JPH10260151A - 溶融アルミニウム用水素センサプローブ - Google Patents

溶融アルミニウム用水素センサプローブ

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Publication number
JPH10260151A
JPH10260151A JP9086143A JP8614397A JPH10260151A JP H10260151 A JPH10260151 A JP H10260151A JP 9086143 A JP9086143 A JP 9086143A JP 8614397 A JP8614397 A JP 8614397A JP H10260151 A JPH10260151 A JP H10260151A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molten aluminum
sensor element
ceramic pipe
sensor probe
silicon nitride
Prior art date
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Pending
Application number
JP9086143A
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English (en)
Inventor
Tomoko Oshima
智子 大島
Kunihiro Koide
邦博 小出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TYK Corp
Original Assignee
TYK Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センサプローブの外周にフラックスが付着し
ても溶融アルミニウムとの接触が得られるようにするに
は、酸化膜よりも表面積が大きく、かつSiO2成分を
多く含む被膜が必要である。 【解決手段】 一端閉塞型の素子と、該素子の内面に形
成された多孔質電極からなる測定極3と、基準極2と測
定極3とを隔離するシール材5と、前記素子内に充填さ
れ溶融金属の浸入を阻止するセラミックファイバー11
と前記基準極2とリード線9とを接触させるカーボンフ
ァイバーと前記素子をその開放端側を外方にして支持す
る窒化珪素質の支持体の外周面に珪酸ソーダ成分を20
vol%以上含む液体を塗布材として塗布、焼成するこ
とによって得られる被膜を有することを特徴とする溶融
アルミニウム用水素センサプローブを提供するにある。 【効果】 本発明によれば、溶湯処理用のフラックスを
添加した溶融アルミニウム中の水素ガス濃度を複数回に
わたり、安定して測定することが出来た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は溶融アルミニウム中
の水素濃度を測定するための水素溶解量測定用センサプ
ローブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】特許番号2079519号に示すよう
に、溶融アルミニウム中の水素溶解量を測定する為に、
ペロブスカイト型プロトン導電性固体電解質からなる一
端閉塞型の素子を用いたセンサプローブが使用されてい
る。このセンサプローブは前記素子の内外面に形成され
た多孔質電極に生じる起電力を測定するものである。短
時間でかつ安定した測定値を得るためには前記素子の支
持体の表面と溶融アルミニウムが密着し、外気の浸入な
どの影響を受けない環境が不可欠である。このため密着
性を高めるために支持体である窒化珪素質セラミックス
管の外周面に酸化膜形成処理を施している。この酸化膜
形成処理は短時間での前記セラミック管と溶融アルミニ
ウムとの密着を可能にしたが、溶融アルミニウムの溶湯
処理に用いられるフラックスが前記セラミックス管の外
周面に付着することによって、密着性は低くなり、測定
不良の原因となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記センサプローブは
酸化膜形成処理によってSiO2の膜が前記センサプロ
ーブの外周面に10〜50μmの層厚で硝子光沢を呈し
ている。しかし、この酸化膜は窒化珪素質セラミック管
の外周全面を覆っているが、表面積は前記セラミック管
の外周面積とほぼ同じであり、溶融アルミニウムとの接
触面積は大きくは変わらない。前記センサプローブの外
周にフラックスが付着しても溶融アルミニウムとの接触
が得られるようにするには、前記酸化膜よりも表面積が
大きく、かつSiO2成分を多く含む被膜が必要であ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記センサプローブの窒
化珪素質セラミックス管の外周面に対して表面積が大き
く、SiO2成分を多く含む被膜を形成するために、前
記セラミック管の外周面に珪酸ソーダ成分を20vol
%以上含む液体、または前記液体にAl23、SiO2
のうち少なくとも1種の粉末を1〜50wt%混合した
液体を塗布材として塗布、焼成する。問題点を解決する
ためには、前記セラミック管の外周面全体に均一に珪酸
ソーダ成分を付着させることが必要である。前記条件を
1回の塗布で完了させるためには、塗布材中の珪酸ソー
ダ成分は最低20vol%は必要である。前記塗布材に
Al23、SiO2のうち少なくとも1種の粉末を混合
した液体を塗布することによって、さらに前記セラミッ
ク管の外周面に対して表面積が大きい被膜を形成させる
ことができる。形成される被膜は、複数回のアルミニウ
ム溶湯内への浸漬による熱膨張の変化に耐えることが必
要で、前記セラミック管の熱膨張率とほぼ同じであるこ
とが望ましい。前記粉末を51wt%以上混合した塗布
材を前記セラミック管に塗布した場合、両者間の熱膨張
率の差が大きいために、被膜は前記セラミック管から剥
離する。このため、50wt%以下の割合で粉末を混合
する必要がある。
【0005】(作用)本発明により、前記センサプロー
ブによる溶湯処理用のフラックスを添加した溶融アルミ
ニウム中の水素ガス濃度の測定が複数回、かつ安定した
値を得ることができた。
【0006】
【実施例】図1は本発明を実施する際に係る水素溶解量
測定用センサプローブを示す断面図である。センサ素子
1はペロブスカイト型プロトン導電性固体電解質(Ca
Zr0.9In0.13_α)からなる一端閉塞形状をなし、
そのセンサ素子1の外面と内面に多孔質の例えば、P
t、Ni、又は酸化物導電体などからなるそれぞれ基準
極2及び測定極3が焼き付けにより形成されている。セ
ンサ素子1には、その閉塞端側の部分がセンサ素子保持
用の窒化珪素質セラミック管4に外嵌されており、セン
サ素子1はその開放端側の部分が若干セラミック管4か
ら突出した状態で、ガラスシール材5によりセラミック
管4に固定され、また気密にシールされている。これに
より、センサ素子1はその大部分がセラミック管4及び
シール材5により被覆されている。セラミック管4の外
周面には溶融金属との密着性を上げるために少なくとも
珪酸ソーダ成分を30vol%含む液体にAl23粉末
を10wt%混合した液体を塗布材として塗布、焼成す
ることによって得られる被膜6を形成している。セラミ
ック管4内には、基準用ガス(一定水素濃度のガス)導
入用の緻密質のセラミック(例えばアルミナ質、ムライ
ト質、又は窒化珪素質)からなるパイプ管7が挿入され
ている。このパイプ7内には、Pt線又はNi等のリー
ド線9が挿入されている。このリード線9はPt線又は
Ni等の金属ペース8によりセンサ素子1の外面の基準
極2と電気的に接続されている。そして、セラミック絶
縁管4内に同心円的に配置された内管であるセラミック
管7内の通路を介して基準ガスが基準極2に供給され、
外管である絶縁管4と内管のパイプ7との間の間隙を通
路として基準ガスが基準極2の周囲から排出される。絶
縁管4の外面には導電性ペースト10が塗布されてい
て、この導電性ペースト10はセンサ素子1の内面の測
定極3も導通している。これにより、この導電性ペース
ト10を介して測定極3が外部の信号処理装置に導出さ
れるようになっている。センサ素子1の内部には、アル
ミナファイバー等のセラミックファイバー11が充填さ
れている。次に、このように構成されたセンサプローブ
の動作について説明する。まず、センサプローブを窒化
珪素質セラミック管4の先端より約100mmの長さを
溶融アルミニウム内に浸漬し、センサ素子1の内側に外
界から隔離された空間を形成する。このセンサ素子1の
内部には、セラミックファイバー11が充填されている
ので、溶湯はセンサ素子1の内部には浸入せず、このセ
ンサ素子1内部は気相(ガス)が浸透する。この気相は
溶融金属と接触しているので、気相中の水素ガスの濃度
は溶融金属中に溶解している水素の濃度と平衡になる。
【0007】実用試験として、本発明のセンサプローブ
と従来品の窒化珪素質セラミック管を使用したセンサプ
ローブを使用してフラックスを添加した溶融アルミニウ
ムに浸漬し、測定を行った。まず、99.5%の純アル
ミニウムを溶解し、フラックスを添加しない状態でそれ
ぞれのセンサプローブを浸漬、測定を行った。それぞれ
5回ずつの測定を行ったが、両者とも10分以内に安定
値を示し、結果は良好であった。次に、溶解したアルミ
ニウムに対して0.5wt%のフラックスを添加し、同
様に測定を行った。それぞれ5回ずつの測定を行った
が、両者とも10分以内に安定値を示し、結果は良好で
あった。次に、溶解したアルミニウムに対して1wt%
のフラックスを添加し、同様に測定を行った。従来品は
3回の測定後、測定不良となった。これに対して本発明
のセンサプローブは5回の測定とも安定値を示した。次
に、溶解したアルミニウムに対して2wt%のフラック
スを添加し、同様に測定を行った。従来品は2回の測定
後、測定不良となった。これに対して本発明のセンサプ
ローブは5回の測定とも安定値を示した。次に、溶解し
たアルミニウムに対して4wt%のフラックスを添加
し、同様に測定を行った。従来品は2回目の測定で測定
不良となった。これに対して本発明のセンサプローブは
5回の測定とも安定値を示した。
【0008】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
溶湯処理用のフラックスを添加した溶融アルミニウム中
の水素ガス濃度を複数回にわたり、安定して測定するこ
とが出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による溶融アルミニウム用水素センサプ
ローブの断面図である。
【符号の説明】
1 センサ素子 2 基準極 3 測定極 4 セラミック管 5 ガラスシール材 6 被膜 7 パイプ 8 金属ペースト 9 リード線 10 導電性ペースト 11 セラミックファイバー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペロブスカイト型プロトン導電性固体電
    解質からなる一端閉塞型の素子と、この素子の内面に形
    成された多孔質電極からなる測定極と、前記素子の外面
    に形成された多孔質電極からなる基準極と、前記基準極
    と測定極とを隔離するシール材と、前記素子内に充填さ
    れ溶融金属の浸入を阻止するセラミックファイバーと前
    記基準極とリード線とを接触させるカーボンファイバー
    と前記素子をその開放端側を外方にして支持する窒化珪
    素質の支持体の外周面に珪酸ソーダ成分を20vol%
    以上含む液体を塗布材として塗布、焼成することによっ
    て得られる被膜を有することを特徴とする溶融アルミニ
    ウム用水素センサプローブ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の珪酸ソーダ成分を20
    vol%以上含む液体にAl23、SiO2のうち少な
    くとも1種の粉末を1〜50wt%混合した液体を塗布
    材として塗布、焼成することによって得られる被膜を有
    することを特徴とする溶融アルミニウム用水素センサプ
    ローブ。
JP9086143A 1997-03-19 1997-03-19 溶融アルミニウム用水素センサプローブ Pending JPH10260151A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7396443B2 (en) 2003-02-17 2008-07-08 Dongsub Park Solid-state electrochemical hydrogen probe for the measurement of hydrogen content in the molten aluminum

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7396443B2 (en) 2003-02-17 2008-07-08 Dongsub Park Solid-state electrochemical hydrogen probe for the measurement of hydrogen content in the molten aluminum

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