JP2730501B2 - テトラゾリル化合物の製造法 - Google Patents

テトラゾリル化合物の製造法

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JP2730501B2
JP2730501B2 JP7011983A JP1198395A JP2730501B2 JP 2730501 B2 JP2730501 B2 JP 2730501B2 JP 7011983 A JP7011983 A JP 7011983A JP 1198395 A JP1198395 A JP 1198395A JP 2730501 B2 JP2730501 B2 JP 2730501B2
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康志 至田
幸吉 吉田
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    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテトラゾリル化合物の製
造法に関する。
【0002】
【従来の技術】N−保護テトラゾリル化合物から保護基
を脱離し、テトラゾリル化合物を得る方法としては、塩
酸−メタノール中(特開平4−364171号公報、
J.Med.Chem. 第36巻,2343 (1993))および酢酸−エ
タノール中(WO93/04059号公報)での加水分
解反応が知られている。そして、このような反応によっ
て得られるテトラゾリル化合物と保護基に由来する不純
物との分離は、アルカリ性水溶液でテトラゾリル化合物
を抽出することによるのが簡便である。しかし、テトラ
ゾリル化合物がカルボン酸エステル部分を有する場合に
は、該部分も加水分解されやすく、この方法は適用でき
ない。従って、カルボン酸エステル部分を有するテトラ
ゾリル化合物の場合には、カラムクロマトグラフィー精
製よってテトラゾリル化合物を分離することになる。し
かしながら、カラムクロマトグラフィー精製は、操作が
煩雑であり、処理量、所要人員、時間、収率ロスなどを
考慮すると、とても工業的に有利な方法とは言えず、工
業的に有利な製造法の確立が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、工業的に有
利なテトラゾリル化合物の製造法を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記事情
に鑑み、N−保護テトラゾリル化合物から保護基を脱離
するための工業的製造法を鋭意研究した結果、N−保護
テトラゾリル化合物に、アルコール存在下、実質的に無
水状態の鉱酸を反応させることによって、所望のテトラ
ゾリル化合物が簡単に単離、製造できることを見いだ
し、本発明を完成させるに至った。すなわち、本発明
は、(1)N−保護テトラゾリル化合物に、アルコール
存在下、実質的に無水状態の鉱酸を反応させることを特
徴とするN−保護テトラゾリル化合物の保護基を脱離さ
せる方法、(2)N−保護テトラゾリル化合物に、アル
コール存在下、ハロゲン化水素を反応させることを特徴
とするN−保護テトラゾリル化合物の保護基を脱離させ
る上記(1)記載の方法、(3)N−保護テトラゾリル
化合物に、アルコール存在下、実質的に無水状態の鉱酸
を反応させることを特徴とするテトラゾリル化合物の製
造法、および(4)N−保護テトラゾリル化合物に、ア
ルコール存在下、ハロゲン化水素を反応させることを特
徴とするテトラゾリル化合物の上記(3)記載の製造法
に関する。本発明の方法によって製造される化合物は、
高血圧症の治療剤としてのみならず、心臓病(心肥大、
心不全、心筋梗塞など)、脳卒中、腎疾患などの循環器
系疾患治療剤として有用であり、例えば、特開平4−3
64171号に記載の化合物と同様な方法で使用され
る。
【0005】本発明は、N−保護テトラゾリル化合物か
ら保護基を脱離しテトラゾリル化合物を製造することを
目的とするものである。例えば、N−保護テトラゾリル
化合物を不活性な溶媒に溶解し、アルコールを加えて実
質的に無水状態の鉱酸を導入するか、実質的に無水状態
の鉱酸を含むアルコールを添加すると、N−保護テトラ
ゾリル化合物が加溶媒分解され、対応するテトラゾリル
化合物とN−保護テトラゾリル化合物の保護基とアルコ
ールとの反応によって得られるエーテルになる。この反
応液に対し、抽出、洗浄、濃縮などの操作を必要に応じ
て行った後、脂肪族炭化水素系溶媒を加えると、反応混
合物中のエーテルはテトラゾリル化合物に比べて極めて
脂溶性が高く脂肪族炭化水素系溶媒に溶解することか
ら、所望のテトラゾリル化合物が高選択的に高品質な結
晶として高収率で得られる。本発明によると、酸加水分
解されやすい部分構造(例えば、カルボン酸エステル部
分、アルコキシなど)を有するN−保護テトラゾリル化
合物の場合であっても、目的とするテトラゾリル化合物
の反応収率を向上させることができる。
【0006】したがって、本発明におけるN−保護テト
ラゾリル化合物は、この目的に供し得るものであれば特
に限定されるものではないが、例えば、N−保護テトラ
ゾリル化合物の保護基以外に、少なくとも1つの加水分
解され易い部位を有するN−保護テトラゾリル化合物が
挙げられる。例えば、式(I):
【化2】 〔式中、環Wは置換されていてもよい含窒素複素環残基
を示し、R1は水素またはヘテロ原子を介して結合して
いてもよく、置換されていてもよい炭化水素残基を示
し、Xはフェニレン基とフェニル基が直接または原子鎖
2以下のスペーサーを介して結合していることを示し、
nは1または2を示し、複素環残基を構成するaおよび
bは互いに独立に1個または2個からなる置換されてい
てもよい炭素またはヘテロ原子を示し、cは1個の置換
されていてもよい炭素またはヘテロ原子を示し、Qは保
護基を示す〕で表される化合物が挙げられる。
【0007】R1としての炭化水素残基としては、例え
ばアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロア
ルキル基、アリール基、アラルキル基などが挙げられる
が、なかでもアルキル基、アルケニル基およびシクロア
ルキル基が好ましい。該炭化水素残基は、ヘテロ原子を
介して環Wに結合していてもよい。R1としてのアルキ
ル基は炭素数1〜8程度の低級アルキル基で直鎖状、分
枝状のいずれでもよく、例えばメチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチ
ル、t−ブチル、ペンチル、i−ペンチル、ヘキシル、
ヘプチル、オクチルなどがあげられる。R1としてのア
ルケニル基としては、炭素数2〜8程度の低級アルケニ
ル基で直鎖状、分枝状のいずれでもよく、例えばビニ
ル、プロペニル、2−ブテニル、3−ブテニル、イソブ
テニル、2−オクテニルなどがあげられる。R1として
のアルキニル基としては、炭素数2〜8程度の低級アル
キニル基で直鎖状、分枝状のいずれでもよく、例えばエ
チニル、2−プロピニル、2−ブチニル、2−ペンチニ
ル、2−オクチニルなどがあげられる。R1としてのシ
クロアルキル基としては、炭素数3〜6程度の低級シク
ロアルキルがあげられ、例えばシクロプロピル、シクロ
ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどがあげら
れる。上記したアルキル基、アルケニル基、アルキニル
基またはシクロアルキル基は水酸基、置換されていても
よいアミノ基(例、アミノ、N−低級(C1−4)アル
キルアミノ,N,N−ジ低級(C1-4)アルキルアミノな
ど)、ハロゲン、低級(C1-4)アルコキシ基,低級
(C1-4)アルキルチオ基などで置換されていてもよい。
【0008】R1としてのアラルキル基は、例えばベン
ジル、フェネチルなどのフェニル−低級(C1-4)アル
キルがあげられ、R1としてのアリール基としては、例
えばフェニルがあげられる。上記したアラルキル基また
はアリール基はそのベンゼン環上の任意の位置に、例え
ばハロゲン(例、F,Cl,Brなど)、ニトロ、置換
されていてもよいアミノ基(例、アミノ,N−低級(C
1-4)アルキルアミノ,N,N−ジ低級(C1-4)アルキ
ルアミノなど)、低級(C1-4)アルコキシ(例、メト
キシ、エトキシなど)、低級(C1-4)アルキルチオ
(例、メチルチオ,エチルチオなど)、低級(C1-4
アルキル(例、メチル、エチルなど)などを有していて
もよい。上記したなかでもR1としては、置換されてい
てもよいアルキル、アルケニル基またはシクロアルキル
基(例、水酸基,アミノ基,ハロゲンあるいは低級(C
1-4)アルコキシ基で置換されていてもよい低級
(C1-5)アルキル、低級(C2-5)アルケニル基または
低級(C3-6)シクロアルキル基など)が好ましい。
【0009】また、上記したR1はヘテロ原子(例え
ば、窒素〔N(R9)(R9は水素または低級(C1-4)ア
ルキルを示す)〕、酸素、硫黄〔−S(O)m−(mは0
〜2の整数を示す)〕など)を介して結合していてもよ
く、その中でも置換されていてもよく、ヘテロ原子を介
して結合するアルキルまたはアルケニル基(例、メチル
アミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、プロペニルア
ミノ、イソプロピルアミノ、アリルアミノ、ブチルアミ
ノ、イソブチルアミノ、ジメチルアミノ、メチルエチル
アミノ、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポ
キシ、プロペニルオキシ、アリルオキシ、ブトキシ、イ
ソブトキシ、sec−ブトキシ、t−ブトキシ、2−ブテ
ニルオキシ、3−ブテニルオキシ、イソブテニルオキ
シ、ペントキシ、イソペントキシ、ヘキシルオキシ、メ
チルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチ
オ、アリルチオ、ブチルチオ、イソブチルチオ、sec−
ブチルチオ、t−ブチルチオ、2−ブテニルチオ、3−
ブテニルチオ、イソブテニルチオ、ペンチルチオ、イソ
ペンチルチオ、ヘキシルチオなど)が好ましい。
【0010】Xは隣接するフェニレン基とフェニル基が
直接または原子鎖2以下のスペーサーを介して結合して
いること(好ましくは直接結合)を示し、原子鎖2以下
のスペーサーとしては、直鎖部分を構成する原子数が1
または2である2価の鎖であればいずれでもよく、側鎖
を有していてもよい。具体的には低級(C1-4)アルキ
レン、−CO−,−O−,−S−,−NH−,−CO−
NH−,−O−CH2−,−S−CH2−,−CH=CH
−などが挙げられる。nは1または2(好ましくは1)
を示す。
【0011】上記したXおよびnで示される式
【化3】 としては
【化4】 で表されるものが好ましい。
【0012】環Wで表される含窒素複素環残基の代表的
なものを、以下に具体的に示す。なお、以下の式中、R
1は前記と同意義である。例えば、式(II)
【化5】 〔式中、複素環残基を構成するaおよびeは互いに独立
に1個または2個からなる置換されていてもよい炭素ま
たはヘテロ原子を示し、dおよびfは互いに独立に1個
からなる置換されていてもよい炭素またはヘテロ原子を
示し、bおよびcは互いに独立に1個の置換されていて
もよい炭素または窒素原子を示す〕で表される残基とし
て、
【0013】
【化6】
【0014】
【化7】 〔式中、hは−CH2−,>C=O,>C=S,>S−
(O)m,−N(R9)−または −O−を示し、mおよび
9は前記と同意義を示す〕が挙げられる。さらに例え
ば、式(III)
【化8】 [式中、複素環残基を構成するaおよびbは互いに独立
に1個または2個からなる置換されていてもよい炭素ま
たはヘテロ原子を示し、cは1個の置換されていてもよ
い炭素またはヘテロ原子を示す〕で表される残基とし
て、
【化9】 〔式中、Bは置換されていてもよく、ヘテロ原子が含ま
れていてもよい芳香族炭化水素残基または複素環残基
(好ましくはフェニルなどの芳香族炭化水素残基)を示
し、h および h' はそれぞれ−CH2−,>C=O,>
C=S,>S−(O)m,−N(R9)−および−O−を示
し、mおよびR9は前記と同意義〕などが挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
【0015】上記の式(II)で示される複素環残基は、
1で示される基以外にR2で示される基(例えば、陰イ
オンを形成しうる基またはそれに変じ得る基など)で置
換されていてもよい。R2の置換位置としては、式(I
I)においてf原子の位置が好ましい。R2としての生体
内でプロトンを放出し得る基またはそれに変じ得る基と
しては、例えばエステル化されていてもよいカルボキシ
ル、テトラゾリル、リン酸、スルホン酸などが挙げら
れ、これらの基が置換されていてもよい低級アルキル基
またはアシル基などで保護されていてもよく、生体内の
生物学的すなわち生理条件下(例えば、生体内酵素など
による酸化、還元あるいは加水分解などの生体内反応な
ど)で、プロトンを放出し得る基またはそれに変じ得る
基であればいずれでもよい。
【0016】R2としてのエステル化されていてもよい
カルボキシルの例としては、−COOH及びその塩、−
COOMe、−COOEt、 −COOtBu、−COOP
r、ピバロイロキシメトキシカルボニル、1−(シクロ
ヘキシルオキシカルボニロキシ)エトキシカルボニル、
5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−
イルメトキシカルボニル、アセトキシメチルオキシカル
ボニル、プロピオニロキシメトキシカルボニル、n−ブ
チリロキシメトキシカルボニル、イソブチリロキシメト
キシカルボニル、1−(エトキシカルボニロキシ)エト
キシカルボニル、1−(アセチロキシ)エトキシカルボ
ニル、1−(イソブチリロキシ)エトキシカルボニル、
シクロヘキシルカルボニルオキシメトキシカルボニル、
ベンゾイロキシメトキシカルボニル、シンナミロキシカ
ルボニル、シクロペンチルカルボニロキシメトキシカル
ボニルなどが挙げられる。
【0017】また、式(II)で示される複素環残基は、
1およびR2で表される基以外にさらに置換基を有して
いてもよく、例えば、ハロゲン(例、F,Cl,Br な
ど),シアノ, ニトロ,低級(C1-4)アルキル,低級
(C1-4)アルコキシ,置換されていてもよいアミノ基
(例、アミノ,N−低級(C1-4)アルキルアミノ
(例,メチルアミノなど),N,N−ジ低級(C1-4
アルキルアミノ(例,ジメチルアミノなど),N−アリ
ールアミノ(例、フェニルアミノなど)、脂環式アミノ
(例、モルホリノ、ピベリジノ、ピペラジノ、N−フェ
ニルピペラジノなど)など)、式 −CO−D′[式
中、D′は水酸基またはアルキル部分が水酸基,低級
(C1-4)アルコキシ,低級(C2-6)アルカノイルオキ
シ(例、アセトキシ,ピバロイルオキシなど)あるいは
低級(C1-6)アルコキシカルボニルオキシ(例、メト
キシカルボニルオキシ,エトキシカルボニルオキシ,シ
クロヘキシルオキシカルボニルオキシなど)で置換され
ていてもよい低級(C1-4)アルコキシを示す]で表わ
される基,または低級(C1-4)アルキルもしくはアシ
ル(例、低級(C2-5)アルカノイル、置換されていて
もよいベンゾイルなど)で保護されていてもよいテトラ
ゾリル、リン酸基あるいはスルホン酸基などが挙げら
れ、好ましくは、低級(C1-4) アルキル,ハロゲンな
どである。これらの置換基が環状の任意の位置に1〜2
個同時に置換されていてもよい。
【0018】式(II)で表される縮合複素環としては、
【化10】 (式中、R1およびR2は前記と同意義)などが好まし
く、ベンスイミダゾール、チエイミダゾールまたはイミ
ダゾピリジン(とりわけベンズイミダゾール、チエイミ
ダゾール)骨格の化合物が好ましい。
【0019】また、上記一般式(III)で示される複素
環残基は、R1で示される基以外にさらに置換基を有し
ていてもよく、例えば、ハロゲン(例、F,Cl,Br
など),シアノ, ニトロ,置換されていてもよい低級
(C1-4)アルキル,低級(C1-4)アルコキシ,置換さ
れていてもよいアミノ基(例、アミノ,N−低級(C
1−4)アルキルアミノ(例,メチルアミノなど),
N,N−ジ低級(C1−4)アルキルアミノ(例, ジ
メチルアミノなど),N−アシルアミノ(例、2−メチ
ルアクリロイルアミノなど),N−アリールアミノ
(例、フェニルアミノなど)、脂環式アミノ(例、モル
ホリノ、ピベリジノ、ピペラジノ、N−フェニルピペラ
ジノなど)など)、式 −CO−D′[式中、D′は水
酸基またはアルキル部分が水酸基,低級(C1-4)アル
コキシ,低級(C2-6)アルカノイルオキシ(例、アセ
トキシ,ピバロイルオキシなど)あるいは低級
(C1-6)アルコキシカ ルボニルオキシ(例、メトキシ
カルボニルオキシ,エトキシカルボニルオキシ,シクロ
ヘキシルオキシカルボニルオキシなど)で置換されてい
てもよい低級(C1-4)アルコキシを示す]で表わされ
る基,または低級(C1-4)アルキルもしくはアシル
(例、低級(C2-5)アルカノイル、置換されていても
よいベンゾイル など)で保護されていてもよいテトラ
ゾリル、トリフルオロメタンスルホン酸アミド、リン酸
基あるいはスルホン酸基などが挙げられ、好ましくは、
置換されていてもよい低級(C1-4) アルキル,ハロゲ
ンなどである。これらの置換基が環状の任意の位置に1
〜2個同時に置換されていてもよい。該置換されていて
もよい低級(C1-4)アルキルの置換基としては、水酸
基、カルボキシル基,ハロゲンなどが挙げられる。
【0020】上記(I)式で表される化合物の中でも、
【化11】 [式中、環AはR2で表わされる基以外にさらに置換基
を有していてもよいベンゼン環を示し、R1は水素また
はヘテロ原子(例、O,N(H),Sなど)を介して結
合していていてもよく、置換されていてもよい低級(C
1-6)アルキル(好ましくは、低級(C1-4)アルキル)
を示し、R2はエステル化されたカルボキシル基を示
し、Q'はトリフェニルメチルを示し、nは1または2
を示す]で表わされる化合物(I')が好ましい。
【0021】式(I')において、R1における置換基と
しては、水酸基,アミノ基,ハロゲンまたは低級(C
1-4)アルコキシ基などが挙げられる。式(I')におい
て、環AのR2で表わされる基以外の置換基としては、
ハロゲン(例、F,Cl,Br など),低級(C1-4)ア
ルキル,低級(C1-4)アルコキシ,ニトロ,式 −C
O−D′[式中、D′は水酸基またはアルキル部分が水
酸基,低級(C1-4)アルコキシ,低級(C2-6)アルカ
ノイルオキシ(例、アセトキシ,ピバロイルオキシな
ど)あるいは低級(C1-6)アルコキシカルボニルオキ
シ(例、メトキシカルボニルオキシ,エトキシカルボニ
ルオキシ,シクロヘキシルオキシカルボニルオキシな
ど)で置換されていてもよい低級(C1-4)アルコキシ
を示す]で表わされる基,または低級(C1-4)アルキ
ルで置換されていてもよいアミノなど(好ましくは、低
級(C1-4)アルキル,ハロゲンなど)が挙げられる
が、環Aとしては、式R2で表わされる基以外に置換基
を有していないベンゼン環がより好ましい。一般式
(I)で表される化合物は、例えば特開平4−3641
71号、EP459136号,EP425921号など
の開示にしたがって製造することができる。
【0022】本発明におけるN−保護テトラゾリル化合
物の保護基としては、置換されていてもよいマルチフェ
ニルメチル基(例、トリフェニルメチル、4−メトキシ
トリフェニルメチル、4,4’−ジメトキシトリフェニ
ルメチル、4,4',4''−トリメトキシトリフェニル
メチルまたは4,4’−ジメトキシジフェニルメチルな
ど)、 ο−ニトロベンゼンスルフェニルなどが挙げられ
るが、好ましくは、トリフェニルメチルまたは4,4'
−ジメトキシジフェニルメチルが挙げられる。本発明に
おけるアルコールとしては、例えば、メタノール,エタ
ノール,1−プロパノール,2−プロパノール,1−ブ
タノール,2−メチル−1−プロパノール,2−ブタノ
ール,2−メチル−2−プロパノール,1−ペンタノー
ル,2−ペンタノール,3−ペンタノール,2−メチル
−1−ブタノール,3−メチル−2−ブタノールなどが
挙げられるが、好ましくは、メタノール,エタノール,
1−プロパノール,2−プロパノール,1−ブタノー
ル,2−メチル−1−プロパノール,2−ブタノール,
2−メチル−2−プロパノールなどの低級(C1-4)ア
ルコールが挙げられる。
【0023】本発明で使用される鉱酸としては、実質的
に無水状態の鉱酸であればいかなるものであってもよ
い。ここで、「実質的に無水状態」とは水が反応系に実
質的に関与しない状態を意味する。本発明において、水
は、例えば、N−保護テトラゾリル化合物1モルに対し
て、約1モル以下、好ましくは約0.5モル以下で実施
される。この目的のためには、例えば、ハロゲン化水
素、濃硫酸などが使用できるが、好ましくはハロゲン化
水素である。本発明におけるハロゲン化水素としては、
フッ化水素、塩化水素、臭化水素、ヨウ化水素などが挙
げられるが、好ましくは、塩化水素である。本発明にお
ける濃硫酸の濃度としては、例えば、95%以上、好ま
しくは、98%以上である。本発明は、例えば、N−保
護テトラゾリル化合物を不活性な溶媒に溶解し、アルコ
ールを加えて実質的に無水状態の鉱酸を導入するか、実
質的に無水状態の鉱酸を含むアルコールを添加すること
によって実施される。使用されるアルコール量は特に制
限されないが、N−保護テトラゾリル化合物1モルに対
して、少なくとも1モル、例えば、2〜100モル、好
ましくは5〜50モルである。
【0024】N−保護テトラゾリル化合物を溶解する不
活性な溶媒としては、反応に関与せず、N−保護テトラ
ゾリル化合物を溶解するものであればいかなるものであ
ってもよい。例えば、塩化メチレン、酢酸エチル、トル
エン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、キシレン、ク
ロロホルム、四塩化炭素などが挙げられるが、塩化メチ
レン、酢酸エチル、トルエンが好ましい。これらの溶媒
は単独で用いることもできるし、また必要に応じて2種
またはそれ以上の多種類を適当な割合で混合して用いて
もよい。また、該溶媒としては、塩化水素の導入または
溶解に使用されるアルコールを反応溶媒兼用としてもよ
い。使用される溶媒量は特に制限はないが、好ましくは
N−保護テトラゾリル化合物の2〜10倍量、好ましく
は、3〜5倍量である。鉱酸の使用量は、特に制限はな
いが、N−保護テトラゾリル化合物に対して1〜5当
量、好ましくは1〜2当量が好ましい。反応温度は、特
に制限はないが、通常−5〜30℃、好ましくは10℃
以下である。反応時間は、特に制限されないが、一般的
には、1〜6時間であり、1〜3時間であることが好ま
しい。
【0025】上記反応によって得られた反応液は、抽
出、洗浄、濃縮などの操作を必要に応じて行った後、脂
肪族炭化水素系溶媒を加えることによって、反応混合物
中のテトラゾリル化合物を晶出させることができる。脂
肪族炭化水素系溶媒としては、ペンタン、ヘキサン、ヘ
プタンなどが挙げられるが、好ましくは、ヘキサン,ヘ
プタンである。該脂肪族炭化水素系溶媒は不活性な溶媒
と混合させてもよく、該溶媒としては特に限定されない
が、低級(C1-4)アルコール(例、メタノール,エタ
ノール,プロパノール,ブタノールなど)、アセトン、
塩化メチレン、酢酸エチル、トルエン、アセトニトリル
などが挙げられるが、中でもアセトンが好ましい。本発
明によると、テトラゾリル化合物を高品質な結晶として
高収率で得ることができる。
【0026】本発明の方法によって得られる化合物とし
て、例えば、次のようなものが挙げられる。 (±)−1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキ
シ)エチル 2−エトキシ−1−[[2’−(1H−テ
トラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチ
ル]−1H−ベンズイミダゾール−7−カルボキシラー
ト、2−エトキシ−1−[[2’−(1H−テトラゾー
ル−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H
−ベンズイミダゾール−7−カルボン酸、エチル 2−
エトキシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル]メチル]ベンズイミダゾ
ール−7−カルボキシラート、メチル 2−エトキシ−
1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフ
ェニル−4−イル]メチル]ベンズイミダゾール−7−
カルボキシラート、メチル 2−メトキシ−1−
[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル]メチル]ベンズイミダゾール−7−カル
ボキシラート、2−メトキシ−1−[[2’−(1H−
テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチ
ル]ベンズイミダゾール−7−カルボン酸、ピバロイル
オキシメチル 2−ブチル−1−[[2’−(1H−テ
トラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチ
ル]−1H−ベンズイミダゾール−7−カルボキシラー
ト、ピバロイルオキシメチル 2−エトキシ−1−
[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル]メチル]−1H−ベンズイミダゾール−
7−カルボキシラート、エチル 2−プロポキシ−1−
[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル]メチル]−1H−ベンズイミダゾール−
7−カルボキシラート、2−プロポキシ−1−[[2’
−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−
イル]メチル]−1H−ベンズイミダゾール−7−カル
ボン酸、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソ
レン−4−イル)メチル 2−エトキシ−1−[[2’
−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−
イル]メチル]−1H−ベンズイミダゾール−7−カル
ボキシラート、アセトキシメチル 2−エトキシ−1−
[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル]メチル]−1H−ベンズイミダゾール−
7−カルボキシラート、
【0027】プロピオニルオキシメチル 2−エトキシ
−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビ
フェニル−4−イル]メチル]−1H−ベンズイミダゾ
ール−7−カルボキシラート、ブチリルオキシメチル
2−エトキシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−
5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベ
ンズイミダゾール−7−カルボキシラート、イソブチリ
ルオキシメチル 2−エトキシ−1−[[2’−(1H
−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メ
チル]−1H−ベンズイミダゾール−7−カルボキシラ
ート、1−(エトキシカルボニルオキシ)エチル 2−
エトキシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベンズ
イミダゾール−7−カルボキシラート、1−アセトキシ
エチル 2−エトキシ−1−[[2’−(1H−テトラ
ゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−
1H−ベンズイミダゾール−7−カルボキシラート、1
−(イソプロポキシカルボニルオキシ)エチル 2−エ
トキシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベンズイ
ミダゾール−7−カルボキシラート、シクロヘキシルカ
ルボニルオキシメチル 2−エトキシ−1−[[2’−
(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル]メチル]−1H−ベンズイミダゾール−7−カルボ
キシラート、ベンゾイルオキシメチル 2−エトキシ−
1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフ
ェニル−4−イル]メチル]−1H−ベンズイミダゾー
ル−7−カルボキシラート、
【0028】(E)−シンナモイルオキシメチル 2−
エトキシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベンズ
イミダゾール−7−カルボキシラート、シクロペンチル
カルボニルオキシメチル 2−エトキシ−1−[[2’
−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−
イル]メチル]−1H−ベンズイミダゾール−7−カル
ボキシラート、ピバロイルオキシメチル 2−エチルア
ミノ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベンズイ
ミダゾール−7−カルボキシラート、1−(シクロヘキ
シルオキシカルボニルオキシ)エチル 2−エチルアミ
ノ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)
ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベンズイミダ
ゾール−7−カルボキシラート、メチル 2−アリルオ
キシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベンズイ
ミダゾール−7−カルボキシラート、メチル 2−ブト
キシ−1−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−ベンズイ
ミダゾール−7−カルボキシラートなど。本発明による
と、N−保護テトラゾリル化合物が酸加水分解され易い
部分構造を有する場合であっても、反応系中に水が存在
する方法に比べ分解反応が抑制され、目的とするテトラ
ゾリル化合物の反応収率を向上させることができる。
【0029】
【発明の効果】本発明によると、N−保護テトラゾリル
化合物の保護基を脱離させテトラゾリル化合物を効率的
にしかも収率よく得ることができるので、テトラゾリル
化合物の工業的製造法として有用である。
【0030】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
もとより本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 (±)−1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキ
シ)エチル 2−エトキシ−1−[2’−(N−トリフ
ェニルメチル−1H−テトラゾール−5−イル)ビフェ
ニル−4−イル]メチルベンズイミダゾール−7−カル
ボキシラート10.00gを塩化メチレン29mLに溶
解し、メタノール23mLを加えて、5℃に冷却した。
塩化水素 0.53gを溶解したメタノール 6mLを
5℃15分間で滴加した。5℃で3.5時間撹拌した
後、酢酸エチル19mLと水19mLを加え、飽和重曹
水でpH6.3に調整した。酢酸エチル10mLと20
%食塩水10mLを追加して分液した。水層を酢酸エチ
ル20mLで抽出した。酢酸エチル層を合わせて、20
%食塩水と酢酸エチル38mLを加え、分液した。有機
層を濃縮し、残留物にエタノールを加え、再濃縮した。
残留物にアセトン20mLを加え、室温で3時間撹拌
し、十分晶出させた後、ヘキサン90mLを加え、室温
で1時間、氷冷下2時間撹拌した。結晶をろ過し、アセ
トン−ヘキサン(1:9)混合液25mLで洗浄した。
減圧乾燥して、(±)−1−(シクロヘキシルオキシカ
ルボニルオキシ)エチル 2−エトキシ−1−[2’−
(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル]メチルベンズイミダゾール−7−カルボキシラート
6.90gを得た。(収率92%) H1-NMR (200MHz,CDCl3) δ :1.2-1.53(12H,m),1.69(2H,
m),1.89(2H,m),4.55-4.69(3H,m),5.51(1H,d),5.61(1H,
d),6.75-7.01(11H,m),7.13-7.46(13H,m),7.57(1H,dd),
7.75(1H,dd),7.84-7.89(1H,m) IR (KBr) cm-1 :2942,1754,1717,1615,1476
【0031】参考例1 ピバロイルオキシメチル 2−エトキシ−1−[2’−
(N−トリフェニルメチル−1H−テトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル]メチルベンズイミダゾー
ル−7−カルボキシラート5.79gを塩化メチレン1
7mLおよびメタノール13mLに溶解し、5℃に冷却
した。ここに、塩化水素0.344gを溶解したメタノ
ール3.7mLを滴加した後、5−6℃で2時間撹拌し
た。反応混合物に酢酸エチル11mLと水11mLを加
え、飽和重曹水でpH6.2に調整した。酢酸エチル6
mLと20%食塩水を加え、分液し、さらに水層を酢酸
エチル12mLで抽出した。有機層を合わせ、酢酸エチ
ル22mLと20%食塩水を加え、分液した。有機層を
濃縮し、トルエン15mLを加え、室温で30分撹拌し
た後、ヘキサン100mLを加え、氷冷下1時間撹拌し
た。析出した結晶をろ過し、トルエン−ヘキサン(1:
9)混合液20mLで洗浄した。乾燥して、ピバロイル
オキシメチル 2−エトキシ−1−[2’−(1H−テ
トラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル
ベンズイミダゾール−7−カルボキシラート3.65g
を得た。(収率91%)1 H-NMR (200MHz,CDCl3) δ :1.13(9H,s),1.44(3H,t),4.
37(2H,q),5.61(2H,s),5.68(2H,s),6.80(2H,d),6.93(2H,
d),6.99-7.11(2H,m),7.33-7.37(1H,m),7.49-7.54(1H,
m),7.59-7.62(2H,m),8.03-8.07(1H,m)IR (KBr) cm-1 :2
986,1755,1734,1614,1554,1479,1429m.p. 145-146℃
【0032】実施例2 メタノールをエタノールに代えて、実施例1と同様に反
応、処理を行い、(±)−1−(シクロヘキシルオキシ
カルボニルオキシ)エチル 2−エトキシ−1−[2’
−(N−トリフェニルメチル−1H−テトラゾール−5
−イル)ビフェニル−4−イル]メチルベンズイミダゾ
ール−7−カルボキシラート10.0gから(±)−1
−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル
2−エトキシ−1−[2’−(1H−テトラゾール−5
−イル)ビフェニル−4−イル]メチルベンズイミダゾ
ール−7−カルボキシラート6.83gを得た。(収率
91%)理化学的性状は、実施例1で得たものに一致し
た。
【0033】参考例2 実施例1と同様にして、エチル 4−[N−(2−メチ
ルアクリロイル)アミノ]−2−n−プロピル−1−
[[2’−(N−トリフェニルメチル−テトラゾール−
5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]イミダゾー
ル−5−カルボキシラート200mgからエチル 4−
[N−(2−メチルアクリロイル)アミノ]−2−n−
プロピル−1−[[2’−(テトラゾール−5−イル)
ビフェニル−4−イル]メチル]−1H−イミダゾール
−5−カルボキシラート76mgを得た。(収率57
%)1 H-NMR (200MHz,CDCl3) δ :0.91(3H,t),1.23(3H,t),1.
6-1.7(2H,m),2.00(3H,s),2.73(2H,t),4.28(2H,dd),5.50
(2H,s),5.53(1H,s),5.90(1H,s),6.92(1H,d),7.12(1H,
d),7.36(1H,d),7.49(1H,t),7.55(1H,t),7.91(1H,d),9.6
2(1H,s)m.p. 134-136℃
【0034】比較例1 (±)−1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキ
シ)エチル 2−エトキシ−1−[2’−(N−トリフ
ェニルメチル−1H−テトラゾール−5−イル)ビフェ
ニル−4−イル]メチルベンズイミダゾール−7−カル
ボキシラート5.44gを塩化メチレン15mLに溶解
し、メタノール54mLと1N塩酸8.2mLを加え
て、25℃で2時間撹拌した。水19mLと酢酸エチル
19mLを加え、飽和重曹水でpH3.2に調整した。
水19mLと酢酸エチル54mLを加え、分液した。水
層を酢酸エチル30mLで抽出した。有機層を合わせ
て、水40mLで洗浄した。減圧濃縮し、油状物を得
た。シリカゲルクロマトグラフィー(300mL、塩化
メチレン:メタノール=10:1)で精製し、(±)−
1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル
2−エトキシ−1−[2’−(1H−テトラゾール−
5−イル)ビフェニル−4−イル]メチルベンズイミダ
ゾール−7−カルボキシラート2.92gを得た。(収
率75%) 理化学的性状は、実施例1で得たものに一致した。
【0035】参考例3 ピバロイルオキシメチル 2−エトキシ−1−[2’−
(N−トリフェニルメチル−1H−テトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル]メチルベンズイミダゾー
ル−7−カルボキシラート2.0gにメタノール30m
Lと1N塩酸6mLを加え、室温で30分間撹拌した。
反応液を減圧濃縮した後、酢酸エチルと水を加え、抽出
した。有機層を減圧濃縮し、油状物を得た。シリカゲル
クロマトグラフィー(100mL、塩化メチレン:メタ
ノール=10:1)で精製し、ピバロイルオキシメチル
2−エトキシ−1−[2’−(1H−テトラゾール−
5−イル)ビフェニル−4−イル]メチルベンズイミダ
ゾール−7−カルボキシラート1.13gを得た。(収
率80%)理化学的性状は、参考例1で得たものに一致
した。
【0036】参考例4 エチル 4−[N−(2−メチルアクリロイル)アミ
ノ]−2−n−プロピル−1−[[2’−(N−トリフ
ェニルメチル−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−
4−イル]メチル]イミダゾール−5−カルボキシラー
ト250mgに2N塩酸−エタノール(1:1)混液1
0mLを加え、外温90℃で4時間撹拌した。溶媒を減
圧留去後、残査をシリカゲルクロマトグラフィー(クロ
ロホルム:メタノール=20:1)で精製し、さらにア
セトニトリルで再結晶して、エチル4−[N−(2−メ
チルアクリロイル)アミノ]−2−n−プロピル−1−
[[2’−(テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4
−イル]メチル]−1H−イミダゾール−5−カルボキ
シラート71mgを得た。(収率42%)理化学的性状
は、参考例2で得たものに一致した。
【0037】実施例3 (±)−1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキ
シ)エチル 2−エトキシ−1−[2’−(N−トリフ
ェニルメチル−1H−テトラゾール−5−イル)ビフェ
ニル−4−イル]メチルベンズイミダゾール−7−カル
ボキシラート0.50gを塩化メチレン1.5mLとメ
タノール1.5mLに溶解し、3℃に冷却した。98%
濃硫酸0.040mLを添加し、3℃で3.5時間かき
混ぜた。表1Run No.1に反応液中の原料、生成物お
よび副生物のHPLC面積比を示した。また、酸として
濃硫酸に替えて、塩化水素を使用し、同様の条件で反応
した結果を表1Run No.2に示す。
【0038】比較例2 実施例3と同様な方法において、酸としての濃硫酸に替
えて、濃塩酸を使用した結果を表1Run No.3に示
す。
【表1】

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(±)−1−(シクロヘキシルオキシカル
    ボニルオキシ)エチル2−エトキシ−1−〔〔2’−
    (N−トリフェニルメチル−1H−テトラゾール−5−
    イル)ビフェニル−4−イル〕メチル〕−1H−ベンズ
    イミダゾール−7−カルボキシラートに、アルコール存
    在下、実質的に無水状態の鉱酸を反応させることを特徴
    とする(±)−1−(シクロヘキシルオキシカルボニル
    オキシ)エチル 2−エトキシ−1−〔〔2’−(1H
    −テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕メ
    チル〕−1H−ベンズイミダゾール−7−カルボキシラ
    ートの製造法。
  2. 【請求項2】鉱酸がハロゲン化水素である請求項1記載
    の製造法。
  3. 【請求項3】ハロゲン化水素が塩化水素である請求項2
    記載の製造法。
  4. 【請求項4】鉱酸が濃硫酸である請求項1記載の製造
    法。
  5. 【請求項5】濃硫酸の濃度が少なくとも95%である請
    求項4記載の製造法。
  6. 【請求項6】アルコールが低級(C1-4)アルコールで
    ある請求項1記載の製造法。
  7. 【請求項7】反応混合物中の(±)−1−(シクロヘキ
    シルオキシカルボニルオキシ)エチル 2−エトキシ−
    1−〔〔2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフ
    ェニル−4−イル〕メチル〕−1H−ベンズイミダゾー
    ル−7−カルボキシラートを脂肪族炭化水素系溶媒を用
    いて晶出させる請求項1記載の製造法。
  8. 【請求項8】脂肪族炭化水素系溶媒がヘキサンである請
    求項7記載の製造法。
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