JP2005006455A - 整流装置 - Google Patents

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Masaaki Shigeta
正昭 繁田
Kazuhiro Nakajima
和弘 中島
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Abstract

【課題】三相交流電源側に流出する高調波電流を少なくした整流装置を提供する。
【解決手段】三相交流電源101は、同次フィルタ111、主三相全波整流器103及び変圧器106に並列に入力される。ここで、主三相全波整流器103に入力された三相交流は直流に変換される。また、変圧器106に入力された三相交流は6相交流に変換され、さらに2台の補助三相全波整流器107,108により直流に変換される。主三相全波整流器103及び補助三相全波整流器107,108により変換された直流は、電圧発生手段405によりリップル分が低減される。
このようにしてリップル分が低減されること、および、三相交流電源101入力部の線間に同次フィルタ111を設けたことにより、三相交流電源側に流出する高調波電流は低減される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、交流電源側に流出する高調波電流を少なくすることができる整流装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、エレクトロニクス技術を応用した電気機器は急速な普及を示し、産業分野における省力化・自動化になくてはならない存在となっている。反面、これに伴い、整流装置等のエレクトロニクス機器から発生する高調波が他の電気機器へ障害を与えるという問題が年々増加してきた。このため、平成6年9月に通産省資源エネルギー庁(当時)は、高調波抑制対策ガイドラインを制定し、需要家が高調波発生機器を新設、増設又は更新する際に、その需要家から流出する高調波電流の上限値を規定している。
【0003】
ここではまず、高調波を発生する機器として従来三相交流電圧を直流電圧に変換する場合に多く用いられる6個の整流素子で構成される三相全波整流回路を取り上げ、このような三相全波整流回路から電源側に流出する高調波について説明する。
【0004】
図13は、このような6個の整流素子で構成される三相全波整流回路を用いた従来の整流装置(6相全波整流器)の構成図である。
【0005】
図13に示すように、この整流装置は三相全波整流回路1303と、直流リアクトル(DCL)1304と、平滑コンデンサ1305から成り、三相交流電源1303は三相全波整流回路1303の交流側端子に入力される。三相全波整流回路1303は、入力された三相交流を整流し、電源周波数fsの6倍の周波数のリップルを含む三相全波整流電圧Vrecを直流側に出力する。直流側に出力された三相全波整流電圧Vrecは、直流リアクトル1304及び平滑コンデンサ1305により、リップルが低減されて負荷1306に供給される。
【0006】
図14は、この電源周波数fsの6倍の周波数のリップルを含む三相全波整流電圧Vrecすなわち6相整流電圧Vrecについての波形図である。この6相整流電圧Vrecの平均値Vdeは、系統インダクタンス1302の影響による重なり角をθ0、系統線間電圧実効値をVLLとすると下記の(1)式で表される。
【0007】
また、6相整流電圧Vrecの最小値Vminは(2)式で表される。したがって、この(1),(2)式より平均値Vdeと最小値Vminとの差電圧ΔVdeは、(3)式のように表される。
【0008】
さらに、直流電圧リップル実効値ΔVrは、差電圧ΔVdeを振幅とする三角波近似により(4)式のように表される。したがって、直流電圧リップルによる直流電圧変動率は(5)式のように表される。このとき、θ0の値が15.3°であるとすると、電圧変動率は、結局、(6)式のように表される。
【0009】
【数1】
Figure 2005006455
ここで、上記直流電圧リップル実効値ΔVrは、電源周波数fsの6倍の周期6fsで振動する高調波電圧であり、この高調波成分が電源側に流出し、他の需要家等に種々の障害を引き起こしている。
【0010】
かかる問題を解決する手段として、例えば、直流リアクトルの設置や3台の三相全波整流回路を用いることにより18相のAC/DCコンバータを構成したもの等がある(特開平4−229077号公報)。
【0011】
次に、このような18相のAC/DCコンバータを採用した従来の整流装置について説明する。図15は、この18相のAC/DCコンバータを採用した整流装置の一例についての構成図である。
【0012】
図15に示した、18相のAC/DCコンバータを採用した従来の整流装置は、電源ラインR1、S1、T1に対して、電圧が等しく位相がそれぞれ+40°及び−40°ずれた6相の交流を出力する2つの変圧器1503と変圧器1504とを用いることを特徴とする。
【0013】
すなわち、これら2つの変圧器1503と変圧器1504からの出力は、ラインR2、S2、T2及びR3、S3、T3を介して、それぞれ三相全波整流器1505と1506とに接続され、更に電源ラインR1、S1、T1には、三相全波整流器1507が直接接続された構成となっている。なお、3台の三相全波整流器1505、1506,1507の出力は、直流ラインPとNに並列接続される。
【0014】
図16は従来の18相整流器変圧器の出力電圧ベクトル図である。
【0015】
図16において、R1、S1、T1は、三相交流電源電圧の各相電圧に対応する。これらの三相電圧は、三相全波整流器1507に入力する。一方、変圧器1503からは、R1、S1、T1を頂点として形成される正三角形を+40°回転させて得られる正三角形の頂点R2、S2、T2に対応する三相電圧が出力される。同様に、変圧器1504からは、R1、S1、T1を頂点として形成される正三角形を−40°回転させて得られる正三角形の頂点R3、S3、T3に対応する三相電圧が出力される。
【0016】
このように構成された18パルス変換器では、三相全波整流器1507を通して出力される直流の電圧リップルの谷間を埋めるように三相全波整流器1505または三相全波整流器1507が導通するため、電圧リップルは小さくなるとともに、高調波が低減する。
【0017】
図17は、従来の18相のAC/DCコンバータによる整流電圧波形を示す。
【0018】
ここで、18相整流された電圧波形を次式(7)〜(9)で定義する。
【0019】
V1=VLLcos(θ+10) (7)
V2=VLLcos(θ−10) (8)
V3=VLLcos(θ−30) (9)
ここで、位相θ2はV1とV2の平均値がV3と等しくなる位相であり、次式(10)により計算される。
【0020】
Figure 2005006455
この場合の18相整流電圧平均は、次式(11)により算出される。
【0021】
【数2】
Figure 2005006455
ここで、
【数3】
Figure 2005006455
(12)〜(15)式を(11)式に代入して整理すると、
【数4】
Figure 2005006455
となる。
【0022】
18相整流電圧Vrecの最小値Vminは、次式(17)で表現される。
【0023】
【数5】
Figure 2005006455
よって整流電圧の平均値Vdeと最小値Vminの差ΔVdeは、(16)、(17)式より、
【数6】
Figure 2005006455
となる。この差電圧ΔVを振幅とする三角波近似により直流電圧リップル実効値ΔVrを計算すると、直流電圧リップル実効値ΔVrは次式(19)で表現される。
【0024】
【数7】
Figure 2005006455
よって直流電圧リップルによる直流電圧変動率は、
【数8】
Figure 2005006455
系統インダクタンスLの変化率に対する重なり角の変化率が、√(L/L0)あると近似すると(L0は定格値)、系統インダクタンスが3倍になると重なり角は√3倍に増加する。
【0025】
従って6相整流時の重なり角が15.3°である場合、18相整流時の重なり角は、
重なり角=15.3°×√3=26.5° (21)
となる。このとき
θ1 = 6.5° (22)
θ2 = 13.4° (23)
θ3 = 26.5° (24)
となる。(22)〜(24)を(20)に代入すると、18相整流時の直流電圧変動率は、
【数9】
Figure 2005006455
となる。
【0026】
従って18相整流時の直流電圧変動は、6相整流時の直流電圧変動率(6)式と比較すると、約1/3に低減されていることが分かる。つまり、18相のAC/DCコンバータを採用した場合、先に述べた6個の整流素子で構成される3相全波整回路を用いた整流装置に比べ、大幅に電源側に流出する高調波が低減される。
【0027】
例えばここで、系統線間電圧実効値VLLを200[V]とすると、(25)式より直流電圧変動は、
ΔVr≒5.1[V] (26)
となる。
【0028】
【特許文献1】
特開2003−88124号公報
【0029】
【特許文献2】
特開2002−10646号公報
【0030】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、18相のAC/DCコンバータを採用した整流装置を用いた場合、電源側に流出する高調波電流はかなり低減されるものの、第17及び第19高調波電流が電源側に流出する。また、上述の18相のAC/DCコンバータを採用した整流装置においては、変圧器から電源の三相交流電圧と等しい大きさの電圧が出力される。したがって、3つの三相全波整流器は均等に導通することとなり、各々の三相全波整流器に流れる電流も均等となる。
【0031】
このため、2台の変圧器を介して整流される電流は全体の2/3となり、その電流容量に耐える容量の変圧器が必要となる。一方、18相のAC/DCコンバータを採用した整流装置において、整流装置の体積のほとんどを変圧器が占めるため、かかる容量の変圧器を用いることは、整流装置の小型化の妨げとなる。
【0032】
また整流器の直流側に設置した直流リアクトルは、通過電流がすべて鉄心の励磁電流となるため磁気飽和しやすく、磁気飽和を避けるためには、鉄心断面積を大きく作る必要がある。しかし鉄心断面積を大きくすると装置が大型化し、コストアップを招くため、 十分な大きさの鉄心断面積を確保しない場合が多い。一方、十分な大きさの鉄心断面積を確保しないと電流波形の波高値付近で鉄心が磁気飽和してしまい、電流ピークを十分抑制できなくなる。また、磁気飽和が発生すると電流平滑作用が損なわれ電源高調波を十分に低減できなくなる。このため、従来の整流装置では交流電源側に流出する高調波電流が多く残存し、全調波歪THDも54[%]程度までしか改善されていなかった。
【0033】
さらに、直流リアクトルのインダクタンス値を大きくするだけだと、入力電流の過渡的な変化が遅くなり、負荷急変に対して入力電流が急速に応答できないため、直流平滑コンデンサの端子間電圧が大きく変動してしまい直流リンク電圧の安定性が損なわれる。
【0034】
一方、交流電源側に流出する高調波電流を抑制するためには、特開平9−182441に記載のような制御機能を有する三相整流装置を適用しても良いが、この装置は、スイッチング素子のコストが高いため、コストがアップしてしまう。
【0035】
また、直流リンク部に直接チョッパを挿入する方法によってもピーク電流や交流電源側に流出する高調波電流を抑制することができるが、スイッチング素子に主電流が流れるため、スイッチング素子の電流容量を高くすることが必要となり、スイッチング素子での電力損失が大きくなる。
【0036】
本発明の目的は、交流電源側に流出する高調波電流を少なくすることができると共に、直流リンク電圧を安定化することができ、さらに、装置の小型化を図ることが可能な低コストの整流装置の提供を目的とする。
【0037】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る整流装置は、三相交流(R相、S相、T相)を直流に変換する主三相全波整流器と、前記三相交流(R相、S相、T相)の線間に設けた同次フィルタと、前記R相、S相、T相を頂点とした三角形を形成する変圧器ベクトル図において、各頂点を中心にし残りの2個の頂点を結んで円弧を描いたとき、各円弧を3等分する点の各位置に対応する大きさと位相を持つ合計6相の交流を出力する変圧器と、前記変圧器から出力される6相交流を直流に変換し、変換後の直流出力を前記主三相全波整流器の直流出力に並列接続する2台の補助三相全波整流器と、前記並列接続した直流出力に接続し、直流出力に任意の波形の電圧を付加する電圧発生手段と、前記電圧発生手段に、前記並列接続した直流出力の直流リップルを補償するような波形の電圧を発生させるように制御する制御手段と、前記電圧発生手段により電圧を付加した後の直流出力端に設けられた平滑コンデンサと、を具備することを特徴とする。
【0038】
このように、本発明に係る整流装置によれば、三相交流の線間に同次フィルタを設けたので、整流器から交流電源側に流出する高調波電流を抑制することができる。また、変圧器からの出力電圧を電源電圧より低くしたので、補助三相全波整流器の導通期間が短くなり、したがって、変圧器容量を小さくすることが出来る。さらに、電圧発生手段により三相全波整流器の直流出力にリップルを補償するような波形の電圧を付加するので、直流出力の電圧リップルが小さくなる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る整流装置の実施の形態を図1乃至図11を参照して詳細に説明する。
【0040】
図1は本発明の第1の実施の形態を示した全体構成図である。
【0041】
図1に示すように、本実施の形態における整流装置は、三相交流電源101入力部の線間に設けられた同次フィルタ111と、主三相全波整流器103と、変圧器106と、2台の補助三相全波整流器107,108と、電圧発生手段405と、制御手段412と、平滑コンデンサ421とからなる。
【0042】
系統からの三相交流電源101は、同次フィルタ111、主三相全波整流器103及び変圧器106に並列に入力される。ここで、主三相全波整流器103に入力された三相交流は直流に変換される。また、変圧器106に入力された三相交流は6相交流に変換され、さらに2台の補助三相全波整流器107,108により直流に変換される。そして、主三相全波整流器103及び補助三相全波整流器107,108により変換された直流は並列接続され電圧発生手段405に入力される。電圧発生手段405は、制御手段412からの指令により直流リップル分を補償するような電圧を発生させ、入力された直流に付加し、リップル分を低減する。リップル分が低減された直流は、さらに、平滑コンデンサ421により平滑されて負荷422に直流電力として供給される。
同次フィルタ111は、整流装置から発生する17次高調波電流及び19次高調波電流の電源への流出を抑制する。
【0043】
ここで、同次フィルタ111は、インダクタンスLとコンデンサCと抵抗Rを直列に接続し、三相交流電源101入力部の各線間に設けられる。インダクタンスLとコンデンサCの値は、前述の「高調波抑制対策ガイドライン」を満足するように設定する。同様に、抵抗Rの値も「高調波抑制対策ガイドライン」を満足するように設定する。すなわち、低次の高調波電流は電圧発生手段405等により比較的容易に低減させることが可能であるが、低減させることが難しい17次高調波電流及び19次高調波電流を低減させるよう設定する。
【0044】
変圧器106は、入力された三相交流を6相交流に変換する。
【0045】
図2は、変圧器106から出力される6相の電圧ベクトルを表現する変圧器ベクトル図である。
【0046】
図2において、正三角形R1S1T1は変圧器106に入力される電圧ベクトルを示す。これは、正三角形の各頂点R1,S1,T1に対応する大きさ及び位相を持った三相電圧が変圧器106に入力されることを意味する。図中の3つの円弧R1S1,S1T1,T1R1は、それぞれ点T1,R1,S1,を中心とする円弧である。円弧R1S1は点R3及びS2により3等分されている。同様に円弧S1T1、円弧T1R1は各々点S3及びT2、点T3及びR2により3等分されている。
【0047】
ここで、点R2,S2,T2を頂点とする三角形及び点R3,S3,T3を頂点とする三角形は正三角形をなす。変圧器106は、これらの点R2,S2,T2に対応する大きさ及び位相を持った三相交流と、点R3,S3,T3に対応する大きさ及び位相を持った三相交流との合わせて6相の交流を出力する。これらの出力電圧は、図2から明らかなように主三相全波整流器103に入力される三相電圧(点R1,S1,T1に対応する大きさ及び位相を持つ)と比較して、低い電圧値となる。
【0048】
図1に示すように、変圧器106からの6相交流出力のうち点R2,S2,T2に対応する大きさと位相を持った三相交流は補助三相全波整流器107に入力され、点R3,S3,T3に対応する大きさと位相を持った三相交流は補助三相全波整流器108に入力される。補助三相全波整流器107,108からの直流出力は、主三相全波整流器103からの直流出力と並列接続され電圧発生手段405に入力される。
【0049】
図3は、交流各相に対する主三相全波整流器103及び2台の補助三相全波整流器107,108のスイッチング素子の導通状態を表した図である。前述の通り、主三相全波整流器103に入力される電圧値より、補助三相全波整流器107,108に入力される電圧値の方が低い。そのため、主三相全波整流器103のR1,S1,T1の各相が導通状態になる期間は、1周期360°のうちプラス側とマイナス側を合わせて160°であるのに対し、補助三相全波整流器107と108の各相は、導通状態になる期間が40°であり、主三相全波整流器103の1/4の期間となる。従って、交流の電源ラインR1,S1,T1から直流ラインPとNに流れる電流のうち変圧器106及び2つの補助三相全波整流器107と108を介して流れる電流は、全体の1/3となる。すなわち、3台の三相全波整流器に均等に電流が流れるようにした従来例では全体の2/3の電流が変圧器を介して流れていたのに対し、本実施の形態において変圧器106に流れる電流は従来の半分となる。したがって、変圧器容量も従来の半分で良いことになる。
【0050】
補助三相全波整流器107,108及び主三相全波整流器103からの直流出力は並列接続され電圧発生手段405に入力される。電圧発生手段405は、制御手段412からの指令により直流リップル分を補償するような電圧を発生させ、入力された直流に付加し、リップルを低減する。
【0051】
図4は、電圧発生手段405及び制御手段412の詳細構成を図示した全体構成図である。
【0052】
電圧発生手段405の主回路は、ブリッジ回路407と、PWMスイッチングにより発生する高調波を除去するためのLCフィルタ回路と、減衰抵抗410から構成される。なお、電圧発生手段405の入力部には、整流装置起動時に流れる突入電流を制限するため、初期充電回路が設けられている。
【0053】
ブリッジ回路407は、四辺形の各辺にスイッチング素子SW1,SW2,SW3,SW4を配置し、四辺形の1つの対角線にコンデンサ408を配置して接続することで形成される。
【0054】
LCフィルタ回路は、ブリッジ回路407の入力部に直列に接続された小型リアクトル406と、減衰抵抗410と直列接続された状態で電圧発生手段405の入出力部と並列に接続されるフィルタコンデンサ411とから構成される。
【0055】
制御手段412は、主三相全波整流器103に入力される電圧を計測する電圧検出器415と、電圧発生手段405に入力される電流を計測する電流検出器416と、ブリッジ回路407中のコンデンサ408の電圧を計測する電圧検出器417と、ブリッジ回路407中のスイッチング素子SW1,SW2,SW3,SW4のゲートをオン・オフするゲート駆動回路413と、ゲート駆動回路413を制御する制御回路414とで構成される。
【0056】
ここで、ブリッジ回路407において、スイッチング素子SW3とSW4がオンとなりスイッチング素子SW1とSW2がオフとなったときを考える。このとき電圧発生手段405に入力された電流は、小型リアクトルを経由してブリッジ回路407に入り、スイッチング素子SW4、コンデンサ408、スイッチング素子SW3の経路をたどってブリッジ回路407を出て、平滑コンデンサ421及び負荷422に流れる。
【0057】
このとき、コンデンサ408の電圧が一定に保たれているとすれば、電圧発生手段405からの出力電圧は、電圧発生手段405に入力された電圧に比べてコンデンサの電圧分だけ高くなる。
【0058】
同様に、ブリッジ回路407において、スイッチング素子SW1とSW2がオンとなりスイッチング素子SW3とSW4がオフとなったとき、電圧発生手段405からの出力電圧は、電圧発生手段405に入力された電圧に比べてコンデンサの電圧分だけ低くなる。
【0059】
ここで、スイッチング素子SW3とSW4をオンとしスイッチング素子SW1とSW2をオフとする時間幅、あるいはスイッチング素子SW1とSW2をオンとしスイッチング素子SW3とSW4をオフとする時間幅を、電圧発生手段405に入力される直流電圧のリップル波形に合わせて変化させれば(PWM制御)、リップル波形の山を削り谷を埋めるような電圧波形を生成させることが出来る。制御手段412は、このようなPWM制御により、電圧発生手段405に直流リップル分を補償するような電圧を発生させて、リップルを低減させる。
【0060】
図5は本実施の形態における制御回路414の構成図を示す。
【0061】
制御回路414は、リップル補償パタン発生部501と、電流制御部505と、コンデンサ電圧制御部510と、PWM制御部515とから構成される。
【0062】
リップル補償パタン発生部501は、電圧検出器415により計測した三相交流入力の線間電圧信号から演算により、電圧発生手段405の入力部における潮流電圧の瞬時値を示す直流電圧演算値EPNを算出する。そして、直流電圧指令値V から直流電圧演算値EPNを減算することで、偏差量を算出し、この偏差量に直流電圧制御ゲイン504を乗算することによりリップル補償パタンを生成する。
【0063】
電流制御部505は、電流検出器416により電圧発生手段405に入力される直流電流値ILを測定する。そして、直流電流指令値ILからこの直流電流値ILを減算し、ハイパスフィルタ508により高調波成分の補償量を算出する。この算出値に比例ゲイン509を乗算することにより、高調波電流補償量を生成する。ここで、バイパスフィルタ508は微分演算機能を持つので、電圧発生手段405にて高調波電流補償量の電圧を発生させることは、従来技術における直流リアクトル1304(図13参照)と等価な作用を行うことを意味する。
【0064】
コンデンサ電圧制御部510は、電圧検出器417によりブリッジ回路407中のコンデンサ408の電圧(コンデンサ電圧値VCA)を計測する。そしてコンデンサ電圧指令値VCA からコンデンサ電圧値VCAを減算し偏差量を算出する。さらに、比例制御部513において偏差量に比例ゲインG3を乗算し、積分制御部514において偏差量に積分ゲインG4を乗算し、積分する。比例制御部513と積分制御部514の出力を加算し、コンデンサ電圧補償量を生成する。これにより、ブリッジ回路407中のコンデンサ408の電圧は所定の値に保たれる。
【0065】
リップル補償パタンと高調波電流補償量とコンデンサ電圧補償量は、互いに加算され、電圧指令信号として、PWM制御部515に対して出力される。
【0066】
PWM制御部515は、キャリア信号発生回路516と比較器517とを有する。PWM制御部515は、電圧指令信号とキャリヤ信号発生部516から入力したキャリヤ信号とを比較し、PWM指令信号をゲート駆動回路413に対して出力する。
【0067】
ここで、PWM指令信号のうち、スイッチング素子SW1,SW2に出力する信号S1,S2はNOTゲート521を通過させた信号を、それ以外のスイッチング素子SW3,SW4に出力する信号S3,S4はNOTゲート521を通過させない信号をゲート駆動回路413に出力する。スイッチング素子SW1,SW2のオン・オフ動作とスイッチング素子SW3,SW4のオン・オフ動作とが逆になるようにするためである。
【0068】
ゲート駆動回路413は、制御回路414から入力されたPWM指令信号に基づき、ブリッジ回路407の各スイッチング素子SW1,SW2,SW3,SW4をオン・オフする制御信号を生成し出力する。そして、電圧発生手段405に直流リップル分を補償するような波形の電圧を発生させ、この波形の電圧をリップルを含む直流電圧に付加することによりリップルを低減させる。
【0069】
また、このときスイッチングにより発生するノイズは、LCフィルタ回路を構成する小型リアクトル406及びフィルタコンデンサ411により除去され、あるいは減衰抵抗410の働きにより低減される。
【0070】
電圧発生手段405に上述のような電圧を発生させることにより、直流電圧リップルを低減させることができるのみならず、主三相全波整流器103及び補助三相全波整流器107,108に入力する電流波形も改善されるので、電源側に流出する高調波電流も抑制される。
【0071】
しかし、5次,7次等の低次高調波電流はこのようにして比較的容易に電源側への流出を抑制することが可能であるが、電圧発生手段405に上述のような電圧を発生させることによりさらに17次,19次等の高次の高調波電流を抑制するためには、変圧器106や主三相全波整流器103や補助三相全波整流器107,108等の回路素子の特性を考慮に入れ回路設計を行う必要がある。すなわち、これらの回路素子の各々の特性を最適な特性の組み合わせとなるよう、整流装置を構成する必要がある。したがって、この場合特別な仕様の変圧器106等の各回路素子を設計・製造する必要があるため、コストアップ要因となる。
【0072】
一方、三相交流電源101入力部の各線間に同次フィルタ111を設け、電圧発生手段405により低減することが困難な17次,19次の高次の高調波電流を、同次フィルタ111により抑制することとすれば、変圧器106等の回路素子を特殊な仕様のものを用いなくても、低次及び高次の高調波電流の電源側への流出を抑制することが可能となる。すなわち、標準的な回路素子を組み合わせることによって、安価に高調波電流の電源側への流出を抑制した整流装置を構成することが出来る。
【0073】
このように、第1の実施の形態によれば、三相交流電源101入力部の線間に同次フィルタ111を設けたので、低コストで交流電源側に流出する高調波電流を抑制することが出来る。
【0074】
また、電圧発生手段405を制御手段412が制御して直流電圧リップルを補償するような電圧を発生するようにしているので、従来の整流装置のように直流リアクトルを用いなくても直流電圧波形の歪みを低減することが出来る。
【0075】
さらに、図2の出力電圧ベクトルに示す大きさと位相の電圧を出力する変圧器106を用いているので、変圧器容量を小さくすることが出来、装置の小型化が可能となる。
【0076】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図6は第2の実施の形態における制御回路414の構成図である。
【0077】
本実施の形態において、制御回路414には第1の実施の形態に加えて、ブリッジ回路407に設けたコンデンサ408を過電流から保護するため、過電流判定回路603、ANDゲート604及びORゲート605が追加されている。ここで、過電流判定回路603は、電圧発生手段405に入力される直流電流値ILと過電流しきい値ILTとを比較することにより、コンデンサ408の過電流状態を検出し、過電流制御信号を出力する。ANDゲート604及びORゲート605は、過電流判定回路603からの信号を受け、PWM指令信号の如何にかかわらず、ブリッジ回路407の下アームをオンとし上アームをオフに制御する。
【0078】
ここで過電流保護の動作について説明する。過電流判定回路603は、直流電流値ILと過電流しきい値ILTとを比較し、直流電流値ILが過電流しきい値ILTより小さい場合、ANDゲート604に入力する信号C1,C3を「H」にし、ORゲート605入力する信号C2,C4を「L」にする。逆に、直流電流値ILが過電流しきい値ILTより大きい場合、ANDゲート604に入力する信号C1,C3を「L」にし、ORゲート605入力する信号C2,C4を「H」にする。
【0079】
通常状態においては、直流電流値ILは過電流しきい値ILTより小さいので、ANDゲート604に入力する信号C1,C3は「H」となり、ORゲート605に入力する信号C2,C4は「L」となる。したがってこの場合、PWM制御部515から出力される信号S1,S2,S3,S4はそのまま各ゲートを通過することになるので、各ゲートからの出力信号G1,G2,G3,G4はPWM制御部515から出力される信号S1,S2,S3,S4と同一となる。そして、信号S1,S2,S3,S4と同一の、ANDゲート604及びORゲート605からの出力信号G1,G2,G3,G4が、ブリッジ回路407のスイッチング素子SW1,SW2,SW3,SW4のゲートに入力される。すなわち、直流電流値ILが過電流しきい値ILTより小さいときは、PWM制御部515からのPWM指令信号に従って、スイッチング素子SW1,SW2,SW3,SW4のゲートのオンオフが行われる。
【0080】
一方、コンデンサ408が過電流状態になったとき、直流電流値ILが過電流しきい値ILTより大きいので、ANDゲート604に入力する信号C1,C3は「L」となり、ORゲート605入力する信号C2,C4は「H」となる。したがってこのとき、PWM制御部515から出力される信号S1,S2,S3,S4の如何にかかわらず、ANDゲート604からの出力信号G1,G3は「L」となり、ORゲート605からの出力信号G2,G4は「H」となる。ここで、ANDゲート604からの出力信号G1,G3により、ブリッジ回路407のスイッチング素子SW1及びSW3がオンオフされるので、ブリッジ回路407の上部アームを形成するスイッチング素子SW1及びSW3はPWM制御部515から出力される信号S1,S2,S3,S4の如何にかかわらずオフとなる。同様にORゲート605からの出力信号G2,G4により、ブリッジ回路407のスイッチング素子SW2及びSW4がオンオフされるので、ブリッジ回路407の下部アームを形成するスイッチング素子SW2及びSW4はPWM制御部515から出力される信号S1,S2,S3,S4の如何にかかわらずオンとなる。すなわち、直流電流値ILが過電流しきい値ILTより大きいときは、PWM指令信号の如何にかかわらず、ブリッジ回路407の下アームをオンとし上アームをオフとする。
【0081】
上述のように、コンデンサ408が過電流状態になったとき、PWM制御部515から出力される信号S1,S2,S3,S4の如何にかかわらずブリッジ回路407の下アームをオンとし上アームをオフとするので、電圧発生手段405に入力された電流はコンデンサ408をバイパスして流れる。すなわち、コンデンサ408には電流が流れないので、コンデンサ408の過電流状態は解消される。
【0082】
このように、第2の実施の形態によれば、ブリッジ回路407に設けたコンデンサ408を過電流から保護することが出来る。
【0083】
なお上述の例では、直流電流値ILが過電流しきい値ILTより大きいときは、PWM指令信号の如何にかかわらず、ブリッジ回路407の下アームをオンとし上アームをオフとすることで過電流から保護することとしたが、下アームをオフとし上アームをオンとするようにしても良い。
【0084】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図7は第3の実施の形態を示した構成図である。
【0085】
本実施の形態において、図2におけるスイッチング素子SW4は並列接続された2つのスイッチング素子SW4a及びSW4bに置き換えられ、スイッチング素子SW2は並列接続された2つのスイッチング素子SW2a及びSW2bに置き換えられている。また、本実施形態においても、第2の実施の形態と同様に、制御回路414には、ブリッジ回路407に設けたコンデンサ408を過電流から保護するための、過電流判定回路603、ANDゲート604及びORゲート605が含まれている。
【0086】
そしてこれらの回路により、直流電流値ILが過電流しきい値ILTより大きいときは、下アームがオン、上アームがオフとなって過電流保護機能が働く。本実施の形態は、このとき突入電流が流れる下側アームのスイッチング素子を2個のスイッチング素子を並列に接続した2組のスイッチング素子(SW4a及びSW4b,SW2a及びSW2b)により構成したものである。
【0087】
このように第3の実施の形態によれば、小さな電流容量のスイッチング素子を用いてブリッジ回路407を形成することができ、低コストでありながら信頼性の高い過電流保護システムを構築することができる。
【0088】
なお、上述の例では、下アームのスイッチング素子SW2,SW4を2つのスイッチング素子を並列に接続したものに置き換えた例を示したが、この置き換えたときのスイッチング素子の並列素子数は、突入電流のレベルに応じて、適宜変えることができる。
【0089】
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。図8は第4の実施の形態を示した構成図、図9は第4の実施の形態における制御回路414の構成図である。
【0090】
本実施の形態においては、第1の実施の形態における構成に加えて、平滑コンデンサを過電流から保護するため、抵抗803と並列接続されたスイッチング素子5が平滑コンデンサ421に直列に接続されている。また、平滑コンデンサ421に流れ込む電流を検出する電流検出器802が設けられている。さらに、制御回路414には過電流抑制制御回路905が追加されている。
【0091】
ここで、過電流抑制制御回路905は、電流検出器802により計測された平滑コンデンサ電流値ICと過電流しきい値ICTとを比較し、平滑コンデンサ電流値ICが過電流しきい値ICT以上になったとき、「L」信号をゲート駆動回路413を介してスイッチング素子5のゲートに出力する。これにより、それまでオン状態になっていたスイッチング素子5はオフ状態となり、平滑コンデンサ421には抵抗803を経由して電流が流れるため、平滑コンデンサ421に流れる電流は、抵抗802により抑制されることになる。
【0092】
このように第4の実施の形態によれば、抵抗803と並列接続されたスイッチング素子5が平滑コンデンサ421に直列に接続され、平滑コンデンサ電流値ICが過電流しきい値ICT以上になったとき、スイッチング素子5をオフとするので、平滑コンデンサ421に流れる電流を抑制することができる。
【0093】
なお、上記第1から第4までの各実施の形態において、スイッチングによるノイズを低減させるため電圧発生手段405には、小形リアクトル406、フィルタコンデンサ411、及び減衰抵抗410の要素が具備されている例につき説明したが、各種条件や用途に応じてこれら要素を省略することは可能であり、これによりコストを低減することができる。例えば、図10に示すように、小形リアクトル406、フィルタコンデンサ411、及び減衰抵抗410の要素をすべて省略することも可能である。また、図11に示すように、小形リアクトル406のみを残してフィルタコンデンサ411及び減衰抵抗410を省略したり、図12に示すように、小形リアクトル406及びフィルタコンデンサ411を残して減衰抵抗410のみを省略したり、電圧発生手段405に少なくともこれらのいずれか1つの要素を具備するようにすることも可能である。
【0094】
【発明の効果】
上記のように、本発明に係る整流装置によれば、交流電源側に流出する高調波電流を少なくすることができると共に、直流リンク電圧を安定化することができ、さらに、装置の小型化及び低コスト化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示した全体構成図である。
【図2】変圧器106から出力される6相の電圧ベクトルを表現する変圧器ベクトル図である。
【図3】交流各相に対する主三相全波整流器及び2台の補助三相全波整流器のスイッチング素子の導通状態を表した図である。
【図4】電圧発生手段及び制御手段の詳細構成を図示した全体構成図である。
【図5】第1の実施の形態における制御回路の構成図を示す。
【図6】第2の実施の形態における制御回路の構成図である。
【図7】第3の実施の形態を示した構成図である。
【図8】第4の実施の形態を示した構成図である。
【図9】第4の実施の形態における制御回路の構成図である。
【図10】電圧発生手段において、小形リアクトル、フィルタコンデンサ、及び減衰抵抗の要素をすべて省略した構成例である。
【図11】電圧発生手段において、小形リアクトルのみを残して、フィルタコンデンサ、及び減衰抵抗を省略した構成例である。
【図12】電圧発生手段において、小形リアクトル、フィルタコンデンサを残して減衰抵抗を省略した構成例である。
【図13】三相全波整流回路を用いた従来の整流装置の構成図である。
【図14】電源周波数の6倍の周波数のリップルを含む6相整流電圧の波形図である。
【図15】18相のAC/DCコンバータを採用した従来の整流装置の構成図である。
【図16】従来の18相整流器変圧器の出力電圧ベクトル図である。
【図17】従来の18相のAC/DCコンバータによる整流電圧波形図である。
【符号の説明】
101 三相交流電源
102 系統インダクタンス
103 主三相全波整流器
106 変圧器
107 補助三相全波整流器
108 補助三相全波整流器
111 同次フィルタ
405 電圧発生手段
406 小型リアクトル
407 ブリッジ回路
408 コンデンサ
410 減衰抵抗
411 フィルタコンデンサ
412 制御手段
413 ゲート駆動回路
414 制御回路
421 平滑コンデンサ
501 リップル補償パタン発生部
505 電流制御部
510 コンデンサ電圧制御部
515 PWM制御部
603 過電流判定回路
905 過電流抑制制御回路

Claims (8)

  1. 三相交流(R相、S相、T相)を直流に変換する主三相全波整流器と、
    前記三相交流(R相、S相、T相)の線間に設けた同次フィルタと、
    前記R相、S相、T相を頂点とした三角形を形成する変圧器ベクトル図において、各頂点を中心にし残りの2個の頂点を結んで円弧を描いたとき、各円弧を3等分する点の各位置に対応する大きさと位相を持つ合計6相の交流を出力する変圧器と、
    前記変圧器から出力される6相交流を直流に変換し、変換後の直流出力を前記主三相全波整流器の直流出力に並列接続する2台の補助三相全波整流器と、
    前記並列接続した直流出力に接続し、直流出力に任意の波形の電圧を付加する電圧発生手段と、
    前記電圧発生手段に、前記並列接続した直流出力の直流リップルを補償するような波形の電圧を発生させるように制御する制御手段と、
    前記電圧発生手段により電圧を付加した後の直流出力端に設けられた平滑コンデンサと、
    を具備することを特徴とする整流装置。
  2. 前記同次フィルタは、
    抵抗とインダクタンスとコンデンサとを直列接続したものであって、
    第17次高調波電流と第19次高調波電流に対して選択的にフィルタ作用を行うよう抵抗値、インダクタンス値及びキャパシタンス値を定めたことを特徴とする請求項1に記載の整流装置。
  3. 前記電圧発生手段は、
    四辺形の各辺にスイッチング素子を配置し、1つの対角線にコンデンサを配置して接続したブリッジ回路を具備し、
    前記制御手段は、
    前記三相交流の線間電圧と前記電圧発生手段に入力される直流電流と前記ブリッジ回路中のコンデンサの電圧とに基づきPWM制御を行いリップルを抑制するスイッチング指令信号を出力する制御回路と、
    当該制御回路から出力されたスイッチング指令信号に基づき各スイッチング素子を制御するゲート信号を出力するゲート駆動回路と、
    を具備することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の整流装置。
  4. 前記制御回路は、
    前記三相交流の線間電圧から、前記電流発生手段に入力される直流の電圧値を演算し、当該演算値と指令値との偏差に基づきリップル補償パターン信号を出力するリップル補償パターン発生部と、
    前記電圧発生手段に入力される直流の電流値と直流電流指令値との偏差に基づき電流制御信号を出力する電流制御部と、
    前記ブリッジ回路中のコンデンサの電圧とコンデンサ電圧指令値との偏差に基づきコンデンサ電圧制御信号を出力するコンデンサ電圧制御部と、
    前記リップル補償パターン発生部、電流制御部及びコンデンサ電圧制御部からの各出力信号の加算値を入力し、前記各ブリッジ回路中のスイッチング素子に対するスイッチング指令信号を出力するPWM制御部と、
    を具備することを特徴とする請求項3に記載の整流装置。
  5. 前記電圧発生手段は、
    前記ブリッジ回路中のスイッチング素子のスイッチング動作時に発生する高調波を除去または低減するためのLCフィルタ用小型リアクトル、LCフィルタ用コンデンサ及び減衰抵抗のうちの少なくともいずれか1つ、
    を具備することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の整流装置。
  6. 前記制御回路は、
    前記電圧発生手段に入力される直流の電流値が、所定の値を超えた場合に、前記ブリッジ回路の上下アームのうちのいずれか一方のアームのスイッチング素子をオン状態にすると共に他方のアームのスイッチング素子をオフ状態にする過電流保護部、
    を具備することを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載の整流装置。
  7. 前記ブリッジ回路の上下アームのうち、あらかじめ設定された所定の値を超えた場合にオン状態になるアームに設けられたスイッチング素子は並列接続された複数のスイッチング素子により構成されることを特徴とする請求項6に記載の整流装置。
  8. 前記平滑コンデンサに直列に接続したスイッチング素子と当該スイッチング素子に並列接続した抵抗とからなる過電流抑制手段と、
    前記平滑コンデンサに流れる電流が所定の値を超えた場合に上記平滑コンデンサに直列に接続したスイッチング素子をオフ状態にする過電流制御手段と、
    を具備することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の整流装置。
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