JPH10260170A - ガスクロマトグラフ装置 - Google Patents
ガスクロマトグラフ装置Info
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- JPH10260170A JPH10260170A JP8447297A JP8447297A JPH10260170A JP H10260170 A JPH10260170 A JP H10260170A JP 8447297 A JP8447297 A JP 8447297A JP 8447297 A JP8447297 A JP 8447297A JP H10260170 A JPH10260170 A JP H10260170A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sample
- methane
- flow path
- switching device
- analysis
- Prior art date
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- Pending
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N30/00—Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
- G01N30/02—Column chromatography
- G01N30/88—Integrated analysis systems specially adapted therefor, not covered by a single one of the groups G01N30/04 - G01N30/86
- G01N2030/8809—Integrated analysis systems specially adapted therefor, not covered by a single one of the groups G01N30/04 - G01N30/86 analysis specially adapted for the sample
- G01N2030/884—Integrated analysis systems specially adapted therefor, not covered by a single one of the groups G01N30/04 - G01N30/86 analysis specially adapted for the sample organic compounds
- G01N2030/8854—Integrated analysis systems specially adapted therefor, not covered by a single one of the groups G01N30/04 - G01N30/86 analysis specially adapted for the sample organic compounds involving hydrocarbons
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- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 メタンおよび非メタン炭化水素を高精度に定
量分析することができるガスクロマトグラフ装置を提供
すること。 【解決手段】 流路切換装置1を介して供給されるサン
プルSを計量管7で計量した後、サンプルSをメタン系
サンプルSm と非メタン系サンプルSn とに分離し、こ
れらのサンプルをそれぞれメタンを分析する第1分析部
14と非メタン炭化水素を分析するための第2分析部1
5とに供給するようにしたガスクロマトグラフ装置にお
いて、前記流路切換装置1の前段に接続されるサンプル
導入ライン2に切換弁26を介してパージガス導入ライ
ン27を接続し、前記各分析部において分析を行ってい
るとき、パージガスPGを流路切換装置1および計量管
7に流すようにした。
量分析することができるガスクロマトグラフ装置を提供
すること。 【解決手段】 流路切換装置1を介して供給されるサン
プルSを計量管7で計量した後、サンプルSをメタン系
サンプルSm と非メタン系サンプルSn とに分離し、こ
れらのサンプルをそれぞれメタンを分析する第1分析部
14と非メタン炭化水素を分析するための第2分析部1
5とに供給するようにしたガスクロマトグラフ装置にお
いて、前記流路切換装置1の前段に接続されるサンプル
導入ライン2に切換弁26を介してパージガス導入ライ
ン27を接続し、前記各分析部において分析を行ってい
るとき、パージガスPGを流路切換装置1および計量管
7に流すようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、メタンと、メタ
ン以外の炭化水素(非メタン炭化水素)を個別にまたは
同時に測定できるガスクロマトグラフ装置に関する。
ン以外の炭化水素(非メタン炭化水素)を個別にまたは
同時に測定できるガスクロマトグラフ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来のガスクロマトグラフ装置
の構成を示す図で、この図において、1は流路切換装置
で、例えば10個のポート(図中、時計回り方向に付し
た10個の符号a〜jで示す)を備えた公知の十方弁よ
りなる。この流路切換装置1は、例えば、オンのとき、
図中で仮想線で示すようにポート間が連通し、オフのと
き、実線で示すようにポート間が連通するように構成さ
れている。
の構成を示す図で、この図において、1は流路切換装置
で、例えば10個のポート(図中、時計回り方向に付し
た10個の符号a〜jで示す)を備えた公知の十方弁よ
りなる。この流路切換装置1は、例えば、オンのとき、
図中で仮想線で示すようにポート間が連通し、オフのと
き、実線で示すようにポート間が連通するように構成さ
れている。
【0003】2は前記流路切換装置1のポートaに接続
されたサンプルSの導入ラインで、3はこのサンプル導
入ライン2に介装されたキャピラリであり、その上流側
(図の左方)はサンプル導入部(図示してない)に接続
されている。また、4は余剰のサンプルSをバイパスさ
せるバイパスラインで、サンプル導入ライン2に対して
キャピラリ3の上流側の点5において接続され、その下
流側は排出部(図示してない)に接続されている。な
お、6は流量調節用のニードル弁である。
されたサンプルSの導入ラインで、3はこのサンプル導
入ライン2に介装されたキャピラリであり、その上流側
(図の左方)はサンプル導入部(図示してない)に接続
されている。また、4は余剰のサンプルSをバイパスさ
せるバイパスラインで、サンプル導入ライン2に対して
キャピラリ3の上流側の点5において接続され、その下
流側は排出部(図示してない)に接続されている。な
お、6は流量調節用のニードル弁である。
【0004】7はポートcとポートjとを接続する流路
8に介装された計量管で、サンプルSの量が一定になる
ようにするものである。
8に介装された計量管で、サンプルSの量が一定になる
ようにするものである。
【0005】9,10はポートdとポートhとを接続す
る流路11に互いに直列になるように介装された第1カ
ラム、第2カラムである。第1カラム9は、サンプルS
に含まれる炭素数5(C5 )以上の高沸点の炭化水素を
保持するように構成されており、第2カラム10は、サ
ンプルSに含まれるC2 〜C4 の炭化水素を保持し、サ
ンプルSに含まれるメタン(CH4 )をC2 以上の炭化
水素から分離するように構成されている。
る流路11に互いに直列になるように介装された第1カ
ラム、第2カラムである。第1カラム9は、サンプルS
に含まれる炭素数5(C5 )以上の高沸点の炭化水素を
保持するように構成されており、第2カラム10は、サ
ンプルSに含まれるC2 〜C4 の炭化水素を保持し、サ
ンプルSに含まれるメタン(CH4 )をC2 以上の炭化
水素から分離するように構成されている。
【0006】12はポートgに接続された流路13に介
装された第3カラムで、サンプルS中の酸素を分離する
ように構成されている。このカラム12の下流側にはメ
タンを分析するための第1分析部14が接続されてい
る。また、15はポートeに接続された流路16に設け
られた非メタン炭化水素を分析するための第2分析部
で、その上流側にはキャピラリ17が介装されている。
そして、第1分析部14および第2分析部15は、例え
ば水素炎イオン化検出器(FID)よりなり、詳細には
図示してないが、酸素や燃料がそれぞれ供給されるよう
に構成されている。
装された第3カラムで、サンプルS中の酸素を分離する
ように構成されている。このカラム12の下流側にはメ
タンを分析するための第1分析部14が接続されてい
る。また、15はポートeに接続された流路16に設け
られた非メタン炭化水素を分析するための第2分析部
で、その上流側にはキャピラリ17が介装されている。
そして、第1分析部14および第2分析部15は、例え
ば水素炎イオン化検出器(FID)よりなり、詳細には
図示してないが、酸素や燃料がそれぞれ供給されるよう
に構成されている。
【0007】18,19はキャリアガスCGの導入ライ
ンで、それぞれ、開閉弁としての電磁弁20,21およ
び流量調節用のニードル弁22,23を備えており、そ
れらの上流側は図示してないキャリアガス源に接続され
ている。なお、キャリアガスCGとしては、例えば水素
ガスとヘリウムガスとを適宜の割合で混合したものや清
浄な空気などがある。
ンで、それぞれ、開閉弁としての電磁弁20,21およ
び流量調節用のニードル弁22,23を備えており、そ
れらの上流側は図示してないキャリアガス源に接続され
ている。なお、キャリアガスCGとしては、例えば水素
ガスとヘリウムガスとを適宜の割合で混合したものや清
浄な空気などがある。
【0008】24はポートbとバイパスとをニードル弁
6の下流側の点25において接続する流路である。
6の下流側の点25において接続する流路である。
【0009】次に、上記従来構成のガスクロマトグラフ
装置を用いて、サンプルS中のメタンおよび非メタン炭
化水素を測定する手順について説明する。
装置を用いて、サンプルS中のメタンおよび非メタン炭
化水素を測定する手順について説明する。
【0010】 図6に示した状態にある流路切換装置
1をオンにして、図中の点線で示す流路で結ばれるポー
トを連通させる。この状態で、サンプル導入ライン2を
介してサンプルSが流路切換装置1に送り込まれ、この
サンプルSはポートa,jを経て流路8方向に流れる。
これにより、サンプルSは計量管7を満たすようにして
サンプリングされる。このとき、余剰のサンプルSは、
ポートbおよび流路24を経てバイパスライン4に流れ
出る。
1をオンにして、図中の点線で示す流路で結ばれるポー
トを連通させる。この状態で、サンプル導入ライン2を
介してサンプルSが流路切換装置1に送り込まれ、この
サンプルSはポートa,jを経て流路8方向に流れる。
これにより、サンプルSは計量管7を満たすようにして
サンプリングされる。このとき、余剰のサンプルSは、
ポートbおよび流路24を経てバイパスライン4に流れ
出る。
【0011】 前記サンプリングが終わると、流路切
換装置1をオフにして、図6において実線で示す流路に
より各ポートを連通させる。この状態で、キャリアガス
導入ライン19を介してキャリアガスCGを流路切換装
置1に送り込み、計量管7にサンプリングされたサンプ
ルSをポートc,dを介して第1カラム9および第2カ
ラム10方向に送り出す。第1カラム9においては、通
過するサンプルS中のC5 以上の炭化水素が吸着され、
第2カラム10においては、前記サンプルS中の非メタ
ン炭化水素が吸着される。第2カラム10を経たサンプ
ルSは、メタン系サンプルとなり、ポートh,gを経て
流路13を流れ、さらに、第3カラム12に流れ込む。
換装置1をオフにして、図6において実線で示す流路に
より各ポートを連通させる。この状態で、キャリアガス
導入ライン19を介してキャリアガスCGを流路切換装
置1に送り込み、計量管7にサンプリングされたサンプ
ルSをポートc,dを介して第1カラム9および第2カ
ラム10方向に送り出す。第1カラム9においては、通
過するサンプルS中のC5 以上の炭化水素が吸着され、
第2カラム10においては、前記サンプルS中の非メタ
ン炭化水素が吸着される。第2カラム10を経たサンプ
ルSは、メタン系サンプルとなり、ポートh,gを経て
流路13を流れ、さらに、第3カラム12に流れ込む。
【0012】 前記メタン系サンプルが第3カラム1
2に流れ込むタイミングで、流路切換装置1をオンにし
て、図中の点線で示す流路で結ばれるポートを連通させ
る。この状態で、キャリアガス導入ライン18,19を
介してキャリアガスCGを流路切換装置1に送り込む。
そして、流路切換装置1に流れ込んだキャリアガスCG
のうち、ポートf,gを経たキャリアガスCGは、流路
13を経て第3カラム12方向に流れる。これにより、
第3カラム12において酸素と分離されたメタン系サン
プルSm が第1分析部14に供給され、メタンの分析が
行われる。一方、ポートi,hを経たキャリアガスCG
は、流路11を経て第2カラム10および第1カラム9
をこの順で流れる。これにより、カラム10,9に残っ
た非メタン炭化水素がバックフラッシュされ、この非メ
タン系サンプルSn がポートd,e、流路16を経て第
2分析部15に供給され、非メタン炭化水素の分析が行
われる。
2に流れ込むタイミングで、流路切換装置1をオンにし
て、図中の点線で示す流路で結ばれるポートを連通させ
る。この状態で、キャリアガス導入ライン18,19を
介してキャリアガスCGを流路切換装置1に送り込む。
そして、流路切換装置1に流れ込んだキャリアガスCG
のうち、ポートf,gを経たキャリアガスCGは、流路
13を経て第3カラム12方向に流れる。これにより、
第3カラム12において酸素と分離されたメタン系サン
プルSm が第1分析部14に供給され、メタンの分析が
行われる。一方、ポートi,hを経たキャリアガスCG
は、流路11を経て第2カラム10および第1カラム9
をこの順で流れる。これにより、カラム10,9に残っ
た非メタン炭化水素がバックフラッシュされ、この非メ
タン系サンプルSn がポートd,e、流路16を経て第
2分析部15に供給され、非メタン炭化水素の分析が行
われる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のガス
クロマトグラフ装置においては、前記に示した動作が
行われているとき、つまり、サンプリングが終わって流
路切換装置1が切り換えられ、カラム9,10でメタン
と非メタン炭化水素との分離を行った後、メタン系
Sm 、非メタン系サンプルSn を分析部14,15にお
いてそれぞれ分析している分析サイクルにあるとき、流
路切換装置1のポートaには、次の分析に供するための
サンプルSがサンプル導入ライン2によって供給され、
これが前記に述べたように計量管7方向に流れてい
た。
クロマトグラフ装置においては、前記に示した動作が
行われているとき、つまり、サンプリングが終わって流
路切換装置1が切り換えられ、カラム9,10でメタン
と非メタン炭化水素との分離を行った後、メタン系
Sm 、非メタン系サンプルSn を分析部14,15にお
いてそれぞれ分析している分析サイクルにあるとき、流
路切換装置1のポートaには、次の分析に供するための
サンプルSがサンプル導入ライン2によって供給され、
これが前記に述べたように計量管7方向に流れてい
た。
【0014】つまり、従来のガスクロマトグラフ装置
は、次の分析サイクルまでの間、サンプルSが流路切換
装置1、計量管7およびこれらを接続する流路8を流れ
続けるように構成されていた。そのため、前記各部1,
7,8において非メタン炭化水素など高沸点成分の吸着
が生じやすくなり、この吸着成分に起因して定量誤差が
生じるおそれがあった。
は、次の分析サイクルまでの間、サンプルSが流路切換
装置1、計量管7およびこれらを接続する流路8を流れ
続けるように構成されていた。そのため、前記各部1,
7,8において非メタン炭化水素など高沸点成分の吸着
が生じやすくなり、この吸着成分に起因して定量誤差が
生じるおそれがあった。
【0015】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、その目的は、メタンおよび非メタン炭化水素
を高精度に定量分析することができるガスクロマトグラ
フ装置を提供することである。
たもので、その目的は、メタンおよび非メタン炭化水素
を高精度に定量分析することができるガスクロマトグラ
フ装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明では、流路切換装置を介して供給されるサ
ンプルを計量管で計量した後、サンプルをメタン系サン
プルと非メタン系サンプルとに分離し、これらのサンプ
ルをそれぞれメタンを分析する第1分析部と非メタン炭
化水素を分析するための第2分析部とに供給するように
したガスクロマトグラフ装置において、前記流路切換装
置の前段に接続されるサンプル導入ラインに切換弁を介
してパージガス導入ラインを接続し、前記各分析部にお
いて分析を行っているとき、パージガスを流路切換装置
および計量管に流すようにしている。
め、この発明では、流路切換装置を介して供給されるサ
ンプルを計量管で計量した後、サンプルをメタン系サン
プルと非メタン系サンプルとに分離し、これらのサンプ
ルをそれぞれメタンを分析する第1分析部と非メタン炭
化水素を分析するための第2分析部とに供給するように
したガスクロマトグラフ装置において、前記流路切換装
置の前段に接続されるサンプル導入ラインに切換弁を介
してパージガス導入ラインを接続し、前記各分析部にお
いて分析を行っているとき、パージガスを流路切換装置
および計量管に流すようにしている。
【0017】上記ガスクロマトグラフ装置においては、
サンプルを常に流路切換装置に供給するのではなく、分
析部で分析を行っているときには、パージガスを流路切
換装置および計量管に流すようにしているので、サンプ
リング時に流路切換装置や計量管およびこれらの間を接
続する流路に吸着された非メタン炭化水素など高沸点成
分が分析を行っているときに除去される。したがって、
これらの成分に起因して定量誤差が生じるといったこと
がなくなり、メタンおよび非メタン炭化水素を高精度に
定量分析することができる。
サンプルを常に流路切換装置に供給するのではなく、分
析部で分析を行っているときには、パージガスを流路切
換装置および計量管に流すようにしているので、サンプ
リング時に流路切換装置や計量管およびこれらの間を接
続する流路に吸着された非メタン炭化水素など高沸点成
分が分析を行っているときに除去される。したがって、
これらの成分に起因して定量誤差が生じるといったこと
がなくなり、メタンおよび非メタン炭化水素を高精度に
定量分析することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施例
を、図を参照しながら説明する。
を、図を参照しながら説明する。
【0019】図1は、この発明のガスクロマトグラフ装
置の一例を示す。この発明のガスクロマトグラフ装置
が、図6に示した従来のガスクロマトグラフ装置と大き
く異なる点は、流路切換装置1の前段に接続されるサン
プル導入ライン2に切換弁26を介してパージガス導入
ライン27を接続し、分析部14,15において分析を
行っているとき、パージガスPGを流路切換装置1およ
び計量管7に流すようにしたことである。
置の一例を示す。この発明のガスクロマトグラフ装置
が、図6に示した従来のガスクロマトグラフ装置と大き
く異なる点は、流路切換装置1の前段に接続されるサン
プル導入ライン2に切換弁26を介してパージガス導入
ライン27を接続し、分析部14,15において分析を
行っているとき、パージガスPGを流路切換装置1およ
び計量管7に流すようにしたことである。
【0020】すなわち、26は流路切換装置1の前段に
接続されるサンプル導入ライン2に介装される、より詳
しくは、流路切換装置1とキャピラリ3との間に位置す
るように設けられる切換弁で、例えば三方電磁弁よりな
る。そして、この三方電磁弁26の第3のポートにパー
ジガスPGを導入するためのライン27が接続される。
この三方電磁弁26は常時はオフで、このとき、サンプ
ル導入ライン2が流路切換装置1と連通し、オンしたと
きはパージガス導入ライン27が流路切換装置1と連通
するように構成されている。なお、パージガス導入ライ
ン27の上流側にはパージガス供給源(図示してない)
が設けられている。また、ここで用いるパージガスとし
ては、窒素やアルゴンなどの不活性ガスやエヤーなどが
ある。さらに、図1において、図6に示した符合と同一
のものは同一物であるので、その説明は省略する。
接続されるサンプル導入ライン2に介装される、より詳
しくは、流路切換装置1とキャピラリ3との間に位置す
るように設けられる切換弁で、例えば三方電磁弁よりな
る。そして、この三方電磁弁26の第3のポートにパー
ジガスPGを導入するためのライン27が接続される。
この三方電磁弁26は常時はオフで、このとき、サンプ
ル導入ライン2が流路切換装置1と連通し、オンしたと
きはパージガス導入ライン27が流路切換装置1と連通
するように構成されている。なお、パージガス導入ライ
ン27の上流側にはパージガス供給源(図示してない)
が設けられている。また、ここで用いるパージガスとし
ては、窒素やアルゴンなどの不活性ガスやエヤーなどが
ある。さらに、図1において、図6に示した符合と同一
のものは同一物であるので、その説明は省略する。
【0021】次に、上記構成のガスクロマトグラフ装置
の動作について、図2〜図4を参照しながら説明する。
の動作について、図2〜図4を参照しながら説明する。
【0022】(1)図1に示した状態にある流路切換装
置1をオンにして、図中の点線で示す流路で結ばれるポ
ートを連通させる。この状態で、サンプル導入ライン2
を介してサンプルSが流路切換装置1に送り込まれ、こ
のサンプルSはポートa,jを経て流路8方向に流れ
る。これにより、サンプルSは計量管7を満たすように
してサンプリングされる。このとき、余剰のサンプルS
は、ポートbおよび流路24を経てバイパスライン4に
流れ出る(図2参照)。図2において、太い実線はサン
プルSの流れを示す。
置1をオンにして、図中の点線で示す流路で結ばれるポ
ートを連通させる。この状態で、サンプル導入ライン2
を介してサンプルSが流路切換装置1に送り込まれ、こ
のサンプルSはポートa,jを経て流路8方向に流れ
る。これにより、サンプルSは計量管7を満たすように
してサンプリングされる。このとき、余剰のサンプルS
は、ポートbおよび流路24を経てバイパスライン4に
流れ出る(図2参照)。図2において、太い実線はサン
プルSの流れを示す。
【0023】(2)前記サンプリングが終わると、流路
切換装置1をオフにして、図1において実線で示す流路
により各ポートを連通させる。この状態で、キャリアガ
ス導入ライン19を介してキャリアガスCGを流路切換
装置1に送り込み、計量管7にサンプリングされたサン
プルSをポートc,dを介して第1カラム9および第2
カラム10方向に送り出す。第1カラム9においては、
通過するサンプルS中のC5 以上の炭化水素が吸着さ
れ、第2カラム10においては、前記サンプルS中の非
メタン炭化水素が吸着される。第2カラム10を経たサ
ンプルSは、メタン系サンプルSm となり、ポートh,
gを経て流路13を流れ、さらに、第3カラム12に流
れ込む(図3参照)。図3において、太い実線はサンプ
ルSの流れを示す。
切換装置1をオフにして、図1において実線で示す流路
により各ポートを連通させる。この状態で、キャリアガ
ス導入ライン19を介してキャリアガスCGを流路切換
装置1に送り込み、計量管7にサンプリングされたサン
プルSをポートc,dを介して第1カラム9および第2
カラム10方向に送り出す。第1カラム9においては、
通過するサンプルS中のC5 以上の炭化水素が吸着さ
れ、第2カラム10においては、前記サンプルS中の非
メタン炭化水素が吸着される。第2カラム10を経たサ
ンプルSは、メタン系サンプルSm となり、ポートh,
gを経て流路13を流れ、さらに、第3カラム12に流
れ込む(図3参照)。図3において、太い実線はサンプ
ルSの流れを示す。
【0024】(3)前記メタン系サンプルSm が第3カ
ラム12に流れ込むタイミングで、流路切換装置1をオ
ンにして、図中の点線で示す流路で結ばれるポートを連
通させる。この状態で、キャリアガス導入ライン18,
19を介してキャリアガスCGを流路切換装置1に送り
込む。そして、流路切換装置1に流れ込んだキャリアガ
スCGのうち、ポートf,gを経たキャリアガスCG
は、流路13を経て第3カラム12方向に流れる。これ
により、第3カラム12において酸素と分離されたメタ
ン系サンプルSm が第1分析部14に供給され、メタン
の分析が行われる。なお、図4において、太い点線はメ
タン系サンプルSm の流れを示す。
ラム12に流れ込むタイミングで、流路切換装置1をオ
ンにして、図中の点線で示す流路で結ばれるポートを連
通させる。この状態で、キャリアガス導入ライン18,
19を介してキャリアガスCGを流路切換装置1に送り
込む。そして、流路切換装置1に流れ込んだキャリアガ
スCGのうち、ポートf,gを経たキャリアガスCG
は、流路13を経て第3カラム12方向に流れる。これ
により、第3カラム12において酸素と分離されたメタ
ン系サンプルSm が第1分析部14に供給され、メタン
の分析が行われる。なお、図4において、太い点線はメ
タン系サンプルSm の流れを示す。
【0025】一方、ポートi,hを経たキャリアガスC
Gは、流路11を経て第2カラム10および第1カラム
9をこの順で流れる。これにより、カラム10,8に残
った非メタン炭化水素がバックフラッシュされ、この非
メタン系サンプルSn がポートd,e、流路16を経て
第2分析部15に供給され、非メタン炭化水素の分析が
行われる。なお、図4において、太い実線は非メタン系
サンプルSn の流れを示す。
Gは、流路11を経て第2カラム10および第1カラム
9をこの順で流れる。これにより、カラム10,8に残
った非メタン炭化水素がバックフラッシュされ、この非
メタン系サンプルSn がポートd,e、流路16を経て
第2分析部15に供給され、非メタン炭化水素の分析が
行われる。なお、図4において、太い実線は非メタン系
サンプルSn の流れを示す。
【0026】そして、前記キャリアガス導入ライン1
8,19を介してキャリアガスCGが流路切換装置1に
送り込まれるとき、三方電磁弁26をオンする。これに
より、パージガスPGがポートa,jを介してパージガ
スPGが矢印Aで示すように流路8に流れ、これが計量
管7およびポートc,dをパージした後、バイパスライ
ン4に流れ出る。
8,19を介してキャリアガスCGが流路切換装置1に
送り込まれるとき、三方電磁弁26をオンする。これに
より、パージガスPGがポートa,jを介してパージガ
スPGが矢印Aで示すように流路8に流れ、これが計量
管7およびポートc,dをパージした後、バイパスライ
ン4に流れ出る。
【0027】(4)前記パージが行われた後は、前記
(1)に戻り、次の分析のためのサンプリングが行われ
る。以下、前記動作が繰り返される。
(1)に戻り、次の分析のためのサンプリングが行われ
る。以下、前記動作が繰り返される。
【0028】前記(3)における動作説明から理解され
るように、前記分析部14,15において分析が行われ
ているとき、流路切換装置1、計量管7および流路8は
パージガスPGによってパージされる。したがって、こ
の発明のガスクロマトグラフ装置においては、従来のガ
スクロマトグラフ装置とは異なり、サンプリング時に流
路切換装置1や計量管7およびこれらの間を接続する流
路8に吸着された非メタン炭化水素など高沸点成分が分
析を行っているときに除去される。したがって、これら
の成分に起因して定量誤差が生じるといったことがなく
なり、メタンおよび非メタン炭化水素を高精度に定量分
析することができる。
るように、前記分析部14,15において分析が行われ
ているとき、流路切換装置1、計量管7および流路8は
パージガスPGによってパージされる。したがって、こ
の発明のガスクロマトグラフ装置においては、従来のガ
スクロマトグラフ装置とは異なり、サンプリング時に流
路切換装置1や計量管7およびこれらの間を接続する流
路8に吸着された非メタン炭化水素など高沸点成分が分
析を行っているときに除去される。したがって、これら
の成分に起因して定量誤差が生じるといったことがなく
なり、メタンおよび非メタン炭化水素を高精度に定量分
析することができる。
【0029】上述の実施例においては、切換弁として三
方電磁弁26を用いていたが、これに代えて、図5に示
すように、二つの二方電磁弁28,29をサンプル導入
ライン2およびパージガス導入ライン27に設け、これ
らを適宜制御するように構成してもよい。
方電磁弁26を用いていたが、これに代えて、図5に示
すように、二つの二方電磁弁28,29をサンプル導入
ライン2およびパージガス導入ライン27に設け、これ
らを適宜制御するように構成してもよい。
【0030】
【発明の効果】この発明は、以上のような形態で実施さ
れ、以下のような効果を奏する。
れ、以下のような効果を奏する。
【0031】この発明のガスクロマトグラフ装置におい
ては、サンプルを常に流路切換装置に供給するのではな
く、分析部で分析を行っているときには、パージガスを
流路切換装置および計量管に流すようにしているので、
サンプリング時に流路切換装置や計量管およびこれらの
間を接続する流路に吸着された非メタン炭化水素など高
沸点成分が分析を行っているときに除去される。したが
って、これらの成分に起因して定量誤差が生じるといっ
たことがなくなり、メタンおよび非メタン炭化水素を高
精度に定量分析することができる。
ては、サンプルを常に流路切換装置に供給するのではな
く、分析部で分析を行っているときには、パージガスを
流路切換装置および計量管に流すようにしているので、
サンプリング時に流路切換装置や計量管およびこれらの
間を接続する流路に吸着された非メタン炭化水素など高
沸点成分が分析を行っているときに除去される。したが
って、これらの成分に起因して定量誤差が生じるといっ
たことがなくなり、メタンおよび非メタン炭化水素を高
精度に定量分析することができる。
【図1】この発明のガスクロマトグラフ装置の一例を概
略的に示す図である。
略的に示す図である。
【図2】前記ガスクロマトグラフ装置におけるサンプリ
ング動作を説明するための図である。
ング動作を説明するための図である。
【図3】前記ガスクロマトグラフ装置における分離動作
を説明するための図である。
を説明するための図である。
【図4】前記ガスクロマトグラフ装置における分析およ
びパージ動作を説明するための図である。
びパージ動作を説明するための図である。
【図5】切換弁の別の実施態様を示す図である。
【図6】従来のガスクロマトグラフ装置を概略的に示す
図である。
図である。
1…流路切換装置、2…サンプル導入ライン、7…計量
管、14…第1分析部、15…第2分析部、26,2
8,29…切換弁、27…パージガス導入ライン、S…
サンプル、Sm …メタン系サンプル、Sn …非メタン系
サンプル、PG…パージガス。
管、14…第1分析部、15…第2分析部、26,2
8,29…切換弁、27…パージガス導入ライン、S…
サンプル、Sm …メタン系サンプル、Sn …非メタン系
サンプル、PG…パージガス。
Claims (1)
- 【請求項1】 流路切換装置を介して供給されるサンプ
ルを計量管で計量した後、サンプルをメタン系サンプル
と非メタン系サンプルとに分離し、これらのサンプルを
それぞれメタンを分析する第1分析部と非メタン炭化水
素を分析するための第2分析部とに供給するようにした
ガスクロマトグラフ装置において、前記流路切換装置の
前段に接続されるサンプル導入ラインに切換弁を介して
パージガス導入ラインを接続し、前記各分析部において
分析を行っているとき、パージガスを流路切換装置およ
び計量管に流すようにしたことを特徴とするガスクロマ
トグラフ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8447297A JPH10260170A (ja) | 1997-03-17 | 1997-03-17 | ガスクロマトグラフ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8447297A JPH10260170A (ja) | 1997-03-17 | 1997-03-17 | ガスクロマトグラフ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10260170A true JPH10260170A (ja) | 1998-09-29 |
Family
ID=13831593
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8447297A Pending JPH10260170A (ja) | 1997-03-17 | 1997-03-17 | ガスクロマトグラフ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10260170A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101358013B1 (ko) * | 2012-03-13 | 2014-02-05 | 한국지질자원연구원 | 시추코어 내의 가스를 선상에서 추출, 분석, 저장하기 위한 장치 |
JP2014529080A (ja) * | 2011-09-16 | 2014-10-30 | 武▲漢▼市天虹▲儀▼表有限▲責▼任公司Wuhan Tianhonginstruments Co., Ltd | オンライン揮発性有機物分析器及びその使用方法 |
JP2017194461A (ja) * | 2016-04-13 | 2017-10-26 | 株式会社堀場エステック | クロマトグラフ用サンプラ及びクロマトグラフ用サンプラの操作方法 |
-
1997
- 1997-03-17 JP JP8447297A patent/JPH10260170A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014529080A (ja) * | 2011-09-16 | 2014-10-30 | 武▲漢▼市天虹▲儀▼表有限▲責▼任公司Wuhan Tianhonginstruments Co., Ltd | オンライン揮発性有機物分析器及びその使用方法 |
KR101358013B1 (ko) * | 2012-03-13 | 2014-02-05 | 한국지질자원연구원 | 시추코어 내의 가스를 선상에서 추출, 분석, 저장하기 위한 장치 |
US9297725B2 (en) | 2012-03-13 | 2016-03-29 | Korea Institute Of Geoscience And Mineral Resources | Apparatus for extracting, analyzing, and storing gas in drilled core on ship |
JP2017194461A (ja) * | 2016-04-13 | 2017-10-26 | 株式会社堀場エステック | クロマトグラフ用サンプラ及びクロマトグラフ用サンプラの操作方法 |
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