JPH1025806A - 鉄骨柱脚の定着構造 - Google Patents
鉄骨柱脚の定着構造Info
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- JPH1025806A JPH1025806A JP8180202A JP18020296A JPH1025806A JP H1025806 A JPH1025806 A JP H1025806A JP 8180202 A JP8180202 A JP 8180202A JP 18020296 A JP18020296 A JP 18020296A JP H1025806 A JPH1025806 A JP H1025806A
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- steel column
- nut
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アンカーボルトの基礎コンクリートへの付着
力を増大すると共に、コンパクトかつ定着作業が容易で
ある鉄骨柱脚の定着構造を提供する。 【解決手段】 鉄骨柱の下端部に柱脚金物を一体に接合
してなる鉄骨柱脚を、基礎コンクリート中に埋設された
アンカーボルトとこのアンカーボルトの上端部に螺合さ
れるナットとを介して基礎コンクリート上に定着する鉄
骨柱脚の定着構造において、アンカーボルトをねじ節鉄
筋によって形成すると共に、ナットを平行対辺間の寸法
Ｂ＝Ｄ＋２４(mm)以上（Ｄはねじ節鉄筋の外径寸法）、
高さ寸法Ｈ1 ＝（３〜６）Ｐ（Ｐはねじ節鉄筋の節のピ
ッチ寸法）に形成する。
力を増大すると共に、コンパクトかつ定着作業が容易で
ある鉄骨柱脚の定着構造を提供する。 【解決手段】 鉄骨柱の下端部に柱脚金物を一体に接合
してなる鉄骨柱脚を、基礎コンクリート中に埋設された
アンカーボルトとこのアンカーボルトの上端部に螺合さ
れるナットとを介して基礎コンクリート上に定着する鉄
骨柱脚の定着構造において、アンカーボルトをねじ節鉄
筋によって形成すると共に、ナットを平行対辺間の寸法
Ｂ＝Ｄ＋２４(mm)以上（Ｄはねじ節鉄筋の外径寸法）、
高さ寸法Ｈ1 ＝（３〜６）Ｐ（Ｐはねじ節鉄筋の節のピ
ッチ寸法）に形成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物を構成する
鉄骨柱脚を基礎コンクリート上に定着する鉄骨柱脚の定
着構造に関するものである。
鉄骨柱脚を基礎コンクリート上に定着する鉄骨柱脚の定
着構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図８は従来の鉄骨柱脚の定着構造の例を
示す要部縦断面図である。図８において、１は支柱であ
り、割栗２上に設けられた捨てコンクリート３上に適宜
の間隔で立設されており、この支柱１の上端部に支持部
材４が水平に固着されている。次に５はアンカーボルト
であり、棒鋼により形成され、上下端部におねじ（図示
せず）が設けられている。
示す要部縦断面図である。図８において、１は支柱であ
り、割栗２上に設けられた捨てコンクリート３上に適宜
の間隔で立設されており、この支柱１の上端部に支持部
材４が水平に固着されている。次に５はアンカーボルト
であり、棒鋼により形成され、上下端部におねじ（図示
せず）が設けられている。
【０００３】上記アンカーボルト５はナット６および定
着板７を係合させて、支持部材４に位置決め固着され、
中空筒状のスリーブ８を嵌挿した状態で基礎コンクリー
ト９が打設される。基礎コンクリート９が養生固化した
後、中心部モルタル１０を介して、柱脚金物１１を鉄骨
柱１２の下端部に接合してなる鉄骨柱脚１３を載置し、
位置決めした後、柱脚金物１１と基礎コンクリート９と
の間に無収縮モルタル１４を充填する。
着板７を係合させて、支持部材４に位置決め固着され、
中空筒状のスリーブ８を嵌挿した状態で基礎コンクリー
ト９が打設される。基礎コンクリート９が養生固化した
後、中心部モルタル１０を介して、柱脚金物１１を鉄骨
柱１２の下端部に接合してなる鉄骨柱脚１３を載置し、
位置決めした後、柱脚金物１１と基礎コンクリート９と
の間に無収縮モルタル１４を充填する。
【０００４】そしてアンカーボルト５の上端部に座金１
５およびナット１６を装着し、ナット１６の締付により
鉄骨柱脚１３を基礎コンクリート９上に定着するのであ
る。なお基礎コンクリート９中には、補強用の鉄筋が設
けられるのが通常であるが、図８においては図示を省略
してある。
５およびナット１６を装着し、ナット１６の締付により
鉄骨柱脚１３を基礎コンクリート９上に定着するのであ
る。なお基礎コンクリート９中には、補強用の鉄筋が設
けられるのが通常であるが、図８においては図示を省略
してある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】図９は従来の鉄骨柱脚
の定着構造に作用する外力の状態を示す説明図であり、
同一部分は前記図８と同一の参照符号で示す。図９にお
いて、鉄骨柱脚１３に曲げモーメントＭＨが作用する
と、一方のアンカーボルト５には引張力ＱＦが作用す
る。すなわちアンカーボルト５にはスリーブ８が嵌挿さ
れているため、基礎コンクリート９とは非拘束状態であ
り、前記引張力ＱＦは定着板７を引き剥がすように作用
する。
の定着構造に作用する外力の状態を示す説明図であり、
同一部分は前記図８と同一の参照符号で示す。図９にお
いて、鉄骨柱脚１３に曲げモーメントＭＨが作用する
と、一方のアンカーボルト５には引張力ＱＦが作用す
る。すなわちアンカーボルト５にはスリーブ８が嵌挿さ
れているため、基礎コンクリート９とは非拘束状態であ
り、前記引張力ＱＦは定着板７を引き剥がすように作用
する。
【０００６】上記の引張力ＱＦは、結果として基礎コン
クリート９を破線で示すようにコーン状の破壊を起こす
ように作用するから、これに対抗するためにアンカーボ
ルト５の埋込み深さＨを大にする必要があり、アンカー
ボルト５の軸部の直径をｄとした場合に、Ｈ≧２０ｄと
するのが通常である。この場合、基礎コンクリート９の
強度が低い程上記埋込み深さＨは更に大となり、アンカ
ーボルト５の長さもまた大となる。
クリート９を破線で示すようにコーン状の破壊を起こす
ように作用するから、これに対抗するためにアンカーボ
ルト５の埋込み深さＨを大にする必要があり、アンカー
ボルト５の軸部の直径をｄとした場合に、Ｈ≧２０ｄと
するのが通常である。この場合、基礎コンクリート９の
強度が低い程上記埋込み深さＨは更に大となり、アンカ
ーボルト５の長さもまた大となる。
【０００７】このためアンカーボルト５の伸びが大とな
り、鉄骨柱脚１３の固定度が低下するという問題点があ
る。なおアンカーボルト５の伸びを抑制するために、ス
リーブ８を省略してアンカーボルト５の基礎コンクリー
ト９に対する付着力を増強しようとしても、アンカーボ
ルト５は通常丸鋼によって形成され、表面が平滑である
ため、付着力が不安定である。また両者の付着がアンカ
ーボルト５の上端部から経時的に破壊されて下方に進行
するため、設計時において上記付着力を設定することが
困難である。このためアンカーボルト５をスリーブ８に
より、基礎コンクリート９と不拘束状態にせざるを得な
いのであり、前記のような問題点を包含するのである。
り、鉄骨柱脚１３の固定度が低下するという問題点があ
る。なおアンカーボルト５の伸びを抑制するために、ス
リーブ８を省略してアンカーボルト５の基礎コンクリー
ト９に対する付着力を増強しようとしても、アンカーボ
ルト５は通常丸鋼によって形成され、表面が平滑である
ため、付着力が不安定である。また両者の付着がアンカ
ーボルト５の上端部から経時的に破壊されて下方に進行
するため、設計時において上記付着力を設定することが
困難である。このためアンカーボルト５をスリーブ８に
より、基礎コンクリート９と不拘束状態にせざるを得な
いのであり、前記のような問題点を包含するのである。
【０００８】上記問題点の他にも、基礎コンクリート９
の立上り部の寸法が大となるため、この部分に配設すべ
き補強筋の数が必然的に多くなり、設計のみならず、基
礎コンクリート９の製作が煩雑となるのみならず、アン
カーボルト５および定着板７の位置決め固定作業もまた
煩雑であり、製作コストが嵩むと共に工期が長くなる等
の問題点がある。
の立上り部の寸法が大となるため、この部分に配設すべ
き補強筋の数が必然的に多くなり、設計のみならず、基
礎コンクリート９の製作が煩雑となるのみならず、アン
カーボルト５および定着板７の位置決め固定作業もまた
煩雑であり、製作コストが嵩むと共に工期が長くなる等
の問題点がある。
【０００９】またアンカーボルト５は基礎コンクリート
９内に位置決め固定されるのであるが、基礎コンクリー
ト９の打設時において若干の位置ずれを起すこともあ
る。またアンカーボルト５を正確に位置決め固定した場
合においても、建築物を構成する鉄骨柱１２およびはり
等の組立誤差等により、柱脚金物１１がアンカーボルト
５と相対的に位置ずれする場合もある。
９内に位置決め固定されるのであるが、基礎コンクリー
ト９の打設時において若干の位置ずれを起すこともあ
る。またアンカーボルト５を正確に位置決め固定した場
合においても、建築物を構成する鉄骨柱１２およびはり
等の組立誤差等により、柱脚金物１１がアンカーボルト
５と相対的に位置ずれする場合もある。
【００１０】上記のようなアンカーボルト５と柱脚金物
１１との間の位置ずれ若しくは誤差を吸収するために、
柱脚金物１１に設けられるアンカーボルト５挿通用のボ
ルト穴（図示せず）は、一般の機械構造用の場合より大
径に形成されているのが通常である。このためナット１
６と柱脚金物１１との間の接触を確保するために、両者
間に座金１５を介装されている。従って鉄骨柱脚１３を
基礎コンクリート９に定着固定させる作業が煩雑になる
という問題点がある。
１１との間の位置ずれ若しくは誤差を吸収するために、
柱脚金物１１に設けられるアンカーボルト５挿通用のボ
ルト穴（図示せず）は、一般の機械構造用の場合より大
径に形成されているのが通常である。このためナット１
６と柱脚金物１１との間の接触を確保するために、両者
間に座金１５を介装されている。従って鉄骨柱脚１３を
基礎コンクリート９に定着固定させる作業が煩雑になる
という問題点がある。
【００１１】本発明は、上記問題点を解決し、アンカー
ボルトの基礎コンクリートへの付着力を増大すると共
に、コンパクトかつ定着作業が容易である鉄骨柱脚の定
着構造を提供することを課題とする。
ボルトの基礎コンクリートへの付着力を増大すると共
に、コンパクトかつ定着作業が容易である鉄骨柱脚の定
着構造を提供することを課題とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、第１の本発明においては、鉄骨柱の下端部に柱脚
金物を一体に接合してなる鉄骨柱脚を、基礎コンクリー
ト中に埋設されたアンカーボルトとこのアンカーボルト
の上端部に螺合されるナットとを介して基礎コンクリー
ト上に定着する鉄骨柱脚の定着構造において、アンカー
ボルトをねじ節鉄筋によって形成すると共に、ナットを
平行対辺間の寸法Ｂ＝Ｄ＋２４(mm)以上（Ｄはねじ節鉄
筋の外径寸法）、高さ寸法Ｈ1 ＝（３〜６）Ｐ（Ｐはね
じ節鉄筋の節のピッチ寸法）に形成する、という技術的
手段を採用した。
めに、第１の本発明においては、鉄骨柱の下端部に柱脚
金物を一体に接合してなる鉄骨柱脚を、基礎コンクリー
ト中に埋設されたアンカーボルトとこのアンカーボルト
の上端部に螺合されるナットとを介して基礎コンクリー
ト上に定着する鉄骨柱脚の定着構造において、アンカー
ボルトをねじ節鉄筋によって形成すると共に、ナットを
平行対辺間の寸法Ｂ＝Ｄ＋２４(mm)以上（Ｄはねじ節鉄
筋の外径寸法）、高さ寸法Ｈ1 ＝（３〜６）Ｐ（Ｐはね
じ節鉄筋の節のピッチ寸法）に形成する、という技術的
手段を採用した。
【００１３】本発明において、ナットの平行対辺間の寸
法Ｂが上記の値未満であると、アンカーボルトが柱脚金
物のボルト穴に対して相対的に偏った場合に、ナットの
外形輪郭の一部がボルト穴の内周輪郭内に入り込み、ナ
ットと柱脚金物との間の接触面積が充分に確保されなく
なるため好ましくない。
法Ｂが上記の値未満であると、アンカーボルトが柱脚金
物のボルト穴に対して相対的に偏った場合に、ナットの
外形輪郭の一部がボルト穴の内周輪郭内に入り込み、ナ
ットと柱脚金物との間の接触面積が充分に確保されなく
なるため好ましくない。
【００１４】次にナットの高さ寸法Ｈ1 が３Ｐ未満であ
ると、ねじ節鉄筋との間で螺合する節の数が少なくな
り、鉄骨柱脚の定着力が不足すると共に、ナットの締付
作業時においてナットのねじ山が潰れるおそれがあるた
め好ましくない。一方ナットの高さ寸法Ｈ1 が６Ｐを超
えると、徒らに高さ寸法Ｈ1 が大になるのみであり、締
付力の向上に寄与する割合が少ないため好ましくない。
ると、ねじ節鉄筋との間で螺合する節の数が少なくな
り、鉄骨柱脚の定着力が不足すると共に、ナットの締付
作業時においてナットのねじ山が潰れるおそれがあるた
め好ましくない。一方ナットの高さ寸法Ｈ1 が６Ｐを超
えると、徒らに高さ寸法Ｈ1 が大になるのみであり、締
付力の向上に寄与する割合が少ないため好ましくない。
【００１５】次に第２の発明においては、鉄骨柱の下端
部に柱脚金物を一体に接合してなる鉄骨柱脚を、基礎コ
ンクリート中に埋設されたアンカーボルトとこのアンカ
ーボルトの上端部に螺合されるナットとを介して基礎コ
ンクリート上に定着する鉄骨柱脚の定着構造において、
アンカーボルトをねじ節鉄筋によって形成すると共に、
ナットを、下部に外径寸法Ｄ0 ＝Ｄ＋２４(mm)以上（Ｄ
はねじ節鉄筋の外径寸法）の円形輪郭の締付部と、上部
に平行対辺間の寸法Ｂ1 ＜Ｄ0 なるスパナ係合部とを一
体に備えると共に、高さ寸法をＨ1 ＝（３〜６）Ｐ（Ｐ
はねじ節鉄筋の節のピッチ寸法）に形成する、という技
術的手段を採用した。
部に柱脚金物を一体に接合してなる鉄骨柱脚を、基礎コ
ンクリート中に埋設されたアンカーボルトとこのアンカ
ーボルトの上端部に螺合されるナットとを介して基礎コ
ンクリート上に定着する鉄骨柱脚の定着構造において、
アンカーボルトをねじ節鉄筋によって形成すると共に、
ナットを、下部に外径寸法Ｄ0 ＝Ｄ＋２４(mm)以上（Ｄ
はねじ節鉄筋の外径寸法）の円形輪郭の締付部と、上部
に平行対辺間の寸法Ｂ1 ＜Ｄ0 なるスパナ係合部とを一
体に備えると共に、高さ寸法をＨ1 ＝（３〜６）Ｐ（Ｐ
はねじ節鉄筋の節のピッチ寸法）に形成する、という技
術的手段を採用した。
【００１６】本発明における締付部の外径寸法Ｄ0 およ
びナットの高さ寸法Ｈ1 の限定理由は、前記第１の発明
のものと同様である。上記の発明において、アンカーボ
ルトの垂直面への投影形状をＵ字形に形成することが好
ましい。このように形成することにより、その直立部に
おける基礎コンクリートとの付着力に加えて、折り曲げ
部の基礎コンクリートの抵抗力とによって鉄骨柱脚を定
着させることができ、従来のものよりアンカーボルトの
埋込み深さを小さくすることができ、鉄骨柱脚の固定度
および基礎立上り部の設計が改善されると共に、定着部
の施工も簡素化される。
びナットの高さ寸法Ｈ1 の限定理由は、前記第１の発明
のものと同様である。上記の発明において、アンカーボ
ルトの垂直面への投影形状をＵ字形に形成することが好
ましい。このように形成することにより、その直立部に
おける基礎コンクリートとの付着力に加えて、折り曲げ
部の基礎コンクリートの抵抗力とによって鉄骨柱脚を定
着させることができ、従来のものよりアンカーボルトの
埋込み深さを小さくすることができ、鉄骨柱脚の固定度
および基礎立上り部の設計が改善されると共に、定着部
の施工も簡素化される。
【００１７】また上記の発明において、アンカーボルト
の底部を平面への投影状態で交差させることが好まし
い。このように形成することにより、鉄骨柱脚に曲げモ
ーメントが作用した場合において、Ｕ字形のアンカーボ
ルトの一方の直立部のみに引張力が作用するようにする
ことができ、他方の直立部には圧縮力を作用させること
により、アンカーボルトを安定化させることができる。
の底部を平面への投影状態で交差させることが好まし
い。このように形成することにより、鉄骨柱脚に曲げモ
ーメントが作用した場合において、Ｕ字形のアンカーボ
ルトの一方の直立部のみに引張力が作用するようにする
ことができ、他方の直立部には圧縮力を作用させること
により、アンカーボルトを安定化させることができる。
【００１８】
【発明の実施の形態】図１は本発明の第１の実施の形態
を示す要部縦断面図であり、同一部分は前記図８と同一
の参照符号で示す。図１において、１７はアンカーボル
トであり、例えばＳＤ４９０異形棒鋼（ねじ節鉄筋）に
よって形成され、基礎コンクリート９内に埋設される。
このアンカーボルト１７は支持部材４にナット６によっ
て位置決め固着される。
を示す要部縦断面図であり、同一部分は前記図８と同一
の参照符号で示す。図１において、１７はアンカーボル
トであり、例えばＳＤ４９０異形棒鋼（ねじ節鉄筋）に
よって形成され、基礎コンクリート９内に埋設される。
このアンカーボルト１７は支持部材４にナット６によっ
て位置決め固着される。
【００１９】次に柱脚金物１１は、例えば平面への投影
輪郭形状を正方形状に形成され、例えば角鋼管からなる
鉄骨柱１２の下端部と溶接により一体に接合され、鉄骨
柱脚１３を形成する。なお柱脚金物１１は鋳鋼若しくは
鍛鋼によって形成することが好ましいが、厚鋼板によっ
て形成してもよい。
輪郭形状を正方形状に形成され、例えば角鋼管からなる
鉄骨柱１２の下端部と溶接により一体に接合され、鉄骨
柱脚１３を形成する。なお柱脚金物１１は鋳鋼若しくは
鍛鋼によって形成することが好ましいが、厚鋼板によっ
て形成してもよい。
【００２０】上記柱脚金物１１の例えば角隅部には夫々
ボルト穴（図示せず）が設けられ、これらのボルト穴に
アンカーボルト１７の上端部を挿通させて、ナット１６
を介して柱脚金物１１を締結固定する。
ボルト穴（図示せず）が設けられ、これらのボルト穴に
アンカーボルト１７の上端部を挿通させて、ナット１６
を介して柱脚金物１１を締結固定する。
【００２１】上記の構成により、鉄骨柱脚１３に例えば
図１に示すように曲げモーメントＭＨが作用した場合に
は、左側のアンカーボルト１７に引張力ＱＦが作用す
る。この場合、アンカーボルト１７はねじ節鉄筋によっ
て形成されているため、基礎コンクリート９との付着力
によって引張力ＱＦに対抗し、鉄骨柱脚１３を定着させ
得るのである。
図１に示すように曲げモーメントＭＨが作用した場合に
は、左側のアンカーボルト１７に引張力ＱＦが作用す
る。この場合、アンカーボルト１７はねじ節鉄筋によっ
て形成されているため、基礎コンクリート９との付着力
によって引張力ＱＦに対抗し、鉄骨柱脚１３を定着させ
得るのである。
【００２２】従って図８および図９に示す従来のものよ
りも埋込み深さを小さくすることができ、基礎コンクリ
ート９の立上り部を低減させ得る。また本発明のものに
おいては、鉄骨柱脚１３の回転剛性をも大幅に向上させ
得る。すなわち、図８に示す従来のものにおいては、ア
ンカーボルト５がスリーブ８によって基礎コンクリート
９とは略全長に亘って非拘束状態に形成されているた
め、引張力ＱＦの作用による伸び量が大である。これに
対して本発明のものにおいては、アンカーボルト１７が
基礎コンクリート９によって略完全に拘束状態に形成さ
れているため、例えば基礎コンクリート９の上端面近傍
において付着剥離が発生しても、その領域が僅かである
ため、引張力ＱＦの作用による伸び量が小なる値に留ま
るのである。
りも埋込み深さを小さくすることができ、基礎コンクリ
ート９の立上り部を低減させ得る。また本発明のものに
おいては、鉄骨柱脚１３の回転剛性をも大幅に向上させ
得る。すなわち、図８に示す従来のものにおいては、ア
ンカーボルト５がスリーブ８によって基礎コンクリート
９とは略全長に亘って非拘束状態に形成されているた
め、引張力ＱＦの作用による伸び量が大である。これに
対して本発明のものにおいては、アンカーボルト１７が
基礎コンクリート９によって略完全に拘束状態に形成さ
れているため、例えば基礎コンクリート９の上端面近傍
において付着剥離が発生しても、その領域が僅かである
ため、引張力ＱＦの作用による伸び量が小なる値に留ま
るのである。
【００２３】図２は図１におけるアンカーボルト１７の
上端部近傍を示す要部縦断面拡大図である。図２におい
て２１はボルト穴であり、柱脚金物１１の例えば四隅に
設けられている。図２に示すように基礎コンクリート９
を打設し、および無収縮モルタル１４を充填した場合に
は、外径Ｄ、節のピッチ寸法Ｐのねじ節鉄筋からなるア
ンカーボルト１７の外周部に形成されているねじ節によ
り、アンカーボルト１７は軸線方向に拘束状態となり、
基礎コンクリート９および無収縮モルタル１４との間に
大なる付着力を具有することとなる。
上端部近傍を示す要部縦断面拡大図である。図２におい
て２１はボルト穴であり、柱脚金物１１の例えば四隅に
設けられている。図２に示すように基礎コンクリート９
を打設し、および無収縮モルタル１４を充填した場合に
は、外径Ｄ、節のピッチ寸法Ｐのねじ節鉄筋からなるア
ンカーボルト１７の外周部に形成されているねじ節によ
り、アンカーボルト１７は軸線方向に拘束状態となり、
基礎コンクリート９および無収縮モルタル１４との間に
大なる付着力を具有することとなる。
【００２４】なお柱脚金物１１にグラウト注入孔（図示
せず）を介して、アンカーボルト１７とボルト穴２１と
の隙間にグラウトを注入充填することにより、アンカー
ボルト１７と柱脚金物１１とを一体化することができ、
柱脚金物１１に作用する水平方向の荷重ＱＨに対抗させ
ることができ、鉄骨柱脚１３（図１参照）の固定度を更
に向上させ得るのである。
せず）を介して、アンカーボルト１７とボルト穴２１と
の隙間にグラウトを注入充填することにより、アンカー
ボルト１７と柱脚金物１１とを一体化することができ、
柱脚金物１１に作用する水平方向の荷重ＱＨに対抗させ
ることができ、鉄骨柱脚１３（図１参照）の固定度を更
に向上させ得るのである。
【００２５】図３は図１および図２におけるナット１６
を示す説明図であり、（ａ）は正面、（ｂ）は平面を示
す。図３においてナット１６は、例えばＳ４５Ｃからな
る六角棒鋼により形成され、中央部に前記図２に示すね
じ節に対応するめねじが刻設される。Ｂ，Ｈ1 は各々平
行対辺間の寸法および高さ寸法である。
を示す説明図であり、（ａ）は正面、（ｂ）は平面を示
す。図３においてナット１６は、例えばＳ４５Ｃからな
る六角棒鋼により形成され、中央部に前記図２に示すね
じ節に対応するめねじが刻設される。Ｂ，Ｈ1 は各々平
行対辺間の寸法および高さ寸法である。
【００２６】図４はナット１６とボルト穴２１との関係
を示す要部平面図である。図４において、ボルト穴２１
の内径寸法Ｄｉは通常アンカーボルト１７の外径寸法Ｄ
より１０mm程度大に形成されている（ｇ＝１０mm）。そ
して図４に示すように、アンカーボルト１７がボルト穴
２１の一方の側に接触するような最大偏心時において
も、ナット１６がボルト穴２１の他方の側においてδな
る重なりを確保すればよいとされている。この場合、δ
＝２〜４mmとするのが好ましい。
を示す要部平面図である。図４において、ボルト穴２１
の内径寸法Ｄｉは通常アンカーボルト１７の外径寸法Ｄ
より１０mm程度大に形成されている（ｇ＝１０mm）。そ
して図４に示すように、アンカーボルト１７がボルト穴
２１の一方の側に接触するような最大偏心時において
も、ナット１６がボルト穴２１の他方の側においてδな
る重なりを確保すればよいとされている。この場合、δ
＝２〜４mmとするのが好ましい。
【００２７】上記の関係から、平行対辺間の寸法Ｂは、
Ｂ＝（Ｄ／２＋ｇ＋δ）×２となり、ｇ＝１０mm、δ＝
２〜４mmであるから、Ｂ＝Ｄ＋（２４〜２８）mm、すな
わち、Ｂ≧Ｄ＋２４mmとすることが好ましい。
Ｂ＝（Ｄ／２＋ｇ＋δ）×２となり、ｇ＝１０mm、δ＝
２〜４mmであるから、Ｂ＝Ｄ＋（２４〜２８）mm、すな
わち、Ｂ≧Ｄ＋２４mmとすることが好ましい。
【００２８】図５は本発明におけるナット１６の他の実
施の形態を示す説明図であり、（ａ）は正面、（ｂ）は
平面を示す。図５において、１６ａは締付部、１６ｂは
スパナ係合部であり、両者は一体に形成されている。そ
してナット１６の下部に形成される締付部１６ａの外径
寸法Ｄ0 は、前記図３および図４における平行対辺間の
寸法Ｂと同様に形成される。すなわち、Ｄ0 ≧Ｄ＋２４
mmとすることが好ましい。なお締付部１６ａの高さ寸法
ｈは、通常使用される座金の厚さ寸法に準じて選定され
る。一方スパナ係合部１６ｂは実質的な六角柱状に形成
するのが好ましく、その平行対辺間の寸法Ｂ1 は締付部
１６ａの外径寸法Ｄ0 より小に形成する。なおナット１
６の全体の高さ寸法Ｈ1 は、前記図３に示すものと同様
に形成する。
施の形態を示す説明図であり、（ａ）は正面、（ｂ）は
平面を示す。図５において、１６ａは締付部、１６ｂは
スパナ係合部であり、両者は一体に形成されている。そ
してナット１６の下部に形成される締付部１６ａの外径
寸法Ｄ0 は、前記図３および図４における平行対辺間の
寸法Ｂと同様に形成される。すなわち、Ｄ0 ≧Ｄ＋２４
mmとすることが好ましい。なお締付部１６ａの高さ寸法
ｈは、通常使用される座金の厚さ寸法に準じて選定され
る。一方スパナ係合部１６ｂは実質的な六角柱状に形成
するのが好ましく、その平行対辺間の寸法Ｂ1 は締付部
１６ａの外径寸法Ｄ0 より小に形成する。なおナット１
６の全体の高さ寸法Ｈ1 は、前記図３に示すものと同様
に形成する。
【００２９】上記の構成により、図３に示すものより六
角柱状のスパナ係合部１６ｂの平行対辺間の寸法Ｂ1 は
当然にＢ1 ＜Ｂとなるから、建方現場におけるナット１
６の締付作業において、より小なる口径のスパナを使用
することができ、鉄骨柱脚の定着作業が容易となる。
角柱状のスパナ係合部１６ｂの平行対辺間の寸法Ｂ1 は
当然にＢ1 ＜Ｂとなるから、建方現場におけるナット１
６の締付作業において、より小なる口径のスパナを使用
することができ、鉄骨柱脚の定着作業が容易となる。
【００３０】上記図３および図５に示すナットは、例え
ばダクタイル鋳鉄その他による鋳造手段によっても成形
することができる他に、鍛造手段によっても成形するこ
とができる。
ばダクタイル鋳鉄その他による鋳造手段によっても成形
することができる他に、鍛造手段によっても成形するこ
とができる。
【００３１】図６および図７は各々本発明の第２の実施
の形態を示す要部縦断面図および一部横断面要部平面図
であり、同一部分は前記図１と同一の参照符号で示す。
図６および図７において、アンカーボルト１７は前記同
様の材料により、垂直面への投影形状をＵ字形に形成さ
れ、基礎コンクリート９内に埋設される。
の形態を示す要部縦断面図および一部横断面要部平面図
であり、同一部分は前記図１と同一の参照符号で示す。
図６および図７において、アンカーボルト１７は前記同
様の材料により、垂直面への投影形状をＵ字形に形成さ
れ、基礎コンクリート９内に埋設される。
【００３２】上記の構成により、鉄骨柱脚１３に例えば
図６に示すように曲げモーメントＭＨが作用した場合に
は、Ｕ字形に形成されたアンカーボルト１７の左側に引
張力ＱＦが作用する。この場合、アンカーボルト１７が
ねじ節鉄筋によってＵ字形に形成されているため、その
直立部における付着力と、底部の折り曲げ部における基
礎コンクリート９の抵抗力とによって引張力ＱＦに対抗
し、鉄骨柱脚１３を定着させ得るのである。従ってアン
カーボルト１７の埋込み深さを更に低減することができ
る。
図６に示すように曲げモーメントＭＨが作用した場合に
は、Ｕ字形に形成されたアンカーボルト１７の左側に引
張力ＱＦが作用する。この場合、アンカーボルト１７が
ねじ節鉄筋によってＵ字形に形成されているため、その
直立部における付着力と、底部の折り曲げ部における基
礎コンクリート９の抵抗力とによって引張力ＱＦに対抗
し、鉄骨柱脚１３を定着させ得るのである。従ってアン
カーボルト１７の埋込み深さを更に低減することができ
る。
【００３３】この場合、アンカーボルト１７は、図７に
示すようにそれらの底部が、平面への投影状態において
交差するように配設することが好ましい。上記の発明の
実施の形態においては、鉄骨柱として角鋼管によって形
成した例について記述したが、鉄骨柱として角鋼管のみ
ならず、丸鋼管、多角鋼管、Ｈ形鋼を使用するものにも
適用可能であり、更にＵ字形アンカーボルトを３対以上
の複数対使用するものにも当然適用可能である。
示すようにそれらの底部が、平面への投影状態において
交差するように配設することが好ましい。上記の発明の
実施の形態においては、鉄骨柱として角鋼管によって形
成した例について記述したが、鉄骨柱として角鋼管のみ
ならず、丸鋼管、多角鋼管、Ｈ形鋼を使用するものにも
適用可能であり、更にＵ字形アンカーボルトを３対以上
の複数対使用するものにも当然適用可能である。
【００３４】また上記の発明の実施の形態において、ナ
ットおよびスパナ係合部の外形を六角柱状に形成したも
のについて記述したが、四角柱状若しくは八角柱状のも
のでもよく、更には例えば丸棒に機械加工によって平行
対辺を設けたものでもよい。要するに少なくとも１対の
平行対辺があれば、スパナによるナットのアンカーボル
トへの締結を行い得る。
ットおよびスパナ係合部の外形を六角柱状に形成したも
のについて記述したが、四角柱状若しくは八角柱状のも
のでもよく、更には例えば丸棒に機械加工によって平行
対辺を設けたものでもよい。要するに少なくとも１対の
平行対辺があれば、スパナによるナットのアンカーボル
トへの締結を行い得る。
【００３５】
【発明の効果】本発明は、以上記述のような構成および
作用であるから、下記の効果を奏し得る。
作用であるから、下記の効果を奏し得る。
【００３６】(1) ねじ節鉄筋によってアンカーボルトを
形成したことにより、基礎コンクリートとの付着力が増
大すると共に、回転剛性が向上し、より高性能の鉄骨柱
脚の定着構造が得られる。
形成したことにより、基礎コンクリートとの付着力が増
大すると共に、回転剛性が向上し、より高性能の鉄骨柱
脚の定着構造が得られる。
【００３７】(2) 鉄骨柱の定着作業時において座金を使
用しなくてもナットと柱脚金物との接触面積を確保でき
るので、定着作業が容易であると共に、アンカーボルト
との間の位置ずれを吸収できる。
用しなくてもナットと柱脚金物との接触面積を確保でき
るので、定着作業が容易であると共に、アンカーボルト
との間の位置ずれを吸収できる。
【００３８】(3) 従来の丸鋼製のアンカーボルトを使用
するものと比較して、埋め込み深さを大幅に低減させ得
る。 (4) 鉄骨柱脚の固定度および基礎立上り部の設計を改善
し得ると共に、定着部の施工が大幅に改善され得る。
するものと比較して、埋め込み深さを大幅に低減させ得
る。 (4) 鉄骨柱脚の固定度および基礎立上り部の設計を改善
し得ると共に、定着部の施工が大幅に改善され得る。
【図１】本発明の第１の実施の形態を示す要部縦断面図
である。
である。
【図２】図１におけるアンカーボルト１７の上端部近傍
を示す要部縦断面拡大図である。
を示す要部縦断面拡大図である。
【図３】図１および図２におけるナット１６を示す説明
図であり、（ａ）は正面、（ｂ）は平面を示す。
図であり、（ａ）は正面、（ｂ）は平面を示す。
【図４】ナット１６とボルト穴２１との関係を示す要部
平面図である。
平面図である。
【図５】本発明におけるナット１６の他の実施の形態を
示す説明図であり、（ａ）は正面、（ｂ）は平面を示
す。
示す説明図であり、（ａ）は正面、（ｂ）は平面を示
す。
【図６】本発明の第２の実施の形態を示す要部縦断面図
である。
である。
【図７】本発明の第２の実施の形態を示す一部横断面要
部平面図である。
部平面図である。
【図８】従来の鉄骨柱脚の定着構造の例を示す要部縦断
面図である。
面図である。
【図９】従来の鉄骨柱脚の定着構造に作用する外力の状
態を示す説明図である。
態を示す説明図である。
１１ 柱脚金物 １２ 鉄骨柱 １６ ナット １７ アンカーボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 秀宣 東京都江東区東陽二丁目４番２号 日立機 材株式会社内 (72)発明者 野口 和之 東京都江東区東陽二丁目４番２号 日立機 材株式会社内
Claims (4)
- 【請求項１】 鉄骨柱の下端部に柱脚金物を一体に接合
してなる鉄骨柱脚を、基礎コンクリート中に埋設された
アンカーボルトとこのアンカーボルトの上端部に螺合さ
れるナットとを介して基礎コンクリート上に定着する鉄
骨柱脚の定着構造において、 アンカーボルトをねじ節鉄筋によって形成すると共に、
ナットを平行対辺間の寸法Ｂ＝Ｄ＋２４(mm)以上（Ｄは
ねじ節鉄筋の外径寸法）、高さ寸法Ｈ1 ＝（３〜６）Ｐ
（Ｐはねじ節鉄筋の節のピッチ寸法）に形成したことを
特徴とする鉄骨柱脚の定着構造。 - 【請求項２】 鉄骨柱の下端部に柱脚金物を一体に接合
してなる鉄骨柱脚を、基礎コンクリート中に埋設された
アンカーボルトとこのアンカーボルトの上端部に螺合さ
れるナットとを介して基礎コンクリート上に定着する鉄
骨柱脚の定着構造において、 アンカーボルトをねじ節鉄筋によって形成すると共に、
ナットを、下部に外径寸法Ｄ0 ＝Ｄ＋２４(mm)以上（Ｄ
はねじ節鉄筋の外径寸法）の円形輪郭の締付部と、上部
に平行対辺間の寸法Ｂ1 ＜Ｄ0 なるスパナ係合部とを一
体に備えると共に、高さ寸法をＨ1 ＝（３〜６）Ｐ（Ｐ
はねじ節鉄筋の節のピッチ寸法）に形成したことを特徴
とする鉄骨柱脚の定着構造。 - 【請求項３】 アンカーボルトの垂直面への投影形状を
Ｕ字形に形成したことを特徴とする請求項１若しくは２
記載の鉄骨柱脚の定着構造。 - 【請求項４】 アンカーボルトの底部を平面への投影状
態で交差させたことを特徴とする請求項３記載の鉄骨柱
脚の定着構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8180202A JPH1025806A (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | 鉄骨柱脚の定着構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8180202A JPH1025806A (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | 鉄骨柱脚の定着構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1025806A true JPH1025806A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=16079191
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8180202A Pending JPH1025806A (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | 鉄骨柱脚の定着構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1025806A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN115075403A (zh) * | 2022-06-24 | 2022-09-20 | 北方民族大学 | 一种加层钢柱柱脚的连接结构 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07197600A (ja) * | 1993-12-28 | 1995-08-01 | Kajima Corp | 鉄骨柱脚定着構造 |
| JPH08105423A (ja) * | 1994-10-07 | 1996-04-23 | Okabe Co Ltd | アンカーボルト用フランジ付ナット |
-
1996
- 1996-07-10 JP JP8180202A patent/JPH1025806A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07197600A (ja) * | 1993-12-28 | 1995-08-01 | Kajima Corp | 鉄骨柱脚定着構造 |
| JPH08105423A (ja) * | 1994-10-07 | 1996-04-23 | Okabe Co Ltd | アンカーボルト用フランジ付ナット |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN115075403A (zh) * | 2022-06-24 | 2022-09-20 | 北方民族大学 | 一种加层钢柱柱脚的连接结构 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050412 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050426 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050726 |