JPH1025291A - テトラゾリル化合物の製造法 - Google Patents
テトラゾリル化合物の製造法Info
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- JPH1025291A JPH1025291A JP9084818A JP8481897A JPH1025291A JP H1025291 A JPH1025291 A JP H1025291A JP 9084818 A JP9084818 A JP 9084818A JP 8481897 A JP8481897 A JP 8481897A JP H1025291 A JPH1025291 A JP H1025291A
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- tetrazolyl compound
- methyl
- biphenyl
- compound
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
Landscapes
- Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】テトラゾリル化合物の製造法の提供。
【解決手段】(1)N−保護テトラゾリル化合物に、ア
ルコール存在下、実質上無水状態の鉱酸を反応させるこ
とを特徴とするN−保護テトラゾリル化合物の保護基を
脱離させる方法、および(2)N−保護テトラゾリル化
合物に、アルコール存在下、実質上無水状態の鉱酸を反
応させることを特徴とするテトラゾリル化合物の製造
法。 【効果】テトラゾリル化合物を効率的に収率よく取得で
きる。
ルコール存在下、実質上無水状態の鉱酸を反応させるこ
とを特徴とするN−保護テトラゾリル化合物の保護基を
脱離させる方法、および(2)N−保護テトラゾリル化
合物に、アルコール存在下、実質上無水状態の鉱酸を反
応させることを特徴とするテトラゾリル化合物の製造
法。 【効果】テトラゾリル化合物を効率的に収率よく取得で
きる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテトラゾリル化合物の製
造法に関する。
造法に関する。
【0002】
【従来の技術】N−保護テトラゾリル化合物から保護基
を脱離し、テトラゾリル化合物を得る方法としては、塩
酸−メタノール中(特開平4−364171号公報、
J.Med.Chem. 第36巻,2343 (1993))および酢酸−エ
タノール中(WO93/04059号公報)での加水分
解反応が知られている。そして、このような反応によっ
て得られるテトラゾリル化合物と保護基に由来する不純
物との分離は、アルカリ性水溶液でテトラゾリル化合物
を抽出することによるのが簡便である。しかし、テトラ
ゾリル化合物がカルボン酸エステル部分を有する場合に
は、該部分も加水分解されやすく、この方法は適用でき
ない。従って、カルボン酸エステル部分を有するテトラ
ゾリル化合物の場合には、カラムクロマトグラフィー精
製よってテトラゾリル化合物を分離することになる。し
かしながら、カラムクロマトグラフィー精製は、操作が
煩雑であり、処理量、所要人員、時間、収率ロスなどを
考慮すると、とても工業的に有利な方法とは言えず、工
業的に有利な製造法の確立が望まれていた。
を脱離し、テトラゾリル化合物を得る方法としては、塩
酸−メタノール中(特開平4−364171号公報、
J.Med.Chem. 第36巻,2343 (1993))および酢酸−エ
タノール中(WO93/04059号公報)での加水分
解反応が知られている。そして、このような反応によっ
て得られるテトラゾリル化合物と保護基に由来する不純
物との分離は、アルカリ性水溶液でテトラゾリル化合物
を抽出することによるのが簡便である。しかし、テトラ
ゾリル化合物がカルボン酸エステル部分を有する場合に
は、該部分も加水分解されやすく、この方法は適用でき
ない。従って、カルボン酸エステル部分を有するテトラ
ゾリル化合物の場合には、カラムクロマトグラフィー精
製よってテトラゾリル化合物を分離することになる。し
かしながら、カラムクロマトグラフィー精製は、操作が
煩雑であり、処理量、所要人員、時間、収率ロスなどを
考慮すると、とても工業的に有利な方法とは言えず、工
業的に有利な製造法の確立が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、工業的に有
利なテトラゾリル化合物の製造法を提供する。
利なテトラゾリル化合物の製造法を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記事情
に鑑み、N−保護テトラゾリル化合物から保護基を脱離
するための工業的製造法を鋭意研究した結果、N−保護
テトラゾリル化合物に、アルコール存在下、実質的に無
水状態の鉱酸を反応させることによって、所望のテトラ
ゾリル化合物が簡単に単離、製造できることを見いだ
し、本発明を完成させるに至った。すなわち、本発明
は、(1)N−保護テトラゾリル化合物に、アルコール
存在下、実質的に無水状態の鉱酸を反応させることを特
徴とするN−保護テトラゾリル化合物の保護基を脱離さ
せる方法、(2)N−保護テトラゾリル化合物に、アル
コール存在下、ハロゲン化水素を反応させることを特徴
とするN−保護テトラゾリル化合物の保護基を脱離させ
る上記(1)記載の方法、(3)N−保護テトラゾリル
化合物に、アルコール存在下、実質的に無水状態の鉱酸
を反応させることを特徴とするテトラゾリル化合物の製
造法、および(4)N−保護テトラゾリル化合物に、ア
ルコール存在下、ハロゲン化水素を反応させることを特
徴とするテトラゾリル化合物の上記(3)記載の製造法
に関する。本発明の方法によって製造される化合物は、
高血圧症の治療剤としてのみならず、心臓病(心肥大、
心不全、心筋梗塞など)、脳卒中、腎疾患などの循環器
系疾患治療剤として有用であり、例えば、特開平4−3
64171号に記載の化合物と同様な方法で使用され
る。
に鑑み、N−保護テトラゾリル化合物から保護基を脱離
するための工業的製造法を鋭意研究した結果、N−保護
テトラゾリル化合物に、アルコール存在下、実質的に無
水状態の鉱酸を反応させることによって、所望のテトラ
ゾリル化合物が簡単に単離、製造できることを見いだ
し、本発明を完成させるに至った。すなわち、本発明
は、(1)N−保護テトラゾリル化合物に、アルコール
存在下、実質的に無水状態の鉱酸を反応させることを特
徴とするN−保護テトラゾリル化合物の保護基を脱離さ
せる方法、(2)N−保護テトラゾリル化合物に、アル
コール存在下、ハロゲン化水素を反応させることを特徴
とするN−保護テトラゾリル化合物の保護基を脱離させ
る上記(1)記載の方法、(3)N−保護テトラゾリル
化合物に、アルコール存在下、実質的に無水状態の鉱酸
を反応させることを特徴とするテトラゾリル化合物の製
造法、および(4)N−保護テトラゾリル化合物に、ア
ルコール存在下、ハロゲン化水素を反応させることを特
徴とするテトラゾリル化合物の上記(3)記載の製造法
に関する。本発明の方法によって製造される化合物は、
高血圧症の治療剤としてのみならず、心臓病(心肥大、
心不全、心筋梗塞など)、脳卒中、腎疾患などの循環器
系疾患治療剤として有用であり、例えば、特開平4−3
64171号に記載の化合物と同様な方法で使用され
る。
【0005】本発明は、N−保護テトラゾリル化合物か
ら保護基を脱離しテトラゾリル化合物を製造することを
目的とするものである。例えば、N−保護テトラゾリル
化合物を不活性な溶媒に溶解し、アルコールを加えて実
質的に無水状態の鉱酸を導入するか、実質的に無水状態
の鉱酸を含むアルコールを添加すると、N−保護テトラ
ゾリル化合物が加溶媒分解され、対応するテトラゾリル
化合物とN−保護テトラゾリル化合物の保護基とアルコ
ールとの反応によって得られるエーテルになる。この反
応液に対し、抽出、洗浄、濃縮などの操作を必要に応じ
て行った後、脂肪族炭化水素系溶媒を加えると、反応混
合物中のエーテルはテトラゾリル化合物に比べて極めて
脂溶性が高く脂肪族炭化水素系溶媒に溶解することか
ら、所望のテトラゾリル化合物が高選択的に高品質な結
晶として高収率で得られる。本発明によると、酸加水分
解されやすい部分構造(例えば、カルボン酸エステル部
分、アルコキシなど)を有するN−保護テトラゾリル化
合物の場合であっても、目的とするテトラゾリル化合物
の反応収率を向上させることができる。
ら保護基を脱離しテトラゾリル化合物を製造することを
目的とするものである。例えば、N−保護テトラゾリル
化合物を不活性な溶媒に溶解し、アルコールを加えて実
質的に無水状態の鉱酸を導入するか、実質的に無水状態
の鉱酸を含むアルコールを添加すると、N−保護テトラ
ゾリル化合物が加溶媒分解され、対応するテトラゾリル
化合物とN−保護テトラゾリル化合物の保護基とアルコ
ールとの反応によって得られるエーテルになる。この反
応液に対し、抽出、洗浄、濃縮などの操作を必要に応じ
て行った後、脂肪族炭化水素系溶媒を加えると、反応混
合物中のエーテルはテトラゾリル化合物に比べて極めて
脂溶性が高く脂肪族炭化水素系溶媒に溶解することか
ら、所望のテトラゾリル化合物が高選択的に高品質な結
晶として高収率で得られる。本発明によると、酸加水分
解されやすい部分構造(例えば、カルボン酸エステル部
分、アルコキシなど)を有するN−保護テトラゾリル化
合物の場合であっても、目的とするテトラゾリル化合物
の反応収率を向上させることができる。
【0006】したがって、本発明におけるN−保護テト
ラゾリル化合物は、この目的に供し得るものであれば特
に限定されるものではないが、例えば、N−保護テトラ
ゾリル化合物の保護基以外に、少なくとも1つの加水分
解され易い部位を有するN−保護テトラゾリル化合物が
挙げられる。例えば、式(I):
ラゾリル化合物は、この目的に供し得るものであれば特
に限定されるものではないが、例えば、N−保護テトラ
ゾリル化合物の保護基以外に、少なくとも1つの加水分
解され易い部位を有するN−保護テトラゾリル化合物が
挙げられる。例えば、式(I):
【化2】 〔式中、環Wは置換されていてもよい含窒素複素環残基
を示し、R1は水素またはヘテロ原子を介して結合して
いてもよく、置換されていてもよい炭化水素残基を示
し、Xはフェニレン基とフェニル基が直接または原子鎖
2以下のスペーサーを介して結合していることを示し、
nは1または2を示し、複素環残基を構成するaおよび
bは互いに独立に1個または2個からなる置換されてい
てもよい炭素またはヘテロ原子を示し、cは1個の置換
されていてもよい炭素またはヘテロ原子を示し、Qは保
護基を示す〕で表される化合物が挙げられる。
を示し、R1は水素またはヘテロ原子を介して結合して
いてもよく、置換されていてもよい炭化水素残基を示
し、Xはフェニレン基とフェニル基が直接または原子鎖
2以下のスペーサーを介して結合していることを示し、
nは1または2を示し、複素環残基を構成するaおよび
bは互いに独立に1個または2個からなる置換されてい
てもよい炭素またはヘテロ原子を示し、cは1個の置換
されていてもよい炭素またはヘテロ原子を示し、Qは保
護基を示す〕で表される化合物が挙げられる。
【0007】R1としての炭化水素残基としては、例え
ばアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロア
ルキル基、アリール基、アラルキル基などが挙げられる
が、なかでもアルキル基、アルケニル基およびシクロア
ルキル基が好ましい。該炭化水素残基は、ヘテロ原子を
介して環Wに結合していてもよい。R1としてのアルキ
ル基は炭素数1〜8程度の低級アルキル基で直鎖状、分
枝状のいずれでもよく、例えばメチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチ
ル、t−ブチル、ペンチル、i−ペンチル、ヘキシル、
ヘプチル、オクチルなどがあげられる。R1としてのア
ルケニル基としては、炭素数2〜8程度の低級アルケニ
ル基で直鎖状、分枝状のいずれでもよく、例えばビニ
ル、プロペニル、2−ブテニル、3−ブテニル、イソブ
テニル、2−オクテニルなどがあげられる。R1として
のアルキニル基としては、炭素数2〜8程度の低級アル
キニル基で直鎖状、分枝状のいずれでもよく、例えばエ
チニル、2−プロピニル、2−ブチニル、2−ペンチニ
ル、2−オクチニルなどがあげられる。R1としてのシ
クロアルキル基としては、炭素数3〜6程度の低級シク
ロアルキルがあげられ、例えばシクロプロピル、シクロ
ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどがあげら
れる。上記したアルキル基、アルケニル基、アルキニル
基またはシクロアルキル基は水酸基、置換されていても
よいアミノ基(例、アミノ、N−低級(C1-4)アルキ
ルアミノ,N,N−ジ低級(C1-4)アルキルアミノな
ど)、ハロゲン、低級(C1-4)アルコキシ基,低級
(C1-4)アルキルチオ基などで置換されていてもよい。
ばアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロア
ルキル基、アリール基、アラルキル基などが挙げられる
が、なかでもアルキル基、アルケニル基およびシクロア
ルキル基が好ましい。該炭化水素残基は、ヘテロ原子を
介して環Wに結合していてもよい。R1としてのアルキ
ル基は炭素数1〜8程度の低級アルキル基で直鎖状、分
枝状のいずれでもよく、例えばメチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチ
ル、t−ブチル、ペンチル、i−ペンチル、ヘキシル、
ヘプチル、オクチルなどがあげられる。R1としてのア
ルケニル基としては、炭素数2〜8程度の低級アルケニ
ル基で直鎖状、分枝状のいずれでもよく、例えばビニ
ル、プロペニル、2−ブテニル、3−ブテニル、イソブ
テニル、2−オクテニルなどがあげられる。R1として
のアルキニル基としては、炭素数2〜8程度の低級アル
キニル基で直鎖状、分枝状のいずれでもよく、例えばエ
チニル、2−プロピニル、2−ブチニル、2−ペンチニ
ル、2−オクチニルなどがあげられる。R1としてのシ
クロアルキル基としては、炭素数3〜6程度の低級シク
ロアルキルがあげられ、例えばシクロプロピル、シクロ
ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどがあげら
れる。上記したアルキル基、アルケニル基、アルキニル
基またはシクロアルキル基は水酸基、置換されていても
よいアミノ基(例、アミノ、N−低級(C1-4)アルキ
ルアミノ,N,N−ジ低級(C1-4)アルキルアミノな
ど)、ハロゲン、低級(C1-4)アルコキシ基,低級
(C1-4)アルキルチオ基などで置換されていてもよい。
【0008】R1としてのアラルキル基は、例えばベン
ジル、フェネチルなどのフェニル−低級(C1-4)アル
キルがあげられ、R1としてのアリール基としては、例
えばフェニルがあげられる。上記したアラルキル基また
はアリール基はそのベンゼン環上の任意の位置に、例え
ばハロゲン(例、F,Cl,Brなど)、ニトロ、置換
されていてもよいアミノ基(例、アミノ,N−低級(C
1-4)アルキルアミノ,N,N−ジ低級(C1-4)アルキ
ルアミノなど)、低級(C1-4)アルコキシ(例、メト
キシ、エトキシなど)、低級(C1-4)アルキルチオ
(例、メチルチオ,エチルチオなど)、低級(C1-4)
アルキル(例、メチル、エチルなど)などを有していて
もよい。上記したなかでもR1としては、置換されてい
てもよいアルキル、アルケニル基またはシクロアルキル
基(例、水酸基,アミノ基,ハロゲンあるいは低級(C
1-4)アルコキシ基で置換されていてもよい低級
(C1-5)アルキル、低級(C2-5)アルケニル基または
低級(C3-6)シクロアルキル基など)が好ましい。
ジル、フェネチルなどのフェニル−低級(C1-4)アル
キルがあげられ、R1としてのアリール基としては、例
えばフェニルがあげられる。上記したアラルキル基また
はアリール基はそのベンゼン環上の任意の位置に、例え
ばハロゲン(例、F,Cl,Brなど)、ニトロ、置換
されていてもよいアミノ基(例、アミノ,N−低級(C
1-4)アルキルアミノ,N,N−ジ低級(C1-4)アルキ
ルアミノなど)、低級(C1-4)アルコキシ(例、メト
キシ、エトキシなど)、低級(C1-4)アルキルチオ
(例、メチルチオ,エチルチオなど)、低級(C1-4)
アルキル(例、メチル、エチルなど)などを有していて
もよい。上記したなかでもR1としては、置換されてい
てもよいアルキル、アルケニル基またはシクロアルキル
基(例、水酸基,アミノ基,ハロゲンあるいは低級(C
1-4)アルコキシ基で置換されていてもよい低級
(C1-5)アルキル、低級(C2-5)アルケニル基または
低級(C3-6)シクロアルキル基など)が好ましい。
【0009】また、上記したR1はヘテロ原子(例え
ば、窒素〔N(R9)(R9は水素または低級(C1-4)ア
ルキルを示す)〕、酸素、硫黄〔−S(O)m−(mは0
〜2の整数を示す)〕など)を介して結合していてもよ
く、その中でも置換されていてもよく、ヘテロ原子を介
して結合するアルキルまたはアルケニル基(例、メチル
アミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、プロペニルア
ミノ、イソプロピルアミノ、アリルアミノ、ブチルアミ
ノ、イソブチルアミノ、ジメチルアミノ、メチルエチル
アミノ、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポ
キシ、プロペニルオキシ、アリルオキシ、ブトキシ、イ
ソブトキシ、sec−ブトキシ、t−ブトキシ、2−ブテ
ニルオキシ、3−ブテニルオキシ、イソブテニルオキ
シ、ペントキシ、イソペントキシ、ヘキシルオキシ、メ
チルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチ
オ、アリルチオ、ブチルチオ、イソブチルチオ、sec−
ブチルチオ、t−ブチルチオ、2−ブテニルチオ、3−
ブテニルチオ、イソブテニルチオ、ペンチルチオ、イソ
ペンチルチオ、ヘキシルチオなど)が好ましい。
ば、窒素〔N(R9)(R9は水素または低級(C1-4)ア
ルキルを示す)〕、酸素、硫黄〔−S(O)m−(mは0
〜2の整数を示す)〕など)を介して結合していてもよ
く、その中でも置換されていてもよく、ヘテロ原子を介
して結合するアルキルまたはアルケニル基(例、メチル
アミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、プロペニルア
ミノ、イソプロピルアミノ、アリルアミノ、ブチルアミ
ノ、イソブチルアミノ、ジメチルアミノ、メチルエチル
アミノ、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポ
キシ、プロペニルオキシ、アリルオキシ、ブトキシ、イ
ソブトキシ、sec−ブトキシ、t−ブトキシ、2−ブテ
ニルオキシ、3−ブテニルオキシ、イソブテニルオキ
シ、ペントキシ、イソペントキシ、ヘキシルオキシ、メ
チルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチ
オ、アリルチオ、ブチルチオ、イソブチルチオ、sec−
ブチルチオ、t−ブチルチオ、2−ブテニルチオ、3−
ブテニルチオ、イソブテニルチオ、ペンチルチオ、イソ
ペンチルチオ、ヘキシルチオなど)が好ましい。
【0010】Xは隣接するフェニレン基とフェニル基が
直接または原子鎖2以下のスペーサーを介して結合して
いること(好ましくは直接結合)を示し、原子鎖2以下
のスペーサーとしては、直鎖部分を構成する原子数が1
または2である2価の鎖であればいずれでもよく、側鎖
を有していてもよい。具体的には低級(C1-4)アルキ
レン、−CO−,−O−,−S−,−NH−,−CO−
NH−,−O−CH2−,−S−CH2−,−CH=CH
−などが挙げられる。nは1または2(好ましくは1)
を示す。
直接または原子鎖2以下のスペーサーを介して結合して
いること(好ましくは直接結合)を示し、原子鎖2以下
のスペーサーとしては、直鎖部分を構成する原子数が1
または2である2価の鎖であればいずれでもよく、側鎖
を有していてもよい。具体的には低級(C1-4)アルキ
レン、−CO−,−O−,−S−,−NH−,−CO−
NH−,−O−CH2−,−S−CH2−,−CH=CH
−などが挙げられる。nは1または2(好ましくは1)
を示す。
【0011】上記したXおよびnで示される式
【化3】 としては
【化4】 で表されるものが好ましい。
【0012】環Wで表される含窒素複素環残基の代表的
なものを、以下に具体的に示す。なお、以下の式中、R
1は前記と同意義である。例えば、式(II)
なものを、以下に具体的に示す。なお、以下の式中、R
1は前記と同意義である。例えば、式(II)
【化5】 〔式中、複素環残基を構成するaおよびeは互いに独立
に1個または2個からなる置換されていてもよい炭素ま
たはヘテロ原子を示し、dおよびfは互いに独立に1個
からなる置換されていてもよい炭素またはヘテロ原子を
示し、bおよびcは互いに独立に1個の置換されていて
もよい炭素または窒素原子を示す〕で表される残基とし
て、
に1個または2個からなる置換されていてもよい炭素ま
たはヘテロ原子を示し、dおよびfは互いに独立に1個
からなる置換されていてもよい炭素またはヘテロ原子を
示し、bおよびcは互いに独立に1個の置換されていて
もよい炭素または窒素原子を示す〕で表される残基とし
て、
【0013】
【化6】
【0014】
【化7】 〔式中、hは−CH2−,>C=O,>C=S,>S−
(O)m,−N(R9)−または −O−を示し、mおよび
R9は前記と同意義を示す〕が挙げられる。さらに例え
ば、式(III)
(O)m,−N(R9)−または −O−を示し、mおよび
R9は前記と同意義を示す〕が挙げられる。さらに例え
ば、式(III)
【化8】 [式中、複素環残基を構成するaおよびbは互いに独立
に1個または2個からなる置換されていてもよい炭素ま
たはヘテロ原子を示し、cは1個の置換されていてもよ
い炭素またはヘテロ原子を示す〕で表される残基とし
て、
に1個または2個からなる置換されていてもよい炭素ま
たはヘテロ原子を示し、cは1個の置換されていてもよ
い炭素またはヘテロ原子を示す〕で表される残基とし
て、
【化9】 〔式中、Bは置換されていてもよく、ヘテロ原子が含ま
れていてもよい芳香族炭化水素残基または複素環残基
(好ましくはフェニルなどの芳香族炭化水素残基)を示
し、h および h' はそれぞれ−CH2−,>C=O,>
C=S,>S−(O)m,−N(R9)−および−O−を示
し、mおよびR9は前記と同意義〕などが挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
れていてもよい芳香族炭化水素残基または複素環残基
(好ましくはフェニルなどの芳香族炭化水素残基)を示
し、h および h' はそれぞれ−CH2−,>C=O,>
C=S,>S−(O)m,−N(R9)−および−O−を示
し、mおよびR9は前記と同意義〕などが挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
【0015】上記の式(II)で示される複素環残基は、
R1で示される基以外にR2で示される基(例えば、陰イ
オンを形成しうる基またはそれに変じ得る基など)で置
換されていてもよい。R2の置換位置としては、式(I
I)においてf原子の位置が好ましい。R2としての生体
内でプロトンを放出し得る基またはそれに変じ得る基と
しては、例えばエステル化されていてもよいカルボキシ
ル、テトラゾリル、リン酸、スルホン酸などが挙げら
れ、これらの基が置換されていてもよい低級アルキル基
またはアシル基などで保護されていてもよく、生体内の
生物学的すなわち生理条件下(例えば、生体内酵素など
による酸化、還元あるいは加水分解などの生体内反応な
ど)で、プロトンを放出し得る基またはそれに変じ得る
基であればいずれでもよい。
R1で示される基以外にR2で示される基(例えば、陰イ
オンを形成しうる基またはそれに変じ得る基など)で置
換されていてもよい。R2の置換位置としては、式(I
I)においてf原子の位置が好ましい。R2としての生体
内でプロトンを放出し得る基またはそれに変じ得る基と
しては、例えばエステル化されていてもよいカルボキシ
ル、テトラゾリル、リン酸、スルホン酸などが挙げら
れ、これらの基が置換されていてもよい低級アルキル基
またはアシル基などで保護されていてもよく、生体内の
生物学的すなわち生理条件下(例えば、生体内酵素など
による酸化、還元あるいは加水分解などの生体内反応な
ど)で、プロトンを放出し得る基またはそれに変じ得る
基であればいずれでもよい。
【0016】R2としてのエステル化されていてもよい
カルボキシルの例としては、−COOH及びその塩、−
COOMe、−COOEt、 −COOtBu、−COOP
r、ピバロイロキシメトキシカルボニル、1−(シクロ
ヘキシルオキシカルボニロキシ)エトキシカルボニル、
5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−
イルメトキシカルボニル、アセトキシメチルオキシカル
ボニル、プロピオニロキシメトキシカルボニル、n−ブ
チリロキシメトキシカルボニル、イソブチリロキシメト
キシカルボニル、1−(エトキシカルボニロキシ)エト
キシカルボニル、1−(アセチロキシ)エトキシカルボ
ニル、1−(イソブチリロキシ)エトキシカルボニル、
シクロヘキシルカルボニルオキシメトキシカルボニル、
ベンゾイロキシメトキシカルボニル、シンナミロキシカ
ルボニル、シクロペンチルカルボニロキシメトキシカル
ボニルなどが挙げられる。
カルボキシルの例としては、−COOH及びその塩、−
COOMe、−COOEt、 −COOtBu、−COOP
r、ピバロイロキシメトキシカルボニル、1−(シクロ
ヘキシルオキシカルボニロキシ)エトキシカルボニル、
5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−
イルメトキシカルボニル、アセトキシメチルオキシカル
ボニル、プロピオニロキシメトキシカルボニル、n−ブ
チリロキシメトキシカルボニル、イソブチリロキシメト
キシカルボニル、1−(エトキシカルボニロキシ)エト
キシカルボニル、1−(アセチロキシ)エトキシカルボ
ニル、1−(イソブチリロキシ)エトキシカルボニル、
シクロヘキシルカルボニルオキシメトキシカルボニル、
ベンゾイロキシメトキシカルボニル、シンナミロキシカ
ルボニル、シクロペンチルカルボニロキシメトキシカル
ボニルなどが挙げられる。
【0017】また、式(II)で示される複素環残基は、
R1およびR2で表される基以外にさらに置換基を有して
いてもよく、例えば、ハロゲン(例、F,Cl,Br な
ど),シアノ, ニトロ,低級(C1-4)アルキル,低級
(C1-4)アルコキシ,置換されていてもよいアミノ基
(例、アミノ,N−低級(C1-4)アルキルアミノ
(例,メチルアミノなど),N,N−ジ低級(C1-4)
アルキルアミノ(例,ジメチルアミノなど),N−アリ
ールアミノ(例、フェニルアミノなど)、脂環式アミノ
(例、モルホリノ、ピベリジノ、ピペラジノ、N−フェ
ニルピペラジノなど)など)、式 −CO−D′[式
中、D′は水酸基またはアルキル部分が水酸基,低級
(C1-4)アルコキシ,低級(C2-6)アルカノイルオキ
シ(例、アセトキシ,ピバロイルオキシなど)あるいは
低級(C1-6)アルコキシカルボニルオキシ(例、メト
キシカルボニルオキシ,エトキシカルボニルオキシ,シ
クロヘキシルオキシカルボニルオキシなど)で置換され
ていてもよい低級(C1-4)アルコキシを示す]で表わ
される基,または低級(C1-4)アルキルもしくはアシ
ル(例、低級(C2-5)アルカノイル、置換されていて
もよいベンゾイルなど)で保護されていてもよいテトラ
ゾリル、リン酸基あるいはスルホン酸基などが挙げら
れ、好ましくは、低級(C1-4) アルキル,ハロゲンな
どである。これらの置換基が環状の任意の位置に1〜2
個同時に置換されていてもよい。
R1およびR2で表される基以外にさらに置換基を有して
いてもよく、例えば、ハロゲン(例、F,Cl,Br な
ど),シアノ, ニトロ,低級(C1-4)アルキル,低級
(C1-4)アルコキシ,置換されていてもよいアミノ基
(例、アミノ,N−低級(C1-4)アルキルアミノ
(例,メチルアミノなど),N,N−ジ低級(C1-4)
アルキルアミノ(例,ジメチルアミノなど),N−アリ
ールアミノ(例、フェニルアミノなど)、脂環式アミノ
(例、モルホリノ、ピベリジノ、ピペラジノ、N−フェ
ニルピペラジノなど)など)、式 −CO−D′[式
中、D′は水酸基またはアルキル部分が水酸基,低級
(C1-4)アルコキシ,低級(C2-6)アルカノイルオキ
シ(例、アセトキシ,ピバロイルオキシなど)あるいは
低級(C1-6)アルコキシカルボニルオキシ(例、メト
キシカルボニルオキシ,エトキシカルボニルオキシ,シ
クロヘキシルオキシカルボニルオキシなど)で置換され
ていてもよい低級(C1-4)アルコキシを示す]で表わ
される基,または低級(C1-4)アルキルもしくはアシ
ル(例、低級(C2-5)アルカノイル、置換されていて
もよいベンゾイルなど)で保護されていてもよいテトラ
ゾリル、リン酸基あるいはスルホン酸基などが挙げら
れ、好ましくは、低級(C1-4) アルキル,ハロゲンな
どである。これらの置換基が環状の任意の位置に1〜2
個同時に置換されていてもよい。
【0018】式(II)で表される縮合複素環としては、
【化10】 (式中、R1およびR2は前記と同意義)などが好まし
く、ベンスイミダゾール、チエイミダゾールまたはイミ
ダゾピリジン(とりわけベンズイミダゾール、チエイミ
ダゾール)骨格の化合物が好ましい。
く、ベンスイミダゾール、チエイミダゾールまたはイミ
ダゾピリジン(とりわけベンズイミダゾール、チエイミ
ダゾール)骨格の化合物が好ましい。
【0019】また、上記一般式(III)で示される複素
環残基は、R1で示される基以外にさらに置換基を有し
ていてもよく、例えば、ハロゲン(例、F,Cl,Br
など),シアノ, ニトロ,置換されていてもよい低級
(C1-4)アルキル,低級(C1-4)アルコキシ,置換さ
れていてもよいアミノ基(例、アミノ,N−低級(C
1-4)アルキルアミノ(例,メチルアミノなど),N,
N−ジ低級(C1-4)アルキルアミノ(例, ジメチルア
ミノなど),N−アシルアミノ(例、2−メチルアクリ
ロイルアミノなど),N−アリールアミノ(例、フェニ
ルアミノなど)、脂環式アミノ(例、モルホリノ、ピベ
リジノ、ピペラジノ、N−フェニルピペラジノなど)な
ど)、式 −CO−D′[式中、D′は水酸基またはア
ルキル部分が水酸基,低級(C1-4)アルコキシ,低級
(C2-6)アルカノイルオキシ(例、アセトキシ,ピバ
ロイルオキシなど)あるいは低級(C1-6)アルコキシ
カ ルボニルオキシ(例、メトキシカルボニルオキシ,
エトキシカルボニルオキシ,シクロヘキシルオキシカル
ボニルオキシなど)で置換されていてもよい低級(C
1-4)アルコキシを示す]で表わされる基,または低級
(C1-4)アルキルもしくはアシル(例、低級(C2-5)
アルカノイル、置換されていてもよいベンゾイル な
ど)で保護されていてもよいテトラゾリル、トリフルオ
ロメタンスルホン酸アミド、リン酸基あるいはスルホン
酸基などが挙げられ、好ましくは、置換されていてもよ
い低級(C1-4) アルキル,ハロゲンなどである。これ
らの置換基が環状の任意の位置に1〜2個同時に置換さ
れていてもよい。該置換されていてもよい低級
(C1-4)アルキルの置換基としては、水酸基、カルボ
キシル基,ハロゲンなどが挙げられる。
環残基は、R1で示される基以外にさらに置換基を有し
ていてもよく、例えば、ハロゲン(例、F,Cl,Br
など),シアノ, ニトロ,置換されていてもよい低級
(C1-4)アルキル,低級(C1-4)アルコキシ,置換さ
れていてもよいアミノ基(例、アミノ,N−低級(C
1-4)アルキルアミノ(例,メチルアミノなど),N,
N−ジ低級(C1-4)アルキルアミノ(例, ジメチルア
ミノなど),N−アシルアミノ(例、2−メチルアクリ
ロイルアミノなど),N−アリールアミノ(例、フェニ
ルアミノなど)、脂環式アミノ(例、モルホリノ、ピベ
リジノ、ピペラジノ、N−フェニルピペラジノなど)な
ど)、式 −CO−D′[式中、D′は水酸基またはア
ルキル部分が水酸基,低級(C1-4)アルコキシ,低級
(C2-6)アルカノイルオキシ(例、アセトキシ,ピバ
ロイルオキシなど)あるいは低級(C1-6)アルコキシ
カ ルボニルオキシ(例、メトキシカルボニルオキシ,
エトキシカルボニルオキシ,シクロヘキシルオキシカル
ボニルオキシなど)で置換されていてもよい低級(C
1-4)アルコキシを示す]で表わされる基,または低級
(C1-4)アルキルもしくはアシル(例、低級(C2-5)
アルカノイル、置換されていてもよいベンゾイル な
ど)で保護されていてもよいテトラゾリル、トリフルオ
ロメタンスルホン酸アミド、リン酸基あるいはスルホン
酸基などが挙げられ、好ましくは、置換されていてもよ
い低級(C1-4) アルキル,ハロゲンなどである。これ
らの置換基が環状の任意の位置に1〜2個同時に置換さ
れていてもよい。該置換されていてもよい低級
(C1-4)アルキルの置換基としては、水酸基、カルボ
キシル基,ハロゲンなどが挙げられる。
【0020】上記(I)式で表される化合物の中でも、
【化11】 [式中、環AはR2で表わされる基以外にさらに置換基
を有していてもよいベンゼン環を示し、R1は水素また
はヘテロ原子(例、O,N(H),Sなど)を介して結
合していていてもよく、置換されていてもよい低級(C
1-6)アルキル(好ましくは、低級(C1-4)アルキル)
を示し、R2はエステル化されたカルボキシル基を示
し、Q'はトリフェニルメチルを示し、nは1または2
を示す]で表わされる化合物(I')が好ましい。
を有していてもよいベンゼン環を示し、R1は水素また
はヘテロ原子(例、O,N(H),Sなど)を介して結
合していていてもよく、置換されていてもよい低級(C
1-6)アルキル(好ましくは、低級(C1-4)アルキル)
を示し、R2はエステル化されたカルボキシル基を示
し、Q'はトリフェニルメチルを示し、nは1または2
を示す]で表わされる化合物(I')が好ましい。
【0021】式(I')において、R1における置換基と
しては、水酸基,アミノ基,ハロゲンまたは低級(C
1-4)アルコキシ基などが挙げられる。式(I')におい
て、環AのR2で表わされる基以外の置換基としては、
ハロゲン(例、F,Cl,Br など),低級(C1-4)ア
ルキル,低級(C1-4)アルコキシ,ニトロ,式 −C
O−D′[式中、D′は水酸基またはアルキル部分が水
酸基,低級(C1-4)アルコキシ,低級(C2-6)アルカ
ノイルオキシ(例、アセトキシ,ピバロイルオキシな
ど)あるいは低級(C1-6)アルコキシカルボニルオキ
シ(例、メトキシカルボニルオキシ,エトキシカルボニ
ルオキシ,シクロヘキシルオキシカルボニルオキシな
ど)で置換されていてもよい低級(C1-4)アルコキシ
を示す]で表わされる基,または低級(C1-4)アルキ
ルで置換されていてもよいアミノなど(好ましくは、低
級(C1-4)アルキル,ハロゲンなど)が挙げられる
が、環Aとしては、式R2で表わされる基以外に置換基
を有していないベンゼン環がより好ましい。一般式
(I)で表される化合物は、例えば特開平4−3641
71号、EP459136号,EP425921号など
の開示にしたがって製造することができる。
しては、水酸基,アミノ基,ハロゲンまたは低級(C
1-4)アルコキシ基などが挙げられる。式(I')におい
て、環AのR2で表わされる基以外の置換基としては、
ハロゲン(例、F,Cl,Br など),低級(C1-4)ア
ルキル,低級(C1-4)アルコキシ,ニトロ,式 −C
O−D′[式中、D′は水酸基またはアルキル部分が水
酸基,低級(C1-4)アルコキシ,低級(C2-6)アルカ
ノイルオキシ(例、アセトキシ,ピバロイルオキシな
ど)あるいは低級(C1-6)アルコキシカルボニルオキ
シ(例、メトキシカルボニルオキシ,エトキシカルボニ
ルオキシ,シクロヘキシルオキシカルボニルオキシな
ど)で置換されていてもよい低級(C1-4)アルコキシ
を示す]で表わされる基,または低級(C1-4)アルキ
ルで置換されていてもよいアミノなど(好ましくは、低
級(C1-4)アルキル,ハロゲンなど)が挙げられる
が、環Aとしては、式R2で表わされる基以外に置換基
を有していないベンゼン環がより好ましい。一般式
(I)で表される化合物は、例えば特開平4−3641
71号、EP459136号,EP425921号など
の開示にしたがって製造することができる。
【0022】本発明におけるN−保護テトラゾリル化合
物の保護基としては、置換されていてもよいマルチフェ
ニルメチル基(例、トリフェニルメチル、4−メトキシ
トリフェニルメチル、4,4’−ジメトキシトリフェニ
ルメチル、4,4',4''−トリメトキシトリフェニル
メチルまたは4,4’−ジメトキシジフェニルメチルな
ど)、 ο−ニトロベンゼンスルフェニルなどが挙げられ
るが、好ましくは、トリフェニルメチルまたは4,4'
−ジメトキシジフェニルメチルが挙げられる。本発明に
おけるアルコールとしては、例えば、メタノール,エタ
ノール,1−プロパノール,2−プロパノール,1−ブ
タノール,2−メチル−1−プロパノール,2−ブタノ
ール,2−メチル−2−プロパノール,1−ペンタノー
ル,2−ペンタノール,3−ペンタノール,2−メチル
−1−ブタノール,3−メチル−2−ブタノールなどが
挙げられるが、好ましくは、メタノール,エタノール,
1−プロパノール,2−プロパノール,1−ブタノー
ル,2−メチル−1−プロパノール,2−ブタノール,
2−メチル−2−プロパノールなどの低級(C1-4)ア
ルコールが挙げられる。
物の保護基としては、置換されていてもよいマルチフェ
ニルメチル基(例、トリフェニルメチル、4−メトキシ
トリフェニルメチル、4,4’−ジメトキシトリフェニ
ルメチル、4,4',4''−トリメトキシトリフェニル
メチルまたは4,4’−ジメトキシジフェニルメチルな
ど)、 ο−ニトロベンゼンスルフェニルなどが挙げられ
るが、好ましくは、トリフェニルメチルまたは4,4'
−ジメトキシジフェニルメチルが挙げられる。本発明に
おけるアルコールとしては、例えば、メタノール,エタ
ノール,1−プロパノール,2−プロパノール,1−ブ
タノール,2−メチル−1−プロパノール,2−ブタノ
ール,2−メチル−2−プロパノール,1−ペンタノー
ル,2−ペンタノール,3−ペンタノール,2−メチル
−1−ブタノール,3−メチル−2−ブタノールなどが
挙げられるが、好ましくは、メタノール,エタノール,
1−プロパノール,2−プロパノール,1−ブタノー
ル,2−メチル−1−プロパノール,2−ブタノール,
2−メチル−2−プロパノールなどの低級(C1-4)ア
ルコールが挙げられる。
【0023】本発明で使用される鉱酸としては、実質的
に無水状態の鉱酸であればいかなるものであってもよ
い。ここで、「実質的に無水状態」とは水が反応系に実
質的に関与しない状態を意味する。本発明において、水
は、例えば、N−保護テトラゾリル化合物1モルに対し
て、約1モル以下、好ましくは約0.5モル以下で実施
される。この目的のためには、例えば、ハロゲン化水
素、濃硫酸などが使用できるが、好ましくはハロゲン化
水素である。本発明におけるハロゲン化水素としては、
フッ化水素、塩化水素、臭化水素、ヨウ化水素などが挙
げられるが、好ましくは、塩化水素である。本発明にお
ける濃硫酸の濃度としては、例えば、95%以上、好ま
しくは、98%以上である。本発明は、例えば、N−保
護テトラゾリル化合物を不活性な溶媒に溶解し、アルコ
ールを加えて実質的に無水状態の鉱酸を導入するか、実
質的に無水状態の鉱酸を含むアルコールを添加すること
によって実施される。使用されるアルコール量は特に制
限されないが、N−保護テトラゾリル化合物1モルに対
して、少なくとも1モル、例えば、2〜100モル、好
ましくは5〜50モルである。
に無水状態の鉱酸であればいかなるものであってもよ
い。ここで、「実質的に無水状態」とは水が反応系に実
質的に関与しない状態を意味する。本発明において、水
は、例えば、N−保護テトラゾリル化合物1モルに対し
て、約1モル以下、好ましくは約0.5モル以下で実施
される。この目的のためには、例えば、ハロゲン化水
素、濃硫酸などが使用できるが、好ましくはハロゲン化
水素である。本発明におけるハロゲン化水素としては、
フッ化水素、塩化水素、臭化水素、ヨウ化水素などが挙
げられるが、好ましくは、塩化水素である。本発明にお
ける濃硫酸の濃度としては、例えば、95%以上、好ま
しくは、98%以上である。本発明は、例えば、N−保
護テトラゾリル化合物を不活性な溶媒に溶解し、アルコ
ールを加えて実質的に無水状態の鉱酸を導入するか、実
質的に無水状態の鉱酸を含むアルコールを添加すること
によって実施される。使用されるアルコール量は特に制
限されないが、N−保護テトラゾリル化合物1モルに対
して、少なくとも1モル、例えば、2〜100モル、好
ましくは5〜50モルである。
【0024】N−保護テトラゾリル化合物を溶解する不
活性な溶媒としては、反応に関与せず、N−保護テトラ
ゾリル化合物を溶解するものであればいかなるものであ
ってもよい。例えば、塩化メチレン、酢酸エチル、トル
エン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、キシレン、ク
ロロホルム、四塩化炭素などが挙げられるが、塩化メチ
レン、酢酸エチル、トルエンが好ましい。これらの溶媒
は単独で用いることもできるし、また必要に応じて2種
またはそれ以上の多種類を適当な割合で混合して用いて
もよい。また、該溶媒としては、塩化水素の導入または
溶解に使用されるアルコールを反応溶媒兼用としてもよ
い。使用される溶媒量は特に制限はないが、好ましくは
N−保護テトラゾリル化合物の2〜10倍量、好ましく
は、3〜5倍量である。鉱酸の使用量は、特に制限はな
いが、N−保護テトラゾリル化合物に対して1〜5当
量、好ましくは1〜2当量が好ましい。反応温度は、特
に制限はないが、通常−5〜30℃、好ましくは10℃
以下である。反応時間は、特に制限されないが、一般的
には、1〜6時間であり、1〜3時間であることが好ま
しい。
活性な溶媒としては、反応に関与せず、N−保護テトラ
ゾリル化合物を溶解するものであればいかなるものであ
ってもよい。例えば、塩化メチレン、酢酸エチル、トル
エン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、キシレン、ク
ロロホルム、四塩化炭素などが挙げられるが、塩化メチ
レン、酢酸エチル、トルエンが好ましい。これらの溶媒
は単独で用いることもできるし、また必要に応じて2種
またはそれ以上の多種類を適当な割合で混合して用いて
もよい。また、該溶媒としては、塩化水素の導入または
溶解に使用されるアルコールを反応溶媒兼用としてもよ
い。使用される溶媒量は特に制限はないが、好ましくは
N−保護テトラゾリル化合物の2〜10倍量、好ましく
は、3〜5倍量である。鉱酸の使用量は、特に制限はな
いが、N−保護テトラゾリル化合物に対して1〜5当
量、好ましくは1〜2当量が好ましい。反応温度は、特
に制限はないが、通常−5〜30℃、好ましくは10℃
以下である。反応時間は、特に制限されないが、一般的
には、1〜6時間であり、1〜3時間であることが好ま
しい。
【0025】上記反応によって得られた反応液は、抽
出、洗浄、濃縮などの操作を必要に応じて行った後、脂
肪族炭化水素系溶媒を加えることによって、反応混合物
中のテトラゾリル化合物を晶出させることができる。脂
肪族炭化水素系溶媒としては、ペンタン、ヘキサン、ヘ
プタンなどが挙げられるが、好ましくは、ヘキサン,ヘ
プタンである。該脂肪族炭化水素系溶媒は不活性な溶媒
と混合させてもよく、該溶媒としては特に限定されない
が、低級(C1-4)アルコール(例、メタノール,エタ
ノール,プロパノール,ブタノールなど)、アセトン、
塩化メチレン、酢酸エチル、トルエン、アセトニトリル
などが挙げられるが、中でもアセトンが好ましい。本発
明によると、テトラゾリル化合物を高品質な結晶として
高収率で得ることができる。
出、洗浄、濃縮などの操作を必要に応じて行った後、脂
肪族炭化水素系溶媒を加えることによって、反応混合物
中のテトラゾリル化合物を晶出させることができる。脂
肪族炭化水素系溶媒としては、ペンタン、ヘキサン、ヘ
プタンなどが挙げられるが、好ましくは、ヘキサン,ヘ
プタンである。該脂肪族炭化水素系溶媒は不活性な溶媒
と混合させてもよく、該溶媒としては特に限定されない
が、低級(C1-4)アルコール(例、メタノール,エタ
ノール,プロパノール,ブタノールなど)、アセトン、
塩化メチレン、酢酸エチル、トルエン、アセトニトリル
などが挙げられるが、中でもアセトンが好ましい。本発
明によると、テトラゾリル化合物を高品質な結晶として
高収率で得ることができる。
【0026】本発明の方法によって得られる化合物とし
て、例えば、次のようなものが挙げられる。(±)−1
−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル
2−エトキシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−
5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベ
ンズイミダゾール−7−カルボキシラート、2−エトキ
シ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)
ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベンズイミダ
ゾール−7−カルボン酸、エチル 2−エトキシ−1−
[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル]メチル]ベンズイミダゾール−7−カル
ボキシラート、メチル 2−エトキシ−1−[[2’−
(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル]メチル]ベンズイミダゾール−7−カルボキシラー
ト、メチル 2−メトキシ−1−[[2’−(1H−テ
トラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチ
ル]ベンズイミダゾール−7−カルボキシラート、2−
メトキシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル]メチル]ベンズイミダゾ
ール−7−カルボン酸、ピバロイルオキシメチル 2−
ブチル−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベンズイ
ミダゾール−7−カルボキシラート、ピバロイルオキシ
メチル 2−エトキシ−1−[[2’−(1H−テトラ
ゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−
1H−ベンズイミダゾール−7−カルボキシラート、エ
チル 2−プロポキシ−1−[[2’−(1H−テトラ
ゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−
1H−ベンズイミダゾール−7−カルボキシラート、2
−プロポキシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−
5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベ
ンズイミダゾール−7−カルボン酸、(5−メチル−2
−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル
2−エトキシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−
5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベ
ンズイミダゾール−7−カルボキシラート、アセトキシ
メチル 2−エトキシ−1−[[2’−(1H−テトラ
ゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−
1H−ベンズイミダゾール−7−カルボキシラート、
て、例えば、次のようなものが挙げられる。(±)−1
−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル
2−エトキシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−
5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベ
ンズイミダゾール−7−カルボキシラート、2−エトキ
シ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)
ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベンズイミダ
ゾール−7−カルボン酸、エチル 2−エトキシ−1−
[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル]メチル]ベンズイミダゾール−7−カル
ボキシラート、メチル 2−エトキシ−1−[[2’−
(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル]メチル]ベンズイミダゾール−7−カルボキシラー
ト、メチル 2−メトキシ−1−[[2’−(1H−テ
トラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチ
ル]ベンズイミダゾール−7−カルボキシラート、2−
メトキシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル]メチル]ベンズイミダゾ
ール−7−カルボン酸、ピバロイルオキシメチル 2−
ブチル−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベンズイ
ミダゾール−7−カルボキシラート、ピバロイルオキシ
メチル 2−エトキシ−1−[[2’−(1H−テトラ
ゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−
1H−ベンズイミダゾール−7−カルボキシラート、エ
チル 2−プロポキシ−1−[[2’−(1H−テトラ
ゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−
1H−ベンズイミダゾール−7−カルボキシラート、2
−プロポキシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−
5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベ
ンズイミダゾール−7−カルボン酸、(5−メチル−2
−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル
2−エトキシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−
5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベ
ンズイミダゾール−7−カルボキシラート、アセトキシ
メチル 2−エトキシ−1−[[2’−(1H−テトラ
ゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−
1H−ベンズイミダゾール−7−カルボキシラート、
【0027】プロピオニルオキシメチル 2−エトキシ
−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビ
フェニル−4−イル]メチル]−1H−ベンズイミダゾ
ール−7−カルボキシラート、ブチリルオキシメチル
2−エトキシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−
5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベ
ンズイミダゾール−7−カルボキシラート、イソブチリ
ルオキシメチル 2−エトキシ−1−[[2’−(1H
−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メ
チル]−1H−ベンズイミダゾール−7−カルボキシラ
ート、1−(エトキシカルボニルオキシ)エチル 2−
エトキシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベンズ
イミダゾール−7−カルボキシラート、1−アセトキシ
エチル 2−エトキシ−1−[[2’−(1H−テトラ
ゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−
1H−ベンズイミダゾール−7−カルボキシラート、1
−(イソプロポキシカルボニルオキシ)エチル 2−エ
トキシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベンズイ
ミダゾール−7−カルボキシラート、シクロヘキシルカ
ルボニルオキシメチル 2−エトキシ−1−[[2’−
(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル]メチル]−1H−ベンズイミダゾール−7−カルボ
キシラート、ベンゾイルオキシメチル 2−エトキシ−
1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフ
ェニル−4−イル]メチル]−1H−ベンズイミダゾー
ル−7−カルボキシラート、
−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビ
フェニル−4−イル]メチル]−1H−ベンズイミダゾ
ール−7−カルボキシラート、ブチリルオキシメチル
2−エトキシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−
5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベ
ンズイミダゾール−7−カルボキシラート、イソブチリ
ルオキシメチル 2−エトキシ−1−[[2’−(1H
−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メ
チル]−1H−ベンズイミダゾール−7−カルボキシラ
ート、1−(エトキシカルボニルオキシ)エチル 2−
エトキシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベンズ
イミダゾール−7−カルボキシラート、1−アセトキシ
エチル 2−エトキシ−1−[[2’−(1H−テトラ
ゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−
1H−ベンズイミダゾール−7−カルボキシラート、1
−(イソプロポキシカルボニルオキシ)エチル 2−エ
トキシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベンズイ
ミダゾール−7−カルボキシラート、シクロヘキシルカ
ルボニルオキシメチル 2−エトキシ−1−[[2’−
(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル]メチル]−1H−ベンズイミダゾール−7−カルボ
キシラート、ベンゾイルオキシメチル 2−エトキシ−
1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフ
ェニル−4−イル]メチル]−1H−ベンズイミダゾー
ル−7−カルボキシラート、
【0028】(E)−シンナモイルオキシメチル 2−
エトキシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベンズ
イミダゾール−7−カルボキシラート、シクロペンチル
カルボニルオキシメチル 2−エトキシ−1−[[2’
−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−
イル]メチル]−1H−ベンズイミダゾール−7−カル
ボキシラート、ピバロイルオキシメチル 2−エチルア
ミノ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベンズイ
ミダゾール−7−カルボキシラート、1−(シクロヘキ
シルオキシカルボニルオキシ)エチル 2−エチルアミ
ノ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)
ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベンズイミダ
ゾール−7−カルボキシラート、メチル 2−アリルオ
キシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベンズイ
ミダゾール−7−カルボキシラート、メチル 2−ブト
キシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベンズイ
ミダゾール−7−カルボキシラートなど。本発明による
と、N−保護テトラゾリル化合物が酸加水分解され易い
部分構造を有する場合であっても、反応系中に水が存在
する方法に比べ分解反応が抑制され、目的とするテトラ
ゾリル化合物の反応収率を向上させることができる。
エトキシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベンズ
イミダゾール−7−カルボキシラート、シクロペンチル
カルボニルオキシメチル 2−エトキシ−1−[[2’
−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−
イル]メチル]−1H−ベンズイミダゾール−7−カル
ボキシラート、ピバロイルオキシメチル 2−エチルア
ミノ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベンズイ
ミダゾール−7−カルボキシラート、1−(シクロヘキ
シルオキシカルボニルオキシ)エチル 2−エチルアミ
ノ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)
ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベンズイミダ
ゾール−7−カルボキシラート、メチル 2−アリルオ
キシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベンズイ
ミダゾール−7−カルボキシラート、メチル 2−ブト
キシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベンズイ
ミダゾール−7−カルボキシラートなど。本発明による
と、N−保護テトラゾリル化合物が酸加水分解され易い
部分構造を有する場合であっても、反応系中に水が存在
する方法に比べ分解反応が抑制され、目的とするテトラ
ゾリル化合物の反応収率を向上させることができる。
【0029】
【発明の効果】本発明によると、N−保護テトラゾリル
化合物の保護基を脱離させテトラゾリル化合物を効率的
にしかも収率よく得ることができるので、テトラゾリル
化合物の工業的製造法として有用である。
化合物の保護基を脱離させテトラゾリル化合物を効率的
にしかも収率よく得ることができるので、テトラゾリル
化合物の工業的製造法として有用である。
【0030】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
もとより本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 (±)−1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキ
シ)エチル 2−エトキシ−1−[2’−(N−トリフ
ェニルメチル−1H−テトラゾール−5−イル)ビフェ
ニル−4−イル]メチルベンズイミダゾール−7−カル
ボキシラート10.00gを塩化メチレン29mLに溶
解し、メタノール23mLを加えて、5℃に冷却した。
塩化水素 0.53gを溶解したメタノール 6mLを
5℃15分間で滴加した。5℃で3.5時間撹拌した
後、酢酸エチル19mLと水19mLを加え、飽和重曹
水でpH6.3に調整した。酢酸エチル10mLと20
%食塩水10mLを追加して分液した。水層を酢酸エチ
ル20mLで抽出した。酢酸エチル層を合わせて、20
%食塩水と酢酸エチル38mLを加え、分液した。有機
層を濃縮し、残留物にエタノールを加え、再濃縮した。
残留物にアセトン20mLを加え、室温で3時間撹拌
し、十分晶出させた後、ヘキサン90mLを加え、室温
で1時間、氷冷下2時間撹拌した。結晶をろ過し、アセ
トン−ヘキサン(1:9)混合液25mLで洗浄した。
減圧乾燥して、(±)−1−(シクロヘキシルオキシカ
ルボニルオキシ)エチル 2−エトキシ−1−[2’−
(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル]メチルベンズイミダゾール−7−カルボキシラート
6.90gを得た。(収率92%) H1-NMR (200MHz,CDCl3) δ :1.2-1.53(12H,m),1.69(2H,
m),1.89(2H,m),4.55-4.69(3H,m),5.51(1H,d),5.61(1H,
d),6.75-7.01(11H,m),7.13-7.46(13H,m),7.57(1H,dd),
7.75(1H,dd),7.84-7.89(1H,m) IR (KBr) cm-1 :2942,1754,1717,1615,1476
もとより本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 (±)−1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキ
シ)エチル 2−エトキシ−1−[2’−(N−トリフ
ェニルメチル−1H−テトラゾール−5−イル)ビフェ
ニル−4−イル]メチルベンズイミダゾール−7−カル
ボキシラート10.00gを塩化メチレン29mLに溶
解し、メタノール23mLを加えて、5℃に冷却した。
塩化水素 0.53gを溶解したメタノール 6mLを
5℃15分間で滴加した。5℃で3.5時間撹拌した
後、酢酸エチル19mLと水19mLを加え、飽和重曹
水でpH6.3に調整した。酢酸エチル10mLと20
%食塩水10mLを追加して分液した。水層を酢酸エチ
ル20mLで抽出した。酢酸エチル層を合わせて、20
%食塩水と酢酸エチル38mLを加え、分液した。有機
層を濃縮し、残留物にエタノールを加え、再濃縮した。
残留物にアセトン20mLを加え、室温で3時間撹拌
し、十分晶出させた後、ヘキサン90mLを加え、室温
で1時間、氷冷下2時間撹拌した。結晶をろ過し、アセ
トン−ヘキサン(1:9)混合液25mLで洗浄した。
減圧乾燥して、(±)−1−(シクロヘキシルオキシカ
ルボニルオキシ)エチル 2−エトキシ−1−[2’−
(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル]メチルベンズイミダゾール−7−カルボキシラート
6.90gを得た。(収率92%) H1-NMR (200MHz,CDCl3) δ :1.2-1.53(12H,m),1.69(2H,
m),1.89(2H,m),4.55-4.69(3H,m),5.51(1H,d),5.61(1H,
d),6.75-7.01(11H,m),7.13-7.46(13H,m),7.57(1H,dd),
7.75(1H,dd),7.84-7.89(1H,m) IR (KBr) cm-1 :2942,1754,1717,1615,1476
【0031】実施例2 ピバロイルオキシメチル 2−エトキシ−1−[2’−
(N−トリフェニルメチル−1H−テトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル]メチルベンズイミダゾー
ル−7−カルボキシラート5.79gを塩化メチレン1
7mLおよびメタノール13mLに溶解し、5℃に冷却
した。ここに、塩化水素0.344gを溶解したメタノ
ール3.7mLを滴加した後、5−6℃で2時間撹拌し
た。反応混合物に酢酸エチル11mLと水11mLを加
え、飽和重曹水でpH6.2に調整した。酢酸エチル6
mLと20%食塩水を加え、分液し、さらに水層を酢酸
エチル12mLで抽出した。有機層を合わせ、酢酸エチ
ル22mLと20%食塩水を加え、分液した。有機層を
濃縮し、トルエン15mLを加え、室温で30分撹拌し
た後、ヘキサン100mLを加え、氷冷下1時間撹拌し
た。析出した結晶をろ過し、トルエン−ヘキサン(1:
9)混合液20mLで洗浄した。乾燥して、ピバロイル
オキシメチル 2−エトキシ−1−[2’−(1H−テ
トラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル
ベンズイミダゾール−7−カルボキシラート3.65g
を得た。(収率91%)1 H-NMR (200MHz,CDCl3) δ :1.13(9H,s),1.44(3H,t),4.
37(2H,q),5.61(2H,s),5.68(2H,s),6.80(2H,d),6.93(2H,
d),6.99-7.11(2H,m),7.33-7.37(1H,m),7.49-7.54(1H,
m),7.59-7.62(2H,m),8.03-8.07(1H,m) IR (KBr) cm-1 :2986,1755,1734,1614,1554,1479,1429 m.p. 145-146℃
(N−トリフェニルメチル−1H−テトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル]メチルベンズイミダゾー
ル−7−カルボキシラート5.79gを塩化メチレン1
7mLおよびメタノール13mLに溶解し、5℃に冷却
した。ここに、塩化水素0.344gを溶解したメタノ
ール3.7mLを滴加した後、5−6℃で2時間撹拌し
た。反応混合物に酢酸エチル11mLと水11mLを加
え、飽和重曹水でpH6.2に調整した。酢酸エチル6
mLと20%食塩水を加え、分液し、さらに水層を酢酸
エチル12mLで抽出した。有機層を合わせ、酢酸エチ
ル22mLと20%食塩水を加え、分液した。有機層を
濃縮し、トルエン15mLを加え、室温で30分撹拌し
た後、ヘキサン100mLを加え、氷冷下1時間撹拌し
た。析出した結晶をろ過し、トルエン−ヘキサン(1:
9)混合液20mLで洗浄した。乾燥して、ピバロイル
オキシメチル 2−エトキシ−1−[2’−(1H−テ
トラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル
ベンズイミダゾール−7−カルボキシラート3.65g
を得た。(収率91%)1 H-NMR (200MHz,CDCl3) δ :1.13(9H,s),1.44(3H,t),4.
37(2H,q),5.61(2H,s),5.68(2H,s),6.80(2H,d),6.93(2H,
d),6.99-7.11(2H,m),7.33-7.37(1H,m),7.49-7.54(1H,
m),7.59-7.62(2H,m),8.03-8.07(1H,m) IR (KBr) cm-1 :2986,1755,1734,1614,1554,1479,1429 m.p. 145-146℃
【0032】実施例3 メタノールをエタノールに代えて、実施例1と同様に反
応、処理を行い、(±)−1−(シクロヘキシルオキシ
カルボニルオキシ)エチル 2−エトキシ−1−[2’
−(N−トリフェニルメチル−1H−テトラゾール−5
−イル)ビフェニル−4−イル]メチルベンズイミダゾ
ール−7−カルボキシラート10.0gから(±)−1
−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル
2−エトキシ−1−[2’−(1H−テトラゾール−5
−イル)ビフェニル−4−イル]メチルベンズイミダゾ
ール−7−カルボキシラート6.83gを得た。(収率
91%) 理化学的性状は、実施例1で得たものに一致した。
応、処理を行い、(±)−1−(シクロヘキシルオキシ
カルボニルオキシ)エチル 2−エトキシ−1−[2’
−(N−トリフェニルメチル−1H−テトラゾール−5
−イル)ビフェニル−4−イル]メチルベンズイミダゾ
ール−7−カルボキシラート10.0gから(±)−1
−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル
2−エトキシ−1−[2’−(1H−テトラゾール−5
−イル)ビフェニル−4−イル]メチルベンズイミダゾ
ール−7−カルボキシラート6.83gを得た。(収率
91%) 理化学的性状は、実施例1で得たものに一致した。
【0033】実施例4 実施例1と同様にして、エチル 4−[N−(2−メチ
ルアクリロイル)アミノ]−2−n−プロピル−1−
[[2’−(N−トリフェニルメチル−テトラゾール−
5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]イミダゾー
ル−5−カルボキシラート200mgからエチル 4−
[N−(2−メチルアクリロイル)アミノ]−2−n−
プロピル−1−[[2’−(テトラゾール−5−イル)
ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−イミダゾール
−5−カルボキシラート76mgを得た。(収率57
%)1 H-NMR (200MHz,CDCl3) δ :0.91(3H,t),1.23(3H,t),1.
6-1.7(2H,m),2.00(3H,s),2.73(2H,t),4.28(2H,dd),5.50
(2H,s),5.53(1H,s),5.90(1H,s),6.92(1H,d),7.12(1H,
d),7.36(1H,d),7.49(1H,t),7.55(1H,t),7.91(1H,d),9.6
2(1H,s) m.p. 134-136℃
ルアクリロイル)アミノ]−2−n−プロピル−1−
[[2’−(N−トリフェニルメチル−テトラゾール−
5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]イミダゾー
ル−5−カルボキシラート200mgからエチル 4−
[N−(2−メチルアクリロイル)アミノ]−2−n−
プロピル−1−[[2’−(テトラゾール−5−イル)
ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−イミダゾール
−5−カルボキシラート76mgを得た。(収率57
%)1 H-NMR (200MHz,CDCl3) δ :0.91(3H,t),1.23(3H,t),1.
6-1.7(2H,m),2.00(3H,s),2.73(2H,t),4.28(2H,dd),5.50
(2H,s),5.53(1H,s),5.90(1H,s),6.92(1H,d),7.12(1H,
d),7.36(1H,d),7.49(1H,t),7.55(1H,t),7.91(1H,d),9.6
2(1H,s) m.p. 134-136℃
【0034】比較例1 (±)−1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキ
シ)エチル 2−エトキシ−1−[2’−(N−トリフ
ェニルメチル−1H−テトラゾール−5−イル)ビフェ
ニル−4−イル]メチルベンズイミダゾール−7−カル
ボキシラート5.44gを塩化メチレン15mLに溶解
し、メタノール54mLと1N塩酸8.2mLを加え
て、25℃で2時間撹拌した。水19mLと酢酸エチル
19mLを加え、飽和重曹水でpH3.2に調整した。
水19mLと酢酸エチル54mLを加え、分液した。水
層を酢酸エチル30mLで抽出した。有機層を合わせ
て、水40mLで洗浄した。減圧濃縮し、油状物を得
た。シリカゲルクロマトグラフィー(300mL、塩化
メチレン:メタノール=10:1)で精製し、(±)−
1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル
2−エトキシ−1−[2’−(1H−テトラゾール−
5−イル)ビフェニル−4−イル]メチルベンズイミダ
ゾール−7−カルボキシラート2.92gを得た。(収
率75%) 理化学的性状は、実施例1で得たものに一致した。
シ)エチル 2−エトキシ−1−[2’−(N−トリフ
ェニルメチル−1H−テトラゾール−5−イル)ビフェ
ニル−4−イル]メチルベンズイミダゾール−7−カル
ボキシラート5.44gを塩化メチレン15mLに溶解
し、メタノール54mLと1N塩酸8.2mLを加え
て、25℃で2時間撹拌した。水19mLと酢酸エチル
19mLを加え、飽和重曹水でpH3.2に調整した。
水19mLと酢酸エチル54mLを加え、分液した。水
層を酢酸エチル30mLで抽出した。有機層を合わせ
て、水40mLで洗浄した。減圧濃縮し、油状物を得
た。シリカゲルクロマトグラフィー(300mL、塩化
メチレン:メタノール=10:1)で精製し、(±)−
1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル
2−エトキシ−1−[2’−(1H−テトラゾール−
5−イル)ビフェニル−4−イル]メチルベンズイミダ
ゾール−7−カルボキシラート2.92gを得た。(収
率75%) 理化学的性状は、実施例1で得たものに一致した。
【0035】比較例2 ピバロイルオキシメチル 2−エトキシ−1−[2’−
(N−トリフェニルメチル−1H−テトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル]メチルベンズイミダゾー
ル−7−カルボキシラート2.0gにメタノール30m
Lと1N塩酸6mLを加え、室温で30分間撹拌した。
反応液を減圧濃縮した後、酢酸エチルと水を加え、抽出
した。有機層を減圧濃縮し、油状物を得た。シリカゲル
クロマトグラフィー(100mL、塩化メチレン:メタ
ノール=10:1)で精製し、ピバロイルオキシメチル
2−エトキシ−1−[2’−(1H−テトラゾール−
5−イル)ビフェニル−4−イル]メチルベンズイミダ
ゾール−7−カルボキシラート1.13gを得た。(収
率80%) 理化学的性状は、実施例2で得たものに一致した。
(N−トリフェニルメチル−1H−テトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル]メチルベンズイミダゾー
ル−7−カルボキシラート2.0gにメタノール30m
Lと1N塩酸6mLを加え、室温で30分間撹拌した。
反応液を減圧濃縮した後、酢酸エチルと水を加え、抽出
した。有機層を減圧濃縮し、油状物を得た。シリカゲル
クロマトグラフィー(100mL、塩化メチレン:メタ
ノール=10:1)で精製し、ピバロイルオキシメチル
2−エトキシ−1−[2’−(1H−テトラゾール−
5−イル)ビフェニル−4−イル]メチルベンズイミダ
ゾール−7−カルボキシラート1.13gを得た。(収
率80%) 理化学的性状は、実施例2で得たものに一致した。
【0036】比較例3 エチル 4−[N−(2−メチルアクリロイル)アミ
ノ]−2−n−プロピル−1−[[2’−(N−トリフ
ェニルメチル−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−
4−イル]メチル]イミダゾール−5−カルボキシラー
ト250mgに2N塩酸−エタノール(1:1)混液1
0mLを加え、外温90℃で4時間撹拌した。溶媒を減
圧留去後、残査をシリカゲルクロマトグラフィー(クロ
ロホルム:メタノール=20:1)で精製し、さらにア
セトニトリルで再結晶して、エチル4−[N−(2−メ
チルアクリロイル)アミノ]−2−n−プロピル−1−
[[2’−(テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4
−イル]メチル]−1H−イミダゾール−5−カルボキ
シラート71mgを得た。(収率42%) 理化学的性状は、実施例4で得たものに一致した。
ノ]−2−n−プロピル−1−[[2’−(N−トリフ
ェニルメチル−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−
4−イル]メチル]イミダゾール−5−カルボキシラー
ト250mgに2N塩酸−エタノール(1:1)混液1
0mLを加え、外温90℃で4時間撹拌した。溶媒を減
圧留去後、残査をシリカゲルクロマトグラフィー(クロ
ロホルム:メタノール=20:1)で精製し、さらにア
セトニトリルで再結晶して、エチル4−[N−(2−メ
チルアクリロイル)アミノ]−2−n−プロピル−1−
[[2’−(テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4
−イル]メチル]−1H−イミダゾール−5−カルボキ
シラート71mgを得た。(収率42%) 理化学的性状は、実施例4で得たものに一致した。
【0037】実施例5 (±)−1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキ
シ)エチル 2−エトキシ−1−[2’−(N−トリフ
ェニルメチル−1H−テトラゾール−5−イル)ビフェ
ニル−4−イル]メチルベンズイミダゾール−7−カル
ボキシラート0.50gを塩化メチレン1.5mLとメ
タノール1.5mLに溶解し、3℃に冷却した。98%
濃硫酸0.040mLを添加し、3℃で3.5時間かき
混ぜた。表1Run No.1に反応液中の原料、生成物お
よび副生物のHPLC面積比を示した。また、酸として
濃硫酸に替えて、塩化水素を使用し、同様の条件で反応
した結果を表1Run No.2に示す。
シ)エチル 2−エトキシ−1−[2’−(N−トリフ
ェニルメチル−1H−テトラゾール−5−イル)ビフェ
ニル−4−イル]メチルベンズイミダゾール−7−カル
ボキシラート0.50gを塩化メチレン1.5mLとメ
タノール1.5mLに溶解し、3℃に冷却した。98%
濃硫酸0.040mLを添加し、3℃で3.5時間かき
混ぜた。表1Run No.1に反応液中の原料、生成物お
よび副生物のHPLC面積比を示した。また、酸として
濃硫酸に替えて、塩化水素を使用し、同様の条件で反応
した結果を表1Run No.2に示す。
【0038】比較例4 実施例5と同様な方法において、酸としての濃硫酸に替
えて、濃塩酸を使用した結果を表1Run No.3に示
す。
えて、濃塩酸を使用した結果を表1Run No.3に示
す。
【表1】
Claims (20)
- 【請求項1】N−保護テトラゾリル化合物(但し、
(±)−1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキ
シ)エチル 2−エトキシ−1−〔〔2’−(N−トリ
フェニルメチル−1H−テトラゾール−5−イル)ビフ
ェニル−4−イル〕メチル〕−1H−ベンズイミダゾー
ル−7−カルボキシラート、2−n−プロピル−4−
(2−アミノエチル)−1−〔2’−(1−トリチル−
1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル〕メチルイミダゾール、2−n−プロピル−3−
〔2’−(1−トリチル−1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル〕メチル−4,5,6,7−
テトラヒドロイミダゾ〔4,5−c〕ピリジン−4−カ
ルボン酸・エチルエステルおよびエチル 2−メチル−
4−{N−プロピル−N−[(2’−[N−トリフェニ
ルメチル−1H−テトラゾール−5−イル]ビフェニル
−4−イル)メチル]アミノ}ピリミジン−5−カルボ
キシラートを除く)に、アルコール存在下、実質的に無
水状態の鉱酸を反応させることを特徴とするN−保護テ
トラゾリル化合物の保護基を脱離させる方法。 - 【請求項2】鉱酸がハロゲン化水素である請求項1記載
の方法。 - 【請求項3】ハロゲン化水素が塩化水素である請求項2
記載の方法。 - 【請求項4】鉱酸が濃硫酸である請求項1記載の方法。
- 【請求項5】濃硫酸の濃度が少なくとも95%である請
求項4記載の方法。 - 【請求項6】N−保護テトラゾリル化合物の保護基が置
換されていてもよいマルチフェニルメチル基である請求
項1記載の方法。 - 【請求項7】N−保護テトラゾリル化合物の保護基がト
リフェニルメチル基である請求項1記載の方法。 - 【請求項8】N−保護テトラゾリル化合物の保護基が
4,4'−ジメトキシジフェニルメチル基である請求項
1記載の方法。 - 【請求項9】アルコールが低級アルコールである請求項
1記載の方法。 - 【請求項10】N−保護テトラゾリル化合物が、N−保
護テトラゾリル化合物の保護基以外に、少なくとも1つ
の加水分解され易い部位を有する請求項1記載の方法。 - 【請求項11】N−保護テトラゾリル化合物がエステル
化されたカルボキシル基またはアルコキシ基を有する請
求項1記載の方法。 - 【請求項12】一般式 【化1】 〔式中、環AはR2で表わされる基以外にさらに置換基
を有していてもよいベンゼン環を示し、R1は水素また
はヘテロ原子を介して結合していてもよく、置換されて
いてもよい炭化水素残基を示し、R2はエステル化され
たカルボキシル基を示し、Q'はトリフェニルメチルを
示し、nは1または2を示す〕で表わされるN−保護テ
トラゾリル化合物(但し、(±)−1−(シクロヘキシ
ルオキシカルボニルオキシ)エチル 2−エトキシ−1
−〔〔2’−(N−トリフェニルメチル−1H−テトラ
ゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕メチル〕−
1H−ベンズイミダゾール−7−カルボキシラートを除
く)に、アルコール存在下、実質的に無水状態の鉱酸を
反応させることを特徴とするテトラゾリル化合物の製造
法。 - 【請求項13】鉱酸がハロゲン化水素である請求項12
記載の製造法。 - 【請求項14】ハロゲン化水素が塩化水素である請求項
13記載の製造法。 - 【請求項15】鉱酸が濃硫酸である請求項12記載の製
造法。 - 【請求項16】濃硫酸の濃度が少なくとも95%である
請求項15記載の製造法。 - 【請求項17】アルコールが低級アルコールである請求
項1記載の製造法。 - 【請求項18】反応混合物中のテトラゾリル化合物を脂
肪族炭化水素系溶媒を用いて晶出させる請求項12記載
の製造法。 - 【請求項19】脂肪族炭化水素系溶媒がヘキサンである
請求項18記載の製造法。 - 【請求項20】テトラゾリル化合物が(±)−1−(シ
クロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル 2−エ
トキシ−1−〔〔2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル〕メチル〕−1H−ベンズイ
ミダゾール−7−カルボキシラートである請求項12記
載の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9084818A JPH1025291A (ja) | 1994-01-28 | 1997-04-03 | テトラゾリル化合物の製造法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP823394 | 1994-01-28 | ||
JP6-8233 | 1994-01-28 | ||
JP9084818A JPH1025291A (ja) | 1994-01-28 | 1997-04-03 | テトラゾリル化合物の製造法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7011983A Division JP2730501B2 (ja) | 1994-01-28 | 1995-01-27 | テトラゾリル化合物の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1025291A true JPH1025291A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=26342702
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9084818A Pending JPH1025291A (ja) | 1994-01-28 | 1997-04-03 | テトラゾリル化合物の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1025291A (ja) |
-
1997
- 1997-04-03 JP JP9084818A patent/JPH1025291A/ja active Pending
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Legal Events
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