JPH05202043A - イミダゾール誘導体及びその製法 - Google Patents

イミダゾール誘導体及びその製法

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JPH05202043A
JPH05202043A JP4053042A JP5304292A JPH05202043A JP H05202043 A JPH05202043 A JP H05202043A JP 4053042 A JP4053042 A JP 4053042A JP 5304292 A JP5304292 A JP 5304292A JP H05202043 A JPH05202043 A JP H05202043A
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JP
Japan
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group
coor
phenyl
compound
lower alkyl
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Application number
JP4053042A
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English (en)
Inventor
Yasushi Honma
靖 本間
Yasuo Sekine
康雄 関根
Sumihiro Nomura
純宏 野村
Kazuaki Naito
一秋 内藤
Hiroshi Narita
寛 成田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tanabe Seiyaku Co Ltd
Original Assignee
Tanabe Seiyaku Co Ltd
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式 〔但し、Rは低級アルキル基、Rは水素原子、シア
ノ基、低級アルキル基、低級アルカノイル基、低級アル
コキシカルボニル基、フェニル低級アルコキシカルボニ
ル基、低級アルキルスルホニル基、置換基を有していて
もよいフェニル基、又は含窒素5〜6員環複素単環式基
置換カルボニル基を表し、−COORは保護されていて
もよいカルボキシル基、mは0又は1を表す。〕で示さ
れるイミダゾインドリジン誘導体。 【効果】 この化合物は優れたアンジオテンシンII拮
抗作用を示すため、高血圧の予防・治療剤として有用で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は降圧作用を有する新規イ
ミダゾール誘導体及びその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】アンジオテンシンIIは、アンジオテン
シンIが主として肺循環中でアンジオテンシン変換酵素
により限定分解された8個のアミノ酸からなる生理活性
ペプチドであり、血管平滑筋を収縮させると共に、副腎
皮質でのアルドステロン分泌を促進させることにより、
血圧を上昇させる。このため、アンジオテンシンII拮
抗薬は、高血圧の治療剤として利用し得ることが、知ら
れている。上記作用機序にもとづく降圧薬としては、例
えば、2−n−ブチル−4−クロロ−5−ヒドロキシメ
チル−1−{2’−(1H−テトラゾール−5−イル)
ビフェニル−4−イル}メチルイミダゾール等(特開昭
63−23868号)が知られているが、これらは単環
であるイミダゾール環を骨格とする化合物群に限られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、強力なアン
ジオテンシンII拮抗作用を奏し、降圧薬としてより有
用な、新規イミダゾール誘導体を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は一般式〔I〕
【0005】
【化8】
【0006】又は一般式〔II〕
【0007】
【化9】
【0008】で示される化合物、或いはその薬理的に許
容しうる塩〔但し、式中Rは低級アルキル基、R
水素原子、シアノ基、低級アルキル基、低級アルカノイ
ル基、低級アルコキシカルボニル基、フェニル低級アル
コキシカルボニル基、低級アルキルスルホニル基、置換
基を有していてもよいフェニル基、又は含窒素5〜6員
環複素単環式基置換カルボニル基を表し、−COOR、
−COOR及び−COORは保護されていてもよい
カルボキシル基、mは0又は1を表す。〕に関する。
【0009】本発明の目的物〔I〕及び〔II〕の具体
例としては、Rが炭素数1〜6、好ましくは炭素数1
〜4のアルキル基、Rが水素原子;シアノ基;炭素数
1〜6、好ましくは炭素数1〜4のアルキル基;炭素数
2〜6、好ましくは炭素数2〜4のアルカノイル基;炭
素数1〜6、好ましくは炭素数1〜4のアルコキシカル
ボニル基;フェニル基で置換された炭素数1〜6、好ま
しくは炭素数1〜4のアルコキシカルボニル基;炭素数
1〜6、好ましくは炭素数1〜4のアルキルスルホニル
基;フェニル基(当該フェニル基はハロゲン原子、ヒド
ロキシ基、カルボキシル基、炭素数1〜6、好ましくは
炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜6、好ましくは
炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜6、好ましく
は炭素数1〜4アルコキシカルボニル基及びカルバモイ
ル基から選ばれる基で置換されていてもよい);又は含
窒素5〜6員環複素単環式基置換カルボニル基、−CO
OR、−COOR及び−COORが炭素数1〜6、
好ましくは炭素数1〜4のアルキル基、ベンジル基等で
保護されていてもよいカルボキシル基である化合物があ
げられる。
【0010】また薬効上好ましい目的物〔I〕及び〔I
I〕としては、Rが低級アルキル基、とりわけn−ブ
チル基、Rが低級アルコキシカルボニル基、とりわけ
エトキシカルボニル基、−COORがカルボキシル基、
−COOR及び−COORがカルボキシル基又は低
級アルコキシカルボニル基、とりわけメトキシカルボニ
ル基、mが1である化合物があげられる。本発明の目的
物〔I〕及び〔II〕は、遊離の形でもまたそれらの薬
理的に許容しうる塩の形でも医薬用途に用いることがで
きる。薬理的に許容しうる塩としては、例えばナトリウ
ム塩、カリウム塩の如きアルカリ金属塩、カルシウム
塩、マグネシウム塩の如きアルカリ土類金属塩、亜鉛塩
の如き重金属塩、アンモニウム塩、トリエチルアミン
塩、ピリジン塩、エタノールアミン塩、塩基性アミノ酸
塩の如き有機アミン塩をあげることができる。本発明の
目的物〔I〕は、2種の位置異性体、即ち一般式〔I−
a〕
【0011】
【化10】
【0012】及び一般式〔I−b〕
【0013】
【化11】
【0014】〔但し、記号は前記と同一意味を有す
る。〕で示されるイミダゾインドリジン化合物のいずれ
をも包含するものであり、また目的物〔II〕も、2種
の位置異性体、即ち一般式〔II−a〕
【0015】
【化12】
【0016】及び一般式〔II−b〕
【0017】
【化13】
【0018】〔但し、記号は前記と同一意味を有す
る。〕で示されるイミダゾピリジン化合物のいずれをも
包含する。さらに本発明の目的物〔I〕及び〔II〕
は、不斉炭素原子に基づく光学異性体及びその混合物を
いずれも含むものである。
【0019】本発明の目的物〔I〕、〔II〕及びそれ
らの薬理的に許容しうる塩は、経口的にも非経口的にも
投与することができ、経口もしくは非経口投与に適した
賦形剤と混合し、医薬製剤として用いることができる。
また医薬製剤は、錠剤、カプセル剤、散剤の如き固形製
剤であってもよく、溶液、懸濁液、乳液の如き液体製剤
であってもよい。更に非経口投与する場合には、注射剤
の形で用いることができる。
【0020】投与量は、患者の年齢・体重・状態あるい
は疾患の程度により異なるが、通常1日当たりの投与量
は、経口投与の場合には、0.01〜5mg/kg、と
りわけ0.03〜1mg/kg、非経口投与の場合に
は、0.002〜1mg/kg、とりわけ0.01〜
0.3mg/kgとするのが好ましい。本発明によれ
ば、一般式〔III〕
【0021】
【化14】
【0022】〔但し、−COORは保護されていても
よいカルボキシル基を表し、他の記号は前記と同一意味
を有する。〕で示される化合物またはその塩と一般式
〔IV〕
【0023】
【化15】
【0024】〔但し、記号は前記と同一意味を有す
る。〕で示される遊離カルボン酸化合物又はその反応性
誘導体とを反応させることにより目的物〔II〕を製造
することができ、基−COORが保護されたカルボキ
シル基である場合には、所望により当該保護基を除去
し、かくして得た目的物〔II〕またはその塩を分子内
閉環反応させ、基−COORが保護されたカルボキシ
ル基である場合には、所望により当該保護基を除去する
ことにより目的物〔I〕を製造することができる。
【0025】化合物〔I1I〕の塩としては、例えばア
ルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩を適宜用いること
ができ、化合物〔IV〕の反応性誘導体としては、例え
ば酸ハライド、活性エステルを好適に用いることができ
る。化合物〔III〕と遊離カルボン酸化合物〔IV〕
との反応は、脱水剤の存在下で適宜実施することができ
る。脱水剤としては、1−エチル−3−(3−ジメチル
アミノプロピル)カルボジイミド等の慣用のものを好適
に用いることができる。また化合物〔III〕と化合物
〔IV〕の反応性誘導体との反応は、脱酸剤の存在又は
非存在下で適宜実施することができる。脱酸剤として
は、トリエチルアミン等の慣用のものを好適に用いるこ
とができる。これらの反応は溶媒として、例えば塩化メ
チレン、低級アルカノールまたはこれらの混合溶媒を用
い、反応は冷却下〜加熱下、とりわけ室温付近で好適に
実施することができる。
【0026】目的物〔II〕の分子内閉環反応は適当な
溶媒中、塩基の存在下で適宜実施することができる。塩
基としては、水酸化アルカリ金属、水素化アルカリ金
属、炭酸水素アルカリ金属、アルキル置換アルカリ金属
アミド、低級アルキルアルカリ金属、アルカリ金属アル
コキシドあるいはアルカリ金属を好適に用いることがで
きる。反応溶媒は、塩基としてアルカリ金属を用いる場
合、例えば、ベンゼン、トルエンまたはこれらの混合溶
媒を、またそれ以外の塩基を用いる場合には、上記溶媒
あるいは例えば、水、テトラヒドロフラン、低級アルカ
ノールまたはこれらの混合溶媒を用いるのが好ましい。
反応は冷却下〜加熱下、例えば−30℃〜100℃、と
りわけ室温で好適に実施することができる。カルボキシ
ル基の保護基の除去は、例えば加水分解、還元等の常法
により実施することができる。
【0027】上記反応はいずれもラセミを伴わずに進行
するため、光学活性な化合物〔II〕又は〔III〕を
用いれば、光学活性な目的物〔I〕及び〔II〕を得る
ことができる。またラセミ型〔II〕を、例えば光学異
性体分離カラムクロマトに付すことにより、光学活性な
目的物〔II〕を得ることもできる。なお、本発明の原
料化合物〔III〕は、新規化合物であり、例えば、特
開昭61−167687号又は特開平2−101062
号記載の方法に準じて製造した一般式〔V〕
【0028】
【化16】
【0029】〔但し、記号は前記と同一意味を有す
る。〕で示される化合物を、カルボキシル基に隣接する
イミノ基を保護しながら、保護されていてもよいカルボ
キシル基置換ベンジルハライドと脱酸剤(水素化ナトリ
ウム等)の存在下で反応させ、イミノ基の保護基を除去
し、所望によりカルボキシル基の保護基を常法により除
去して製造することができる。
【0030】原料化合物〔III〕はまた、例えばヨー
ロピアン・ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミスト
リー、第10巻、第2号、129〜133頁(1975
年)記載の方法に準じて製造した一般式〔VI〕
【0031】
【化17】
【0032】〔但し、Zはアミノ基の保護基、Rは水
素原子又は基:−COORで示される基であり、R
及び−COORは前記と同一意味を有する。〕で示さ
れる化合物と保護されていてもよいカルボキシル基置換
ベンジルハライドとを前記と同様に反応させ、アミノ基
の保護基(Z)を除去した後、(イ)かくして得た生成
物において、Rが基:−COORで示される基の場
合には、該生成物とホルマリンとを鉱酸(塩酸等)の存
在下で反応させるか、又は、(ロ)Rが水素原子の場
合には、該生成物とグリオキシル酸とを鉱酸(塩酸等)
又はアルカリ(水酸化ナトリウム等)の存在下で反応さ
せ、かつ所望により、カルボキシル基を常法によりエス
テル化して製造することもできる。
【0033】上記反応において化合物〔VI〕における
アミノ基の保護基(Z)としては、慣用のものをいずれ
も好適に用いることができる。なお、一般式〔II
I〕、〔V〕及び〔VI〕で示される化合物において、
下式
【0034】
【化18】
【0035】で示される部分構造は、式
【0036】
【化19】
【0037】で示される構造を示す。
【0038】
【実施例】
実施例1 (1)1−t−ブトキシカルボニル−4−{2−(t−
ブトキシカルボニルアミノ)エチル}イミダゾール7
8.1gをアセトニトリル500mlに溶解し、メトキ
シメチルクロリド22.2gを加え、室温で一夜かくは
んする。反応液を10%炭酸水素ナトリウム水溶液に注
加し、酢酸エチルで抽出する。抽出液を洗浄、乾燥後、
溶媒を留去して、4−{2−(t−ブトキシカルボニル
アミノ)エチル}−3−メトキシメチルイミダゾール5
4.4gを油状物として得る。 NMR(CDCl)δ:1.43(9H,s)、3.
27(3H,s)、5.20(2H,s)
【0039】(2)本品55gをテトラヒドロフラン
1.5lに溶解し、−40℃に冷却する。これに1.6
Mn−ブチルリチウム−n−ヘキサン溶液150mlを
滴下し、30分間かくはんする。その後、ヘキサメチル
ホスホアミド150mlを加え、更にn−ブチルリチウ
ム137mlを加え、この溶液を−30℃に保ち、ヨウ
化n−ブチル37.5gを滴下する。滴下後10分間か
くはんを続けた後、塩化アンモニウム水溶液を加えて反
応を止め、酢酸エチルを加えて分液する。有機層を分取
し、洗浄、乾燥後、溶媒を留去する。得られる油状残査
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒:クロロ
ホルム−酢酸エチル−メタノール)で精製して、2−n
−ブチル−4−{2−(t−ブトキシカルボニルアミ
ノ)エチル}−3−メトキシメチルイミダゾール44.
8gを油状物として得る。 NMR(CDCl)δ:0.94(3H,t)、1.
44(9H,s)、3.27(3H,s)、5.09
(2H,s)
【0040】(3)本品80.7g及びクロロギ酸エチ
ルエステル84.5gにクロロホルム1.3lを加え、
2.5時間還流する。反応液を減圧下留去し、残査にエ
タノール300ml及び10%水酸化ナトリウム水溶液
200mlを加えて氷冷下20分間かくはんする。溶媒
を留去した後、水及びクロロホルムを加えて分液し、有
機層を乾燥後、溶媒留去し、得られる固体をイソプロピ
ルエーテルから再結晶して、2−n−ブチル−4−{2
−(t−ブトキシカルボニルアミノ)エチル}イミダゾ
ール50.3gを得る。 M.P.:118−120℃
【0041】(4)本品1.34gをジメチルホルムア
ミド25mlに溶解し、氷冷下、水素化ナトリウム(6
2%オイル分散型)0.20gを加え、0℃で15分間
かくはん後、メトキシカルボニルフェニル−4−イルメ
チルブロミド1.94gを加え、室温で一夜かくはんす
る。反応液に氷水50mlを加え、酢酸エチルで抽出す
る。有機層を洗浄、乾燥後、溶媒を留去し、残査をシリ
カゲルカラムクロマトグラフイ(溶媒:n−ヘキサン−
酢酸エチル)で分離精製して、2−n−ブチル−4−
{2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)エチル}−1
−(4−メトキシカルボニルフェニル)メチルイミダゾ
ール1.28gを油状物として得る。 NMR(CDCl)δ:0.88(3H,t)、1.
43(9H,s)、3.92(3H,s)
【0042】(5)本品1.22g、10%塩酸4ml
及びメタノール12mlの混合物を2時間加熱還流す
る。反応後、メタノールを留去し、水層を酢酸エチルで
洗浄し、その後減圧下乾固して得られる残査から、無水
トルエンにより共沸で水分を除去すると、粗製の2−n
−ブチル−4−(2−アミノエチル)−1−(4−メト
キシカルボニルフェニル)メチルイミダゾール・塩酸塩
0.79gを油状物として得る。
【0043】(6)本品0.75g、グリオキシル酸水
和物0.24g、1N水酸化ナトリウム水溶液2.6m
l及びメタノール5mlの混合物を約50℃で3日間か
くはんする。反応液を塩酸酸性とした後、減圧下留去
し、残査をメタノール10mlに溶解する。これを−1
0℃に冷却してチオニルクロリド0.8mlを滴下す
る。そして、約50℃で1日間かくはん後、溶媒を減圧
下留去し、残査に水を加え、重曹水で中和した後、クロ
ロホルムで抽出する。抽出液を乾燥後、減圧下留去して
得られる油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶媒:クロロホルム−エタノール)で精製して、2−
n−ブチル−3−(4−メトキシカルボニルフェニル)
メチル−4,5,6,7−テトラヒドロイミダゾ〔4,
5−c〕ピリジン−4−カルボン酸メチルエステル0.
40gを結晶として得る。 NMR(CDCl)δ:0.86(3H,t)、3.
51(3H,s)、3.91(3H,s)
【0044】(7)本品350mg、エトキシカルボニ
ル酢酸145mg、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
150mg、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)カルボジイミド・塩酸塩210mg及び塩化メ
チレン10mlの混合物を室温で一夜かくはんする。反
応液を洗浄、乾燥後、溶媒を留去する。油状残査をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒:クロロホルム
−エタノール)で精製して、2−n−ブチル−5−エト
キシカルボニルアセチル−3−(4−メトキシカルボニ
ルフェニル)メチル−4,5,6,7−テトラヒドロイ
ミダゾ〔4,5−c〕ピリジン−4−カルボン酸メチル
エステル423mgを油状物として得る。 NMR(CDCl)δ:0.85(3H,t)、1.
28(3H,t)、3.38(3H,s)、3.91
(3H,s)
【0045】(8)本品390mg及びメタノール10
mlの混合物中へ28%ナトリウムメトキシド−メタノ
ール溶液0.2mlを加え、室温で数分間かくはん後、
溶媒を減圧下留去し、残査に飽和塩化アンモニウム水を
加え、クロロホルム抽出を行い、乾燥後、溶媒を減圧下
留去して、2−n−ブチル−8−エトキシカルボニル−
9−ヒドロキシ−1−(4−メトキシカルボニルフェニ
ル)メチル−1,4,5,9a−テトラヒドロ−7H−
イミダゾ〔4,5−g〕インドリジン−7−オンを得
る。
【0046】本品にメタノール20mlを加え、さらに
1N水酸化ナトリウム水溶液3mlを加え、50℃で1
時間かくはんする。溶媒を減圧下留去し、残査を非イオ
ン性吸着樹脂(商品名:HP−20;三菱化成社製)充
填カラムクロマトで精製して、2−n−ブチル−8−エ
トキシカルボニル−9−ヒドロキシ−1−(4−カルボ
キシフェニル)メチル−1,4,5,9a−テトラヒド
ロ−7H−イミダゾ〔4,5−g〕インドリジン−7−
オン・ナトリウム塩110mgを粉末として得る。 NMR(DMSO−d)δ:0.80(3H,t)、
1.27(3H,t)、4.40(1H,s)
【0047】
【発明の効果】本発明の目的物であるイミダゾール誘導
体〔I〕、〔II〕及びそれらの薬理的に許容し得る塩
は、優れたアンジオテンシンII拮抗作用を有するの
で、高血圧に対する治療及び/又は予防薬として使用す
ることができる。さらに本発明の目的物〔I〕、〔I
I〕及びそれらの薬理的に許容し得る塩は、毒性が低
く、高い安全性を有するという特性をも具備する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 成田 寛 埼玉県浦和市大字大門1436

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式〔I〕 【化1】 又は一般式〔II〕 【化2】 で示される化合物、或いはその薬理的に許容しうる塩。
    〔但し、式中Rは低級アルキル基、Rは水素原子、
    シアノ基、低級アルキル基、低級アルカノイル基、低級
    アルコキシカルボニル基、フェニル低級アルコキシカル
    ボニル基、低級アルキルスルホニル基、置換基を有して
    いてもよいフェニル基、又は含窒素5〜6員環複素単環
    式基置換カルボニル基を表し、−COOR、−COOR
    及び−COORは保護されていてもよいカルボキシ
    ル基、mは0又は1を表す。〕
  2. 【請求項2】 Rが水素原子;シアノ基;低級アルキ
    ル基;低級アルカノイル基;低級アルコキシカルボニル
    基;フェニル低級アルコキシカルボニル基;低級アルキ
    ルスルホニル基;ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボ
    キシル基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級ア
    ルコキシカルボニル基及びカルバモイル基から選ばれる
    基で置換されていてもよいフェニル基;又は含窒素5〜
    6員環複素単環式基置換カルボニル基である請求項1記
    載の化合物。
  3. 【請求項3】 Rが低級アルキル基、Rが低級アル
    コキシカルボニル基、−COORがカルボキシル基、−
    COOR及び−COORがカルボキシル基又は低級
    アルコキシカルボニル基、mが1である請求項2記載の
    化合物。
  4. 【請求項4】 Rがn−ブチル基、Rがエトキシカ
    ルボニル基、−COORがカルボキシル基、−COOR
    及び−COORがカルボキシル基又はメトキシカル
    ボニル基、mが1である請求項3記載の化合物。
  5. 【請求項5】 一般式〔III〕 【化3】 〔但し、Rは低級アルキル基、−COOR及び−C
    OORは保護されていてもよいカルボキシル基、mは
    0又は1を表す。〕で示される化合物またはその塩を一
    般式〔IV〕 【化4】 〔但し、Rは水素原子、シアノ基、低級アルキル基、
    低級アルカノイル基、低級アルコキシカルボニル基、フ
    ェニル低級アルコキシカルボニル基、低級アルキルスル
    ホニル基、置換基を有していてもよいフェニル基、又は
    含窒素5〜6員環複素単環式基置換カルボニル基を表
    す。〕で示されるカルボン酸化合物又はその反応性誘導
    体と反応させた後、所望によりカルボキシル基の保護基
    を除去し、要すれば生成物を薬理的に許容しうる塩とす
    ることを特徴とする一般式〔II〕 【化5】 〔但し、−COORは保護されていてもよいカルボキ
    シル基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。〕
    で示されるイミダゾピリジン誘導体またはその薬理的に
    許容しうる塩の製法。
  6. 【請求項6】 一般式〔II〕 【化6】 〔但し、Rは低級アルキル基、Rは水素原子、シア
    ノ基、低級アルキル基、低級アルカノイル基、低級アル
    コキシカルボニル基、フェニル低級アルコキシカルボニ
    ル基、低級アルキルスルホニル基、置換基を有していて
    もよいフェニル基、又は含窒素5〜6員環複素単環式基
    置換カルボニル基、−COOR及び−COORは保
    護されていてもよいカルボキシル基、mは0又は1を表
    す。〕で示されるイミダゾピリジン化合物またはその塩
    を分子内閉環反応させ、−COORが保護されたカル
    ボキシル基である場合は、所望により保護基を除去し、
    要すれば生成物を薬理的に許容しうる塩とすることを特
    徴とする一般式〔I〕 【化7】 〔但し、−COORは保護されていてもよいカルボキシ
    ル基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。〕で
    示されるイミダゾインドリジン誘導体またはその薬理的
    に許容しうる塩の製法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016539966A (ja) * 2013-12-09 2016-12-22 ユーシービー バイオファルマ エスピーアールエル Tnf活性のモジュレーターとしてのテトラヒドロイミダゾピリジン誘導体

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