JPH10254364A - 感熱接着性ラベル及びそのラベルの装着方法並びにそのラベルを装着した乾電池 - Google Patents
感熱接着性ラベル及びそのラベルの装着方法並びにそのラベルを装着した乾電池Info
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- JPH10254364A JPH10254364A JP8232897A JP8232897A JPH10254364A JP H10254364 A JPH10254364 A JP H10254364A JP 8232897 A JP8232897 A JP 8232897A JP 8232897 A JP8232897 A JP 8232897A JP H10254364 A JPH10254364 A JP H10254364A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】熱接着性樹脂層を低温で加熱しても十分な接着
力を確保することのできる感熱接着性ラベル及びその装
着方法を提供する。 【解決手段】熱収縮性を有するポリエステルフィルムに
よって形成されたラベル基材11と、このラベル基材1
1の一面側に順次積層されたプライマ層12及び印刷層
13と、前記ラベル基材11の他面側に順次積層された
金属蒸着層14、アンカーコート層15及び熱接着性樹
脂層16とから構成されており、ラベルの装着過程にお
いて、熱接着性樹脂層16にコロナ放電処理を行った
後、熱接着性樹脂層16を加熱することで前記熱接着性
樹脂層16を活性化させて、感熱接着性ラベル1を被装
着物品に貼り付ける。
力を確保することのできる感熱接着性ラベル及びその装
着方法を提供する。 【解決手段】熱収縮性を有するポリエステルフィルムに
よって形成されたラベル基材11と、このラベル基材1
1の一面側に順次積層されたプライマ層12及び印刷層
13と、前記ラベル基材11の他面側に順次積層された
金属蒸着層14、アンカーコート層15及び熱接着性樹
脂層16とから構成されており、ラベルの装着過程にお
いて、熱接着性樹脂層16にコロナ放電処理を行った
後、熱接着性樹脂層16を加熱することで前記熱接着性
樹脂層16を活性化させて、感熱接着性ラベル1を被装
着物品に貼り付ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、物品に貼着する
感熱接着性ラベル及びその装着方法、特に、接着性に優
れた感熱接着性ラベル及びその装着方法に関する。
感熱接着性ラベル及びその装着方法、特に、接着性に優
れた感熱接着性ラベル及びその装着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、乾電池の外装用ラベルとして
は、特開平8−306346号公報に開示されているよ
うに、合成樹脂フィルムからなるラベル基材の片面側に
熱接着性樹脂層を設けた感熱接着性ラベルが使用されて
いる。
は、特開平8−306346号公報に開示されているよ
うに、合成樹脂フィルムからなるラベル基材の片面側に
熱接着性樹脂層を設けた感熱接着性ラベルが使用されて
いる。
【0003】こうした感熱接着性ラベルは、熱接着性樹
脂層を加熱しないと接着性を生じないため、粘着ラベル
(タックラベル)に通常使用されている高価な剥離紙が
不要で、ラベルの貼着時に剥離紙を剥がしたりする手間
もかからないので、材料コスト、貼着作業性の面で粘着
ラベルより優れているという利点がある。
脂層を加熱しないと接着性を生じないため、粘着ラベル
(タックラベル)に通常使用されている高価な剥離紙が
不要で、ラベルの貼着時に剥離紙を剥がしたりする手間
もかからないので、材料コスト、貼着作業性の面で粘着
ラベルより優れているという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、被装着物品
が上述した乾電池では、加熱することにより熱接着性樹
脂層を活性化させた、熱収縮性を有する感熱接着性ラベ
ルを、その両側部が、表面が金属によって形成された乾
電池本体の両端部からそれぞれはみ出すように、前記乾
電池本体の外周面に巻き付け、感熱接着性ラベルの両端
部を相互に重ね合わせるようにして乾電池本体に貼り付
けた後、再度高温で加熱することによりラベル自体を熱
収縮させて、乾電池本体の両端部からはみ出したラベル
の両側部を乾電池本体の両端面に密着させることによ
り、感熱接着性ラベルを乾電池本体に装着するのが一般
的であり、ラベルの熱接着性樹脂層には、乾電池本体の
金属表面に対する接着力のみならず、ラベル同士の重ね
合わせ部分の接着力を十分に確保する必要がある。
が上述した乾電池では、加熱することにより熱接着性樹
脂層を活性化させた、熱収縮性を有する感熱接着性ラベ
ルを、その両側部が、表面が金属によって形成された乾
電池本体の両端部からそれぞれはみ出すように、前記乾
電池本体の外周面に巻き付け、感熱接着性ラベルの両端
部を相互に重ね合わせるようにして乾電池本体に貼り付
けた後、再度高温で加熱することによりラベル自体を熱
収縮させて、乾電池本体の両端部からはみ出したラベル
の両側部を乾電池本体の両端面に密着させることによ
り、感熱接着性ラベルを乾電池本体に装着するのが一般
的であり、ラベルの熱接着性樹脂層には、乾電池本体の
金属表面に対する接着力のみならず、ラベル同士の重ね
合わせ部分の接着力を十分に確保する必要がある。
【0005】特に、ラベル同士の重ね合わせ部分の接着
力が弱いと、ラベル自体の加熱収縮時や乾電池の使用時
に、上側に重ね合わされたラベルの端縁部分がめくれあ
がるといった不都合が生じるので、活性化された熱接着
性樹脂層には、ラベル同士が強固に接着されるような接
着力を確保する必要がある。
力が弱いと、ラベル自体の加熱収縮時や乾電池の使用時
に、上側に重ね合わされたラベルの端縁部分がめくれあ
がるといった不都合が生じるので、活性化された熱接着
性樹脂層には、ラベル同士が強固に接着されるような接
着力を確保する必要がある。
【0006】しかし、従来の感熱接着性ラベルでは、熱
接着性樹脂層を低温で加熱しただけでは、熱接着性樹脂
層に十分な接着力を確保することができず、逆に、熱接
着性樹脂層に対する加熱温度を高くすると、ラベル基材
の表面に形成される印刷層が損傷を受けて外観が悪くな
ったり、ラベル基材が上述したような熱収縮性を有する
合成樹脂フィルムの場合には、熱接着性樹脂層の活性化
時にラベル基材が収縮してゆがみやしわ等が発生すると
いった問題がある。
接着性樹脂層を低温で加熱しただけでは、熱接着性樹脂
層に十分な接着力を確保することができず、逆に、熱接
着性樹脂層に対する加熱温度を高くすると、ラベル基材
の表面に形成される印刷層が損傷を受けて外観が悪くな
ったり、ラベル基材が上述したような熱収縮性を有する
合成樹脂フィルムの場合には、熱接着性樹脂層の活性化
時にラベル基材が収縮してゆがみやしわ等が発生すると
いった問題がある。
【0007】さらに、熱接着性樹脂層を活性化する際の
加熱温度を高くすると、加熱手段であるヒータ等への供
給エネルギが大きくなって、ラベル装着装置のランニン
グコストが増大するといった問題もある。
加熱温度を高くすると、加熱手段であるヒータ等への供
給エネルギが大きくなって、ラベル装着装置のランニン
グコストが増大するといった問題もある。
【0008】そこで、この発明の課題は、熱接着性樹脂
層を低温で加熱しても十分な接着力を確保することので
きる感熱接着性ラベル及びその装着方法を提供すること
にある。
層を低温で加熱しても十分な接着力を確保することので
きる感熱接着性ラベル及びその装着方法を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、ラベル基材に熱接着性樹脂層が形成さ
れた感熱接着性ラベルにおいて、前記熱接着性樹脂層を
コロナ放電処理したのである。
め、この発明は、ラベル基材に熱接着性樹脂層が形成さ
れた感熱接着性ラベルにおいて、前記熱接着性樹脂層を
コロナ放電処理したのである。
【0010】以上のように構成された感熱接着性ラベル
は、熱接着性樹脂層を加熱することによって活性化する
際に、低温で加熱しても十分な接着力を確保することが
できる。
は、熱接着性樹脂層を加熱することによって活性化する
際に、低温で加熱しても十分な接着力を確保することが
できる。
【0011】特に、前記熱接着性樹脂層を、エチレンア
クリル酸共重合体、エチレンメタクリル酸共重合体、エ
チレンアクリル酸エステル共重合体又はエチレンメタク
リル酸エステル共重合体によって形成しておくと、低温
加熱時における前記熱接着性樹脂層の接着力が増大する
ので望ましい。
クリル酸共重合体、エチレンメタクリル酸共重合体、エ
チレンアクリル酸エステル共重合体又はエチレンメタク
リル酸エステル共重合体によって形成しておくと、低温
加熱時における前記熱接着性樹脂層の接着力が増大する
ので望ましい。
【0012】また、上述したように、前記熱接着性樹脂
層をコロナ放電処理しておくと、熱接着性樹脂層を低温
で活性化できるので、前記ラベル基材が、熱収縮性を有
する合成樹脂フィルムによって形成されている場合は、
熱収縮時の加熱温度と熱接着性樹脂層の活性化温度との
差を大きくとることができ、熱接着性樹脂層の活性化段
階でのラベルの収縮による歪みを抑えることができる。
層をコロナ放電処理しておくと、熱接着性樹脂層を低温
で活性化できるので、前記ラベル基材が、熱収縮性を有
する合成樹脂フィルムによって形成されている場合は、
熱収縮時の加熱温度と熱接着性樹脂層の活性化温度との
差を大きくとることができ、熱接着性樹脂層の活性化段
階でのラベルの収縮による歪みを抑えることができる。
【0013】また、上述した感熱接着性ラベルを被装着
物品に装着する場合は、装着過程において、前記熱接着
性樹脂層にコロナ放電処理を行った後、前記熱接着性樹
脂層を加熱することで前記熱接着性樹脂層を活性化させ
て、前記感熱接着性ラベルを被装着物品に貼り付けるよ
うにすると、例えば、長尺の感熱接着性ラベルをロール
状に巻き取った状態で保管しておいても、ラベル同士が
面接触してブロッキングを起こすといった不都合が生じ
ることがない。
物品に装着する場合は、装着過程において、前記熱接着
性樹脂層にコロナ放電処理を行った後、前記熱接着性樹
脂層を加熱することで前記熱接着性樹脂層を活性化させ
て、前記感熱接着性ラベルを被装着物品に貼り付けるよ
うにすると、例えば、長尺の感熱接着性ラベルをロール
状に巻き取った状態で保管しておいても、ラベル同士が
面接触してブロッキングを起こすといった不都合が生じ
ることがない。
【0014】特に、柱状又は筒状の被装着物品の外周面
に前記感熱接着性ラベルを装着する場合は、前記熱接着
性樹脂層が活性化された前記感熱接着性ラベルを被装着
物品の全周に巻き付け、前記感熱接着性ラベルの両端部
を相互に重ね合わせるようにして被装着物品に貼り付け
るとよい。
に前記感熱接着性ラベルを装着する場合は、前記熱接着
性樹脂層が活性化された前記感熱接着性ラベルを被装着
物品の全周に巻き付け、前記感熱接着性ラベルの両端部
を相互に重ね合わせるようにして被装着物品に貼り付け
るとよい。
【0015】また、被装着物品が、表面が金属によって
形成された乾電池本体の場合は、前記ラベル基材を熱収
縮性を有する合成樹脂フィルムによって形成すると共
に、前記熱接着性樹脂層をチレンアクリル酸共重合体、
エチレンメタクリル酸共重合体、エチレンアクリル酸エ
ステル共重合体又はエチレンメタクリル酸エステル共重
合体によって形成した感熱接着性ラベルを使用し、以下
のような方法によって乾電池本体に装着するのが望まし
い。
形成された乾電池本体の場合は、前記ラベル基材を熱収
縮性を有する合成樹脂フィルムによって形成すると共
に、前記熱接着性樹脂層をチレンアクリル酸共重合体、
エチレンメタクリル酸共重合体、エチレンアクリル酸エ
ステル共重合体又はエチレンメタクリル酸エステル共重
合体によって形成した感熱接着性ラベルを使用し、以下
のような方法によって乾電池本体に装着するのが望まし
い。
【0016】まず、上述したように、前記熱接着性樹脂
層をコロナ放電処理した後、加熱することにより前記熱
接着性樹脂層を活性化した前記感熱接着性ラベルを、そ
の両側部が、表面が金属によって形成された乾電池本体
の両端部からそれぞれはみ出すように、前記乾電池本体
の外周面に巻き付けると共に、前記感熱接着性ラベルの
両端部を相互に重ね合わせるようにして前記乾電池本体
に貼り付ける。そして、前記乾電池本体に貼り付けられ
た前記感熱接着性ラベルを再度加熱することによりラベ
ル基材を熱収縮させて、前記乾電池本体の両端部からは
み出した前記感熱接着性ラベルの両側部を前記乾電池本
体の両端面に密着させると、前記感熱接着性ラベルを確
実に乾電池本体に装着することができる。
層をコロナ放電処理した後、加熱することにより前記熱
接着性樹脂層を活性化した前記感熱接着性ラベルを、そ
の両側部が、表面が金属によって形成された乾電池本体
の両端部からそれぞれはみ出すように、前記乾電池本体
の外周面に巻き付けると共に、前記感熱接着性ラベルの
両端部を相互に重ね合わせるようにして前記乾電池本体
に貼り付ける。そして、前記乾電池本体に貼り付けられ
た前記感熱接着性ラベルを再度加熱することによりラベ
ル基材を熱収縮させて、前記乾電池本体の両端部からは
み出した前記感熱接着性ラベルの両側部を前記乾電池本
体の両端面に密着させると、前記感熱接着性ラベルを確
実に乾電池本体に装着することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態について図面を
参照して説明する。図1に示すように、この感熱接着性
ラベル1は、乾電池の外装用ラベルであり、熱収縮性を
有するポリエステルフィルム(例えば、ポリエチレンテ
レフタレートフィルム)によって形成されたラベル基材
11と、このラベル基材11の一面側に順次積層された
プライマ層12及び印刷層13と、前記ラベル基材11
の他面側に順次積層された金属蒸着層14、アンカーコ
ート層15及び熱接着性樹脂層16とから構成されてい
る。
参照して説明する。図1に示すように、この感熱接着性
ラベル1は、乾電池の外装用ラベルであり、熱収縮性を
有するポリエステルフィルム(例えば、ポリエチレンテ
レフタレートフィルム)によって形成されたラベル基材
11と、このラベル基材11の一面側に順次積層された
プライマ層12及び印刷層13と、前記ラベル基材11
の他面側に順次積層された金属蒸着層14、アンカーコ
ート層15及び熱接着性樹脂層16とから構成されてい
る。
【0018】前記ラベル基材11は、30μm〜60μ
mの厚みを有しており、70℃において1%以下、13
0℃において20%以上の熱収縮率を有している。な
お、乾電池外装用ラベルのラベル基材11としては、厚
みが20μm〜100μmの範囲内で、乾電池の周方向
における収縮率が20%以上、かつその熱収縮率が70
℃において3%以下の範囲内であれば特に問題はない。
mの厚みを有しており、70℃において1%以下、13
0℃において20%以上の熱収縮率を有している。な
お、乾電池外装用ラベルのラベル基材11としては、厚
みが20μm〜100μmの範囲内で、乾電池の周方向
における収縮率が20%以上、かつその熱収縮率が70
℃において3%以下の範囲内であれば特に問題はない。
【0019】また、前記ラベル基材11は、ポリエステ
ルフィルム(ポリエチレンテレフタレートフィルム)に
よって形成しておくことが望ましいが、例えば、ポリ塩
化ビニルやポリオレフィン系フィルムによって形成する
こともできる。
ルフィルム(ポリエチレンテレフタレートフィルム)に
よって形成しておくことが望ましいが、例えば、ポリ塩
化ビニルやポリオレフィン系フィルムによって形成する
こともできる。
【0020】前記印刷層13は、通常の溶剤乾燥型イン
キに比べて耐熱性に優れた紫外線硬化型インキを用いて
各種表示デザイン等を印刷したものであり、その印刷面
には、印刷層13の保護及び光沢を出すために紫外線硬
化型ニスがコーティングされている。
キに比べて耐熱性に優れた紫外線硬化型インキを用いて
各種表示デザイン等を印刷したものであり、その印刷面
には、印刷層13の保護及び光沢を出すために紫外線硬
化型ニスがコーティングされている。
【0021】前記紫外線硬化型インキは、エポキシアク
リレート、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリ
レート等のオリゴマーと、紫外線重合開始剤や顔料等の
着色剤、分散剤、添加剤等を含むポリエステル系等のモ
ノマーとが混合されたものであり、具体的には、東華色
素化学(株)の「ベストキュアー」、久保井インキ
(株)の「UVACE」、マツイカガク(株)の「CP
−UV」等が挙げられる。
リレート、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリ
レート等のオリゴマーと、紫外線重合開始剤や顔料等の
着色剤、分散剤、添加剤等を含むポリエステル系等のモ
ノマーとが混合されたものであり、具体的には、東華色
素化学(株)の「ベストキュアー」、久保井インキ
(株)の「UVACE」、マツイカガク(株)の「CP
−UV」等が挙げられる。
【0022】なお、前記プライマ層12は、前記印刷層
13のラベル基材11に対する接着性を向上させるため
に設けられたものであり、必ずしも設ける必要はない。
13のラベル基材11に対する接着性を向上させるため
に設けられたものであり、必ずしも設ける必要はない。
【0023】前記金属蒸着層14は、前記ラベル基材1
1の他面側にアルミニウムを真空蒸着することによって
形成したものであり、200〜800Åの厚みを有して
いる。なお、この金属蒸着層14は、アルミニウムに限
定されるものではなく、例えば、ニッケルやスズを真空
蒸着したものであってもよい。
1の他面側にアルミニウムを真空蒸着することによって
形成したものであり、200〜800Åの厚みを有して
いる。なお、この金属蒸着層14は、アルミニウムに限
定されるものではなく、例えば、ニッケルやスズを真空
蒸着したものであってもよい。
【0024】前記熱接着性樹脂層16は、前記ラベル基
材11の他面側のアンカーコート層15上に、エチレン
アクリル酸共重合体又はエチレンメタクリル酸共重合体
を溶融押出しコーティングによって、5μm〜30μm
程度の厚さに形成したものであり、この熱接着性樹脂層
16には、接着性を向上させるためにコロナ放電処理が
施されている。このように形成された熱接着性樹脂層1
6は、金属及び前記印刷層13に対する接着性に優れて
おり、乾電池の外装用ラベルの熱接着性樹脂層として好
ましい性質を有している。
材11の他面側のアンカーコート層15上に、エチレン
アクリル酸共重合体又はエチレンメタクリル酸共重合体
を溶融押出しコーティングによって、5μm〜30μm
程度の厚さに形成したものであり、この熱接着性樹脂層
16には、接着性を向上させるためにコロナ放電処理が
施されている。このように形成された熱接着性樹脂層1
6は、金属及び前記印刷層13に対する接着性に優れて
おり、乾電池の外装用ラベルの熱接着性樹脂層として好
ましい性質を有している。
【0025】この熱接着性樹脂層16の形成材料として
は、コロナ放電処理によって接着性が顕著に向上するエ
チレン系の共重合体を使用することが好ましく、前記エ
チレンアクリル酸共重合体、エチレンメタクリル酸共重
合体以外に、エチレンアクリル酸エチル、エチレンアク
リル酸2−エチルへキシル等のエチレンアクリル酸エス
テル共重合体や、エチレンメタクリル酸エチル等のエチ
レンメタクリル酸エステル共重合体が適しており、さら
に、アイオノマー樹脂やエチレン酢酸ビニル共重合体等
を使用することもできる。なお、熱接着性樹脂層16
は、これらの樹脂を混合したり、粘着付与剤、安定剤、
改質剤等を適宜添加したものであってもよい。
は、コロナ放電処理によって接着性が顕著に向上するエ
チレン系の共重合体を使用することが好ましく、前記エ
チレンアクリル酸共重合体、エチレンメタクリル酸共重
合体以外に、エチレンアクリル酸エチル、エチレンアク
リル酸2−エチルへキシル等のエチレンアクリル酸エス
テル共重合体や、エチレンメタクリル酸エチル等のエチ
レンメタクリル酸エステル共重合体が適しており、さら
に、アイオノマー樹脂やエチレン酢酸ビニル共重合体等
を使用することもできる。なお、熱接着性樹脂層16
は、これらの樹脂を混合したり、粘着付与剤、安定剤、
改質剤等を適宜添加したものであってもよい。
【0026】また、この熱接着性樹脂層16の形成方法
としては、熱接着性樹脂層16を比較的厚く、しかも均
一な厚さに効率よく形成するためには、上述した溶融押
出しコーティングが望ましいが、前記樹脂を溶融状態で
塗布してもよい。
としては、熱接着性樹脂層16を比較的厚く、しかも均
一な厚さに効率よく形成するためには、上述した溶融押
出しコーティングが望ましいが、前記樹脂を溶融状態で
塗布してもよい。
【0027】なお、前記アンカーコート層15は、前記
熱接着性樹脂層16の金属蒸着層14に対する接着性を
向上させるために設けられたものであり、必ずしも設け
る必要はない。
熱接着性樹脂層16の金属蒸着層14に対する接着性を
向上させるために設けられたものであり、必ずしも設け
る必要はない。
【0028】以上のように構成された感熱接着性ラベル
1は、前記熱接着性樹脂層16がコロナ放電処理されて
いるので、熱接着性樹脂層16を活性化させる際、低温
で加熱しても従来品と同様の接着強度が確保される。ま
た、熱接着性樹脂層にコロナ放電処理を施していない従
来品と同様に高い温度で加熱することにより、従来品以
上の接着強度を得ることができる。
1は、前記熱接着性樹脂層16がコロナ放電処理されて
いるので、熱接着性樹脂層16を活性化させる際、低温
で加熱しても従来品と同様の接着強度が確保される。ま
た、熱接着性樹脂層にコロナ放電処理を施していない従
来品と同様に高い温度で加熱することにより、従来品以
上の接着強度を得ることができる。
【0029】また、ラベル基材11を熱収縮させる際の
加熱温度と熱接着性樹脂層16の活性化温度との差を大
きくとることができるので、熱接着性樹脂層16の活性
化段階でのラベル基材11の収縮による歪みを抑えるこ
とができる。
加熱温度と熱接着性樹脂層16の活性化温度との差を大
きくとることができるので、熱接着性樹脂層16の活性
化段階でのラベル基材11の収縮による歪みを抑えるこ
とができる。
【0030】以下、上述した感熱接着性ラベル1を、表
面がニッケルや鉄等の金属で形成された乾電池本体に装
着する方法について、図3に示すラベル装着装置30を
参照しながら説明する。
面がニッケルや鉄等の金属で形成された乾電池本体に装
着する方法について、図3に示すラベル装着装置30を
参照しながら説明する。
【0031】同図に示すように、このラベル装着装置3
0は、ラベル形成部A、ラベル活性化処理部B、ラベル
装着処理部C及び熱収縮処理部Dから構成されており、
このラベル装着装置30によって、前記感熱接着性ラベ
ル1の形成から乾電池本体Xへの装着までの一連の作業
が連続的に行われる。
0は、ラベル形成部A、ラベル活性化処理部B、ラベル
装着処理部C及び熱収縮処理部Dから構成されており、
このラベル装着装置30によって、前記感熱接着性ラベ
ル1の形成から乾電池本体Xへの装着までの一連の作業
が連続的に行われる。
【0032】前記ラベル形成部Aでは、前記熱接着性樹
脂層16にコロナ放電処理が施されていない点を除けば
前記感熱接着性ラベル1と同一構成を有する長尺のラベ
ル形成用基材1aが、ロール状に巻き取られた基材ロー
ル31から連続的に送り出され、コロナ放電処理装置3
2によって、熱接着性樹脂層16の表面にコロナ放電処
理を施した後、切断ローラ33の切断刃33aによって
所定長に切断することで、前記感熱接着性ラベル1が形
成される。なお、前記ラベル形成用基材1aの幅は、装
着しようとする乾電池本体Xの長さより若干長めに設定
されている。
脂層16にコロナ放電処理が施されていない点を除けば
前記感熱接着性ラベル1と同一構成を有する長尺のラベ
ル形成用基材1aが、ロール状に巻き取られた基材ロー
ル31から連続的に送り出され、コロナ放電処理装置3
2によって、熱接着性樹脂層16の表面にコロナ放電処
理を施した後、切断ローラ33の切断刃33aによって
所定長に切断することで、前記感熱接着性ラベル1が形
成される。なお、前記ラベル形成用基材1aの幅は、装
着しようとする乾電池本体Xの長さより若干長めに設定
されている。
【0033】上述したように、前記基材ロール31に
は、熱接着性樹脂層16にコロナ放電処理が施されてい
ないラベル形成用基材1aが巻き取られているので、こ
の時点では、前記ラベル形成用基材1aの熱接着性樹脂
層16には全く接着性がなく、ラベル形成用基材1aが
相互に面接触することによるブロッキングが生じない。
は、熱接着性樹脂層16にコロナ放電処理が施されてい
ないラベル形成用基材1aが巻き取られているので、こ
の時点では、前記ラベル形成用基材1aの熱接着性樹脂
層16には全く接着性がなく、ラベル形成用基材1aが
相互に面接触することによるブロッキングが生じない。
【0034】次に、前記ラベル活性化処理部Bでは、前
記ラベル形成部Aで形成された前記感熱接着性ラベル1
を、その印刷層13側を回転ドラム34の外周面に吸着
させた状態で加熱位置まで搬送し、加熱装置35によっ
て熱接着性樹脂層16を加熱することで熱接着性樹脂層
16を活性化させた後、前記感熱接着性ラベル1をラベ
ル装着処理部Cに搬送する。このとき、前記感熱接着性
ラベル1の熱接着性樹脂層16の表面がコロナ放電処理
されているので、通常の感熱接着性ラベルの熱接着性樹
脂層の加熱温度(70〜65℃)に比べて低い温度(6
5〜60℃)で加熱するだけで熱接着性樹脂層16に十
分な接着力が確保される。また、このため、ラベル装着
を高速化できる。さらに、通常の感熱接着性ラベルの熱
接着性樹脂層の加熱温度(70〜65℃)と同等の温度
で加熱すると、従来品以上の接着力を確保することがで
きる。
記ラベル形成部Aで形成された前記感熱接着性ラベル1
を、その印刷層13側を回転ドラム34の外周面に吸着
させた状態で加熱位置まで搬送し、加熱装置35によっ
て熱接着性樹脂層16を加熱することで熱接着性樹脂層
16を活性化させた後、前記感熱接着性ラベル1をラベ
ル装着処理部Cに搬送する。このとき、前記感熱接着性
ラベル1の熱接着性樹脂層16の表面がコロナ放電処理
されているので、通常の感熱接着性ラベルの熱接着性樹
脂層の加熱温度(70〜65℃)に比べて低い温度(6
5〜60℃)で加熱するだけで熱接着性樹脂層16に十
分な接着力が確保される。また、このため、ラベル装着
を高速化できる。さらに、通常の感熱接着性ラベルの熱
接着性樹脂層の加熱温度(70〜65℃)と同等の温度
で加熱すると、従来品以上の接着力を確保することがで
きる。
【0035】一方、前記ラベル装着処理部Cの装着ドラ
ム38には、搬送コンベア36及び移送ドラム37によ
って乾電池本体Xが順次供給されるので、前記装着ドラ
ム38及び装着ガイド39によって、供給された乾電池
本体Xの外周面に前記感熱接着性ラベル1が巻き付けら
れ、その両端部を相互に重ね合わせるようにして、感熱
接着性ラベル1が乾電池本体Xの外周面に貼り付けられ
る。このとき、前記感熱接着性ラベル1の幅方向の両側
部が乾電池本体Xの両端部から僅かにはみ出した状態と
なっている。
ム38には、搬送コンベア36及び移送ドラム37によ
って乾電池本体Xが順次供給されるので、前記装着ドラ
ム38及び装着ガイド39によって、供給された乾電池
本体Xの外周面に前記感熱接着性ラベル1が巻き付けら
れ、その両端部を相互に重ね合わせるようにして、感熱
接着性ラベル1が乾電池本体Xの外周面に貼り付けられ
る。このとき、前記感熱接着性ラベル1の幅方向の両側
部が乾電池本体Xの両端部から僅かにはみ出した状態と
なっている。
【0036】このようにして前記感熱接着性ラベル1が
貼り付けられた乾電池本体Xは、移送ドラム40及び搬
送コンベア41によって、熱収縮処理部Dに搬送され
る。この熱収縮処理部Dには、前記搬送コンベア41を
覆うように加熱装置42が設置されており、この加熱装
置42によって乾電池本体Xに貼り付けられた感熱接着
性ラベル1が130℃程度に加熱されるので、前記ラベ
ル基材11が熱収縮を起こして、乾電池本体Xの両端部
からはみ出した感熱接着性ラベル1の両側部が乾電池本
体Xの両端面に密着する。
貼り付けられた乾電池本体Xは、移送ドラム40及び搬
送コンベア41によって、熱収縮処理部Dに搬送され
る。この熱収縮処理部Dには、前記搬送コンベア41を
覆うように加熱装置42が設置されており、この加熱装
置42によって乾電池本体Xに貼り付けられた感熱接着
性ラベル1が130℃程度に加熱されるので、前記ラベ
ル基材11が熱収縮を起こして、乾電池本体Xの両端部
からはみ出した感熱接着性ラベル1の両側部が乾電池本
体Xの両端面に密着する。
【0037】また、この加熱装置42内には加熱ベルト
43が設けられており、この加熱ベルト43によって、
外周面が加熱押圧されながら乾電池本体Xが転動するこ
とにより、熱接着性樹脂層16が再度活性化され、感熱
接着性ラベル1が乾電池本体Xの外周面に強固に接着さ
れると共に感熱接着性ラベル1の重ね合わせ部も強固に
接着され、感熱接着性ラベル1が確実に装着された乾電
池となる。
43が設けられており、この加熱ベルト43によって、
外周面が加熱押圧されながら乾電池本体Xが転動するこ
とにより、熱接着性樹脂層16が再度活性化され、感熱
接着性ラベル1が乾電池本体Xの外周面に強固に接着さ
れると共に感熱接着性ラベル1の重ね合わせ部も強固に
接着され、感熱接着性ラベル1が確実に装着された乾電
池となる。
【0038】なお、ここでは、前記感熱接着性ラベル1
とラベル形成用基材1aとを明確に区別しているが、前
記ラベル形成用基材1aは、コロナ放電処理を施してい
ない長尺の感熱接着性ラベルと考えることもできる。
とラベル形成用基材1aとを明確に区別しているが、前
記ラベル形成用基材1aは、コロナ放電処理を施してい
ない長尺の感熱接着性ラベルと考えることもできる。
【0039】図2は、感熱接着性ラベルの他の実施形態
を示している。上述した感熱接着性ラベル1は、乾電池
の外装用ラベルであるため、金属蒸着層14や紫外線硬
化型インキを用いて各種表示デザイン等を印刷した印刷
層13を設けているが、乾電池以外の物品、例えば、飲
料缶、食品缶詰、塗料缶等の金属缶や、飲料・食品・化
粧品等のポリエステル等によって形成された合成樹脂製
容器に装着するためのラベルについては、図2に示すよ
うな構成を採用することができる。
を示している。上述した感熱接着性ラベル1は、乾電池
の外装用ラベルであるため、金属蒸着層14や紫外線硬
化型インキを用いて各種表示デザイン等を印刷した印刷
層13を設けているが、乾電池以外の物品、例えば、飲
料缶、食品缶詰、塗料缶等の金属缶や、飲料・食品・化
粧品等のポリエステル等によって形成された合成樹脂製
容器に装着するためのラベルについては、図2に示すよ
うな構成を採用することができる。
【0040】同図に示すように、この感熱接着性ラベル
2は、ポリエチレンテレフタレート等の二軸延伸ポリエ
ステルフィルムによって形成された実質上熱収縮性を有
しないラベル基材21と、このラベル基材21の片面側
に順次形成された印刷層22及び熱接着性樹脂層23と
から構成されており、前記熱接着性樹脂層23は、前記
感熱接着性ラベル1の熱接着性樹脂層16と同様に、エ
チレンアクリル酸共重合体又はエチレンメタクリル酸共
重合体を溶融押出しコーティングによって、5μm〜3
0μm程度の厚さに形成し、コロナ放電処理を施してい
る。
2は、ポリエチレンテレフタレート等の二軸延伸ポリエ
ステルフィルムによって形成された実質上熱収縮性を有
しないラベル基材21と、このラベル基材21の片面側
に順次形成された印刷層22及び熱接着性樹脂層23と
から構成されており、前記熱接着性樹脂層23は、前記
感熱接着性ラベル1の熱接着性樹脂層16と同様に、エ
チレンアクリル酸共重合体又はエチレンメタクリル酸共
重合体を溶融押出しコーティングによって、5μm〜3
0μm程度の厚さに形成し、コロナ放電処理を施してい
る。
【0041】なお、前記ラベル基材21は、前記ポリエ
ステルフィルム以外に、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル等のプラスチックフィルムによって形成してもよく、
前記印刷層22は、グラビア印刷等の公知の印刷技術を
用いて形成することができる。また、前記ラベル基材2
1として、合成紙、紙等を使用し、その表面側に印刷層
22を形成してもよい。
ステルフィルム以外に、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル等のプラスチックフィルムによって形成してもよく、
前記印刷層22は、グラビア印刷等の公知の印刷技術を
用いて形成することができる。また、前記ラベル基材2
1として、合成紙、紙等を使用し、その表面側に印刷層
22を形成してもよい。
【0042】以上のように構成された感熱接着性ラベル
2も、前記感熱接着性ラベル1と同様に、熱接着性樹脂
層23にコロナ放電処理が施されているので、ラベルを
物品に装着する際、熱接着性樹脂層23の活性化温度を
従来より低くすることができるだけでなく、従来に比べ
てラベル自体の接着強度を大きくすることもできる。
2も、前記感熱接着性ラベル1と同様に、熱接着性樹脂
層23にコロナ放電処理が施されているので、ラベルを
物品に装着する際、熱接着性樹脂層23の活性化温度を
従来より低くすることができるだけでなく、従来に比べ
てラベル自体の接着強度を大きくすることもできる。
【0043】また、この感熱接着性ラベル2における前
記熱接着性樹脂層23に対するコロナ放電処理は、上述
したブロッキング等を考慮すると、ラベルを物品に装着
する際に行うことが望ましい。
記熱接着性樹脂層23に対するコロナ放電処理は、上述
したブロッキング等を考慮すると、ラベルを物品に装着
する際に行うことが望ましい。
【0044】なお、この感熱接着性ラベル2は、熱収縮
性を有していないので、物品に装着する際の熱収縮工程
が不要であることはいうまでもない。また、装着しよう
とする物品やラベルの形状によっては、必ずしもラベル
を物品の全周に巻き付けて、その両端部を相互に重ね合
わせるようにして物品に貼り付ける必要はなく、物品の
外周面の一部に貼り付けるようにしてもよい。
性を有していないので、物品に装着する際の熱収縮工程
が不要であることはいうまでもない。また、装着しよう
とする物品やラベルの形状によっては、必ずしもラベル
を物品の全周に巻き付けて、その両端部を相互に重ね合
わせるようにして物品に貼り付ける必要はなく、物品の
外周面の一部に貼り付けるようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上のように、この発明の感熱接着性ラ
ベルは、ラベル基材の片面側に形成された熱接着性樹脂
層をコロナ放電処理するようにしたため、熱接着性樹脂
層を活性化させる際、低温で加熱しても十分な接着力を
確保することができ、金属表面に対する接着性のみなら
ず、ラベル同士(紫外線硬化型インキ面やポリエステル
フィルム面等)の接着性の向上を図ることができると共
に、ラベル装着装置のランニングコストの低減を図るこ
とができる。
ベルは、ラベル基材の片面側に形成された熱接着性樹脂
層をコロナ放電処理するようにしたため、熱接着性樹脂
層を活性化させる際、低温で加熱しても十分な接着力を
確保することができ、金属表面に対する接着性のみなら
ず、ラベル同士(紫外線硬化型インキ面やポリエステル
フィルム面等)の接着性の向上を図ることができると共
に、ラベル装着装置のランニングコストの低減を図るこ
とができる。
【0046】特に、前記熱接着性樹脂層を、エチレンア
クリル酸共重合体、エチレンメタクリル酸共重合体、エ
チレンアクリル酸エステル共重合体又はエチレンメタク
リル酸エステル共重合体によって形成したものにあって
は、低温加熱時における前記熱接着性樹脂層の接着力を
さらに増大させることができる。
クリル酸共重合体、エチレンメタクリル酸共重合体、エ
チレンアクリル酸エステル共重合体又はエチレンメタク
リル酸エステル共重合体によって形成したものにあって
は、低温加熱時における前記熱接着性樹脂層の接着力を
さらに増大させることができる。
【0047】また、ラベル基材が熱収縮性を有する合成
樹脂フィルム等で形成されている場合は、熱収縮時の加
熱温度と熱接着性樹脂層の活性化温度との差を大きくと
ることができるので、熱接着性樹脂層の活性化段階での
ラベルの収縮による歪みを抑えることができるという効
果もある。
樹脂フィルム等で形成されている場合は、熱収縮時の加
熱温度と熱接着性樹脂層の活性化温度との差を大きくと
ることができるので、熱接着性樹脂層の活性化段階での
ラベルの収縮による歪みを抑えることができるという効
果もある。
【0048】また、熱接着性樹脂層に対するコロナ放電
処理を、ラベルの装着過程で行うことにより、長尺の感
熱接着性ラベルをロール状に巻き取った状態で保管して
おいても、コロナ放電処理の影響によってブロッキング
を起こすことがなく、感熱接着性ラベルの取り扱いが容
易になるといった効果がある。
処理を、ラベルの装着過程で行うことにより、長尺の感
熱接着性ラベルをロール状に巻き取った状態で保管して
おいても、コロナ放電処理の影響によってブロッキング
を起こすことがなく、感熱接着性ラベルの取り扱いが容
易になるといった効果がある。
【図1】この発明にかかる一実施形態を示す断面図であ
る。
る。
【図2】他の実施形態を示す断面図である。
【図3】図1の感熱接着性ラベルの装着装置を示す概略
図である。
図である。
【符号の説明】 1、2 感熱接着性ラベル 11、21 ラベル基材 16、23 熱接着性樹脂層 30 ラベル装着装置 32 コロナ放電処理装置 A ラベル形成部 B ラベル活性化処理部 C ラベル装着処理部 D 熱収縮処理部 X 乾電池本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09J 7/02 C09J 7/02 A 123/08 123/08 133/02 133/02 133/06 133/06 // C08J 7/00 303 C08J 7/00 303
Claims (7)
- 【請求項1】 ラベル基材に熱接着性樹脂層が形成され
た感熱接着性ラベルにおいて、 前記熱接着性樹脂層がコロナ放電処理されていることを
特徴とする感熱接着性ラベル。 - 【請求項2】 前記熱接着性樹脂層が、エチレンアクリ
ル酸共重合体、エチレンメタクリル酸共重合体、エチレ
ンアクリル酸エステル共重合体又はエチレンメタクリル
酸エステル共重合体によって形成されている請求項1に
記載の感熱接着性ラベル。 - 【請求項3】 前記ラベル基材が、熱収縮性を有する合
成樹脂フィルムによって形成されている請求項1又は2
に記載の感熱接着性ラベル。 - 【請求項4】 ラベル基材に熱接着性樹脂層が形成され
た感熱接着性ラベルを供給する工程と、 供給された前記感熱接着性ラベルの前記熱接着性樹脂層
にコロナ放電処理を行う工程と、 コロナ放電処理された前記熱接着性樹脂層を加熱するこ
とにより、前記熱接着性樹脂層を活性化する工程と、 前記熱接着性樹脂層が活性化された前記感熱接着性ラベ
ルを被装着物品に貼り付ける工程とを備えた感熱接着性
ラベルの装着方法。 - 【請求項5】 前記熱接着性樹脂層が活性化された前記
感熱接着性ラベルを被装着物品の全周に巻き付け、前記
感熱接着性ラベルの両端部を相互に重ね合わせるように
して被装着物品に貼り付けた請求項4に記載の感熱接着
性ラベルの装着方法。 - 【請求項6】 熱収縮性を有するラベル基材に熱接着性
樹脂層が形成された感熱接着性ラベルを供給する工程
と、 供給された前記感熱接着性ラベルの前記熱接着性樹脂層
にコロナ放電処理を行う工程と、 コロナ放電処理された前記熱接着性樹脂層を加熱するこ
とにより、前記熱接着性樹脂層を活性化する工程と、 前記熱接着性樹脂層が活性化された前記感熱接着性ラベ
ルを、その両側部が、表面が金属によって形成された乾
電池本体の両端部からそれぞれはみ出すように、前記乾
電池本体の外周面に巻き付けると共に、前記感熱接着性
ラベルの両端部を相互に重ね合わせるようにして前記乾
電池本体に貼り付ける工程と、 前記乾電池本体に貼り付けられた前記感熱接着性ラベル
を加熱することにより熱収縮させて、前記乾電池本体の
両端部からはみ出した前記感熱接着性ラベルの両側部を
前記乾電池本体の両端面に密着させる工程とを備えた感
熱接着性ラベルの装着方法。 - 【請求項7】 ラベル基材に熱接着性樹脂層が形成され
た感熱接着性ラベルを、外周面に装着した乾電池であっ
て、 前記ラベル基材が、熱収縮性を有する合成樹脂フィルム
によって形成され、 前記熱接着性樹脂層が、エチレンアクリル酸共重合体、
エチレンメタクリル酸共重合体、エチレンアクリル酸エ
ステル共重合体又はエチレンメタクリル酸エステル共重
合体によって形成されると共にコロナ放電処理されてい
る乾電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8232897A JPH10254364A (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | 感熱接着性ラベル及びそのラベルの装着方法並びにそのラベルを装着した乾電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8232897A JPH10254364A (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | 感熱接着性ラベル及びそのラベルの装着方法並びにそのラベルを装着した乾電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10254364A true JPH10254364A (ja) | 1998-09-25 |
Family
ID=13771500
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8232897A Pending JPH10254364A (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | 感熱接着性ラベル及びそのラベルの装着方法並びにそのラベルを装着した乾電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10254364A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000344217A (ja) * | 1999-06-08 | 2000-12-12 | Fuji Seal Inc | フィルム装着方法及びフィルム装着装置 |
JP2001075482A (ja) * | 1999-09-01 | 2001-03-23 | Fuji Seal Inc | 金属缶用ラベル及びその金属缶用ラベルを装着した金属缶 |
EP0765198B2 (en) † | 1994-06-14 | 2002-07-17 | Cornell Research Foundation, Inc. | Method and apparatus for injection molding of semi-solid metals |
JP2005212226A (ja) * | 2004-01-29 | 2005-08-11 | Fuji Seal International Inc | シュリンクラベル及び該ラベル付き容器 |
KR100807144B1 (ko) | 2006-11-16 | 2008-02-27 | 신성 피.아이.이(주) | 튜브 표면에 인쇄필름을 접착시켜주는 접착방법 |
KR101196866B1 (ko) | 2012-04-20 | 2012-11-01 | 조지운 | 친환경 라벨지 및 그 제조방법 |
US9221573B2 (en) | 2010-01-28 | 2015-12-29 | Avery Dennison Corporation | Label applicator belt system |
-
1997
- 1997-03-14 JP JP8232897A patent/JPH10254364A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0765198B2 (en) † | 1994-06-14 | 2002-07-17 | Cornell Research Foundation, Inc. | Method and apparatus for injection molding of semi-solid metals |
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JP4511651B2 (ja) * | 1999-06-08 | 2010-07-28 | 株式会社フジシールインターナショナル | フィルム装着装置 |
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US9221573B2 (en) | 2010-01-28 | 2015-12-29 | Avery Dennison Corporation | Label applicator belt system |
US9637264B2 (en) | 2010-01-28 | 2017-05-02 | Avery Dennison Corporation | Label applicator belt system |
KR101196866B1 (ko) | 2012-04-20 | 2012-11-01 | 조지운 | 친환경 라벨지 및 그 제조방법 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20031202 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20031222 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
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|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
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