JPH1025975A - 窓装置 - Google Patents

窓装置

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JPH1025975A
JPH1025975A JP8253834A JP25383496A JPH1025975A JP H1025975 A JPH1025975 A JP H1025975A JP 8253834 A JP8253834 A JP 8253834A JP 25383496 A JP25383496 A JP 25383496A JP H1025975 A JPH1025975 A JP H1025975A
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Masanobu Kujirada
雅信 鯨田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 住宅や自動車の窓に従来にない機能を付加で
きると共に、大型画面のテレビを家庭内や自動車に有効
に設置できる、ディスプレイ付き窓装置を提供する。 【解決手段】 窓枠とこの窓枠にはめ込まれる窓板とか
ら成る窓において、前記窓板の全部又は一部に、ディス
プレイが備えられている。前記ディスプレイは、透明の
又はほぼ透明の薄膜トランジスタとこのトランジスタに
より制御される液晶とを含む液晶ディスプレイと、この
ディスプレイの室外側にこのディスプレイに対応して設
けられた、透明板と透明電極とこの透明電極により制御
される液晶とを含み、液晶の制御により透明状態から不
透明又は半透明状態に切り換えられる調光板と、を備え
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅や自動車など
の窓装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、住宅や自動車の窓装置に、調
光用の液晶表示素子を備えることが提案されている。例
えば、実開昭62−129529号は、自動車の窓に、
カーテンやブラインドの代わりに、動的散乱型液晶表示
素子を備えて、窓を全体として透明状態から白濁状態へ
又はその逆に変えられる装置を提案している。また、例
えば特開平3−47392号は、住宅の窓に分割液晶パ
ネルを備え、これを透明又は不透明状態に制御すること
により採光又は視線の制御を行うことができる窓装置を
提案している。しかし、これらの提案は、いずれも、窓
からの太陽光の採光量の制御又は外部の他人の視線を制
御することによるプライバシー保護を目的としており、
それ以上の機能を窓に持たせることは全く予定していな
い。他方、従来型の家具型のブラウン管型テレビに代え
て、液晶表示装置(LCD)やプラズマディスプレイパ
ネル(PDP)やエレクトロルミネセンス(EL)表示
装置を使用した壁掛け型の大型テレビの開発が、現在行
われている。つまり、主として、多くの家具で住宅内が
占領されているためと大型の迫力のある画面が求められ
ていることから、壁掛け型大画面テレビの商品開発が行
われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在の
特に我が国の住宅事情からすると、壁掛け型の大型画面
テレビが開発されたとしても、それを掛けるべき「壁」
はほとんどの家庭で存在しないのではないかと予想され
る。なぜなら、一般の住宅では、壁には、食器棚や衣類
箪笥などの家具やピアノなどが備えられ、また残りの僅
かなスペースにはカレンダーなどが張られており、大型
のテレビを掛けるスペースなどはとても望むべくもない
のが実情である。本発明はこのような従来技術の問題点
に着目してなされたもので、住宅や自動車の窓に従来に
ない機能を付加できると共に、大型画面のテレビを家庭
内や自動車に有効に設置できる、ディスプレイ付き窓装
置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
するための本発明による窓装置は、次のようなものであ
る。 (1)窓枠とこの窓枠にはめ込まれる窓板とから成る窓に
おいて、前記窓板の全部又は一部は、ディスプレイ・パ
ネルを含んでいる、ことを特徴とする窓装置。なお、こ
の発明において、窓板を構成するディスプレイ・パネル
は、窓板の全体を構成するものでもよいし、その一部を
構成するものでもよい。 (2)窓枠とこの窓枠にはめ込まれる窓板とから成る窓に
おいて、前記窓板の全部又は一部の表面に、ディスプレ
イ・パネルが取り付けられている、ことを特徴とする窓
装置。なお、この発明において、窓板の表面に取り付け
られるディスプレイ・パネルは、窓板の表面の全体に取
り付けられるものでも、窓板の表面の一部に取り付けら
れるものでもよい。 (3)上記(1)又は(2)の窓装置において、前記ディスプレ
イ・パネルは、透明又はほぼ透明の薄膜トランジスタを
含んでいることを特徴とする、窓装置。 (4)上記(1)(2)又は(3)の窓装置において、前記窓板の全
部又は一部は、さらに、透明状態から不透明又は半透明
状態に切り換えられる調光板を含んでいることを特徴と
する窓装置。 (5)上記(1)(2)又は(3)の窓装置において、前記窓板の全
部又は一部の表面に、透明状態から不透明又は半透明状
態に切り換えられる調光板が取り付けられていることを
特徴とする窓装置。
【0005】
【発明の実施の形態】従来の我が国の住宅の典型的なリ
ビングルームを見ると、図1のようになっている。この
図1に示すように、大型テレビが置かれるべきリビング
ルームには、それを掛けられるような壁のスペースはな
いのが実情である。また、実際に多くの家庭では、テレ
ビは、家族にとって最も見やすい場所であるベランダや
庭に面した窓の近傍に置かれていることが多い。また、
多くの家庭では、ベランダや庭に面した窓の近傍は、ベ
ランダ又は庭に出入りするために、家具を置かないよう
にしている。よって、このような従来の住宅の実情から
みる限り、大画面テレビを備えるべき場所としては、
窓、特にベランダや庭に面した窓に備えるのが、最も一
般家庭の実情に即していることが分かる。
【0006】次に、本発明の実施の形態を説明する。な
お、本発明においては、窓枠と窓板とディスプレイ・パ
ネルとの関係は、様々なパターンが採用できる。すなわ
ち、図2(a)に示すように、窓枠11が上側・中央・
下側の3つの開口部を備え、その3つの開口部にそれぞ
れ窓板12がはめ込み可能なもので、例えばそれらの3
つのの開口部の中央のものにディスプレイ・パネル13
がはめ込まれているものでもよい。また、図2(b)に
示すように、窓枠11aが唯一つの開口部を備え、この
開口部の全体にディスプレイ・パネル13aがはめ込ま
れたものでもよい。また、図2(c)に示すように、窓
枠11bが唯一つの開口部を備え、この開口部の全体に
窓板12bがはめ込まれ、この窓板12bの一部(ほぼ
中央部)に、ディスプレイ・パネル13bがはめ込まれ
て、窓板12bと接合されているものでもよい。なお、
図2(a)〜(c)において、符号16は、ディスプレ
イ・パネルに電源及び制御信号を供給するための電源装
置及び制御装置と前記ディスプレイ13,13a,13
bとを電気的に接続するためのコネクタである。また、
本発明においては、窓枠は、住宅の側壁に固定された
「はめ殺し」タイプのものでもよいし、開閉可能な「引
き違い戸」タイプのものでもよいし、一方の縁部を支点
に回動させる「開き窓」タイプのものでもよい。なお、
以下で説明する図3、図5、図8及び図9は、いずれ
も、図2(a)のディスプレイ3のA−A’線断面図を
示している。
【0007】実施の形態1.図3は実施の形態1による
窓の構造を示すものである。実施の形態1による窓装置
では、図3に示すように、液晶ディスプレイ・パネル1
3が単に備えられている。この液晶ディスプレイ・パネ
ル13には、従来より公知のバックライト装置13dが
その室外側に備えられている。なお、この液晶ディスプ
レイ・パネル13には、例えば、図4に示すようなアク
ティブマトリックスが使用されている。図4は、小林駿
介著「カラー液晶ディスプレイ」(産業図書)p137
−164(1990年)から引用したものに一部加筆し
たものである。アクティブマトリックスは、多数の画素
電極をマトリックス状に配置し、選択された画素電極に
電圧を印加し、特定の画素のみが動作できるようにした
ものである。そして、このアクティブマトリックスでの
スイッチング素子として薄膜トランジスタが使用されて
いる。すなわち、図4に示すように、信号線と走査線と
をマトリックス状に配置し、それらの各交点に薄膜トラ
ンジスタがそれぞれ接続されている。
【0008】また、この実施の形態1では、前記薄膜ト
ランジスタとして、透明又はほぼ透明の薄膜トランジス
タ(以下、「透明又はほぼ透明の薄膜トランジスタ」
を、「透明の薄膜トランジスタ」と略す)が使用されて
いる。この透明の薄膜トランジスタについて、次に説明
する。東京工業大学工業材料研究所の川副博司教授と細
野秀雄助教授とは、トランジスタの材料に使える透明セ
ラミックス薄膜の合成に成功している。この透明セラミ
ックス薄膜は、材料内部で電子が不足して正の電荷を流
す「p型半導体」の性質を備えている。また、透明セラ
ミックスの中には、電子を余分に持つ「n型半導体」の
性質を備えたものが既に存在している(このことは既に
公知である)。これらの「p型半導体」の性質を有する
薄膜セラミックスと「n型半導体」の性質を有する薄膜
セラミックスとを組合わせれば、透明の薄膜トランジス
タの製作が可能である。上記の川副博司教授と細野秀雄
助教授とが今回合成に成功した「p型半導体」の性質を
備えた薄膜セラミックスの組成は、酸化ガリウム銅で、
少し黄色がかっているが、透けて光を通す。よって、こ
の酸化ガリウム銅による薄膜を利用すれば、ほぼ透明に
近い状態の薄膜トランジスタが得られる(以上、199
6年4月8日付け日経産業新聞より)。よって、この透
明の薄膜トランジスタを使用すれば、電極は既に透明の
ものが使用されているので、電極とトランジスタの両方
を透明にすることができるので、液晶ディスプレイ・パ
ネル全体をほぼ透明に形成することが可能である。な
お、カラーディスプレイ・パネルの場合は、R,G,B
のカラーフィルターが必要であり、その分だけ、ディス
プレイ・パネルを完全に透明にすることはできないが、
ほぼ透明に近い状態にはできる。
【0009】なお、この図3のバックライト装置13d
は、従来公知のものが使用されるが、例えば次のように
構成されてもよい。すなわち、ガラス製又はプラスチッ
ク製の透明板の端部に発光体を備え、この発光体からの
光を前記透明板全体に及ぼせることにより、この透明板
をバックライト装置として使用してもよい。また、この
実施の形態1では、ディスプレイ・パネル13がほぼ透
明であるため、昼間は戸外の景色がそのままディスプレ
イ・パネル13を透過して視聴者に見えてしまう。つま
り、昼間にディスプレイ・パネルを使用すると、そのま
までは、戸外の景色とディスプレイ・パネル13の画面
とが二重にダブッて見えてしまう。だから、この実施の
形態1では、昼間は、ディスプレイ・パネル13を見る
ときは、窓シャッター15又は雨戸(図示せず)を閉め
る必要がある。
【0010】実施の形態2.次に図5は実施の形態2を
説明する。この実施の形態2では、実施の形態1で説明
したディスプレイ13の室外側に、調光板14が備えら
れている。この調光板14は、ディスプレイ13の平面
とほぼ対応するように備えられている。この調光板14
は、例えば図6及び図7に示すように構成されている。
すなわち、図7に示すような「くし歯形電極」2に電圧
を印加すると、くし歯部2a(図7参照)の直上の液晶
分子7は乱流又は攪乱状態となり、くし歯部2aの直上
の液晶セルは白濁し、液晶セル内に入射する光は散乱さ
れる(くし歯部2aの直上部のみが白濁するのは、くし
歯部2aのの直上の部分がその他の部分よりも電気力線
8が集まっており電界密度が大きいためと考えられ
る)。このとき、くし歯部2a同士の間は白濁しない
が、他方のくし歯形電極2のくし歯部2aが透明平板ガ
ラス1と垂直な方向からみてこのくし歯部2a同士の間
に配置されているので、透明平板ガラス1の略垂直な方
向から見た場合は、電圧印加により、全体が白濁して見
えるようになる。なお、以上の図6及び図7とその説明
は、実開昭62−129529号公報より引用したもの
である。
【0011】以上のように、この実施の形態2では、前
記のような調光板14が備えられているので、液晶ディ
スプレイ13を見ないときは、調光板14を透明にして
おけば、液晶ディスプレイ13もほぼ透明なので、通常
の透明の窓と同様に使用できる。またディスプレイ13
を見ようとするときは、前記調光板14を白濁状態(半
透明状態の一種)にする。これにより、戸外の景色は調
光板14により遮断されるので、ディスプレイ13の画
面と戸外の景色がダブッて見えることが防止される。ま
た特に、昼間に、前記調光板14を半透明の白濁状態に
しておけば、戸外からの太陽光が所定の割合で調光板1
4を透過して液晶ディスプレイ13に供給されるので、
バックライト装置13dを駆動しなくても液晶ディスプ
レイ13での表示に必要な白色光を提供することができ
る。
【0012】実施の形態3.次に、図8は、本発明の実
施の形態3を示す図である。この実施の形態3では、窓
板は、液晶ディスプレイのバックライト装置を除いた部
分(図4のディスプレイの中でバックライト装置を除い
た部分)13e(以下では便宜上「ディスプレイ13
e」という)と、その室外側に備えられた調光板14
と、その室外側に備えられたバックライト装置13dと
から、構成されている。この実施の形態3では、昼間に
ディスプレイ13eで画面を見るときは、調光板14を
半透明の白濁状態にするだけで、バックライト装置13
dを作動しなくても、太陽光が前記調光板14を所定の
割合で透過するので、液晶表示に必要な白色光を液晶デ
ィスプレイ13eに供給することができる。また夜間に
ディスプレイ13eで画面を見るときは、調光板14を
半透明の白濁状態にした上で、バックライト装置13d
を作動することにより、液晶表示に必要な白色光を得る
ことができる。
【0013】実施の形態4.次に、図9は、本発明の実
施の形態4を示す図である。この実施の形態4では、窓
板は、液晶ディスプレイのバックライト装置を除いた部
分(図4に示すディスプレイの中でバックライト装置を
除いた部分)13e(以下では便宜上「ディスプレイ1
3e」という)と、その室外側に備えられた調光板14
とから、構成されている。この実施の形態4では、昼間
にディスプレイ13eで画面を見るときは、調光板14
を半透明の白濁状態にするだけで、バックライト装置1
3dを作動しなくても、戸外からの太陽光を調光板14
を介して液晶表示に供給することにより、画面表示に必
要な白色光を得ることができる。また夜間にディスプレ
イ13eで画面を見るときは、調光板14を半透明の白
濁状態にした上で、窓シャッターや雨戸又は窓枠などに
備えられたバックライト装置13dを作動することによ
り、液晶表示に必要な白色光を得ることができる。
【0014】なお、以上の実施の形態1から4において
は、ディスプレイ・パネルとして液晶ディスプレイ・パ
ネルを使用しているが、これ以外に、PDP(プラズマ
・ディスプレイ・パネル)、有機EL(エレクトロ・ル
ミネッセンス。有機ELは、有機物の薄膜を使ってガラ
スの上にたくさんの発光ダイオード(LED)を作り、
どのLEDを作るかで文字や図を表示させる仕組みのも
の)、FED(フィールド・エミッション・ディスプレ
イ。ミクロン単位で形成した円錐状の電極(冷陰極)に
高電圧をかけると電極の先端から電子が放出されるフィ
ールド・エミッション(電界電子放出)という現象を利
用するもので2枚のガラスを挟んで真空にして、一方の
平面に無数の前記円錐状電極(陰極)を形成し、そこに
電圧をかけて放電させて電子を取り出し、蛍光物質を塗
ってある対面に当てて光らせる仕組み)、反射型LCD
(バックライトが不要な液晶表示装置)、などを使用し
てもよい。すなわち、前述のような透明トランジスタを
使用すれば、全体がほぼ透明又は透明に近いPDP、有
機ELパネル、FED、反射型LCDなどを製作するこ
とが可能である。なお、これらのPDP、有機ELパネ
ル、FED、反射型LCDを使用する場合は、前記バッ
クライト装置13dは不要となる。
【0015】実施形態5.次に、上記(2)の発明による
実施形態5を、図10及び図11に基づいて説明する。
図10は、この実施形態による窓装置の分解斜視図であ
る。図10において、21は金属製の窓枠、22のガラ
ス又はプラスチック製の透明窓板、23はこの透明窓板
22の室内側表面に取り付けられる調光板、23aはこ
の調光板23に電圧を印加するための配線、24はこの
調光板23の室内側表面に取り付けられるディスプレイ
・パネル、24aはこのディスプレイ・パネル24に電
力及び画像又は文字データを送るための電力及び信号送
信用ケーブルである。前記の調光板23は、従来から公
知の構成、例えば、2枚の透明板の間に液晶を挟み込ん
で、電圧の印加の有無により液晶を制御・駆動すること
により、透明、半透明、不透明の各状態に切り替えるも
のである。また、上記のディスプレイ・パネル24は、
バックライト付きLCD、PDP、有機ELパネル、F
ED、反射型LCDなど様々なものを使用できる。
【0016】この実施形態5においては、前記調光板2
3は、ディスプレイ・パネル24を使用しないときは、
透明の状態にすることができる。また、前記ディスプレ
イ・パネル24は、バックライト型LCDで構成されて
おり、しかも、このLCDは、透明電極と「透明の薄膜
トランジスタ」で構成されているので、前記ディスプレ
イ・パネル24は、使用しないときはほぼ透明とするこ
とができる。したがって、前記の透明窓板22、調光板
23、及びディスプレイ・パネル24とを積み重ねて構
成した図11の状態では、不使用時には、透明窓板2
2、調光板23、及びディスプレイ・パネル24のいず
れもが、ほぼ透明の状態に保たれるので、全体として、
ほぼ透明の状態となり、通常の窓と同様に、室内から戸
外の景色を見るなども可能になる。
【0017】なお、ここで、上記の「透明の薄膜トラン
ジスタ」について以下に説明する。ここでの説明は、こ
の実施形態5のディスプレイ・パネルを構成する透明薄
膜トランジスタについてのみでなく、上記の実施形態1
〜4におけるディスプレイ・パネルを構成する透明薄膜
トランジスタについても当てはまる。「日本セラミック
ス協会年会講演予稿集vol.1996」の114頁に
は、次のように記載されている。 「透明アモルファスMO−GeO2(M=Zn,Cd)
薄膜へのイオン注入によるキャリア生成(東工大・湘南
工大・分子研)菊地直人・山下昭憲・植田尚之・細野秀
雄・川副博司・藤津 悟) 我々は新規透明導電性材料探索に対し、(n−1)d10
ns0の電子配置を持ったカチオンを構成元素とした酸
化物が非常に有効であるという作業仮説を提案し、幾つ
かの系に対して実験的に実証してきた。アモルファス2
CdO−GeO2薄膜は、その作業仮説をアモルファス
に適用し成功した材料の一つである。」 また、 「日本セラミックス協会年会講演予稿集vo
l.1996」の115頁には、次のように記載されて
いる。 「xCdO−(100−x)GeO2透明アモルファス
薄膜へのLi+イオン注入による伝導電子生成(東工大
・分子研・電総研)菊地直人・植田尚之・細野秀雄・川
副博司・田上尚男 先の秋季シンポジウムで我々はCdO−GeO2薄膜の
電気的・光学的性質について報告した。その中で、Cd
Oを75%以上含んだ薄膜にH+イオンを注入すると可
視領域での高い透過性を保ったまま電気伝導度が10桁
以上向上する事を見出した。本講演ではイオン化ポテン
シャルの異なるLi+イオンを組成を連続的に変化させ
たCdO−GEO2薄膜に注入し、その電気的・光学的
性質を報告する。(中略) 表にイオン注入後に導電性が著しく向上した薄膜のホー
ル測定結果をまとめた。(中略)H+を注入したときと
同様にCdO濃度が75%以上の薄膜でLi+イオン注
入後、著しい導電性の向上が見られた。電気伝導度
(σ)は100〜200S・cm-1、キャリア濃度は〜
1019cm-3、ホール易動度は10〜20cm2-1
-1であった。」
【0018】また、この実施形態5では、前記調光板2
3は、前記透明窓板22とほぼ同様の平面寸法で形成さ
れている。また、前記ディスプレイ・パネル24は、前
記透明窓板22より小さい平面寸法で形成されている
(本発明では、前記ディスプレイ・パネル24を前記透
明窓板22とほぼ同様の平面寸法で形成することも可能
である)。図11は、前記の透明窓板22の表面に調光
板23を取付け、さらにこの調光板23の中央部の表面
にディスプレイ・パネル24を取付けた状態を示す断面
図で、図10のA−A’線方向から見た断面図である。
なお、この実施形態5において、前記の調光板23の透
明窓板22への取付けは、窓枠21又は透明窓板21に
ネジ止め等で取り付ける、透明窓板21に吸盤で取り付
ける、透明窓板21に接着剤で取り付ける、などの方法
で行うことができる。また、この実施形態5において、
前記のディスプレイ・パネル24の調光板23への取付
けは、窓枠21又は調光板23にネジ止め等で取り付け
る、調光板23の表面に吸盤で取り付ける、調光板23
の表面に接着剤で取り付ける、などの方法で行うことが
できる。
【0019】
【発明の効果】
(1)上記(1)の発明では、前記窓板の一部又は全体を、デ
ィスプレイ・パネルで構成するようにしたので、壁など
に大画面のディスプレイ・パネルを掛けるスペースがな
くても、窓のスペースを利用して、大画面のディスプレ
イ・パネルを設置できるようになる。また、自動車の窓
に本発明を適用すれば、車内から大画面のディスプレイ
・パネルを見ることができ、車内の快適性・居住性が大
幅に向上するようになる。 (2)上記(2)の発明では、前記窓板の一部又は全体の表面
に、ディスプレイ・パネルを取り付けるようにしたの
で、壁などに大画面のディスプレイ・パネルを掛けるス
ペースがなくても、窓のスペースを利用して、大画面の
ディスプレイ・パネルを設置できるようになる。特に、
この(2)の発明では、上記(1)の発明と異なって、窓板の
表面にディスプレイ・パネルを取り付けるようにしてい
るので、住宅などで従来から備えられている窓に対し
て、そのまま上記(2)の発明によるディスプレイ・パネ
ルを取り付けるだけでよいので、窓をディスプレイとし
て使用するために必要なコストや手間が少なくて済むと
いうメリットがある。また、自動車の窓に本発明を適用
すれば、車内から大画面のディスプレイ・パネルを見る
ことができ、車内の快適性・居住性が大幅に向上するよ
うになる。 (3)上記(3)の発明では、前記ディスプレイ・パネルは、
透明又はほぼ透明の薄膜トランジスタを含むようにして
いるので、従来より使用されている透明電極と併せれ
ば、ディスプレイ・パネルのほとんどを透明又はほぼ透
明に形成することができるようになる。したがって、デ
ィスプレイ・パネルをディスプレイとして使用しないと
きは、通常の透明の窓と間全く同様に、本発明による窓
装置を通して部屋内から戸外の景色を見ることができ
る。 (4)さらに、上記(4)の発明では、透明状態から不透明又
は半透明状態に切り換えられる調光板を窓板に含ませる
ようにしたので、前記ディスプレイ・パネルをディスプ
レイとして使用するときは、この調光板を半透明又は不
透明にすることにより、戸外の景色が透明又はほぼ透明
のディスプレイを通して戸外の景色と画面とが二重にダ
ブッて見えてしまうことが防止できるようになる。 (5)さらに、上記(5)の発明では、透明状態から不透明又
は半透明状態に切り換えられる調光板を窓板の表面に取
り付けるようにしたので、前記ディスプレイ・パネルを
ディスプレイとして使用するときは、この調光板を半透
明又は不透明にすることにより、戸外の景色が透明又は
ほぼ透明のディスプレイを通して戸外の景色と画面とが
二重にダブッて見えてしまうことが防止できるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のディスプレイ付き窓装置の設置場所
を説明するための部屋の見取り図(平面図)である。
【図2】 本発明による窓装置の窓枠と窓板とディスプ
レイとの関係を説明するための図である。
【図3】 実施の形態1による窓装置を説明するための
断面図である。
【図4】 実施の形態1による窓装置のディスプレイの
構成を説明するための説明図である。
【図5】 実施の形態2による窓装置を説明するための
断面図である。
【図6】 実施の形態2の調光板を説明するための断面
図である。
【図7】 実施の形態2の調光板の電極の構成を説明す
るための図である。
【図8】 実施の形態3による窓装置を説明するための
断面図である。
【図9】 実施の形態4による窓装置を説明するための
断面図である。
【図10】 実施の形態5による窓装置の分解斜視図で
ある。
【図11】 図10の透明窓板22の表面に調光板23
を取付け、さらにこの調光板23の中央部の表面にディ
スプレイ・パネル24を取付けた状態を示す断面図で、
図10のA−A’線方向から見た断面図である。
【符号の説明】
11,11a,11b,21 窓枠 12,12b,22 窓板 13,13a,13b,24 ディスプレイ・パネル 13d バックライト装置 14,23 調光板 15 窓シャッター 16 コネクタ 23a 配線 24a 電力及び信号送信用ケーブル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窓枠とこの窓枠にはめ込まれる窓板とか
    ら成る窓において、 前記窓板の全部又は一部は、ディスプレイ・パネルを含
    んでいる、ことを特徴とする窓装置。
  2. 【請求項2】 窓枠とこの窓枠にはめ込まれる窓板とか
    ら成る窓において、 前記窓板の全部又は一部の表面に、ディスプレイ・パネ
    ルが取り付けられている、ことを特徴とする窓装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の窓装置において、前記
    ディスプレイ・パネルは、透明又はほぼ透明の薄膜トラ
    ンジスタを含んでいることを特徴とする、窓装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3の窓装置において、
    前記窓板の全部又は一部は、さらに、透明状態から不透
    明又は半透明状態に切り換えられる調光板を含んでいる
    ことを特徴とする窓装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,2又は3の窓装置において、
    前記窓板の全部又は一部の表面に、透明状態から不透明
    又は半透明状態に切り換えられる調光板が取り付けられ
    ていることを特徴とする窓装置。
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