JP3763745B2 - 直流リアクトル装置及び高周波抑制制御装置 - Google Patents

直流リアクトル装置及び高周波抑制制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、交流電源を整流器で整流して平滑コンデンサで平滑する整流平滑回路のピーク電流と高調波電流を抑制するために整流器と平滑コンデンサとの間に挿入される直流リアクトル装置又は高調波抑制制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の直流リアクトル装置は、鉄心に巻線を巻いただけの単純な直流リアクトル(DCL)が実用に供されている。このような直流リアクトルを用いた整流平滑回路の構成を図35に示す。
【0003】
図35に示すように、整流平滑回路は、3相ブリッジ整流回路2と、直流リアクトル3と、平滑コンデンサ4とから成り、3相交流系統電源1が発生する3相交流電圧を整流平滑化し、負荷5に直流電力を供給する。なお、符号6は系統インダクタンスである。
【0004】
3相ブリッジ整流回路2は、3相交流電圧を整流し、電源周波数fの6倍の周波数のリップルを含む3相全波整流電圧Vrec を直流側に出力する。この時の平滑コンデンサ電圧Vc の波形を図36(a)に示し、直流電流Idcの波形を図36(b)に示す。
【0005】
また、この時の交流電流波形を図37(a)に示し、該交流電流波形の波形をフーリエ解析した結果を図37(b)に示す。図37(a)(b)に示すように、交流電流のピーク値は49.2[A]であり、全調波歪THDは67.8[%]である。
【0006】
またこの時の平滑コンデンサ電圧は、267.0±8.2[V]であり、±3.1[%]の変動を示している。
【0007】
一方、図35に示す回路における平滑コンデンサ電圧Vc と直流電流Idcの図36(a)(b)とは異なる波形を図39(a)(b)に示す。すなわち、図39(a)(b)は、系統インダクタンス6が40[μH]時の交流電流波形とこの波形をフーリエ解析した結果を示す。図39(a)(b)より、交流電流1701のピーク値は73.1[A]であり、全調波歪THDは84.6[%]である。また図40に従来の直流リアクトルを適用した場合の直流電圧波形を示す。図40では、平滑コンデンサ電圧は、269.3±10.0[V]であり、±3.9[%]の変動を示している。
【0008】
また図41(a)(b)に系統インダクタンス6が200[μH]時の交流電流波形とこの波形をフーリエ解析した結果を示す。図41(a)(b)によれけば、交流電流のピーク値は53.6[A]であり、全調波歪THDは53.6[%]である。また図42に従来のDCL方式適用時の直流電圧波形を示す。図42では、平滑コンデンサ電圧は、264.4±5.8.[V]であり、±2.2[%]の変動を示している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来の直流リアクトルにおいては、通過電流がすべて鉄心の励磁電流となるため磁気飽和しやすく、これを避けるために鉄心断面積を大きく作る必要があった。しかし鉄心断面積を大きくすると装置が大型化し、コストアップを招くことになので、一般には十分な大きさの断面積の鉄心は採用しない。
【0010】
また鉄心断面積を制限すると電流波形の波高値付近で鉄心が磁気飽和してしまい、電流ピークを十分抑制できなくなる。
【0011】
また磁気飽和が発生すると電流平滑作用が損なわれ電源高調波を十分に低減できなくなる。
【0012】
さらに従来の直流リアクトルでは、制御機能が全く無いため、図38に示すように直流電圧波形には交流側の高調波電流が多く残存し、全調波歪THDも68[%]程度までしか改善されていなかった。
【0013】
インダクタンス値を単に大きくするだけであると、入力電流の過渡的な変化が遅くなり、負荷急変に伴い入力電流が急変しないため、直流平滑コンデンサの端子間電圧が大きく変動してしまい直流リンク電圧の安定性が損なわれる。
【0014】
交流側の高調波電流を抑制するだけであれば、特開平9−182441号公報のようなスイッチング素子による制御機能を有する3相整流装置を適用すればよいが、スイッチング素子のコストが高いため、装置のコストがアップしてしまう。
【0015】
また直流リンク部に直接チョッパを挿入する方法によってもピーク電流や高調波は抑制することができるが、スイッチング素子に主電流が流れるため、スイッチング素子の電流容量を高くすることが必要となり、スイッチング素子での電力損失が大きくなる。
【0016】
本発明の第1の目的は、トランスの磁気飽和を抑制するとともに交流電源側の電流ピークと高調波電流を大幅に抑制する直流リアクトル装置を提供することにある。
【0017】
本発明の第2の目的は、交流電源側の電流ピークと高調波電流を大幅に低減するとともに、直流リンク電圧を安定化する高調波抑制制御装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するため本発明は、交流電源を整流し平滑する整流平滑回路を構成する整流器と平滑コンデンサとの間に挿入される直流リアクトル装置において、
流リアクトルと、
の直流リアクトル鉄心に巻込まれた直流リアクトル補助巻線と、
の直流リアクトル補助巻線に接続され任意の電圧波形を発生する電圧源と、
直流リアクトルの磁気飽和を抑制すると共に直流リップルを補償するように前記電圧源を制御する制御手段と
を具備することを特徴とする。
【0019】
上記のように構成された本発明によれば、制御手段により制御した前記電圧源から、直流リアクトル補助巻線に制御された電圧波形を注入することで、直流電流ピークを抑制することが可能となり、直流リアクトルの鉄心の小型・軽量化、低価格化が可能となる。
【0020】
また交流電源側の高調波電流を低減することができる。
【0021】
さらに平滑コンデンサのリプル電流及び電圧変動を抑制でき、直流電圧の安定化を実現することができる。これにより平滑コンデンサ容量を低く選ぶことが可能となり、小型・低価格化が可能となると伴に、長寿命化も図れ信頼性も改善される。
【0026】
同じく上記第2の目的を達成するため本発明は、交流電源に接続され交流電圧を整流するブリッジ整流回路と整流電圧から交流成分を除去する平滑コンデンサとの間に接続されコンデンサとスイッチング素子から構成されリップルを抑制する単相ブリッジ回路と、
この単相ブリッジ回路のPWMスイッチングにより発生する高調波を除去するLCフィルタを構成する小型リアクトルと、
PWMスイッチングによる高周波を低減する減衰抵抗と、
LCフィルタを構成するフィルタコンデンサと、
前記3相交流電源の線間電圧を検出する電圧検出器と、
前記単相ブリッジ回路のコンデンサ電圧を検出する電圧検出器と、
前記小型リアクトルに流れ込む電流を検出する電流検出器と、
検出した交流線間電圧とコンデンサ電圧と直流電流の検出値から算出したリップル補償量に基づきPWM制御を行いリップルを抑制するスイッチング指令信号を出力する制御手段と、
この制御手段から入力したスイッチング指令信号に基づき各スイッチング素子を制御するゲート信号を出力し、PWM波形の電圧を出力させるゲート駆動回路と
を具備することを特徴とする。
【0027】
上記のように構成された本発明によれば、制御手段が発生するリップルを抑制する電圧指令信号に基づき、電圧源が制御され、この結果、交流電源側の高調波電流を抑制することができる。
【0028】
また直流リップルが抑制され、電流ピークを抑制することが可能となる。
【0029】
さらに平滑コンデンサの電圧変動を抑制でき、直流電圧の安定化を実現することができる。これにより平滑コンデンサ容量を低く選ぶことが可能となり、システムの小型・低価格化が可能となる。またシステムの長寿命化が図れ、信頼性が改善される。
【0030】
同じく上記第2の目的を達成するため本発明は、交流電源に接続され交流電圧を整流するブリッジ整流回路と整流電圧から交流成分を除去する平滑コンデンサとの間に接続されコンデンサとスイッチング素子から構成されリップルを抑制する単相ブリッジ回路と、
前記交流電源の線間電圧を検出する電圧検出器と、
前記単相ブリッジ回路のコンデンサ電圧を検出する電圧検出器と、
前記単相ブリッジ回路に流れ込む電流を検出する電流検出器と、
検出した交流線間電圧とコンデンサ電圧と直流電流の検出値から算出したリップル補償量に基づきPWM制御を行いリップルを抑制するスイッチング指令信号を出力する制御手段と、
この制御手段から入力したスイッチング指令信号に基づき各スイッチング素子を制御するゲート信号を出力するゲート駆動回路と
を具備することを特徴とする。
【0031】
上記のように構成された本発明によれば、さらに、小型リアクトル、減衰抵抗、フィルタコンデンサ無しで、容易に高調波抑制制御装置を構成することができる。
【0032】
同じく上記第2の目的を達成するため本発明は、交流電源に接続され交流電圧を整流するブリッジ整流回路と整流電圧から交流成分を除去する平滑コンデンサとの間に接続されコンデンサとスイッチング素子から構成されリップルを抑制する単相ブリッジ回路と、
この単相ブリッジ回路のPWMスイッチングにより発生する高調波を除去するフィルタを構成する小型リアクトルと、
前記交流電源の線間電圧を検出する電圧検出器と、
単相ブリッジ回路のコンデンサ電圧を検出する電圧検出器と、
前記小型リアクトルに流れ込む電流を検出する電流検出器と、
検出した交流線間電圧とコンデンサ電圧と直流電流の検出値から算出したリップル補償量に基づきPWM制御を行いリップルを抑制するスイッチング指令信号を出力する制御手段と、
この制御手段から入力したスイッチング指令信号に基づき各スイッチング素子を制御するゲート信号を出力するゲート駆動回路と
を具備することを特徴とする。
【0033】
上記のように構成された本発明によれば、さらに、減衰抵抗とフィルタコンデンサ無しで、容易に高調波抑制制御装置を構成することができる。
【0034】
同じく上記第2の目的を達成するため本発明は、交流電源に接続され交流電圧を整流するブリッジ整流回路と整流電圧から交流成分を除去する平滑コンデンサとの間に接続されコンデンサとスイッチング素子から構成されリップルを抑制する単相ブリッジ回路と、
この単相ブリッジ回路のPWMスイッチングにより発生する高調波を除去するLCフィルタを構成する小型リアクトルと、
LCフィルタを構成するフィルタコンデンサと、
前記交流電源の線間電圧を検出する電圧検出器と、
単相ブリッジ回路のコンデンサ電圧を検出する電圧検出器と、
前記小型リアクトルに流れ込む電流を検出する電流検出器と、
検出した交流線間電圧とコンデンサ電圧と直流電流の検出値から算出したリップル補償量に基づきPWM制御を行いリップルを抑制するスイッチング指令信号を出力する制御手段と、
この制御手段から入力したスイッチング指令信号に基づき各スイッチング素子を制御するゲート信号を出力するゲート駆動回路と
を具備することを特徴とする。
【0035】
上記のように構成された本発明によれば、さらに、減衰抵抗無しで、容易に高調波抑制制御装置を構成することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に対応する実施形態における直流リアクトル装置の構成を図1に示す。
【0037】
本実施形態の直流リアクトル装置を含む整流平滑回路は、3相ブリッジ整流回路2と直流リアクトル装置10と平滑コンデンサ4とから構成される。
【0038】
3相ブリッジ整流回路2は、交流側で3相交流電源1に接続され、3相交流電圧を整流し、直流側に図2に示すような3相全波整流電圧Vrecを出力する。
【0039】
直流リアクトル装置10は、直流リアクトル主巻線12と、直流リアクトル鉄心13と、補助巻線として巻かれた直流リアクトル補助巻線14とを有する直流リアクトル11と、この直流リアクトル11の補助巻線14に接続され任意の電圧を発生する電圧源15と、直流リアクトル鉄心13が飽和しないように制御すると共に直流リップルを補償する電圧を発生するように電圧源15を制御する制御回路16とから構成される。
【0040】
直流リアクトル主巻線12と直流リアクトル補助巻線14は、直流リアクトル鉄心13を介して、磁気的に結合されている。直流リアクトル補助巻線14に接続され任意電圧の発生が可能な電圧源15は、直流リアクトル補助巻線14を介して、直流リアクトル主巻線12に任意の電圧波形を注入することが可能である。
【0041】
制御回路16は、図3に示すような直流リアクトル鉄心13の磁気飽和を抑制すると共に直流リップルを補償する電圧指令を電圧源15に出力する。
【0042】
電圧源15は、制御回路16から電圧指令を入力し、直流リアクトル補助巻線14に直流リアクトル鉄心13の磁気飽和を抑制すると共に、直流リップルを補償する補償電圧を印加する。
【0043】
これにより、直流リアクトル鉄心13の磁気飽和を抑制すると共に直流リップルを打ち消す方向の磁束が形成され、直流リアクトル主巻線12に発生するリップルを打ち消す。
【0044】
この結果、直流リアクトル装置10の磁気飽和を抑制すると共に、直流電流Idcは、図3のようにリップルの低減されたピークが低く高調波の少ない電流となる。また平滑コンデンサ4の直流電圧は、図2に示すようにリップルの小さい安定な電圧になる。
【0045】
このように直流リアクトル装置10の磁気飽和を抑制し、直流電圧を安定化した状態で平滑コンデンサ4を負荷5に接続する。
【0046】
本実施形態によれば、直流リアクトル装置10の直流リアクトル11を形成している鉄心13に巻込まれた直流リアクトル補助巻線14とこれに接続され任意の波形の電圧を発生することが可能な電圧源15とその制御回路16を設けることにより、直流リアクトル補助巻線14に任意の波形の電圧を注入することができる。
【0047】
これにより直流電流ピークを抑制することが可能となり、直流リアクトル11の鉄心13の小型・軽量化、低価格化が可能となる。
【0048】
また交流電源側の高調波電流を低減することができる。
【0049】
さらに平滑コンデンサ4のリプル電流及び電圧変動を抑制でき、直流電圧の安定化を実現することができる。これにより平滑コンデンサ4の容量を低く選ぶことが可能となり、小型・低価格化が可能となると伴に、長寿命化も図れ信頼性も改善される。
【0050】
次に、本発明の請求項2に対応する実施形態における直流リアクトル装置の構成を図4に示す。
【0051】
本実施形態の直流リアクトル装置10Aは、直流リアクトル11と、チョッパ回路17、電源系の線間電圧を検出する電圧検出回路18、直流一次巻線電流検出回路19、直流二次巻線電流検出回路20および制御部21から構成される。
【0052】
チョッパ回路17は、本実施形態の直流リアクトル装置10Aにおける電圧源として直流リアクトル補助巻線14に接続される。
【0053】
電圧検出回路18は、交流側の線間電圧を検出し制御部に対して電圧検出信号を出力する。
【0054】
直流一次巻線電流検出回路19は、直流一次巻線側の直流電流を検出し制御部に対して電流検出信号Idc1を出力する。
【0055】
直流二次巻線電流検出回路404は、直流二次巻線側の電流を検出し、制御部21に対して電流検出信号Idc2を出力する。
【0056】
制御部21の制御ブロックを図5に示す。
【0057】
制御部21は、リップル補償パタン発生部501と、磁気飽和抑制制御部502と、PWM制御部503とから構成される。
【0058】
リップル補償パタン発生部501は、交流線間電圧検出部504、ゼロクロス検出部505、PLL部506、整流電圧演算部507、加算器508、ゲイン設定部509とから構成される。
【0059】
磁気飽和抑制制御部502は、ゲイン設定部510、ゲイン設定部511、減算器512、加算器513,516、比例制御部514、積分制御部515とから構成される。
【0060】
PWM制御部503は、キャリヤ発生部518,520、三角波比較PWM制御部519,521から構成される。
【0061】
リップル補償パタン発生部501において、交流線間電圧検出部504は、電圧検出回路402から線間電圧検出値523を入力し、ADCによりデジタル信号に変換し、ゼロクロス検出部505に対して出力する。
【0062】
ゼロクロス検出部505は、入力したデジタル化された系統線間電圧検出データに基づき、線間電圧のゼロクロスポイントを検出し、ゼロクロスフラグを出力する。PLL部506はゼロクロスフラグを入力し、ゼロクロスが発生していれば系統線間電圧位相データをリセットし、そうでなければ系統線間電圧位相を出力する。
【0063】
整流電圧演算部507は、PLL部506から入力した系統線間電圧位相データに基づき、整流電圧データVrec を演算により算出し出力する。減算器508は、あらかじめ設定した電圧指令522と系統線間電圧信号523から演算により算出した整流電圧演算値524との偏差を算出する。ゲイン設定部509は、減算器508の出力である偏差データに対して変換ゲインG1を乗算し電圧指令データV1(527)として出力する。
【0064】
磁気飽和抑制制御部502は、一次巻線電流検出値526と二次巻線電流検出値527とオフセット補正値528とを入力する。ゲイン設定部510は、一次巻線電流検出値526(I1)に対して変換ゲインK1を乗算し一次巻線電流データを出力する。
【0065】
ゲイン設定部511は、二次巻線電流検出値527(I2)に対して変換ゲインK2を乗算することにより、一次側に換算した二次巻線電流データを出力する。減算器512は、一次巻線電流データと一次側に換算した二次巻線電流データとの偏差を算出し出力する。加算器513は、一次電流検出器403と二次電流検出器404のドリフトによる変化を補償するためのオフセット補正値528を加算し出力する。
【0066】
比例制御部514は、一次側に換算されオフセット補正された電流偏差データを入力し比例ゲインKpを乗算して出力する。積分制御部515は、一次側に換算されオフセット補正された電流偏差データを入力し、積分ゲインKiを乗算したデータの積算値を出力する。加算器516は、比例制御部514と積分制御部515の出力を加算し電圧指令データV2(529)を出力する。
【0067】
加算器517は、リップル補償パタン発生部501の出力である電圧指令データV1(525)と磁気飽和抑制制御部502の出力である電圧指令データV2(529)を加算し電圧指令データVp (530)を出力する。
【0068】
PWM制御部503は、電圧指令データVp (530)を入力し、正側キャリア信号発生部518と負側キャリア信号発生部520がそれぞれ発生するキャリア信号と比較部519と521において三角波比較PWM制御が行われ、チョッパ回路401に対してゲート信号Gate1(523)とゲート信号Gate2(521)を出力する。
【0069】
図6(a)(b)に、このように制御した場合の交流電流波形と高調波分布を示す。電流ピークは、約27[A]であり、全調波歪THDは28.7[%]に低減できている。
【0070】
また図7にこの時の平滑コンデンサ電圧Vc の波形を示す。直流電圧は、266.6±0.3[V]であり、±0.1[%]の変動に低減できている。
【0071】
以上の本実施形態によれば、鉄心13の磁気飽和を抑制すると共に、鉄心13の主磁束を減じる向きに電流を流れるようにしたチョッパ回路17を設けたことにより、直流リアクトル補助巻線14に流れる電流の向きは限定されるが、注入電圧波形を任意とすることができるため、請求項1に対応する実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0072】
本発明の第3の請求項に対応する実施形態を図8に示す。
【0073】
本実施形態の直流リアクトル装置10Bの電圧源15Aでは、直流リアクトル補助巻線14がスイッチ23を介して直流電圧源22に接続される。スイッチ23を制御回路16Aにより切り替えることにより、正負両極性の電圧を補助巻線に供給することができる。
【0074】
本実施形態の直流リアクトル装置10Bによれば、直流リアクトル鉄心13の磁気飽和を抑制すると共に、双方向に電流が流れるようにしたことにより、直流リアクトル補助巻線14に双方向の電流を流すことが可能となると共に、任意の注入電圧を印加することが可能となるため、請求項1に対応する実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0075】
本発明の第4の請求項に対応する実施形態を図9に示す。
【0076】
本実施形態の直流リアクトル装置10Cの電圧源15Bでは、チョッパ回路24が図8におけるスイッチ23の代りを成すものであり、この場合、直流リアクトル補助巻線14に供給される電流は一方向に限定されるため、直流リアクトル補助巻線14にバイアス電流を重畳して流す必要がある。このバイアス電流は、直流電圧源22やチョッパ回路24の電流容量を余計に必要とするが、直流リアクトル鉄心13を通る主磁束を低減するように作用し、鉄心13を小型にできる。
【0077】
本実施形態の直流リアクトル装置10Cによれば、鉄心13の磁気飽和を抑制すると共に、鉄心13の主磁束を減じる向きに電流が流れるようにしたチョッパ回路24を設けたことにより、補助巻線14に流れる電流の向きは限定されるが、注入電圧波形は任意の形状となり、請求項1に対応する実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0078】
本発明の第5の請求項に対応する実施形態を図10に示す。
【0079】
本実施形態の直流リアクトル装置1Dの電圧源15Cでは、インバータ回路25が、図8におけるスイッチ23の代りを成すもので、直流リアクトル補助巻線14に両方向の電流を流す事が可能であり、バイアス電流は必要ない。
【0080】
本実施形態の直流リアクトル装置10Dによれば、鉄心13の磁気飽和を抑制すると共に、鉄心13の主磁束を減じる向きに電流が流れるようにしたチョッパ回路24を設けたことにより、補助巻線14に両方向の電流を流すことができ、また注入電圧波形は任意の形状となり、請求項1に対応する実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0081】
本発明の第6の請求項に対応する実施形態を図11に示す。
【0082】
本実施形態の直流リアクトル装置11Dの電圧源15Dでは、チョッパ回路26が、直流リアクトル補助巻線14の各端子にそれぞれ接続されるため2台必要となるが、直流電圧源22は1個で済む。
【0083】
本実施形態の直流リアクトル装置10Eによれば、鉄心13の磁気飽和を抑制すると共に、鉄心13の主磁束を減じる向きに電流を流れるようにしたチョッパ回路26を設けたことにより、直流リアクトル補助巻線14に流れる電流の向きは限定されるが、注入電圧波形を任意とすることができるため、請求項1と同様の効果を得ることができる。
【0084】
本発明の第7の請求項に対応する実施形態を図12に示す。
【0085】
本実施形態の直流リアクトル装置10Fの電圧源15Eでは、直流リアクトル補助巻線14に単層ブリッジ電圧型インバータ回路27を接続する。図10のハーフブリッジ構成のインバータ25を2台分のスイッチング素子が必要となるが、直流電圧源22は1個で済む。
【0086】
本実施形態の直流リアクトル装置10Fによれば、鉄心13の磁気飽和を抑制すると共に、双方向に電流が流れるようにした単層ブリッジ型インバータ回路27を設けたことにより、直流リアクトル補助巻線14に双方向の電流を流すことが可能となるとともに、任意の波形の注入電圧を印加することが可能となるため、請求項1と同様の効果を得ることができる。
【0087】
本発明の第8の請求項に対応する実施形態を図13に示す。
【0088】
本実施形態の直流リアクトル装置10Gの電圧源15Fでは、直流リアクトル補助巻線14と、図11に示すチョッパ回路26との間に抵抗器28Aとスイッチ28Bの並列回路28を挿入している。制御回路16により、交流電源投入時に、スイッチ28Bを開放し、抵抗器28Aにより平滑コンデンサ4に突入する電流を抑制することができる。平滑コンデンサ4への充電が完了した時点でスイッチ28Bを閉じることで電力損失を低減することができる。
【0089】
本実施形態の直流リアクトル装置10Gによれば、鉄心13の磁気飽和を抑制すると共に、直流リアクトル補助巻線14とチョッパ回路26との間に抵抗器28Aと短絡器であるスイッチ28Bとから成る並列回路28を挿入することにより、交流電源投入時に、スイッチ28Bを開放にしておくことにより、平滑コンデンサに突入する電流を抵抗器28Aを通して緩やかに充電することができる。平滑コンデンサ4ヘの充電が完了した時点でスイッチ28Bを閉じることにより、電力損失を低減できる。スイッチ28Bを流れる電流は、リアクトル主巻線12を流れる主電流に比べ1/10程度の低い値であるので、低い電流容量の電磁接触器や半導体スイッチを利用できると伴に、主電流が流れる経路にスイッチ28Bを入れるより、スイッチ28Bが閉じた場合の電力損失を少なくできる。
【0090】
本発明の第9の請求項に対応する実施形態を図14に示す。
【0091】
本実施形態の直流リアクトル装置10Hでは、図11と同じ電圧源15Dを有する。直流リアクトル12は直流リアクトル11と同じ鉄心13であるが、直流ラインの正側と負側に直流リアクトル主巻線12A,12Bを分離して配置する。
【0092】
本実施形態の直流リアクトル装置によれば、鉄心13の磁気飽和を抑制すると共に、直流リアクトル主巻線12を直流の正側と負側に分けて配置することにより、特開平9−182441号公報のような制御機能を有する3相整流装置を適用した場合に、正負対称なリアクトル効果を発生することができる。
【0093】
また零相インピーダンスを生じるため、漏れ電流やEMIノイズを低減できる。
【0094】
図15に本発明の第10の請求項に対応する実施形態を示す。
【0095】
本実施形態の直流リアクトル装置10Iは、整流器2の出力端子と平滑コンデンサ4の入力端子に接続されたチョッパ回路を有する電圧源15Eである。
【0096】
本実施形態の直流リアクトル装置10Iによれば、鉄心13の磁気飽和を抑制すると共に、平滑コンデンサ4の両極間電圧又は、直流リアクト装置10Iを通る前の整流器2の出力電圧から、電圧源15Eのチョッパ回路は電源を得ることができるため、直流電圧源を用意する必要がなくなる。
【0097】
図16に本発明の第11の請求項に対応する実施形態を示す。
【0098】
本実施形態の直流リアクトル装置10Jは、平滑コンデンサ4の入力端子に接続されるインバータ回路からなる電圧源15Fを有する。
【0099】
本実施形態の直流リアクトル装置10Jによれば、鉄心13の磁気飽和を抑制すると共に、平滑コンデンサ4の両極間電圧又は、直流リアクトル装置10Fを通る前の整流器2の出力電圧から、電圧源15Gのインバータ回路は電源を得ることができるため、直流電圧源を用意する必要がなくなる。
【0100】
本発明の第12の請求項に対応する実施形態を図17に示す。
【0101】
本実施形態の直流リアクトル装置10Kの電圧源15Gは、直流リアクトル補助巻線14にチョッパ回路29を接続すると共に抵抗器30Aとサイリスタ30Bとからなる並列回路30を挿入している。交流電源投入時にサイリスタ30Bを開放しておくことで、図13と同様の効果が得られる。
【0102】
また、チョッパ回路29の直流電源を平滑コンデンサ4から得ることができ、直流電圧源を用意する必要がなくなる。この場合、直流リアクトル主巻線12と直流リアクトル補助巻線14の巻数比は、1:10程度となり、チョッパ回路29に使用されている半導体スイッチング素子やサイリスタ30Bを流れる電流は、リアクトル主巻線12を流れる主電流に比べて、1/10程度の低い値であるので、低い電流容量の物が利用できるとともに、主電流が流れる経路にサイリスタを入れることにより、サイリスタがオンした場合の電力損失を少なくできる。
【0103】
請求項12に記載の直流リアクトルによれば、鉄心13の磁気飽和を抑制すると共に、平滑コンデンサ4の両極間電圧又は、直流リアクトル装置10Kを通る前の整流器2の出力電圧から、電圧源15Gはは電源を得ることができるため、直流電圧源を用意する必要がなくなる。
【0104】
本発明の第13の請求項に対応する実施形態を図18に示す。
【0105】
本実施形態の直流リアクトル装置10Lの電圧源15Hにおいては、直流リアクトル主巻線12は直流回路の正側と負側に分割され、該分割主巻線12A,12Bは直流ラインに接続される。直流リアクトル補助巻線14には、平滑コンデンサ4の電圧を電源とするチョッパ回路31が接続されている。
【0106】
本実施形態の直流リアクトル装置10Lによれば、請求項9と請求項12と同様の効果を生じることができる。
【0107】
本発明の第14の請求項に対応する実施形態を図19に示す。
【0108】
本実施形態の直流リアクトル装置10Mの電圧源15Iにおいては、直流リアクトル補助巻線14に対して、更に追加された直流リアクトル追加補助巻線14´の先にダイオード32を接続して平滑コンデンサ4に接続する通電回路33を設けることにより、整流波形の波高値付近で直流リアクトル補助巻線14に流れる電流を少なくでき、電圧源を構成するチョッパ回路34の電力損失を下げる事ができる。
【0109】
また直流リアクトル主巻線12に印加される電圧も低減されるため、主電流のリップルが低減する。
【0110】
また電流を流し出す側のチョッパ回路34の半導体スイッチング素子を直流リアクトル主巻線12と3相全波整流器2との間に接続し、給電することにより、直流リアクトル装置10Mを流れる電流を低減させ更に電力損失を低減する事ができる。
【0111】
本実施形態の直流リアクトル装置10Mによれば、鉄心13の磁気飽和を抑制すると共に、直流リアクトル補助巻線14に追加された直流リアクトル追加補助巻線14´の先にダイオード32を接続して平滑コンデンサ4ヘの通電回路33を設けることにより、整流波形の波高値付近で直流リアクトル補助巻線14に流れる電流を低減することが可能となり、電圧源15Iを構成するチョッパ回路34の電力損失を低減することができる。
【0112】
本発明の第15の請求項に対応する実施形態を図20に示す。
【0113】
本実施形態の直流リアクトル装置10Nの電圧源15Jにおいては、平滑コンデンサ4を直列に分離し、コンデンサ4A,4Bとして構成することにより、図16の構成に比べてインバータ回路35を1個で済ますことができ、更なる低コスト化を実現することができる。
【0114】
本実施形態の直流リアクトル装置10Nによれば、鉄心13の磁気飽和を抑制すると共に、平滑コンデンサ4を直列に分離して構成することにより、インバータ回路35を1個で済ますことができ、更なる低コスト化を実現することができる。
【0115】
本発明の他の実施形態を図21に示す。
【0116】
図21に示すように本実施形態は、3相交流電源1に流系統インダクタンス6を介して接続され交流電圧を整流するブリッジ整流回路2とこのブリッジ整流回路2からの整流電圧から交流成分を除去する平滑コンデンサ4との間に接続され任意の電圧波形を発生する電圧源51と、直流リップルを補償するように電圧源51を制御するべく電圧指令信号を出力する制御回路52とからなる高調波抑制制御装置50Aである。
【0117】
本実施形態の高調波抑制制御装置50Aによれば、制御回路52により直流リップルを補償する補償電圧指令信号を生成し、電圧源51に出力する。これにより直流リップルが抑制されるものとなる。
【0118】
本発明の第16の請求項に対応する実施形態を図22に示す。
【0119】
図22に示すように本実施形態の高調波抑制制御装置50Bは、コンデンサとこれに並列接続されるスイッチング素子から構成される単相ブリッジ回路61と、本単相ブリッジ回路61のPWMスイッチングにより発生する高調波を除去するために並列接続されたLCフィルタ回路である小型リアクトル62とフィルタコンデンサ64と、減衰抵抗63とを有する。また、電圧検出器67を有し、系統の線間電圧を検出し、制御回路66に出力する。電圧検出器69は、単相ブリッジ回路61のコンデンサ電圧を検出し、制御回路66に出力する。電流検出器67は、小型リアクトル62に流れ込む電流を検出し制御回路66に出力する。
【0120】
また、本実施形態の高調波抑制制御装置50Bが組み込まれた整流平滑回路には、スイッチ71及び抵抗72からなる初期充電回路70が設けられている。
【0121】
次に図23を参照して図22における制御回路66の詳細を説明する。図23に示すように本実施形態の制御回路66は、リップル補償パタン発生部301と、電流制御部305と、コンデンサ電圧制御部310と、PWM制御部315から構成される。
【0122】
リップル補償パタン発生部301は、直流電圧指令値302と電圧検出器214から入力した系統の線間電圧信号から演算により算出された直流電圧演算値303を減算し、偏差量を算出する。この偏差量に直流電圧制御ゲイン304を乗算することによりリップル補償パタンを生成する。
【0123】
電流制御部305は、直流電流指令値306から電流検出器215から入力した直流電流検出値307を減算し、ハイパスフィルタ308により高調波成分の補償量を算出し、これに比例ゲイン309を乗算することにより、高調波電流補償量を生成する。
【0124】
コンデンサ電圧制御部310は、コンデンサ電圧指令値311からコンデンサ電圧検出値312を減算し偏差量を算出する。比例制御部313において偏差量に比例ゲインG3を乗算し、サンプル・ホールドする。積分制御部314は、偏差量に積分ゲインG4を乗算し、積分値をサンプル・ホールドする。比例制御部313と積分制御部314の出力を加算し、コンデンサ電圧補償量を生成する。
【0125】
リップル補償パタンと高調波電流補償量とコンデンサ電圧補償量は、互いに加算され、電圧指令信号として、PWM制御部315に対して出力される。
【0126】
PWM制御部315は、比較部317において電圧指令信号と電圧指令とキャリヤ信号発生部316から入力したキャリヤ信号とを比較し、PWM指令信号をゲート駆動回路212に対して出力する。
【0127】
ゲート駆動回路212は、制御回路213から入力した電圧指令信号に基づき単相ブリッジ回路217の各スイッチング素子209をオン・オフする制御信号を生成し出力する。
【0128】
図24(a)(b)に系統インダクタンス6が40[μH]の場合の本実施形態における交流電流波形と高調波分布を示す。総合電流歪みTHDは30.3[%]であり、従来のDCLを適用した場合の1/3以下に低減している。またこの場合の電流ピーク値は、38.3[A]であり、従来のDCL方式の場合の1/2に抑制されている。
【0129】
図25は上述した場合の平滑コンデンサ4の直流電圧波形である。直流電圧は0.3[%]の変動を示している。従来のDCLを適用した場合に比較して直流電圧変動を1/10以下に抑制している。
【0130】
図26(a)(b)に系統インダクタンス6が200[μH]の場合の本実施形態における交流電流波形と高調波分布を示す。総合電流歪みTHDは27.9[%]であり、従来のDCLを適用した場合の1/2に低減している。またこの場合の電流ピーク値は、25.7[A]であり、従来のDCL方式の場合の2/3に抑制されている。
【0131】
図27はこの場合の平滑コンデンサ4の直流電圧波形である。直流電圧は0.2[%]の変動を示している。従来のDCLを適用した場合に比較して直流電圧変動を1/15に抑制している。
【0132】
本実施形態の高調波抑制制御装置50Bによれば、制御回路66が出力する、リップルを抑制する電圧指令信号に基づき、電圧源である単相ブリッジ回路61が制御され、交流電源側の高調波電流を抑制することができる。また直流リップルが抑制され、電流ピークを抑制することが可能となる。
【0133】
更に平滑コンデンサ4の電圧変動を抑制でき、直流電圧の安定化を実現することができる。これにより平滑コンデンサ4の容量を低く選ぶことが可能となり、システムの小型・低価格化が可能となる。またシステムの長寿命化が図れ、信頼性が改善される。
【0134】
次に、図28を参照して請求項17に対応する実施形態である制御回路の詳細を説明する。本実施形態の制御回路は、図23における制御回路に置き換わるものであり、図23における制御回路に過電流保護回路803からなる過電流保護部801を設けたものである。
【0135】
本実施形態の過電流保護部801においては、過電流しきい値ILT802と直流電流検出値ILを入力し、直流電流検出値ILが過電流しきい値ILT未満の場合は、C1とC3にはHighレベルを出力し、C2とC4にはLowレベルを出力する。そうではなくて直流電流検出値ILが過電流しきい値ILT以上の場合は、C1とC3にはLowベルを出力しC2とC4にはHighレベルを出力する。
【0136】
PWM制御部315の出力は、ANDゲート804とORゲート805により、過電流保護部801の出力と論理演算処理される。過電流状態でない場合は、各論理ゲート部は、PWM制御部315の出力信号を出力する。そうではなくて過電流状態の場合は、各論理ゲート部は、単相ブリッジ回路61の両方の上アームをオフし、両方の下アームをオンする。この結果、過電流時の突入電流は、下アームのみを通電することになり、単相ブリッジ回路61のスイッチング素子の電流容量を適切に選択することにより、過電流保護を行うことが可能となる。
【0137】
この場合、単相ブリッジ回路61の両方の上アームをオフし、両方の下アームをオンしたが、逆に両方の上アームをオンし、両方の下アームをオフしても良い。
【0138】
本実施形態の高調波抑制制御装置50Bによれば、定常時は請求項16と同様の効果を得ることができる。また、系統の瞬停、再投入時に突入過電流が発生する場合のような過渡状態においても、システムを保護することができるので、システムの信頼性を改善することができる。
【0139】
次に図29を参照して本発明の請求項18に対応する実施形態を示す。
【0140】
本実施形態の高調波抑制制御装置50Cは、過電流保護を行う両上アーム又は両下アームを複数のスイッチング素子により構成した単相ブリッジ61Aとする。このような単相ブリッジ61Aとすることにより、電流容量の小さい複数のスイッチング素子を組み合わせることにより、低コストでありながら、信頼性の高いシステムを構成することが可能となる。また過電流の大きさに応じて柔軟に保護システムを構築することが可能となる。
【0141】
本実施形態の高調波抑制制御装置50Cによれば、請求項17と同様の効果を得ることができる。また電流容量の小さいスイッチング素子を組み合わせることにより、低コストでありながら信頼性の高いシステムを構築することが可能である。また、過電流容量に応じた柔軟なシステムを構築することができる。
【0142】
図29に本発明の請求項19に対応する実施形態を示す。
【0143】
本実施形態の高調波抑制制御装置50Dは、平滑コンデンサ4に直列にスイッチング素子と抵抗を並列接続した過電流抑制回路80を接続し、変流器81及び電流検出器82を設けて、負荷電流を検出する。
【0144】
図31に本実施形態の制御回路61Bの構成を示す。過電流抑制部1101は、過電流抑制制御部1105が、過電流しきい値ICT1102とコンデンサ電流検出値IC(1103)とを比較し、過電流抑制装置制御信号1104を出力する。コンデンサ電流検出値IC(1103)が、過電流しきい値ICT(1102)より小さい場合は、過電流抑制装置制御信号1104はオンとする。そうではなくてコンデンサ電流検出値IC(1103)が、過電流しきい値ICT(1102)より大きい場合は、過電流抑制装置制御信号1104はオフとする。これにより過電流を抑制することができる。
【0145】
本実施形態の高調波抑制制御装置50Dによれば、平滑コンデンサ4に直列にスイッチング素子と抵抗を並列接続した過電流抑制回路80を設けたことにより、正常時はスイッチング素子をオンすることにより従来の平滑作用を実現し、過電流時はスイッチング素子をオフすることにより過電流を抑制することができ、これにより請求項16と同様の効果を得ることができる。
【0146】
図32に本発明の請求項20に対応する実施形態を示す。
【0147】
本実施形態の高調波抑制制御装置50Eは、請求項16に対応する実施形態から、単相ブリッジ回路61のPWMスイッチングにより発生する高調波を除去するLCフィルタ回路を取り除いて構成したものである。
【0148】
本実施形態の高調波抑制制御装置50Eによれば、請求項16の構成と比較して、LCフィルタ回路を構成する小型リアクトル、減衰抵抗、フィルタコンデンサ無しで、容易に装置を構成することができる。
【0149】
図33に本発明の請求項21に対応する実施形態を示す。
【0150】
本実施形態の高調波抑制制御装置50Fは、請求項16に対応する実施形態から、PWMスイッチングによる高周波を低減する減衰抵抗と、LCフィルタを構成するフィルタコンデンサとを取り除いて構成したものである。
【0151】
本実施形態の高調波抑制制御装置50Fによれば、請求項16の構成と比較して、減衰抵抗とフィルタコンデンサ無しで、容易に装置を構成することができる。
【0152】
図34に本発明の請求項22に対応する実施形態を示す。
【0153】
本実施形態の高調波抑制制御装置50Gは、請求項16に対応する実施形態から、PWMスイッチングによる高周波を低減する減衰抵抗を取り除いて構成したものである。
【0154】
本実施形態の高調波抑制制御装置50Gによれば、請求項16の構成と比較して、減衰抵抗無しで、容易に置を構成することができる。
【0155】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、トランスの磁気飽和を抑制するとともに交流電源側の電流ピークと高調波電流を大幅に抑制する直流リアクトル装置を提供することができ、また、交流電源側の電流ピークと高調波電流を大幅に低減するとともに、直流リンク電圧を安定化する高調波抑制制御装置を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の請求項に対応する実施形態の直流リアクトル装置を示す回路図。
【図2】 同実施形態の直流リアクトル装置における3相全波整流電圧と平滑電圧の波形を示す図。
【図3】 同実施形態の直流リアクトル装置における補償電圧と直流電圧の波形を示す図。
【図4】 本発明の第2の請求項に対応する実施形態の直流リアクトル装置を示す回路図。
【図5】 同実施形態の直流リアクトル装置における制御部の詳細な構成図。
【図6】 同実施形態の直流リアクトル装置における交流電流波形と高調波分布を示す図。
【図7】 同実施形態の直流リアクトル装置における直流電圧波形を示す図。
【図8】 本発明の第3の請求項に対応する実施形態の直流リアクトル装置を示す回路図。
【図9】 本発明の第4の請求項に対応する実施形態の直流リアクトル装置を示す回路図。
【図10】 本発明の第5の請求項に対応する実施形態の直流リアクトル装置を示す回路図。
【図11】 本発明の第6の請求項に対応する実施形態の直流リアクトル装置を示す回路図。
【図12】 本発明の第7の請求項に対応する実施形態の直流リアクトル装置を示す回路図。
【図13】 本発明の第8の請求項に対応する実施形態の直流リアクトル装置を示す回路図。
【図14】 本発明の第9の請求項に対応する実施形態の直流リアクトル装置を示す回路図。
【図15】 本発明の第10の請求項に対応する実施形態の直流リアクトル装置を示す回路図。
【図16】 本発明の第11の請求項に対応する実施形態の直流リアクトル装置を示す回路図。
【図17】 本発明の第12の請求項に対応する実施形態の直流リアクトル装置を示す回路図。
【図18】 本発明の第13の請求項に対応する実施形態の直流リアクトル装置を示す回路図。
【図19】 本発明の第14の請求項に対応する実施形態の直流リアクトル装置を示す回路図。
【図20】 本発明の第15の請求項に対応する実施形態の直流リアクトル装置を示す回路図。
【図21】 本発明の他の実施形態の高周波抑制制御装置を示す回路図。
【図22】 本発明の請求項16に対応する実施形態の高周波抑制制御装置を示す回路図。
【図23】 本発明の請求項16に対応する実施形態における制御回路の詳細な構成図。
【図24】 本発明の請求項16に対応する実施形態における系統インダクタンス40[μH]である場合の交流電流波形と高調波分布を示す図。
【図25】 本発明の請求項16に対応する実施形態における系統インダクタンス40[μH]である場合の直流電圧波形を示す図。
【図26】 本発明の請求項16に対応する実施形態における系統インダクタンス200[μH]である場合の交流電流波形と高調波分布を示す図。
【図27】 本発明の請求項16に対応する実施形態における系統インダクタンス200[μH]である場合の直流電圧波形を示す図。
【図28】 本発明の請求項17に対応する実施形態における制御回路の詳細な構成図。
【図29】 本発明の請求項18に対応する実施形態の高周波抑制制御装置を示す回路図。
【図30】 本発明の請求項19に対応する実施形態の高周波抑制制御装置を示す回路図。
【図31】 同実施形態における制御回路の詳細な構成図。
【図32】 本発明の請求項20に対応する実施形態の高周波抑制制御装置を示す回路図。
【図33】 本発明の請求項21に対応する実施形態の高周波抑制制御装置を示す回路図。
【図34】 本発明の請求項22に対応する実施形態の高周波抑制制御装置を示す回路図。
【図35】 従来の直流リアクトル装置の一例を示す図。
【図36】 従来の直流リアクトル装置における直流電圧と直流電流の波形を示す図。
【図37】 従来の直流リアクトル装置における交流電流波形と高調波分布を示す図。
【図38】 従来の直流リアクトル装置における直流電圧波形を示す図。
【図39】 従来のDCL方式適用時において系統インダクタンス40[μH]である場合における交流電流波形と高調波分布を示す図。
【図40】 従来の直流リアクトル装置おいて系統インダクタンス40[μH]である場合における直流電圧波形を示す図。
【図41】 従来の直流リアクトル装置おいて系統インダクタンス200[μH]である場合における交流電流波形と高調波分布を示す図。
【図42】 従来の直流リアクトル装置おいて系統インダクタンス200[μH]である場合における直流電圧波形を示す図。
【符号の説明】
1…3相交流電源電源
2…3相ブリッジ整流回路
4…平滑コンデンサ
5…負荷
6…系統インダクタンス
10,10A〜10N…直流リアクトル装置
11…直流リアクトル
12…直流リアクトル主巻線
13…直流リアクトル鉄心
14…直流リアクトル補助巻線
15,15A〜15J…電圧源
16…制御回路
50A〜50G…高周波抑制制御装置
51…電圧源
52…制御回路
61,61A…単相ブリッジ回路
62…小型リアクトル
63…減衰抵抗
64…フィルタコンデンサ
65…ゲート駆動回路
66,66A,66B…制御回路
67…電圧検出器
68…電流検出器
69…電圧検出器
70…初期充電回路
71…スイッチ
72…抵抗

Claims (22)

  1. 交流電源を整流し平滑する整流平滑回路を構成する整流器と平滑コンデンサとの間に挿入される直流リアクトル装置において、
    直流リアクトルと、
    この直流リアクトル鉄心に巻込まれた直流リアクトル補助巻線と、
    この直流リアクトル補助巻線に接続され任意の電圧波形を発生する電圧源と、
    直流リアクトルの磁気飽和を抑制すると共に直流リップルを補償するように前記電圧源を制御する制御手段と
    を具備することを特徴とする直流リアクトル装置。
  2. 前記電圧源は、前記直流リアクトル補助巻線に接続したチョッパ回路から構成され、
    前記制御手段は、
    前記交流電源の交流線間電圧を検出する電圧検出回路と、
    前記整流平滑回路の直流電流を検出する電流検出回路と、
    前記電圧検出回路から入力した線間電圧信号から全波整流電圧信号を算出し、直流コンデンサ電圧指令値との差として算出される直流リップル補償電圧を直流リアクトル主巻線側のリップル補償電圧に換算し出力するリップル補償パタン発生部と、
    前記電流検出回路から入力した直流電流検出値を用いて磁気飽和抑制制御を行い、前記リップル補償パタン発生部から入力したリップル補償電圧を加算し、リップル補償電圧指令値として出力する磁気飽和抑制制御部と、
    リップル補償電圧指令値と正側キャリア発生部及び負側キャリア発生部が発生するキャリア信号に基づきPWM制御を行い前記電圧源に対してPWM波形の電圧を出力させるPWM制御部とから構成され、
    前記制御手段は、前記補助巻線に対して直流リップルにより発生する直流リアクトル鉄心の主磁束を減じる向きの電流を流す電圧を印加するように前記電圧源を制御することを特徴とする請求項1記載の直流リアクトル装置。
  3. 前記電圧源は、前記チョッパ回路に代えて、前記補助巻線に取り付けられ当該補助巻線に印加する電圧の極性を切り替えて前記補助巻線の双方向に電流が流れるようにするスイッチを備えることを特徴とする請求項2記載の直流リアクトル装置。
  4. 前記電圧源は、前記チョッパ回路に代えて、前記直流リアクトル鉄心の主磁束を減じる向きに電流が流れるように制御する別のチョッパ回路を備えることを特徴とする請求項2記載の直流リアクトル装置。
  5. 前記電圧源は、前記チョッパ回路に代えて、前記電圧源を直流リアクトル補助巻線に双方向に電流が流れるように制御するインバータ回路を備えることを特徴とする請求項2記載の直流リアクトル装置。
  6. 前記電圧源は、前記チョッパ回路に代えて、前記直流リアクトル補助巻線の各端子にそれぞれ接続した第1,第2のチョッパ回路と、直流電圧源とにより構成することを特徴とする請求項2記載の直流リアクトル装置。
  7. 前記電圧源は、前記チョッパ回路に代えて、単相ブリッジ電圧型インバータ回路と直流電圧源とにより構成することを特徴とする請求項2記載の直流リアクトル装置。
  8. 前記電圧源は、前記直流リアクトル補助巻線と前記第1,第2のチョッパ回路との間に挿入された、抵抗器と短絡器とから成る並列回路を具備することを特徴とする請求項6記載の直流リアクトル装置。
  9. 前記電圧源は、前記直流リアクトルに代えて、直流の正側と負側とに分けて配置した主巻線を有する別の直流リアクトルを備えることを特徴とする請求項2記載の直流リアクトル装置。
  10. 前記電圧源は、前記チョッパ回路に代えて、前記全波整流回路又は前記平滑コンデンサの電圧を電源として動作するチョッパ回路を備えることを特徴とする請求項2記載の直流リアクトル装置。
  11. 前記電圧源は、前記チョッパ回路に代えて、前記全波整流回路又は前記平滑コンデンサの電圧を電源として動作するインバータ回路を備えることを特徴とする請求項2記載の直流リアクトル装置。
  12. 前記電圧源は、前記チョッパ回路に代えて、前記整流平滑回路の電圧を電源とするチョッパ回路と、前記直流リアクトル補助巻線と前記チョッパ回路の間に接続する抵抗器と短絡器とから成る並列回路とを備えることを特徴とする請求項2記載の直流リアクトル装置。
  13. 前記直流リアクトルに代えて、直流の正側と負側に分けて配置した直流リアクトル主巻線を有する別の直流リアクトルを備えると共に前記チョッパ回路は、前記平滑コンデンサの電圧を電源とすることを特徴とする請求項2記載の直流リアクトル装置。
  14. 前記電圧源がチョッパ回路又はインバータ回路であり、前記平滑コンデンサヘの通電回路として前記直流リアクトル補助巻線に追加した別の直流リアクトル補助巻線及びダイオードを設けたことを特徴とする請求項2記載の直流リアクトル装置。
  15. 前記平滑コンデンサは、直列に分離し複数の平滑コンデンサからなることを特徴とする請求項2記載の直流リアクトル装置。
  16. 交流電源に接続され交流電圧を整流するブリッジ整流回路と整流電圧から交流成分を除去する平滑コンデンサとの間に接続されコンデンサとスイッチング素子から構成されリップルを抑制する単相ブリッジ回路と、
    この単相ブリッジ回路のPWMスイッチングにより発生する高調波を除去するLCフィルタを構成する小型リアクトルと、
    PWMスイッチングによる高周波を低減する減衰抵抗と、LCフィルタを構成するフィルタコンデンサと、
    前記交流電源の線間電圧を検出する電圧検出器と、
    前記単相ブリッジ回路のコンデンサ電圧を検出する電圧検出器と、
    前記小型リアクトルに流れ込む電流を検出する電流検出器と、
    検出した交流線間電圧とコンデンサ電圧と直流電流の検出値から算出したリップル補償量に基づきPWM制御を行いリップルを抑制するスイッチング指令信号を出力する制御手段と、
    この制御手段から入力したスイッチング指令信号に基づき各スイッチング素子を制御するゲート信号を出力するゲート駆動回路と
    を具備することを特徴とする高調波抑制制御装置。
  17. 過電流閾値と直流電流値を比較することにより過電流状態を検出し過電流制御信号を出力する過電流判定回路と、
    過電流制御信号とPWM制御部の出力であるスイッチング指令信号を入力し論理ゲートにより単相ブリッジ回路の両下アームを常時オン又はオフとし両上アームを常時オフ又は オンに制御することにより過電流保護を行う過電流保護回路と
    を具備することを特徴とする請求請16記載の高調波抑制制御回路。
  18. 前記単相ブリッジ回路における両方の上アーム又は下アームが複数のスイッチング素子を並列接続して構成されたことを特徴とする請求請16記載の高調波抑制制御回路。
  19. 前記平滑コンデンサに直列に接続したスイッチング素子と抵抗とを並列接続して成る過電流抑制装置と、
    前記平滑コンデンサに流入する電流を検出する電流検出器と、
    正常時は前記スイッチング素子を常時オン状態にしておき過電流検出時に前記スイッチング素子をオフすることにより過電流を抑制する過電流抑制部と
    を具備することを特徴とする請求請16記載の高調波抑制制御装置。
  20. 流電源に接続され交流電圧を整流するブリッジ整流回路と整流電圧から交流成分を除去する平滑コンデンサとの間に接続されコンデンサとスイッチング素子から構成されリップルを抑制する単相ブリッジ回路と、
    前記交流電源の線間電圧を検出する電圧検出器と、
    前記単相ブリッジ回路のコンデンサ電圧を検出する電圧検出器と、
    前記単相ブリッジ回路に流れ込む電流を検出する電流検出器と、
    検出した交流線間電圧とコンデンサ電圧と直流電流の検出値から算出したリップル補償量に基づきPWM制御を行いリップルを抑制するスイッチング指令信号を出力する制御手段と、
    この制御手段から入力したスイッチング指令信号に基づき各スイッチング素子を制御するゲート信号を出力するゲート駆動回路と
    を具備することを特徴とする高調波抑制制御装置。
  21. 交流電源に接続され交流電圧を整流するブリッジ整流回路と整流電圧から交流成分を除去する平滑コンデンサとの間に接続されコンデンサとスイッチング素子から構成されリップルを抑制する単相ブリッジ回路と、
    この単相ブリッジ回路のPWMスイッチングにより発生する高調波を除去するフィルタを構成する小型リアクトルと、
    前記交流電源の線間電圧を検出する電圧検出器と、単相ブリッジ回路のコンデンサ電圧を検出する電圧検出器と、
    前記小型リアクトルに流れ込む電流を検出する電流検出器と、
    検出した交流線間電圧とコンデンサ電圧と直流電流の検出値から算出したリップル補償量に基づきPWM制御を行いリップルを抑制するスイッチング指令信号を出力する制御手段と、
    この制御手段から入力したスイッチング指令信号に基づき各スイッチング素子を制御するゲート信号を出力するゲート駆動回路と
    を具備することを特徴とする高調波抑制制御装置。
  22. 交流電源に接続され交流電圧を整流するブリッジ整流回路と整流電圧から交流成分を除去する平滑コンデンサとの間に接続されコンデンサとスイッチング素子から構成されリップルを抑制する単相ブリッジ回路と、
    この単相ブリッジ回路のPWMスイッチングにより発生する高調波を除去するLCフィルタを構成する小型リアクトルと、
    LCフィルタを構成するフィルタコンデンサと、
    前記交流電源の線間電圧を検出する電圧検出器と、単相ブリッジ回路のコンデンサ電圧を検出する電圧検出器と、
    前記小型リアクトルに流れ込む電流を検出する電流検出器と、
    検出した交流線間電圧とコンデンサ電圧と直流電流の検出値から算出したリップル補償量に基づきPWM制御を行いリップルを抑制するスイッチング指令信号を出力する制御手段と、
    この制御手段から入力したスイッチング指令信号に基づき各スイッチング素子を制御するゲート信号を出力するゲート駆動回路と
    を具備することを特徴とする高調波抑制制御装置。
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