JPH10285921A - 電源装置及び電源装置における電圧制御方法 - Google Patents

電源装置及び電源装置における電圧制御方法

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JPH10285921A
JPH10285921A JP9441697A JP9441697A JPH10285921A JP H10285921 A JPH10285921 A JP H10285921A JP 9441697 A JP9441697 A JP 9441697A JP 9441697 A JP9441697 A JP 9441697A JP H10285921 A JPH10285921 A JP H10285921A
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JP
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voltage
switching
pulsating
power supply
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JP9441697A
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Masayoshi Saitou
政与志 齋藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で入力高調波電流を低減すると共
に負荷に安定した電力を供給することを可能とした電源
装置及び電源装置における電圧制御方法を提供する。 【解決手段】 商用交流を整流した脈流を取り出す第一
の電圧源と、脈流を入力としてトランジスタQ901で
スイッチングし、ダイオードD904、チョークコイル
L901、コンデンサC901で平滑して得た直流を取
り出す第二の電圧源とを有し、第一の電圧源からの脈流
及び第二の電圧源からの直流が重畳された電圧源を入力
としてトランジスタQ1でスイッチングして絶縁トラン
スT1に印加し、絶縁トランスT1の出力を整流平滑し
て直流電圧を生成し、電圧検出回路102で検出した直
流電圧に基づきトランジスタQ1の駆動パルスのスイッ
チングデューティ比或いは周波数を制御することにより
定電圧制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器に直流電
源を供給する電源装置及び電源装置における電圧制御方
法に係り、更に詳しくは、入力電流に含まれる高調波電
流の少ない電源装置及び電源装置における電圧制御方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種の電子機器用の電源装置とし
ては、スイッチング方式の電源装置が使用されている。
特に、各種電子機器に直流電源を供給する直流電源装置
のなかでも、スイッチング方式の直流電源装置は、小
型、軽量、高効率であるという利点があるため広範に使
用されている。
【0003】図4は出力安定化回路を有する従来例に係
るフライバック型のスイッチング式直流電源装置の構成
を示す回路図である。スイッチング式直流電源装置は、
入力電源端子1、2と、出力端子3、4と、整流器スタ
ックDM1と、コンデンサC0、C2と、トランジスタ
Q1と、トランスT1と、ダイオードD1と、PWM
(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)回路1
01と、電圧検出回路102と、フォトカプラPHC1
とを備えている。
【0004】入力電源端子1、2は、一側が商用交流電
源に接続されると共に、他側が整流器スタックDM1の
交流端子に接続されている。整流器スタックDM1の+
端子は、平滑用コンデンサC0の一方の端子及び絶縁ト
ランスT1の1次巻線N1の一方の端子に接続されてい
る。整流器スタックDM1の―端子は、平滑用コンデン
サC0の他方の端子及びトランジスタQ1のエミッタ端
子に接続されている。トランジスタQ1のコレクタ端子
は、絶縁トランスT1の1次巻線N1の他方の端子に接
続されている。トランジスタQ1のベース端子には、P
WM回路101の出力が接続されている。
【0005】絶縁トランスT1の2次巻線N2の一方の
端子は、整流用のダイオードD1を介してフィルタ用の
コンデンサC2の一方の端子に接続されている。コンデ
ンサC2の一方の端子は、出力端子3に接続されてい
る。絶縁トランスT1の2次巻線N2の他方の端子は、
コンデンサC2の他方の端子に接続されている。コンデ
ンサC2の他方の端子は、出力端子4に接続されてい
る。コンデンサC2からなるフィルタにより平滑された
出力は、出力端子3、4から所定の負荷に供給される。
負荷に対する出力電圧を検出するために、出力端子3、
4に接続される負荷(図示略)と並列に電圧検出回路1
02が接続されている。電圧検出回路102の出力は、
フォトカプラPHC1を介してPWM回路101に接続
されている。
【0006】次に、上記図4の回路の動作を説明する。
入力電源端子1、2に商用交流電源を接続すると、商用
交流は整流器スタックDM1によって整流され、この直
流電圧が絶縁トランスT1の1次巻線N1に対して印加
され、トランジスタQ1により断続される。トランジス
タQ1のオン時にエネルギが絶縁トランスT1に蓄積さ
れ、トランジスタQ1のオフ時に絶縁トランスT1の2
次巻線N2から出力される。この動作を繰り返して電力
を伝達する。絶縁トランスT1の2次巻線N2からの出
力は、ダイオードD1、コンデンサC2によって整流・
平滑され直流に変換される。変換された直流は、出力端
子3、4から負荷に供給される。
【0007】出力電圧は、負荷と並列に接続された電圧
検出回路102により検出され、検出値はフォトカプラ
PHC1を介してPWM回路101に帰還される。PW
M回路101は、電圧検出回路102の検出値に応じて
トランジスタQ1のベース端子に与える駆動パルスのス
イッチングデューティ比あるいは周波数等を制御する。
即ち、PWM回路101の出力でトランジスタQ1が駆
動されることにより、出力電圧を安定化する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術においては下記のような問題があった。即
ち、従来の直流電源装置では、入力電源端子に入力され
た商用交流電圧を一旦、コンデンサインプット型の整
流、平滑回路で直流電圧に変換している。コンデンサイ
ンプット型の整流、平滑回路は小型で安価であるが、瞬
時停電等、入力の遮断時の出力の保持時間を確保するた
め、大容量の電解コンデンサが使用される。そのため、
コンデンサの充電電流には高調波が多く含まれ、高調波
成分によって周辺の装置に悪影響を及ぼす。例えば、進
相コンデンサが異常発熱する等の不具合があった。そこ
で、近年は上記のような理由から高調波電流の値を規制
する要望が出てきた。
【0009】本発明は、上述した点に鑑みなされたもの
であり、簡単な構成で入力高調波電流を低減すると共に
負荷に安定した電力を供給することを可能とした電源装
置及び電源装置における電圧制御方法を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、商用交流電源の電圧を安定化す
る電源装置において、商用交流を整流した脈流を取り出
す脈流電圧生成手段と、該脈流電圧生成手段に並列接続
され前記脈流を平滑して得た直流を取り出す直流電圧生
成手段と、前記脈流電圧生成手段からの脈流及び前記直
流電圧生成手段からの直流が重畳された電圧を変圧器に
印加し、該変圧器出力を整流平滑して直流電圧を生成
し、検出した直流電圧に基づき定電圧制御を行う電圧制
御手段とを有することを特徴とする。
【0011】上記目的を達成するため、請求項2の発明
は、前記直流電圧生成手段は、前記脈流をスイッチング
する脈流用スイッチ素子と、該スイッチングにより充電
が行われる電力蓄積用コンデンサとを有し、前記電圧制
御手段は、前記脈流及び直流が重畳された電圧をスイッ
チングする重畳用スイッチ素子と、前記直流電圧の電圧
値を検出する電圧検出手段と、前記重畳用スイッチ素子
のスイッチング周波数または時比率を制御するスイッチ
ング制御手段とを有することを特徴とする。
【0012】上記目的を達成するため、請求項3の発明
は、前記脈流用スイッチ素子は、前記重畳用スイッチ素
子の駆動信号と同一の駆動信号により駆動されることを
特徴とする。
【0013】上記目的を達成するため、請求項4の発明
は、前記脈流用スイッチ素子は、帰還巻線による自励発
振回路により駆動されることを特徴とする。
【0014】上記目的を達成するため、請求項5の発明
は、商用交流電源の電圧を安定化する電源装置における
電圧制御方法において、商用交流を整流した脈流を取り
出す脈流電圧生成ステップと、前記脈流を平滑して得た
直流を取り出す直流電圧生成ステップと、前記脈流電圧
生成ステップで生成した脈流及び前記直流電圧生成ステ
ップで生成した直流が重畳された電圧を変圧器に印加
し、該変圧器出力を整流平滑して直流電圧を生成し、検
出した直流電圧に基づき定電圧制御を行う電圧制御ステ
ップとを有することを特徴とする。
【0015】上記目的を達成するため、請求項6の発明
は、前記直流電圧生成ステップは、前記脈流をスイッチ
ングする脈流スイッチングステップと、該スイッチング
により電力蓄積用コンデンサに充電する充電ステップと
を有し、前記電圧制御ステップは、前記脈流及び直流が
重畳された電圧をスイッチングする重畳スイッチングス
テップと、前記直流電圧の電圧値を検出する電圧検出ス
テップと、前記重畳スイッチングステップでのスイッチ
ング周波数または時比率を制御するスイッチング制御ス
テップとを有することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0017】[1]第1の実施の形態 先ず、第1の実施の形態に係る直流電源装置の構成を図
1を参照して説明する。図1で上記図4の従来例と同一
または相当する構成には同一符号を付す。第1の実施の
形態に係る直流電源装置は、入力電源端子1、2と、出
力端子3、4と、整流器スタックDM1と、チョークコ
イルL1、L901と、コンデンサC1、C2、C90
1と、トランジスタQ1、Q901と、絶縁トランスT
1と、ダイオードD1、D901、D902、D90
3、D904と、フォトカプラPHC1と、PWM回路
101と、電圧検出回路102と、駆動回路901とを
備える構成となっている。
【0018】上記各部の接続関係及び機能を説明する
と、入力電源端子1、2は、一側が商用交流電源に接続
されると共に、他側が整流器スタックDM1の各交流端
子に接続されている。整流器スタックDM1の+端子
は、チョークコイルL1及びコンデンサC1からなるE
MIフィルタを介してダイオードD901、D902の
各アノード端子に接続されている。ダイオードD902
のカソード端子は、絶縁トランスT1の1次巻線N1に
接続されると共にダイオードD903のカソード端子に
接続されている。
【0019】整流器スタックDM1の―端子は、コンデ
ンサC1の一方の端子、ダイオードD904のアノード
端子、電力蓄積用のコンデンサC901の―端子、及び
トランジスタQ1のエミッタ端子に接続されている。ダ
イオードD901のカソード端子は、トランジスタQ9
01のコレクタ端子に接続されている。トランジスタQ
901のエミッタ端子は、ダイオードD904のカソー
ド端子及びチョークコイルL901の一方の端子に接続
されている。
【0020】チョークコイルL901の他方の端子は、
電力蓄積用のコンデンサC901の+端子及びダイオー
ドD903のアノード端子に接続されている。ダイオー
ドD903のカソード端子は、ダイオードD902のカ
ソード端子及び絶縁トランスT1の1次巻線N1の一方
の端子に接続されている。絶縁トランスT1の1次巻線
N1の他方の端子は、トランジスタQ1のコレクタ端子
に接続されている。
【0021】絶縁トランスT1の2次巻線N2の一方の
端子は、整流用のダイオードD1を介してフィルタ用の
コンデンサC2の+端子に接続されている。絶縁トラン
スT1の2次巻線N2の他方の端子は、コンデンサC2
の―端子に接続されている。コンデンサC2の+端子及
び―端子は、出力端子3、4に各々接続されている。コ
ンデンサC2からなるフィルタにより平滑された出力
は、出力端子3、4から所定の負荷に供給される。
【0022】負荷に対する出力電圧を検出するために、
出力端子3、4に接続される負荷(図示略)と並列に電
圧検出回路102が接続されている。電圧検出回路10
2は、オペアンプ・トランジスタ等で構成されている。
電圧検出回路102の出力は、フォトカプラPHC1を
介してPWM回路101に接続されている。PWM回路
101は、電圧検出回路102の検出値に応じてトラン
ジスタQ1のベース端子に与える駆動パルスのスイッチ
ングデューティ比あるいは周波数等を制御する。PWM
回路101の出力は、駆動回路901に接続されてい
る。駆動回路901の出力は、トランジスタQ1のベー
ス端子及びトランジスタQ901のベース端子に接続さ
れている。
【0023】次に、上記のごとく構成してなる第1の実
施の形態に係る直流電源装置の動作について説明する。
直流電源装置の入力端子1、2に商用交流電源を接続す
ると、商用交流は整流器スタックDM1によって整流さ
れ、整流器スタックDM1の出力は脈流となる。この脈
流電圧が、チョークコイルL1とコンデンサC1からな
るEMIフィルタを介して回路に印加される。チョーク
コイルL1とコンデンサC1からなるEMIフィルタ
は、トランジスタQ1のスイッチ動作で発生する高周波
雑音が商用ラインに帰還されることを防止する。
【0024】整流器スタックDM1から出力された脈流
電圧は、ダイオードD901を介してトランジスタQ9
01により断続され、チョークコイルL1及びダイオー
ドD904からなるフィルタ回路で平滑され、コンデン
サC901に充電される。コンデンサC901に蓄積さ
れた電力は、ダイオードD903を介して脈流電圧と並
列接続され、絶縁トランスT1に印加される。ダイオー
ドD902、D903を介して絶縁トランスT1に印加
された電力は、トランジスタQ1のオン時にエネルギが
絶縁トランスT1に蓄積され、トランジスタQ1のオフ
時に絶縁トランスT1の2次巻線N2からダイオードD
1を介して出力される。この動作を繰り返して電力を出
力する。
【0025】ダイオードD1からの出力は、平滑用のコ
ンデンサC2によって平滑され直流に変換される。変換
された直流は、出力端子3、4から負荷に供給される。
電圧検出回路102は、オペアンプ・トランジスタ等で
構成され、出力端子3、4に接続される負荷の電圧と基
準電圧とを比較して、誤差電圧をフォトカプラPHC1
を介してPWM回路101に入力する。PWM回路10
1は、上記の誤差電圧によりトランジスタQ1の駆動パ
ルスを制御する。そして、トランジスタQ1の駆動パル
スを上記のように制御することによって負荷電圧を安定
化する。
【0026】ここで、直流電源装置の各部の動作波形に
ついて図2を参照して説明する。図2(A)は入力電圧
波形、(B)は入力電圧を整流した脈流電圧波形、
(C)はダイオードD901に流れる電流波形、(D)
はダイオードD902に流れる電流波形、(E)はダイ
オードD903に流れる電流波形、(F)はトランジス
タQ1に流れる電流波形、(G)はダイオードD901
とダイオードD902に流れる電流の和の波形、(H)
は入力電流波形である。
【0027】整流器スタックDM1の脈流出力の波高値
がコンデンサC901の端子電圧に比較して低い期間で
は、コンデンサC901に充電された電圧がダイオード
D903を介して絶縁トランスT1に印加され、トラン
ジスタQ1で断続される。ダイオードD903には、図
2(E)に示す電流が流れ、この期間、トランジスタQ
1にも同様の電流が流れる。
【0028】整流器スタックDM1の脈流出力の波高値
がコンデンサC901の端子電圧に比較して高い期間で
は、ダイオードD902を介して脈流電圧が絶縁トラン
スT1に印加され、トランジスタQ1で断続される。ダ
イオードD902には、図2(D)に示す電流が流れ、
この期間、トランジスタQ1にも同様の電流が流れる。
更に、上記脈流電圧がダイオードD901を介してトラ
ンジスタQ901で断続され、コンデンサC901を充
電する。ダイオードD901、トランジスタQ901に
は、図2(C)に示す電流が流れる。
【0029】絶縁トランスT1に印加される電圧と電流
波高値との関係は、電流波高値をIp、印加電圧をE、
トランジスタのオン時間をT、絶縁トランスT1の一次
インダクタンスをLとすると、 Ip=E・T/L となり、印加電圧に比例した電流値の電流が流れる。ス
イッチ素子のオン期間一回当たり伝達される電力は、伝
達電力をPとすると、 P=1/2(L・Ip・Ip) となる。伝達された電力は、トランジスタQ1のオン期
間に絶縁トランスT1に蓄積され、トランジスタQ1の
オフ期間に絶縁トランスT1の2次巻線N2から出力さ
れる。絶縁トランスT1の2次巻線N2から出力される
電力は、ダイオードD1で整流されると共にコンデンサ
C2で平滑され直流化された後、出力端子3、4から負
荷(図示略)に供給される。出力電圧は、負荷と並列に
接続された電圧検出回路102により検出され、検出値
はフォトカプラPHC1を介してPWM回路101に帰
還される。
【0030】PWM回路101は、電圧検出回路102
の検出値に応じてトランジスタQ1のベース端子に与え
る駆動パルスのスイッチングデューティ比あるいは周波
数等を制御する。即ち、PWM回路101によりトラン
ジスタQ1の駆動が制御される。PWM回路101によ
り生成された駆動信号は、駆動回路901により、絶縁
された2系統の信号に加工され、一つの信号はトランジ
スタQ1を駆動することにより出力電圧を安定化する。
また、駆動回路901の他の一つの信号はトランジスタ
Q901を駆動する。即ち、トランジスタQ1とトラン
ジスタQ901は、同相信号で駆動される。
【0031】上述したように、第1の実施の形態によれ
ば、直流電源装置は、商用交流を整流器スタックDM1
で整流した脈流をダイオードD902を介して取り出す
第一の電圧源と、第一の電圧源に並列接続され脈流を入
力として、ダイオードD901を介して直列接続された
トランジスタQ901でスイッチングし、ダイオードD
904、チョークコイルL901、電力蓄積用のコンデ
ンサC901を用いて平滑して得た直流をダイオードD
903を介して取り出す第二の電圧源とを有し、第一の
電圧源からの脈流及び第二の電圧源からの直流が重畳さ
れた電圧源を入力として、トランジスタQ1でスイッチ
ングして絶縁トランスT1の1次側巻線N1に印加し、
絶縁トランスT1の2次側巻線N2の出力をダイオード
D1、コンデンサC2で整流平滑して直流電圧を生成
し、電圧検出回路102で検出した直流電圧に基づき、
トランジスタQ1のベースに与える駆動パルスのスイッ
チングデューティ比あるいは周波数を制御することによ
り定電圧制御を行うため、簡単な構成で入力高調波電流
を低減することができると共に負荷に安定した電力を供
給することができる。従来のように直流電源装置に設け
ていた商用平滑コンデンサを削除することが可能とな
り、従来の商用平滑コンデンサの充電によって発生する
高調波電流を削減することができる。
【0032】また、スイッチング制御により電力蓄積用
コンデンサを充電しているため、商用電源の瞬時電圧遮
断等が発生した場合でも、電力蓄積用コンデンサからの
放電により電力が供給される結果、安定した直流出力を
維持でき負荷に安定した電力を供給できる直流電源装置
を低コストで実現することができる。また、電力蓄積用
コンデンサの充電は、スイッチ素子によりスイッチング
制御されるため、入力投入時の突入電流が発生しないと
いう利点もある。
【0033】尚、第1の実施の形態では、直流電源装置
におけるスイッチング制御を行うスイッチ素子としてト
ランジスタを使用したが、これに限定されず、FET
(Field Effect Transistor)やGTO(Gate Tur
n Off Tyhyristor)等の他の自己消己型スイッチ素子
を使用してもよい。
【0034】[2]第2の実施の形態 先ず、第2の実施の形態に係る直流電源装置の構成を図
3を参照して説明する。図3で上記図1に示した第1の
実施の形態と同一または相当する構成には同一符号を付
し、重複説明を省略する。第2の実施の形態に係る直流
電源装置は、入力電源端子1、2と、出力端子3、4
と、整流器スタックDM1と、チョークコイルL1と、
複巻チョークコイルL902と、コンデンサC1、C
2、C901と、トランジスタQ1、Q901と、絶縁
トランスT1と、ダイオードD1、D901、D90
2、D903、D904と、抵抗R901と、フォトカ
プラPHC1と、PWM回路101と、電圧検出回路1
02と、駆動回路901とを備える構成となっている。
【0035】第2の実施の形態に係る直流電源装置が、
上記第1の実施の形態に係る直流電源装置と相違する点
は、トランジスタQ901の駆動方法を自励発振方式と
したものであり、他の回路の動作は上記図1に示した第
1の実施の形態と同一である。即ち、上記図1のチョー
クコイルL901に替わり、帰還巻線付きの複巻チョー
クコイルL902が使用され、複巻チョークコイルL9
02の帰還巻線に抵抗R901を介してトランジスタQ
901のベース端子が接続されている。トランジスタQ
901は、帰還巻線により正帰還信号が印加され自励を
行う。帰還巻線の巻数と抵抗R901の値により、コン
デンサC901の電圧が定まる。
【0036】上述したように、第2の実施の形態によれ
ば、直流電源装置は、商用交流を整流器スタックDM1
で整流した脈流をダイオードD904を介して取り出す
第一の電圧源と、第一の電圧源に並列接続され脈流を入
力として、ダイオードD901を介して直列接続された
トランジスタQ901でスイッチングし、ダイオードD
902、複巻チョークコイルL902、電力蓄積用のコ
ンデンサC901を用いて平滑して得た直流をダイオー
ドD903を介して取り出す第二の電圧源とを有すると
共に、複巻チョークコイルL902の帰還巻線に抵抗R
901を介してトランジスタQ901のベース端子を接
続することで、トランジスタQ901の駆動方法を自励
発振方式とし、第一の電圧源からの脈流及び第二の電圧
源からの直流が重畳された電圧源を入力として、トラン
ジスタQ1でスイッチングして絶縁トランスT1の1次
側巻線N1に印加し、絶縁トランスT1の2次側巻線N
2の出力をダイオードD1、コンデンサC2で整流平滑
して直流電圧を生成し、電圧検出回路102で検出した
直流電圧に基づき、トランジスタQ1のベースに与える
駆動パルスのスイッチングデューティ比あるいは周波数
を制御することにより定電圧制御を行うため、従来のよ
うに直流電源装置に設けていた商用平滑コンデンサを削
除することが可能となり、従来の商用平滑コンデンサの
充電によって発生する高調波電流を削減することができ
る。
【0037】また、スイッチング制御により電力蓄積用
のコンデンサC901を充電しているため、商用電源の
瞬時電圧遮断等が発生した場合でも、電力蓄積用のコン
デンサC901からの放電により電力が供給される結
果、安定した直流出力を維持でき負荷に安定した電力を
供給できる直流電源装置を低コストで実現することがで
きる。また、電力蓄積用コンデンサの充電は、スイッチ
素子によりスイッチング制御されるため、入力投入時の
突入電流が発生しないという利点もある。
【0038】尚、第2の実施の形態では、直流電源装置
におけるスイッチング制御を行うスイッチ素子としてバ
イポーラのトランジスタを使用したが、これに限定され
ず、FETやGTO等の他の自己消己型スイッチ素子を
使用してもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、商用交流電源の電圧を安定化する電源装置にお
いて、商用交流を整流した脈流を取り出す脈流電圧生成
手段と、該脈流電圧生成手段に並列接続され前記脈流を
平滑して得た直流を取り出す直流電圧生成手段と、前記
脈流電圧生成手段からの脈流及び前記直流電圧生成手段
からの直流が重畳された電圧を変圧器に印加し、該変圧
器出力を整流平滑して直流電圧を生成し、検出した直流
電圧に基づき定電圧制御を行う電圧制御手段とを有する
ため、簡単な構成で入力高調波電流を低減することがで
きると共に負荷に安定した電力を供給することができ
る。
【0040】請求項2の発明によれば、前記直流電圧生
成手段は、前記脈流をスイッチングする脈流用スイッチ
素子と、該スイッチングにより充電が行われる電力蓄積
用コンデンサとを有し、前記電圧制御手段は、前記脈流
及び直流が重畳された電圧をスイッチングする重畳用ス
イッチ素子と、前記直流電圧の電圧値を検出する電圧検
出手段と、前記重畳用スイッチ素子のスイッチング周波
数または時比率を制御するスイッチング制御手段とを有
するため、従来のように電源装置に設けていた商用平滑
コンデンサを削除することが可能となり、従来の商用平
滑コンデンサの充電によって発生する高調波電流を削減
することができる。また、スイッチング制御により電力
蓄積用コンデンサを充電しているため、商用電源の瞬時
電圧遮断等が発生した場合でも、電力蓄積用コンデンサ
からの放電により電力が供給される結果、安定した直流
出力を維持でき負荷に安定した電力を供給できる電源装
置を低コストで実現することができる。また、電力蓄積
用コンデンサの充電は、スイッチ素子によりスイッチン
グ制御されるため、入力投入時の突入電流が発生しない
という利点もある。
【0041】請求項3の発明によれば、前記脈流用スイ
ッチ素子は、前記重畳用スイッチ素子の駆動信号と同一
の駆動信号により駆動されるため、上記請求項2の発明
と同様の効果を奏する。
【0042】請求項4の発明によれば、前記脈流用スイ
ッチ素子は、帰還巻線による自励発振回路により駆動さ
れるため、上記請求項2の発明と同様の効果を奏する。
【0043】請求項5の発明によれば、商用交流電源の
電圧を安定化する電源装置における電圧制御方法におい
て、商用交流を整流した脈流を取り出す脈流電圧生成ス
テップと、前記脈流を平滑して得た直流を取り出す直流
電圧生成ステップと、前記脈流電圧生成ステップで生成
した脈流及び前記直流電圧生成ステップで生成した直流
が重畳された電圧を変圧器に印加し、該変圧器出力を整
流平滑して直流電圧を生成し、検出した直流電圧に基づ
き定電圧制御を行う電圧制御ステップとを有するため、
簡単な制御で入力高調波電流を低減することができると
共に負荷に安定した電力を供給することができる。
【0044】請求項6の発明によれば、前記直流電圧生
成ステップは、前記脈流をスイッチングする脈流スイッ
チングステップと、該スイッチングにより電力蓄積用コ
ンデンサに充電する充電ステップとを有し、前記電圧制
御ステップは、前記脈流及び直流が重畳された電圧をス
イッチングする重畳スイッチングステップと、前記直流
電圧の電圧値を検出する電圧検出ステップと、前記重畳
スイッチングステップでのスイッチング周波数または時
比率を制御するスイッチング制御ステップとを有するた
め、従来のように電源装置に設けていた商用平滑コンデ
ンサが不要となり、従来の商用平滑コンデンサの充電に
よって発生する高調波電流を削減することができる。ま
た、スイッチング制御により電力蓄積用コンデンサを充
電しているため、商用電源の瞬時電圧遮断等が発生した
場合でも、電力蓄積用コンデンサからの放電により電力
が供給される結果、安定した直流出力を維持でき負荷に
安定した電力を供給できる電源装置を低コストで実現す
ることができる。また、電力蓄積用コンデンサの充電
は、スイッチング制御されるため、入力投入時の突入電
流が発生しないという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る直流電源装置
の構成を示す回路図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る直流電源装置
の各部の動作波形を示す説明図であり、(A)は入力電
圧波形の説明図、(B)は入力電圧を整流した脈流電圧
波形の説明図、(C)はダイオードD901に流れる電
流波形の説明図、(D)はダイオードD902に流れる
電流波形の説明図、(E)はダイオードD903に流れ
る電流波形の説明図、(F)はトランジスタQ1に流れ
る電流波形の説明図、(G)はダイオードD901とダ
イオードD902に流れる電流の和の波形の説明図、
(H)は入力電流波形の説明図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る直流電源装置
の構成を示す回路図である。
【図4】従来例に係る直流電源装置の構成を示す回路図
である。
【符号の説明】
1、2 入力電源端子 3、4 出力端子 101 PWM回路 102 電圧検出回路 901 駆動回路 C1、C2、C901 コンデンサ D1、D901、D902、D903、D904 ダイ
オード DM1 整流器スタック L1、L901 チョークコイル L902 複巻チョークコイル PHC1 フォトカプラ Q1、Q901 トランジスタ T1 絶縁トランス

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用交流電源の電圧を安定化する電源装
    置において、 商用交流を整流した脈流を取り出す脈流電圧生成手段
    と、該脈流電圧生成手段に並列接続され前記脈流を平滑
    して得た直流を取り出す直流電圧生成手段と、前記脈流
    電圧生成手段からの脈流及び前記直流電圧生成手段から
    の直流が重畳された電圧を変圧器に印加し、該変圧器出
    力を整流平滑して直流電圧を生成し、検出した直流電圧
    に基づき定電圧制御を行う電圧制御手段とを有すること
    を特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】 前記直流電圧生成手段は、前記脈流をス
    イッチングする脈流用スイッチ素子と、該スイッチング
    により充電が行われる電力蓄積用コンデンサとを有し、
    前記電圧制御手段は、前記脈流及び直流が重畳された電
    圧をスイッチングする重畳用スイッチ素子と、前記直流
    電圧の電圧値を検出する電圧検出手段と、前記重畳用ス
    イッチ素子のスイッチング周波数または時比率を制御す
    るスイッチング制御手段とを有することを特徴とする請
    求項1記載の電源装置。
  3. 【請求項3】 前記脈流用スイッチ素子は、前記重畳用
    スイッチ素子の駆動信号と同一の駆動信号により駆動さ
    れることを特徴とする請求項2記載の電源装置。
  4. 【請求項4】 前記脈流用スイッチ素子は、帰還巻線に
    よる自励発振回路により駆動されることを特徴とする請
    求項2記載の電源装置。
  5. 【請求項5】 商用交流電源の電圧を安定化する電源装
    置における電圧制御方法において、 商用交流を整流した脈流を取り出す脈流電圧生成ステッ
    プと、前記脈流を平滑して得た直流を取り出す直流電圧
    生成ステップと、前記脈流電圧生成ステップで生成した
    脈流及び前記直流電圧生成ステップで生成した直流が重
    畳された電圧を変圧器に印加し、該変圧器出力を整流平
    滑して直流電圧を生成し、検出した直流電圧に基づき定
    電圧制御を行う電圧制御ステップとを有することを特徴
    とする電源装置における電圧制御方法。
  6. 【請求項6】 前記直流電圧生成ステップは、前記脈流
    をスイッチングする脈流スイッチングステップと、該ス
    イッチングにより電力蓄積用コンデンサに充電する充電
    ステップとを有し、前記電圧制御ステップは、前記脈流
    及び直流が重畳された電圧をスイッチングする重畳スイ
    ッチングステップと、前記直流電圧の電圧値を検出する
    電圧検出ステップと、前記重畳スイッチングステップで
    のスイッチング周波数または時比率を制御するスイッチ
    ング制御ステップとを有することを特徴とする請求項5
    記載の電源装置における電圧制御方法。
JP9441697A 1997-03-31 1997-03-31 電源装置及び電源装置における電圧制御方法 Pending JPH10285921A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010539886A (ja) * 2007-09-18 2010-12-16 フライバック エネルギー,インク. 局所的なエネルギー源から高調波歪みの小さい交流電力を生成する電流波形構造

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JP2010539886A (ja) * 2007-09-18 2010-12-16 フライバック エネルギー,インク. 局所的なエネルギー源から高調波歪みの小さい交流電力を生成する電流波形構造

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