JP6784425B2 - ウェアラブルアンテナ装置 - Google Patents

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Description

本開示はウェアラブルアンテナ装置に関する。
近年、携帯電話や無線LAN(Local Area Network)やWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)など、屋外における様々な無線通信サービスが使用できるようになっている。また、ワイヤレスマイクやトランシーバー等を用いた音声伝送や無線でのデジタル画像伝送も普及し、限られた周波数を有効に利用するためには電波法に基づく周波数の割り当て管理が重要である。
また、スポーツ等の大規模なイベント(オリンピック、パラリンピック、各種競技のワールドカップなど)には世界各国の報道機関が集まり、映像データや音声データを各種の無線通信機器を用いてリアルタイムで伝送する。そのため、例えば各国の報道機関ごとに異なる周波数が割り当てられる。各国の報道機関がいずれも円滑な通信を行うためには、それぞれに割り当てられた周波数を正しく使用することが望ましい。
このような周波数の割り当てが正しく守られていることを確認するために電波の監視が行われている。電波監視用のアンテナには、広範囲の周波数の電波を監視するための広帯域性能が求められる。そして、大規模なイベントの会場には大勢の観客と報道機関が集まり混雑するため、人混みの中でもスムーズに移動しながら電波を監視することができるウェアラブルアンテナ装置のニーズが高くなっている。特許文献1には、シャツなどの衣服に、平面状導電性シートを有するアンテナが装着または縫い付けられた構成が開示されている。特許文献2には、ブレザーやジャケットなどの衣服に面ファスナー等を用いて平面型のアンテナが取り付けられた構成が開示されている。
特開2010−200200号公報 特許5516422号公報
ウェアラブルアンテナ装置は立体的ではなく平面型のアンテナ素子で構成されるのが一般的である。広帯域性能を有する平面型アンテナ素子としてはボウタイアンテナやスパイラルアンテナなどがある。しかし、ボウタイアンテナやスパイラルアンテナは指向性が広く、アンテナ素子を含む平面に対して直交する正面方向とその反対方向とにおいて電波の受信レベルが同等であり、特定方向のみに指向性を集中させることが困難である。このことは、電波監視時に電波発信源の探索を行う上で不利である。
特許文献1に開示されている構成では、平面状導電性シートの周縁形状が描く曲線の上辺および下辺の電流に起因する指向性を調整することができる。しかしながら、この構成では、平面状導電性シートに直交する方向における指向性については特に考慮されていない。また、特許文献2に開示されている構成でも、平面型アンテナに直交する方向における指向性については特に考慮されていない。
平面型のアンテナの指向性を特定方向に集中させるために、アンテナ素子からの距離が約λ/4である位置に反射板や金属製キャビティを配置することが考えられる。反射板やキャビティの最適な位置(アンテナ素子からの最適な距離)は周波数に応じて異なる。広帯域の周波数の電波を受信するアンテナの場合には、アンテナ素子に対して特定の位置に反射板や金属製キャビティを固定的に配置すると、周波数によっては反射板やキャビティからの反射波の影響でアンテナ性能が大きく劣化する問題が生じる。その対策として、反射板やキャビティに電波吸収体を貼り付け、反射波を減衰させることがある。しかし、アンテナ素子に反射板やキャビティを積層し、さらにその反射板またはキャビティに電波吸収体を設けると、ウェアラブルアンテナ装置の厚さが大きくなり、そのウェアラブルアンテナ装置を身に付けた際に使用者に違和感を与える。例えば、このようなウェアラブルアンテナ装置を組み込んだ衣服を着用すると着心地が悪く好ましくない。
そこで、本開示の目的の少なくとも1つは、前述した課題を解決して、厚さを小さく抑えつつ指向性が良好なウェアラブルアンテナ装置を提供することにある。
本開示のウェアラブルアンテナ装置は、身体の一部を収容する身体収容部を有する衣服の一部に取り付けられているアンテナ部と、衣服の、少なくとも一部が身体収容部を挟んでアンテナ部と対向する位置にある機能素子と、を含み、機能素子は、もう1つのアンテナ部であるか、または電波の反射と遮蔽と吸収の少なくとも1つを行う素子である。
本開示によると、厚さを小さく抑えつつ指向性が良好なウェアラブルアンテナ装置を提供することができる。
本開示の第1の実施形態のウェアラブルアンテナ装置を模式的に示す断面図である。 本開示の第2の実施形態のウェアラブルアンテナ装置の展開図である。 図2Aに示すウェアラブルアンテナ装置の衣服の前身頃の内側を示す正面図である。 図2Aに示すウェアラブルアンテナ装置の衣服の後身頃の内側を示す正面図である。 図2Aに示すウェアラブルアンテナ装置の分解図である。 図2Aに示すウェアラブルアンテナ装置のアンテナ部の一部の拡大正面図である。 図4に示すアンテナ部に取り付けられる給電部材の正面図である。 図5Aに示す給電部材の背面図である。 本開示の第2の実施形態のウェアラブルアンテナ装置の変形例の衣服の前身頃の内側を示す正面図である。 図6Aに示すウェアラブルアンテナ装置のアンテナ部を示す正面図である。 図6Bに示すアンテナ部の一部の拡大正面図である。 本開示の第3の実施形態のウェアラブルアンテナ装置の衣服の前身頃の内側を示す正面図である。 図7Aに示すウェアラブルアンテナ装置のアンテナ部を取り外した状態の展開図である。 本開示の第3の実施形態のウェアラブルアンテナ装置の変形例の衣服の前身頃の内側を示す正面図である。 本開示の第4の実施形態のウェアラブルアンテナ装置のアンテナ部を取り外した状態の展開図である。 本開示の第4の実施形態のウェアラブルアンテナ装置のアンテナ部の正面図である。 本開示の第4の実施形態のウェアラブルアンテナ装置の変形例のアンテナ部を示す正面図である。 本開示の第5の実施形態のウェアラブルアンテナ装置のアンテナ部を取り外した状態の展開図である。 本開示の第5の実施形態のウェアラブルアンテナ装置のアンテナ部の正面図である。 本開示の第5の実施形態のウェアラブルアンテナ装置の変形例のアンテナ部を示す正面図である。 本開示の第6の実施形態のウェアラブルアンテナ装置の分解斜視図である。 図10Aに示すウェアラブルアンテナ装置の斜視図である。 本開示の第7の実施形態のウェアラブルアンテナ装置を模式的に示す断面図である。
以下、本開示の実施の形態について説明する。
図1に模式的に示す本開示の第1の実施形態のウェアラブルアンテナ装置は、身体4の一部(2点鎖線にて模式的に図示)を収容する身体収容部1aを有する衣服1に、アンテナ部2と機能素子3を有する。具体的には、アンテナ部2が衣服1の一部に配置され、機能素子3は、衣服1の、少なくとも一部が身体収容部1aを挟んでアンテナ部2と対向する位置に配置されている。従って、アンテナ部2と機能素子3とは、少なくとも一部が身体収容部1aを介して対向している。ここでは、便宜上、身体収容部1aを中心としてアンテナ部2側を前方と称し、アンテナ部2と反対の方向を後方と称するが、これらは衣服着用時の人体の前方(腹部側)および後方(背中側)と一致していなくてもよい。
本実施形態の構成では、アンテナ部2と機能素子3との間に位置する身体収容部1aに収容(挿入)される身体4が、周波数特性を有する誘電体として機能する。具体的には、特に身体4の主要成分である体内の水分が電波を吸収したり減衰させたりする。
さらに、機能素子3が、電波の反射と吸収と遮蔽のうちの少なくとも1つを行う素子であると、機能素子3が位置する方向からの電波は機能素子3に反射、吸収、または遮断されるとともに、機能素子3とアンテナ部2の間に位置する身体4に吸収または減衰される。従って、アンテナ部2まで到達する電波は低減する。その結果、アンテナ部2が電波の受信を行う際に、アンテナ部2の前方から到来する電波の受信レベルが高く、機能素子3および身体4側から到来する電波の受信レベルが低くなり、両方向の受信レベルの差が大きくなる。従ってアンテナ部2の高指向性受信が実現する。このことは、例えば、アンテナ部2を、電波の監視を行って違法な電波の発信元を探索するための電波受信用のアンテナとして用いる上で非常に有効である。
アンテナ部2が電波を放射する際には、アンテナ部2から機能素子3および身体4の方へ向かう電波は、前述した例と同様に身体4に吸収または減衰されるとともに、機能素子3に反射、吸収、または遮断される。そのため、アンテナ部2から機能素子3および身体4の方へ向かう電波のレベルが低くなる。その結果、アンテナ部2から前方へ放射される電波のレベルが高く、機能素子3および身体4側へ向かう電波のレベルが低くなり、両方向のレベルの差が大きくなる。従って、アンテナ部2の高指向性送信が実現する。このように、アンテナ部2を用いた電波の受信においても送信においても、本実施形態は高い指向性を実現する。
特に、機能素子3が反射素子である場合には、アンテナ部2の前方から到来して機能素子3まで到達した電波を機能素子3が反射してアンテナ部2に再度向かわせる。そのため、アンテナ部2における電波の受信レベルまたは放射レベルがさらに高くなる可能性がある。ただし、機能素子3で反射された電波がアンテナ部2の性能に関して好ましくない影響を及ぼす可能性がある場合には、反射ではなく遮蔽または吸収の機能を有する機能素子3を設けるとよい。
また、機能素子3がもう1つのアンテナ部として機能する素子である場合にも、アンテナ部2と機能素子3の間に位置する身体4が誘電体として機能して電波の吸収や減衰を行うことが効果的である。すなわち、アンテナ部2から電波が放射されると、前方へは高レベルで電波が進行するが、機能素子3側へは、電波が身体4に吸収されたり減衰させられたりするため低レベルでしか電波が伝わらない。従って、もう1つのアンテナ部として機能する機能素子3の電波の受信や送信には、前方のアンテナ部2から放射される電波はあまり影響を及ぼさない。すなわち、機能素子3がもう1つのアンテナ部として電波の送信を行う際に、アンテナ部2側(前方)から到来する電波は身体4に吸収または減衰させられるため機能素子3にはあまり到達しない。その結果、アンテナ部2からの電波に影響されることなく、機能素子3は、アンテナ部2と反対側へ電波を放射できる。一方、機能素子3から放射されてアンテナ部2側(前方)へ向かう電波も身体4に吸収または減衰させられる。その結果、機能素子3は、アンテナ部2と同様に高指向性の電波送信が可能である。
機能素子3がもう1つのアンテナ部として電波の受信を行う際には、アンテナ部2から到来する電波は、身体4に吸収または減衰させられるため機能素子3にはあまり到達しない。その結果、アンテナ部として機能する機能素子3では、アンテナ部2と反対側からの電波の受信レベルは高く、アンテナ部2側(前方)からの電波の受信レベルは高いという高指向性が実現する。なお、アンテナ部2が電波を受信して機能素子3が電波を送信する場合には、アンテナ部2が指向性の高い受信を行い、機能素子3が指向性の高い送信を行うことができる。このことは、前述した説明のアンテナ部2と機能素子3とを入れ替えて読むことで理解できる。
アンテナ部2と機能素子3がいずれも電波の受信を行う場合には、両方の素子が指向性の高い受信を行える。それは、アンテナ部2と機能素子3の少なくとも一部が身体収容部1aおよび身体4を挟んで対向しているため、アンテナ部2に対して、機能素子3側からの電波は身体4で吸収または減衰させられるからである。また、機能素子3に対して、アンテナ部2側からの電波は身体4で吸収または減衰させられるからである。
以上説明したように、本実施形態では、主に誘電体である身体4の作用で、アンテナ部2において指向性が高い電波の送受信を行うことができる。このような高指向性化のために、望まない方向から到来した電波のアンテナ部2への影響が小さく、また、アンテナ部2からの電波に起因する他部材への好ましくない影響も小さい。そのため、アンテナ部2を大型化することが可能である。それにより、高性能のウェアラブルアンテナ装置を構成することができる。そして、少なくとも一部が身体収容部1aを挟んでアンテナ部2と対向する機能素子3が、電波を反射、吸収、または遮断する素子であると、アンテナ部2の電波の送受信の指向性がさらに向上し、さらなる大型化および高性能化が図れる。一方、機能素子3がもう1つのアンテナ部として機能する素子である場合には、主に誘電体である身体4の作用で、アンテナ部2と同様に機能素子3も高指向性の電波の送受信が行え、大型化および高性能化が図れる。前述したように、アンテナ部2が送信を行う場合と受信を行う場合のいずれであっても、また、機能素子3が電波の反射、吸収、または遮断を行う場合ともう1つのアンテナ部として機能する場合のいずれであっても、本実施形態は指向性の向上に寄与する。また、身体4の周波数特性を予め考慮した上で、アンテナ部2およびそれに接続される電気系統の設計を行うことで、身体4を誘電体として有効に利用することに加えて、実際の使用条件に応じて適切な(要求される仕様通りの)性能を有するウェアラブルアンテナ装置を形成することが容易にできる。
なお、図1に示す例では、アンテナ部2と機能素子3のほぼ全体が、身体収容部1aを挟んで対向している。ただし、アンテナ部2と機能素子3のそれぞれの一部のみが身体収容部1aを挟んで対向する構成であってもよい。すなわち、アンテナ部が衣服の一部に取り付けられ、衣服の、少なくとも一部が身体収容部を挟んでアンテナ部と対向する位置に、機能素子3が配置されている構成であってもよい。そのような構成も、身体収容部1aに収容された身体4が電波を吸収または減衰することで少なくともアンテナ部2の電波の送受信の指向性の向上にある程度の効果が得られるため、本開示の範囲に含まれる。
本開示のウェアラブルアンテナ装置のより詳細な実施形態を以下に説明する。図2Aは本開示の第2の実施形態のウェアラブルアンテナ装置の展開図である。図2Bはそのウェアラブルアンテナ装置の衣服の前身頃の内側を示す正面図である。図2Cはそのウェアラブルアンテナ装置の衣服の後身頃の内側を示す正面図である。図3はそのウェアラブルアンテナ装置の分解図であり、図4はそのウェアラブルアンテナ装置のアンテナ部の一部の拡大正面図である。図5A、5Bはそのアンテナ部に取り付けられる給電部材の正面図および背面図である。
本実施形態において、ウェアラブルアンテナ装置は、前述した第1の実施形態と同様に、衣服1の一部に配置されたアンテナ部2と、衣服1の、少なくとも一部が身体収容部1aを挟んで対向する位置に配置された機能素子3とを有する。本実施形態では、ウェアラブルアンテナ装置において、衣服1としてベストが用いられている。そして、ベスト1の前身頃にアンテナ部2が配置され、後身頃に機能素子3が配置されている。より詳しくは、図3に示すように、ベスト1の前身頃の内側(身体4に近接する側)に面ファスナー5が取り付けられている。そして、図2A,2Bに示すように、アンテナ部2は、可撓性のあるシート状のベース7にスパイラルアンテナなどの平面型アンテナ素子8が形成されている。一例としては、布製や樹脂製の薄い絶縁性のベース7に、導電性の糸、布、インク、及び/又はフィルム等からなる螺旋状のスパイラルアンテナが形成されている。さらに、図2A,2Bでは省略されているが図3,4に示すように、ベース7の、ベスト1の面ファスナー5と対向する位置に、面ファスナー6が取り付けられている。面ファスナー6は、アンテナ素子8上を避けて形成されていてもよいが、アンテナ素子8上に重なるように形成されていてもよい。図3に示す面ファスナー5と面ファスナー6とを接合させることで、アンテナ部2をベスト1の前身頃の内側(身体4に近接する側)に装着することができる。一方、図2A,2C,3に示すように、ベスト1の後身頃の内側には、機能素子3が配置されている。アンテナ部2と機能素子3は同様な方法で形成することができ、例えば、導電性の糸、布、インク、フィルム等を用いて衣服1に直接形成することも、衣服1に間接的に取り付けることも可能である。一例としては、導電材のシートをベスト1の後身頃に貼り付けることや、導電性のインクをベスト1の後身頃に塗布することで、機能素子3を形成することができる。機能素子3は、図示されているように全面にわたって導電性材料が形成された構成であってもよく、また、導電性材料が例えばメッシュ状にパターニングされた構成であってもよく、導電性材料がその他の任意の形状に形成された構成であってもよい。
本実施形態では、図4に示すように、アンテナ素子8の一部(図示されている例ではスパイラルアンテナの最内周端)に、給電用スナップボタン9が設けられている。この給電用スナップボタン9には、図5A,5Bに示す給電部材14が取り付けられる。具体的には、給電用スナップボタン9に対応する給電用スナップボタン10を有するプリント基板11に同軸ケーブル12が接続され、さらに同軸ケーブル12がスペクトルアナライザーなどの電子機器13に接続されて、給電部材14が構成されている。この給電部材14の給電用スナップボタン10を、アンテナ部2の給電用スナップボタン9に嵌め込むことで、電子機器13をアンテナ素子8に接続する。それにより、アンテナ部2で受信した電波を電子機器13が解析したり、電子機器13からの指令に従ってアンテナ部2から必要な電波を放射したりすることができる。なお、機能素子3がもう1つのアンテナ部として用いられる素子である場合には、図示しないが、同様な給電用スナップボタンや給電部材を設けて、機能素子3用の給電機構を形成することができる。
本実施形態では、アンテナ部2および機能素子3はベスト1の内側(身体4に近接する側、裏面)に装着されており、外側(表面)に装着される場合に比べて、身体収容部1a内の身体に近接して位置している。また、本実施形態のベスト1は、腰部に位置するサイドベルト部1bに設けられた面ファスナー15を用いて、使用者の身体4に沿ってぴったり密着した状態に固定できる。これらの構成でアンテナ部2および機能素子3が身体4に密着して保持されると、アンテナ部2や機能素子3と、誘電体として機能する身体4との間に電波が回り込む隙間が生じない。すなわち、アンテナ部2と機能素子3とを電気的にできるだけ分離された状態に維持することができる。従って、アンテナ部2と機能素子3がそれぞれ独立して機能することができ、前述した指向性の向上等の効果を奏する信頼性が高い。また、アンテナ部2と機能素子3とが電波の回り込みで電気的に繋がってしまうことをあまり懸念することなく、アンテナ部2および機能素子3を大型化することができる。このことは、アンテナ部2と機能素子3の性能向上に大きく寄与する。ただし、アンテナ部2および機能素子3がベスト1の内側(身体側4、裏面)に装着される場合であっても、アンテナ素子8が身体4に直接接触して電気的に導通することがないように、図示しないシャツや布などで覆うようにする。なお、本実施形態において、アンテナ部2および機能素子3は、衣服としてのデザインや機能性を考慮して衣服(例えばベスト1)の外側(表面)に装着され得る。また、アンテナ部2および機能素子3は、身体4にあまり密着しない状態に保持される場合もあり得る。そのような場合であっても、本実施形態の構成は、前述したように電波の送受信の指向性の向上や、それに伴う効果を得るために有効である。
また、本実施形態では、衣服(ベスト)1の着用時の人体の前面側(前方、腹部側)にアンテナ部2が配置され、その反対側、すなわち背面側(後方、背中側)に機能素子3が配置されている。それにより、人体の前方、すなわちベスト1を着用した使用者の視線の先に指向性が集中するため、例えば違法な電波を受信した時にその発生源を探索する作業を行うことが、非常に容易である。
図6A〜6Cは、本実施形態の変形例を示す図である。この変形例では、アンテナ素子8が、円形や略円形の螺旋状ではなく四角形のスパイラルアンテナである。このように、様々な形状のアンテナ素子8を用いることができ、スパイラルアンテナ以外の様々な形態の平面型アンテナ素子を用いることもできる。その他の構成は図2A〜図5Bに示す構成と同様であるため説明を省略する。
図7A〜7Bは、本開示のウェアラブルアンテナ装置の第3の実施形態を示す図である。本実施形態では、機能素子3が、ベスト1の後方(背中側)のみならず、肩部の前面に至るまで大面積に形成されている。なお、図7B等の展開図では、便宜上、ベスト1の後身頃と前身頃とが分離されて示されているが、実際にはそれらは連続しており、後身頃の全面に位置する機能素子3と、前身頃の肩部に位置する機能素子3は繋がっている。この構成では、機能素子3が大型化することでその機能が向上する。従って、大面積の機能素子3がアンテナ部2の指向性のさらなる向上に寄与するとともに、機能素子3がもう1つのアンテナ部として機能する場合の機能素子3自体の性能向上も図れる。その他の構成は第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。そして、図7Cに示す変形例のように、本実施形態のアンテナ素子8も、四角形のスパイラルアンテナなど様々な形態の平面型アンテナ素子であってよい。
図8A〜8Bは、本開示のウェアラブルアンテナ装置の第4の実施形態を示す図である。本実施形態では、第3の実施形態と同様に、機能素子3がベスト1の後方(背中側)のみならず、肩部の前面に至るまで大面積に形成されている。さらに、本実施形態では、アンテナ部2が、面ファスナー5,6ではなくスナップボタン16,17を用いてベスト1に取り付けられている。この構成でも、アンテナ部2のベスト1への取り付けが容易に行える。そして、図8Cに示す変形例のように、本実施形態においても、四角形のスパイラルアンテナなど様々な形態の平面型アンテナ素子8を用いることができる。
図9A〜9Bは、本開示のウェアラブルアンテナ装置の第5の実施形態を示す図である。本実施形態では、第3,4の実施形態と同様に、機能素子3がベスト1の後方(背中側)のみならず、肩部の前面に至るまで大面積に形成されている。さらに、本実施形態では、アンテナ部2が、面ファスナー5,6やスナップボタン16,17ではなく、ファスナー18,19を用いてベスト1に取り付けられている。この構成でも、アンテナ部2のベスト1への取り付けが容易に行える。そして、図9Cに示す変形例のように、本実施形態においても、四角形のスパイラルアンテナなど様々な形態の平面型アンテナ素子8を用いることができる。
第1〜5の実施形態の面ファスナー5,6、スナップボタン16,17、及びファスナー18,19や、図示しないボタンなどの様々な衣料用着脱機構を用いて、アンテナ部2を衣服1に取り付けることができる。これらの衣料用着脱機構はいずれも、一般的に容易かつ低コストで入手でき、それらの取り付け作業も、それらを用いたアンテナ部2の着脱作業も極めて容易に行える。具体的にどのような着脱機構を用いるかは、使用者が任意に決定することができる。また、機能素子3も、同様な衣料用着脱機構を用いて衣服1に取り付けてもよい。
図10A〜10Bは、本開示のウェアラブルアンテナ装置の第6の実施形態を示す図である。本実施形態では、衣服1としてベストではなくオーバーコートを用いており、そのオーバーコート1の後部(背中側)の内側に、スナップボタン20を用いてアンテナ部2が取り付けられている。この構成では、給電部材14およびそれに接続される電子機器(図10A,10Bでは省略)を前方に露出させずに保持することができる。そして前部(腹部側)には機能素子が設けられていてよい。このように、衣服1のデザインや機能性に応じて、アンテナ部2の位置を変更することができる。また、第2〜5の実施形態のようなベストや第6の実施形態のようなオーバーコートに限られず、様々な衣服を用いて本開示のウェアラブルアンテナ装置を構成することができる。そして、その衣服のデザインや機能に応じて、腹部、胸部、肩部、背中部、腰部、臀部、腕部、脚部、首部、頭部、指部など身体のいかなる部位を誘電体として利用して、本開示のウェアラブルアンテナ装置を構成してもよい。すなわち、身体4の如何なる部分を挟んでアンテナ部2と機能素子3の少なくとも一部が対向する構成であっても、前述した本開示の効果(例えばアンテナ部2の指向性の向上など)を発揮することができる。
図11に模式的に示す本開示のウェアラブルアンテナ装置の第7の実施形態は、機能素子3の一部のみが、身体収容部1aを挟んでアンテナ部2と対向する構成である。このような構成であっても、前述した本開示の効果(例えばアンテナ部の指向性の向上など)がある程度発揮できる。また、本実施形態では、機能素子3に電波吸収体21が設けられている。この構成は、機能素子3が電波を吸収する機能をさらに向上させ、必要とされる仕様に応じたウェアラブルアンテナ装置を構成することが容易にできる。
本開示では、アンテナ部2と機能素子3の間に、身体の一部を収容する身体収容部1aが配置されており、身体収容部1aに収容される身体4が特定の周波数特性を有する誘電体として機能する。本開示では、この身体4の誘電体としての機能、すなわち身体4の主要成分である水分で電波を吸収または減衰させることを積極的に利用して、ウェアラブルアンテナ装置の所望の性能が得られるように設計される。また、身体4の誘電体としての機能で、アンテナ部2の電波の受信および送信の指向性が向上し、それにより、例えば電波監視用に用いられるウェアラブルアンテナ装置として良好な機能および性能が実現する。
なお、本開示では、前述した第1〜7の実施形態の構成の一部を適宜に組み合わせた構成にすることも可能である。
以上、実施の形態を参照して本開示を説明したが、本開示は上記によって限定されるものではない。本開示の構成や詳細には、本開示のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2017年5月2日に出願された日本出願特願2017−091928を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1 衣服
1a 身体収容部
1b サイドベルト部
2 アンテナ部
3 機能素子
4 身体
5,6 面ファスナー
7 ベース
8 アンテナ素子
15 面ファスナー(衣料用着脱機構)
16,17 スナップボタン(衣料用着脱機構)
18,19 ファスナー(衣料用着脱機構)
20 スナップボタン(衣料用着脱機構)
21 電波吸収体

Claims (7)

  1. 身体の一部を収容する身体収容部を有する衣服の一部に取り付けられているアンテナ部と、前記衣服の、少なくとも一部が前記身体収容部を挟んで前記アンテナ部と対向する位置にある機能素子と、を含み、前記機能素子は、電波の反射と遮蔽と吸収の少なくとも1つを行う素子である、ウェアラブルアンテナ装置。
  2. 前記アンテナ部と前記機能素子のいずれか一方は前記衣服の前面側に配置されており、他方は前記衣服の背面側に配置されている、請求項1に記載のウェアラブルアンテナ装置。
  3. 前記アンテナ部と前記機能素子は、前記衣服の身体に近接する側である内側に配置されている、請求項1または2に記載のウェアラブルアンテナ装置。
  4. 前記アンテナ部と前記機能素子は、前記身体収容部に収容されている身体に密着するように配置されている、請求項1から3のいずれか1項に記載のウェアラブルアンテナ装置。
  5. 前記アンテナ部と前記機能素子は、導電性の糸、布、インク、及びフィルムの少なくとも1つを含み、可撓性を有している、請求項1から4のいずれか1項に記載のウェアラブルアンテナ装置。
  6. 前記アンテナ部と前記機能素子のいずれか一方または両方を前記衣服に取り付けるための衣料用着脱機構を有し、前記衣料用着脱機構は、面ファスナー、ファスナー、ボタン、及びスナップボタンの少なくとも1つを含む、請求項1から5のいずれか1項に記載のウェアラブルアンテナ装置。
  7. 記機能素子には電波吸収体が設けられている、請求項1から6のいずれか1項に記載のウェアラブルアンテナ装置。
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