JPH10255648A - 厚膜パターン形成方法 - Google Patents

厚膜パターン形成方法

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JPH10255648A
JPH10255648A JP5901897A JP5901897A JPH10255648A JP H10255648 A JPH10255648 A JP H10255648A JP 5901897 A JP5901897 A JP 5901897A JP 5901897 A JP5901897 A JP 5901897A JP H10255648 A JPH10255648 A JP H10255648A
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JP
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thick film
paste
forming
film pattern
film forming
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JP5901897A
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Inventor
Yusuke Takada
祐助 高田
Junichi Hibino
純一 日比野
Nobuaki Nagao
宣明 長尾
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/10Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/22Secondary treatment of printed circuits
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    • H05K3/245Reinforcing conductive patterns made by printing techniques or by other techniques for applying conductive pastes, inks or powders; Reinforcing other conductive patterns by such techniques
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/46Manufacturing multilayer circuits
    • H05K3/4644Manufacturing multilayer circuits by building the multilayer layer by layer, i.e. build-up multilayer circuits
    • H05K3/4664Adding a circuit layer by thick film methods, e.g. printing techniques or by other techniques for making conductive patterns by using pastes, inks or powders

Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚膜パターンの形成において、ペースト埋め
込み時に空気の抱き込みを防ぎ、厚膜形状のばらつきを
抑える。 【解決手段】 基板50上に、基板表面に達する開口部
5を有する被覆層1aを形成したうえで、開口部5に、
複数回に分けて膜形成用ペーストを充填・乾燥させる。
このとき、初回に充填・乾燥させる厚膜形成用ペースト
4Aとして、2回目以降に充填・乾燥させる厚膜形成用
ペースト4Bより粘度の低いものを用いることで厚膜形
成用ペースト4Aを開口部5に十分馴染ませる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気回路素子、表示
装置、ガス放電装置などにおいて厚膜パターンを形成す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、薄型に適したディスプレイ装置と
して注目されているプラズマディスプレイ装置には、図
2に示すような構成とされたものがある。このプラズマ
ディスプレイ装置は、互いに対向して配置された背面基
板50と前面基板51とを備えている。背面基板50と
前面基板51との間には、格子状もしくは平行な筋状と
なった隔壁52(図2では格子状)が介装され、さらに
はこの隔壁52によって囲まれた放電空間53に蛍光体
54が注入されている。また、背面基板50の放電空間
53側の面には、陽極母線55,陽極56,および抵抗
体57が形成されている。陽極母線55は画素の垂直1
ライン毎に設けられている。陽極56は放電空間53毎
に設けられている。抵抗体57は陽極56と陽極母線5
5との間に設けられて、両者を電気的に接続している。
一方、前面基板51の放電空間52側の面には、画素の
水平ライン毎に陰極58が形成されている。そして、陰
極58と陽極56との間に印加した電圧により放電空間
53にプラズマ放電を発生させ、発生させたプラズマ放
電により蛍光体54に蛍光を発生させることで画素表示
を行うようになっている。なお、図中の符号59は背面
基板50と、(陽極母線55,陽極56,および抵抗体
57)との間に設けられた保護膜であり、60は、(陽
極母線55,陽極56,および抵抗体57)と隔壁52
との間に設けられた絶縁膜である。
【0003】以上のように構成されたプラズマディスプ
レイ装置においては、昨今の高画質,大画面要望に応え
るため、650μmピッチといった微細な画素形成ピッ
チで対角20インチ以上の大画面を製造することが求め
られているが、隔壁52や抵抗体57の製法が上述した
要求に応えるうえでの隘路となっている。すなわち、最
も一般的な厚膜パターンの形成方法であるスクリーン印
刷法では、スクリーンが大型化するほどスクリーンの非
線形な伸縮が甚だしくなり、作製した厚膜パターンの位
置ズレ、膜厚や形状のバラツキなどが大きくなってしま
う。そのため、スクリーン印刷法により、対角20イン
チ以上の大画面に、650μmピッチといった微細な形
成ピッチで隔壁52や抵抗体57を作製することは困難
であった。
【0004】そこで、隔壁52や抵抗体57の製法にお
いては、特開平3−57138号公報に開示された厚膜
リフトオフ法が注目されている。以下、厚膜リフトオフ
法により隔壁52を製造する方法を図3を参照して説明
する。
【0005】すなわち、図3(a)に示すように、保護
膜59,陽極母線55,陽極56,抵抗体57(図3の
各図においては、抵抗体57は図示省略)が形成された
背面基板50の上に、ロールコータ法などにより感光性
樹脂層70を形成する。次に、図3(b)に示すよう
に、厚膜パターン(隔壁52)を形成する領域に対応し
た遮光領域71aを有する遮光マスク71を用意し、こ
の遮光マスク71を背面基板50上に配置する。そし
て、遮光マスク71越しに、感光性樹脂層70に紫外線
を照射する。次に、図3(c)に示すように、所定の現
像液を用いて現像することで、感光性樹脂層70中に開
口部72を形成する。
【0006】さらに、図3(d)に示すように、感光性
樹脂層70の開口部72に、厚膜形成用ペースト73を
スキージ74を用いて充填する。そして、図3(e)に
示すように、背面基板50から感光性樹脂層70を取り
除くことで、背面基板50に厚膜パターン52’を形成
する。この厚膜パターン52’は後の工程で焼成される
ことで隔壁52となる。
【0007】このようにして、厚膜パターンを形成する
厚膜リフトオフ法では、印刷画面を大型化しても、感光
性樹脂層70は非線形な伸縮を生じさせないので、対角
20インチ以上の大画面に、微細パターンからなる隔壁
52や抵抗体57を作製することが可能となる。例え
ば、底辺およそ100μm、上辺およそ50μm、高さ
およそ150μmの台形状という、微細でかつアスペク
ト比の高い断面形状を有する隔壁52の形成が可能とな
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、微細パ
ターンの形成が可能な従来の厚膜リフトオフ法において
も、形成した厚膜パターン52’の成形精度が十分でな
く、厚膜パターン52’を焼成しても必要な形状の焼成
物(隔壁52)が得られないという不都合があるうえ、
厚膜パターン52’を形成した後に感光性樹脂層70を
除去する際、形成した厚膜パターン52’が剥がれてし
まうことがあるといった不都合があった。
【0009】これらの不都合は、次のような理由により
生じていた。すなわち、厚膜リフトオフ法により形成す
る厚膜パターン(プラズマディスプレイ装置に設ける隔
壁52など)は、上述したように、底辺およそ100μ
m、上辺およそ50μm、高さおよそ150μmの台形
状といった微細かつアスペクト比の高い形状となったも
のが多く、厚膜パターンに応じて形成される開口部72
も微細かつアスペクト比の高い形状になる。そのため、
このような構造の開口部72に、厚膜パターン形成用ペ
ースト73を充填しようとすると、開口部72の隅部付
近に厚膜パターン形成用ペースト73が十分入り込ま
ず、この部分に図4に示すような空気Aが抱き込まれて
しまうことがある。開口部42に充填した厚膜パターン
形成用ペースト73に空気Aが抱き込まれると、形成さ
れる厚膜パターンの成形精度が低下し、その結果として
上述した不都合が生じていた。
【0010】プラズマディスプレイの製造において、こ
のような不都合が生じると、隔壁52で囲まれる放電空
間53の容積にばらつきが生じ、その結果として各放電
空間53での放電電流がばらつく。また、各抵抗体57
の抵抗値にもばらつきが生じる。そのため、このように
して生じた放電電流や抵抗値のばらつきにより、表示各
位置の輝度が一定にならずに不安定になるといった問題
を引き起こしていた。
【0011】本発明はこのような課題に基づいて、微細
なパターンを精度よく形成することができる厚膜パター
ン形成方法を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板上に、基
板表面に達する開口部を有する被覆層を形成したうえ
で、前記開口部に厚膜形成用ペーストを充填し、ペース
ト充填後に、基板から前記被覆層を取り除いて、基板上
に厚膜パターンを形成する厚膜パターン形成方法であっ
て、前記厚膜形成用ペーストを複数回に分けて前記開口
部に充填し、かつ、初回に充填する厚膜形成用ペースト
として、2回目以降に充填する厚膜形成用ペーストより
粘度の低いものを用いており、これにより上記課題を解
決している。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、基板上に、基板表面に達する開口部を有する被覆層
を形成したうえで、前記開口部に厚膜形成用ペーストを
充填して乾燥させ、その後、前記被覆層を基板から取り
除くことで厚膜パターンを形成する厚膜パターン形成方
法であって、前記厚膜形成用ペーストの充填・乾燥操作
を複数回に分けて行い、かつ、初回に充填・乾燥させる
厚膜形成用ペーストとして、2回目以降に充填・乾燥さ
せる厚膜形成用ペーストより粘度の低いものを用いるこ
とに特徴を有しており、これにより次のような作用を有
する。すなわち、粘度の低い厚膜形成用ペーストを最初
に充填・乾燥させることにより、空気が残留しやすい開
口部の隅部が隙間なく厚膜形成用ペーストで充填される
ことになる。粘度の低いペーストは乾燥により収縮して
開口部の形状どおりに成形されないが、2回目以降に充
填する厚膜形成用ペーストによって形状が補正されるの
で、結果として、開口部の形状通りの厚膜パターンが形
成されることになる。
【0014】また、初回に充填・乾燥する厚膜形成用ペ
ーストは、粘度が低く基板によくなじむために、基板に
対する厚膜パターンの接着強度が増し、被覆層を基板か
ら取り除く際、厚膜パターンが剥がれにくくなる。
【0015】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に係る厚膜パターン形成方法において、初回に充填・
乾燥させる厚膜形成用ペーストとして、100Pa・s
以下の粘度を有するものを用いることに特徴を有してお
り、これにより次のような作用を有する。すなわち、初
回に充填・乾燥させる厚膜形成用ペーストとして、10
0Pa・s以下という十分低い粘度を有するペーストを
選択することで、開口部の隅部までペーストが満遍なく
行き渡るうえに、基板に対してよく馴染むようになる。
【0016】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1または2に係る厚膜パターン形成方法において、2回
目以降に充填・乾燥させる厚膜形成用ペーストとして、
200Pa・s以上の粘度を有するペーストを用いるこ
とに特徴を有しており、これにより次のような作用を有
する。すなわち、2回目以降の充填・乾燥操作に用いる
厚膜形成用ペーストが200Pa・s以上という高い粘
度を有しているので、このペーストを乾燥させても収縮
があまり起こらず、2回目以降の充填・乾燥操作の回数
をそれほど増加させることなく、開口部の形状通りの厚
膜パターンを形成することができる。
【0017】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1ないし3のいずれかに係る厚膜パターン形成方法にお
いて、初回に充填する厚膜形成用ペーストと、2回目以
降に充填する厚膜形成用ペーストとを、溶媒を除く成分
が同じペーストから構成し、かつ、溶媒濃度を変えるこ
とで各厚膜形成用ペーストの粘度を調整することに特徴
を有しており、これにより次のような作用を有する。す
なわち、粘度の異なる厚膜パターン形成用ペーストを容
易に作成することができる。
【0018】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
1ないし4のいずれかに係る厚膜パターン形成方法にお
いて、前記開口部を、下端より上端が狭い台形状に形成
することに特徴を有しており、これにより次のような作
用を有する。すなわち、被覆層を取り除く際に、被覆層
を厚膜パターンから容易に分離させて取り除くことが可
能となる。
【0019】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
1ないし5のいずれかに係る厚膜パターン形成方法にお
いて、前記開口部を深さ200μm以下に形成すること
に特徴を有しており、これにより次のような作用を有す
る。すなわち、深さ200μm以下の開口部であれば、
本発明の方法で、空気の抱き込みなく厚膜パターンを形
成することができる。
【0020】以下、図面を参照しながら、本発明の一実
施の形態について説明する。
【0021】この実施の形態は、図2に示すようなプラ
ズマディスプレイ装置の各画素の放電空間53を囲んで
設けられる隔壁52(底辺およそ100μm、上辺およ
そ50μm、高さおよそ150μmの台形状という、微
細でかつアスペクト比の高い断面形状を有している)の
製造に本発明を実施したものである。以下、図1を参照
して本実施の形態を説明する。
【0022】(1)第1工程:樹脂被膜形成工程 本工程は、背面基板50に感光性樹脂層1を形成する工
程である。すなわち、まえもって、保護膜59を形成し
た背面基板50に、陽極母線55および陽極56を例え
ば膜厚5μmに形成し,さらに、抵抗体57(図1の各
図においては、抵抗体57は図示省略)を形成してお
く。陽極母線55と陽極56とはスパッタや蒸着といっ
た製法で形成することができる。
【0023】背面基板50を上記のように加工する一
方、感光性樹脂層材1を用意する。感光性樹脂層材1と
しては、例えば、膜厚50μmのネガ型の固体状の感光
性樹脂層1aを膜厚10μmの保護フィルム1bで被覆
したもの(例えば、東京応化工業株式会社製、型番α−
450T)を用いることができる。そして、用意した感
光性樹脂層材1を、図1(a)に示すように、ラミネー
ト装置(図示省略)を用いて背面基板50の保護膜59
上に貼着する。感光性樹脂層1の貼着枚数は、形成する
厚膜パターン(隔壁52)の高さと感光性樹脂層1の厚
さとにより設定される。厚さ50μmの感光性樹脂層1
を用いて高さ150μmの隔壁52を形成する本例の場
合には、感光性樹脂層1を3層積層する必要がある。こ
の場合、最上層以外の感光性樹脂層1は、保護フィルム
1bを剥がした状態で積層する。
【0024】なお、感光性樹脂層1として、この他、保
護フィルム膜を有しない固体状感光性樹脂層1aだけの
ものを用いてもよい。また、感光性樹脂層1としては、
上述したように、取り扱いの容易な固体状の感光性樹脂
層1aを用いるほか、液状の感光性樹脂を用いてもよ
い。液状の感光性樹脂層を用いる場合には、液状の感光
性樹脂を背面基板50に塗布した後に乾燥させることに
より、感光性樹脂層を形成する。
【0025】(2)第2工程:樹脂被膜パターン形成工
程 本工程は、第1工程で形成した感光性樹脂層1aのうち
の一部を、現像液に不溶な物質に変化させる工程であ
る。すなわち、感光性樹脂層1aが貼着された背面基板
50を約80℃で20分間プリベークした後、図1
(b)に示すように、ガラス製の遮光マスク2を介して
所定の露光量(例えば25mJ/cm2)で紫外線を照
射する。遮光マスク2には感光性樹脂層1aの不要な部
分に対応した遮光領域2aが形成されており、紫外線を
照射された感光性樹脂層1aでは、遮光領域2aに対向
する領域1cは、そのままの樹脂状態(現像液に溶解す
る状態)を維持する一方、遮光領域2a以外の遮光マス
ク2の領域に対向する領域1dは、現像液に不溶な物質
に化学変化する。
【0026】(3)第3工程:開口部形成工程 本工程は、後述する第1,第2の厚膜形成用ペースト4
A,4Bを充填する開口部5を感光性樹脂層1に形成す
る工程である。すなわち、図1(c)に示すように、感
光性樹脂層1aから保護フィルム1bを剥がしたうえ
で、背面基板50に対し、現像液(例えば、0.5wt
%の炭酸ナトリウム水溶液)を噴霧し、感光性樹脂層1
aのうち紫外線露光されていない領域1cのみを選択的
に除去する。領域1cを除去した後、純水を噴霧するこ
とにより、残余の現像液を背面基板50上から洗い流
す。これにより、感光性樹脂層1aに背面基板50に達
する開口部5を形成する。開口部5の大きさは、形成す
る厚膜パターンに応じて形成され、隔壁52の場合で
は、底辺およそ100μm、上辺およそ50μm、高さ
およそ150μmの台形状となる。
【0027】なお、上述した第1〜第3工程では、紫外
線硬化樹脂によるパターニングの例(いわゆるネガ型)
を述べた。紫外線硬化樹脂の利用は、容易にパターニン
グできる点でもっとも望ましいが、本発明は、紫外線分
解樹脂(いわゆるポジ型)によるパターニングや、電子
線によるパターニング、熱によるパターニングなど、樹
脂をパターニングできれば、パターニングの手法は問わ
ない。
【0028】(4)第4工程:厚膜形成用ペースト充填
工程 本工程は、感光性樹脂層1aに形成した開口部5に第1
の厚膜パターン形成用ペーストを充填する工程である。
まず、溶媒(例えば、テルピネオールといった希釈剤)
の添加量を調整(増加)して2Pa・s以下の粘度に希
釈した厚膜形成用ペースト(例えば、イー・エス・エル
社製、品番3100)からなる第1の厚膜パターン形成
用ペースト4Aを用意する。そして、用意した第1の厚
膜形成用ペースト4Aを、図1(d)に示すように感光
性樹脂層1aの上に載置する。載置した厚膜形成用ペー
スト4Aに対して開口部5よりも遠い側の感光性樹脂層
1a表面にスキージ6の端面を接触させ、さらに、スキ
ージ6を十分遅くかつ一定の速度で開口部5に向かって
掃引させる。これにより、開口部5に第1の厚膜形成用
ペースト4Aを充填させる。そして、図1(e)に示す
ように、充填した第1の厚膜形成用ペースト4Aを加熱
温度120度、加熱時間10分で加熱処理することで乾
燥させて成形体4A’とする。この時、第1の厚膜形成
用ペースト4Aは、低粘度(ここでは2Pa・s以下)
にしているために、成形体4A’は、開口部5の隅部ま
で背面基板50上の保護膜59や感光性樹脂層1aに馴
染み、開口部5の隅部まで空気を抱き込むことなく開口
部5内で充実した状態で成形されるうえに、保護膜59
にしっかりと接着されることになる。しかしながら、第
1の厚膜形成用ペースト4Aは溶媒濃度が高い、すなわ
ち、ペースト成分濃度が低いために乾燥による収縮が甚
だしく、成形体4A’は表面に窪み7が形成されて開口
部5の形成通りには成形されない。
【0029】次に、第1の厚膜形成用ペースト4Aより
粘度の高い第2の厚膜形成用ペースト4Bを用意する。
ここでは、第2の厚膜形成用ペースト4Bとして、粘度
200Pa・sのペーストを用意する。第2の厚膜形成
用ペースト4Bは、第1の厚膜形成用ペースト4Aと溶
媒(テルピネオールといった希釈剤)以外の成分が同一
であって、溶媒濃度を第1の厚膜形成用ペースト4Aよ
り低くすることで、粘度を高めたペーストを用いる。こ
のことから、第2の厚膜形成用ペースト4Bに溶媒を加
えて薄めれば、第1の厚膜形成用ペースト4Aにするこ
とができ、第1の厚膜形成用ペースト4Aを簡単に用意
できることがわかる。
【0030】このようにして、用意した第2の厚膜形成
用ペースト4Bを、図1(f)に示すように、第1の厚
膜形成用ペースト4Aと同様に、スキージ6を用いて開
口部5(正確には窪み7)に充填する。すると、開口部
5に対して第1の厚膜形成用ペースト4Aが馴染んで開
口部5の隅部にまで行き渡った状態で、第2の厚膜形成
用ペースト4Bを開口部5(正確には窪み7)に充填す
ることになる。そのため、高い粘度(200Pa・s)
を有する第2の厚膜形成用ペースト4Bであっても、ア
スペクト比の高い開口部5(正確には窪み7)に、空気
の抱き込みなく充填することができる。
【0031】このようにして第2の厚膜形成用ペースト
4Bを充填したのち、図1(g)に示すように、第1の
厚膜形成用ペースト4Aと同様にして乾燥させて成形体
4B’とする。すると、第2の厚膜形成用ペースト4B
の粘度が200Pa・sと高いために乾燥工程を経ても
第1の厚膜形成用ペースト4Aのように収縮することが
なく、開口部5(正確には窪み7)の形状どおりの成形
体4B’が得られる。厚膜用ペースト4A,4Bの充填
・乾燥作業を必要最小源である2回にする場合には、第
2の厚膜形成用ペースト4Bとして、乾燥による収縮の
少ないものを選定する必要がある。このような選択基準
からみて、第2の厚膜形成用ペーストの粘度は乾燥によ
る収縮がほとんど起こらない200Pa・s以上の粘度
を有するものを選定するのが好ましい。
【0032】(5)第5工程:感光性樹脂層除去工程 本工程は、感光性樹脂層1aを除去する工程である。す
なわち、成形体4A’,4B’を開口部5内に成形した
のち、背面基板50の成形体4A’,4B’形成面に対
して所定の剥離液(例えば、東京応化株式会社製、品番
剥離液B)を噴霧することによって残存した感光性樹脂
層1aを除去する。このとき、第1の厚膜形成用ペース
ト4Aとして低粘度(2Pa・s)のペーストを用いる
ことで、保護膜59に接する成形体4A’が保護膜59
によく馴染み、その結果として、成形体4A’が高い接
着強度でもって保護膜59に接着している。そのため、
感光性樹脂層1aの剥離工程中に、成形体4A’4B’
が一緒に剥がれるといった不都合は起きない。
【0033】(6)第6行程:焼成工程 本工程は、上記工程でパターニングされた成形体4
A’,4B’の積層体を焼成して隔壁52を形成する工
程である。具体的には、背面基板50を580℃で熱処
理することで、成形体4A’,4B’を焼成する。焼成
した成形体4A’,4B’は隔壁52となる。
【0034】なお、本実施の形態では、剥離によって除
去できる感光性樹脂層1aを用いたが、特定の溶液によ
って溶解することで除去できる感光性樹脂層(溶解タイ
プの感光性樹脂層)、高温加熱による消失によって除去
できる感光性樹脂層(バーンアウトタイプの感光性樹脂
被膜)など、あらゆる感光性樹脂層を用いて本発明を実
施できるのはいうまでもなく、さらに、通常の樹脂層を
被覆し他の方法でパターン形成することで感光性樹脂層
1aの代用とすることも可能である。
【0035】そして、感光性樹脂層として、バーンアウ
トタイプの感光性樹脂層を用いれば、上述した第5工程
は経ずに第6工程を行うことも可能であり、そうすれ
ば、感光性樹脂層の除去と成形体4A’,4B’の焼成
とを同時に行え、その分、工程の省略が図れる。
【0036】また、第5,6工程は、薄膜パターンのパ
ターニングのために望ましい工程であるが、本発明に必
須の工程ではなく、必要に応じ、第4工程で終了しても
かまわない。
【0037】以上のようにして、プラズマディスプレイ
装置の隔壁52を形成すれば、隔壁52が成形精度が向
上する結果、プラズマディスプレイ装置の各放電空間5
3(図2参照)の容積にばらつきがなくなる。そのた
め、放電空間53の容積のばらつきに起因して生じてて
いた各放電空間53の放電電流のばらつきがなくなって
平面的にみて均一な輝度分布を有するディスプレイ装置
を提供することが可能となる。
【0038】上述した実施の形態では、開口部5の深さ
(感光性樹脂層1aの厚み)を150μmとして説明し
た。しかしながら、本願発明者は、本願発明の製造方法
(開口部5の深さ以外は上述した実施の形態と同一の条
件)によれば、深さ200μm以下の開口部5に対して
は、そのアスペクト比に拘わることなく、空気の抱き込
みのない状態で厚膜パターンを形成できるのを確認して
いる。
【0039】また、本願発明者は、第1の厚膜形成用ペ
ースト4Aの粘度を1〜1000Pa・sの範囲で検討
したが、粘度が100Pa・sを越えると第1の厚膜形
成用ペースト4Aが開口部5の隅部に確実に行き渡らな
くなって隅部に空気が抱き込まれることを確認した。し
たがって、第1の厚膜形成用ペースト4Aとしては、粘
度は100Pa・s以下にすることが好ましい。
【0040】また、上述した実施の形態のように、開口
部5の形状を、その底部(背面基板50)に向けて広が
る台形状とすることで厚膜形成用ペースト4A,4Bの
充填・乾燥後の感光性樹脂層1aの除去工程を容易にす
ることができる。
【0041】また、上述した実施の形態では、厚膜形成
用ペーストに添加する溶媒(上述した実施の形態では、
テルピネオール)の添加量を増減することでペースト粘
度を調整していたが、この他、例えば、メチルメタクリ
レート樹脂のように、ポリマーの重合度を変えることで
ペースト粘度を調整したり、メチルメタクリレート樹脂
とエチルメタクリレート樹脂との組み合わせ体のよう
に、異なった材料の組み合わせによってペースト粘度を
調整することもできる。
【0042】また、上述した実施の形態では、プラズマ
ディスプレイ装置が有する格子状の隔壁52において本
発明を実施していが、プラズマディスプレイ装置には、
所定の間隔をあけて平行に配置された直線状の隔壁を有
するものもあり、この種の隔壁の形成においても本発明
を実施できるのはいうまでもない。
【0043】また、上述した実施の形態では、隔壁52
のパターニングに関して述べたが、同様に他の厚膜形成
用ペーストを用いれば、抵抗体、電極、誘電体、絶縁
体、半導体など、あらゆる厚膜素子の形成に適用可能で
あることはいうまでもない。特に、プラズマディスプレ
イ装置の画素を構成する抵抗体57(図2参照)の製造
方法において、本発明を実施すれば、微小な抵抗体57
を精度よく形成することで抵抗値バラツキ精度の非常に
少ない優れた抵抗体57を形成することができ、これに
よって、平面的にみて均一な輝度分布を有するディスプ
レイ装置を提供することが可能となる。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、厚膜パタ
ーンの形成時の空気の抱き込みを防ぐと同時に、被覆層
を取り除く際にペーストの剥がれが生じないプロセスを
提供することができ、ペースト焼成後の形状の安定性、
さらには、製造歩留を向上させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における厚膜パターン形
成方法の各工程を示す断面図である。
【図2】プラズマディスプレイ装置の構成を示す斜視図
である。
【図3】従来の厚膜パターン形成方法の各工程を示す断
面図である。
【図4】従来の厚膜パターン形成方法の要部拡大断面図
である。
【符号の説明】
1 感光性樹脂層材 1a 感光性
樹脂層 1b 保護フィルム 2 遮光マ
スク 4A 第1の厚膜形成用ペースト 4B 第2の
厚膜形成用ペースト 5 開口部 6 スキー
ジ 7 窪み 50 背面基板 52 隔壁 53 放電空間 55 陽極
母線 56 陽極 57 抵抗
体 58 陰極 59 保護
膜 60 絶縁膜

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、基板表面に達する開口部を有
    する被覆層を形成したうえで、前記開口部に厚膜形成用
    ペーストを充填して乾燥させ、その後、前記被覆層を基
    板から取り除くことで厚膜パターンを形成する厚膜パタ
    ーン形成方法であって、 前記厚膜形成用ペーストの充填・乾燥操作を複数回に分
    けて行い、かつ、初回に充填・乾燥させる厚膜形成用ペ
    ーストとして、2回目以降に充填・乾燥させる厚膜形成
    用ペーストより粘度の低いものを用いることを特徴する
    厚膜パターン形成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の厚膜パターン形成方法で
    あって、 初回に充填・乾燥させる厚膜形成用ペーストとして、1
    00Pa・s以下の粘度を有するペーストを用いること
    を特徴とする厚膜パターン形成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の厚膜パターン形
    成方法であって、 2回目以降に充填・乾燥させる厚膜形成用ペーストとし
    て、200Pa・s以上の粘度を有するペーストを用い
    ることを特徴とする厚膜パターン形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか記載の厚膜
    パターン形成方法であって、 初回に充填する厚膜形成用ペーストと、2回目以降に充
    填する厚膜形成用ペーストとを、溶媒を除く成分が同じ
    ペーストから構成し、かつ、溶媒濃度を変えることで各
    厚膜形成用ペーストの粘度を調整することを特徴とする
    厚膜パターン形成方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか記載の厚膜
    パターン形成方法であって、 前記開口部を、下端より上端が狭い台形状に形成するこ
    とを特徴とする厚膜パターン形成方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか記載の厚膜
    パターン形成方法であって、 前記開口部を200μm以内の深さに形成することを特
    徴とする厚膜パターン形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001118496A (ja) * 1999-10-21 2001-04-27 Taiyo Ink Mfg Ltd 焼成物パターンの形成方法

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