JPH10257041A - フェイズロックドループ回路及び再生装置 - Google Patents

フェイズロックドループ回路及び再生装置

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JPH10257041A
JPH10257041A JP9056027A JP5602797A JPH10257041A JP H10257041 A JPH10257041 A JP H10257041A JP 9056027 A JP9056027 A JP 9056027A JP 5602797 A JP5602797 A JP 5602797A JP H10257041 A JPH10257041 A JP H10257041A
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signal
phase
oscillation
error
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Tetsuji Nakazawa
徹二 中沢
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Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • H03L7/081Details of the phase-locked loop provided with an additional controlled phase shifter

Abstract

(57)【要約】 【課題】 読出しデータについてのエラーレートの軽減
や一次的な信号欠落状態からの復帰性能等の再生能力の
向上を図り、製品としての信頼性を確保する。 【解決手段】 調整モード時には、スイッチSW2の端
子T1をT2に対して接続して、位相差0の分周周波数
信号S2,S3を位相比較器30に入力して誤差信号S
POを加算器37に出力させると共に、スイッチSW1を
オンとすることで、位相比較器30の誤差が含まれるよ
うにしてVCO24の中心周波数を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば同期信号等
の入力信号に基づいて発振周波数(クロック)を発生さ
せることのできるフェイズロックドループ(PLL:Ph
ase Locked Loop)回路と、このようなPLL回路を備え
ることにより再生クロックを生成するように構成された
再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、光ディスク、光磁気ディスクな
どのディスク状記録媒体や磁気テープなどのテープ状記
録媒体に対応する再生装置では、これら記録媒体から読
出したデータから再生データを再生(デコード)するた
めに、ビット抜き出しのための再生クロックが必要とな
る。このような読出しデータに同期したクロックを抽出
(クロック再生)するためには。一般にPLL回路が利
用されている。また、このようなPLL回路として、電
圧制御発振回路(VCO:Voltage Comtrolled Oscilla
tor)の中心周波数を自動的に調整可能な機能を備えたも
のが知られている。
【0003】図3は、上記のような自動調整機能を備え
たPLL回路の一構成例を示すブロック図である。ここ
では、例えばCD(コンパクトディスク)プレーヤ等に
採用されている変調方式であるEFM(8−14変調)
された信号(EFM信号)から、このEFM信号に同期
した再生クロックを抽出するPLL回路を例として挙げ
ている。
【0004】この図において、水晶発振器41は、内部
に備えられる水晶発振子により所定の基準となる発振周
波数を出力する。この水晶発振器41から出力された基
準周波数は、所定の分周比を有する分周器42により分
周されて、分周周波数信号S1として周波数計測器43
に入力される。また、電圧制御発振回路(VCO)44
は、後述する加算器53の出力によってその発振周波数
が制御されるものであり、その発振出力は所定の分周比
を有する分周器45により分周されて、分周周波数信号
S2として周波数計測器43及び位相比較器46に分岐
して入力される。
【0005】位相比較器46では、上記のように分周周
波数信号S2を入力すると共に、EFMブロック46か
ら出力される2値化されたEFM信号を入力する。EF
Mブロック46は、図示しないディスクから読出した再
生RF信号に基づいて、2値化さされたEFM信号を生
成して出力する部位とされる。位相比較器47において
は、上記2つの入力信号の位相を比較してその検出出力
をローパスフィルタ47に供給する。ローパスフィルタ
48は、この位相比較器47の検出出力を濾波して誤差
信号SPOとして加算器53に出力する。
【0006】周波数計測器43では、水晶発振器41の
分周周波数信号S1の入力に対してVCO44の分周周
波数信号S2の入力を比較するようにして、VCO44
の分周入力について周波数計測を行う。周波数計測器4
3の計測結果信号SFOはスイッチSW11を介して加算
器50に対して入力される。ここで、基準値レジスタ4
9にはVCO44において設定されるべき適正な中心周
波数に基づいて予め設定された所定の基準周波数に対応
する基準データ値SR がセットされており、上記加算器
50においては、基準値レジスタ49の基準値に対して
周波数計測器43の計測結果の出力を減算することが行
われる。つまり、加算器50では、中心周波数に対応す
るとされる基準データ値SR に対する、周波数計測器4
3で計測されたVCOの分周周波数S2の誤差情報が得
られることになる。加算器50の演算出力は、デジタル
フィルタ51に供給されて濾波された後にD/Aコンバ
ータ52においてアナログ信号による周波数誤差信号S
FEとして変換されて加算器53に供給される。加算器5
3では、上記D/Aコンバータ52から供給される周波
数誤差信号SFEと、位相比較器47の比較出力をローパ
スフィルタ48により濾波して得られた誤差信号SPO
を加算して、制御電圧SC としてVCO44に対して入
力する。
【0007】このような回路構成によるPLL回路にお
いては、例えば再生装置に対する電源投入時、又はサー
ボ落ち、ディスク上の傷やごみ等の要因によって位相比
較器47に入力されるべきEFM信号が長期的あるいは
一次的に欠落したような状態が検出された場合には、V
COの中心周波数を設定する調整モードに移行するよう
にされている。
【0008】この調整モード時においては、先ず、位相
比較器47の比較入力とされるEFM信号としては、H
又はLレベルに固定された信号が入力されるように切換
えが行これ、これにより、位相比較器47のEFM信号
入力側は無信号と見做される。このようにEFM信号入
力が無信号とされる状態では、位相比較器47の出力も
無信号となる。
【0009】これと同時に、調整モード時においてはス
イッチSW11がオンとなる状態が維持される。これに
より、周波数計測器43において、水晶発振器41の分
周周波数信号S1とVCO44の分周周波数信号S2を
もとに計測した周波数の測定結果信号SFOがスイッチS
W11を介して加算器45に供給され、ここで、基準値
レジスタ49の所定の基準値と比較されて、最終的に周
波数誤差信号SFEとして加算器53に供給されることに
なる。
【0010】この場合、加算器53に対して位相比較器
47の出力は供給されないことから、加算器53から出
力される制御電圧SC としては周波数誤差信号SFEの成
分のみとされることになる。従って、このときのVCO
44は、周波数誤差信号SFEが帰還されるループのみに
よって、その分周周波数信号S2が基準値レジスタ49
の基準データ値SR に近付くように制御されることにな
り、これによって、VCO44の発振周波数が予め適正
とされた所要の中心周波数に近付くように制御されるこ
とになる。このようにして、VCO44の発振周波数が
制御されることで、調整モードにおいてVCO44に対
して所定の中心周波数が設定されることになる。
【0011】そして、調整モードが終了した後の通常動
作モード時においては、位相比較器47に対してディス
クから読出された2値化されたEFM信号が入力される
と共に、スイッチSW11はオフの状態が維持される。
この場合、位相比較器47を介してローパスフィルタ4
8からは、EFM信号とVCO44の分周周波数信号S
2の位相差に基づいて得られる誤差信号SPOが加算器5
3に出力される。また、このときの周波数誤差信号SFE
としては、調整モードの最終時の値がホールドされてお
り(この場合には、例えばデジタルフィルタ51におい
てホールド機能を有するものとする)、このホールドさ
れた値による周波数誤差信号SFEが加算器53に供給さ
れる。
【0012】従って、通常モード時のPLL回路は、誤
差信号SPOと周波数誤差信号SFEを合成した制御電圧S
C によりVCO44の周波数を可変制御することで、V
CO44の分周周波数信号S2とEFM信号の位相差が
0となるように動作することになる。そして、通常モー
ド時においてPLL回路がロックしている時のVCO4
4の分周周波数信号S2はEFM信号に同期した再生ク
ロックであり、この再生クロックが所要の再生回路系の
処理クロックとして利用される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、位相比較器
47においては、この位相比較器47を形成する部品素
子そのものが有するばらつきによって、実際の位相差に
対して僅かにずれるようにして検出信号が出力される場
合があることが分かっている。例えば、実際に位相比較
器47に入力された信号の位相差が0であったとして、
本来は位相差0であることを示すデューティ50%の正
/負の検出パルスを出力するものとして構成されている
とすると、実際には、位相比較器47を形成する素子の
定数の誤差等によって上記正/負の検出パルスのデュー
ティが偏って出力されるものである。
【0014】このため、図3に示したPLL回路の調整
モード時においては、前述したように、EFM信号入力
は無信号と見做され、これにより位相比較器47からは
検出信号は出力されないようにされ、この状態のもとで
中心周波数が設定されることになるが、このような中心
周波数の調整を行った場合、当然のこととして、位相比
較器47の有する誤差は含まれないことになる。
【0015】そして、このような調整によりVCO44
の中心周波数を設定した状態から、通常にEFM信号を
入力して位相比較器47が位相比較を行うモードに移行
したとすると、位相比較器47の検出出力である誤差信
号SPOには上記位相比較器47の誤差を含むことにな
り、従って加算器53から出力される制御電圧SC にも
位相比較器47の誤差が含まれることになる。このよう
に、通常モード時においては位相比較器47の誤差分を
包含したままPLL回路が動作することになるが、これ
はPLL回路においては位相のずれとしてとらえられる
ことになり、この誤差分を抱えたままPLL回路が動作
することで、例えばPLL回路としてはキャプチャーレ
ンジの偏りやロックレンジの偏りが発生することにな
る。また、例えば記録媒体上の傷、ごみ等の要因によっ
て一次的にEFM信号が欠落して、再度通常動作モード
から調整モードに移行して再調整を行うような場合に
は、VCO44の中心周波数がシフトする現象が起こる
ことにもなる。このような現象は、記録媒体からの信号
読み取り時のエラーレートの悪化や一次的なEFM信号
欠落時の回復性の悪化などを招く可能性が高くなり、そ
れだけ再生装置の製品としての信頼性を妨げる要因とな
っていた。
【0016】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記し
た課題を解決するため、VCOの中心周波数の設定を行
う調整時と、通常のPLL回路の動作モード時とで、位
相比較器の回路的構成が要因となる誤差の影響がないよ
うにして、製品としての信頼性を向上させることを目的
とする。
【0017】このため、入力信号と電圧制御発振手段か
ら出力される発振周波数との位相を比較する位相比較手
段と、入力信号として所定種類の同期信号又は電圧制御
発振手段の発振周波数を所定の分周比を有する分周手段
により分周した分周出力の何れか一方を択一的に選択す
るように設けられる第1の切換え手段と、電圧制御発振
手段から出力される発振周波数の計測を行う周波数計測
手段と、所定の基準値に対する周波数計測手段の計測値
の誤差を検出して誤差情報として出力する周波数誤差検
出手段と、周波数計測手段と周波数誤差検出手段間の接
続/非接続を切換える第2の切換え手段と、位相比較手
段の比較結果情報と上記周波数誤差検出手段の誤差情報
を合成して得られる信号を発振周波数可変制御信号とし
て上記電圧制御発振手段に入力する可変制御信号供給手
段と、少なくとも、上記電圧制御発振手段の中心周波数
を設定する調整モード時においては、第1の切換え手段
により上記分周手段の分周出力が位相比較手段の入力信
号として選択されるように制御すると共に、上記第2の
切換え手段により上記周波数計測手段と周波数誤差検出
手段間が接続されるように制御することのできる制御手
段とを備えてフェイズロックドループ回路を構成するこ
ととした。
【0018】また、調整モード時における周波数計測手
段の計測結果情報を保持する情報保持手段を設けたうえ
で、上記制御手段は、通常動作モード時においては、第
1の切換え手段により同期信号が入力信号として位相比
較手段に供給されるように制御すると共に、第2の切換
え手段により周波数計測手段と周波数誤差検出手段間を
非接続として、周波数誤差検出手段に対して上記周波数
情報保持手段に保持されている計測結果情報が供給され
るように制御するように構成することとした。
【0019】更に、調整モード時における周波数計測手
段の計測結果情報を保持する情報保持手段を設けたうえ
で、上記制御手段は、同期信号が得られない状態とされ
た場合には、第1の切換え手段により分周手段の分周出
力が位相比較手段の入力信号として選択されるように制
御すると共に、第2の切換え手段により周波数計測手段
と周波数誤差検出手段間を非接続として、上波数誤差検
出手段に対して周波数情報保持手段に保持されている計
測結果情報が供給されるように制御するように構成する
こととした。
【0020】また、所定の記録媒体に記録されたデータ
を読出して再生可能な再生装置において、入力信号と電
圧制御発振手段から出力される発振周波数との位相を比
較する位相比較手段と、上記入力信号として、上記記録
媒体から読み出したデータに基づいて抽出した同期信号
又は上記電圧制御発振手段の発振周波数を所定の分周比
を有する分周手段により分周した分周出力の何れか一方
を択一的に選択するように設けられる第1の切換え手段
と、電圧制御発振手段から出力される発振周波数の計測
を行う周波数計測手段と、所定の基準値に対する周波数
計測手段の計測値の誤差を検出して誤差情報として出力
する周波数誤差検出手段と、周波数計測手段と周波数誤
差検出手段間の接続/非接続を切換える第2の切換え手
段と、位相比較手段の比較結果情報と周波数誤差検出手
段の誤差情報を合成して得られる信号を発振周波数可変
制御信号として電圧制御発振手段に入力する可変制御信
号供給手段と、少なくとも、電圧制御発振手段の中心周
波数を設定する調整モード時においては、第1の切換え
手段により分周手段の分周出力が位相比較手段の入力信
号として選択されるように制御すると共に、第2の切換
え手段により周波数計測手段と周波数誤差検出手段間が
接続されるように制御することのできる制御手段とによ
り構成され、電圧制御発振手段の発振周波数を再生クロ
ックとして出力するように構成されたフェイズロックド
ループ回路を備えて構成することとした。
【0021】上記構成によれば、中心周波数を設定する
ための調整モード時において、位相比較手段からは、電
圧制御発振手段の発振周波数とその分周周波数信号を入
力して位相比較を行うようにされるが、これによって、
位相比較手段の回路構成に因る誤差を含むようにして中
心周波数を自動調整することが可能になる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態とし
ての再生装置の一構成例を示すブロック図である。以
下、本発明の実施の形態について説明する。なお、ここ
では少なくともCD(コンパクトディスク)に対応した
再生動作が可能に構成された音響再生装置を例に挙げて
説明することとする。
【0023】図1は、本発明の実施の形態としての再生
装置の要部の構成を示すブロック図である。この図に示
す再生装置に挿入されたディスクDは、ディスクドライ
バ1に装填され、再生駆動される。この図に示すディス
クドライバ1としては、ディスクを装填、排出するため
のローディング機構、ディスク回転駆動機構としてのス
ピンドルモータ2、光学ピックアップ機構3が設けら
れ、スピンドルモータ2によってディスクをCAVもし
くはCLV方式で回転させた状態で光学ピックアップ機
構3からレーザ光を照射し、その反射光に応じた検出信
号を得ることで、ディスクDからの情報を読み出す。反
射光の検出情報である電流信号は光学ピックアップ機構
3からRFマトリクスアンプ4に供給され、ここで電流
−電圧変換、増幅、演算処理等が施され、各種の信号が
生成される。
【0024】RFマトリクスアンプ4では、再生RF信
号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号等
が生成されるが、これらのRFマトリクスアンプ4の出
力は、2値化回路5及びサーボ回路部8に供給される。
【0025】2値化回路5では、RFマトリクスアンプ
4から入力した再生RF信号について2値化を行ってE
FMデコード・信号処理回路6に出力する。EFMデコ
ード・信号処理回路6では入力された2値化されたEF
M信号について、EFM復調処理、エラー訂正処理及び
他の所要の信号処理等を行って、ディスクから読み取ら
れた情報を音声データ形態にデコードする。また、入力
されたEFM信号に基づいてサブコード、アドレスデー
タの抽出、回転速度情報の抽出などを行い、これらの情
報をコントローラ7やサーボ回路部8に供給する。
【0026】また、本実施の形態としてのPLL回路
は、このEFMデコード・信号処理回路6内に設けられ
て、入力されるEFM信号に基づいて再生クロックを抽
出して、所要の機能回路部に出力する。図示しないが、
これら所要の機能回路部においては、再生クロックに基
づいたタイミングで再生に関する所要の動作を実行する
ことになる。
【0027】EFMデコード・信号処理回路6から出力
される音声信号データは、D/Aコンバータ9によりア
ナログ音声信号に変換されて、再生音声信号として音声
信号出力端子10に供給される。
【0028】サーボ回路部8は、RFマトリクスアンプ
4から供給されたフォーカスエラー信号、トラッキング
エラー信号や、EFMデコード・信号処理回路6から供
給されるスピンドルエラー信号等から、フォーカス、ト
ラッキング、スレッド、スピンドルの各種サーボドライ
ブ信号を生成し、ディスクドライバ1のディスク再生動
作に関するサーボ動作を実行させる。コントローラ7
は、マイクロコンピュータ及びRAM等を備えて構成さ
れ、当該再生装置の各種再生動作を制御する。
【0029】図2のブロック図には、上記EFMデコー
ド・信号処理回路6内に設けられるPLL回路の一構成
が示されている。この図に示すPLL回路は、再生RF
信号に基づいて得られる2値化されたEFM信号に基づ
いて再生クロックを抽出(クロック再生)するために設
けられるものとされる。
【0030】この図において、水晶発振器21は、水晶
発振子により決定される所定の基準となる発振周波数を
出力する。ここではその基準発振周波数は、16.93
44MHzとされている。水晶発振器21から出力され
た基準周波数は、例えば1/1356の分周比を有する
分周器22により分周されて、11.025KHzの周
波数による分周周波数信号S1として周波数計測器43
に入力される。
【0031】電圧制御発振回路(VCO)24は、後述
する加算器37の出力によってその発振周波数が制御さ
れるものであり、例えば本実施の形態では、中心周波数
0=8.6436MHzに対して±2%の可変範囲に
より発振周波数が可変制御されるように構成される。V
CO24の発振出力は、例えば1/2の分周比を有する
分周器25により分周されて、4.3218MHzの分
周周波数信号S2として出力される。この分周周波数信
号S2は、周波数計測器23、遅延器29、及び分周器
28に対して分岐して供給される。また、分周周波数信
号S2は、結果的にはEFM信号に同期したビットクロ
ックであり、この分周周波数信号S2が再生クロックと
して当該再生装置内の所要の機能回路部において処理ク
ロックとして利用されることになる。
【0032】遅延器29は、分周器28に入力された信
号が分周されて出力されるまでの所要時間に一致すると
される遅延時間を有する遅延要素とされ、遅延器29を
介した分周周波数信号S2は、位相比較器30に対して
入力される。また、分周器28は1/3の分周比を有し
ており、結果的に、分周器28を介した分周周波数信号
S3は、VCO24の発振周波数を1/6分周した信号
となる。従って分周周波数信号S3は、 8.6436MHz/6=1.4406MHz を基準として変動する周波数信号とされる。この分周周
波数信号S3は、後述するスイッチSW2の端子T2に
供給される。
【0033】この場合、EFMブロック26は、図1に
示した2値化回路5までの回路部位を示すものとされ、
ディスクDから読出した再生RF信号に基づいて2値化
されたEFM信号を出力する。この2値化されたEFM
信号は、遅延器27を介してスイッチSW2の端子T3
に供給される。遅延器27も、上述した遅延器29と同
様に、分周器28における信号処理に要する時間長に一
致するとされる遅延時間を有する遅延要素である。
【0034】スイッチSW2は、例えばコントローラ7
の制御によって、後述するPLL回路の動作モードに応
じて端子T1が端子T2又は端子T3に対して択一的に
接続されるようにして切換えが行われる。ここでスイッ
チSW1の端子T1は位相比較器30の入力に対して接
続されている。従って、スイッチSW2において端子T
1が端子T2に対して接続された場合には、VCO24
の発振周波数を分周器25、28により1/6分周した
分周周波数信号S3(11.025KHz)が位相比較
器30に入力され、端子T1が端子T3に対して接続さ
れた場合には、2値化されたEFM信号が遅延器27を
介して入力されることになる。
【0035】位相比較器30においては、一方の入力に
は遅延器29を介した分周周波数信号S2が入力され、
他方の入力にはスイッチSW2を介して、VCO24の
分周周波数信号S3(11.025KHz)又はEFM
信号の何れか一方が入力される。この位相比較器30に
おいては、入力信号の位相を比較してその検出出力をロ
ーパスフィルタ31に供給する。ローパスフィルタ31
は、この位相比較器30の検出出力を濾波して誤差信号
POとして加算器37に出力する。
【0036】周波数計測器23では、水晶発振器21の
分周周波数信号S1の入力に対してVCO24の分周周
波数信号S2の入力を比較するようにして、VCO24
の分周入力について周波数計測を行う。本実施の形態で
は、例えばこの周波数計測器23はカウンタなどにより
構成され、例えば分周周波数信号S1(11.025K
Hz)の周期内に、分周周波数信号S2が何周期分得ら
れたかについてカウントするようにして、分周周波数信
号S2についての周波数計測を行う。分周周波数信号S
2は、4.3218MHzを中心に変動する信号である
が、仮に分周周波数信号S2がちょうど4.3218M
Hzであるときには、周波数計測器23においては、 4321.8/11.025=392 で表されるように、[392]のカウント値によってそ
の計測結果を出力するようにされる。
【0037】本実施の形態では、周波数計測器23の計
測結果信号SFOはスイッチSW1を介してレジスタ32
に供給される。スイッチSW1は、例えばコントローラ
7の制御によって、後述する条件に応じてそのオン/オ
フ状態が制御される。レジスタ32では、スイッチSW
1がオンとされて周波数計測器23の計測結果信号SFO
が入力されている状態では、計測結果信号SFOの入力ご
とにその値を常に更新するようにして加算器34に供給
する。また、スイッチSW1がオフとされて周波数計測
器23の計測結果信号SFOが入力されない状態では、ス
イッチSW1がオン/オフに切換わる際の最後の入力値
をホールドし、このホールドされた値を加算器34に供
給する。
【0038】この場合、基準値レジスタ33には例えば
前述したカウント値と同じ[392]の基準データ値S
R がセットされている。つまり、VCO24の分周周波
数信号が4.3218MHzとされているときに、周波
数計測器23の計測結果信号SFOとして得られる値がセ
ットされている。従って、この基準値レジスタ33にセ
ットされる基準データ値SR は、VCO24において設
定されるべき適正な中心周波数(ここでは4.3218
MHzとされる)に対応する。
【0039】加算器34では、上記基準データ値SR
ら周波数計測器23の計測結果信号SFOを減算する。こ
の減算結果は、基準データ値SR に対する計測結果信号
FOの誤差を示す値であるが、これは、現在のVCO2
4の発振周波数の中心周波数に対する誤差を示す情報と
される。加算器34の演算結果は、デジタルフィルタ3
5で濾波された後にD/Aコンバータ36によってアナ
ログとしての電圧値に変換され、周波数誤差信号SFE
して加算器37に供給される。
【0040】加算器37では、上記周波数誤差信号SFE
と、位相比較器30の比較結果に対応する電圧値である
誤差信号SPOとを加算して、制御電圧SC としてVCO
24に対して入力する。
【0041】上記のようにして構成される本実施の形態
のPLL回路は、次のようにして動作する。ここで、図
4に本実施の形態のPLL回路の動作モードと、これに
応じたスイッチSW1、SW2の切換え状態を示す。こ
の図に示すように本実施の形態のPLL回路の動作モー
ドとしては調整モードと、通常動作モードと、維持モー
ドの少なくとも3つの動作モードが設定されている。こ
こで、調整モードとは例えば電源投入時や電源投入後の
スピンドルモータの回転起動時の他、サーボが外れる等
して長期的にEFM信号が得られない場合等のように、
VCO24の中心周波数を設定する必要があるとされる
条件の時に移行するモード状態とされる。また、通常動
作モードは、例えばディスクDに対する再生動作が適正
に行われて、継続的にEFM信号が得られている状態に
おけるモード状態である。また、維持モードは、例えば
ディスクに付着した傷やごみ等の要因によって、一次的
にEFM信号が欠落したような条件となったときに、E
FM信号が得られなくともクロック再生動作を維持する
ために移行するモードとされる。
【0042】図4に示すように、調整モード時のPLL
回路としては、スイッチSW1がオンとされると共に、
スイッチSW2においては端子T1が端子T2に対して
切換わるようにされる(図2参照)。この状態では、先
ずスイッチSW2の端子T1が端子T2に接続されるこ
とで、位相比較器30に対して、遅延器29を介したV
CO24の分周周波数信号S2と、VCO24の発振周
波数を分周器25,28により1/6分周した分周周波
数信号S3を入力して両者の位相差を比較することにな
る。この場合、位相比較器30に入力される分周周波数
信号S2と分周周波数信号S3は共にVCO24の発振
周波数をもとに発生される信号とされる。また、分周周
波数信号S3を発生するために設けられた分周器28の
信号処理時間を考慮して、これに一致するとされる遅延
時間が設定された遅延器29により分周周波数信号S2
を遅延させた後に位相比較器30に入力するようにして
いる。従って、分周周波数信号S2と分周周波数信号S
3は実質的に位相差0の信号となる。
【0043】このとき、位相比較器30においては、入
力された分周周波数信号S2と分周周波数信号S3に基
づいて位相差0を検出することになるが、ここで、位相
比較器30においては回路を形成する素子のばらつきが
存在し、これが要因となる誤差が検出信号には含まれる
ものする。この場合、例え調整モード時において、実際
には位相差0の信号が入力されているとしても、位相比
較器30から出力される検出信号については、位相比較
器30内部の回路構成自体により生じる誤差分だけ位相
差がずれていることを示す検出信号が出力されることに
なる。具体的に、本実施の形態の位相比較器30が検出
信号として2つの入力信号の位相が一致した時にデュー
ティ50%の正/負の検出パルスを出力するように動作
するとすれば、実際には分周周波数信号S2と分周周波
数信号S3との位相差を比較しも正/負の検出パルスの
デューティには上記誤差分に応じた偏りが発生すること
になる。
【0044】また、調整モード時ではスイッチSW1が
オンとされることで、周波数計測器43において計測さ
れた現在のVCO24の分周周波数信号S2と基準デー
タ値VR との誤差に対応する周波数誤差信号SFEが加算
器37に供給されることになる。
【0045】従って、このときの加算器37では位相比
較器47の検出信号に基づく誤差信号SPOと上記周波数
誤差信号SFEとを合成して制御電圧SC を生成すること
になる。そして、このときのPLL回路の基本的な動作
としては、誤差信号SPOと上記周波数誤差信号SFEとを
合成して得られる制御電圧SC により、周波数計測器2
3で計測されるVCO24の分周周波数信号S2が4.
3218KHz(基準値)に近付くようにVCO24の
発振周波数を可変する動作となる。つまり、VCO24
の中心周波数f0 として、f0 =8.6436MHzが
設定されるように動作する。ただし、このときの制御電
圧SC の成分である誤差信号SPOには、位相比較器30
の誤差が含まれていることから、本実施の形態の調整モ
ードで設定されるVCO24の中心周波数としては、上
記誤差信号SPOに含まれる位相比較器30の回路的誤差
を吸収した上で中心周波数が設定されるものとみること
ができる。
【0046】次に、上記のようにしてVCO24の中心
周波数としてほぼ4.3218KHzとなるように設定
されて調整モードが終了したとすると、例えば以降の再
生時においては、適正にデータの読出しが行われている
かぎり、通常動作モードによる動作を行うようにされ
る。
【0047】この通常動作モード時においては、図4に
示すようにスイッチSW1はオフとされ、スイッチSW
2は端子T1が端子T3に接続するように切換えが行わ
れる。先ずスイッチSW1がオフとされた状態では、レ
ジスタ32においては先の調整モード時において最後に
周波数計測器23により計測された計測結果信号SFO
値がホールドされている。従って、このときレジスタ3
2においてホールドされている値は、調整モード時にお
いてVCO24の発振周波数が中心周波数f0に収束し
たときに得られた計測結果信号SFOの値となる。そし
て、このときの計測結果信号SFOには、誤差信号SPO
含まれていた位相比較器30の回路的誤差成分を含んだ
ものとされていることになる。そして、通常動作モード
時においては、このレジスタ32にホールドされた値に
基づいて生成される誤差信号SPOが継続的に加算器37
に対して出力されることになる。
【0048】また、スイッチSW2においては端子T1
が端子T3に接続されることで、位相比較器30には、
遅延器29を介したVCO24の分周周波数信号S2
と、遅延器27を介した2値化されたEFM信号が入力
されて位相比較が行われることになり、その位相比較結
果がローパスフィルタ31を介して誤差信号SPOとして
加算器37に入力される。遅延器27は、遅延器29と
同じ遅延時間を有するものであり、これによって遅延器
29により遅延されるVCO24の分周周波数信号S2
と、EFM信号との入力タイミングが適正なものとなる
ように調整を図っている。
【0049】例えば従来例(図3)のように、調整モー
ド時には含まれなかった位相比較器30の誤差が通常モ
ードの段階で含まれる場合、この誤差が位相のずれとし
て現れるのであるが、本実施の形態では、調整モード時
の段階において既に位相比較器30の誤差を含むように
してVCO24の中心周波数が設定されるため、例えば
調整モードから通常モードに移行する段階においても、
位相比較器30の誤差が位相ずれとして現れることが防
止される。これにより、本実施の形態の通常動作モード
時には、例えばロックレンジやキャプチャーレンジの偏
り等の現象が生じないことになって、PLL回路として
はそれだけ高精度な追従動作を実行することが可能にな
る。
【0050】次に、例えばディスクに付着したごみや傷
等の要因によって、ディスクから再生されたEFM信号
が一次的に欠落したような状態が検出された場合には、
コントローラ7は維持モードを設定する。この場合には
図4に示すようにスイッチSW1はオフとし、スイッチ
SW2は端子Tが端子T2に切換わるように制御を行
う。
【0051】これにより、レジスタ32にホールドされ
ている調整モード最終時の値に基づいて周波数誤差信号
FEが生成されて加算器37に供給されると共に、位相
比較器30に対しては、遅延器29を介したVCO24
の周波数制御信号S2と、分周器28により周波数制御
信号S2を分周した分周周波数信号S3が入力されるこ
とになる。これにより、誤差信号SPOとしては調整モー
ド時と同様に位相比較器30の回路的誤差成分を含む位
相差0としての信号が加算器37に対して出力されるこ
とになるので、VCO24は、この誤差成分を含む制御
電圧SC によってその発振周波数が中心周波数に近付く
ように制御されることになる。従って、図3のPLL回
路の場合のように、EFM信号が欠落した時のPLL回
路の動作によって中心周波数がずれるようなことにはな
らない。このように本実施の形態においては、調整モー
ド時、通常動作モード時、及び維持モード時の何れのモ
ード状態においても、位相比較器の回路的要因による検
出信号の誤差成分を吸収するようにしてPLL回路が動
作するようにしており、これにより、EFM信号の入力
の有無に関わらず、常に安定した動作が可能となること
が理解される。
【0052】なお、本発明はこれまで説明した実施の形
態としての構成に限定されるものではなく、実際の使用
条件に応じて変更が可能である。例えば、上記実施の形
態としては、再生装置としてCDプレーヤを例に挙げて
いるが、例えば光磁気ディスクなどの他の種類のディス
ク状記録媒体に対応する再生装置としての適用が可能で
あり、更にはテープ状記録媒体などディスク状記録媒体
以外の記録媒体に対応する再生装置に適用することが可
能である。さらに、本発明のPLL回路としても、これ
まで説明した実施の形態に限定されるものではなく各種
変更が可能であり、例えば本発明が適用される再生装置
の種類等に応じて、PLL回路内において設定されるべ
き各部位の出力信号の周波数等は適宜偏向されて構わな
い。また、同期信号として位相比較器に入力される信号
もEFM信号に限定されるものではない。さらには、再
生装置内においてクロック再生を行うためのPLL回路
に限定されず、中心周波数の自動調整が有用となるよう
な用途に利用可能なPLL回路などであれば本発明の適
用が可能である。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、VCOの
中心周波数を自動調整する機能を有するPLL回路とし
て、入力信号の有無に関わらず、位相比較器を形成する
回路素子が要因となる検出出力の誤差を吸収するように
して動作することが可能とされるため、以降のPLL回
路の通常動作時や一次的な同期信号の欠落により再調整
を行うような場合に、ロックレンジやキャプチャーレン
ジの偏り、及び中心周波数の移動が発生する可能性やそ
の程度が著しく軽減されることになり、PLL回路は安
定して動作することが可能となる。これにより、例えば
再生装置においてクロック再生を行うためのPLL回路
とされている場合には、読出しデータについてのエラー
レートや、一次的な信号欠落状態からの復帰性能が向上
し、それだけ記録媒体に対する再生能力が向上して再生
装置としての信頼性が向上されるという効果が得られる
ことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態としての再生装置の要部の
構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態としてのPLL回路の構成を示すブ
ロック図である。
【図3】本実施の形態のPLL回路におけるモード状態
に対応するスイッチの切換え状態を示す説明図である。
【図4】従来例としてのPLL回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 ディスクドライバ、2 スピンドルモータ、3 光
学ピックアップ、4RFマトリクスアンプ、5 2値化
回路、6 EFMデコード・信号処理回路、7 コント
ローラ、8 サーボ回路部、9 D/Aコンバータ、1
0 音声信号出力端子、D ディスク、21 水晶発振
器、22,25,28 分周器、23周波数計測器、2
4 VCO、26 EFMブロック、27,29 遅延
器、30 位相比較器、31 ローパスフィルタ、32
レジスタ、33 基準値レジスタ、34,37 加算
器、35 デジタルフィルタ、36 D/Aコンバー
タ、スイッチ SW1,SW2、S1,S2,S3分周
周波数信号

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号と、電圧制御発振手段から出力
    される発振周波数との位相を比較する位相比較手段と、 上記入力信号として、所定種類の同期信号又は上記電圧
    制御発振手段の発振周波数を所定の分周比を有する分周
    手段により分周した分周出力の何れか一方を択一的に選
    択するように設けられる第1の切換え手段と、 上記電圧制御発振手段から出力される発振周波数の計測
    を行う周波数計測手段と、 所定の基準値に対する上記周波数計測手段の計測値の誤
    差を検出して誤差情報として出力する周波数誤差検出手
    段と、 上記周波数計測手段と周波数誤差検出手段間の接続/非
    接続を切換える第2の切換え手段と、 上記位相比較手段の比較結果情報と上記周波数誤差検出
    手段の誤差情報を合成して得られる信号を発振周波数可
    変制御信号として上記電圧制御発振手段に入力する可変
    制御信号供給手段と、 少なくとも、上記電圧制御発振手段の中心周波数を設定
    する調整モード時においては、第1の切換え手段により
    上記分周手段の分周出力が位相比較手段の入力信号とし
    て選択されるように制御すると共に、上記第2の切換え
    手段により上記周波数計測手段と周波数誤差検出手段間
    が接続されるように制御することのできる制御手段と、 を備えていることを特徴とするフェイズロックドループ
    回路。
  2. 【請求項2】 上記調整モード時における上記周波数計
    測手段の計測結果情報を保持する情報保持手段を設ける
    と共に、 上記制御手段は、通常動作モード時においては、上記第
    1の切換え手段により上記同期信号が入力信号として位
    相比較手段に供給されるように制御すると共に、上記第
    2の切換え手段により上記周波数計測手段と周波数誤差
    検出手段間を非接続として、上記周波数誤差検出手段に
    対して上記周波数情報保持手段に保持されている計測結
    果情報が供給されるように制御するように構成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のフェイズロックド
    ループ回路。
  3. 【請求項3】 上記調整モード時における上記周波数計
    測手段の計測結果情報を保持する情報保持手段を設ける
    と共に、 上記制御手段は、上記同期信号が得られない状態とされ
    た場合には、上記第1の切換え手段により上記分周手段
    の分周出力が位相比較手段の入力信号として選択される
    ように制御すると共に、上記第2の切換え手段により上
    記周波数計測手段と周波数誤差検出手段間を非接続とし
    て、上記周波数誤差検出手段に対して上記周波数情報保
    持手段に保持されている計測結果情報が供給されるよう
    に制御するように構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載のフェイズロックドループ回路。
  4. 【請求項4】 上記同期信号は所定種類の記録媒体から
    読出したデータに基づいて抽出されたものであることを
    特徴とする請求項1に記載のフェイズロックドループ回
    路。
  5. 【請求項5】 上記位相比較手段に入力すべき電圧制御
    発振手段の発振周波数を所定時間遅延させる第1の遅延
    手段と、上記同期信号を所定時間遅延させる第2の遅延
    手段と、を設けたことを特徴とする請求項1に記載のフ
    ェイズロックドループ回路。
  6. 【請求項6】 上記第1の遅延手段及び第2の遅延手段
    は、共に上記分周手段の信号処理時間にほぼ一致する遅
    延時間を有することを特徴とする請求項5に記載のフェ
    イズロックドループ回路。
  7. 【請求項7】 所定の記録媒体に記録されたデータを読
    出して再生可能な再生装置において、 入力信号と、電圧制御発振手段から出力される発振周波
    数との位相を比較する位相比較手段と、 上記入力信号として、上記記録媒体から抽出したデータ
    に基づいて抽出した同期信号又は上記電圧制御発振手段
    の発振周波数を所定の分周比を有する分周手段により分
    周した分周出力の何れか一方を択一的に選択するように
    設けられる第1の切換え手段と、 上記電圧制御発振手段から出力される発振周波数の計測
    を行う周波数計測手段と、 所定の基準値に対する上記周波数計測手段の計測値の誤
    差を検出して誤差情報として出力する周波数誤差検出手
    段と、 上記周波数計測手段と周波数誤差検出手段間の接続/非
    接続を切換える第2の切換え手段と、 上記位相比較手段の比較結果情報と上記周波数誤差検出
    手段の誤差情報を合成して得られる信号を発振周波数可
    変制御信号として上記電圧制御発振手段に入力する可変
    制御信号供給手段と、 少なくとも、上記電圧制御発振手段の中心周波数を設定
    する調整モード時においては、第1の切換え手段により
    上記分周手段の分周出力が位相比較手段の入力信号とし
    て選択されるように制御すると共に、上記第2の切換え
    手段により上記周波数計測手段と周波数誤差検出手段間
    が接続されるように制御することのできる制御手段とに
    より構成され、上記電圧制御発振手段の発振周波数を再
    生クロックとして出力するように構成されたフェイズロ
    ックドループ回路、を備えていることを特徴とする再生
    装置。
  8. 【請求項8】 上記調整モード時における上記周波数計
    測手段の計測結果情報を保持する情報保持手段を設ける
    と共に、 上記制御手段は、通常動作モード時においては、上記第
    1の切換え手段により上記同期信号が入力信号として位
    相比較手段に供給されるように制御すると共に、上記第
    2の切換え手段により上記周波数計測手段と周波数誤差
    検出手段間を非接続として、上記周波数誤差検出手段に
    対して上記周波数情報保持手段に保持されている計測結
    果情報が供給されるように制御するように構成されてい
    ることを特徴とする請求項7に記載の再生装置。
  9. 【請求項9】 上記調整モード時における上記周波数計
    測手段の計測結果情報を保持する情報保持手段を設ける
    と共に、 上記制御手段は、上記同期信号が得られない状態とされ
    た場合には、上記第1の切換え手段により上記分周手段
    の分周出力が位相比較手段の入力信号として選択される
    ように制御すると共に、上記第2の切換え手段により上
    記周波数計測手段と周波数誤差検出手段間を非接続とし
    て、上記周波数誤差検出手段に対して上記周波数情報保
    持手段に保持されている計測結果情報が供給されるよう
    に制御するように構成されていることを特徴とする請求
    項7に記載の再生装置。
  10. 【請求項10】 上記位相比較手段に入力すべき電圧制
    御発振手段の発振周波数を所定時間遅延させる第1の遅
    延手段と、 上記同期信号を所定時間遅延させる第2の遅延手段と、 を設けたことを特徴とする請求項7に記載の再生装置。
  11. 【請求項11】 上記第1の遅延手段及び第2の遅延手
    段は、共に上記分周手段の信号処理時間にほぼ一致する
    遅延時間を有することを特徴とする請求項10に記載の
    再生装置。
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