JPH102597A - 加湿装置 - Google Patents

加湿装置

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JPH102597A
JPH102597A JP8171622A JP17162296A JPH102597A JP H102597 A JPH102597 A JP H102597A JP 8171622 A JP8171622 A JP 8171622A JP 17162296 A JP17162296 A JP 17162296A JP H102597 A JPH102597 A JP H102597A
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芳雄 漆畑
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気化式加湿器と蒸気式加湿器との相互作用に
より、加湿要求の多いときは2つ加湿器の複合動作によ
り必要な加湿量をすみやかに室内に供給でき、また加湿
要求の少ないときには気化式加湿器のみの省エネルギー
運転で必要加湿量を補うことができるようにする。 【解決手段】 基体1の空気取入口2から空気を取入れ
て基体1内に通過させこの通過途中で加湿して空気排出
口3から排出する加湿装置Kにおいて、空気の通過径路
途中に設けられ通過径路を通過する空気に対して水の気
化により加湿する気化式加湿器10と、気化式加湿器1
0の下流側に設けられ通過径路を通過する空気に対して
水蒸気を発生させて加湿する蒸気式加湿器20と、湿度
設定器26の設定湿度,室内湿度検出器27の検出湿度
及び排気湿度検出器28の検出湿度に基づいて気化式加
湿器10の給水部の給水量制御及び蒸気式加湿器20の
ヒータ部の加熱量制御を行なう制御手段とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は室内の乾燥した空
気に水分を多く含んだ空気を供給して湿度を上昇させる
加湿装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の加湿装置としては、例えば、超音
波式加湿器等の水噴霧式加湿器、空気の通過過程で水を
気化させて加湿する気化式加湿器、あるいは、水を電気
的に加熱して水蒸気を発生させて加湿する蒸気式加湿器
等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の加湿装置にあって、水噴霧式加湿器は、菌・粉塵
を室内に放出するという衛生上の問題があり、保健空調
の加湿に向かない。蒸気式加湿器は、無菌でクリーンな
加湿ができるが、電力(蒸気ボイラー式は加熱動力)を
多く必要とし、蒸気を空気に吸収させるスペースがない
と結露により水漏れの発生が起こる為、設計・施工が面
倒である等の問題がある。
【0004】また、気化式加湿器にあっては、上記の蒸
気式加湿の問題は生じにくいが、空調系統に装着する場
合、通風する温度・湿度により大きく加湿量が変わるた
め、ピーク時(最大必要加湿量時)の温度湿度条件で加
湿量を決めても、空調機は室内温度を一定にするために
室温調整用加熱器の加熱量を変化させるので、実際には
気化式加湿器に通風される温度は大きく低下し、加湿量
不足となる場合が多い。
【0005】更にまた、室温調整用加熱器の加熱オフ時
に加湿量不足にならないようにしても、設定湿度に達し
たときに湿度調節器でオフさせたとき、オーバーシュー
トが非常に大きいことから、過加湿で窓、壁への結露の
危険があり、そのため、加熱量の無駄遣い(冷却加湿と
なる為、過加湿分加熱しないと室温を維持できない)も
非常に大きくなるという問題があった。また、オン,オ
フ回数も多くなり乾燥回数も多くなるので、寿命が短く
なるという問題もある(乾燥させればスケール堆積が多
くなり寿命を早める)。
【0006】そこで、このような問題解決のため、気化
式加湿器を、空調系統に用いることなく、室内に単独で
使用することも考えられるが、室温ぐらいの吸い込み温
度では大風量になるかサイズを非常に大きくしなければ
ならず、騒音、設置スペース、コストの問題がある。ま
た、小加湿量のものを天井に多く入れる手段もあるが、
気化式は水・空気の汚れにより詰まりや菌繁殖危険があ
り(コンパクトにするほど多くなる)、短期間での加湿
量の低下や悪臭発生も考えられ、保守を頻繁に行なう必
要があり、天井内の保守は莫大な保守費用を要してしま
う。
【0007】本発明は上記の問題点に鑑みて為されたも
ので、気化式加湿器と蒸気式加湿器との互いの利点を採
用できるようにし、これらの相互作用により、加湿要求
の多いときは2つ加湿器の複合動作により必要な加湿量
をすみやかに室内に供給でき、また加湿要求の少ないと
きには気化式加湿器のみの省エネルギー運転で必要加湿
量を補うことができるようにした加湿装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明の加湿装置は、基体の空気取入口から空
気を取入れて基体内に通過させ該通過途中で加湿して空
気排出口から排出する加湿装置において、上記空気の通
過径路途中に設けられ通過径路を通過する空気に対して
水の気化により加湿する気化式加湿器と、該気化式加湿
器の下流側に設けられ通過径路を通過する空気に対して
水蒸気を発生させて加湿する蒸気式加湿器とを備えた構
成としている。
【0009】そして、必要に応じ、上記気化式加湿器
を、上記空気の通過径路上に晒され給水されて気化を可
能にする気化部と、該気化部へ給水するとともに給水量
を制御可能な給水部とを備えて構成し、上記蒸気式加湿
器を、水蒸気を放出可能な蒸発水槽と、該蒸発水槽の水
を電気的に加熱して水蒸気を発生させるとともに加熱量
を制御可能なヒータ部とを備えて構成し、室内の希望湿
度を設定する湿度設定器と、室内の空気の湿度を検出す
る室内湿度検出器と、上記空気排出口から排出される空
気の湿度を検出する排気湿度検出器と、上記湿度設定器
の設定湿度,上記室内湿度検出器の検出湿度及び上記湿
度検出器の検出湿度に基づいて上記気化式加湿器の給水
部の給水量制御及び上記蒸気式加湿器のヒータ部の加熱
量制御を行なう制御手段とを備えた構成としている。
【0010】この場合、上記制御手段を、上記室内湿度
検出器の検出湿度が上記湿度設定器の設定湿度になった
とき、上記気化式加湿器の給水部の給水を停止し、上記
蒸気式加湿器のヒータ部の加熱を停止する停止手段を備
えて構成したことが有効である。また、上記制御手段
を、上記湿度検出器の検出湿度が所定湿度になるよう
に、上記蒸気式加湿器のヒータ部の加熱量を可変にする
加熱調節手段を備えて構成したことが有効である。そし
て、上記所定湿度を飽和湿度以下に定めたことが有効で
ある。
【0011】更にまた、上記制御手段を、上記蒸気式加
湿器のヒータ部の加熱を強制的に停止する停止時間を設
定する24時間タイマと、該24時間タイマに設定され
た時間中上記蒸気式加湿器のヒータ部の加熱を強制的に
停止する強制停止手段とを備えて構成したことが有効で
ある。また、必要に応じ、上記制御手段を、外部に設け
られたディマンドコントローラによってオン,オフさ
れ、上記蒸気式加湿器のヒータ部の加熱を停止させるこ
とのできるリレーを備えて構成し、加湿装置が複数ある
ときにディマンドコントローラ1台で全ての蒸気式加湿
器を停止可能にした構成としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の実施の形態に係る加湿装置について詳細に説明する。
図1乃至図5に示す実施の形態に係る加湿装置Kは、基
体1の空気取入口2から空気を取入れて基体1内に通過
させ該通過途中で加湿して空気排出口3から排出するも
のである。4は空気取入口2に設けられたエアーフィル
タ、5は空気排出口3に設けられる排気ダクトである。
6は基体1の前面に設けられた制御盤である。
【0013】この加湿装置Kにおいて、10は気化式加
湿器であって、空気取入口2に隣接して空気の通過径路
途中に設けられ通過径路を通過する空気に対して水の気
化により加湿するものである。この気化式加湿器10
は、例えば、図2及び図3に示すように、空気の通過径
路上に晒され給水されて気化を可能にする気化部11
と、気化部11へ給水するとともに給水量を制御可能な
給水部12とを備えて構成されている。気化部11は、
逆U字状の複数の加湿材13で形成されている。給水部
12は、加湿材13に水を滴下するノズル14を備えた
給水管15と、給水管15に水を供給する給水パイプ1
6と、給水パイプ16に介装され給水パイプ16を開閉
する電磁弁17と、電磁弁17の前位に設けられた減圧
弁18と、電磁弁17を間欠的に開閉し常時加湿材13
の全面を流水状態にするよう作動するタイマ19とを備
えている。そして、気化式加湿器10において、電磁弁
17の開閉によって給水量が制御される。
【0014】20は蒸気式加湿器であって、気化式加湿
器10の下流側に設けられ通過径路を通過する空気に対
して水蒸気を発生させて加湿するものである。この蒸気
式加湿器20は、例えば、図2及び図4に示すように、
所謂パン型加湿器であり、水蒸気を放出可能な蒸発水槽
21と、蒸発水槽21の水を電気的に加熱して水蒸気を
発生させるとともに加熱量を制御可能なヒータ部22と
を備えて構成されている。23は蒸発水槽21の上記放
出開口内に設けられ水滴の飛散を防止する覆い板であ
る。図1に示すように、24は空気取入口2から空気を
取入れるとともに、蒸気式加湿器20によって加湿され
た空気を空気排出口3から排出する送風機である。25
は排水タンクである。
【0015】26は制御盤6に設けられ室内の希望湿度
Taをダイヤル設定する湿度設定器、27は制御盤6に
設けられ室内の空気の湿度を検出する市販の比例湿度セ
ンサ等からなる室内湿度検出器、28は空気排出口3か
ら排出される空気の湿度を検出する市販の比例湿度セン
サ等からなる排気湿度検出器である。30は制御盤6内
に設けられ、マイクロコンピュータや電気回路等の機能
によって実現される制御手段であって、湿度設定器26
の設定湿度,室内湿度検出器27の検出湿度及び排気湿
度検出器28の検出湿度に基づいて気化式加湿器10の
給水部12の給水量制御及び蒸気式加湿器20のヒータ
部22の加熱量制御を行なうものである。
【0016】詳しく説明すると、図5には、加湿装置K
が複数あるときの制御回路、及び、各加湿装置Kの制御
回路を示す。図5において、31は電源であって、加湿
装置Kを始め、エレベータ32a,空調機32b及び各
種照明32c等に電源を供給する。33は送風機24に
電源供給を行なう送風機電源線、34は蒸気式加湿器2
0のヒータ部22に電源供給を行なうヒータ電源線、3
5は上記タイマ19を介して電磁弁17に電源を供給す
るとともに、ヒータ部22の制御系に電源を供給する制
御系電源線である。36は制御系電源線35の外部スイ
ッチ、37は制御盤6に設けられ制御系電源線35のオ
ンオフスイッチである。38は制御系電源線35の有効
時にオン作動するリレーであって、送風機電源線33の
リレースイッチ38aをオン,オフする。
【0017】図2も参照し、制御手段30は、室内湿度
検出器27の検出湿度が湿度設定器26の設定湿度にな
ったとき、気化式加湿器10の給水部12の電磁弁17
を閉にして給水を停止し、蒸気式加湿器20のヒータ部
22の加熱を停止する停止手段40を備えて構成されて
いる。停止手段40は制御系電源線35を断にする停止
スイッチで構成されている。また、制御手段30は、排
気湿度検出器28の検出湿度が所定湿度Tbになるよう
に、蒸気式加湿器20のヒータ部22の加熱量を可変に
する加熱調節手段41を備えて構成されている。この所
定湿度Tbは飽和湿度以下に定められている。例えば、
所定湿度TbがTb=85%RHに定められる。詳しく
は、加熱調節手段41は、排気湿度検出器28の検出湿
度が85%RHに満たない分の信号を電力調整器42
(サイリスタ)に指令し、加湿量を吹出し湿度が85%
RHになるようにヒータ部22の電力調節を行なうもの
である。
【0018】更に、図2に示し、図5に示す制御回路図
には図示しないが、制御手段30は、蒸気式加湿器20
のヒータ部22の加熱を強制的に停止する停止時間を設
定する24時間タイマ43と、24時間タイマ43に設
定された時間中蒸気式加湿器20のヒータ部22の加熱
を強制的に停止する強制停止手段44とを備えている。
これにより、例えば、電力負荷が集中する朝のピーク時
等、一時間程度蒸気式加湿器20の運転を強制的に停止
させておくことができるので、極めて有用になる。
【0019】更にまた、図5に示すように、制御手段3
0は、外部に設けられたディマンドコントローラ45に
よってオン,オフされ、蒸気式加湿器20のヒータ部2
2の加熱を停止させることのできるリレー46を備えて
いる。このリレー46は、ヒータ部電源線34のリレー
スイッチ46aをオン,オフする。これにより、加湿装
置Kが複数あるときに、1台のディマンドコントローラ
45で全ての蒸気式加湿器20を停止可能にしている。
【0020】従って、本発明の実施の形態に係る加湿装
置Kによれば、以下のような作用をする。図5の加湿装
置Kが複数設けられた場合で説明すると、図6に示す制
御フローチャートを参照し、予め、湿度設定器26にお
いて、室内の希望湿度Taを設定しておく(6−1)。
例えば、Ta=40%RHに設定しておく。そして、デ
ィマンドコントローラ45をオンし、リレー46を介し
てヒータ部電源線34のリレースイッチ46aをオンさ
せる。また、外部スイッチ36もオンさせておく(6−
2)。
【0021】この状態で、オンオフスイッチ37をオン
させる(6−2)。この場合、室内湿度検出器27の検
出湿度が湿度設定器26の設定希望湿度Taよりも低く
(6−3N)、排気湿度検出器28の検出湿度が所定湿
度Tbよりも低ければ(6−4N)。リレー38によっ
て送風機電源線33のリレースイッチ38aがオンし
て、送風機24が作動するとともに、気化式加湿器10
の電磁弁17が開き、給水部12から気化部11へ給水
が開始されて、気化式加湿器10が作動する(6−
5)。また、加熱調節手段41を介してヒータ部22の
制御が行なわれ、蒸気式加湿器20が駆動制御される
(6−5)。これにより、空気取入口2から空気が取入
れられ、エアフィルタ4で濾過され、空気排出口3から
排出されていく。この場合、気化式加湿器10に給水が
行われ、ここに通風された空気は気化加湿される。更
に、気化加湿された空気は蒸気式加湿器20によって水
蒸気が付与され、送風機24により機外に吹出される。
【0022】この状態では、常時、排気湿度検出器28
が送風機24直前において空気排出口3から排出される
空気の湿度を検出しており、この検出湿度が、所定湿度
Tbになるように、加熱調節手段41がヒータ部22の
制御を行なう。即ち、加熱調節手段41は、排気湿度検
出器28の検出湿度が所定湿度Tbに満たない分の信号
を電力調整器42に指令し、加湿量を吹出し湿度が所定
湿度Tbになるようにヒータ部22の電力調節を行な
う。そして、排気湿度検出器28の検出湿度が所定湿度
Tbになったならば(6−4Y)、ヒータ部22を停止
して蒸気式加湿器20のみの駆動を停止する(6−
6)。そのため、加湿要求の多いときは2つ加湿器の複
合動作により必要な加湿量をすみやかに室内に供給で
き、また加湿要求の少ないときには気化式加湿器10の
みの省エネルギー運転で必要加湿量を補うことができる
ようになる。
【0023】また、室内の空気、即ち、室内湿度検出器
27の検出湿度が湿度設定器26の設定希望湿度Taに
なると(6−3Y)、停止手段40である停止スイッチ
が開になり、制御系電源線35を断にするので、気化式
加湿器10の電磁弁17が閉じ、給水部12から気化部
11への給水が停止して気化式加湿器10の駆動が停止
する(6−7)。また、蒸気式加湿器20のヒータ部2
2の加熱が停止して蒸気式加湿器20の駆動が停止する
(6−7)。そして、室内湿度検出器27の検出湿度が
湿度設定器26の設定希望湿度Taよりも低くなれば
(6−3N)、再び上記と同様に作動する。
【0024】
【実施例】次に、実施例について説明する。実施例で
は、気化加湿と蒸気加湿との割合を1:2程度になるよ
うに設定した。送風機24は、吹出し湿度が85%RH
程度になる風量を有するものを選択した。蒸気式加湿器
20において、ヒータ部22の電力密度を4W/cm2
以下とし、蒸発水槽21の保有水量を1Kg/hの加湿
量当り1L程度とした。また、加湿装置K一台の加湿量
を3Kg/h(100m2 までの部屋を加湿可能)ぐら
いとし、加湿装置Kの外形を幅500mm、奥行き35
0mmぐらいとした。上記構造のものを建物のパイプシ
ャフトに入れ、空気取入口2から室内の乾燥した空気を
取入れ、空気排出口3よりダクト5を介し室内に85%
PHの空気として戻した。
【0025】この実施例においては、以下のような作
用,効果が得られた。 1.パイプシャフトのスペースに容易に取付可能であ
る。 2.吹出し空気が通常の空気と変わらず、風量も少ない
ため、施工が簡単になった。 3.中間期(4月、11月)はピーク時加湿量の1/3
ぐらいであるので、気化式だけの加湿で間に合うことか
ら、電力をほとんど必要としない。 4.2/3は蒸気加湿であるので、ピーク時も加湿量が
不足することがない。また、電力のピークカットもでき
るので、受電設備も過大とならず、電力料金も安く済
む。 5.蒸気加湿をサイリスタにて吹出し湿度が一定になる
ように制御するので、吸込み湿度が低い程加湿量が多く
なり、常に必要な加湿量分加湿できる。また、オーバー
シュートも出にくい。 6.蒸気加湿が2/3であるので、風量サイズが小さ
く、価格が安くなる。 7.気化式はほとんど連続運転となり、乾湿がほとんど
ないので、寿命が長くなる。蒸気加湿は実質の累積加湿
量が少ない上、加湿量に対して保有水量が多いことから
寿命が長い。 8.気化加湿で温度低下するが蒸気加湿で温度上昇する
ので、加湿により室温に影響を与えない。
【0026】上記の加湿を具体的な条件で空気線図に示
すと図7のようになる。A点の吸込み空気(一般の室内
空気は22℃DB、40%RH、0.0065kg/k
g)を飽和効率53%で気化加湿すればB点(17.5
℃DB、68%RH、0.0085kg/kg)にな
り、ここから熱水分費u=720にて蒸気加湿すればC
点(20℃DB、85%RH、0.0125kg/k
g)に達する。上記の加湿量は、 L=450m3 ×1.2×(0.0125−0.006
5)=3.24kg/hとなる。 このような加湿量を出すことは下記のように可能であ
る。飽和効率53%の気化加湿は、例えば、図8の仕様
で行えば、風速が0.8m/sと遅いので、楽にでき
る。また、熱水分比U=720の蒸気加湿も、通常の蒸
気式加湿器20がu=680ぐらいであるから、蒸発水
槽21を通常より多少大きくし顕熱分を大きくとれば可
能である。図8の仕様は試験により確認されたものであ
る。
【0027】尚、上記の実施例において、風量や容量等
は上述したものに限定されない。望ましくは、風量を5
00CMH以下、加湿量を気化式/パン加湿=1/3〜
1/2とし、加湿装置ケース奥行きを400mm以下、
幅800mm以下とすることが良い。また、上記実施の
形態において、気化式加湿器や蒸気式加湿器の構造は、
上述したものに限定されるものではなく、種々のタイプ
の構造のものを用いて良いことは勿論である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の加湿装置
によれば、気化式加湿器と蒸気式加湿器とを備えたの
で、加湿要求の多いときは2つ加湿器の複合動作により
必要な加湿量をすみやかに室内に供給でき、また加湿要
求の少ないときには気化式加湿のみの省エネルギー運転
で必要加湿量を補うことができ、加湿効率を大幅に向上
させることができる。また、一般的に加湿器は一定の加
湿量を出力するので、送風空気にこの加湿量を吸収する
余裕のない場合は空気調和機内や送風ダクト内で結露し
て水漏れ事故を起こすことがあり、設備設計上注意を払
う必要があったが、本発明の加湿装置では、2つ加湿器
の複合動作によりダクト内での結露を抑止することがで
き、設備設計上極めて有利になった。
【0029】また、湿度設定器の設定湿度,室内湿度検
出器の検出湿度及び排気湿度検出器の検出湿度に基づい
て気化式加湿器の給水部の給水量制御及び蒸気式加湿器
のヒータ部の加熱量制御を行なう制御手段を備えた場合
には、2つ加湿器の複合動作を自動で制御できるととも
に、所要のものに確実に制御することができる。
【0030】更に、制御手段を、室内湿度検出器の検出
湿度が湿度設定器の設定湿度になったとき、気化式加湿
器の給水部の給水を停止し、蒸気式加湿器のヒータ部の
加熱を停止する停止手段を備えて構成した場合には、室
内の湿度が適正になったとき、装置を停止できるので、
過剰加湿を抑止できるとともに、省エネルギー運転を行
なうことができる。
【0031】更にまた、制御手段を、排気湿度検出器の
検出湿度が所定湿度になるように、蒸気式加湿器のヒー
タ部の加熱量を可変にする加熱調節手段を備えて構成し
た場合には、ピーク時に加湿量が不足する事態を確実に
防止でき、また、電力のピークカットもできるので、受
電設備も過大とならず、電力料金も安く済む。また、吸
込み湿度が低い程加湿量が多くなり、常に必要な加湿量
分加湿でき、オーバーシュートも出にくい等種々の効果
を奏する。また、所定湿度を飽和湿度以下に定めた場合
には、結露を確実に防止できるという効果がある。
【0032】更に、制御手段を、蒸気式加湿器のヒータ
部の加熱を強制的に停止する停止時間を設定する24時
間タイマと、24時間タイマに設定された時間中、蒸気
式加湿器のヒータ部の加熱を強制的に停止する強制停止
手段とを備えて構成した場合には、例えば、電力負荷が
集中する朝のピーク時等、一時間程度蒸気式加湿器の運
転を強制的に停止させておくことができるので、極めて
有用になる。
【0033】また、制御手段を、外部に設けられたディ
マンドコントローラによってオン,オフされ、蒸気式加
湿器のヒータ部の加熱を停止させることのできるリレー
を備えて構成した場合には、加湿装置が複数あるときに
ディマンドコントローラ1台で全ての蒸気式加湿器を停
止可能にでき、極めて有用になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る加湿装置を示す図で
あって、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る加湿装置の構成を示
すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る加湿装置に用いられ
る気化式加湿器の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る加湿装置に用いられ
る蒸気式加湿器の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る加湿装置の制御回路
を、加湿装置が複数あるときの制御回路の一例とともに
示す回路図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る加湿装置の作用を示
すフローチャート図である。
【図7】本発明の実施例に係る加湿装置における加湿状
態を具体的な条件で示した空気線図である。
【図8】本発明の実施例に係る加湿装置の具体的仕様及
び使用条件を示す図である。
【符号の説明】
K 加湿装置 1 基体 2 空気取入口 3 空気排出口 6 制御盤 10 気化式加湿器 11 気化部 12 給水部 17 電磁弁 20 蒸気式加湿器 21 蒸発水槽 22 ヒータ部 24 送風機 26 湿度設定器 Ta 希望湿度 27 室内湿度検出器 28 排気湿度検出器 30 制御手段 31 電源 33 送風機電源線 34 ヒータ電源線 35 制御系電源線 36 外部スイッチ 37 オンオフスイッチ 38 リレー 40 停止手段 41 加熱調節手段 Tb 所定湿度 43 24時間タイマ 44 強制停止手段 45 ディマンドコントローラ 46 リレー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 利雄 東京都渋谷区富ケ谷1丁目1番1号 ピー エス工業株式会社内 (72)発明者 斉藤 時男 東京都渋谷区富ケ谷1丁目1番1号 ピー エス工業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体の空気取入口から空気を取入れて基
    体内に通過させ該通過途中で加湿して空気排出口から排
    出する加湿装置において、 上記空気の通過径路途中に設けられ通過径路を通過する
    空気に対して水の気化により加湿する気化式加湿器と、
    該気化式加湿器の下流側に設けられ通過径路を通過する
    空気に対して水蒸気を発生させて加湿する蒸気式加湿器
    とを備えたことを特徴とする加湿装置。
  2. 【請求項2】 上記気化式加湿器を、上記空気の通過径
    路上に晒され給水されて気化を可能にする気化部と、該
    気化部へ給水するとともに給水量を制御可能な給水部と
    を備えて構成し、上記蒸気式加湿器を、水蒸気を放出可
    能な蒸発水槽と、該蒸発水槽の水を電気的に加熱して水
    蒸気を発生させるとともに加熱量を制御可能なヒータ部
    とを備えて構成し、室内の希望湿度を設定する湿度設定
    器と、室内の空気の湿度を検出する室内湿度検出器と、
    上記空気排出口から排出される空気の湿度を検出する排
    気湿度検出器と、上記湿度設定器の設定湿度,上記室内
    湿度検出器の検出湿度及び上記排気湿度検出器の検出湿
    度に基づいて上記気化式加湿器の給水部の給水量制御及
    び上記蒸気式加湿器のヒータ部の加熱量制御を行なう制
    御手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の加湿
    装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段を、上記室内湿度検出器の
    検出湿度が上記湿度設定器の設定湿度になったとき、上
    記気化式加湿器の給水部の給水を停止し、上記蒸気式加
    湿器のヒータ部の加熱を停止する停止手段を備えて構成
    したことを特徴とする請求項2記載の加湿装置。
  4. 【請求項4】 上記制御手段を、上記湿度検出器の検出
    湿度が所定湿度になるように、上記蒸気式加湿器のヒー
    タ部の加熱量を可変にする加熱調節手段を備えて構成し
    たことを特徴とする請求項2または3記載の加湿装置。
  5. 【請求項5】 上記所定湿度を飽和湿度以下に定めたこ
    とを特徴とする請求項4記載の加湿装置。
  6. 【請求項6】 上記制御手段を、上記蒸気式加湿器のヒ
    ータ部の加熱を強制的に停止する停止時間を設定する2
    4時間タイマと、該24時間タイマに設定された時間
    中、上記蒸気式加湿器のヒータ部の加熱を強制的に停止
    する強制停止手段とを備えて構成したことを特徴とする
    請求項2,3,4または5記載の加湿装置。
  7. 【請求項7】 上記制御手段を、外部に設けられたディ
    マンドコントローラによってオン,オフされ、上記蒸気
    式加湿器のヒータ部の加熱を停止させることのできるリ
    レーを備えて構成し、加湿装置が複数あるときにディマ
    ンドコントローラ1台で全ての蒸気式加湿器を停止可能
    にしたことを特徴とする請求項2,3,4,5または6
    記載の加湿装置。
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