JPH10253136A - 空気調和機 - Google Patents
空気調和機Info
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- JPH10253136A JPH10253136A JP9070619A JP7061997A JPH10253136A JP H10253136 A JPH10253136 A JP H10253136A JP 9070619 A JP9070619 A JP 9070619A JP 7061997 A JP7061997 A JP 7061997A JP H10253136 A JPH10253136 A JP H10253136A
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- JP
- Japan
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- air conditioner
- dew
- heat exchanger
- indoor heat
- temperature
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 利用快適性を低下させることなく、吹出口近
傍における結露を防止することが可能な空気調和機を提
供する。 【解決手段】 室内熱交換器温度センサ13と制御部5
とを設ける。制御部5は、室内熱交換器温度THeが積
算で30分以上のあいだ7℃以下であれば、室内ファン
6の下限回転数を100rpm上昇させる。100rp
mの上昇は、3分間隔で10rpmずつ行う。さらに水
平フラップ14の角度を、吹出風に対する流れ抵抗が最
も少なくなる角度とする。
傍における結露を防止することが可能な空気調和機を提
供する。 【解決手段】 室内熱交換器温度センサ13と制御部5
とを設ける。制御部5は、室内熱交換器温度THeが積
算で30分以上のあいだ7℃以下であれば、室内ファン
6の下限回転数を100rpm上昇させる。100rp
mの上昇は、3分間隔で10rpmずつ行う。さらに水
平フラップ14の角度を、吹出風に対する流れ抵抗が最
も少なくなる角度とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、室内熱交換器を
冷媒回路中の蒸発器として機能させて冷却運転を行う空
気調和機に関するものである。
冷媒回路中の蒸発器として機能させて冷却運転を行う空
気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、この発明の空気調和機の一実施
形態における室内機を、前面パネルを取り外した状態で
正面やや下方から示す斜視図であるが、この図を用いて
上記のような空気調和機の従来例を説明する。室内機2
5には、冷媒回路中の蒸発器として機能する室内熱交換
器4が備えられ、この室内熱交換器4の背面側に、クロ
スフローファンとして構成された室内ファンが設けられ
ている。この室内ファンはファンモータ10によって回
転駆動され、前面パネルに形成された吸込口21(図3
参照)から室内空気を吸い込むとともに、これを上記室
内熱交換器4を通過させて冷気とする。そして水平フラ
ップ14、ルーバ15が設けられた吹出口12から上記
冷気を室内へ吹き出し、冷房運転を行うようになってい
る。
形態における室内機を、前面パネルを取り外した状態で
正面やや下方から示す斜視図であるが、この図を用いて
上記のような空気調和機の従来例を説明する。室内機2
5には、冷媒回路中の蒸発器として機能する室内熱交換
器4が備えられ、この室内熱交換器4の背面側に、クロ
スフローファンとして構成された室内ファンが設けられ
ている。この室内ファンはファンモータ10によって回
転駆動され、前面パネルに形成された吸込口21(図3
参照)から室内空気を吸い込むとともに、これを上記室
内熱交換器4を通過させて冷気とする。そして水平フラ
ップ14、ルーバ15が設けられた吹出口12から上記
冷気を室内へ吹き出し、冷房運転を行うようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記冷房運転を継続し
て行うと吹出口12に設けられた上記水平フラップ14
やルーバ15等の温度が低下し、これに比較的温度の高
い室内空気が衝突することによって上記吹出口12近傍
に結露が生じることがある。ところが上記吹出口12は
室内に臨んで配置されていることから、上記のようにし
て水平フラップ14やルーバ15等に結露が生じると、
発生した水滴が室内に落下したり、あるいは吹出風によ
って利用者の方へ飛散したりするという問題が生じるこ
とになる。
て行うと吹出口12に設けられた上記水平フラップ14
やルーバ15等の温度が低下し、これに比較的温度の高
い室内空気が衝突することによって上記吹出口12近傍
に結露が生じることがある。ところが上記吹出口12は
室内に臨んで配置されていることから、上記のようにし
て水平フラップ14やルーバ15等に結露が生じると、
発生した水滴が室内に落下したり、あるいは吹出風によ
って利用者の方へ飛散したりするという問題が生じるこ
とになる。
【0004】そこで従来は冷房運転の継続時間を計時
し、冷房運転が所定時間以上継続して行われたときに
は、上記水平フラップ14の角度を吹出風に対する流れ
抵抗が最も少なくなる角度(露付防止角度)とする制御
を行い、これによって結露の発生を防止するようにして
いた。この制御は利用者が水平フラップ14の角度をリ
モコン等によって操作したときに解除され、そして解除
されてから再び冷房運転が所定時間継続して行われる
と、水平フラップ14は上記露付防止角度に戻って結露
の発生を防止するようになっている。
し、冷房運転が所定時間以上継続して行われたときに
は、上記水平フラップ14の角度を吹出風に対する流れ
抵抗が最も少なくなる角度(露付防止角度)とする制御
を行い、これによって結露の発生を防止するようにして
いた。この制御は利用者が水平フラップ14の角度をリ
モコン等によって操作したときに解除され、そして解除
されてから再び冷房運転が所定時間継続して行われる
と、水平フラップ14は上記露付防止角度に戻って結露
の発生を防止するようになっている。
【0005】ところで水平フラップ14を露付防止角度
にするということは、結露の発生を防止するという観点
からは重要なことである。しかしながらこの角度が利用
者の要求と異なる角度であるときは、結露の発生を防止
する一方で利用快適性を低下させてしまうこととなる。
特に上記従来の空気調和機では運転継続時間だけで結露
の可能性を判断しているから、別段必要でない場合にま
で水平フラップ14を露付防止角度としてしまい、これ
によって利用快適性の低下だけを招く結果になるという
問題があった。
にするということは、結露の発生を防止するという観点
からは重要なことである。しかしながらこの角度が利用
者の要求と異なる角度であるときは、結露の発生を防止
する一方で利用快適性を低下させてしまうこととなる。
特に上記従来の空気調和機では運転継続時間だけで結露
の可能性を判断しているから、別段必要でない場合にま
で水平フラップ14を露付防止角度としてしまい、これ
によって利用快適性の低下だけを招く結果になるという
問題があった。
【0006】この発明は上記従来の欠点を解決するため
になされたものであって、その目的は、利用快適性を低
下させることなく、吹出口近傍における結露を防止する
ことが可能な空気調和機を提供することにある。
になされたものであって、その目的は、利用快適性を低
下させることなく、吹出口近傍における結露を防止する
ことが可能な空気調和機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の空気調
和機は、送風ファン6が併設された室内熱交換器4を冷
媒回路中の蒸発器として機能させるとともに、この室内
熱交換器4で熱交換された冷気を、所定の下限回転数以
上の回転数で駆動された上記送風ファン6で吹出口12
から室内へ圧送して冷却運転を行う空気調和機におい
て、室内熱交換器温度検出手段13と制御手段5とを設
け、上記冷却運転中に、室内熱交換器温度検出手段13
で検出した室内熱交換器温度THeが積算で所定の第1
基準時間TT1以上のあいだ所定の基準温度THa以下
であったときは、上記制御手段5は、上記送風ファン6
の下限回転数を所定量だけ高くする露付防止制御を行う
ことを特徴としている。
和機は、送風ファン6が併設された室内熱交換器4を冷
媒回路中の蒸発器として機能させるとともに、この室内
熱交換器4で熱交換された冷気を、所定の下限回転数以
上の回転数で駆動された上記送風ファン6で吹出口12
から室内へ圧送して冷却運転を行う空気調和機におい
て、室内熱交換器温度検出手段13と制御手段5とを設
け、上記冷却運転中に、室内熱交換器温度検出手段13
で検出した室内熱交換器温度THeが積算で所定の第1
基準時間TT1以上のあいだ所定の基準温度THa以下
であったときは、上記制御手段5は、上記送風ファン6
の下限回転数を所定量だけ高くする露付防止制御を行う
ことを特徴としている。
【0008】上記請求項1の空気調和機では、結露の可
能性が高いと判断されたときは、送風ファン6の下限回
転数を所定量だけ高くしている。送風ファン6の回転数
を高くして送風量を増加させると、吹き出される冷気の
温度が上昇する。従って送風ファン6の回転数を通常運
転時よりも高く設定された所定の下限回転数以上とする
ことにより、吹き出される冷気の温度を結露防止に十分
な温度とすることが可能となる。また結露の可能性は室
内熱交換器温度THeを用いて判断しているので、確実
に結露の可能性が高いときだけ露付防止制御を行うこと
ができる。従って露付防止制御を行うことが利用快適性
の低下につながるのを回避することが可能となる。
能性が高いと判断されたときは、送風ファン6の下限回
転数を所定量だけ高くしている。送風ファン6の回転数
を高くして送風量を増加させると、吹き出される冷気の
温度が上昇する。従って送風ファン6の回転数を通常運
転時よりも高く設定された所定の下限回転数以上とする
ことにより、吹き出される冷気の温度を結露防止に十分
な温度とすることが可能となる。また結露の可能性は室
内熱交換器温度THeを用いて判断しているので、確実
に結露の可能性が高いときだけ露付防止制御を行うこと
ができる。従って露付防止制御を行うことが利用快適性
の低下につながるのを回避することが可能となる。
【0009】また請求項2の空気調和機は、上記制御手
段5は、少なくとも所定の第2基準時間TT2が経過す
るまでは、上記露付防止制御を継続することを特徴とし
ている。
段5は、少なくとも所定の第2基準時間TT2が経過す
るまでは、上記露付防止制御を継続することを特徴とし
ている。
【0010】上記請求項2の空気調和機では、所定時間
のあいだ露付防止制御を継続することによって、吹き出
し冷気温度が確実に上昇する。従って吹出口12近傍の
結露を確実に防止することが可能となる。
のあいだ露付防止制御を継続することによって、吹き出
し冷気温度が確実に上昇する。従って吹出口12近傍の
結露を確実に防止することが可能となる。
【0011】さらに請求項3の空気調和機は、上記制御
手段5は、少なくとも冷却運転中は、上記露付防止制御
を継続することを特徴としている。
手段5は、少なくとも冷却運転中は、上記露付防止制御
を継続することを特徴としている。
【0012】上記請求項3の空気調和機では、一旦露付
防止制御を開始した後は、冷却運転が行われている限
り、他の条件の如何にかかわらず上記露付防止制御を継
続するようにしている。従って露付防止制御への突入と
解除とが冷却運転中に繰り返されることによって生じ得
る利用快適性の低下を、確実に防止することが可能とな
る。
防止制御を開始した後は、冷却運転が行われている限
り、他の条件の如何にかかわらず上記露付防止制御を継
続するようにしている。従って露付防止制御への突入と
解除とが冷却運転中に繰り返されることによって生じ得
る利用快適性の低下を、確実に防止することが可能とな
る。
【0013】請求項4の空気調和機は、上記制御手段5
は、送風ファン6の下限回転数を所定量だけ上昇させる
際に、複数回に分けて徐々に下限回転数を上昇させて上
記露付防止制御を行うことを特徴としている。
は、送風ファン6の下限回転数を所定量だけ上昇させる
際に、複数回に分けて徐々に下限回転数を上昇させて上
記露付防止制御を行うことを特徴としている。
【0014】上記請求項4の空気調和機では、露付防止
制御によって送風ファン6の回転数が高くなるときにも
送風量は徐々に増大することとなる。そのため利用者の
感じる違和感が抑制され、これによって利用快適性が低
下するのを回避することが可能となる。
制御によって送風ファン6の回転数が高くなるときにも
送風量は徐々に増大することとなる。そのため利用者の
感じる違和感が抑制され、これによって利用快適性が低
下するのを回避することが可能となる。
【0015】請求項5の空気調和機は、上記吹出口12
に水平フラップ14を備え、上記制御手段5は、上記水
平フラップ14の角度を吹出風に対する流れ抵抗が最も
少なくなる角度として上記露付防止制御を行うことを特
徴としている。
に水平フラップ14を備え、上記制御手段5は、上記水
平フラップ14の角度を吹出風に対する流れ抵抗が最も
少なくなる角度として上記露付防止制御を行うことを特
徴としている。
【0016】上記請求項5の空気調和機では、吹出口1
2近傍における乱気流の発生が抑制される。従って水平
フラップ14の温度低下及び吹出口12近傍の水平フラ
ップ14等に対する室内空気の衝突が最小限のものとな
り、吹出口12近傍における結露を確実に防止すること
が可能となる。
2近傍における乱気流の発生が抑制される。従って水平
フラップ14の温度低下及び吹出口12近傍の水平フラ
ップ14等に対する室内空気の衝突が最小限のものとな
り、吹出口12近傍における結露を確実に防止すること
が可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、この発明の空気調和機の実
施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0018】図1は、上記空気調和機のブロック図であ
る。この空気調和機では、同図に示すように圧縮機1の
吐出側1aと吸入側1bとの間に、吐出側1aから順に
室外熱交換器2、キャピラリチューブ3及び室内熱交換
器4が、第1ガス管19a、第1液管19b、第2液管
19c及び第2ガス管19dによって環状に接続され、
冷媒回路を形成している。また上記室外熱交換器2には
室外ファン11が併設され、室内熱交換器4にはファン
モータ10によって駆動される室内ファン(送風ファ
ン)6が併設されている。一方、制御部(制御手段)5
は、マイクロコンピュータの機能を含む集積回路等によ
って構成されたものである。この制御部5は、位相制御
による上記ファンモータ10の回転数制御と、吹出口1
2(図2参照)に設けられた水平フラップ14の角度制
御と、運転状態に応じた運転LED17及びタイマLE
D18の点灯/消灯とを行う。そしてさらにこの制御部
5には、室内熱交換器温度センサ(室内熱交換器温度検
出手段)13、室温センサ16、リモコン受光部20及
び運転/停止スイッチ22の出力信号が入力されるよう
になっている。なお図1においてアキュームレータ9は
液圧縮を防止すべく設けられたものであり、また液閉鎖
弁7及びガス閉鎖弁8は、それぞれ配管作業時における
冷媒漏れを防止すべく設けられたものである。さらに上
記圧縮機1は、商用周波数で駆動される圧縮能力固定タ
イプのものである。
る。この空気調和機では、同図に示すように圧縮機1の
吐出側1aと吸入側1bとの間に、吐出側1aから順に
室外熱交換器2、キャピラリチューブ3及び室内熱交換
器4が、第1ガス管19a、第1液管19b、第2液管
19c及び第2ガス管19dによって環状に接続され、
冷媒回路を形成している。また上記室外熱交換器2には
室外ファン11が併設され、室内熱交換器4にはファン
モータ10によって駆動される室内ファン(送風ファ
ン)6が併設されている。一方、制御部(制御手段)5
は、マイクロコンピュータの機能を含む集積回路等によ
って構成されたものである。この制御部5は、位相制御
による上記ファンモータ10の回転数制御と、吹出口1
2(図2参照)に設けられた水平フラップ14の角度制
御と、運転状態に応じた運転LED17及びタイマLE
D18の点灯/消灯とを行う。そしてさらにこの制御部
5には、室内熱交換器温度センサ(室内熱交換器温度検
出手段)13、室温センサ16、リモコン受光部20及
び運転/停止スイッチ22の出力信号が入力されるよう
になっている。なお図1においてアキュームレータ9は
液圧縮を防止すべく設けられたものであり、また液閉鎖
弁7及びガス閉鎖弁8は、それぞれ配管作業時における
冷媒漏れを防止すべく設けられたものである。さらに上
記圧縮機1は、商用周波数で駆動される圧縮能力固定タ
イプのものである。
【0019】図2は、上記空気調和機の室内機を、前面
パネルを取り外した状態で正面やや下方から示す斜視図
である。この室内機25には、前面側に上記室内熱交換
器4が設けられ、さらにその側部に上記室内熱交換器温
度センサ13が付設されている。そして上記室内熱交換
器2の下方には吹出口12が形成され、この吹出口12
に、吹出風の角度を上下に制御する水平フラップ14
と、左右に制御する複数のルーバ15とが設けられてい
る。また図3は、前面パネル26を取り付けた状態の上
記室内機25を示す部分拡大斜視図である。前面パネル
26の正面側には吸込口21が形成され、この吸込口2
1の下方に上記吹出口12が設けられている。そしてこ
の吹出口12の側方に、上記運転LED17、タイマL
ED18及び運転/停止スイッチ22が設けられてい
る。すなわち、制御部5に接続された運転LED17と
タイマLED18とは利用者が外部から視認できるよう
に取り付けられ、また同じく制御部5に接続された運転
/停止スイッチ22は、利用者が外部から操作できるよ
うに取り付けられているということである。さらに上記
吹出口12近傍の断面を、図4に示している。同図に示
すように室内ファン6から吹出口12に至る吹出通路2
7は、ドレンパン23とスクロール部24とに挟まれ
て、下流側に向って斜め下方に傾斜するように形成され
ている。
パネルを取り外した状態で正面やや下方から示す斜視図
である。この室内機25には、前面側に上記室内熱交換
器4が設けられ、さらにその側部に上記室内熱交換器温
度センサ13が付設されている。そして上記室内熱交換
器2の下方には吹出口12が形成され、この吹出口12
に、吹出風の角度を上下に制御する水平フラップ14
と、左右に制御する複数のルーバ15とが設けられてい
る。また図3は、前面パネル26を取り付けた状態の上
記室内機25を示す部分拡大斜視図である。前面パネル
26の正面側には吸込口21が形成され、この吸込口2
1の下方に上記吹出口12が設けられている。そしてこ
の吹出口12の側方に、上記運転LED17、タイマL
ED18及び運転/停止スイッチ22が設けられてい
る。すなわち、制御部5に接続された運転LED17と
タイマLED18とは利用者が外部から視認できるよう
に取り付けられ、また同じく制御部5に接続された運転
/停止スイッチ22は、利用者が外部から操作できるよ
うに取り付けられているということである。さらに上記
吹出口12近傍の断面を、図4に示している。同図に示
すように室内ファン6から吹出口12に至る吹出通路2
7は、ドレンパン23とスクロール部24とに挟まれ
て、下流側に向って斜め下方に傾斜するように形成され
ている。
【0020】上記空気調和機では、図示しないリモコン
の操作に基づいてリモコン受光部20から運転開始指令
が制御部5に入力されると、運転LED17が点灯さ
れ、冷却運転が開始される。このとき運転モードが冷房
であれば冷房運転となり、また運転モードが除湿であれ
ば除湿運転となる。つまり、冷却運転には冷房運転と除
湿運転とが含まれるということである。まず冷房運転
は、圧縮機1を駆動することによって圧縮機1から順に
室外熱交換器2、キャピラリチューブ3、室内熱交換器
4へと冷媒を循環させ、室外熱交換器2を凝縮器として
機能させるとともに室内熱交換器4を蒸発器として機能
させる。そして制御部5は、室内ファン6の送風量がリ
モコン設定風量となるようにファンモータ10を位相制
御する一方、水平フラップ14については、リモコンに
よるモード設定に基づき、リモコン設定角度FLMEM
(図4参照)に固定とするか、または水平吹き角度FL
OPNと約40°の斜め下方吹き角度FLSWGとの間
におけるスイング動作とする。除湿運転については、冷
媒回路の動作及び水平フラップ14の制御については上
記冷房運転と同様であるが、室内ファン6の風量を冷房
運転時よりも微風として行う。
の操作に基づいてリモコン受光部20から運転開始指令
が制御部5に入力されると、運転LED17が点灯さ
れ、冷却運転が開始される。このとき運転モードが冷房
であれば冷房運転となり、また運転モードが除湿であれ
ば除湿運転となる。つまり、冷却運転には冷房運転と除
湿運転とが含まれるということである。まず冷房運転
は、圧縮機1を駆動することによって圧縮機1から順に
室外熱交換器2、キャピラリチューブ3、室内熱交換器
4へと冷媒を循環させ、室外熱交換器2を凝縮器として
機能させるとともに室内熱交換器4を蒸発器として機能
させる。そして制御部5は、室内ファン6の送風量がリ
モコン設定風量となるようにファンモータ10を位相制
御する一方、水平フラップ14については、リモコンに
よるモード設定に基づき、リモコン設定角度FLMEM
(図4参照)に固定とするか、または水平吹き角度FL
OPNと約40°の斜め下方吹き角度FLSWGとの間
におけるスイング動作とする。除湿運転については、冷
媒回路の動作及び水平フラップ14の制御については上
記冷房運転と同様であるが、室内ファン6の風量を冷房
運転時よりも微風として行う。
【0021】次に、上記空気調和機の制御部5が行う露
付防止制御について、図5に示すタイムチャート及び図
6に示すフローチャートを用いて説明する。まず露付防
止制御への突入は、次のような判断に基づいて行われ
る。図6のフローチャートにおいてステップS1で露付
防止制御中でないと判断され、さらにステップS10で
冷房または除湿運転中であると判断されたときは、ステ
ップS11で室内熱交換器温度センサ13の出力値を読
み込む。そしてこの出力値、すなわち室内熱交換器温度
THeが7℃に設定した基準温度THaよりも高いとき
は、吹出口12近傍における露付の可能性が極めて低い
のでステップS13へ進んで通常制御を行うが、上記室
内熱交換器温度THeが基準温度THa以下であったと
きは、ステップS12でその時間(判定時間)の積算を
行い、この判定時間が30分に設定された第1基準時間
TT1以上となったか否かを判断する。そして上記積算
時間が30分に満たないときはステップS13で通常制
御を継続する一方、30分以上となったときはステップ
S4に進んで露付防止制御を行う。なお露付防止制御は
冷房運転時または除湿運転時にのみ行う必要性が生じる
ものであるため、ステップS10で冷房運転中または除
湿運転中でないと判断されたときは、ステップS13に
進んで通常制御を継続する。
付防止制御について、図5に示すタイムチャート及び図
6に示すフローチャートを用いて説明する。まず露付防
止制御への突入は、次のような判断に基づいて行われ
る。図6のフローチャートにおいてステップS1で露付
防止制御中でないと判断され、さらにステップS10で
冷房または除湿運転中であると判断されたときは、ステ
ップS11で室内熱交換器温度センサ13の出力値を読
み込む。そしてこの出力値、すなわち室内熱交換器温度
THeが7℃に設定した基準温度THaよりも高いとき
は、吹出口12近傍における露付の可能性が極めて低い
のでステップS13へ進んで通常制御を行うが、上記室
内熱交換器温度THeが基準温度THa以下であったと
きは、ステップS12でその時間(判定時間)の積算を
行い、この判定時間が30分に設定された第1基準時間
TT1以上となったか否かを判断する。そして上記積算
時間が30分に満たないときはステップS13で通常制
御を継続する一方、30分以上となったときはステップ
S4に進んで露付防止制御を行う。なお露付防止制御は
冷房運転時または除湿運転時にのみ行う必要性が生じる
ものであるため、ステップS10で冷房運転中または除
湿運転中でないと判断されたときは、ステップS13に
進んで通常制御を継続する。
【0022】次に上記露付防止制御への突入を、図5の
タイムチャートに基づいて説明する。経過時間tがt0
となった時点で室内熱交換器温度THeが基準温度TH
a以下となるので、このt=t0 の時点から判定時間の
積算を開始する。そしてt=t1 となるまで上記積算を
12分間行うが、t=t1 からt=t2 までは再び室内
熱交換器温度THeが基準温度THaよりも高くなって
いるので、この間においては判定時間の積算を停止す
る。そしてt=t2 から積算を再開し、それから18分
後のt=t3 で積算された判定時間が30分となったと
きに、露付防止制御に突入するのである。なお露付防止
制御突入後、t=t4 で室内熱交換器温度THeは基準
温度THaよりも高くなっているが、後述するようにこ
の条件によって上記露付防止制御が解除されることはな
い。
タイムチャートに基づいて説明する。経過時間tがt0
となった時点で室内熱交換器温度THeが基準温度TH
a以下となるので、このt=t0 の時点から判定時間の
積算を開始する。そしてt=t1 となるまで上記積算を
12分間行うが、t=t1 からt=t2 までは再び室内
熱交換器温度THeが基準温度THaよりも高くなって
いるので、この間においては判定時間の積算を停止す
る。そしてt=t2 から積算を再開し、それから18分
後のt=t3 で積算された判定時間が30分となったと
きに、露付防止制御に突入するのである。なお露付防止
制御突入後、t=t4 で室内熱交換器温度THeは基準
温度THaよりも高くなっているが、後述するようにこ
の条件によって上記露付防止制御が解除されることはな
い。
【0023】さて上記露付防止制御は、図6に示すフロ
ーチャートのステップS4から次のようにして行われ
る。まずステップS5において、回転数変更タイマが3
分以上を計時したか否かを判断する。この回転数変更タ
イマは、直前に室内ファン6の回転数が変更されてから
どれだけの時間が経過したかを計時するものである。回
転数変更タイマが未だ3分を計時していないときは後述
するステップS8へ進むが、3分以上を計時したときに
はステップS6へ進み、室内ファン6の回転数がLタッ
プ回転数+100rpm以上となっているか否かを判断
する。ここでLタップ回転数は、冷房運転中における室
内ファン6の最小回転数であって、具体的には約100
0rpmである。室内ファン6の回転数がLタップ回転
数+100rpm以上であるときは、露付を防止するの
に十分な風量をすでに確保できていると考えられるの
で、次にステップS8に進む。一方、室内ファン6の回
転数がLタップ回転数+100rpmよりも低いときは
ステップS7へと進み、室内ファン6の回転数を10r
pmだけ増加させ、回転数変更タイマをリセットしてス
テップS8に進む。つまり、このステップS5〜ステッ
プS7をくり返すことによって、室内ファン6の回転数
は、少なくともLタップ回転数+100rpmに設定さ
れた下限回転数よりも高くなるように、3分毎に10r
pmずつ上昇させられるということである。
ーチャートのステップS4から次のようにして行われ
る。まずステップS5において、回転数変更タイマが3
分以上を計時したか否かを判断する。この回転数変更タ
イマは、直前に室内ファン6の回転数が変更されてから
どれだけの時間が経過したかを計時するものである。回
転数変更タイマが未だ3分を計時していないときは後述
するステップS8へ進むが、3分以上を計時したときに
はステップS6へ進み、室内ファン6の回転数がLタッ
プ回転数+100rpm以上となっているか否かを判断
する。ここでLタップ回転数は、冷房運転中における室
内ファン6の最小回転数であって、具体的には約100
0rpmである。室内ファン6の回転数がLタップ回転
数+100rpm以上であるときは、露付を防止するの
に十分な風量をすでに確保できていると考えられるの
で、次にステップS8に進む。一方、室内ファン6の回
転数がLタップ回転数+100rpmよりも低いときは
ステップS7へと進み、室内ファン6の回転数を10r
pmだけ増加させ、回転数変更タイマをリセットしてス
テップS8に進む。つまり、このステップS5〜ステッ
プS7をくり返すことによって、室内ファン6の回転数
は、少なくともLタップ回転数+100rpmに設定さ
れた下限回転数よりも高くなるように、3分毎に10r
pmずつ上昇させられるということである。
【0024】またステップS8では、水平フラップ14
の角度が露付防止角度FLDRNとなっているか否かを
判断している。この露付防止角度FLDRNとは、吹出
風に対する流れ抵抗が最も少なくなる角度であって、こ
の空気調和機では、図4に示すように水平角度FLOP
Nから斜め下方に約22°の角度である。そして水平フ
ラップ14の角度が露付防止角度FLDRNとなってい
ないときには、ステップS9において水平フラップ14
の角度を露付防止角度FLDRNとする。
の角度が露付防止角度FLDRNとなっているか否かを
判断している。この露付防止角度FLDRNとは、吹出
風に対する流れ抵抗が最も少なくなる角度であって、こ
の空気調和機では、図4に示すように水平角度FLOP
Nから斜め下方に約22°の角度である。そして水平フ
ラップ14の角度が露付防止角度FLDRNとなってい
ないときには、ステップS9において水平フラップ14
の角度を露付防止角度FLDRNとする。
【0025】さらに上記露付防止制御は、次の条件に従
って解除される。まずステップS1で露付防止制御中で
あると判断されると、次にステップS2に進み、冷房運
転中または除湿運転中であるか否かを判断する。冷房運
転中または除湿運転中であれば次にステップS4に進む
ので、露付き防止制御は解除されないということにな
る。一方、ステップS2で冷房運転中でも除湿運転中で
もないと判断されたときは、次にステップS3に進む。
ステップS3では、冷房運転でも除湿運転でもない運転
か、または運転の停止が、30分に設定された第2基準
時間TT2以上継続したか否かを判断する。そして第2
基準時間TT2が経過するまではステップS4に進んで
露付防止制御を続けるが、第2基準時間TT2が経過し
たときはステップS13に進んで露付防止制御を解除
し、通常制御を行う。ただし運転の停止が第2基準時間
TT2以上継続することで露付防止制御が解除された場
合以外においては、室内ファン6の下限回転数の設定の
み解除し、水平フラップ14の角度は露付防止角度FL
DRNを維持させておく。
って解除される。まずステップS1で露付防止制御中で
あると判断されると、次にステップS2に進み、冷房運
転中または除湿運転中であるか否かを判断する。冷房運
転中または除湿運転中であれば次にステップS4に進む
ので、露付き防止制御は解除されないということにな
る。一方、ステップS2で冷房運転中でも除湿運転中で
もないと判断されたときは、次にステップS3に進む。
ステップS3では、冷房運転でも除湿運転でもない運転
か、または運転の停止が、30分に設定された第2基準
時間TT2以上継続したか否かを判断する。そして第2
基準時間TT2が経過するまではステップS4に進んで
露付防止制御を続けるが、第2基準時間TT2が経過し
たときはステップS13に進んで露付防止制御を解除
し、通常制御を行う。ただし運転の停止が第2基準時間
TT2以上継続することで露付防止制御が解除された場
合以外においては、室内ファン6の下限回転数の設定の
み解除し、水平フラップ14の角度は露付防止角度FL
DRNを維持させておく。
【0026】上記空気調和機では、室内熱交換器温度T
Heを用いて露付の可能性を判断するようにしているの
で、単に運転継続時間のみで上記可能性を判断していた
従来に比べ、判断の精度を確段に向上させることができ
る。そしてその判断は、7℃に設定した基準温度THa
よりも室内熱交換器温度THeが低い状態がどれだけ続
いたかを積算することによって行っている。この判断は
結露の発生メカニズムに沿ったものであり、従って結露
の可能性判断は一段と確実なものとなる。そして結露の
可能性が高いと判断されたときは、Lタップ+100r
pm以上の室内ファン6の回転数を確保するようにして
いる。室内ファン6の回転数を高くして送風量を増加さ
せると吹き出し冷気の温度が上昇するが、上記のような
下限回転数以上の回転数を室内ファン6において確保す
ることにより、結露を防止するのに十分な吹き出し温度
とすることができる。そして確実に結露の防止が必要な
ときだけ室内ファン6の回転数を上昇させているので、
露付防止制御を行うことが利用快適性の低下につながる
のを回避することができる。しかも室内ファン6の回転
数を上昇させる場合においても、3分間に10rpmず
つ上昇させ、しかも100rpmを上昇の限度としてい
る。従って利用快適性の低下を確実に回避することがで
きる。
Heを用いて露付の可能性を判断するようにしているの
で、単に運転継続時間のみで上記可能性を判断していた
従来に比べ、判断の精度を確段に向上させることができ
る。そしてその判断は、7℃に設定した基準温度THa
よりも室内熱交換器温度THeが低い状態がどれだけ続
いたかを積算することによって行っている。この判断は
結露の発生メカニズムに沿ったものであり、従って結露
の可能性判断は一段と確実なものとなる。そして結露の
可能性が高いと判断されたときは、Lタップ+100r
pm以上の室内ファン6の回転数を確保するようにして
いる。室内ファン6の回転数を高くして送風量を増加さ
せると吹き出し冷気の温度が上昇するが、上記のような
下限回転数以上の回転数を室内ファン6において確保す
ることにより、結露を防止するのに十分な吹き出し温度
とすることができる。そして確実に結露の防止が必要な
ときだけ室内ファン6の回転数を上昇させているので、
露付防止制御を行うことが利用快適性の低下につながる
のを回避することができる。しかも室内ファン6の回転
数を上昇させる場合においても、3分間に10rpmず
つ上昇させ、しかも100rpmを上昇の限度としてい
る。従って利用快適性の低下を確実に回避することがで
きる。
【0027】また上記空気調和機では、露付防止制御に
おいて、水平フラップ14の角度を吹出風に対する流れ
抵抗が最も少なくなる約22°の露付防止角度FLDR
Nとしている。水平フラップ14をこの角度とすること
により、冷気が衝突することで生じる水平フラップ14
の温度低下を最小限とすることができる。また吹出口1
2近傍における気流の乱れも抑制されるので、吹出風よ
りも温度の高い室内空気が水平フラップ14等に衝突す
ることも最小限に抑制される。従って吹出口12近傍に
おける結露の発生を確実に回避することができる。
おいて、水平フラップ14の角度を吹出風に対する流れ
抵抗が最も少なくなる約22°の露付防止角度FLDR
Nとしている。水平フラップ14をこの角度とすること
により、冷気が衝突することで生じる水平フラップ14
の温度低下を最小限とすることができる。また吹出口1
2近傍における気流の乱れも抑制されるので、吹出風よ
りも温度の高い室内空気が水平フラップ14等に衝突す
ることも最小限に抑制される。従って吹出口12近傍に
おける結露の発生を確実に回避することができる。
【0028】さらに上記空気調和機では、少なくとも3
0分に設定された第2基準時間TT2が経過するまで
は、露付防止制御を継続させるようにしている。従って
結露の発生を確実に防止することができる。しかも冷房
運転や除湿運転が継続して行われているときには、上記
第2基準時間TT2が経過しても露付防止制御は解除し
ない。従ってこれらの運転中に露付防止制御の開始と解
除とが繰り返されることもなく、室内ファン6の回転数
が目まぐるしく変化することで生じる利用快適性の低下
を回避することができる。また冷房運転や除湿運転以外
の運転、例えば送風運転が第2基準時間TT2以上継続
したときに上記露付防止制御は解除されるが、このとき
には水平フラップ14の角度を露付防止角度FLDRN
に維持し、これによって結露の発生を確実に防止するよ
うにしている。
0分に設定された第2基準時間TT2が経過するまで
は、露付防止制御を継続させるようにしている。従って
結露の発生を確実に防止することができる。しかも冷房
運転や除湿運転が継続して行われているときには、上記
第2基準時間TT2が経過しても露付防止制御は解除し
ない。従ってこれらの運転中に露付防止制御の開始と解
除とが繰り返されることもなく、室内ファン6の回転数
が目まぐるしく変化することで生じる利用快適性の低下
を回避することができる。また冷房運転や除湿運転以外
の運転、例えば送風運転が第2基準時間TT2以上継続
したときに上記露付防止制御は解除されるが、このとき
には水平フラップ14の角度を露付防止角度FLDRN
に維持し、これによって結露の発生を確実に防止するよ
うにしている。
【0029】以上にこの発明の具体的な実施の形態につ
いて説明したが、この発明は上記形態に限定されるもの
ではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施するこ
とができる。上記空気調和機は、室内熱交換器4を蒸発
器として機能させて冷房運転と除湿運転とを可能に構成
したものであるが、冷媒回路中に四路切換弁等を付加
し、さらに室内熱交換器4を凝縮器として機能させて行
う暖房運転を可能に構成してもよい。また上記圧縮機1
は商用周波数で駆動される圧縮能力固定タイプのもので
あるが、これはインバータによって圧縮能力可変に制御
される圧縮機1としてもよい。また上記ではファンモー
タ10としてACモータを用い、これを位相制御して回
転数制御を行っているが、これは特に位相制御に限るも
のではないし、またファンモータ10としてDCモータ
を用いてもよい。さらに上記では水平フラップ14の露
付防止角度FLDRNを約22°としたが、これはスク
ロール部24やその他の構造に合わせて、吹出風に対す
る流れ抵抗が最も少なくなる角度として適宜に決定する
ことができる。また制御部5による制御ルーチンが図6
に示すものに限らないのは勿論であるし、第1基準時間
TT1、第2基準時間TT2、基準温度THa等の具体
的な値が、上記のものに限られる訳でもない。
いて説明したが、この発明は上記形態に限定されるもの
ではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施するこ
とができる。上記空気調和機は、室内熱交換器4を蒸発
器として機能させて冷房運転と除湿運転とを可能に構成
したものであるが、冷媒回路中に四路切換弁等を付加
し、さらに室内熱交換器4を凝縮器として機能させて行
う暖房運転を可能に構成してもよい。また上記圧縮機1
は商用周波数で駆動される圧縮能力固定タイプのもので
あるが、これはインバータによって圧縮能力可変に制御
される圧縮機1としてもよい。また上記ではファンモー
タ10としてACモータを用い、これを位相制御して回
転数制御を行っているが、これは特に位相制御に限るも
のではないし、またファンモータ10としてDCモータ
を用いてもよい。さらに上記では水平フラップ14の露
付防止角度FLDRNを約22°としたが、これはスク
ロール部24やその他の構造に合わせて、吹出風に対す
る流れ抵抗が最も少なくなる角度として適宜に決定する
ことができる。また制御部5による制御ルーチンが図6
に示すものに限らないのは勿論であるし、第1基準時間
TT1、第2基準時間TT2、基準温度THa等の具体
的な値が、上記のものに限られる訳でもない。
【0030】
【発明の効果】上記請求項1の空気調和機では、結露の
可能性が高いと判断されたときは、送風ファンの下限回
転数を所定量だけ高くしている。送風ファンの回転数を
高くして送風量を増加させると、吹き出される冷気の温
度が上昇する。従って送風ファンの回転数を通常運転時
よりも高く設定された所定の下限回転数以上とすること
により、吹き出される冷気の温度を結露防止に十分な温
度とすることが可能となる。また結露の可能性は室内熱
交換器温度を用いて判断しているので、確実に結露の可
能性が高いときだけ露付防止制御を行うことができる。
従って露付防止制御を行うことが利用快適性の低下につ
ながるのを回避することが可能となる。
可能性が高いと判断されたときは、送風ファンの下限回
転数を所定量だけ高くしている。送風ファンの回転数を
高くして送風量を増加させると、吹き出される冷気の温
度が上昇する。従って送風ファンの回転数を通常運転時
よりも高く設定された所定の下限回転数以上とすること
により、吹き出される冷気の温度を結露防止に十分な温
度とすることが可能となる。また結露の可能性は室内熱
交換器温度を用いて判断しているので、確実に結露の可
能性が高いときだけ露付防止制御を行うことができる。
従って露付防止制御を行うことが利用快適性の低下につ
ながるのを回避することが可能となる。
【0031】また請求項2の空気調和機では、所定時間
のあいだ露付防止制御を継続することによって、吹き出
し冷気温度が確実に上昇する。従って吹出口近傍の結露
を確実に防止することが可能となる。
のあいだ露付防止制御を継続することによって、吹き出
し冷気温度が確実に上昇する。従って吹出口近傍の結露
を確実に防止することが可能となる。
【0032】さらに請求項3の空気調和機では、一旦露
付防止制御を開始した後は、冷却運転が行われている限
り、他の条件の如何にかかわらず上記露付防止制御を継
続するようにしている。従って露付防止制御への突入と
解除とが冷却運転中に繰り返されることによって生じ得
る利用快適性の低下を防止することが可能となる。
付防止制御を開始した後は、冷却運転が行われている限
り、他の条件の如何にかかわらず上記露付防止制御を継
続するようにしている。従って露付防止制御への突入と
解除とが冷却運転中に繰り返されることによって生じ得
る利用快適性の低下を防止することが可能となる。
【0033】請求項4の空気調和機では、露付防止制御
によって送風ファンの回転数が高くなるときにも送風量
は徐々に増大することとなるので、利用者の感じる違和
感が抑制される。従って利用快適性が低下するのを回避
することが可能となる。
によって送風ファンの回転数が高くなるときにも送風量
は徐々に増大することとなるので、利用者の感じる違和
感が抑制される。従って利用快適性が低下するのを回避
することが可能となる。
【0034】請求項5の空気調和機では、吹出口近傍に
おける乱気流の発生が抑制される。従って水平フラップ
の温度低下及び吹出口近傍の水平フラップ等に対する室
内空気の衝突が最小限のものとなり、吹出口近傍におけ
る結露を確実に防止することが可能となる。
おける乱気流の発生が抑制される。従って水平フラップ
の温度低下及び吹出口近傍の水平フラップ等に対する室
内空気の衝突が最小限のものとなり、吹出口近傍におけ
る結露を確実に防止することが可能となる。
【図1】この発明の一実施形態の空気調和機を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図2】上記空気調和機の室内機を示す斜視図である。
【図3】上記空気調和機の室内機の部分拡大斜視図であ
る。
る。
【図4】上記空気調和機の室内機の吹出口近傍を示す断
面図である。
面図である。
【図5】上記空気調和機における露付防止制御を示すタ
イムチャートである。
イムチャートである。
【図6】上記空気調和機における露付防止制御を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
4 室内熱交換器 5 制御部 6 室内ファン 12 吹出口 13 室内熱交換器温度センサ 14 水平フラップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浦川 昌和 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内 (72)発明者 伊吹 敏行 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内 (72)発明者 勝山 浩義 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内
Claims (5)
- 【請求項1】 送風ファン(6)が併設された室内熱交
換器(4)を冷媒回路中の蒸発器として機能させるとと
もに、この室内熱交換器(4)で熱交換された冷気を、
所定の下限回転数以上の回転数で駆動された上記送風フ
ァン(6)で吹出口(12)から室内へ圧送して冷却運
転を行う空気調和機において、室内熱交換器温度検出手
段(13)と制御手段(5)とを設け、上記冷却運転中
に、室内熱交換器温度検出手段(13)で検出した室内
熱交換器温度(THe)が積算で所定の第1基準時間
(TT1)以上のあいだ所定の基準温度(THa)以下
であったときは、上記制御手段(5)は、上記送風ファ
ン(6)の下限回転数を所定量だけ高くする露付防止制
御を行うことを特徴とする空気調和機。 - 【請求項2】 上記制御手段(5)は、少なくとも所定
の第2基準時間(TT2)が経過するまでは、上記露付
防止制御を継続することを特徴とする請求項1の空気調
和機。 - 【請求項3】 上記制御手段(5)は、少なくとも冷却
運転中は、上記露付防止制御を継続することを特徴とす
る請求項1又は請求項2の空気調和機。 - 【請求項4】 上記制御手段(5)は、送風ファン
(6)の下限回転数を所定量だけ上昇させる際に、複数
回に分けて徐々に下限回転数を上昇させて上記露付防止
制御を行うことを特徴とする請求項1〜請求項3のいず
れかの空気調和機。 - 【請求項5】 上記吹出口(12)に水平フラップ(1
4)を備え、上記制御手段(5)は、上記水平フラップ
(14)の角度を吹出風に対する流れ抵抗が最も少なく
なる角度として上記露付防止制御を行うことを特徴とす
る請求項1〜請求項4のいずれかの空気調和機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07061997A JP3209135B2 (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 空気調和機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07061997A JP3209135B2 (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 空気調和機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10253136A true JPH10253136A (ja) | 1998-09-25 |
JP3209135B2 JP3209135B2 (ja) | 2001-09-17 |
Family
ID=13436814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07061997A Expired - Fee Related JP3209135B2 (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 空気調和機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3209135B2 (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011106767A (ja) * | 2009-11-19 | 2011-06-02 | Panasonic Corp | 空気調和機 |
EP2410252A1 (en) | 2010-07-23 | 2012-01-25 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Air conditioner having horizontal flap and method for preventing occurrence of dew condensation on horizontal flap |
JP2013104619A (ja) * | 2011-11-14 | 2013-05-30 | Daikin Industries Ltd | 空調室内機 |
JP2020070984A (ja) * | 2018-10-31 | 2020-05-07 | ダイキン工業株式会社 | 空気調和機 |
CN111998496A (zh) * | 2020-07-27 | 2020-11-27 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种空调控制方法、装置、存储介质及空调 |
CN114061059A (zh) * | 2020-07-31 | 2022-02-18 | 广东美的制冷设备有限公司 | 空调器的控制方法、空调器及存储介质 |
CN114543262A (zh) * | 2022-01-27 | 2022-05-27 | 青岛海尔空调器有限总公司 | 空调器防凝露控制方法、控制装置及空调器 |
WO2023185866A1 (zh) * | 2022-04-01 | 2023-10-05 | 青岛海尔空调器有限总公司 | 一种空调器及其控制方法 |
WO2023185867A1 (zh) * | 2022-04-01 | 2023-10-05 | 青岛海尔空调器有限总公司 | 一种空调器及其控制方法 |
-
1997
- 1997-03-07 JP JP07061997A patent/JP3209135B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011106767A (ja) * | 2009-11-19 | 2011-06-02 | Panasonic Corp | 空気調和機 |
EP2410252A1 (en) | 2010-07-23 | 2012-01-25 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Air conditioner having horizontal flap and method for preventing occurrence of dew condensation on horizontal flap |
JP2013104619A (ja) * | 2011-11-14 | 2013-05-30 | Daikin Industries Ltd | 空調室内機 |
JP2020070984A (ja) * | 2018-10-31 | 2020-05-07 | ダイキン工業株式会社 | 空気調和機 |
CN111998496A (zh) * | 2020-07-27 | 2020-11-27 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种空调控制方法、装置、存储介质及空调 |
CN114061059A (zh) * | 2020-07-31 | 2022-02-18 | 广东美的制冷设备有限公司 | 空调器的控制方法、空调器及存储介质 |
CN114061059B (zh) * | 2020-07-31 | 2023-09-01 | 广东美的制冷设备有限公司 | 空调器的控制方法、空调器及存储介质 |
CN114543262A (zh) * | 2022-01-27 | 2022-05-27 | 青岛海尔空调器有限总公司 | 空调器防凝露控制方法、控制装置及空调器 |
WO2023185866A1 (zh) * | 2022-04-01 | 2023-10-05 | 青岛海尔空调器有限总公司 | 一种空调器及其控制方法 |
WO2023185867A1 (zh) * | 2022-04-01 | 2023-10-05 | 青岛海尔空调器有限总公司 | 一种空调器及其控制方法 |
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JP3209135B2 (ja) | 2001-09-17 |
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