JPH10253966A - 液晶表示素子 - Google Patents

液晶表示素子

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JPH10253966A
JPH10253966A JP5649097A JP5649097A JPH10253966A JP H10253966 A JPH10253966 A JP H10253966A JP 5649097 A JP5649097 A JP 5649097A JP 5649097 A JP5649097 A JP 5649097A JP H10253966 A JPH10253966 A JP H10253966A
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JP5649097A
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Koji Ishikawa
幸司 石川
Takeshi Kohama
武史 小浜
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一対の電極基板10、20間に反強誘電性液
晶40が封入された液晶セル1を有する液晶表示素子に
おいて、両電極基板10、20に対する衝撃、振動に抗
するとともに基板全体に渡ってセルギャップを均一に規
制する隔壁構造を備えた液晶セルを提供する。 【解決手段】 一対の電極基板10、20間にはフォト
レジストからなる隔壁50が介装され、この隔壁50は
両電極基板10、20の内表面に接着している。隔壁5
0中にはシリカ製のスペーサ51が配置されており、両
電極基板の内表面に接している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の電極基板間
に液晶が封入された液晶セルを有する液晶表示素子およ
びその製造方法に関するものであり、特に反強誘電性液
晶あるいは強誘電性液晶等のスメクチック液晶を用いた
液晶表示素子に用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の液晶表示素子において、
液晶配向の耐応力性の向上を目的として、一般にフォト
レジストと称される感光性樹脂材料(以下、レジストと
記す)により形成された隔壁を有するセル構造が用いら
れている。具体的には、特開平7−199202号公報
に提案されている強誘電性液晶あるいは反強誘電性液晶
表示素子のセル構造に関するものがある。これは、対向
する一対の電極基板間にストライプ状のレジスト隔壁が
介装されたものである。この液晶セルは次のようにして
作られる。
【0003】すなわち、一対の電極基板のうち一側基板
にレジストを塗布し、フォトリソグラフィ法により基板
上にストライプ状の隔壁を形成する。この一側基板の隔
壁形成面に対向して他側基板を重ね合わせた後、シール
硬化する。シール硬化の際、両基板を加圧して隔壁と他
側基板とを密着させ、加圧を維持した状態で加熱すると
隔壁は熱硬化し他側基板を接着する。そして、隔壁間に
液晶を注入してセルが完成する。
【0004】このレジスト隔壁は、両基板を接着支持し
て衝撃および振動等による液晶配向乱れを阻止するとと
もに、隔壁の厚み(基板上の高さ)によって両基板間の
距離(セルギャップ)を規制するスペーサとして機能す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この種の液晶表示素子
においては、セルギャップばらつきは、表示むら等の不
具合を引き起こす。よって、基板全体に渡って両基板間
距離を均一に規制(セルギャップの均一化)することが
必要となっている。しかし、上記の隔壁構造において
は、レジスト硬度制御およびシール硬化時の加圧制御が
困難であるため、セルギャップの均一化が困難となって
いる。
【0006】すなわち、シール硬化時においては、基板
のうねりを矯正して平坦化するために、重ね合わせた基
板を密着させるように加圧する。加圧時には、隔壁を熱
硬化させて両基板に接着させることから同時に加熱を行
う。しかし、隔壁を構成するレジストの軟化点は加熱温
度(シール硬化温度、約140℃)の近傍にあり、軟化
したレジストは基板からの加圧を受けて潰れてしまう。
レジストの各部位の潰れ具合は一定とはなりにくいの
で、結果として隔壁の厚みも基板内でばらついた構成と
なり、セルギャップの均一化が困難となっている。
【0007】なお、セルギャップの均一化のみについて
いえば、特開昭64−55533号公報のように、球状
スペーサを用いたセル構造のものがある。これは、一対
の電極基板のうち一側基板上に塗布されたレジストの上
に球状スペーサを分散させたものを、フォトリソグラフ
ィ法によりパターニングしたものである。ここで、レジ
ストは、パターニングによって所望の部分にのみスペー
サを残しておくためのものであり、他側基板とは接着し
ておらず、両基板を接着支持して衝撃および振動に抗す
る隔壁としての機能はない。また、スペーサと他側基板
とは接着されておらず、液晶セルの耐衝撃、耐振動性の
点で十分でない。
【0008】本発明は上記点に鑑みて、一対の電極基板
間に液晶が封入された液晶セルを有する液晶表示素子に
おいて、両電極基板に対する衝撃、振動に抗するととも
に基板全体に渡ってセルギャップを均一に規制する隔壁
構造を備えた液晶セルを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、以下の技術的手段を採用する。すなわち、請
求項1の発明によれば、対向する一対の電極基板(1
0、20)間に液晶(40)が封入された液晶セル
(1)を有する液晶表示素子において、この一対の電極
基板(10、20)間に介装された隔壁(50)中に
は、これら両電極基板(10、20)間の距離を所定値
に設定するスペーサ(51)が配置されていることを特
徴とする。
【0010】それによって、両電極基板(10、20)
に対する衝撃、振動に抗するとともに、両電極基板(1
0、20)間の距離を所定値に規制する隔壁構造を有す
る液晶セルとなり、衝撃、振動による液晶配向の乱れの
ないセルギャップの均一な液晶表示素子が実現できる。
具体的には、請求項2のように、隔壁(50)は両電極
基板(10、20)の内表面に接着して、両電極基板
(10、20)を相互に固定支持するものであり、スペ
ーサ(51)は両電極基板(10、20)の内表面に接
し、スペーサ(51)の厚みによって両電極基板(1
0、20)間の距離を所定値に規制するものにすること
で達成できる。
【0011】また、請求項3の発明によれば、請求項1
および2に加えて、隔壁(50)は、一対の電極基板
(10、20)間のうち液晶表示素子の駆動時に表示が
行われる部位以外の部位に介装され、スペーサ(51)
は、隔壁(50)中のみに配置されていることを特徴と
する。それによって、表示部においてはスペーサ(5
1)の無い構造(スペーサレス)となるので、スペーサ
(51)による光透過率低下等の表示への弊害を無くし
た液晶表示素子が実現できる。
【0012】さらに、請求項4の発明のように、隔壁
(50)はスペーサ(51)よりも軟化点が低い材料か
らなるものであれば、加熱等によって隔壁(50)が変
形してもスペーサ(51)は変形しないので、より安定
に両電極基板(10、20)間の距離を所定値に規制で
きる。ここで、隔壁(50)としては、例えば、感光性
樹脂材料、特にフェノールノボラック系あるいはアクリ
ル系の感光性樹脂材料を用いることが好ましく、スペー
サ(51)としては、例えば、シリカ等のセラミック材
料を用いることができる。
【0013】また、請求項5の発明によれば、対向する
一対の電極基板(10、20)間に液晶(40)が封入
された液晶セル(1)を有する液晶表示素子において、
樹脂材料と粒状のスペーサ(51)とを混合し、この混
合物を一対の電極基板(10、20)のうち一側電極基
板(20)に塗布して、複数かつ互いに離間した隔壁
(50)の前駆体(50a)を形成し、他側電極基板
(10)を一側電極基板(20)上に重ねて、前駆体
(50a)中に包含されるスペーサ(51)により両電
極基板(10、20)間の距離を所定値に設定した状態
で前駆体(50a)を硬化することを特徴とする。
【0014】それによって、シール硬化の際にも、前駆
体(50a)中のスペーサ(51)がシール加圧に抗す
るので、両電極基板(10、20)間の距離が所定値に
維持でき、請求項1に記載の発明の作用効果を達成し得
るような液晶表示素子の製造方法が提供できる。ここ
で、一側電極基板(20)の直交方向において前駆体
(50a)の厚さ(DR)は、請求項6の発明のよう
に、スペーサ(51)の厚さ(DS)以上とし、さら
に、請求項7の発明のように、スペーサ(51)の厚さ
(DS)の1〜1.5倍であることが好ましい。
【0015】それによって、シール加圧の際には、ま
ず、前駆体(50a)が潰れて両電極基板(10、2
0)の内表面に密着する。続いて、前駆体(50a)は
さらに潰れていくが、スペーサ(51)が両電極基板
(10、20)と接したところで潰れは止まる。この時
の前駆体(50a)の潰れによって、前駆体(50a)
と両電極基板(10、20)との密着を確実にすること
ができ、硬化後の隔壁(50)による両電極基板(1
0、20)の接着支持が強固とできる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。図1は本発明に係る液晶表示素子の
液晶セル(パネル)1の断面構造を示すものである。こ
の液晶セル1は、対向して重ね合わされた一対の電極基
板10、20を備えており、これら両電極基板10、2
0の周縁部は環状のシール30を介して接着支持されて
いる。
【0017】また、これら両電極基板10、20の間に
は、反強誘電性液晶40が真空注入法により注入されて
いる。なお、両電極基板10、20間の距離(セルギャ
ップ)は1.6μm程度になっている。一側(図1の上
方側)の電極基板10は透明のガラス基板11を有して
おり、このガラス基板11の内表面には、内表面側から
順に、樹脂製のカラーフィルタ12、絶縁膜13、複数
条の透明電極14、配向膜15が設けられている。これ
らのうち、カラーフィルタ12および配向膜15はシー
ル30の内周側に設けられている。
【0018】一方、他側(図1の下方側)の電極基板2
0は透明のガラス基板21を有しており、このガラス基
板21の内表面のシール30内周側には、内表面側から
順に、複数条の透明電極24、配向膜25が設けられて
いる。複数条の透明電極24は、複数条の透明電極14
と直角に対向して位置し、これら透明電極14、24
は、カラーフィルタ12および反強誘電性液晶40と共
に複数の格子状画素を形成する。そして、この画素は、
液晶表示素子の駆動時に表示が行われる表示部として作
用する。
【0019】ここで、透明電極14、24はITO(I
ndium−Tin Oxide)等により形成されて
おり、配向膜15、25はポリイミド等であり、オフセ
ット印刷にて形成されている。また、複数条の隔壁50
が、両電極基板10、20の間のうち表示部(画素)以
外の部位に介装されている。すなわち、各隔壁50は、
隣接する透明電極24の間の配向膜25上に、透明電極
24縁部に沿って位置しており、互いの隔壁50は離間
している。ちなみに、本実施形態では、各隔壁50の幅
(図1の左右方向の幅)は数10μm程度である。ま
た、隔壁50は全ての隣接透明電極24間に位置してな
くてもよく、任意の隣接透明電極24間に位置していて
もよい。
【0020】なお、隔壁50と透明電極24とが重なっ
ている部分には、これらと重なるように、例えば、ブラ
ックマスクや金属電極等の遮光体(図示しない)が設け
られ表示に関与しないようになっている。この隔壁50
は、フェノール−ノボラック系のポジ型のフォトレジス
ト(感光性樹脂)あるいはアクリル系のネガ型のフォト
レジストによってフォトリソグラフィ法により形成され
たものであり、両電極基板10、20の内表面、すなわ
ち配向膜15、25に接着している。換言すれば、両電
極基板10、20はシール30の内周側において隔壁5
0にて接着支持されており、両電極基板10、20に対
する衝撃、振動に抗するようになっている。
【0021】また、セルギャップに対応した粒径を有す
る略球粒状のスペーサ51が、隔壁50中にのみ分散し
て配置されている。スペーサ51は、剛性の高いシリカ
等のセラミックあるいは樹脂製のものであり、本実施形
態においてはシリカ製のものを用いている。スペーサ5
1の外周は、両電極基板10、20の内表面側にて配向
膜15、25に接しており、配向膜15、25と接して
いない部位は隔壁50のレジストによって包含されてい
る。両電極基板方向(図1の上下方向)において、隔壁
50の厚さ(膜厚)はスペーサ51の厚さ(径)と略同
等であり、両電極基板10、20間の距離は所定値(本
実施形態では約1.6μm)に設定されている。
【0022】次に上記構成の液晶セルの製造方法につ
き、図2〜図5を参照して説明する。なお、図3〜図5
において、配向膜15、25とガラス基板11、21の
間に存在する透明電極14、24およびカラーフィルタ
12等は省略してある。基板洗浄工程S1では、内表面
にカラーフィルタ12、絶縁膜13、複数条の透明電極
14が順に積層形成されたガラス基板11、および内表
面に複数条の透明電極24が形成されたガラス基板21
が各々洗浄される。
【0023】配向膜印刷工程S2では、オフセット印刷
によって、配向膜15が絶縁膜13および複数条の透明
電極14を介してカラーフィルタ12上に設けられ、電
極基板10が形成される。一方、オフセット印刷によっ
て、配向膜25がガラス基板21および複数条の透明電
極24の上に設けられ、電極基板20が形成される。ラ
ビング工程S3では、各電極基板10、20の内表面
(配向膜15、25)が、合成織物の布等を用いて一定
の方向性をもって擦られる。
【0024】続いて、どちらか一方の電極基板にシール
が塗布され、他方の電極基板に隔壁が形成されるが、本
実施形態においては電極基板10にシール塗布、電極基
板20に隔壁形成を行う。レジスト・スペーサ混合工程
S4においては、隔壁50を形成するフォトレジスト
(以下、レジストと記す)とスペーサ51とが混合され
る。そして、レジスト塗布工程S5では、スペーサ51
が分散したレジストを、電極基板20の内表面の配向膜
25全面に塗布し、仮硬化(本実施形態では約80
℃)、本硬化(本実施形態では約140℃)する。
【0025】この後、レジストパターニング工程S6に
おいて、マスクを用いて露光処理を施し、現像、リンス
を経て基板上の必要な部分(上述した表示部以外の部
位)にのみレジストおよびスペーサ51を残す。不要部
は、スペーサ51とレジストとが同時に除去される。レ
ジストパターニング工程S6後、図3に示すように、電
極基板20の内表面にストライプ状の隔壁50の前駆体
50aが形成される。この前駆体50aの内部にはスペ
ーサ51が包含されており、両電極基板方向(図3の上
下方向)において、前駆体50aの厚さ(膜厚)DRは
スペーサ51の厚さ(径)DS以上となっている(DR
≧DS)。ちなみに、本実施形態では、DRは約2.0
μm、DSは約1.5〜1.6μmであり、DRはDS
の1.3倍程度である。
【0026】一方、シール印刷工程S7では、電極基板
10の内表面の周縁部上に、シール30をシール剤の印
刷により環状に形成する。なお、このシール30の一部
には、液晶注入口が形成される。続いて、重ね合わせ工
程S8では、電極板10を前駆体50が形成された電極
板20の上に持ってきて、両基板を内表面の周縁部にて
シール30を介して重ね合わせる。重ね合わせ後は、図
4に示すように前駆体50aおよびスペーサ51は、電
極基板20の内表面(配向膜15)には接していない。
【0027】そして、シール硬化工程S9において、重
ね合わされた電極基板10、20は、両基板が密着する
方向に基板外表面全体を加圧される。その圧力は、本実
施形態では、0.4〜1.0kg/cm2 程度である。
シール硬化工程S9においては、図5に示すように、加
圧によって前駆体50aのレジスト表面が配向膜15に
接し、その状態で加熱(本実施形態では約140℃)す
るとレジスト軟化を伴いレジストが潰される。しかし、
前駆体50a中に包含されるスペーサ51が両配向膜1
5、25に接して支えとなっているため、加圧・加熱状
態下においてこれ以上のレジストの潰れは無くなる。
【0028】そして、前駆体50aの膜厚はスペーサ5
1の径と略同等となり、両電極基板10、20間の距離
は所定値(本実施形態では約1.6μm)に設定された
状態で前駆体50aは硬化され隔壁50が形成される。
硬化の際に隔壁50は配向膜15と接着する。ところ
で、もしパターニング工程S6後の前駆体50aの厚さ
(膜厚)DRとスペーサ51の厚さ(径)DSとの大小
関係が、上記とは逆にDR<DSであると、配向膜15
との接点はスペーサ51との接点のみであり、上下電極
基板10、20をレジストで接着、保持することが不可
能となる。よって、DR≧DSは、上下電極基板10、
20間、正確には配向膜15、25間を接着するために
必要な条件である。
【0029】また、DRが大きすぎるとレジストが十分
に潰れず、所望のセルギャップが得られないなどの不具
合が生じる。本発明者等の検討によれば、DRはDSの
1〜1.5倍であることが好ましい。また、パターニン
グ後の前駆体50aの断面形状が、図3に示すように四
角形状であり、配向膜15と接する側において平坦面を
有しているものが好ましい。換言すれば、配向膜15と
接する側の形状が曲面であったり、凹凸面であることは
好ましくない。これは、基板接着性および耐外圧(ある
いは衝撃)・耐振動特性を考えると、上下両基板を均等
に保持する(基板保持面積の均等化)必要があるためで
ある。
【0030】そして、ガラス分断工程S10において、
重ね合わされた両電極基板10、20のうち、不要な部
位が分断されて所望の大きさ、形状となる。続いて、液
晶充填工程S11において、シール30の開口部から反
強誘電性液晶40が、液相状態にて真空注入され両基板
間の隔壁以外の部分に充填される。シール30の開口部
は封止されて液晶セルは完成する。なお続いて、完成し
た液晶セルは、駆動回路等の接続、ケーシング等の工程
を経て液晶表示素子として完成する。
【0031】ところで、本実施形態によれば、一対の電
極基板10、20間に介装された隔壁50は、両電極基
板を接着支持して液晶セルへの衝撃、振動に抗する機能
を有するため、液晶配向の耐外圧性および耐振動性の性
能に優れた液晶表示素子が実現できる。一方、隔壁50
中に配置されたスペーサ51は、両電極基板10、20
間の距離を規制する機能を有するため、セルギャップの
均一な液晶表示素子が実現できる。本実施形態における
セルギャップ均一化の効果を図6に示す。
【0032】これは、本実施形態によるレジスト中にス
ペーサを包含した隔壁構造を有する液晶セル(図6中の
白丸)と従来のレジストのみの隔壁構造を有する液晶セ
ル(図6中の白丸)と比較したものである。セルサイズ
は対角6インチのものを用いた。本実施形態の液晶セル
5個(サンプルNo.5〜9)、従来の液晶セル4個
(サンプルNo.1〜4)について、基板面内25点に
ついてセルギャップを測定し、各サンプルについて、平
均値および標準偏差を求めて比較した。
【0033】本実施形態の液晶セルは、基板面内ばらつ
きおよびサンプル間ばらつき共に従来よりも低減できて
おり、セルギャップの均一化が達成できている。なお、
セルサイズは上記6インチに限定されるものではない。
本発明は、スペーサを包含する隔壁の配置を種々設計変
更することにより、様々な体格の液晶セルに対しても適
用することができる。
【0034】また、本実施形態によれば、スペーサ51
は隔壁50中にのみ配置され、表示部(画素)には存在
しない。このため、スペーサ51による表示への弊害
(光透過率低下、液晶配向乱れ等)を無くした液晶表示
素子が実現できる。なお、隔壁およびスペーサの材質
は、上記実施形態に限定されるものではなく、シール硬
化温度に対応して種々変更してもよい。隔壁の軟化点は
シール硬化温度近傍であればよく、スペーサの軟化点は
シール硬化温度近傍よりも高いものであればよい。例え
ば、樹脂だけでなく金属等を用いた場合でも、前記の軟
化点条件に適した隔壁およびスペーサの材質を選定すれ
ばよい。隔壁のパターニングは金属エッチング等により
行うことができる。
【0035】なお、隔壁は一対の電極基板のうちのどち
らか一方の基板に形成されていればよく、上記実施形態
において電極基板10の方に形成されていてもよい。な
お、上記実施形態のようにスペーサと両電極基板の内表
面とは完全に接していなくともよく、両者の間に僅かに
隔壁が介在している構成としてもよい。例えば、前駆体
の粘性が高いような場合には、このような構成としても
上記実施形態と同等の効果が得られる。
【0036】なお、シール印刷をする電極基板とレジス
ト塗布を行う電極基板は、上記実施形態のように別々で
なくともよく、一側の電極基板をレジストパターニング
工程に供した後、その一側電極基板に対してシール印刷
を施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る液晶セルの全体構成を
示す概略断面図である。
【図2】図1の液晶セルの製造方法を示す工程図であ
る。
【図3】図2のレジストパターニング工程後を表す模式
図である。
【図4】図2の重ね合わせ工程後を表す模式図である。
【図5】図2のシール硬化工程を表す模式図である。
【図6】本実施形態のセルギャップ均一効果を示すグラ
フである。
【符号の説明】
1…液晶セル、10、20…電極基板、40…反強誘電
性液晶、50…隔壁、50a…前駆体、51…スペー
サ、DR…前駆体の厚さ、DS…スペーサの厚さ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する一対の電極基板(10、20)
    間に液晶(40)が封入された液晶セル(1)を有する
    液晶表示素子において、 前記一対の電極基板(10、20)間に介装され、これ
    ら両電極基板(10、20)に対する衝撃、振動に抗す
    る隔壁(50)と、 前記隔壁(50)中に配置され、前記一対の電極基板
    (10、20)間の距離を所定値に規制するスペーサ
    (51)とを備えていることを特徴とする液晶表示素
    子。
  2. 【請求項2】 前記隔壁(50)は前記一対の電極基板
    (10、20)の内表面に接着して、これら両電極基板
    (10、20)を相互に固定支持するものであり、 前記スペーサ(51)は前記一対の電極基板(10、2
    0)の内表面に接し、このスペーサ(51)の厚みによ
    ってこれら両電極基板(10、20)間の距離を所定値
    に規制するものであることを特徴とする請求項1に記載
    の液晶表示素子。
  3. 【請求項3】 前記隔壁(50)は、前記一対の電極基
    板(10、20)間のうち駆動時に表示が行われる部位
    以外の部位に介装され、 前記スペーサ(51)は、前記隔壁(50)中のみに配
    置されていることを特徴とする請求項1または2に記載
    の液晶表示素子。
  4. 【請求項4】 前記隔壁(50)は前記スペーサ(5
    1)よりも軟化点が低い材料からなることを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれか1つに記載の液晶表示素
    子。
  5. 【請求項5】 対向する一対の電極基板(10、20)
    間に液晶(40)が封入された液晶セル(1)を有する
    液晶表示素子において、 樹脂材料と粒状のスペーサ(51)とを混合し、この混
    合物を前記一対の電極基板(10、20)のうち一側電
    極基板(20)に塗布して、複数かつ互いに離間した隔
    壁(50)の前駆体(50a)を形成し、 他側電極基板(10)を前記一側電極基板(20)上に
    重ねて、前記前駆体(50a)中に包含される前記スペ
    ーサ(51)により両電極基板(10、20)間の距離
    を所定値に設定した状態で前記前駆体(50a)を硬化
    することを特徴とする液晶表示素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記一側電極基板(20)の直交方向に
    おいて、前記前駆体(50a)の厚さ(DR)は前記ス
    ペーサ(51)の厚さ(DS)以上であることを特徴と
    する請求項5に記載の液晶表示素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記前駆体(50a)の厚さ(DR)は
    前記スペーサ(51)の厚さ(DS)の1〜1.5倍で
    あることを特徴とする請求項6に記載の液晶表示素子の
    製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005021665A1 (ja) * 2003-08-28 2005-03-10 Natoco Co., Ltd. スペーサー形成用インキ
KR100817337B1 (ko) 2006-04-12 2008-03-26 비오이 하이디스 테크놀로지 주식회사 액정표시장치
JP2012177802A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Fujitsu Frontech Ltd 電子ペーパー表示パネルの支持構造及びその製造方法

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