JPH1025820A - エキスパンションジョイントの端部構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】建築物の変動時にジョイントカバーの端部が破
損したり変形したりするのを有効に防止できるエキスパ
ンションジョイントの端部構造の提供。 【解決手段】建築物における床、壁又は天井の各躯体
１、２、３とこれら各躯体に対設された別の床、壁又は
天井の各躯体１、２、３との間の間隙をジョイントカバ
ーａ１、ａ２、ａ３で覆ったエキスパンションジョイン
トにおいて、ジョイントカバーａ１、ａ２、ａ３の長さ
を、対応する床、壁又は天井の躯体１、２、３の寸法よ
りも短く形成し、寸法不足により生じた入隅部の隙間部
Ｓを緩衝材６で塞いだ。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は建築物における床、
壁又は天井の各躯体とこれら各躯体に対設された別の
床、壁又は天井の各躯体との間の間隙をジョイントカバ
ーで覆ったエキスパンションジョイントにおいて、建築
物が変動したときの変位を効率的に吸収させるエキスパ
ンションジョイントの端部構造に関する。

【０００２】

【従来技術】一般に、建築物における床、壁又は天井の
各躯体とこれら各躯体に対設された別の床、壁又は天井
の各躯体との間の間隙をジョイントカバーで覆ったエキ
スパンションジョイントは、間隙の幅方向における変位
に対しては上記ジョイントカバーで対応することができ
るが、躯体が間隙の長手方向に相対的に異なる方向に変
動した場合は、建築物の入隅部において１つの躯体のジ
ョイントカバーの端部が上記躯体に直角な他の躯体の表
面に当たって変形したり損傷したりする恐れがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このため、エキスパン
ションジョイントの端部の構造にいくつかの改善が試み
られたが、いずれも構造が複雑であったり、取り付けが
面倒であったりして満足なものは得られていない。

【０００４】本発明は上記欠点を解消し、建築物の変動
時にジョイントカバーの端部が破損したり変形したりす
るのを有効に防止することができるエキスパンションジ
ョイントの端部構造を提供することをその課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明に係るエキスパンションジョイントの端部構
造は、建築物における床、壁又は天井の各躯体とこれら
各躯体に対設された別の床、壁又は天井の各躯体との間
の間隙をジョイントカバーで覆ったエキスパンションジ
ョイントにおいて、上記ジョイントカバーの長さを、対
応する床、壁又は天井の躯体の寸法よりも短く形成し、
寸法不足により生じた入隅部の隙間部を緩衝材で塞いだ
ことを特徴とする。

【０００６】また、本発明に係るエキスパンションジョ
イントの端部構造は、建築物における床、壁又は天井の
各躯体とこれら各躯体に対設された別の床、壁又は天井
の各躯体との間の間隙をジョイントカバーで覆ったエキ
スパンションジョイントにおいて、上記ジョイントカバ
ーの長さを、対応する床、壁又は天井の躯体の寸法より
も短く形成し、寸法不足により生じた入隅部の隙間部に
は上記ジョイントカバーの長手方向に摺動可能に設けら
れた可動カバーを配置するとともに、この可動カバー
に、上記入隅部を介して隣り合う他方のジョイントカバ
ーの端部を受ける緩衝材を設けるように構成してもよ
い。

【０００７】なお、前記緩衝材は前記ジョイントカバー
の端部の少なくとも片方に配設されるとともに、軟質合
成樹脂製の弾性材によって形成するのが好ましい。

【０００８】前記入隅部の隙間部には前記緩衝材に代え
て、前記２つのジョイントカバーの端部を受ける受け部
を備えた受容カバー材を配置するとともに、上記２つの
受け部間を平板又は弯曲板で連結して上記受容カバー材
の内側で上記ジョイントカバーの端部を受容する空間が
広くなるようにするとともに、上記受容カバー材には少
なくともジョイントカバーの両側の前記躯体に対する接
面部に両側から係合する係合片を形成するように構成し
てもよい。

【０００９】前記入隅部の隙間部には前記可動カバーに
代えて、前記２つのジョイントカバーの端部を受ける受
け部を備えたカバー材を配置するとともに、上記２つの
受け部間を平板又は弯曲板で連結して上記カバー材の内
側で上記ジョイントカバーの端部を受容する空間が広く
なるようにするとともに、上記カバー材には各ジョイン
トカバーの両側の前記躯体に対する接面部に両側から係
合する係合片を形成するように構成してもよい。

【００１０】また、前記ジョイントカバーのうち互いに
直角に隣り合うジョイントカバーの長さをそれぞれ対応
する床、壁又は天井の躯体の寸法よりも短く形成し、寸
法不足により生じた入隅部の隙間部には上記各ジョイン
トカバーの長手方向に摺動可能に設けられた可動カバー
を配置し、略直角に突合せられた両可動カバーを緩く連
結するのがよい。

【００１１】また、本発明に係るさらに別のエキスパン
ションジョイントの端部構造は、建築物におけ建築物に
おける床、壁又は天井の各躯体とこれら各躯体に対設さ
れた別の床、壁又は天井の各躯体との間の間隙をジョイ
ントカバーで覆ったエキスパンションジョイントにおい
て、上記ジョイントカバーを、上記各床、壁又は天井躯
体にそれぞれ固定されたサイドカバーとこれら両側のサ
イドカバーに架設されたメインカバーとから構成し、上
記メインカバーの端部の片側の長さを、一方の床、壁又
は天井の躯体の寸法よりも短く形成し、寸法不足により
生じた凹欠部を、対応するサイドカバーで塞いだことを
特徴とする。

【００１２】この場合、前記メインカバーの凹欠部と同
じ側のサイドカバーも、前記一方の床、壁又は天井の躯
体の寸法よりも短く形成し、寸法不足により生じた隙間
部に補助カバーを取り付け、この補助カバーにより前記
メインカバーの凹欠部を塞いでもよい。

【００１３】

【発明の実施の形態】図１は対設された２つの建築物に
架設されたエキスパンションジョイントを一方の建築物
側からみた断面図で、図２は図１の部位Ａの拡大斜視
図、図３はその正面図である。同図において、符号１は
建築物の床躯体を、２は壁躯体を、３は天井躯体を示
す。互いに対設された床、壁又は天井の各躯体１と１、
２と２又は３と３の間の間隙はそれぞれジョイントカバ
ーａ１、ａ２、ａ３で覆われている。なお、ジョイント
カバーは、通常は図４に示されるように、各建築物躯体
に固定された支持部材４にバネ部材５を介して取り付け
られるものである。

【００１４】次に、上記ジョイントカバーａ１、ａ２、
ａ３の長さは、対応する床、壁又は天井の躯体１、２、
３の寸法よりも短く形成され、床と壁又は壁と天井の入
隅部には隙間部Ｓが形成されている。そして、寸法不足
により生じた隙間部Ｓには緩衝材６が配置され、上記隙
間部Ｓは緩衝材６で塞がれている。緩衝材６は軟質の塩
化ビニル等の成形材や綿状の成形物や発泡樹脂材などか
ら方形、コ字形等に成型した弾性体で形成するのが好ま
しい。

【００１５】ところで、ジョイントカバーａ１、ａ２、
ａ３の端部を上記緩衝材６を介して連続させるために
は、図１のように、予め各ジョイントカバーの端部にＬ
型の緩衝材６を装着し、ジョイントカバーａ１、ａ２、
ａ３を全体として方形に枠組みしておき、この状態で建
築物に嵌め込み装着するか、あるいは図５(a) 、(b) の
ように各入隅部において隣り合う２つのジョイントカバ
ーのうち一方のジョイントカバーａ２の端部にのみ緩衝
材６をカバーの内壁側に一部を取り付けておき、緩衝材
６の自由端部を他方のジョイントカバーａ３に当接して
なじみ変形可能にすればよい。

【００１６】上記構成によれば、震動、不動沈下、温度
変化等により対設された建築物躯体が互いに上下、前
後、左右の異なる方向に変動した場合、各ジョイントカ
バーも変動時の変位に追従する。両建築物躯体の各入隅
部においても同様の変位が発生するが、図６に示される
ように各入隅部の変位は緩衝材６によって吸収されるか
ら、ジョイントカバーａ１、ａ２、ａ３の端部が対面す
る躯体にぶつかって変形したり破損したりするようなこ
とがない。しかも、緩衝材６は弾性材で形成されている
から、変形後の復元性もよい。

【００１７】なお、エキスパンションジョイントの端部
構造は、図７、図８及び図９のように構成してもよい。
すなわち、このエキスパンションジョイントのジョイン
トカバーも上記図１と同様に配設されているが、各建築
物躯体に固定された支持部材４の外側には板状の弾性体
８が取り付けられ、両弾性体８の間にジョイントカバー
ａ１が配設されている。そして、例えば床躯体１につい
ては（他の躯体も同様であるが）、上記建築物躯体の入
隅部において隣り合うジョイントカバーａ１、ａ２のう
ち、一方のジョイントカバーａ１の長さは、対応する床
躯体１の寸法よりも短く形成され、上記ジョイントカバ
ーａ１の端面に対面する躯体２との間には隙間部Ｓが形
成されている。そして、寸法不足により生じた隙間部Ｓ
には緩衝材６Ａが配置されている。この緩衝材６Ａは寸
法不足を補う可動カバー９上に設けられている。可動カ
バー９は上記ジョイントカバーａ１の下面に重合して摺
動可能に配置されている。なお、可動カバー９の中央に
はジョイントカバーａ１の係止縁１０を逃げる逃げ溝１
１（案内溝を兼ねる）が形成されている。また、外側に
張り出した支持片１２は両側の弾性体８と支持部材４と
の間に配置される。

【００１８】この例の場合も、ジョイントカバー１の端
部において、緩衝材６Ａは幅方向にも肉厚方向にも伸縮
できるので、各入隅部の変位を有効に吸収することがで
きる。

【００１９】また、エキスパンションジョイントの端部
構造を、図１０、図１１のように、入隅部の隙間部には
２つのジョイントカバーａ２、ａ３の端部を受ける受け
部２１を備えた受容カバー材２２を配置するとともに、
上記２つの受け部２１間を平板２３で連結して上記受容
カバー材２２の内側で上記ジョイントカバーａ２、ａ３
の端部を受容する空間が広くなるようにするとともに、
上記受容カバー材２２には少なくともジョイントカバー
ａ２、ａ３の両側の前記躯体２、３に対する接面部２４
に両側板２５から係合する係合片２６を形成するように
構成してもよい。この場合、係合片２６は図１２のよう
に隣り合う躯体にそれぞれ対面する部分に形成してもよ
く、また図１３のように受け部２１間は内側又は外側に
弯曲する弯曲板２３ａで連結してもよい。

【００２０】上記構成によれば、上記カバー材の内側に
はジョイントカバーａ２、ａ３の端部を受容する広い空
間が形成されるので、躯体２、３が変動した場合の変位
によく対応することができる。受容カバー材２２の両側
壁の角部も平板２３、弯曲板２３ａにより美観がよく、
平板２３、弯曲板２３ａと係合片２６とが一体に形成さ
れるので、容易に製作できる。

【００２１】さらに、エキスパンションジョイントの端
部構造を、図１４のように、入隅部において直角に隣り
合うジョイントカバー、例えば壁躯体と天井躯体のジョ
イントカバー２ａ、３ａの長さを、対応する床、壁又は
天井の躯体の寸法よりも短く形成し、寸法不足により生
じた入隅部の隙間部Ｓには上記各ジョイントカバー２
ａ、３ａの長手方向に摺動可能に設けられた可動カバー
１３、１４を配置し、略直角に突合せられた両可動カバ
ー１３、１４を緩く連結するようにしてもよい。

【００２２】緩やかな連結のためには、図１５のように
可動カバー１３、１４を連結ボルト１５によってを連結
するとき、連結ボルト１５に緩衝材としてコイルバネ１
６を装着すればよい。これによれば、２つの可動カバー
１３、１４は連結されても直角に固定されるものではな
く、緩く連結されているので、一体性は確保された状態
でいろいろな角度に動くことができる。

【００２３】なお、少なくとも一方の可動カバー１４の
表側にクッション材１７を設けることにより、ジョイン
トカバー２ａ、３ａの係止縁１０を逃げる凹部をなくす
化粧用クッション材１７ともなる。躯体変動時に可動カ
バー１４はジョイントカバーａ３内に押し込まれるとき
に、同時にこのジョイントカバーａ３の端面はクッショ
ン材１７に当たってクッション材１７は収縮するが、変
動後にクッション材１７の復元力により可動カバー１４
は再び元の位置に戻ることができる。

【００２４】次に、図１６、図１７及び図１８は他のエ
キスパンションジョイントの端部構造の例で、同図にお
いて、ジョイントカバーａ１は床躯体１の支持部材４に
それぞれ固定されたサイドカバー１８の裏側に配置され
ている。ａ２は壁躯体２に設けられたジョイントカバー
である。

【００２５】上記ジョイントカバーａ１のメインカバー
１９の端部の片側の長さは、対応する一方の床躯体ａ１
の寸法よりも短く形成され、寸法不足により生じた部分
には凹欠部２０が形成されている。

【００２６】サイドカバー１８の寸法上、凹欠部２０を
サイドカバー１８によって塞ぐことができないときは、
図１６、図１７のようにメインカバー１９の凹欠部２０
と同じ側のサイドカバー１８を、前記一方の床、壁又は
天井の躯体の寸法よりも短く形成し、寸法不足により生
じた隙間部Ｐに、凹欠部２０より一回り大きな寸法の板
材からなる補助カバー２１を支持部材４に取り付け、こ
の補助カバー２１によりジョイントカバーａ１のメイン
カバー１９の凹欠部２０を塞げばよい。

【００２７】なお、凹欠部２０より大きな矩形の補助カ
バー２１はジョイントカバーａ１と周辺が重合状に配設
して塞ぎを高めている。

【００２８】上記構成によれば、対設された建築物躯体
が互いに上下、前後、左右の異なる方向に変位した場
合、各ジョイントカバーも変位に追従する。床躯体１と
壁躯体２との入隅部においても同様の変位が発生する
が、入隅部における変位は図１９のように、ジョイント
カバーａ１のメインカバー１９の凹欠部２０によって吸
収されるから、上記メインカバー１９の端部が対面する
躯体２にぶつかって変形するようなことがない。しか
も、凹欠部２０はサイドカバー１８又は補助カバー２１
によって覆われているから、内観が損なわれることがな
い。

【００２９】なお、上記ジョイントカバー構成は床躯体
に限らず、天井躯体又は壁躯体に配設してもよい。

【００３０】

【発明の効果】請求項１の発明によれば、震動、不動沈
下、温度変化等により対設された建築物躯体が互いに上
下、前後、左右の異なる方向に変位した場合、各ジョイ
ントカバーも変位に追従する。両建築物躯体の各入隅部
においても同様の変位が発生するが、各入隅部の変位は
緩衝材によって吸収されるから、ジョイントカバーの端
部が対面する躯体にぶつかって変形したり破損したりす
るようなことがない。しかも、緩衝材は弾性材で形成さ
れているから、変形後の復元性もよい。

【００３１】請求項２の発明によれば、躯体の変位は可
動カバーと緩衝材とによって吸収することができるか
ら、変位の吸収効率がよい。

【００３２】請求項３の発明によれば、緩衝材は弾性材
で構成されているから、変位はよく吸収される。

【００３３】請求項４の発明によれば、カバー材による
躯体変動時の変位の吸収がよいとともに、カバー材の両
側壁の角部も美観よく製作できる。

【００３４】請求項５の発明によれば、躯体の変位は可
動カバーによって吸収することができるから、大きな変
位でも吸収することができる。また、略直角に突合せら
れた両可動カバーは緩く連結されているので、どのよう
な方向の変位にも対応することができるとともに、緩衝
材によって変位吸収す可動カバーの美観性がよい。

【００３５】請求項６及び請求項７の発明によれば、対
設された建築物躯体が互いに上下、前後、左右の異なる
方向に変位した場合、各ジョイントカバーも変位に追従
する。床躯体と壁躯体との入隅部においても同様の変位
が発生するが、各入隅部の変位はメインカバーの凹欠部
によって吸収されるから、ジョイントカバーの端部が対
面する躯体にぶつかって変形するようなことがない。

【００３６】また、凹欠部を補助カバーによって覆うと
きは、凹欠部を大きく形成してもよく、内観が損なわれ
ることがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】対設された２つの建築物に架設されたエキスパ
ンションジョイントを一方の建築物側からみた断面図

【図２】図１の部位Ａの拡大図

【図３】図１の部位Ａの斜視図

【図４】エキスパンションジョイントの構造説明図

【図５】(a) (b) はジョイントカバーの端部に対する緩
衝材の他の取付態様説明図

【図６】躯体の変位吸収態様説明図

【図７】他のエキスパンションジョイントの端部構造の
斜視図

【図８】ジョイントカバーに対する緩衝材付き可動カバ
ーの取付態様説明図

【図９】躯体の変位吸収態様説明図

【図１０】別のエキスパンションジョイントの端部構造
の断面図

【図１１】カバー材の斜視図

【図１２】カバー材の他の例の斜視図

【図１３】カバー材のさらに他の例の側面図

【図１４】他のエキスパンションジョイントの端部構造
の要部断面図

【図１５】可動カバーの連結態様説明図

【図１６】さらに別のエキスパンションジョイントの端
部構造の斜視図

【図１７】上記エキスパンションジョイントの端部構造
の平面図

【図１８】図１５のＸーＸ線上の断面図

【図１９】躯体の変位吸収態様説明図

【符号の説明】

Ｓ 間隙 １ 床躯体 ２ 壁躯体 ３ 天井躯体 ａ１ 床躯体のジョイントカバー ａ２ 壁躯体のジョイントカバー ａ３ 天井躯体のジョイントカバー ６、６Ａ 緩衝材 １３、１４ 可動カバー １８ サイドカバー １９ メインカバー ２０ 凹欠部 ２１ 補助カバー

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 建築物における床、壁又は天井の各躯体
   とこれら各躯体に対設された別の床、壁又は天井の各躯
   体との間の間隙をジョイントカバーで覆ったエキスパン
   ションジョイントにおいて、 上記ジョイントカバーの長さを、対応する床、壁又は天
   井の躯体の寸法よりも短く形成し、寸法不足により生じ
   た入隅部の隙間部を緩衝材で塞いだことを特徴とするエ
   キスパンションジョイントの端部構造。
2. 【請求項２】 建築物における床、壁又は天井の各躯体
   とこれら各躯体に対設された別の床、壁又は天井の各躯
   体との間の間隙をジョイントカバーで覆ったエキスパン
   ションジョイントにおいて、 上記ジョイントカバーの長さを、対応する床、壁又は天
   井の躯体の寸法よりも短く形成し、寸法不足により生じ
   た入隅部の隙間部には上記ジョイントカバーの長手方向
   に摺動可能に設けられた可動カバーを配置するととも
   に、この可動カバーに、上記入隅部を介して隣り合う他
   方のジョイントカバーの端部を受ける緩衝材を設けたこ
   とを特徴とするエキスパンションジョイントの端部構
   造。
3. 【請求項３】 前記緩衝材は前記ジョイントカバーの端
   部の少なくとも片方に配設されるとともに、軟質合成樹
   脂製の弾性材によって形成された請求項１又は２に記載
   のエキスパンションジョイントの端部構造。
4. 【請求項４】 前記入隅部の隙間部には前記緩衝材に代
   えて、前記２つのジョイントカバーの端部を受ける受け
   部を備えた受容カバー材を配置するとともに、上記２つ
   の受け部間を平板又は弯曲板で連結して上記受容カバー
   材の内側で上記ジョイントカバーの端部を受容する空間
   が広くなるようにするとともに、上記受容カバー材には
   少なくともジョイントカバーの両側の前記躯体に対する
   接面部に両側から係合する係合片を形成した請求項１又
   は２に記載のエキスパンションジョイントの端部構造。
5. 【請求項５】 前記ジョイントカバーのうち互いに直角
   に隣り合うジョイントカバーの長さをそれぞれ対応する
   床、壁又は天井の躯体の寸法よりも短く形成し、寸法不
   足により生じた入隅部の隙間部には上記各ジョイントカ
   バーの長手方向に摺動可能に設けられた可動カバーを配
   置し、略直角に突合せられた両可動カバーを緩く連結し
   た請求項２記載のジョイントカバーの端部構造。
6. 【請求項６】 建築物における床、壁又は天井の各躯体
   とこれら各躯体に対設された別の床、壁又は天井の各躯
   体との間の間隙をジョイントカバーで覆ったエキスパン
   ションジョイントにおいて、 上記ジョイントカバーを、上記各床、壁又は天井躯体に
   それぞれ固定されたサイドカバーとこれら両側のサイド
   カバーに架設されたメインカバーとから構成し、 上記メインカバーの端部の片側の長さを、一方の床、壁
   又は天井の躯体の寸法よりも短く形成し、寸法不足によ
   り生じた凹欠部を、対応するサイドカバーで塞いだこと
   を特徴とするエキスパンションジョイントの端部構造。
7. 【請求項７】 前記メインカバーの凹欠部と同じ側の
   サイドカバーも、前記一方の床、壁又は天井の躯体の寸
   法よりも短く形成し、寸法不足により生じた隙間部に補
   助カバーを取り付け、この補助カバーにより前記メイン
   カバーの凹欠部を塞いだことを特徴とするエキスパンシ
   ョンジョイントの端部構造。