JP6792244B2 - 位置検知装置 - Google Patents
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そこで、認知症高齢者や幼児に発信装置を携帯させ、居場所を特定できる位置検知システムが開発されている。
特許文献2には、小型通信機用の電源として有用な回路基板フィルム上に電子部品を面実装することが記載されている。
特許文献3には、フレキシブルな絶縁材料で製造された基板上にRFIDタグの集積回路にアンテナの導電性パターンを接続し、電池用のスペーサと一体化したRFIDタグが記載されている。
そこで、特許文献2、3に示されるようなフレキシブル性のある基板を用いた通信装置を見守り対象者に貼付することも考えられる。しかし、これらの通信装置では、基板上にICチップ、電池要素、アンテナを個別に実装し、電池要素と電気的な接続を行う必要がある。
また、介護者自身が通信装置からの電波を減衰させてしまうため、特に2.45GHz帯以上の周波数を用いるBLE等では、受信装置との位置関係によって受信精度が大きく悪化するため、正確な位置特定が不可能になる可能性もある。
さらに、フレキシブル性のある基板では、見守り対象者の身体の動きに応じて負荷を受け、折り曲げが繰り返し発生するため、機械的に脆弱な電池要素との接続点が折り曲げ疲労により断裂し、通信要素としての機能が喪失されるケースも予想される。
しかも、人体による無線の減衰を最小限にとどめることができるので、確実な位置検知が可能となる。
フレキシブルシート状電池は、電極(正極、負極)、セパレータ、電解液、そして、これらを内包する包装材から構成されている。
電池容量は、電極膜厚に比例するが、所定の日数だけ連続稼働ができる電池寿命を確保した上で、衣類などに貼付しやすく、しかも、違和感を与えないようにする必要がある。
一方、後述するように、フレキシブルシート状電池の表面には、必要な送受信性能を発揮する大きさのアンテナを形成することができ、しかも、人体による減衰を低減するため、アンテナの周辺にある程度の面積を確保しなければならない。
このような観点をバランスさせて、フレキシブルシート状電池の形状、縦、横、厚さを選定する。
このフレキシブルシート状電池によれば、受信半径10mとして、おおよそ45日にわたり、後述するチップにより、位置検出の電波の発信が可能となる。
なお、フレキシブルシート状電池としては、充電可能な二次電池を含め、種々のものを採用することができ、要は、十分なフレキシブル性と、位置検知装置として使用するための十分な電池容量を有するものであればよい。
なお、フレキシブルシート状電池の包装材としては、例示されている樹脂ラミネートアルミパックのほか、所要のフレキシブル性と電波反射特性を備えているものであれば、他の包装材を使用してもよい。
こうしたチップとして、BLE(Bluetooth(登録商標)Low Energy)モジュールは縦横数mm程度と小型であり、電波法上利用しやすい2.45GHzという帯域の電波を送信することから、本実施例では、位置検出用電波を送受信するチップとして採用している。
しかし、フレキシブルシート状電池への搭載性に優れ、柔軟性を大きく損なわないものであれば他のモジュールを採用してもよい。
なお、BLEモジュールを、フレキシブルシート状電池に搭載する際は、電極パッドの位置に合わせて、導電性接着剤や、低融点合金含有のソルダーペーストをフレキシブルシート状電池の包装材表面に印刷し、BLEモジュールを装着後、150℃程度に加熱し、電気的に接合してもよいし、異方導電性フィルム等を用い加熱圧着を行ってもよい。
その際、導電性接着剤やソルダーペーストはある程度粘着性を備えているため、仮固定することも可能である。
そこで、本実施例では、柔軟で十分な機械的強度を有する導電ペーストとして、大研化学製 CA−T31を採用し、位置検出用電波を送受信するチップの搭載に先立って、スクリーン印刷によりフレキシブルシート状電池の包装材表面に予めアンテナを形成する。
ただし、バインダ樹脂を減らすと機械的強度が低減するため、必要な送受信性能、アンテナの面積、強度をバランスさせて、バインダ樹脂の配合や層の厚さを決定する。本実施例の場合、大研化学製 CA−T31の層の厚さはおおよそ10μ程度とした。
なお、スクリーン印刷に代えてインクジェット印刷を採用すると、パターン精度がやや改善するものの、コストが比較的高くなる傾向がある。
また、十分な送受信性能、機械的強度、柔軟性を有するものであれば、金属箔、導電性テープ等を包装材表面に貼付することによりアンテナを形成してもよい。
後述するように、フレキシブルシート状電池の包装材として用いる樹脂ラミネートアルミパック1は、プリンタされたアンテナ2を介してBLEモジュールから発信される電波を反射する特性を有している。
このため、図3右側のように、フレキシブルシート状電池がアンテナ2の形成領域と同程度の大きさの場合や、アンテナ2をフレキシブルシート状電池の包装材の端部に配置すると、電波の一部が人体と干渉して減衰するため、シールド特性が悪化する。また、人体に装着した際、フレキシブルシート状電池の屈曲が大きい箇所では、アンテナ用印刷配線が断裂する可能もある。
また、人体への装着性に関わるフレキシブル性と、人体での電波減衰、シールド特性のバランスの観点から、アンテナとデバイスの各辺の長さの比は、1.5:2.0〜1.5:15程度が望ましい。厚みは0.2〜2.0mm程度である。
本実施例の場合、アンテナを一辺15mmの正方形内に形成し、フレキシブルシート状電池は、人体への装着性も加味して、縦、横2〜15cm程度とした。
本実施例では発明では衣服との接合部として、日東電工製強力両面粘着材 Hyperjoint(登録商標)、封止フィルムとして3M社製柔軟フィルム テガダーム(登録商標)を用いた。
そのため、1辺が35mmの平方形としたフレキシブルシート状電池で、外周部分に大きな曲げが発生する場合には、BLEモジュールは外周から5mm以上離れた円周内に装着し、アンテナについても、外周から5mm以上離れた箇所に形成するのが好ましい。
実際に製作した位置検知装置を図4に示す。3はBLEモジュール、4はM導電性接着材テープ9703により形成した配線、5はフレキシブルシート状電池の陽極、6はフレキシブルシート状電池の陰極である。なお、樹脂ラミネートアルミパック1の厚さは、113μとした。
比較対象としては、単純にPETフィルム上にアンテナを形成し、フィルム背面に導電性インクをベタ塗り(100μ厚)したものとし、横軸はピーク周波数で規格化している。実施例ではアンテナからの反射が小さくなっており、アンテナの背面の構造体を改善したことによって、人体との干渉が抑制されているため、外部により多くの電波を放射できていることが分かる。
2・・・アンテナ
3・・・BLEモジュール
4・・・配線
5・・・フレキシブルシート状電池の陽極
6・・・フレキシブルシート状電池の陰極
Claims (4)
- 電波反射特性を有する包装材により被覆されたフレキシブルシート状電池を基板として、包装材表面に送信用チップを実装し、
前記包装材表面の内方において屈曲性を有するアンテナを形成し、
前記フレキシブルシート状電池の電極と前記送信用チップ、及び、前記送信用チップと前記アンテナを、屈曲性を有する配線により電気的に接続し、
前記包装材の裏面を人体側装着面としたことを特徴とする位置検知装置。 - 前記包装材が樹脂ラミネートアルミパックであることを特徴とする請求項1に記載された位置検知装置。
- 前記アンテナが、前記包装材の表面にプリントされた導電性ペーストであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された位置検知装置。
- 電気配線が導電性接着材テープであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載された位置検知装置。
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