JP2814705B2 - 加湿装置 - Google Patents

加湿装置

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JP2814705B2
JP2814705B2 JP2174719A JP17471990A JP2814705B2 JP 2814705 B2 JP2814705 B2 JP 2814705B2 JP 2174719 A JP2174719 A JP 2174719A JP 17471990 A JP17471990 A JP 17471990A JP 2814705 B2 JP2814705 B2 JP 2814705B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、吸着材の吸着特性と脱着工程に着目し、こ
れに、吸気と換気の流れを加味することにより実現でき
る、新規な加湿装置に関するものである。
従来の技術 近年、加湿装置として給水の必要でない加湿装置の要
望が高まってきている。
従来の加湿装置は、噴霧方式、超音波方式、加熱方
式、気化方式、遠心方式などの原理に基づくものが主で
あった。
発明が解決しようとする課題 このような従来の加湿装置では、共通の課題と個々の
課題を有していた。すなわち、共通の課題とは加湿装置
への給水を必ず必要とする点であって、この給水のため
の手段は、施工者および生活者に幾多の制約を生んでい
た。また、個々の方式においては、給水中の不純物によ
る粉塵の発生、カビやバクテリアの発生、水滴飛散およ
び結露の発生、などの問題点があった。
本発明は上記課題を解決するもので、給水の必要のな
い加湿装置を提供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために、給気流を形成す
る送風部と、室内外を連通する給気通路および換気通路
と、吸着材と熱源機とから成る吸着と、給気の流れを室
内と室外に切り替えるための切換え部とを備え、吸着工
程においては、吸着部を通過する空気流量を経時的に減
少させ、脱着工程においては、吸着部を通過する空気流
量を経時的に増加させる、運転制御部を設けたものであ
る。
作用 本発明の加湿装置は、上記構成により、以下のように
作用する。今、給気の流れは、切換え部によって室外か
ら取り入れられた後、吸着部を通過し、そのまま室外に
排気される状態になっているとすると、この条件下で
は、湿分を含む室外空気は、吸着材に湿分を供給して、
乾燥空気となり再び大気に開放されることになる。従っ
て室内には乾燥空気は流入しない。また、同吸着部を通
過する空気流量は時間と共に減少し、次の脱着工程に備
えることになる。そして、吸着工程により吸着部の吸湿
能力が飽和状態に達すると、切換え部は給気の流れを室
外から室内に供給することができるように動作する。そ
れと同時に、ヒータに通電が開始され、給気はこのヒー
タによって、温風となり吸着部と熱交換をした後、室内
に供給される。この時、吸着部は再生熱を給気より受
け、逆に給気にそれまで吸着していた湿分を供給するこ
とが可能となり、加湿が可能となる。すなわち、室外空
気の湿分を吸着工程で、吸着部において濃縮し、この湿
分を脱着工程で室内に供給することができる。そして、
脱湿工程は、時間と共に空気流量が増加するため、脱着
の初期段階では高温風を素早く、吸着部に供給でき、脱
着の最終段階では次の吸着工程に向けて、高温状態にあ
る吸着部を冷却することになる。以上のように、本発明
の加湿装置よれば、給水不要かつ衛生的な加湿を効率良
く実現できるものである。
実施例 以下、本発明の一実施例を図を参照しながら説明す
る。
図に示すように、加湿装置の本体1の室外側に給気口
2と換気口3を設け、内部に給気通路4と換気通路5を
支切板6により形成し、室内側には室内吹き出し口7を
形成し、前記給気通路4と換気通路5および室内吹き出
し口7に連通する連通部には、給気流を前記換気通路5
または室内吹き出し口7側に切り替えるダンパーよりな
る切換え部8を設け、前記給気通路4内には脱着用ヒー
タ9と吸着材よりなる吸着部10と、流量の可変できる送
風部11と、前記切換え部8の切り換えと、前記送風部11
の流量および前記ヒータ9の通電を制御する運転制御部
12を設けたものである。
上記の構成において動作を説明すると、送風部11の運
転により、湿分を含む室外空気は吸着部10を通過すると
きに、含有する湿分を前記吸着部10に供給する。吸着部
10を通過した室外空気は、乾燥空気となる。このとき、
切換え部8の設定は、給気の流れを、室外から取り入れ
られた後、吸着部10を通過し、そのまま室外に排気され
る状態になっている。この切換え部8の設定条件下で
は、湿分を含む室外空気は、吸着部10に湿分を供給し
て、乾燥空気となり再び大気に開放されることになる。
このため、室内には乾燥空気は流入しない。そして、吸
着工程から一定時間経ると、制御部12により、送風部11
の回転数は減少し、吸着部10に供給される空気量が減少
する。この時点で、吸着部10の吸湿能力が飽和状態に達
し、切換え部8は、給気の流れを室外から室内に供給す
ることができるように動作する。同時に、ヒータ9に通
電が開始され、給気は前記ヒータ9によって、温風とな
り吸着部10と熱交換をした後、室内に供給される。この
とき、吸着部10は再生熱を給気より受け、逆に給気にそ
れまで吸着していた湿分が含まれ、室内に供給すること
が可能となり、加湿ができるものである。このときの空
気流量は、脱着終盤時の空気流量に比べ少ないために、
高温風が立ち上がり良く、吸着部10に供給できるもので
ある。そして、一定時間後、制御部12は、吸着部10に空
気が立ち上がり時より多く流れるように送風部11をコン
トロールする。このことにより、高温状態の吸着部10
は、冷却され、次の吸着工程にすぐに移行できる状態と
なる。即ち、吸着−脱着を効率良く繰り返すことができ
るものである。
発明の効果 以上の実施例から明らかなように、本発明によれば吸
着材の吸着特性と吸着工程に着目し、これに給気と換気
の流れと、そのときの流量を制御することにより、次の
効果が得られる加湿装置を提供できる。
1. 室外空気中の湿分を吸着材を用い濃縮し、同吸着材
の脱着工程で吸着した湿分を室内等の加湿に利用するた
め、加湿用の給水装置あるいは給水手段が要らない加湿
装置が実現できる。
2. 加湿に大気中の湿分を利用するため、給水による加
湿に比べ粉塵等の発生がない。
3. 脱着工程時、湿風を吸着部に供給するため、カビや
バクテリアの発生がなく極めて衛生的である。
4. 加湿が特に必要となる冬期、加湿温風を室内に供給
できる。また、同時に室外の新鮮空気を室内に供給でき
る。
5. 効率良く吸着−脱着ができ、効率良く加湿ができ
る。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施例を示す加湿装置の縦断面図であ
る。 4……給気通路、5……換気通路、8……切換え部、9
……ヒータ、10……吸着部、11……送風部、12……連続
制御部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸気流を形成する送風部と、室内外を連通
    する給気通路および換気通路と、吸着材と熱源機とから
    成る吸着部と、給気の流れを室内と室外に切り替えるた
    めの切替え部とを備え、吸着工程においては、吸着部を
    通過する空気流量を経時的に減少させ、脱着工程におい
    ては、吸着部を通過する空気流量を経時的に増加させ
    る、運転制御部を設けた加湿装置。
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