JP3690584B2 - 直流リアクトルの制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は直流リアクトルの制御装置に係り、特に三相交流電源を整流して平滑コンデンサで平滑する三相整流平滑回路のピーク電流と、 高調波電流を抑制する目的で整流器と平滑コンデンサとの間に挿入される直流リアクトルの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に直流リアクトルは、鉄心に巻線を巻いただけの単純な直流リアクトルが実用に供されている。
【0003】
この様な直流リアクトル(DCL)を用いた整流平滑回路の構成を図21に示す。この回路は、三相ブリッジ整流回路2102とインダクタンスLの直流リアクトルDCL2103と平滑コンデンサ2104とから成り、電源2101の発生する三相交流電圧を整流平滑化し、負荷2105に直流電力を供給する。
【0004】
三相ブリッジ整流回路2102は、三相交流電圧を整流し、電源周波数fの6倍の周波数のリップルを含む三相全波整流電圧Vrecを直流側に出力する。この時の平滑コンデンサ2104の電圧Vcと直流電流Idcの波形を図22(a)(b)に示すとともに、この時の交流電流波形とこの波形をフーリエ解析した結果を図23(a)(b)に示す。図23(a)で明らかなように、交流電流のピーク値は40[A]程度あり、また全調波歪THDは53%程度である。そしてこの時の平滑コンデンサ電圧Vcは、図24に示したように279.1±6.2[V]であり、±2.2%程度の変動を示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の直流リアクトル2103においては、通過電流がすべて鉄心の励磁電流となるため磁気飽和しやすく、これを避けるために鉄心断面積を大きく作る必要があった。しかし鉄心断面積を大きくすると装置が大型化し、コストアップを招くことになり、十分な大きさの断面積を確保していないのが普通である。
【0006】
しかし鉄心断面積を制限すると電流波形の波高値付近で鉄心が磁気飽和してしまい、電流ピークを十分抑制できなくなる恐れがある。また磁気飽和が発生すると電流平滑作用が損なわれ電源高調波を十分に低減できなくなる。このように制御機能が無いため交流側の高調波電流が多く残存し、全調波歪THDも35%程度までしか改善し得ないのが現状である。
【0007】
更に直流リアクトル2103のインダクタンス値を単に大きくするだけであると、入力電流の過渡的な変化が遅くなり、負荷急変に伴い入力電流が急変しないため、直流平滑コンデンサ2104の端子間電圧が大きく変動してしまい直流リンク電圧の安定性が損なわれる。
【0008】
一方、交流側の高調波電流を抑制する手段として例えば特開平9−182441号公報記載のような制御機能を有する三相整流装置を適用することも考えられるが、スイッチング素子のコストが高いため装置のコストに影響を与えてしまう。
【0009】
また直流リンク部に直接チョッパを挿入する方法によってもピーク電流や高調波は抑制することができるが、スイッチング素子に主電流が流れるため、スイッチング素子の電流容量を大きくすることが必要となり、スイッチング素子での電力損失が大きくなる。
【0010】
本発明の目的は、交流電源側の電流ピークと高調波電流を抑制すると共に、負荷変動時の直流リンク電圧の変動も抑制できる小型・軽量、高効率で低価格な直流リアクトルの制御装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明における直流リアクトルの制御装置は、三相交流電源を整流して平滑コンデンサで平滑する三相整流平滑回路の整流器と平滑コンデンサとの間に挿入される鉄心にそれぞれ巻装した主巻線及び補助巻線から成る直流リアクトルを有し、前記直流リアクトルの補助巻線と接続されたチョッパ回路と直流リアクトルの補助巻線に直流電圧を印加する直流電圧源とから構成され前記直流リアクトルの補助巻線に任意の電圧波形を発生する補償電圧発生部を接続し、前記補償電圧発生部を制御装置によって制御して直流リップルを補償するようにしたことを特徴としている。
全体の送電能力を高める。
【0012】
この直流リアクトルの制御装置によれば、電流ピークの抑制,高調波の抑制,及び直流電圧の安定性を改善できる。また、直流リアクトル鉄心を通る主磁束を低減でき、鉄心を小型化できる。
【0013】
請求項2記載の発明における直流リアクトルの制御装置は、三相交流電源を整流して平滑コンデンサで平滑する三相整流平滑回路の整流器と平滑コンデンサとの間に挿入される鉄心にそれぞれ巻装した主巻線及び補助巻線から成る直流リアクトルを有し、前記直流リアクトルの補助巻線と接続されると共に三相整流平滑回路の整流器出力端と平滑コンデンサの入力端子間に接続したチョッパ回路で構成され前記三相整流器電圧または平滑コンデンサ電圧を電源として前記チョッパ回路を動作させ前記直流リアクトルの補助巻線に任意の電圧波形を発生する補償電圧発生部を接続し、前記補償電圧発生部を制御装置によって制御して直流リップルを補償するようにしたことを特徴とする。
【0014】
これによれば電流ピークの抑制,高調波の抑制,及び直流電圧の安定性を改善できる。また、直流リアクトル鉄心を通る主磁束を低減でき、鉄心を小型化できる。更に、直流電圧源を不要にすることができる。
【0015】
請求項3記載の発明における直流リアクトルの制御装置は、制御装置を、直流リアクトル補助巻線に接続したチョッパ回路から成る補償電圧発生部、交流線間電圧を検出する電圧検出部、直流電流を検出する電流検出部及び制御部により構成し、この制御部は前記電圧検出部から入力した線間電圧信号から三相全波整流電圧信号を算出し直流コンデンサ電圧指令値との差として算出される直流リップル補償電圧を直流リアクトル主巻線側のリップル補償電圧に換算し出力するリップル補償パタン発生部と、前記電流検出部から入力した直流電流検出値を用いて直流電流制御を行い電圧指令値を算出し前記リップル補償パタン発生部から入力したリップル補償電圧を加算しリップル補償電圧指令値として出力する直流電流制御部と、リップル補償電圧指令値と正側キャリア発生部及び負側キャリア発生部が発生するキャリア信号に基づきPWM制御を行い前記チョッパ回路に対してスイッチング信号を出力するPWM制御部とから構成して成り、直流リアクトル補助巻線に直流リップルにより発生する直流リアクトル鉄心の主磁束を減じる向きの電流を流す電圧を印加するように制御することを特徴とする。
【0016】
これによれば電流ピークの抑制,高調波の抑制,及び直流電圧の安定性を改善できる。
【0017】
請求項4記載の発明における直流リアクトルの制御装置は、直流リアクトル補助巻線とチョッパ回路の間に抵抗器と短絡器とから成る並列回路を挿入する事を特徴とする。
【0018】
これによれば平滑コンデンサに突入する電流を抑制し、緩やかに充電することができる。また、主電流が流れる経路に短絡器を接続する場合よりも、短絡器が閉じているときの電力損失を低減できる。
【0019】
請求項5記載の発明における直流リアクトルの制御装置は、直流リアクトルの主巻線を、直流の正側と負側に分離して配置したことを特徴とする。
【0020】
これによれば零相インピーダンスを生じるので、漏れ電流やEMIノイズを低減できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施例について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態における直流リアクトルの制御装置を用いた回路の構成図である。
【0022】
電圧変成部である直流リアクトルを含む整流・平滑回路は、三相ブリッジ整流回路102と直流リアクトル103と平滑コンデンサ104とから構成される。尚105は負荷を示す。三相ブリッジ整流回路102は、交流側で三相交流電源101に接続され、三相交流電圧を整流し、直流側に図2に示すような三相全波整流電圧Vrecを出力する。
【0023】
直流リアクトル制御回路Aは、直流リアクトル主巻線103aの巻かれている直流リアクトル鉄心103bに巻装された直流リアクトル補助巻線103cに接続された補償電圧発生部を有している。この補償電圧発生部は、任意の電圧を発生する電圧源107と、電圧源107が直流リップルを補償する電圧を発生するように制御する制御部106から構成される。直流リアクトル主巻線103aと直流リアクトル補助巻線103cは、直流リアクトル鉄心103bを介して、磁気的に結合されている。
【0024】
直流リアクトル補助巻線103cに接続され任意電圧の発生が可能な電圧源107は、直流リアクトル補助巻線103cを介して、直流リアクトル主巻線103aに任意の電圧波形を注入することが可能である。制御部106は、図3に示すような直流リップルを補償する電圧指令を電圧源107に出力する。電圧源107は、制御部106から電圧指令を入力し、直流リアクトル補助巻線103cにリップル補償電圧Vsを印加する。
【0025】
この結果、直流リアクトル鉄心103bを介して直流リップルを打ち消す方向の磁束Vdclが形成され、直流リアクトル主巻線103aに発生するリップルを打ち消す。図3のように直流電流Idcは、リップルの低減されたピークが低く高調波の少ない電流となる。また平滑コンデンサ104の直流電圧Vcは、図2に示すようにリップルの小さい安定な電圧になる。これにより平滑コンデンサ容量を低く選ぶことが可能となり、小型化でき、長寿命化を図れ且つ信頼性も改善できる。
【0026】
図4は、本発明の第2の実施の形態における回路構成図である。尚図1と同一部分には同一符号を付し、詳細説明は省略する。本発明における直流リアクトルの制御装置は、直流リアクトル103、補償電圧発生部を構成するチョッパ回路401、電圧検出回路402、電流検出回路403、及び詳細を図5に示す制御部404とから構成される。
【0027】
チョッパ 回路401は、直流リアクトル103における電圧源として直流リアクトル補助巻線103cに接続される。電圧検出回路402は、交流側の線間電圧を検出し制御部404に対して電圧検出信号を出力する。電流検出回路403は、直流側の直流電流を検出し制御部404に対して電流検出信号Idcを出力する。
【0028】
次に制御部404の詳細構成を示す図5について説明する。制御部404は、リップル補償パタン発生部502と直流電流制御部501とPWM制御部503とから構成され、電圧検出回路402から入力した電圧検出信号から三相全波整流電圧波形Vrecを算出し、リップル補償パタン発生部502に対して出力する。
【0029】
リップル補償パタン発生部502は、平滑電圧指令値V*cと三相全波整流電圧波形Vrecとからリップル電圧Vrを算出する。リップル電圧Vrは換算係数Kを掛けられ直流リアクトル主巻線103a側のリップル補償電圧Vrpに変換し、直流電流制御部501に対して出力する。
【0030】
直流電流制御部501は、直流電流指令値Idc*と電流検出回路403から入力する電流検出信号Idcに基づき電流制御回路Gを介して電流制御を行い、電圧指令値Vを出力する。電圧指令値Vは、リップル補償パタン発生部502から入力したリップル補償電圧Vrpと加算されリップル補償電圧指令値V*に変換される。
【0031】
前記目的を達成するため、請求項11に対応する発明は、複数の変電所を介して送電される電力系統において、当該変電所間の送電線の等価的なリアクトルを補償する直列コンデンサと、当該直列コンデンサに並列に接続された補償電流発生装置を、前記電力系統に少なくとも1つ以上具備したことを特徴とする交流送電システムである。
【0032】
このように制御した場合の交流電流波形と高調波分布を図6(a)(b)に示す。この実施の態様によれば電流ピークは、約27[A]であり、また全調波歪THDは約27.7[%]に低減することができた。そしてこの時の平滑コンデンサ電圧Vcの波形を図7に示したように直流電圧は、278.8±0.1[V]であり、±0,04[%]の変動に低減できている。
【0033】
図8に本発明の第3の実施の形態を示す。尚前記実施の態様と同一部分には同一符号を付してある。直流リアクトル103の補助巻線103cは、スイッチ802を介して直流電圧源801に接続される。スイッチ802を切り替えることにより、直流リアクトル補助巻線103cの双方向に電流が流れるようにし、正負両極性の電圧を直流リアクトル103の補助巻線103cに供給することができる。
【0034】
図9に本発明の第4の実施の形態を示す。この実施の形態のものは、図8におけるスイッチ802の代りにチョッパ回路901を用いたもので、この場合直流リアクトル補助巻線103cに供給される電流は一方向に限定されるため、直流リアクトル補助巻線103cにバイアス電流を重畳して流す必要がある。このバイアス電流は、直流電圧源902やチョッパ回路901の電流容量を余計に必要とするが、直流リアクトル鉄心103bを通る主磁束を低減するように作用し、鉄心を小型にできる。
【0035】
図10に本発明の第5の実施の形態を示す。ハーフブリッジ構成のインバータ回路1001は、図8におけるスイッチ802の代りを成すもので、直流リアクトル補助巻線103cに両方向の電流を流す事が可能であり、バイアス電流は必要ない。
【0036】
図11に本発明の第6の実施の形態を示す。チョッパ回路1101は、直流リアクトル補助巻線103cの各端子にそれぞれ接続されるため2台必要となるが、直流電圧源1102は1個で済む。
【0037】
図12に本発明の第7の実施の形態を示す。直流リアクトル補助巻線103cに単相ブリッジ電圧型インバータ回路1201を接続する。図10のハーフブリッジ構成のインバータ2台分のスイッチング素子が必要となるが、直流電圧源1202は1個で済む。
【0038】
図13に本発明の第8の実施の形態を示す。直流リアクトル補助巻線103cと図11に示したと同様のチョッパ回路1301との間に抵抗器1302とスイッチ1303の並列回路を挿入している。交流電源投入時に、スイッチ1303を開放し抵抗器1302により、平滑コンデンサ104に突入する電流を抑制し、緩やかに充電することができる。
【0039】
平滑コンデンサ104への充電が完了した時点でスイッチ1303を閉じる事で電力損失を低減することができる。スイッチ1303を流れる電流はリアクトル巻線を流れる主電流に比べ1/10程度の低い値であるので、低い電流容量の電磁接触器や半導体スイッチを用いることができる。そして主電流が流れる経路にスイッチを接続する場合よりも、スイッチが閉じている時の電力損失を低減できる。
【0040】
図14に本発明の第9の実施の形態を示す。直流リアクトル鉄心103bは同一であるが、直流ラインの正側と負側に直流リアクトル103における主巻線を1401と1402に分離して配置する。例えば特開平9−182441のような制御機能を有する三相整流装置を適用した場合、正負対称なリアクトル効果を発生することができる。また零相インピーダンスを生じるので、漏れ電流やEMIノイズを低減できる。
【0041】
図15に本発明の第10の実施の形態を示す。チョッパ回路1501は、整流器102の出力端子と平滑コンデンサ105の入力端子に接続される。このチョッパ回路1501は三相全波整流電圧または平滑コンデンサ電圧を電源として動作する。従って直流電圧源が不要となる。
【0042】
図16に本発明の第11の実施の形態を示す。インバータ回路1601は、平滑コンデンサの104入力端子に接続される。このインバータ回路1601は三相全波整流電圧または平滑コンデンサ電圧を電源として動作する。従って直流電圧源を不要とすることができる。
【0043】
図17に本発明の第12の実施の形態を示す。直流リアクトル補助巻線103cとチョッパ回路1701との間に抵抗器1702とサイリスタ1703とからなる並列回路を挿入している。交流電源投入時にサイリスタ1703を開放しておくことで、図13と同様の効果が得られる。また、チョッパ回路1701の直流電源を平滑コンデンサ104から得ることができ、直流電圧源を用意する必要がなくなる。
【0044】
この場合、直流リアクトル主巻線103aと直流リアクトル補助巻線103cの巻数比は、1:10程度となり、チョッパ回路1701に使用されている半導体スイッチング素子やサイリスタ1703を流れる電流は、直流リアクトル主巻線103aを流れる主電流に比べて1/10程度低い値であるので、低い電流容量のものが利用できるとともに、主電流が流れる経路にサイリスタを接続する場合よりも、サイリスタがオンした場合の電力損失を少なくできる。
【0045】
図18に本発明の第13の実施の形態を示す。直流リアクトル主巻線103aは、直流回路の正側と負側に分割されて接続される。直流リアクトル補助巻線103cには、平滑コンデンサ電圧を電源とするチョッパ回路1801を接続する。この構成によれば図14及び図17に記載した実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0046】
図19に本発明の第14の実施の形態を示す。直流リアクトル補助巻線103cに対して、更に追加された直流リアクトル追加補助巻線1901の先にダイオード1902を接続して平滑コンデンサ104に接続する通電回路を設けることにより、整流波形の波高値付近で直流リアクトル補助巻線103cに流れる電流を少なくでき、電圧源を構成するチョッパ回路1903の電力損失を下げる事ができる。また直流リアクトル主巻線103aに印加される電圧も低減されるため、主電流のリップルが低減する。更に電流を流し出す側のチョッパ回路1903の半導体スイッチング素子を直流リアクトル主巻線103aと三相全波整流器102との間に接続し給電することにより、直流リアクトル103を流れる電流を低減させ更に電力損失を低減する事ができる。
【0047】
図20に本発明の第15の実施の形態を示す。平滑コンデンサを直列に分離して2001A、2001Bとして構成することにより、図16の構成に比べてインバータ回路2002を1個で済ますことができ、更なる低コスト化を実現することができる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、三相交流電源を整流して平滑コンデンサで平滑する三相整流平滑回路の整流器と平滑コンデンサとの間に挿入される鉄心にそれぞれ巻装した主巻線及び補助巻線から成る直流リアクトルを有し、この直流リアクトルの前記補助巻線に任意の電圧波形を発生する補償電圧発生部を接続し、この補償電圧発生部を制御装置によって制御して直流リップルを補償するようにしたので、交流電源側の電流ピークと高周波電流を抑制すると共に、負荷変動時の直流リンク電圧の変動も抑制できる高効率の直流リアクトルの制御装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す回路図。
【図2】図1における三相全波整流電圧と平滑電圧の波形を示す図。
【図3】図1における補償電圧と直流電流を示す図。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す回路図。
【図5】図4における制御部の構成図。
【図6】図4の形態における交流電流波形(a)と高調波分布(b)を示す図。
【図7】図4の形態における直流電圧波形を示す図。
【図8】本発明の第3の実施の形態を示す回路図。
【図9】本発明の第4の実施の形態を示す回路図。
【図10】本発明の第5の実施の形態を示す回路図。
【図11】本発明の第6の実施の形態を示す回路図。
【図12】本発明の第7の実施の形態を示す回路図。
【図13】本発明の第8の実施の形態を示す回路図。
【図14】本発明の第9の実施の形態を示す回路図。
【図15】本発明の第10の実施の形態を示す回路図。
【図16】本発明の第11の実施の形態を示す回路図。
【図17】本発明の第12の実施の形態を示す回路図。
【図18】本発明の第13の実施の形態を示す回路図。
【図19】本発明の第14の実施の形態を示す回路図。
【図20】本発明の第15の実施の形態を示す回路図。
【図21】従来のこの種直流リアクトル装置を示す回路図。
【図22】図22の回路適用時の直流電圧(a)と直流電流(b)の波形を示す図。
【図23】図22の回路適用時の交流電流波形(a)と高調波分布(b)を示す図。
【図24】図22の回路適用時の直流電圧波形図。
【符号の説明】
101…三相交流電源
102…三相ブリッジ整流回路
103…直流リアクトル
103a…直流リアクトル主巻線
103b…直流リアクトル鉄心
103c…直流リアクトル補助巻線
104…平滑コンデンサ
105…負荷
106…制御部
107…電圧源
401…チョッパ回路
402…電圧検出回路
403…電流検出回路
404…制御部
501…直流電流制御部
502…リップル補償パタン発生部
503…PWM制御部
504…正側キャリア信号発生部
505…負側キャリア信号発生部
506…比較部

Claims (5)

  1. 三相交流電源を整流して平滑コンデンサで平滑する三相整流平滑回路の整流器と平滑コンデンサとの間に挿入される鉄心にそれぞれ巻装した主巻線及び補助巻線から成る直流リアクトルを有し、前記直流リアクトルの補助巻線と接続されたチョッパ回路と直流リアクトルの補助巻線に直流電圧を印加する直流電圧源とから構成され前記直流リアクトルの補助巻線に任意の電圧波形を発生する補償電圧発生部を接続し、前記補償電圧発生部を制御装置によって制御して直流リップルを補償するようにしたことを特徴とする直流リアクトルの制御装置。
  2. 三相交流電源を整流して平滑コンデンサで平滑する三相整流平滑回路の整流器と平滑コンデンサとの間に挿入される鉄心にそれぞれ巻装した主巻線及び補助巻線から成る直流リアクトルを有し、前記直流リアクトルの補助巻線と接続されると共に三相整流平滑回路の整流器出力端と平滑コンデンサの入力端子間に接続したチョッパ回路で構成され前記三相整流器電圧または平滑コンデンサ電圧を電源として前記チョッパ回路を動作させ前記直流リアクトルの補助巻線に任意の電圧波形を発生する補償電圧発生部を接続し、前記補償電圧発生部を制御装置によって制御して直流リップルを補償するようにしたことを特徴とする直流リアクトルの制御装置。
  3. 制御装置を、直流リアクトル補助巻線に接続したチョッパ回路から成る補償電圧発生部、交流線間電圧を検出する電圧検出部、直流電流を検出する電流検出部及び制御部により構成し、この制御部は前記電圧検出部から入力した線間電圧信号から三相全波整流電圧信号を算出し直流コンデンサ電圧指令値との差として算出される直流リップル補償電圧を直流リアクトル主巻線側のリップル補償電圧に換算し出力するリップル補償パタン発生部と、前記電流検出部から入力した直流電流検出値を用いて直流電流制御を行い電圧指令値を算出し前記リップル補償パタン発生部から入力したリップル補償電圧を加算しリップル補償電圧指令値として出力する直流電流制御部と、リップル補償電圧指令値と正側キャリア発生部及び負側キャリア発生部が発生するキャリア信号に基づきPWM制御を行い前記チョッパ回路に対してスイッチング信号を出力するPWM制御部とから構成して成り、直流リアクトル補助巻線に直流リップルにより発生する直流リアクトル鉄心の主磁束を減じる向きの電流を流す電圧を印加するように制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の直流リアクトルの制御装置。
  4. 直流リアクトル補助巻線とチョッパ回路の間に抵抗器と短絡器とから成る並列回路を挿入する事を特徴とする請求項1又は2に記載の直流リアクトルの制御装置。
  5. 直流リアクトルの主巻線を、直流の正側と負側に分離して配置した請求項1又は2に記載の直流リアクトルの制御装置。
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