JPH10256779A - 携帯電話機の電磁波遮蔽シ−ト - Google Patents
携帯電話機の電磁波遮蔽シ−トInfo
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- JPH10256779A JPH10256779A JP7041197A JP7041197A JPH10256779A JP H10256779 A JPH10256779 A JP H10256779A JP 7041197 A JP7041197 A JP 7041197A JP 7041197 A JP7041197 A JP 7041197A JP H10256779 A JPH10256779 A JP H10256779A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 携帯電話機の発する有害な電磁波をできるだ
け遮蔽するシ−トを得る。 【解決手段】 携帯電話機の表示部より上方位置にある
受発信部分内蔵の側面に被覆して使用する、電磁波遮蔽
性のある金属を被覆した繊維生地からなる携帯電話機の
電磁波遮蔽シ−トにおいて、繊維生地がバイアス取りし
てあるものや、繊維生地に替えニット製品を使用したも
の、これらの外側に伸縮性のある保護皮膜を接合したも
の、あるいは繊維生地に替えゴム入りニット製品を使用
したものがある。 【効果】 携帯電話機が発する電磁波を一層遮蔽する。
製作が容易で、取付けが簡単であり、携帯電話機との接
合性がよいので通話中に引っ掛かって外れることもな
く、電磁波遮蔽の安全性が保持できる。
け遮蔽するシ−トを得る。 【解決手段】 携帯電話機の表示部より上方位置にある
受発信部分内蔵の側面に被覆して使用する、電磁波遮蔽
性のある金属を被覆した繊維生地からなる携帯電話機の
電磁波遮蔽シ−トにおいて、繊維生地がバイアス取りし
てあるものや、繊維生地に替えニット製品を使用したも
の、これらの外側に伸縮性のある保護皮膜を接合したも
の、あるいは繊維生地に替えゴム入りニット製品を使用
したものがある。 【効果】 携帯電話機が発する電磁波を一層遮蔽する。
製作が容易で、取付けが簡単であり、携帯電話機との接
合性がよいので通話中に引っ掛かって外れることもな
く、電磁波遮蔽の安全性が保持できる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯電話機の発する
有害な電磁波を遮蔽するシ−トに関する。
有害な電磁波を遮蔽するシ−トに関する。
【０００２】
【従来の技術】近時、急速に市場が拡大している携帯電
話機や簡易携帯電話機（ＰＨＳ）の発する電磁波の影響
が懸念されている。健康に関して欧米諸国で最も深刻な
問題の一つが電磁波公害であるといわれている。電磁波
が人体に与える影響には、熱作用と非熱作用の二つがあ
り、前者は生体に熱を発生させ、後者は生体の電気反応
を乱す。この結果、熱に弱い人体深層部、たとえば、脳
細胞、生殖機能、胎児などに多大の影響を与え、さらに
免疫や造血機能への障害の可能性もあることが報告され
ている。
話機や簡易携帯電話機（ＰＨＳ）の発する電磁波の影響
が懸念されている。健康に関して欧米諸国で最も深刻な
問題の一つが電磁波公害であるといわれている。電磁波
が人体に与える影響には、熱作用と非熱作用の二つがあ
り、前者は生体に熱を発生させ、後者は生体の電気反応
を乱す。この結果、熱に弱い人体深層部、たとえば、脳
細胞、生殖機能、胎児などに多大の影響を与え、さらに
免疫や造血機能への障害の可能性もあることが報告され
ている。
【０００３】米国の研究者の実験では、低周波の電磁波
を浴びると、カルシウムイオンが流出したり、免疫力に
関係するといわれるホルモンのメラトニンが減少した
り、がん細胞が異常なスピ−ドで増殖し、がんや白血病
の発病率は２倍から３倍になるという。また、電磁波被
曝により白内障やダウン症、脳腫瘍、小児性白血病、流
産、乳癌、自殺、乳児突然死、アルツハイマ−、パ−キ
ンソン病、頭痛などの難病がもたらされるという米国の
大学教授もいるほどである。
を浴びると、カルシウムイオンが流出したり、免疫力に
関係するといわれるホルモンのメラトニンが減少した
り、がん細胞が異常なスピ−ドで増殖し、がんや白血病
の発病率は２倍から３倍になるという。また、電磁波被
曝により白内障やダウン症、脳腫瘍、小児性白血病、流
産、乳癌、自殺、乳児突然死、アルツハイマ−、パ−キ
ンソン病、頭痛などの難病がもたらされるという米国の
大学教授もいるほどである。
【０００４】わが国では従来、７ワット以下の電力の無
線機器は人体に影響がないという電波防護ガイドライン
があった。携帯電話機はこのガイドラインの規定外に入
り、本来は問題がないはずである。しかしながら、携帯
電話機が心臓のペ−スメ−カ−や医療機器の誤作動を引
き起こす事件が社会的問題になっている。簡易携帯電話
機についても、携帯電話機に比べ端末の出力が１０分の
１位以下の１０ミリワット程度と微弱ではあるが、慎重
に取扱うことが望ましいと政府関係筋が暫定指針を公表
している。
線機器は人体に影響がないという電波防護ガイドライン
があった。携帯電話機はこのガイドラインの規定外に入
り、本来は問題がないはずである。しかしながら、携帯
電話機が心臓のペ−スメ−カ−や医療機器の誤作動を引
き起こす事件が社会的問題になっている。簡易携帯電話
機についても、携帯電話機に比べ端末の出力が１０分の
１位以下の１０ミリワット程度と微弱ではあるが、慎重
に取扱うことが望ましいと政府関係筋が暫定指針を公表
している。
【０００５】これまでも医療機器のストップや航空機の
機器を誤作動させ、電子機器や通信機器の作動を妨害す
るという、携帯電話機が原因とみられる様々なトラブル
が発生している。米国では、脳腫瘍になったのは携帯電
話機が発する電磁波に原因があるのではないかとして、
何件か訴訟事件が起きており、また白内障の原因になる
疑いも濃厚であるとして、電磁波が人体に害があるので
はないかとの不安がぬぐいきれておらず、どう対応する
かという課題が残っている。
機器を誤作動させ、電子機器や通信機器の作動を妨害す
るという、携帯電話機が原因とみられる様々なトラブル
が発生している。米国では、脳腫瘍になったのは携帯電
話機が発する電磁波に原因があるのではないかとして、
何件か訴訟事件が起きており、また白内障の原因になる
疑いも濃厚であるとして、電磁波が人体に害があるので
はないかとの不安がぬぐいきれておらず、どう対応する
かという課題が残っている。
【０００６】このように携帯電話機が人体や電子機器、
通信機器に有害とされている電磁波を発生するにもかか
わらず、携帯電話機は電磁波を遮蔽することなしに使用
されている。政府関係筋の暫定指針では、手術室や集中
治療室（ＩＣＵ）には携帯電話機を持ち込まない、病棟
内ではその電源を切る、ペ−スメ−カ−使用者は携帯電
話機を２２ｃｍ以上離して使用することなどとしてい
る。郵政省からの指針でも、携帯電話機通話の際はアン
テナを２．５ｃｍ以上離すようにとしている。
通信機器に有害とされている電磁波を発生するにもかか
わらず、携帯電話機は電磁波を遮蔽することなしに使用
されている。政府関係筋の暫定指針では、手術室や集中
治療室（ＩＣＵ）には携帯電話機を持ち込まない、病棟
内ではその電源を切る、ペ−スメ−カ−使用者は携帯電
話機を２２ｃｍ以上離して使用することなどとしてい
る。郵政省からの指針でも、携帯電話機通話の際はアン
テナを２．５ｃｍ以上離すようにとしている。
【０００７】本発明者はさきの特願平８−２７５５６７
において、 携帯電話機の表示部より上方位置にある受
発信部分内蔵の側面に電磁波遮蔽性のある金属を被覆し
た繊維生地を被覆し、携帯電話機の発する電磁波を遮蔽
する方法を見出し、電磁波遮蔽用粘着テ−プとして、電
磁波遮蔽性のある金属を被覆した繊維生地の一方の面に
粘着層を設け、これに剥離紙を付したものや、上層より
順に多数の小孔を開けた合成皮革、電磁波遮蔽性のある
金属を被覆した繊維生地、粘着層、剥離紙の４層からな
るものを提案した。また、携帯電話機の電磁波遮蔽用ケ
−スとして、携帯電話機のダイヤルと表示部を透明に
し、電磁波遮蔽性のある金属を被覆した繊維生地を携帯
電話機の表示部より上方位置にある受発信部分内蔵の周
面に対向して取付けたものも提案した。これらは電磁波
遮蔽効果が可成り認められるが、さらに効果あるものが
望まれる。
において、 携帯電話機の表示部より上方位置にある受
発信部分内蔵の側面に電磁波遮蔽性のある金属を被覆し
た繊維生地を被覆し、携帯電話機の発する電磁波を遮蔽
する方法を見出し、電磁波遮蔽用粘着テ−プとして、電
磁波遮蔽性のある金属を被覆した繊維生地の一方の面に
粘着層を設け、これに剥離紙を付したものや、上層より
順に多数の小孔を開けた合成皮革、電磁波遮蔽性のある
金属を被覆した繊維生地、粘着層、剥離紙の４層からな
るものを提案した。また、携帯電話機の電磁波遮蔽用ケ
−スとして、携帯電話機のダイヤルと表示部を透明に
し、電磁波遮蔽性のある金属を被覆した繊維生地を携帯
電話機の表示部より上方位置にある受発信部分内蔵の周
面に対向して取付けたものも提案した。これらは電磁波
遮蔽効果が可成り認められるが、さらに効果あるものが
望まれる。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】本発明は携帯電話機の
発する有害な電磁波をさらに遮蔽するシ−トを提供せん
とするものである。
発する有害な電磁波をさらに遮蔽するシ−トを提供せん
とするものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】ここにおいて本発明者
は、携帯電話機の表示部より上方位置にある受発信部分
内蔵の側面に被覆して使用する、電磁波遮蔽性のある金
属を被覆した繊維生地からなる携帯電話機の電磁波遮蔽
シ−トにおいて、繊維生地がバイアス取りしてあるもの
や、繊維生地に替えニット製品を使用したもの、および
これらの外表面に伸縮性のある保護皮膜を接合したも
の、あるいは繊維生地に替えゴム入りニット製品を使用
したものを見出すにいたった。
は、携帯電話機の表示部より上方位置にある受発信部分
内蔵の側面に被覆して使用する、電磁波遮蔽性のある金
属を被覆した繊維生地からなる携帯電話機の電磁波遮蔽
シ−トにおいて、繊維生地がバイアス取りしてあるもの
や、繊維生地に替えニット製品を使用したもの、および
これらの外表面に伸縮性のある保護皮膜を接合したも
の、あるいは繊維生地に替えゴム入りニット製品を使用
したものを見出すにいたった。
【００１０】
【発明の実施の形態】本発明者はさきに携帯電話機の表
示部より上方位置にある受発信部分が内蔵されている側
面に電磁波遮蔽性のある金属を被覆した繊維生地を被覆
すると、電磁波遮蔽効果が得られることを確認してい
る。
示部より上方位置にある受発信部分が内蔵されている側
面に電磁波遮蔽性のある金属を被覆した繊維生地を被覆
すると、電磁波遮蔽効果が得られることを確認してい
る。
【００１１】本発明において、繊維生地、あるいはニッ
ト製品を使用している電磁波遮蔽シ−トで携帯電話機の
所定箇所を被覆する場合、とくに電磁波遮蔽シ−トを、
携帯電話機の表示部より上方位置の側面における頂面と
の境界付近の曲面部分にもれなく接合させると、一段と
すぐれた電磁波遮蔽効果が得られることが判明した。し
たがって、接合には粘着層を介在させことが望ましい。
ただし、取付け後、音声を聞取りやすくするため、スピ
−カ−にあたる部分にだけは粘着層を設けないようにし
たほうがよい。粘着層を広範囲に使用すれば強固な接合
が得られるが、ゴム入りニット製品を使用した電磁波遮
蔽シ−トの場合には、両端部分に粘着層を設けたもので
足りる。ゴム入りのニット製品の場合には、環状のバン
ドにして粘着層を省略することができる。なお、粘着層
は剥離紙を付して取扱い易くしておき、使用の際、剥離
紙を取り外してから携帯電話機の所定の箇所に貼着する
ようにする。
ト製品を使用している電磁波遮蔽シ−トで携帯電話機の
所定箇所を被覆する場合、とくに電磁波遮蔽シ−トを、
携帯電話機の表示部より上方位置の側面における頂面と
の境界付近の曲面部分にもれなく接合させると、一段と
すぐれた電磁波遮蔽効果が得られることが判明した。し
たがって、接合には粘着層を介在させことが望ましい。
ただし、取付け後、音声を聞取りやすくするため、スピ
−カ−にあたる部分にだけは粘着層を設けないようにし
たほうがよい。粘着層を広範囲に使用すれば強固な接合
が得られるが、ゴム入りニット製品を使用した電磁波遮
蔽シ−トの場合には、両端部分に粘着層を設けたもので
足りる。ゴム入りのニット製品の場合には、環状のバン
ドにして粘着層を省略することができる。なお、粘着層
は剥離紙を付して取扱い易くしておき、使用の際、剥離
紙を取り外してから携帯電話機の所定の箇所に貼着する
ようにする。
【００１２】上記目的を達成するため、繊維生地（織
物）はそれをバイアス取り（生地を斜め方向に裁断）し
たものを使用するほか、ニット製品を使用し、さらにゴ
ム入りのニット製品も使用する。これらの使用で、シ−
トに２次元方向の伸縮性をもたせ、所望の形状を得るこ
とができる。
物）はそれをバイアス取り（生地を斜め方向に裁断）し
たものを使用するほか、ニット製品を使用し、さらにゴ
ム入りのニット製品も使用する。これらの使用で、シ−
トに２次元方向の伸縮性をもたせ、所望の形状を得るこ
とができる。
【００１３】電磁波遮蔽シ−トの繊維生地やニット製品
の外表面に合成皮革などのある程度２次元方向に伸縮性
を有する保護皮膜を接合したものは、電磁波遮蔽シ−ト
表面の金属部分の磨耗を防ぎ、かつ繊維生地等を補強
し、電磁波遮蔽シ−トに耐久性を付与することができ
る。金属を被覆した繊維生地等と合成皮革等との接合
は、粘着層を介しておこなうことができる。なお、合成
皮革などの場合スピ−カ−相当の箇所に多数の小孔を開
けておけば、音声が聞き取り易くなる。
の外表面に合成皮革などのある程度２次元方向に伸縮性
を有する保護皮膜を接合したものは、電磁波遮蔽シ−ト
表面の金属部分の磨耗を防ぎ、かつ繊維生地等を補強
し、電磁波遮蔽シ−トに耐久性を付与することができ
る。金属を被覆した繊維生地等と合成皮革等との接合
は、粘着層を介しておこなうことができる。なお、合成
皮革などの場合スピ−カ−相当の箇所に多数の小孔を開
けておけば、音声が聞き取り易くなる。
【００１４】電磁波遮蔽性のある金属を被覆した繊維生
地そのもの自体は他の目的で従来から知られており、繊
維生地としてポリエステル、ポリアクリル、綿、レ−ヨ
ン等を用いる。これに電磁波遮蔽性のある金属を無電解
方式によるメッキにより０．０１ないし０．５ミクロン
程度の薄層となるように沈着させ、繊維表面に金属皮膜
を形成して金属被覆繊維が得られる。このものは繊維と
しての特長がそのまま活かされ、軽くてしなやか、柔軟
でドレ−プ性に富み、裁断・縫製が容易である。
地そのもの自体は他の目的で従来から知られており、繊
維生地としてポリエステル、ポリアクリル、綿、レ−ヨ
ン等を用いる。これに電磁波遮蔽性のある金属を無電解
方式によるメッキにより０．０１ないし０．５ミクロン
程度の薄層となるように沈着させ、繊維表面に金属皮膜
を形成して金属被覆繊維が得られる。このものは繊維と
しての特長がそのまま活かされ、軽くてしなやか、柔軟
でドレ−プ性に富み、裁断・縫製が容易である。
【００１５】電磁波遮蔽性のある金属としては、銅、ニ
ッケル、コバルト、クロム、金、銀等があるが、コスト
や実用性を考慮した場合、ニッケルが好適である。な
お、本発明における携帯電話機には、簡易携帯電話機
（ＰＨＳ）も包含されるものとする。
ッケル、コバルト、クロム、金、銀等があるが、コスト
や実用性を考慮した場合、ニッケルが好適である。な
お、本発明における携帯電話機には、簡易携帯電話機
（ＰＨＳ）も包含されるものとする。
【００１６】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。携帯電話機として、アナログＮＴＴ方式の市
販の携帯電話機（パナソニックＥＢ−Ｐ７７）を使用
し、電磁波測定器としてロ−デ・アンド・シュワルツ社
製のものを用い、国際規格に適合した外来雑音の全く無
い電磁環境の電波暗室で、通話のため止むを得ず最小限
開放して、携帯電話機通話時の電磁波測定をおこなっ
た。
説明する。携帯電話機として、アナログＮＴＴ方式の市
販の携帯電話機（パナソニックＥＢ−Ｐ７７）を使用
し、電磁波測定器としてロ−デ・アンド・シュワルツ社
製のものを用い、国際規格に適合した外来雑音の全く無
い電磁環境の電波暗室で、通話のため止むを得ず最小限
開放して、携帯電話機通話時の電磁波測定をおこなっ
た。
【００１７】電磁波測定器に連結されるシュワルツベッ
ク社製のアンテナ（ＵＮＡ９１０５）は両端の長さが２
０ｃｍあり、その中心が高さ１ｍの位置にあって回転可
能な水平位置の電気絶縁性のある軸の先端に固定されて
いる。その軸の方向に対し携帯電話機の長手方向（アン
テナ１の方向）が６２度の角度をなすようにすると、電
磁波出力の最大値が得られたので、その方向を維持して
測定をおこなった。測定器側のアンテナは水平と垂直の
位置で測定に使用した。なお、測定器側のアンテナの中
心と携帯電話機本体の中心との距離は３ｍにしておこな
った。
ク社製のアンテナ（ＵＮＡ９１０５）は両端の長さが２
０ｃｍあり、その中心が高さ１ｍの位置にあって回転可
能な水平位置の電気絶縁性のある軸の先端に固定されて
いる。その軸の方向に対し携帯電話機の長手方向（アン
テナ１の方向）が６２度の角度をなすようにすると、電
磁波出力の最大値が得られたので、その方向を維持して
測定をおこなった。測定器側のアンテナは水平と垂直の
位置で測定に使用した。なお、測定器側のアンテナの中
心と携帯電話機本体の中心との距離は３ｍにしておこな
った。
【００１８】電磁波遮蔽シ−ト４として、ポリエステル
繊維生地にニッケルを無電解方式により被覆したものか
らバイヤス取りしたニッケル被覆繊維生地５（タテ２８
ｍｍ、ヨコ８５ｍｍ）の一方の面に伸縮性ある合成皮革
を接合し、他方の面に粘着層７を設け、これに剥離紙８
を付したものを使用した。合成皮革は乾式発泡のウレタ
ン樹脂を使用し、携帯電話機のスピ−カ−相当箇所に多
数小孔（図示省略）をも設けて音声を聞取りやすくして
ある。なお、粘着層７ならびに剥離紙８はスピ−カ−相
当箇所を楕円形に削除してある。剥離紙８の削除箇所は
電磁波遮蔽シ−ト４取付けの際の目じるしに用いる。
繊維生地にニッケルを無電解方式により被覆したものか
らバイヤス取りしたニッケル被覆繊維生地５（タテ２８
ｍｍ、ヨコ８５ｍｍ）の一方の面に伸縮性ある合成皮革
を接合し、他方の面に粘着層７を設け、これに剥離紙８
を付したものを使用した。合成皮革は乾式発泡のウレタ
ン樹脂を使用し、携帯電話機のスピ−カ−相当箇所に多
数小孔（図示省略）をも設けて音声を聞取りやすくして
ある。なお、粘着層７ならびに剥離紙８はスピ−カ−相
当箇所を楕円形に削除してある。剥離紙８の削除箇所は
電磁波遮蔽シ−ト４取付けの際の目じるしに用いる。
【００１９】電磁波遮蔽シ−ト４は携帯電話機の所定箇
所の端縁部にもよく接合させておこなった。これを曲面
接合と称することにする。以下、各種条件下で電磁波の
出力を測定し結果を第１表に示す。とくにことわりなき
かぎり通話可能のもとで、室温２２度、湿度６３％にお
いておこなった。なお、表中、周波数は電話機が出して
いる信号の周波数、水平と垂直は電磁波測定器と連結し
たアンテナの方向を示す。また、アンテナ使用とは、最
長で使用の意であり、アンテナ不使用とは最短で使用の
意である。実施例における電磁波の出力：Ｘ〔ｄＢμＶ
／ｍ〕から下式により電磁波の電圧：Ｙ〔μＶ〕を求
め、電磁波の電圧の変化から電磁波の減衰率を括弧内の
％で表している。 Ｙ＝１０X/20
所の端縁部にもよく接合させておこなった。これを曲面
接合と称することにする。以下、各種条件下で電磁波の
出力を測定し結果を第１表に示す。とくにことわりなき
かぎり通話可能のもとで、室温２２度、湿度６３％にお
いておこなった。なお、表中、周波数は電話機が出して
いる信号の周波数、水平と垂直は電磁波測定器と連結し
たアンテナの方向を示す。また、アンテナ使用とは、最
長で使用の意であり、アンテナ不使用とは最短で使用の
意である。実施例における電磁波の出力：Ｘ〔ｄＢμＶ
／ｍ〕から下式により電磁波の電圧：Ｙ〔μＶ〕を求
め、電磁波の電圧の変化から電磁波の減衰率を括弧内の
％で表している。 Ｙ＝１０X/20
【００２０】
【表１】
【００２１】なお、比較例に、電磁波遮蔽シ−ト４とし
て、ポリエステル繊維生地にニッケルを無電解方式によ
り被覆した通常の織物に両面粘着テ−プを貼着して粘着
層を形成したものを用いた場合の結果を第２表に示す。
比較例における電磁波遮蔽シ−ト４の接合は、携帯電話
機の所定箇所の端縁部にまではおよんでいない。これを
平面接合と称することにする。
て、ポリエステル繊維生地にニッケルを無電解方式によ
り被覆した通常の織物に両面粘着テ−プを貼着して粘着
層を形成したものを用いた場合の結果を第２表に示す。
比較例における電磁波遮蔽シ−ト４の接合は、携帯電話
機の所定箇所の端縁部にまではおよんでいない。これを
平面接合と称することにする。
【００２２】
【表２】
【００２３】以上の結果をみると、第２表の電磁波遮蔽
シ−トを被覆しない場合で認められることは、アンテナ
不使用により発生電磁波がおよそ半減する。したがっ
て、通話可能なかぎりアンテナは最短で使用することが
望ましい。
シ−トを被覆しない場合で認められることは、アンテナ
不使用により発生電磁波がおよそ半減する。したがっ
て、通話可能なかぎりアンテナは最短で使用することが
望ましい。
【００２４】第２表で、アンテナ不使用の際、電磁波遮
蔽シ−トを側面に被覆した場合、あるいは正面と左右側
面にしただけでも、可成りの電磁波遮蔽効果が得られ
る。なお、電磁波遮蔽シ−トを側面と頂面に接合した場
合や携帯電話機の表示部以下の部分にまで接合した場合
は、通話不能になるので適当でない。その他の面への単
独の被覆では効果が少ない。
蔽シ−トを側面に被覆した場合、あるいは正面と左右側
面にしただけでも、可成りの電磁波遮蔽効果が得られ
る。なお、電磁波遮蔽シ−トを側面と頂面に接合した場
合や携帯電話機の表示部以下の部分にまで接合した場合
は、通話不能になるので適当でない。その他の面への単
独の被覆では効果が少ない。
【００２５】第２表で、電磁波遮蔽ケ−ス（合成皮革製
の袋状物の内側に上記電磁波遮蔽シ−トを貼着したも
の）を携帯電話機の表示部より上方に被覆した場合、隙
間があるためと思われるが、通話は可能であったが、電
磁波遮蔽効果は、電磁波遮蔽シ−トを粘着層を介して被
覆したものに比べると劣ることが認められる。したがっ
て、被覆には粘着層の使用やそれに匹敵する接合の要る
ことがわかる。
の袋状物の内側に上記電磁波遮蔽シ−トを貼着したも
の）を携帯電話機の表示部より上方に被覆した場合、隙
間があるためと思われるが、通話は可能であったが、電
磁波遮蔽効果は、電磁波遮蔽シ−トを粘着層を介して被
覆したものに比べると劣ることが認められる。したがっ
て、被覆には粘着層の使用やそれに匹敵する接合の要る
ことがわかる。
【００２６】第１表と第２表を比較すると、本発明によ
る電磁波遮蔽シ−トの電磁波遮蔽効果が一段とすぐれる
ことが認められる。
る電磁波遮蔽シ−トの電磁波遮蔽効果が一段とすぐれる
ことが認められる。
【００２７】
【発明の効果】以上の通り、本発明の携帯電話機の電磁
波遮蔽シ−トは、携帯電話機が発する電磁波を一層遮蔽
することができる。製作が容易で、取付けが簡単であ
り、携帯電話機との接合性がよいので通話中に引っ掛か
って外れることもなく、電磁波遮蔽の安全性が保持でき
る。
波遮蔽シ−トは、携帯電話機が発する電磁波を一層遮蔽
することができる。製作が容易で、取付けが簡単であ
り、携帯電話機との接合性がよいので通話中に引っ掛か
って外れることもなく、電磁波遮蔽の安全性が保持でき
る。
【図１】携帯電話機の外観を示す説明図である。
【図２】携帯電話機の側面に電磁波遮蔽シ−トを被覆し
てある状態を示す説明図である。
てある状態を示す説明図である。
【図３】表面から合成皮革、ニッケル被覆繊維生地、粘
着層、剥離紙の順に構成される電磁波遮蔽シ−トの分解
説明図である。
着層、剥離紙の順に構成される電磁波遮蔽シ−トの分解
説明図である。
【図４】図３の電磁波遮蔽シ−トを示す外観図である。
【図５】ニッケル被覆ゴム入りニット製品の表と裏を示
す説明図である。
す説明図である。
【図６】ニッケル被覆ゴム入りニット製品からなる環状
のバンドを示す外観図である。
のバンドを示す外観図である。
１ アンテナ ２ ボタン部 ３ 表示部 ４ 電磁波遮蔽シ−ト ５ ニッケル被覆繊維生地 ６ ニッケル被覆ゴム入りニット製品 ７ 粘着層 ８ 剥離紙 ９ 合成皮革
Claims (4)
- 【請求項１】 携帯電話機の表示部より上方位置にある
受発信部分内蔵の側面に被覆して使用する、電磁波遮蔽
性のある金属を被覆した繊維生地からなる携帯電話機の
電磁波遮蔽シ−トにおいて、繊維生地がバイアス取りし
てあることを特徴とする携帯電話機の電磁波遮蔽シ−
ト。 - 【請求項２】 請求項１記載の繊維生地に替えニット製
品を使用している携帯電話機用電磁波遮蔽シ−ト。 - 【請求項３】 外表面に伸縮性のある保護皮膜を接合し
てある請求項１又は２記載の携帯電話機の電磁波遮蔽シ
−ト。 - 【請求項４】 請求項１記載の繊維生地に替えゴム入り
ニット製品を使用している携帯電話機用電磁波遮蔽シ−
ト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7041197A JPH10256779A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 携帯電話機の電磁波遮蔽シ−ト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7041197A JPH10256779A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 携帯電話機の電磁波遮蔽シ−ト |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10256779A true JPH10256779A (ja) | 1998-09-25 |
Family
ID=13430714
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7041197A Pending JPH10256779A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 携帯電話機の電磁波遮蔽シ−ト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10256779A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10995433B1 (en) * | 2017-08-31 | 2021-05-04 | Apple Inc. | Custom fabric cases for electronic devices |
-
1997
- 1997-03-07 JP JP7041197A patent/JPH10256779A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10995433B1 (en) * | 2017-08-31 | 2021-05-04 | Apple Inc. | Custom fabric cases for electronic devices |
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