JPH1025672A - 転写方法 - Google Patents

転写方法

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JPH1025672A
JPH1025672A JP8201052A JP20105296A JPH1025672A JP H1025672 A JPH1025672 A JP H1025672A JP 8201052 A JP8201052 A JP 8201052A JP 20105296 A JP20105296 A JP 20105296A JP H1025672 A JPH1025672 A JP H1025672A
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cloth
ink
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JP8201052A
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English (en)
Inventor
Kenichi Moriya
研一 森屋
Mifune Hirose
みふね 広瀬
Hiroko Nishioka
裕子 西岡
Masahiko Hikuma
昌彦 日隈
Mamoru Sakaki
守 坂木
Masato Katayama
正人 片山
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望の画像を記録したインクジェット記録用
転写媒体を利用し、高濃度で鮮明性の高い転写画像を布
帛上に形成し得、転写層の布帛への密着性や転写性がよ
く、布帛上の転写画像が高い堅牢性を有し、更に、転写
位置及び転写する向きにズレ等が生じない正確な画像形
成が行え、家庭等でも簡単に布帛に所望の画像を転写す
ることの出来る転写方法の提供。 【解決手段】 少なくとも基材と転写層とを有するイン
クジェット記録用転写媒体を用いて転写層にインクジェ
ット記録を行って画像を形成した後、該画像が形成され
ている転写層側に布帛を積層し、転写層が設けられてい
ない基材面側より加熱及び加圧して転写層と布帛とを仮
接着させた後、布帛側より更に加熱及び加圧して転写層
を布帛側に転写して布帛上に画像を形成する転写方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基材と転写層とを
有するインクジェット記録用転写媒体を用いて布帛上に
転写画像の形成を行う転写方法に関する。更に詳しく
は、インクジェット記録方法により画像が形成されたイ
ンクジェット記録用転写媒体を布帛に重ね合わせ、転写
層が設けられていない基材面側より加熱及び加圧して転
写層と布帛とを仮接着させた後、布帛側より更に加熱及
び加圧して転写層を布帛側に転写して画像を形成する転
写方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、種々のイン
ク吐出方式、例えば、静電吸引方式、圧電素子を用いて
インクに機械的振動又は変位を与える方式、インクを加
熱して発泡させてその圧力を利用する方式等により、イ
ンクの小滴をノズルから発生及び飛翔させて、それらの
一部もしくは全部を被記録媒体上に付着させて記録を行
うものであり、騒音の発生が少なく、高速印字及び簡易
にカラー印字の行える記録方式として注目されている。
【0003】近年、この様な手軽にカラー印字が行える
インクジェットプリンタが普及したことにより、これを
利用して様々なメディア、特に布帛へカラープリントを
行うことへの要求が高まっている。中でも、転写媒体を
利用したプリント方法は、メディア側の形態を選ばない
こと、つまり、直接プリンタでプリントすることが不可
能なメディアへも画像形成が行えることから、縫製を施
した後の布帛や、大判の布帛等へのプリントが可能とな
る点で非常に有効である。
【0004】インクジェット技術を利用した転写媒体を
用いたものとしては、透明フィルムへの画像記録方法が
特開昭58−215392号公報で提案されている。こ
の方法は、塗布剤が塗布された無色透明の台紙にインク
ジェット記録方法により画像を形成した後、これを用い
て透明のフィルムに画像を熱転写する熱転写方法であ
る。従って、この方法は、フィルムを熱溶融することに
よって被転写媒体上に画像を転写する方法である為、熱
溶融性のない被転写媒体に対しては適用することが出来
ない。又、特開平2−295787号公報には、基材上
に膨張層を設け、この膨張層側に画像を形成し、基材側
から加熱して画像を布帛に転写させる方法、及びこれに
用いる転写媒体が提案されている。しかし、この提案に
おいては、画像形成に使用できる染料が昇華性染料であ
る為、被転写媒体が綿等の天然繊維である場合には適用
することが出来ない。更に、特開昭62−140879
号公報には、通液性と融着性を有する表層とインク保持
層とを有する転写媒体に画像を形成した後、表層側を被
転写媒体に融着させる画像形成方法及び被記録材が開示
されている。この方法によると、布帛への転写が可能な
ものの、主に水溶性高分子からなるインク保持層に画像
を形成するものである為、布帛へ転写された転写画像
は、水等に対する耐性に乏しいという問題がある。
【0005】又、本発明と目的は異なるが、特開昭62
−170383号公報には、本発明と類似の構成の被記
録材が提案されている。該被記録材は、基材上に熱可塑
性樹脂微粒子と高分子結着剤とからなる多孔性のインク
吸収層を設けたものであり、プリント後に加熱すること
によって熱可塑性微粒子を被膜透明化して耐候性の高い
印字物を得ている。しかしながら、この被記録材を、布
帛に対する中間転写媒体として用いたとしても、インク
吸収層と基材との密着性が高い為、加熱してもインク吸
収層が布帛側に転写されにくく、良好な画像を得ること
は出来ない。
【0006】
【発明が解決しようとしている課題】布帛に画像を形成
する為の、インクジェット記録技術を利用した布帛への
転写方法に対する解決課題としては上記した様に種々の
ものがあるが、特に、以下の項目が挙げられる。 1)インクジェットによる記録画像の品位 先ず、布帛上に高濃度で鮮明な転写画像を得る為には、
転写媒体上に形成される画像を高品位なものとする必要
がある。従って、転写の際に使用するインクジェット記
録用転写媒体が、インクの受容が速やかであること、イ
ンクの吸収能が高いこと、転写媒体上に形成されたイン
クのドット径が必要以上に大きくならないこと、インク
ドットの光学濃度が高くドットの周辺がボケないこと、
インクドットの形状が真円に近いこと等の性能を備えた
ものであることが要求される。
【0007】2)布帛に対する転写性 転写後に布帛上に高濃度の画像を得るためには、転写媒
体上に形成されている画像を効率よく布帛へと転写する
為に、転写製を向上させる必要がある。更に、一般に布
帛はかなりの伸縮性を有する為、転写した場合に、これ
に適応した画像形成層(転写層)を形成することが要求
される。
【0008】3)転写画像の堅牢性 布帛上に形成された転写後の画像に対して要求される性
能としては、耐洗濯、耐汗等の堅牢性がある。特に、汎
用のインクジェットプリンタを用いて画像を形成する場
合には、様々な種類を有する繊維に対し、個々の種類に
最適な色材を選択するといったことは出来ない。従っ
て、本来はその繊維に対して染着性を有さない色材を用
いた場合であったとしても、布帛上の転写画像が水や汗
で濡れた場合に色材が流れ出すことがない様に、色材を
布帛上へ強く定着し得ることが要求される。
【0009】4)転写位置及び方向の正確性 インクジェット記録方法によって転写媒体の転写層に形
成された画像を布帛に転写する場合に、転写後の布帛上
の画像の位置及び向き等が自らが望む場所に正確に転写
されることが要求される。
【0010】従って、本発明の目的は、インクジェット
記録方法により画像を記録したインクジェット記録用転
写媒体を利用して、布帛上に満足のいく画像を形成し得
る転写方法を提供することであり、特に、高濃度で鮮明
性の高い転写画像を布帛上に形成し得、転写層の布帛へ
の密着性、転写性がよく、布帛上に転写された後の転写
画像が高い堅牢性を有し、更に、転写画像の布帛上の転
写位置及び転写する向きにズレ等が生じない正確な画像
形成を行うことが可能な、家庭等でも簡単に布帛に所望
の画像を転写することの出来る転写方法を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下の本発
明により達成される。即ち、本発明は、少なくとも基材
と転写層とを有するインクジェット記録用転写媒体を用
いて転写層にインクジェット記録を行って画像を形成し
た後、該画像が形成されている転写層側に布帛を積層
し、転写層が設けられていない基材面側より加熱及び加
圧して転写層と布帛とを仮接着させた後、布帛側より更
に加熱及び加圧して転写層を布帛側に転写して布帛上に
画像を形成することを特徴とする転写方法、更に好まし
くは、インクジェット記録用転写媒体の転写層を布帛に
転写する過程中に、転写層への液体の付与が行われる転
写方法である。
【0012】上記の構成を有する本発明の転写方法で
は、転写する際に初めに布帛側から加熱及び加圧をする
のではなく、先ず、転写層が設けられていない基材面側
より加熱及び加圧して、転写層を布帛上に仮接着するこ
とによって、転写する画像の位置及び向き等の調節を可
能とし、自らが望む布帛上の場所への正確な転写を可能
とする。更に、仮接着後に行う接着操作を布帛側より行
うことで、転写層が設けられていない基材面側から加熱
及び加圧するのに比べて、転写層への熱のかかり方を均
一に出来、転写層から布帛への転写性が良好となって、
鮮明な転写画像が得られる。
【0013】更に、本発明の転写方法では、インクジェ
ット記録用転写媒体の転写層を布帛に転写する過程中
に、転写層への液体の付与を行うことによって、更に転
写性を良好なものとし、より鮮明な転写画像を得ること
を可能とする。確かな理由は明らかではないが、液体が
転写層中に浸透している状態で熱をかけることにより、
転写層と基材との密着度が低下して剥離し易い状態とな
る為、転写性が向上するのではないかと考えられる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、発明の実施の形態を挙げ
て、本発明をより詳細に説明する。本発明の転写方法
は、少なくとも基材と転写層とを有するインクジェット
記録用転写媒体を用いて転写層にインクジェット記録を
行って画像を形成した後、該画像が形成されている転写
層側に布帛を積層し、転写層が設けられていない基材面
側より加熱及び加圧して転写層と布帛とを仮接着させた
後、布帛側より更に加熱及び加圧して転写層を布帛側に
転写して布帛上に画像を形成することを特徴とする。
【0015】先ず、本発明の転写方法は、第1段階とし
て、転写媒体上に高品位な画像を形成し得るインクジェ
ット記録用転写媒体を用い、インクジェット記録方法に
よって画像を形成して転写層に色材を保持させる。次
に、この画像が形成されている転写層を布帛に重ね合わ
せ、転写媒体の転写層が設けられていない基材面側より
加熱及び加圧し、転写層と布帛とを仮接着する。本発明
の転写方法では、この様に、最初に布帛側から加熱及び
加圧をするのではなく、転写層と布帛とを仮接着するこ
とによって、画像の形成場所の微妙な位置決めを行うこ
とが可能となり、布帛上に転写される画像の位置及び向
き等を布帛上の所望の場所にすることが出来、正確な転
写が可能となる。
【0016】次に、上記の様にして正確な布帛上の転写
位置に転写媒体を置いた後、転写の最終段階として、布
帛側より加熱及び加圧して、転写層を布帛側に完全に転
写して布帛上に転写画像を形成する。本発明の転写方法
では、この様に、布帛側より加熱及び加圧を行うことで
転写層への熱のかかり方を均一にすることが出来、転写
層から布帛への転写性が良好となって鮮明な転写画像の
形成が可能となる。
【0017】本発明の転写方法において、上記した転写
層と布帛とを仮接着する際の基材側からの加熱及び加圧
の方法、及び最終的に布帛に転写する場合の布帛側から
の加熱及び加圧の手段としては、例えば、工業的或いは
商業的に通常使用されているプレス機や家庭用のアイロ
ンを使用することが出来る。本発明の転写方法によれ
ば、特に、家庭で汎用のインクジェット記録装置を使用
して転写媒体に所望の画像を形成し、得られた画像を、
市販されている家庭用のスチームアイロン等でTシャツ
等の布帛の表面に容易に転写することが出来る。仮接着
の温度及び圧力としては、転写層と布帛とが一部で接着
される程度であれば充分である。最終的に布帛側から加
熱して転写する温度としては、布帛の種類によって異な
るが、綿製品については180〜230℃程度の中温〜
高温、合成繊維については、100〜180℃程度の中
温で行うのが好ましい。圧力としては、適宜に体重をか
けるか、熱と共に加圧されるプレス機によるのが好まし
い。
【0018】更に本発明の転写方法では、インクジェッ
ト記録用転写媒体の転写層を布帛に転写する過程中に、
転写層への液体の付与を行うことが好ましい。この様
に、転写の際に転写層に液体を付与させると、前記した
様に、確かな理由は明らかではないが、液体が転写層中
に浸透された状態となり、この状態で熱をかけると、転
写層と基材との密着度が低下して剥離し易い状態となっ
て転写性が向上し、より鮮明な転写画像が得られるもの
と考えられる。
【0019】本発明においては、インクジェット記録用
転写媒体の転写層を布帛に転写する過程中に、転写層中
に液体が浸透された状態となる様に液体の付与が行われ
れば、いずれの段階で液体の付与を行ってもよい。具体
的には、例えば、以下に挙げる3つの段階で転写層に液
体を付与するのが好ましい。 転写層と布帛とを仮接着させた後に、液体を転写層
に噴霧して、或いは転写層に液体を噴霧しながら転写層
への液体の付与を行う。 インクジェット記録用転写媒体の転写層に画像を形
成した後に、該インクジェット記録用転写媒体の転写層
を有する面側に液体を噴霧することによって転写層への
液体の付与を行う。 インクジェット記録用転写媒体の転写層に画像を形
成した後に、該インクジェット記録用転写媒体の転写層
を有する面側に液体を噴霧し、更に、転写層と布帛とを
仮接着させた後に、液体を転写層に噴霧して、或いは転
写層に液体を噴霧しながら転写層への液体の付与を行
う。 これらの中でも、の方法は、転写層と布帛とを仮接着
した後に液体を付与するものである為、転写層の構成材
料に関わらず、液体を付与した際に画像の乱れが生じる
恐れがない為、より好ましい。
【0020】上記した様な段階で転写層に付与する液体
としては、安全性及び容易性の点から水を使用するのが
好ましい。又、画像転写後の堅牢性を高める目的で、カ
チオン性物質等の色材定着剤を水に加えて使用してもよ
い。これらの液体を付与する方法としては、転写層の特
に画像が形成されている領域に均一に液体が付与される
ものであれば、いずれの方法でもよい。例えば、各種霧
吹きによる方法やスチームアイロンのスチームによる方
法等が挙げられる。又、液体の付与量としては、25g
/m2程度とするのが好ましい。あまり少な過ぎると、
液体を付与した効果が見られないし、多過ぎると色材が
流れ出す恐れがある為、好ましくない。
【0021】次に、本発明の転写方法で好ましく使用す
るインクジェット記録用転写媒体について説明する。本
発明で使用する転写媒体としては、少なくとも基材とそ
の上に転写層が形成されたものを使用する。必要に応じ
て、転写層と基材との間の離型性を向上させる為に、基
材の上に離型層が形成されているものを使用してもよ
い。本発明においては、本発明の目的である鮮明で且つ
高い堅牢性を有する転写画像を得るために、以下のよう
な構成の転写媒体を用いることが好ましい。
【0022】本発明において、インクジェット記録用転
写媒体の転写層は、第1に、インクジェット記録用のイ
ンクを吸収して高品位の画像を形成し、保持する機能
と、第2に、布帛に接着して布帛上に転写されることを
可能とする機能と、第3に、布帛上に転写された後に、
転写層内にある色材を布帛上に強固に定着させる機能と
を併せ持つことが要求される。これらの機能は、熱可塑
性樹脂微粒子及び高分子結着剤を含む転写層により持た
せることができる。即ち、布帛上に転写画像を形成する
前においては熱可塑性樹脂微粒子を被膜化せず、微粒子
としての形状を残したまま転写層を形成することによっ
て、多数の熱可塑性樹脂微粒子により生じる空隙を転写
層内に確保させる。この結果、本発明の転写媒体の転写
層は高いインク吸収性を保つことになり、該転写層にイ
ンクジェット記録方法によって高品位画像を形成するこ
とが可能となる。
【0023】本発明においては、上記の様なインクジェ
ット記録用転写媒体の転写層に所望の画像を形成した
後、転写層を布帛に重ね合わせ、転写層が設けられてい
ない基材面側より加熱及び加圧し、転写層と布帛とを仮
接着させた後、布帛側より加熱及び加圧し転写層を布帛
側に転写して画像を形成する。この時、熱可塑性微粒子
が溶融して布帛と接着することにより転写され、更に熱
可塑性微粒子が被膜化することで、布帛上に色材が固着
する。又、布帛に転写した際、熱溶融粘度が低い熱可塑
性微粒子を用いることにより転写層が布帛の繊維間に入
り込み、繊維の周囲を取り囲むため、布帛が伸縮しても
下地の繊維の色が見えることなく、転写画像に影響を与
えずにきれいな転写画像を得ることができる。又、本発
明においては、画像が形成された転写層に、液体を付与
し、液体を転写層中に浸透させることによって、転写層
の剥離性が増し、布帛への転写性が向上してよりきれい
な転写画像を得ることが可能となる。
【0024】この際に用いられる熱可塑性樹脂微粒子と
しては、熱可塑性樹脂からなる微粒子であれば、いずれ
も使用することができるが、例えば、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアセター
ル、ポリメタクリル酸エステル、ポリアクリル酸エステ
ル、ポリエーテル、ポリエステル、ポリカーボネート、
セルロース系樹脂、ポリアクリロニトリル、ナイロン、
ポリイミド、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリスチレン、チオコール、ポリスルフォ
ン、ポリウレタン、その他これらの樹脂の共重合物等が
挙げられる。中でも、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ナイロン、ポリウレ
タン等がより好ましく用いられる。又、これらの材料か
ら適宜に選択して2種以上を混合して形成した微粒子を
使用してもよいし、或いは2種以上の微粒子を混合して
使用してもよい。
【0025】本発明で使用する熱可塑性樹脂微粒子の粒
径は、転写層のインク吸収性及び画像の鮮明性の点か
ら、0.05〜100μmの範囲が好ましく、より好ま
しくは0.2〜50μm、更に好ましくは5〜20μm
の範囲である。粒径が0.05μmより小さい場合は、
粒子間の空隙が小さくなり過ぎて充分なインク吸収性が
得られない。更に、粒子が小さ過ぎると転写層表面の平
滑性が高くなって微粒子が布帛の繊維間に入り込みにく
くなり、布帛上に転写された転写画像が布帛表面で均一
な連続被膜として形成され易くなってしまい、転写画像
が剥がれ易くなったり、布帛が伸縮した際に転写層にひ
び割れが生じて下地の繊維が見えてしまったりする等の
問題が生じる為、好ましくない。一方、熱可塑性樹脂微
粒子の粒径が100μmよりも大きくなると、画像の解
像度が低くなってしまい鮮明な画像が得られない。
【0026】更に、本発明で使用する熱可塑性樹脂微粒
子材料としては、インクジェット記録用転写媒体の転写
層に汎用のインクジェットプリンタを用いて形成した画
像を、家庭等で手軽に布帛上に転写して転写画像を形成
できる様に、家庭用のアイロン等で充分に溶融し得る非
水溶性の熱可塑性樹脂微粒子を用いるのが好ましい。こ
の点を考慮すると、本発明において用いる熱可塑性樹脂
微粒子材料としては、融点が70〜200℃の範囲のも
の、より好ましくは80〜180℃、更に好ましくは1
00〜150℃程度の範囲のものを使用する。即ち、7
0℃よりも融点が低い熱可塑性樹脂微粒子を用いると、
物流時又は保管時の条件によっては、転写層中の熱可塑
性樹脂微粒子が連続被膜化を起こしてしまい、インク吸
収性に劣ってしまい転写層としての機能が損なわれる恐
れがある。一方、融点が200℃よりも高い熱可塑性樹
脂微粒子を用いた場合は、布帛上等に転写する際に高い
エネルギーが必要となり、家庭用のアイロン等で手軽に
布帛上に転写画像を形成することが困難となる。
【0027】更に、転写後の転写画像の布帛への密着性
を考慮した場合には、熱可塑性樹脂微粒子材料として、
熱溶融粘度の低いものを用いるのが好ましい。即ち、熱
溶融粘度の高い熱可塑性樹脂微粒子を用いると、転写層
と布帛との密着性が悪くなる為、被膜化した転写層が剥
がれ易くなってしまうが、熱溶融粘度の低い材料を用い
れば、転写時に転写層中の熱可塑性樹脂微粒子が布帛の
繊維間に入り込み易くなり、布帛を伸縮させても下地の
繊維の色が見えることのない良好な転写画像が得られ
る。更に、転写画像形成後の布帛の風合いをできるだけ
損ねない為には、熱可塑性樹脂微粒子材料として、加熱
及び加圧して被膜化した後に形成される被膜が柔軟性が
高いものとなる様な材料を用いるのが好ましい。
【0028】次に、本発明のインクジェット記録用転写
媒体の転写層を形成する際に用いるもう一つの構成成分
である高分子結着剤について説明する。本発明では高分
子結着剤として、熱可塑性樹脂を使用する。ここでいう
熱可塑性樹脂とは、加熱により軟化、流動性を示す樹脂
(一般には、線状の高分子化合物)に加えて、加熱によ
り多少の柔軟性又は粘着性を示すものであれば、3次元
架橋されたものも含まれる。先に述べた様に、高分子結
着剤として水溶性の熱可塑性樹脂(水溶性樹脂)を用い
た場合には、上記の熱可塑性樹脂微粒子によって達成さ
れる転写層のインク吸収性を損なうことなく、色材の発
色性を向上させる効果が得られる。一方、高分子結着剤
として非水溶性の熱可塑性樹脂(非水溶性樹脂)を用い
た場合には、水に対する溶解性が低い為、布帛に形成さ
れた転写画像の耐水性の向上に優れた効果が得られる。
【0029】本発明で高分子結着剤として使用する水溶
性樹脂としては、インク吸収性を有し、インク中の色材
の発色に悪影響を与えないものならば、従来公知の材料
がいずれも使用することができる。具体的には例えば、
ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、ポリアクリルアミド、ポリアク
リル酸、ポリビニルピロリドン、水溶性アルキッド樹
脂、ポリビニルエーテル、マレイン酸共重合体、ポリエ
チレンイミン、水溶性ポリウレタン等の合成高分子;ビ
スコース、メチルセルロース、エチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース
等のセルロースや、可溶化デンプン、カルボキシルデン
プン、ブリティッシュゴム、ジアルデヒドデンプン、デ
キストリン、カチオンデンプン等のデンプン質の半合成
高分子;コーンスターチ、小麦デンプン、かんしょデン
プン等のデンプンや、ふのり、寒天、アルギン酸ソーダ
等の海草、アラビアゴム、トラガカントゴム、トロロア
オイ、コンニャク等の植物粘質物、にかわ、カゼイン、
ゼラチン、卵白、血漿タンパク等の動物性タンパク、プ
ルラン、デキストラン等の発酵粘質物等の天然高分子;
等が挙げられる。中でも、鹸化度75〜95%の部分鹸
化ポリビニルアルコール、及びポリヒドロキシエチルセ
ルロース等のセルロース類等は、インク吸収性が高く、
又、色材の発色性がよい為、本発明で好ましく用いられ
る。
【0030】本発明のインクジェット記録用転写媒体に
おける転写層を構成する材料の組成としては、高分子結
着剤として上記の様な水溶性樹脂を用いた場合には、先
に述べた熱可塑性樹脂微粒子と水溶性樹脂との混合比
が、重量基準で熱可塑性樹脂微粒子/水溶性樹脂=1/
5〜50/1の範囲であることが好ましく、より好まし
くは1/5〜20/1の範囲、更に好ましくは1/2〜
15/1の範囲である。1/5よりも水溶性樹脂の量が
多いと、転写層中の水溶性樹脂の比率が高くなり過ぎ、
転写された転写画像の耐洗濯及び耐汗等の堅牢性が劣っ
てしまい好ましくない。一方、50/1よりも高分子結
着剤である水溶性樹脂の量が少ないと、熱可塑性樹脂微
粒子同士又は微粒子と離型層との接着が充分でなくな
り、基材上に充分な強度をもつ転写層を形成することが
出来なくなり、好ましくない。
【0031】更に、本発明において、高分子結着剤とし
てに上記の様な水溶性樹脂を使用する場合には、転写層
中に水溶性樹脂の架橋剤を含有させておくと、水溶性樹
脂を耐水化することが出来、堅牢性の向上した発色性の
よい鮮明な転写画像を形成することが可能となる。
【0032】転写層中に含有させる架橋剤は、転写する
前には水溶性樹脂と作用しない態様で添加してもよい
し、又、水溶性樹脂のインク吸収性及び熱可塑性を損な
わない範囲内で一部作用させた状態で添加してもよい。
先にも述べたが、被膜の形成性能が高い、結着剤として
の機能に優れる水溶性樹脂を用いる場合には画像を形成
する前に架橋を行っておく必要はないが、被膜の形成性
能が低い水溶性樹脂を用いる場合には、転写層の膜強度
を高めるためにも、インク吸収性や熱可塑性を損なわな
い範囲内で一部架橋させて用いることが好ましい。いず
れの場合にも、高分子結着剤としてインク吸収性の高い
水溶性樹脂を使用することにより、インクジェット記録
をする段階においては、転写層中の熱可塑性樹脂微粒子
によって達成される高いインク吸収性が阻害されること
なく、水溶性樹脂の存在によって強度が強い、同時に発
色性のよい鮮明な画像を形成し得る転写層が得られる。
又、その一方で、この転写層が、加熱及び加圧処理によ
って布帛上に転写される際には、転写層中の水溶性樹脂
と架橋剤とが作用して水溶性樹脂が耐水化される結果、
堅牢性の向上した転写画像が得られる。
【0033】本発明で使用する上記の様な作用を有する
架橋剤としては、水溶性樹脂の親水基を封鎖若しくは疎
水基への変換を行う機能を有するものであれば特に制限
はなく、いずれのものも使用することができる。架橋剤
の具体的なものとしては、例えば、N−メチロール化合
物、活性化ビニル化合物、アミノ樹脂、ハロゲン化合
物、イソシアネート、エポキシ化合物、2官能酸無水
物、アルデヒド類、金属アルコキシド、有機酸金属塩等
が挙げられる。
【0034】転写層中の架橋剤が画像形成前には水溶性
樹脂と作用しない様にする方法としては、転写層を作製
する際に、上記した様な材料からなる架橋剤が水溶性樹
脂に作用しない温度及び圧力にて、本発明のインクジェ
ット記録用転写媒体の転写層を形成するのが好ましい。
又、架橋剤が、所定の熱及び/又は圧力がかけられるま
では水溶性の熱可塑性樹脂との接触を絶った状態で転写
層内に保持される様にする為に、マイクロカプセル内に
封鎖した架橋剤を使用する方法や、活性な反応基をマス
キングしてブロック化した架橋剤を使用すること等も有
効な手段である。
【0035】本発明のインクジェット記録用転写媒体
は、上記の様な構成としておくことによって、インクジ
ェット記録方法によって転写層に良好な画像が形成され
た後に、布帛上に転写層を重ね合わせ、加熱及び加圧す
ることによって上記転写層を布帛に転写すると、熱及び
/又は圧力によって架橋剤が水溶性の熱可塑性樹脂と作
用して、耐水化されると同時に被転写媒体である布帛に
も作用して、転写後に布帛に形成された転写画像が堅牢
性に優れたものとなる。本発明において、上記の様な架
橋剤の転写層中への含有量は、水溶性の熱可塑性樹脂の
親水性を封鎖若しくは疎水基へ変換する為に必要な量で
あればよく、使用する水溶性の熱可塑性樹脂と架橋剤の
種類等によって異なる。尚、上記の架橋反応を促進する
為に、例えば、酸や有機金属化合物等の触媒を含有させ
ることもできる。
【0036】次に、本発明のインクジェット記録用転写
媒体の転写層を構成する高分子結着剤に用いる非水溶性
樹脂について説明する。非水溶性樹脂材料としては、従
来公知の非水溶性の熱可塑性樹脂の中から適宜選択して
使用することができる。先にも述べたが、ここでいう熱
可塑性樹脂とは、加熱により軟化及び流動性を示す樹脂
(一般には、線状の高分子化合物)に加えて、加熱によ
り多少の柔軟性又は粘着性等を示すものであれば、3次
元架橋された樹脂も含まれる。具体的には、熱可塑性樹
脂微粒子の材料として先に挙げたものの中から、適宜選
択して使用することができる。
【0037】高分子結着剤としての非水溶性樹脂を使用
する場合の熱可塑性樹脂微粒子と非水溶性樹脂との混合
比としては、重量基準で、熱可塑性樹脂微粒子/非水溶
性樹脂=1/2〜50/1の範囲が好ましく、より好ま
しくは、1/2〜20/1の範囲、更に好ましくは1/
2〜15/1の範囲である。1/2よりも高分子結着剤
である非水溶性樹脂の量が多いと、インク吸収性が低下
してしまい鮮明な画像が得られない。一方、50/1よ
りも高分子結着剤の量が少ないと、熱可塑性樹脂微粒子
同士又は微粒子と離型層との接着性が充分でなくなり、
充分な強度をもつ転写層を形成することが困難となる。
【0038】本発明においては、高分子結着剤として用
いる上記した様な水溶性又は非水溶性の熱可塑性樹脂材
料の融点が、家庭用アイロン等を用いて容易に転写が可
能となる様に、200℃以下、より好ましくは180℃
以下、更に好ましくは150℃以下であることが望まし
い。又、熱可塑性樹脂微粒子の場合と同様に、高分子結
着剤として用いる熱可塑性樹脂材料の場合も、転写画像
が形成された後の布帛の風合いをできるだけ損ねない為
には、被膜化した後の被膜の柔軟性が高い材料を用いる
ことが好ましい。
【0039】次に、高分子結着剤として非水溶性樹脂を
用いて本発明のインクジェット記録用転写媒体における
転写層を形成する方法について説明する。高分子結着剤
として非水溶性樹脂を用いる場合には、これと同じ様な
材料が用いられる転写層中の熱可塑性樹脂微粒子が、微
粒子としての形状を残したままで転写層内に存在する様
に、下記に挙げる様な方法で転写層を形成する必要があ
る。即ち、熱可塑性樹脂微粒子と高分子結着剤としての
非水溶性樹脂とからなる転写層の形成方法としては、例
えば、少なくとも2種類の融点の異なる非水溶性の熱可
塑性樹脂粒子が混合されている塗工液を基材上に塗工
し、融点の低い方の樹脂の融点よりは高く、且つ融点の
高い方の樹脂の融点よりは低い温度で熱処理を行い、融
点の低い非水溶性の熱可塑性樹脂を溶融して、融点の高
い熱可塑性樹脂微粒子が含有された状態の転写層を形成
する方法、及び少なくとも2種類の熱可塑性樹脂粒子が
混合されている塗工液を基材上に塗工し、その後、一方
の樹脂のみが溶解する溶剤に浸漬し、一方の樹脂を溶解
させて被膜化し、その溶剤に溶解しない熱可塑性樹脂微
粒子を有する転写層を形成する方法等が挙げられる。い
ずれの方法においても、一方の熱可塑性樹脂粒子のみを
被膜化し、もう一方の熱可塑性樹脂は微粒子としての形
状を残した状態で転写層を形成し、被膜化した方の熱可
塑性樹脂に高分子結着剤としての働きをさせる。従っ
て、本発明において高分子結着剤として非水溶性樹脂を
使用する場合には、熱可塑性樹脂微粒子材料として使用
する非水溶性の熱可塑性樹脂よりも融点が低いか、特定
の溶剤に対する溶解性が、熱可塑性樹脂微粒子材料とは
異なる非水溶性の熱可塑性樹脂材料を使用するのが好ま
しい。
【0040】 又、本発明においては、転写層の膜強度を
高める目的で、高分子結着剤として用いる非水溶性樹脂
を熱可塑性が損なわれない範囲内で架橋し、転写層を形
成させるのも有効である。具体的には、反応性の官能基
を有する熱可塑性樹脂又はこれらのプレポリマー或いは
オリゴマーと、架橋剤とを組み合わせて、塗工乾燥時又
は塗工後に熱及び/又は光等の外部エネルギーにより反
応を起こさせて架橋させる方法が挙げられる。又、プレ
ポリマー及びオリゴマー等の末端に、架橋性の官能基を
有する材料を使用し、架橋させて転写層を形成する方法
も有効である。
【0041】上記の様な材料からなる転写層の膜厚とし
ては、布帛上等の被記録媒体上に良好な転写画像を得る
為には、好ましくは1〜100μm、より好ましくは5
〜70μm、更に好ましくは10〜50μmの範囲とす
る。又、本発明で使用するインクジェット記録用転写媒
体の転写層の構成材料としては、上記した熱可塑性樹脂
微粒子、高分子結着剤の他に、必要に応じて各種の添加
物を加えてもよい。特に、カチオン性物質を添加したも
のを使用すれば、更に耐水性が向上した転写画像を得る
ことが出来る。
【0042】又、本発明で使用するインクジェット記録
用転写媒体には、必要に応じて基材上に離型層が設けら
れていてもよい。離型層は、転写時に転写層と基材との
剥離を容易にし、転写性を高める効果を持つ。離型層材
料としては、例えば、ワックス類、高級脂肪酸或いはそ
の金属塩、オレフィン系樹脂、ビニルエーテル系樹脂、
シリコーン樹脂、フルオロシリコーン樹脂、フッ化ビニ
リデン系硬化型塗料等が用いられる。
【0043】本発明で使用するインクジェット記録用転
写媒体の基材材料としては、従来のプリンタで搬送が可
能で、熱及び圧力による熱転写処理に対して必要な耐熱
性を有したものであれば、いずれの基材で形成されてい
てもよい。具体的には例えば、ポリエステル、ジアセテ
ート、トリアセテート、アクリル系ポリマー、ポリカー
ボネート、ポリ塩化ビニル、ポリイミド、セロハン、セ
ルロイド等の合成樹脂製フィルムが挙げられる。又、例
えば、基材に紙、或いは布帛や不織布のように柔軟性の
ある基材が用いられていれば、布帛が表面に貼られてい
る場合の様に、被転写媒体が曲面であった場合にも、転
写媒体の形を合わせることができる為、平面以外の物へ
の精緻な画像の転写も可能である。
【0044】本発明において、上記した基材上に転写層
や離型層を形成する方法としては、上記に挙げた好適な
材料を適宜選択し、これらを適当な溶剤に溶解又は分散
させて塗工液を調製して塗工する方法、転写層等からな
るフィルムを形成した後、基材にフィルムをラミネート
する方法、基材上にフィルムを押し出し成型して積層さ
せる方法等が挙げられる。塗工液の塗工方法としては、
例えば、ロールコーター法、ブレードコーター法、エア
ナイフコーター法、ゲートロールコーター法、バーコー
ター法、サイズプレス法、シムサイザー法、スプレーコ
ート法、グラビアコート法、カーテンコーター法等が挙
げられる。
【0045】本発明の転写方法は、以上のような構成の
インクジェット記録用転写媒体を使用し、転写層にイン
クジェット記録方法により画像を形成し、形成された画
像を先に述べた様な方法で布帛に転写して、布帛上に転
写画像を形成する。画像を形成する際に使用されるイン
クジェット記録装置としては、市販の汎用のプリンタを
そのまま使用することができる。又、画像形成に用いら
れる色材も特に限定されるものではなく、通常、一般に
インクジェット記録用インクに使用されている従来公知
のアニオン系の色材を用いることが出来、特に布帛の種
類に合わせて色材を変える必要はない。又、本発明の転
写が好適に行われる布帛を構成する材料としては、特に
限定されるものではなく、例えば、綿、麻、絹、毛、レ
ーヨン等の天然繊維、及びポリエステル、ナイロン、ア
クリル、アセテート、トリアセテート、ポリウレタン等
の合成繊維、及びこれらの混紡の繊維をいずれも使用す
ることができる。又、これらの繊維からなる布帛は、織
物、編物、不織布等、いずれの形態のものでもよい。
【0046】次に、本発明において転写媒体に画像を形
成するのに好適なインクジェット記録装置の一例を以下
に説明する。その装置の主要部であるヘッド構成例を図
1、図2及び図3に示す。ヘッド13は、インクを通す
溝14を有するガラス、セラミック又はプラスチック板
等と、感熱記録に用いられる発熱ヘッド15(図では薄
膜ヘッドが示されているが、これに限定されるものでは
ない)とを接着して得られる。発熱ヘッド15は、酸化
シリコン等で形成される保護膜16、アルミニウム電極
17−1及び17−2、ニクロム等で形成される発熱抵
抗体層18、蓄熱層19、及びアルミナ等の放熱性のよ
い基板20よりなっている。
【0047】インク21は吐出オリフィス(微細孔)2
2まで来ており、不図示の圧力によりメニスカス23を
形成している。今、アルミニウム電極17−1及び17
−2に電気信号情報が加わると、発熱ヘッド15のnで
示される領域が急激に発熱し、ここに接しているインク
21に気泡が発生し、その圧力でメニスカス23が突出
し、インク21が吐出しインク小滴24となり、吐出オ
リフィス22より被記録材25に向かって飛翔する。
【0048】図3には図1に示すヘッドを多数並べたマ
ルチヘッドの外観図を示す。該マルチヘッドはマルチ溝
26を有するガラス板27と、図1で説明したものと同
様の発熱ヘッド28を密着して作製されている。尚、図
1は、インク流路に沿ったヘッド13の断面図であり、
図2は図1のA−B線での断面図である。
【0049】図4に、上記ヘッドを組み込んだインクジ
ェット記録装置の一例を示す。図4において、61はワ
イピング部材としてのブレードであり、その一端はブレ
ード保持部材によって保持されて固定端となり、カンチ
レバーの形態をなす。ブレード61は記録ヘッド65に
よる記録領域に隣接した位置に配置され、又、本例の場
合、記録ヘッド65の移動経路中に突出した形態で保持
される。62は記録ヘッド65の吐出口面のキャップで
あり、ブレード61に隣接するホームポジションに配置
され、記録ヘッド65の移動方向と垂直な方向に移動し
て、インク吐出口面と当接し、キャッピングを行う構成
を備える。更に、63はブレード61に隣接して設けら
れるインク吸収体であり、ブレード61と同様、記録ヘ
ッド65の移動経路中に突出した形態で保持される。
【0050】上記ブレード61、キャップ62及びイン
ク吸収体63によって吐出回復部64が構成され、ブレ
ード61及びインク吸収体63によってインク吐出口面
の水分、塵埃等の除去が行われる。65は吐出エネルギ
ー発生手段を有し、吐出口を配した吐出口面に対向する
被記録材にインクを吐出して記録を行う記録ヘッド、6
6は記録ヘッド65を搭載してその移動を行う為のキャ
リッジである。キャリッジ66はガイド軸67と摺動可
能に係合し、キャリッジ66の一部はモーター68によ
って駆動されるベルト69と接続(不図示)している。
これによりキャリッジ66はガイド軸67に沿った移動
が可能となり、記録ヘッド65による記録領域及びその
隣接した領域の移動が可能となる。
【0051】51は被記録材を挿入するための給紙部、
52は不図示のモーターにより駆動する紙送りローラー
である。これらの構成によって記録ヘッド65の吐出口
面と対向する位置へ被記録材が給紙され、記録が進行す
るにつれて排紙ローラー53を配した排紙部へ排紙され
る。
【0052】上記構成において記録ヘッド65が記録終
了等でホームポジションに戻る際、吐出回復部64のキ
ャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避してい
るが、ブレード61は移動経路中に突出している。この
結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピングされる。
尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出口面に当接し
てキャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘッド
の移動経路中に突出するように移動する。
【0053】記録ヘッド65がホームポジションから記
録開始位置へ移動する場合、キャップ62及びブレード
61は、上述したワイピング時の位置と同一の位置にあ
る。この結果、この移動においても記録ヘッド65の吐
出口面はワイピングされる。上述の記録ヘッド65のホ
ームポジションへの移動は、記録終了時や吐出回復時ば
かりでなく、記録ヘッド65が記録の為に記録領域を移
動する間に所定の間隔で記録領域に隣接したホームポジ
ションへ移動し、この移動に伴って上記ワイピングが行
われる。
【0054】図5は、ヘッドにインク供給部材、例え
ば、チューブを介して供給されるインクを収容したイン
クカートリッジの一例を示す図である。ここで、40は
供給用インクを収容したインク収容部、例えば、インク
袋であり、その先端にはゴム製の栓42が設けられてい
る。この栓42に針(不図示)を挿入することにより、
インク袋40中のインクをヘッドに供給可能ならしめ
る。44は廃インクを受容するインク吸収体である。イ
ンク吸収部としては、インクとの接液面がポリオレフィ
ン、特にポリエチレンで形成されているものが本発明に
とって好ましい。
【0055】本発明で使用されるインクジェット記録装
置としては、上記のごときヘッドとインクカートリッジ
とが別体となったものに限らず、図6に示すごときそれ
らが一体になったものにも好適に用いられる。図6にお
いて、70は記録ユニットであって、この中にはインク
を収容したインク収容部、例えば、インク吸収体が収納
されており、かかるインク吸収体中のインクが複数のオ
リフィスを有するヘッド部71からインク滴として吐出
される構成になっている。
【0056】インク吸収体の材料としては、ポリウレタ
ン、セルロース又はポリビニルアセタールを用いること
が本発明にとって好ましい。72は記録ユニット内部を
大気に連通させるための大気連通口である。この記録ユ
ニット70は、図4で示す記録ヘッドに代えて用いられ
るものであって、キャリッジ66に対し着脱自在になっ
ている。
【0057】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて、本発明を
より具体的に説明する。尚、文中「部」及び「%」とあ
るのは特に断りのない限り重量基準である。転写媒体の作製 厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
(商品名:ルミラー、東レ(株)製)を基材として用
い、この上に、熱可塑性樹脂微粒子と親水性高分子とが
含有された下記の組成の組成物Aからなる塗工液を用
い、乾燥膜厚40μmとなるようにバーコーター法によ
り塗工して、乾燥炉内で60℃で10分間乾燥させて転
写層を設けて転写媒体を作製した。 (組成物A) ・エチレン−酢酸ビニルエマルジョン(商品名:ケミパールV−300、三井石 油化学(株)製、粒径6μm、固形分40%) 250部 ・ポリビニルアルコール(商品名:PVA−217、クラレ(株)製、固形分 20%) 50部
【0058】先ず、以上のようにして作製した転写媒体
に、インクジェットプリンタBJC−600J(キヤノ
ン(株)製)を用いて、バックプリントフィルムモード
で印刷を行い、転写層に画像を形成した。印刷後、これ
を用いて綿100%のTシャツ地の所望の箇所に転写媒
体の転写層を転写した。転写方法としては、夫々以下の
ように行った。尚、転写の際には、市販のアイロン(ナ
ショナル社製、商品名:スチームアイロンNI−SR2
5−CS)を使用し、中温で20秒間、適宜に体重をか
けた状態で加熱及び加圧を行った。
【0059】実施例1 転写媒体の転写層に画像が形成されている部分をTシャ
ツの画像形成領域に重ね、中温に暖められているアイロ
ンを使用して、転写媒体の転写層が設けられていない基
材面側より10秒間、加熱及び加圧して転写層とTシャ
ツ地とを仮接着させた。仮接着後、Tシャツ地側より、
加熱及び加圧して転写層をTシャツ地側に転写して画像
を形成した。尚、本実施例ではアイロンはスチームを止
めてドライの状態で使用した。
【0060】実施例2 実施例1と同様にして、転写層とTシャツ地とを仮接着
させた後、中温に暖められ、且つ水を入れたスチームア
イロンを用い、Tシャツ地側よりスチームをかけながら
加熱及び加圧して転写層をTシャツ地側に転写して画像
を形成した。尚、本実施例では、仮接着の際にはスチー
ム止めてドライの状態でアイロンを使用した。
【0061】実施例3 転写媒体に画像を印刷した後、霧吹きで、画像が形成さ
れた転写層に水を25g/m2程度吹きかけた後、画像
が形成されている部分をTシャツの画像形成領域に重ね
合わせ、実施例1で使用したと同様のドライの状態のア
イロンを用い、転写媒体の転写層が設けられていない基
材面側より10秒間、加熱及び加圧して転写層とTシャ
ツ地とを仮接着させた。仮接着後、Tシャツ地側より加
熱及び加圧して転写層をTシャツ地側に転写して画像を
形成した。
【0062】実施例4 転写媒体に画像を印刷した後、霧吹きで、画像が形成さ
れた転写層に水を25g/m2程度吹きかけた後、画像
が形成されている部分をTシャツの画像形成領域に重ね
合わせ、転写媒体の転写層が設けられていない基材面側
より10秒間、加熱及び加圧して転写層とTシャツ地と
を仮接着させた。仮接着後、Tシャツ地側より、スチー
ムをかけながら加熱及び加圧して転写層をTシャツ地側
に転写して画像を形成した。尚、仮接着の際にはスチー
ム止めて、ドライの状態でアイロンを使用した。
【0063】比較例1 実施例で使用したと同様の画像が形成されている転写媒
体を使用し、転写層とTシャツ地とを重ね合わせ、実施
例1で用いたと同様のドライの状態のアイロンを用い、
転写層が設けられていない基材面側より、加熱及び加圧
して転写層をTシャツ地に転写して画像を形成した。
【0064】比較例2 Tシャツ地側より加熱及び加圧した以外は、比較例1と
同様にしてTシャツ地側に転写層を転写して画像を形成
した。
【0065】評価 以上のようにして作製した転写画像について、下記の項
目について評価を行った。評価結果を表1に示す。 <転写性(画像濃度)> 実施例1〜4及び比較例1、2で得られたTシャツ地に
形成された転写画像について画像濃度を測定して転写性
の評価を行った。画像濃度の測定方法としては、上記し
たインクジェットプリンタBJC−600J(キヤノン
(株)製)を用いて、バックプリントフィルムモードで
転写層に印刷を行い、ブラックの100%ベタの画像を
各々の方法でTシャツ地に転写して、転写後の画像につ
いて、反射濃度計マクベスRD−918(マクベス社
製)を用いて測定した。得られた画像濃度を比較して転
写性の評価を行った。評価基準としては、画像濃度1.
3以上のものを◎、1.3未満1.2以上のものを○、
1.2未満1.0以上のものを△、1.0未満のものを
×として評価し、表1にその評価結果を示した。
【0066】 <転写の位置の正確性> 予め転写したいTシャツの位置に印をつけておき、転写
後にその位置との位置ズレを測定し、位置ズレが0〜3
mmのものを○とし、それ以上ずれたものを×として評
価し、表1にその評価結果を示した。尚、ここではTシ
ャツの画像形成領域の中央、及び4隅の計5点に印を付
けた。
【0067】
【表1】 表1:評価結果
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インクジェット記録方法により画像が形成されたインク
ジェット記録用転写媒体を利用して、布帛へ簡易に転写
画像を形成することが可能となり、且つ、転写位置及び
転写する向き等にズレ等を生じない画像形成ができる。
又、本発明によれば、布帛上に高濃度で鮮明性の高い転
写画像を形成することが可能であり、更に、転写画像の
密着性及び転写性がよく、転写後も高い堅牢性を有する
転写画像を、転写位置及び転写する向き等にズレ等を生
ずることなく形成ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置のヘッドの縦断面図で
ある。
【図2】インクジェット記録装置のヘッドの横断面図で
ある。
【図3】図1に示したヘッドをマルチ化したヘッドの外
観斜視図である。
【図4】インクジェット記録装置の一例を示す斜視図で
ある。
【図5】インクカートリッジの縦断面図である。
【図6】記録ユニットの一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
13:ヘッド 14:インク溝 15:発熱ヘッド 16:保護膜 17−1、17−2:アルミニウム電極 18:発熱抵抗体層 19:蓄熱層 20:基板 21:インク 22:吐出オリフィス(微細孔) 23:メニスカス 24:インク小滴 25:被記録材 26:マルチ溝 27:ガラス板 28:発熱ヘッド 40:インク袋 42:栓 44:インク吸収体 45:インクカートリッジ 51:給紙部 52:紙送りローラー 53:排紙ローラー 61:ブレード 62:キャップ 63:インク吸収体 64:吐出回復部 65:記録ヘッド 66:キャリッジ 67:ガイド軸 68:モーター 69:ベルト 70:記録ユニット 71:ヘッド部 72:大気連通口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日隈 昌彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 坂木 守 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 片山 正人 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも基材と転写層とを有するイン
    クジェット記録用転写媒体を用いて転写層にインクジェ
    ット記録を行って画像を形成した後、該画像が形成され
    ている転写層側に布帛を積層し、転写層が設けられてい
    ない基材面側より加熱及び加圧して転写層と布帛とを仮
    接着させた後、布帛側より更に加熱及び加圧して転写層
    を布帛側に転写して布帛上に画像を形成することを特徴
    とする転写方法。
  2. 【請求項2】 インクジェット記録用転写媒体の転写層
    を布帛に転写する過程中に、転写層への液体の付与が行
    われる請求項1に記載の転写方法。
  3. 【請求項3】 転写層への液体の付与が、転写層と布帛
    とを仮接着させた後に、液体を転写層に噴霧し、或いは
    転写層に液体を噴霧しながら行われる請求項2に記載の
    転写方法。
  4. 【請求項4】 転写層への液体の付与が、インクジェッ
    ト記録用転写媒体の転写層に画像を形成した後に、該イ
    ンクジェット記録用転写媒体の転写層を有する面側に液
    体を噴霧することによって行われる請求項2に記載の転
    写方法。
  5. 【請求項5】 転写層への液体の付与が、インクジェッ
    ト記録用転写媒体の転写層に画像を形成した後に、該イ
    ンクジェット記録用転写媒体の転写層を有する面側に液
    体を噴霧することによって行われ、更に、転写層と布帛
    とを仮接着させた後に、液体を転写層に噴霧し、或いは
    転写層に液体を噴霧しながら行われる請求項2に記載の
    転写方法。
  6. 【請求項6】 転写層中に熱可塑性樹脂微粒子と高分子
    結着剤とが含有されているインクジェット記録用転写媒
    体が用いられる請求項1〜請求項5のいずれかに記載の
    転写方法。
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