より上記2次側に接続される負荷側
を見てなる回路構成と同一とし、上記位相制御後の交流
回路部の交流電圧を検出することにより、上記直流電圧
を検出するようにしたため、負荷から発生するノイズに
よる動作支障を軽減することができ、高信頼度で安価に
なるという効果を奏する。
【0049】また、この発明は、上記電圧検出回路を上
記1次側の上記位相制御後の交流回路部に接続したた
め、電圧検出回路の絶縁性を高くする必要がなく、ノイ
ズ影響を軽減することができるという効果を奏する。
【0050】また、この発明は、上記電圧検出回路を上
記2次側の交流回路部に接続したため、変圧器の漏れリ
アクタンスによる電圧降下等の影響を除去することがで
きるという効果を奏する。
【0051】また、この発明は、上記電圧検出回路を上
記変圧器回路の変圧器に設けられた3次巻線に接続した
ため、電圧検出器を接続するための回路素子である電圧
検出用変圧器を1つ減らすことができ回路構成が簡単に
なるという効果を奏する。
【0052】また、この発明は、上記電圧検出回路を、
上記交流回路部に上記電圧検出回路を接続した点から上
記2次側の負荷まで見た回路の伝達関数を有する電子回
路により構成したため、電圧検出回路においては電圧だ
けを検出すればよく、より省電力化が可能になるという
効果を奏する。
【0053】また、この発明は、上記電圧検出回路を構
成する電気素子のインピーダンスを上記電圧検出回路を
接続した点での電圧換算インピーダンスと同一値とした
ため、電圧検出回路での電力消費を小さくすることがで
きるという効果を奏する。
【0054】さらに、この発明は、上記直流電流を検出
するための手段を設け、上記直流電流に基づいて上記電
圧検出回路により検出された電圧から上記負荷までの電
圧降下を演算する演算手段を設け、上記電圧検出回路に
より検出された電圧から上記電圧降下を差し引きする補
正回路を備えたため、変圧器の漏れリアクタンスや配線
等によるの電圧降下の影響を除去でき、さらに、2次側
で電圧検出する場合に比べ、電源の全体形状を小さくで
き、また経済性にも優れるという効果を奏する。
【0055】また、この発明は、上記直流電流を検出す
るための手段を、上記1次側の交流回路部に設けられた
交流CTと、上記交流CTの出力側に設けられた整流器
とから構成したため、直流CT等により構成する場合に
比べ、安価にノイズ対策をとることができるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す回路図であ
る。
【図2】 この発明の実施の形態2を示すブロック図で
ある。
【図3】 実施の形態2の伝達関数を示す回路図であ
る。
【図4】 実施の形態2の伝達関数を実現するための電
子回路を示す回路図である。
【図5】 この発明の実施の形態3を示す回路図であ
る。
【図6】 この発明の実施の形態4を示す変圧器の回路
図である。
【図7】 この発明の実施の形態5を示す回路図であ
る。
【図8】 従来のパルス負荷用直流電源としての銅蒸気
レーザ用パルス発生回路を示す回路図である。
【図9】 従来のパルス負荷用直流電源の回路図であ
る。
【図10】 従来のパルス負荷用直流電源の各部電圧・
電流波形を示している。
【符号の説明】
1a、1b、1c 直流電源、1A 主回路、11 交
流スイッチ、11a、11b サイリスタ、10 単相
交流電源、12、12a 昇圧用変圧器、13整流器、
14 平滑用リアクトル、16 平滑用コンデンサ、1
7 設定器、18 位相制御器、20 電圧検出用変圧
器、21 整流回路、22 平滑用リアクトル、23
平滑用コンデンサ、24 抵抗、27 電圧検出回路、
27A電圧検出回路、31 整流回路、32 伝達関数
発生回路、40 交流CT、41 整流回路、42 補
正回路。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス負荷に直流電力を供給する1次、
    2次巻線を持つ変圧器回路を有し、2次側の交流電圧を
    直流に整流して直流電圧を得る構成を有し、上記1次側
    の交流電圧を位相制御して2次側の2次電圧を制御する
    パルス負荷用直流電源において、 検出された上記直流電圧に基づいて上記直流電圧を制御
    するための電圧検出回路を上記位相制御後の交流回路部
    に電気的に接続して設け、上記電圧検出回路の回路構成
    を、上記電圧検出回路が接続された接続点より上記2次
    側に接続される負荷側を見てなる回路構成と同一とし、
    上記位相制御後の交流回路部の交流電圧を検出すること
    により、上記直流電圧を検出するようにしたことを特徴
    とするパルス負荷用直流電源。
  2. 【請求項2】 上記電圧検出回路は上記1次側の上記位
    相制御後の交流回路部に接続されていることを特徴とす
    る請求項1に記載のパルス負荷用直流電源。
  3. 【請求項3】 上記電圧検出回路は上記2次側の交流回
    路部に接続されていることを特徴とする請求項1に記載
    のパルス負荷用直流電源。
  4. 【請求項4】 上記電圧検出回路は上記変圧器回路の変
    圧器に設けられた3次巻線に接続されていることを特徴
    とする請求項1に記載のパルス負荷用直流電源。
  5. 【請求項5】 上記電圧検出回路は、上記交流回路部に
    上記電圧検出回路を接続した点から上記2次側の負荷ま
    でを見た回路の伝達関数を有する電子回路にて構成され
    ていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれ
    かに記載のパルス負荷用直流電源。
  6. 【請求項6】 上記電圧検出回路を構成する電気素子の
    インピーダンスを上記電圧検出回路を接続した点での電
    圧換算インピーダンスと同一値としたことを特徴とする
    請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のパルス負荷用
    直流電源。
  7. 【請求項7】 上記直流電流を検出するための手段を設
    け、上記直流電流に基づいて上記電圧検出回路により検
    出された電圧から上記負荷までの電圧降下を演算する演
    算手段を設け、上記電圧検出回路により検出された電圧
    から上記電圧降下を差し引きする補正回路を備えたこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の
    パルス負荷用直流電源。
  8. 【請求項8】 上記直流電流を検出するための手段は、
    上記1次側の交流回路部に設けられた交流CTと、上記
    交流CTの出力側に設けられた整流器とから構成される
    ことを特徴とする請求項7に記載のパルス負荷用直流電
    源。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003070240A (ja) * 2001-08-24 2003-03-07 Toshiba Corp 電源装置
JP2004336721A (ja) * 2003-04-16 2004-11-25 Toyo Seikan Kaisha Ltd マイクロ波電源装置

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