JP2005206603A - カンデサルタンシレキセチルの調製 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明は、塩基と低沸点有機溶媒との存在下でトリチルカンデサルタンをハロゲン化シレキセチルと反応させてシレキセチルトリチルカンデサルタンを合成する方法を供することを特徴とし、場合により本発明の反応は相間移動触媒の存在下で行われることを特徴とする。
【選択図】 なし
Description
本出願は、米国特許仮出願第60/512,566号(2003年10月16日出願);60/523,524号(2003年11月18日出願);60/537,995号(2004年1月21日出願);60/568,649号(2004年5月5日出願)の利益を主張する。
本発明は、カンデサルタントリチルシレキセチル(candesartan trityl cilexetil)の調製を包含する。本発明はまた、少なくとも1つの有機溶媒および/または少なくとも1つの有機酸を使用してシレキセチルトリチルカンデサルタン(TCC)を脱保護することよる、カンデサルタンシレキセチルの調製を包含する。本発明は、カンデサルタンシレキセチルを結晶化し再結晶化することを包含する。
カンデサルタンは、強力な持続性選択性のAT1サブタイプアンギオテンシンII受容体アンタゴニストである。カンデサルタンは高力価の要件を満足するが、経口投与した時体内に吸収されにくい。この吸収の悪さを克服するために、プロドラッグであるカンデサルタンシレキセチルが開発された。消化管での吸収中に、カンデサルタンシレキセチルは迅速かつ完全に加水分解されてカンデサルタンになる。カンデサルタンの化学名は、2-エトキシ-1-[[2'-(1H-テトラゾール-5-イル)ビフェニル-4-イル]メチル]-1H-ベンズイミダゾール-7-カルボン酸である。カンデサルタンシレキセチルの化学名は、(±)-1-[[(シクロヘキシルオキシ)カルボニル]オキシ]エチル-2-エトキシ-1-[[2'-(1H-テトラゾール-5-イル)1,1'-ビフェニル-4-イル]メチル]-1H-ベンズイミダゾール-7-カルボキシレートである。カンデサルタンシレキセチルは、白色〜オフホワイトの粉末であり、水とメタノールにわずかしか溶けない。カンデサルタンシレキセチルは分子のエステル部分に不斉中心を有するが、カンデサルタンシレキセチルはラセミ混合物として販売されている。
本発明の1つの実施態様は、シレキセチルトリチルカンデサルタンを調製する方法であって、トリチルカンデサルタン、ハロゲン化シレキセチル、および少なくとも1つの塩基を低沸点有機溶媒中で反応させてシレキセチルトリチルカンデサルタンを生成し;そして、シレキセチルトリチルカンデサルタンを単離することを含む方法を包含する。この方法はさらに、少なくとも1つの相間移動触媒を加えることを含む。
本発明の1つの実施態様は、塩基と低沸点有機溶媒の存在下でのトリチルカンデサルタンとハロゲン化シレキセチルとの反応からの、シレキセチルトリチルカンデサルタンの合成法を包含する。場合により反応は、相間移動触媒の存在下で行われる。好ましくはハロゲン化シレキセチルは塩化シレキセチルである。本発明の別の実施態様は、実質的に無水の有機溶媒の存在下で場合により水を添加して少なくとも1つの有機酸を使用して、シレキセチルトリチルカンデサルタンを脱保護してシレキセチルカンデサルタンにする方法を包含する。本発明の別の実施態様は、水性溶媒の存在下で少なくとも1つの無機酸を使用して、シレキセチルトリチルカンデサルタンを脱保護してシレキセチルカンデサルタンにする方法を包含する。本発明の別の実施態様は、酸を含まないメタノールの存在下で、シレキセチルトリチルカンデサルタンを脱保護してシレキセチルカンデサルタンにする方法を包含する。場合によりこの方法は、シレキセチルカンデサルタンの結晶化と再結晶化とをさらに含んで良い。
実施例1:低沸点溶媒中のシレキセチルトリチルカンデサルタンの作成法
トリチルカンデサルタン(2.0g, 2.93mmol)、塩化シレキセチル(1.21g, 5,86mmol)、炭酸カリウム(0.81g, 5.86mmol)およびアセトニトリル(19g)の懸濁物を40ECで約8時間に渡り攪拌し、反応をTLCにより追跡した。30EC〜35ECで減圧(10mbar)下でアセトニトリルを除去し、残渣を水(20ml)および酢酸エチル(30ml)と混合した。水層を分離し、酢酸エチル(20ml×2)で抽出した。合わせた有機層を塩水(10ml×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去して粗シレキセチルトリチルカンデサルタンを半固体(HPLCによる純度94.83%)として得た。
トルエン(20ml)中のトリチルカンデサルタン(2.0g, 2.93mmol)、塩化シレキセチル(1.21g, 5,86mmol)、炭酸カリウム(1.22g, 8.83mmol)および硫酸水素テトラブチルアンモニウム(0.2g)の懸濁物を50EC〜55ECで約8.5時間に渡り攪拌した。反応の進行をTLCにより追跡した。混合物を水(100ml)に注ぎ、クエン酸(固体)で中和した。有機層を分離し、水で洗浄し、酢酸エチル(20ml×3)で抽出した。合わせた有機層を塩水(10ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。残渣をヘキサン(20ml)で20〜25℃で約30分粉砕し、ろ過し、40℃で約30mbar未満で乾燥して、白色の粉末(1.68g, 67.2%)(HPLCによる純度97.90%)を得た。
シレキセチルトリチルカンデサルタン(0.50g, 0.59mmol)、メタンスルホン酸(0.09g, 0.88mmol)、ジクロロメタン(10ml)およびメタノール(1ml)の溶液を25EC〜27ECで約4時間に渡り攪拌した。薄層クロマトグラフィーを使用して反応を追跡した(TLC追跡)。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で中和し、減圧下でジクロロメタンを除去した。残渣を水(10ml)で希釈し、酢酸エチル(20ml×2)で抽出した。合わせた有機層を塩水(10ml×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去して粗カンデサルタンシレキセチルを得た。
シレキセチルトリチルカンデサルタン(0.50g, 0.59mmol)、PPTS(ピリジンパラ−トルエンスルホン酸、0.22g, 0.88mmol)、ジクロロメタン(10ml)およびメタノール(1ml)の溶液を25EC〜27ECで約20時間に渡り攪拌した。反応の進行を薄層クロマトグラフィーを使用して追跡した(TLC追跡)。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で中和した。減圧下でジクロロメタンを除去し、残渣を水(10ml)で希釈し、酢酸エチル(20ml×2)で抽出した。合わせた有機層を塩水(10ml×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去して粗カンデサルタンシレキセチルを得た。
シレキセチルトリチルカンデサルタン(2.0g, 2.35mmol)、ギ酸(2.16g, 46.9mmol)、ジクロロメタン(8ml)およびメタノール(4ml)の溶液を25EC〜27ECで約5時間に渡り攪拌した(TLC追跡)。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で中和した。減圧下でジクロロメタンを除去し、残渣を水(10ml)で希釈し、酢酸エチル(20ml×2)で抽出した。合わせた有機層を塩水(10ml×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去して油状物(2.05g)を得て、これをtert-ブチルメチルエーテル(TBME)(2.7g)から結晶化してカンデサルタンシレキセチル(0.95g, 66.4%)を得た。
シレキセチルトリチルカンデサルタン(1.0g, 1.18mmol)の溶液をトルエン(10ml)に50EC〜55ECで溶解し、次にギ酸(1.1g, 23.88mmol)とメタノール(6ml)を加えた。溶液を50EC〜55ECに約7時間に渡り加熱した。反応混合物を20EC〜25ECに冷却し、1N NaOHでpHを6.4に調整し、酢酸エチル(20ml×3)で抽出した。合わせた有機層を塩水(10ml×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去して半固体の塊(0.79g)を得た。
トルエン(180ml)中のトリチルカンデサルタンシレキセチル(30g, 0.035mol)の溶液、メタノール(180ml)、およびギ酸(1.6g, 0.035mol)を約10時間に渡り還流した。反応をHPLCにより追跡した。次に減圧(30mbar)下で約55EC〜60ECの温度で溶媒を留去して溶液体積を減少させて、粘性の油状物(36.5g)を得た。油状物をトルエン:メタノール(65.7g:7.3g)の混合物に溶解し、約0EC〜5ECで結晶化が始まるまで攪拌し、そして2EC〜8ECで約20時間に渡り維持した。固体をろ過して集め、フィルターをトルエン/メタノール(90:10w/w、15g)の混合物で洗浄し、減圧(10〜50mmHg)下で約50EC〜55ECの温度にて乾燥して、カンデサルタンシレキセチル(16.88g, 78.6%)を白色の粉末として得た。
強有機酸を使用して保護基(トリチル)を除去した。メタノール(6ml)とトルエン(6ml)中のシレキセチルトリチルカンデサルタンの攪拌懸濁液に、トリフルオロ酢酸(0.1ml, 1.3当量)を20EC〜25℃で加えた。20EC〜25℃で50分攪拌後、溶液が生成した。この溶液を20EC〜25℃でさらに約6時間に渡り攪拌した。次に溶液のpHを飽和重炭酸ナトリウム水溶液で6.4に調整し、溶液を塩水(20ml)で希釈し、酢酸エチル(20ml×2)で抽出した。合わせた有機層を塩水(10ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、溶媒を留去して体積を減少させて、半固体塊の粗カンデサルタンシレキセチルを得た。
トルエン(12ml)とメタノール(12ml)中のシレキセチルトリチルカンデサルタン(2g, 2.34mmol)の攪拌懸濁液に、トリフルオロ酢酸(0.17g, 0.65当量)を約20EC〜約25℃で滴下して加えた。1.5時間の攪拌後に溶液が生成され、この溶液を約20EC〜約25℃の温度でさらに約20時間に渡り攪拌した。次に溶液のpHを飽和重炭酸ナトリウム水溶液でpH6.5に調整し、水(30ml)で希釈し、酢酸エチル(20ml×4)で抽出した。有機層を集め、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、溶媒を留去して半固体の粗カンデサルタンシレキセチルを得た。
シレキセチルトリチルカンデサルタン(5.0g, 5.86mmol)を60℃でトルエン(30ml)に溶解した。メタノール(30ml)を加え溶液を油浴で約19時間に渡り70℃に加熱した。50EC〜60℃で減圧下で溶液の体積を約16gの重さまで減少させ、次に−10℃で約48時間に渡り冷却した。沈殿した固体をろ過して集め、冷メタノール(約0EC〜5℃のメタノール;2ml×2)で洗浄し、フィルター上で約1時間に渡り乾燥して粗カンデサルタンシレキセチル(3.1g, 88.5%)を得た。粗カンデサルタンシレキセチルを還流してメタノール(23ml)に溶解し、溶液を減圧下でろ過し、攪拌しながら氷浴中で約3時間に渡り冷却した。白色固体をろ過して集め、メタノール(2.5ml×3)で洗浄し、戸外で一晩乾燥して、カンデサルタンシレキセチルを白色の固体(2.3g, 74%)(HPLCによる純度99.28%)として得た。
シレキセチルトリチルカンデサルタン(20g, 23mmol)を60ECでトルエン(120ml)に溶解した。メタノール(120ml)を加え、溶液を油浴で約13時間に渡り約75EC〜80ECで加熱した。50EC〜60ECで減圧下にて溶媒を留去して溶液の体積を減少させ、粘性の残渣(約27g)を得て、これをメタノール(60ml)に溶解し、溶媒を蒸発乾固して泡状物(約23g)を得た。この泡状物を還流温度でメタノール(約40g)に溶解した。次に溶液を減圧下でろ過し、4ECに冷却して固体を得て、この温度で12〜15時間に渡り維持した。
トリチルカンデサルタンシレキセチル(20g, 23.45mmol)、トルエン(60ml)、メタノール(60ml)および水(1ml)の混合物を、約12時間に渡り静かに還流した。反応をHPLCにより追跡した。減圧(30mbar)下で約55EC〜60ECの温度で溶媒を留去して溶液の体積を減少させて、カンデサルタンシレキセチルの粘性の油状物を残渣として得た(36.5g)。
トリチルカンデサルタンシレキセチル(20g, 23.45mmol)、トルエン(60ml)、メタノール(60ml)および水(1ml)の混合物を、約5時間に渡り静かに還流した。反応の進行をHPLCにより追跡した。減圧(30mbar)下で約55EC〜60ECの温度で溶媒を留去して溶液の体積を減少させて、カンデサルタンシレキセチルの粘性の油状物を残渣として得た(36.5g)。
トリチルカンデサルタンシレキセチル(20g, 23.45mmol)、メタノール(200ml)および水(1ml)の混合物を、約16〜17時間に渡り静かに還流した。反応の進行をHPLCにより追跡した。減圧(30mbar)下で55EC〜60ECの温度で溶媒を留去して溶液の体積を減少させて、カンデサルタンシレキセチルの粘性の油状物を残渣として得た。
トリチルカンデサルタンc(TCS, 350g, 410.3mmol)、トルエン(1050ml)、メタノール(2100ml)および水(17.0ml)の溶液を、約2〜4時間に渡り還流し(HPLC対照)、40〜50℃/P<100mbarで溶媒を留去して、残渣を粘性の油状物として得て、残渣を45〜55℃でトルエン/メタノールの混合物(1041g, 95:5, w/w)の混合物に溶解して清澄な溶液を得た。
シレキセチルトリチルカンデサルタン(50.0g, 58.62mmol)、水(2.64g, 2.5当量)、およびメタノール(500ml, 10当量体積)の懸濁物を約16.5時間に渡り還流して清澄な溶液を得た。30mbarで40ECで溶媒を留去して固体残渣を得た(51.7g)。残渣を60ECでトルエン/メタノール(95:5w/w, 125g)の混合物に溶解し、20〜23ECに冷却し、約15時間に渡り攪拌した。沈殿物が出現し、これをろ過して集め、トルエン/メタノール(95:5w/w, 25g)の冷(4℃)混合物で洗浄し、50ECで30mbarにて2時間に渡り乾燥して、粗固体カンデサルタンシレキセチル(32.41g, 90.5%)(HPLCによる純度99.32%)を得た。
シレキセチルトリチルカンデサルタン(100.0g, 0.117mol)、水(5.3g)、トルエン(600ml)およびメタノール(600ml)の溶液を約10時間に渡り還流(プロセス対照中のHPLC)し、60℃/30mbarで溶媒を留去して油状物残渣を得た。残渣の一部(6.84g)を50℃でトルエン/メタノール(95:5w/w, 11.2g)の混合物に溶解した。溶液を2〜8℃で約6時間攪拌し、固体をろ過して除去し、トルエン/メタノール(95:5w/w, 3.4g)の冷混合物で洗浄し、60EC/30mbarで乾燥して、白色固体(3.47g, 86.8%)(HPLCによる純度99.15%)を得た。
実施例8の化合物(5g)をメタノール(25.0g)に約18EC〜23℃で溶解して清澄な溶液を得ると、固体が沈殿して懸濁物が生成した。この懸濁物を18EC〜23ECで約60時間に渡り攪拌し、生じた固体をろ過して集め、メタノール(2.5g)で洗浄し、減圧(10mbar)下で約50EC〜55ECの温度にて固体が一定の重量になるまで乾燥して、カンデサルタンシレキセチル(4.2g, 84%)を白色の粉末として得た。
実施例8の化合物(2g)をメタノール(6.0g)に50ECで溶解して清澄な溶液を得た。この溶液を約18EC〜23ECで沈殿物が生成し始めるまで冷却した。次に懸濁物を18EC〜23ECで約60時間に渡り攪拌し、固体をろ過して集め、メタノール(1.0g)で洗浄し、減圧(10mbar)下で約50EC〜55ECの温度にて固体が一定の重量になるまで乾燥して、カンデサルタンシレキセチル(1.74g, 87.0%)を白色の粉末として得た。
実施例8の化合物(5g)をエタノール(25.0g)に50ECで溶解して清澄な溶液を得た。この溶液を約18EC〜23ECで沈殿物が生成し始めるまで冷却した。懸濁物を18EC〜23ECで約60時間に渡り攪拌し、固体をろ過して集め、エタノール(2.5g)で洗浄し、減圧(10mbar)下で約50EC〜55ECの温度で固体が一定の重量になるまで乾燥して、カンデサルタンシレキセチル(4.17g, 83.4%)を白色の粉末として得た。
実施例1の化合物(2g)をエタノール(25.0g)に60ECで溶解して清澄な溶液を得た。この溶液を約18EC〜23ECで沈殿物が生成し始めるまで冷却した。懸濁物を18EC〜23ECで約60時間に渡り攪拌し、固体をろ過して集め、エタノール(1.0g)で洗浄し、減圧(10mbar)下で約50EC〜55ECの温度にて固体が一定の重量になるまで乾燥して、カンデサルタンシレキセチル(1.68g, 84.0%)を白色の粉末として得た。
Claims (61)
- シレキセチルトリチルカンデサルタンを調製する方法であって:
トリチルカンデサルタン、ハロゲン化シレキセチル、および少なくとも1つの塩基を低沸点有機溶媒中で反応させてシレキセチルトリチルカンデサルタンを生成し;そして
シレキセチルトリチルカンデサルタンを単離する、
ことを含む方法。 - 前記反応を相間移動触媒の存在下で行っている、請求項1に記載の方法。
- 前記ハロゲン化シレキセチルが塩化シレキセチルである、請求項1に記載の方法。
- 前記低沸点有機溶媒が約140EC未満の沸点を有する、請求項1に記載の方法。
- 前記低沸点有機溶媒が約120EC未満の沸点を有する、請求項4に記載の方法。
- 前記低沸点有機溶媒が、脂肪族溶媒、芳香族溶媒、またはエーテルの少なくとも1つである、請求項1に記載の方法。
- 前記低沸点有機溶媒がアセトニトリルまたはトルエンである、請求項1に記載の方法。
- 前記低沸点有機溶媒が、約140EC〜約70ECの沸点を有する薬剤学的に許容される低沸点有機溶媒である、請求項1に記載の方法。
- 前記低沸点有機溶媒が、約120EC〜約80の沸点を有する薬剤学的に許容される低沸点有機溶媒である、請求項8に記載の方法。
- 前記塩基が無機塩基よりなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
- 前記塩基が、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、または炭酸銀の少なくとも1つである、請求項10に記載の方法。
- 前記塩基が有機塩基よりなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
- 前記塩基が、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、N,N-ジメチルアニリン、N-メチル-モルホリン、4-ジメチルアミノピリジン、1,5-ジアザビシクロ-[4.3.0]ノ-5-ネン(DBN)、1,8-ジアザビシクロ-[5.4.0]ウンデ-7-セン(DBU)、または1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)の少なくとも1つである、請求項12に記載の方法。
- 前記相間移動触媒が、臭化テトラブチルアンモニウム、TEBA、硫酸水素テトラブチルアンモニウム、塩化トリカプリルメチルアンモニウム、塩化ベンジルトリエチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化セチルピリジニウム、塩化N-ベンジルキニニウム、塩化テトラ-n-ブチルアンモニウム、水酸化テトラ-n-ブチルアンモニウム、ヨウ化テトラ-n-ブチルアンモニウム、塩化テトラエチルアンモニウム、臭化ベンジルトリブチルアンモニウム、臭化ベンジルトリエチルアンモニウム、塩化ヘキサデシルトリエチルアンモニウム、塩化テトラメチルアンモニウム、塩化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、または塩化オクチルトリメチルアンモニウムの少なくとも1つである、請求項2に記載の方法。
- 前記相間移動触媒が、臭化テトラブチルアンモニウム、TEBA、塩化トリカプリルメチルアンモニウム、または硫酸水素テトラブチルアンモニウムの少なくとも1つである、請求項2に記載の方法。
- 前記方法を約25EC〜約110ECの温度で行っている、請求項1に記載の方法。
- 前記方法を約40EC〜約90ECの温度で行っている、請求項16に記載の方法。
- カンデサルタンシレキセチルの調製法における、請求項1〜17のいずれか1項に記載の工程。
- シレキセチルカンデサルタンの合成法であって:
シレキセチルトリチルカンデサルタンを少なくとも1つの有機酸と反応させて、少なくとも1つの有機溶媒中でシレキセチルカンデサルタンを生成し;そして
粗シレキセチルカンデサルタンを単離する、
ことを含む方法。 - 粗シレキセチルカンデサルタンを単離する前に、反応混合物中の過剰の酸を少なくとも1つの塩基で中和することをさらに含む、請求項19に記載の方法。
- 鉱酸を添加することをさらに含む、請求項19に記載の方法。
- 前記有機酸は、メタンスルホン酸、ギ酸、ピリジンp-トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸、または酢酸よりなる群から選択される、請求項19に記載の方法。
- 前記方法を約15EC〜約60ECの反応温度で行っている、請求項19に記載の方法。
- 前記有機溶媒が実質的に無水である、請求項19に記載の方法。
- 実質的に無水の有機溶媒が約3重量%未満の水を有する、請求項24に記載の方法。
- 前記実質的に無水の有機溶媒が約0.5重量%未満の水を有する、請求項25に記載の方法。
- 前記実質的に無水の有機溶媒が、C1-C4アルキルアルコール、ケトン、エーテル、炭化水素、または塩素化溶媒である、請求項19に記載の方法。
- 前記実質的に無水の有機溶媒が、ジクロロメタン、メタノール、トルエン、またはtert-ブチルメチルエーテルである、請求項27に記載の方法。
- 1超の溶媒を使用している、請求項19に記載の方法。
- 第1の溶媒対第2の溶媒の比が約1:10〜約10:1である、請求項29に記載の方法。
- 前記塩基が、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、N,N-ジメチルアニリン、N-メチル-モルホリン、4-ジメチルアミノピリジン、1,5-ジアザビシクロ-[4.3.0]ノ-5-ネン(DBN)、1,8-ジアザビシクロ-[5.4.0]ウンデ-7-セン(DBU)、1,4-ジアザビシクロ-[2.2.2]オクタン(DABCO)またはNaOHの少なくとも1つである、請求項20に記載の方法。
- 前記塩基がNaOHである、請求項31に記載の方法。
- シレキセチルカンデサルタンの合成法であって:
シレキセチルトリチルカンデサルタンをメタノールと反応させてシレキセチルカンデサルタンを生成させ;そして
粗シレキセチルカンデサルタンを単離する、
ことを含む方法。 - 反応を、酸を伴わずに起こす、請求項33に記載の方法。
- シレキセチルトリチルカンデサルタンを脱保護してシレキセチルカンデサルタンを生成することを含む、酸を伴わずにシレキセチルカンデサルタンを合成する方法。
- 前記シレキセチルカンデサルタンを結晶化することを更に含む、請求項35に記載の方法。
- 少なくとも1つの有機溶媒を添加することをさらに含む、請求項33に記載の方法。
- 水を添加することをさらに含む、請求項33に記載の方法。
- 前記方法を約30EC〜約90ECの反応温度で行っている、請求項33に記載の方法。
- 前記方法を約50EC〜約90ECの反応温度で行っている、請求項39の方法。
- 前記シレキセチルトリチルカンデサルタンを請求項1〜17のいずれかの方法により製造している、請求項19又は33のいずれか1項に記載の方法。
- 前記粗カンデサルタンシレキセチルを溶媒系で結晶化して結晶性カンデサルタンシレキセチルを得ることをさらに含む、請求項19又は33のいずれか1項に記載の方法。
- 前記溶媒系はC1-C6アルコール及び芳香族化合物である、請求項42に記載の方法。
- 前記C1-C6アルコールが、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、sec-ブタノール、tert-ブタノール、1-ペンタノール、2-ペンタノール、および3-ペンタノールよりなる群から選択される、請求項43に記載の方法。
- 前記C1-C6アルコールがメタノールである、請求項44に記載の方法。
- 前記芳香族化合物が、ベンゼン、トルエン、エチルトルエン、キシレンまたはメシチレンよりなる群から選択される、請求項43に記載の方法。
- 前記芳香族化合物がトルエンである、請求項46の方法。
- 前記C1-C6アルコール対芳香族化合物の比が約20重量%対約80重量%である、請求項43に記載の方法。
- 前記C1-C6アルコール対芳香族化合物の比が約10重量%対約90重量%である、請求項48に記載の方法。
- 前記C1-C6アルコール対芳香族化合物の比が約5重量%対約95重量%である、請求項49に記載の方法。
- 結晶性カンデサルタンシレキセチルを溶媒中で再結晶化して実質的に純粋なカンデサルタンシレキセチルを得ることをさらに含む、請求項43に記載の方法。
- 前記溶媒がC1-C6アルコールである、請求項51に記載の方法。
- 前記C1-C6アルコールが、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、sec-ブタノール、tert-ブタノール、1-ペンタノール、2-ペンタノール、および3-ペンタノールよりなる群から選択される、請求項52に記載の方法。
- 純粋なカンデサルタンシレキセチルを乾燥することをさらに含む、請求項51に記載の方法。
- シレキセチルトリチルカンデサルタンの調製法であって:
トリチルカンデサルタン、ハロゲン化シレキセチルおよびDMFを約50EC〜約55ECの温度で反応させて、シレキセチルトリチルカンデサルタンを生成させ;そして
シレキセチルトリチルカンデサルタンを単離する、
ことを含む方法。 - 前記反応を相間移動触媒の存在下で行っている、請求項55に記載の方法。
- 前記ハロゲン化シレキセチルが塩化シレキセチルである、請求項55に記載の方法。
- 前記塩基は無機塩基よりなる群から選択される、請求項55に記載の方法。
- 前記塩基は有機塩基よりなる群から選択される、請求項55に記載の方法。
- シレキセチルトリチルカンデサルタンの調製法であって:
トリチルカンデサルタン、塩化シレキセチル、および炭酸カリウムをアセトニトリル中で混合し;
反応物をアセトニトリルの還流温度に加熱してシレキセチルトリチルカンデサルタンを生成させ;そして
シレキセチルトリチルカンデサルタンを単離する、
ことを含む方法。 - 前記反応物を約8時間に渡り40ECに加熱している、請求項60に記載の方法。
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