JPH1025293A - 新規なイミダゾピロロキノリン化合物 - Google Patents

新規なイミダゾピロロキノリン化合物

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JPH1025293A
JPH1025293A JP18061696A JP18061696A JPH1025293A JP H1025293 A JPH1025293 A JP H1025293A JP 18061696 A JP18061696 A JP 18061696A JP 18061696 A JP18061696 A JP 18061696A JP H1025293 A JPH1025293 A JP H1025293A
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JP
Japan
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group
compound
ipq
alkyl
pyrrolo
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Application number
JP18061696A
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English (en)
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Sadaji Uragami
貞治 浦上
Akinobu Tanaka
昭宣 田中
Yoko Shirai
洋子 白井
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生理活性に優れ、医薬品等に期待されるイミ
ダゾピロロキノリン化合物を提供する。 【解決手段】 一般式(I) 【化1】 [ただし、Rは水素、カルバモイル基、フェニル基、4
−メチルフェニル基、炭素数1乃至4のアルキル基また
は水酸基、カルボキシル基、カルバモイル基、メチルメ
ルカプト基、フェニル基、4−ヒドロキシフェニル基、
メルカプト基、イミダゾリル基、アミノ基、グアニジノ
基、メトキシ基もしくはリン酸基で置換された炭素数1
乃至4のアルキル基を示す。また、Y1、Y2、Y3のう
ち少なくとも一つがNH−R1(R1はアルキル基、アリ
ル基またはベンジル基を示す)を、他がOHまたはOR
2(R2はアルキル基、アリル基またはベンジル基を示
す)を示す]で示される新規なイミダゾピロロキノリン
誘導体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野、従来の技術、発明が解決しよ
うとする課題】本発明は、新規なイミダゾピロロキノリ
ン化合物に関し、さらに詳細には無置換および5位置換
の7,10−ジヒドロ−7−オキソ−イミダゾ[4,
5,1−ij]ピロロ[2,3−f]キノリン−1,
3,9−トリカルボン酸(以下IPQ類と記すことがあ
る)のモノ、ジないしトリアミド化合物に関する。イミ
ダゾピロロキノリン化合物としては、今まで7,10−
ジヒドロ−7−オキソ−イミダゾ[4,5,1−ij]
ピロロ[2,3−f]キノリン−1,3,9−トリカル
ボン酸のみが知られているが、その生理活性は、実用す
るにはまだ十分なものではない。そこで生理活性がより
すぐれているイミダゾピロロキノリン化合物の開発が望
まれていた。本発明の目的は、そのような生理活性が従
来のものよりもよりすぐれているイミダゾピロロキノリ
ン化合物を得ることである。
【0002】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、生理活性
の高いピロロキノリンキノン(以下PQQと記す)の誘
導体、特にIPQ類について鋭意研究を重ねた過程にお
いてIPQ類の三つのカルボン酸のうち少なくとも一つ
がアミド化された化合物が得られることを見い出し、本
発明を完成させた。すなわち、本発明は下記の一般式
(I)で示される、無置換および5位置換の7,10−
ジヒドロ−7−オキソ−イミダゾ[4,5,1−ij]
ピロロ[2,3−f]キノリン−1,3,9,−トリカ
ルボン酸のモノ、ジないしトリアミド化合物に関する。
すなわち、本発明は一般式(I)
【0003】
【化2】 [ただし、Rは水素、カルバモイル基、フェニル基、4
−メチルフェニル基、炭素数1乃至4のアルキル基また
は水酸基、カルボキシル基、カルバモイル基、メチルメ
ルカプト基、フェニル基、4−ヒドロキシフェニル基、
メルカプト基、イミダゾリル基、アミノ基、グアニジノ
基、メトキシ基もしくはリン酸基で置換された炭素数1
乃至4のアルキル基を示す。また、Y1、Y2、Y3のう
ち少なくとも一つがNH−R1(R1はアルキル基、アリ
ル基またはベンジル基を示す)を、他がOHまたはOR
2(R2はアルキル基、アリル基またはベンジル基を示
す)を示す]で表される新規なイミダゾピロロキノリン
化合物である。
【0004】
【発明の実施の形態】本発明の新規なIPQ類のアミド
化合物を製造する方法としては、種々のものが考えられ
るがPQQあるいはPQQエステル化合物と各種のアミ
ノ酸、およびアミンあるいはアンモニアと各種アルデヒ
ドから得られるIPQ類、IPQエステル類を合成した
後、アミド化する方法がある。
【0005】この場合、PQQと反応する化合物を種々
変えることにより各種のIPQ類を合成し、それをアミ
ド化することにより一般式(I)のRを種々変えたIP
Qアミド化合物を合成することが出来る。つまりPQQ
と反応する化合物として、メチルアミン、グリシン、ト
リプトファン、プロリン、あるいはアンモニアとホルム
アルデヒドを用いることによりIPQアミド化合物(R
=H)、アラニンを用いることによりメチルIPQアミ
ド化合物(R=CH3)、セリンを用いることによりヒ
ドロキシメチルIPQアミド化合物(R=CH2
H)、バリンを用いることによりメチルエチルIPQア
ミド化合物(R=CH(CH32)、ロイシンを用いる
ことにより2−メチルプロピルIPQアミド化合物(R
=CH2CH(CH32)、イソロイシンを用いること
により1−メチルプロピルIPQアミド化合物(R=C
H(CH3)CH2CH3)、グルタミン酸を用いること
により2−カルボキシエチルIPQアミド化合物(R=
CH2CH2COOH)、リジンを用いることにより4−
ヒドロキシフェニルメチルIPQアミド化合物
【0006】
【化3】 、システインを用いることによりメルカプトメチルIP
Qアミド化合物(R=CH2SH)、アスパラギン酸を
用いることによりカルボキシメチルIPQアミド化合物
(R=CH2COOH)、ヒスチジンを用いることによ
り4−イミダゾリルメチルIPQアミド化合物
【0007】
【化4】 、アルギニンを用いることにより3−グアニジノプロピ
ルIPQアミド化合物
【0008】
【化5】 、アスパラギンを用いることによりカルバモイルメチル
IPQアミド化合物(R=CH2CONH2)、O−メチ
ルセリンを用いることによりメトキシメチルIPQアミ
ド化合物(R=CH2OCH3)、O−ホスホリルセリン
を用いることによりホスホリロキシメチルIPQアミド
化合物(R=CH2OPO32)、セリンアミドを用い
ることによりカルバモイルIPQアミド化合物(R=C
ONH2)、アンモニアとアセトアルデヒドを用いるこ
とによりメチルIPQアミド化合物(R=CH2
3)、ホルムアルデヒドとブチルアルデヒドを用いる
ことによりプロピルIPQアミド化合物(R=CH2
2CH3)、アンモニアとベンズアルデヒドを用いるこ
とによりフェニルIPQアミド化合物(R=C65)を
得ることが出来る。本発明に係わるIPQアミド化合物
の具体例としては以下の化合物を挙げることができる。 化合物1:IPQ−1−アミルアミド(IPQ−1−A
A) 1−N−n−アミルカルバモイル−3,9−ジカルボキ
シ−7,10−ジヒドロ−7−オキソ−イミダゾ[4,
5,1−ij]ピロロ[2,3−f]キノリン 化合物2:IPQ−1,3,9−トリアミルアミド(I
PQ−1,3,9−TAA) 1,3,9−トリ(N−n−アミルカルバモイル)−
7,10H−ジヒドロ−7−オキソ−イミダゾ[4,
5,1−ij]ピロロ[2,3−f]キノリン 化合物3:IPQ−1,3,9−トリベンジルアミド
(IPQ−1,3,9−TBA) 1,3,9−トリ(N−ベンジルカルバモイル)−7,
10−ジヒドロ−7−オキソ−イミダゾ[4,5,1−
ij]ピロロ[2,3−f]キノリン 化合物4:IPQ−3,9−ジメチルエステル−1−ア
ミルアミド(IPQ−3,9−DME−1−AA) 1−N−n−アミルカルバモイル−7,10−ジヒドロ
−3,9−ジメトキシカルボニル−7−オキソ−イミダ
ゾ[4,5,1−ij]ピロロ[2,3−f]キノリン 化合物5:IPQ−9−メチルエステル−1−アミルア
ミド(IPQ−9−ME−AA) 1−N−n−アミルカルバモイル−3−カルボキシ−
7,10−ジヒドロ−9−メトキシカルボキニル−7−
オキソ−イミダゾ[4,5,1−ij]ピロロ[2,3
−f]キノリン
【0009】上記化合物の製造法について以下に詳しく
述べる。化合物2ないし3のIPQトリアミド化合物は
IPQを縮合剤を反応助剤としてアミンと反応させるこ
とによって合成することができる。この際の縮合剤とし
ては、2−ハロピリジニューム塩、カルボニルジイミダ
ゾ−ル、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロ
ピルカルボジイミド、シアノ燐酸ジエチルエステル、ジ
フェニルホスホリルアジド、1−ヒドロキシベンズトリ
アゾール、2−メシチルスルホニルクロライド、4−ピ
ロリジンピリジン、N−トリフロロアセチルイミダゾー
ル、トリイソプロピルスルホニルクロライドなどを用い
ることができる。化合物4は、対応するPQQのエステ
ル化合物をホルマリン/塩化アンモニウムで処理した
後、10位カルボン酸を縮合剤を用いてアミンと反応さ
せることによって合成することができる。化合物1およ
び2は化合物4の加水分解によって合成することができ
る。IPQモノ、ジおよびトリアミド化合物の精製は、
適宜抽出、再結晶、シリカゲルクロマトグラフィー、逆
相クロマトグラフィー、ゲル濾過、濃縮、遠心、乾燥等
の操作を行うことによってこれを行うことが可能であ
る。IPQモノ、ジおよびトリ化合物の同定には、元素
分析、核磁気共鳴スペクトル、赤外吸収スペクトルおよ
び紫外・可視吸収スペクトルなどの手段が用いられる。
また、IPQモノ、ジおよびトリアミド化合物の定量
は、高速液体クロマトグラフィーにより行なうことが出
来る。化合物の物性を以下の表1〜表3に示した。
【0010】
【表1】 a) 測定中に分解が見られた。
【0011】
【表2】
【0012】
【表3】 a) 重ジメチルホルムアミドを溶媒にテトラメチルシランを内部標準とした。 b) 重ジメチルスルホキシドを溶媒にテトラメチルシランを内部標準とした。 c) 重クロロホルムを溶媒にテトラメチルシランを内部標準とした。
【0013】
【実施例】本発明を実施例によりさらに具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。 実施例11,3,9−トリ(N−n−アミルカルバモイル)−
7,10−ジヒドロ−7−オキソ−イミダゾ[4,5,
1−ij]ピロロ[2,3−f]キノリン(化合物2)
の製造 IPQ68.2mg(0.200mmol)とカルボニ
ルジイミダゾール648mg(4.00mmol)を8
mlの乾燥ジメチルホルムアミドに溶解させ、この溶液
を窒素気流下65℃に7.5時間加熱した。20℃にま
で冷却後、反応溶液に0.926ml(8.00mmo
l)のn−アミルアミンを添加した。反応混合物を20
℃にて60時間放置した後、30mlの2N塩酸に注ぎ
クロロホルム/四塩化炭素(6/4)の混合溶媒にて抽
出(30ml×3)した。有機層を1N塩酸、蒸留水、
飽和炭酸ナトリウム水溶液でそれぞれ洗浄し、硫酸ナト
リウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残さをシリカ
ゲルクロマトグラフィーで精製した後、クロロホルム/
イソプロピルエーテルから再結晶し、41.0mg(収
率 37.5%)の化合物2を橙色結晶として得た。
【0014】実施例21−N−n−アミルカルバモイル−7,10−ジヒドロ
−3,9−ジメトキシカルボニル−7−オキソ−イミダ
ゾ[4,5,1−ij]ピロロ[2,3−f]キノリン
(化合物4)の製造 以下のようにPQQトリメチルエステル(PQQ−2,
7,9−TME)から4段階で合成した。 (1)7,9−ジカルボキシ−2−メトキシカルボニル
−4,5−ジヒドロ−4,5−ジオキソ−1H−ピロロ
[2,3−f]キノリン(PQQ−2−ME)の合成 PQQ−2,7,9−TME150mg(0.403m
mol)を75mlのアセトニトリルと75mLの0.
1M炭酸カリウム水溶液との混合溶媒に溶かし、これを
25℃にて4時間攪拌した。反応混合物を濃塩酸にてp
H1に調整し、酢酸エチルにて抽出した。硫酸ナトリウ
ムにて乾燥後、溶媒を留去し得られた橙色固体をエ−テ
ルにて良く洗浄した。減圧乾燥後、98mg(収率 6
4%)のPQQ−2−MEを赤色結晶として得た。この
化合物の物性は以下のごとくであった。 1) 融点;>300℃(分解) 2) 紫外可視吸収スペクトル(メタノール中);250, 2
78sh, 323 (nm) 3) 赤外吸収スペクトル(KBr法);νmax =3448
br,m, 1713vs, 1683s ,1653s , 1503m , 1278s , 1257
s , 1192s (cm -1) 4) 1H−NMRスペクトル(重ジメチルスルホキシド溶
媒,テトラメチルシラン内部標準);δ= 3.87(s, 3
H), 7.27(s, 1H), 8.61(s, 1H),13.49(s, 1H)ppm.
【0015】(2)9−カルボキシ−2,7−ジメトキ
シカルボニル−4,5−ジヒドロ−4,5−ジオキソ−
1H−ピロロ[2,3−f]キノリン(PQQ−2,7
−DME)の合成 PQQ−2−ME85mg(0.247mol)を15
mlのメタノ−ルに溶かし、これに濃硫酸0.3mlを
滴加し、この混合物を60℃にて4時間加熱した。反応
終了後0.1M炭酸カリウムにてpHを5に調整し、酢
酸エチルにて抽出した。硫酸ナトリウムにて乾燥後、溶
媒を留去し得られた赤色固体をシリカゲルクロマトグラ
フィー(展開溶媒;酢酸エチル/酢酸=2/1)にて精
製したのち、酢酸エチルから再結晶して 36mg(収
率 41%)のPQQ−2,7−DMEを赤色結晶とし
て得た。この化合物の物性は以下のごとくであった。 1) 融点;243〜244℃ 2) 紫外可視吸収スペクトル(メタノール中);λmax
=258(ε=23,500),279 sh, 354(ε=12,600)(nm) 3) 赤外吸収スペクトル(KBr法);νmax =3415
br,m, 1728vs, 1616s ,1433 m , 1261s , 1236s (cm
-1) 4) 1H−NMRスペクトル(重ジメチルスルホキシド溶
媒,テトラメチルシラン内部標準);δ= 3.87(s, 3
H), 3.95(s, 3H), 7.27(s, 1H), 8.63(s, 1H),14.52(s,
1H)ppm.
【0016】(3)1−カルボキシ−7,10−ジヒド
ロ−3,9−ジメトキシカルボニル−7−オキソ−イミ
ダゾ[4,5,1−ij]ピロロ[2,3−f]キノリ
ン(IPQ−3,9−DME)の合成 PQQ−2,7−DME362mg(1.01mmo
l)を90mlのジメチルホルムアミドと200mlの
メタノールに溶解し、これに37%ホルマリン66ml
と20%塩化アンモニウム40mlを加えた。60℃に
19時間加熱した後、氷冷して析出する固体を濾別し、
0.1N塩酸で洗浄し減圧下乾燥し280mgの粗固体
を得た。また、濾液から濃縮後酸性沈澱させ27mgの
粗固体を得た。固体を合わせてジメチルホルムアミドか
ら再結晶しIPQ−3,9−DME221mg(収率
71.8%)を橙色固体として得た。 1) 融点;>250℃(dec) 2) 紫外可視吸収スペクトル(アセトニトリル中);λ
max = 254, 278, 416 nm 3) 赤外吸収スペクトル(KBr法);νmax = 3234
br,w, 1722s , 1662s ,1444 m , 1257vs, 931 w , (cm
-1) 4) 1H−NMRスペクトル(DMSO−d6、TM
S);δ= 3.95(s, 3H), 4.14(s, 3H), 7.41(d,J=2Hz,
1H), 8.62(s, 1H),9.29(s, 1H), 12.75(br,1H) ppm
【0017】(4)1−N−n−アミルカルバモイル−
7,10−ジヒドロ−3,9−ジメトキシカルボニル−
7−オキソ−イミダゾ[4,5,1−ij]ピロロ
[2,3−f]キノリン(化合物4)の合成 IPQ−3,9−DME100mg(0.272mmo
l)とカルボニルジイミダゾール442mg(2.72
mmol)を10mlの乾燥ジメチルホルムアミドに溶
解させ、この溶液を65℃に20時間加熱した。次に、
この反応溶液に氷冷しながら475mg(5.45mm
ol)のn−アミルアミンを1mlの乾燥ジメチルホル
ムアミドで希釈した溶液を滴下した。氷冷下2時間攪拌
した後、反応混合物を100mlの1N塩酸に注ぎクロ
ロホルムで抽出した。有機層を1N塩酸、水で洗浄後、
硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残さ
をシリカゲルクロマトグラフィー(展開剤;クロロホル
ム/メタノール=95/5)で精製後、クロロホルム/
メタノールから再結晶して88.8mg(収率 84.
7%)の化合物4を橙色結晶として得た。
【0018】実施例31−N−n−アミルカルバモイル−3−カルボキシ−
7,10−ジヒドロ−9−メトキシカルボニル−7−オ
キソ−イミダゾ[4,5,1−ij]ピロロ[2,3−
f]キノリン(化合物5)の製造 79.3mg(0.182mmol)の化合物4を30
mlのジメチルホルムアミドに溶解させ、これに19m
lの0.1M炭酸カリウム水溶液を加えた。この溶液を
60℃にて1時間攪拌した後、1N塩酸20mlを加え
た。析出する結晶を濾別し、蒸留水でよく洗浄後、減圧
下乾燥し、73.6mg(収率 99.0%)の化合物
5を橙色結晶として得た。
【0019】実施例41−N−n−アミルカルバモイル−3,9−ジカルボキ
シ−7,10−ジヒドロ−7−オキソ−イミダゾ[4,
5,1−ij]ピロロ[2,3−f]キノリン(化合物
1)の製造 186mg(0.439mmol)の化合物5を20m
lのジメチルホルムアミドと150mlの0.1M炭酸
カリウム水溶液との混合溶媒に溶解させ、これを30℃
にて70時間攪拌した。反応混合物に6mlの濃塩酸を
加え、析出した固体を遠心分離した後、ジメチルホルム
アミドから再結晶して139mg(収率77.1%)の
化合物1を橙色結晶として得た。
【0020】
【発明の効果】本発明の新規化合物は、新規なイミダゾ
ピロロキノリン化合物誘導体であり、生理活性物質とし
て医薬としての用途が期待される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 [ただし、Rは水素、カルバモイル基、フェニル基、4
    −メチルフェニル基、炭素数1乃至4のアルキル基また
    は水酸基、カルボキシル基、カルバモイル基、メチルメ
    ルカプト基、フェニル基、4−ヒドロキシフェニル基、
    メルカプト基、イミダゾリル基、アミノ基、グアニジノ
    基、メトキシ基もしくはリン酸基で置換された炭素数1
    乃至4のアルキル基を示す。また、Y1、Y2、Y3のう
    ち少なくとも一つがNH−R1(R1はアルキル基、アリ
    ル基またはベンジル基を示す)を、他がOHまたはOR
    2(R2はアルキル基、アリル基またはベンジル基を示
    す)を示す]で示される新規なイミダゾピロロキノリン
    化合物。
JP18061696A 1996-07-10 1996-07-10 新規なイミダゾピロロキノリン化合物 Pending JPH1025293A (ja)

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