JP3032844B2 - ピリミジンジオン誘導体 - Google Patents

ピリミジンジオン誘導体

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JP3032844B2
JP3032844B2 JP3020603A JP2060391A JP3032844B2 JP 3032844 B2 JP3032844 B2 JP 3032844B2 JP 3020603 A JP3020603 A JP 3020603A JP 2060391 A JP2060391 A JP 2060391A JP 3032844 B2 JP3032844 B2 JP 3032844B2
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建彦 仲
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は優れた薬理作用を有する
新規ピリミジンジオン誘導体およびその合成中間体に関
する。さらに詳しくは、本発明は強力なアンジオテンシ
ンII拮抗作用および血圧降下作用を有し、高血圧病,心
臓病,脳卒中などの循環器系疾患治療剤として有用な一
般式
【化2】 〔式中、R1は水素または置換されていてもよい炭化水
素基を示し、R2は水素,ハロゲン,ニトロ基,置換さ
れていてもよいアミノ基,ホルミル基または置換されて
いてもよい炭化水素基を示し、R3は置換されていても
よい炭化水素基を示し、R4は水素,ハロゲンまたはニ
トロ基を示し、R5は陰イオンを形成しうる基またはそ
れに変じうる基を示し、Xは結合手または酸素,窒素も
しくは硫黄原子を含有する原子鎖1のスペーサーを示
し、Yはフェニレン基とフェニル基が直接または原子鎖
2以下のスペーサーを介して結合していることを示し、
nは1または2の整数を示す〕で表わされる化合物また
はその塩である。
【0002】
【従来の技術】レニン−アンジオテンシン系はアルドス
テロン系と相まって全身血圧,体液量,電解質バランス
などの恒常性調節機能に関与している。またレニン−ア
ンジオテンシン系と高血圧症の関係については、強い血
管収縮作用を有するアンジオテンシンIIを生成するアン
ジオテンシンII変換酵素の阻害薬(抗ACE薬)の開発に
より明確にされている。アンジオテンシンIIは細胞膜上
のアンジオテンシンII受容体を介して血管を収縮させ血
圧を上昇させるので、その拮抗薬は抗ACE薬と同様レ
ニン−アンジオテンシン系の亢進によって起る高血圧症
の治療に有用である。これまで多数のアンジオテンシン
II類縁体例えばサララシン,[Sar1,Ala8]AIIなどが強
力なアンジオテンシンII拮抗作用を有することが報告さ
れている。しかし、ペプチド性拮抗剤は非経口投与で
は、作用時間が短く、経口投与では無効であることが報
告されている[M. A. Ondetti and D. W. Cushman, An
nualReports in Medicinal Chemistry,13,82−
91(1978)]。 非ペプチド性アンジオテンシンII拮抗剤は、特開昭56
−71073,特開昭56−71074,特開昭57−
92270,特開昭58−157768号,特開昭63
−23868および特開平1−117876号公報等
に、また A. T. Chiu et al., Eur. J. Pharm., 15
,13(1988), P. C. Wong et al., J.Pharmcol. E
xp. Ther., 247,1(1988)および P. C. Wong et a
l., Hypertension, 13,489(1989)等にアンジオ
テンシンII拮抗作用を持つイミダゾール誘導体類が開示
されている。しかしながら、ピリミジンジオン誘導体類
がアンジオテンシンII拮抗作用を有することは全く知ら
れていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、強力なアン
ジオテンシンII拮抗作用および血圧降下作用を有し、医
薬として実用化できる新規ピリミジンジオン誘導体を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、優れたア
ンジオテンシンII拮抗作用を有するピリミジンジオン誘
導体の製造に成功し、さらに研究を進め本発明を完成し
た。すなわち、本発明は式
【化3】 〔式中、R1は水素または置換されていてもよい炭化水
素基を示し、R2は水素,ハロゲン,ニトロ基,置換さ
れていてもよいアミノ基,ホルミル基または置換されて
いてもよい炭化水素基を示し、R3は置換されていても
よい炭化水素基を示し、Rは水素,ハロゲンまたはニ
トロ基を示し、R5は陰イオンを形成しうる基またはそ
れに変じうる基を示し、Xは結合手または酸素,窒素も
しくは硫黄原子を含有する原子鎖1のスペーサーを示
し、Yはフェニレン基とフェニル基が直接または原子鎖
2以下のスペーサーを介して結合していることを示し、
nは1または2の整数を示す〕で表わされる化合物また
はその塩である。
【0005】前記一般式(I)に関して、R1としての炭化
水素基としては、例えば脂肪族炭化水素基,アリール
基,アラルキル基などがあげられ、R1としての脂肪族
炭化水素基は炭素数1〜8程度の低級アルキル基または
炭素数2〜8程度の低級アルケニル基などが挙げられ、
直鎖状,分枝状のいずれのものでもよく、例えばメチ
ル,エチル,ビニル,プロピル,プロペニル,イソプロ
ピル,ブチル,イソブチル,sec−ブチル,t−ブチル,
ペンチル,i−ペンチル,ヘキシル,ヘプチル,オクチ
ル,オクテニルなどがあげられる。該脂肪族炭化水素基
は1〜3個のハロゲン(例、F, Cl,Brなど),ニト
ロ,シアノ,置換されていてもよいアミノ(例、メチル
アミノ,エチルアミノ,ジメチルアミノなど),式−C
OD(Dはアルコキシ,水酸基,ハロゲン,置換されて
いてもよいアミノ基(例えばアミノ,N−低級
(C1-4)アルキルアミノ(例、メチルアミノなど),
N,N−ジ低級(C1-4)アルキルアミノ(例、ジメチ
ルアミノなど),N−アリールアミノ(例、フェニルア
ミノなど),N−アラルキルアミノ(例、ベンジルアミ
ノ,ナフチルメチルアミノなど),N−ヘテロアリール
アミノ(例、ピリジルアミノなど),N−ヘテロアラル
キルアミノ(例、ピリジルメチルアミノなど),脂環式
アミノ(例、モルホリノ,ピペリジノ,ピペラジノ,N
−フェニルピペラジノ,N−(p−フルオロフェニル)
ピペラジノなど)などが挙げられ、アルキル,アリール
およびアラルキルは、低級(C1-4)アルキル(例、メ
チル,エチル,プロピル,i−プロピル,ブチル,i−
ブチル,sec−ブチルなど),水酸基,置換されていて
もよいアミノ(例、アミノ,メチルアミノ,エチルアミ
ノ,ジメチルアミノなど),ハロゲン,ニトロ,低級
(C1-4)アルコキシカルボニル(例、メトキシカルボ
ニル,エトキシカルボニルなど),低級(C1-4)アル
コキシ(例、メトキシ,エトキシなど),脂環式アミノ
(例、モルホリノ,ピペリジノ,ピペラジノ,N−フェ
ニルピペラジノなど)などで置換されていてもよい。)
などを示す)で表わされる基などの置換基を有していて
もよい。
【0006】Rとしてのアリール基としては、例えば
フェニル,ナフチルがあげられ、該アリール基は環上の
任意の位置に、1〜3個の例えばハロゲン(例、F,Cl,
Brなど),ニトロ,低級(C1-4)アルキル(例、メチ
ル,エチルなど)などの置換基を有していてもよい。R1
としてのアラルキル基は、例えばベンジル,フェネチル
などのフェニル−低級(C1-4)アルキルがあげられ、該
アラルキル基は、その環上の任意の位置に、1〜3個の
例えばハロゲン(例、F,Cl,Brなど),ニトロ,低級
(C1-4)アルキ ル基( 例、メチル,エチルなど)などの
置換基を有していてもよい。
【0007】R2で示されるハロゲンとしては、フッ
素,塩素,臭素,よう素などがあげられる。R2として
の置換されていてもよいアミノ基は、式−NHR6およ
び−NR78[式中、R6は脂肪酸由来のC1-8程度のア
シル基(例、ホルミル,アセチル,プロピオニル,ブチ
リルなど)を、R7およびR8はそれぞれ水素,C1-8程度
の低級アルキル基(例、メチル,エチル,プロピル,ブ
チルなど),脂肪酸由来のC1-8程度のアシル基( 例、ホ
ルミル,アセチル,プロピオニル,ブチリルなど)を示
す]であらわされるアミノ基などがあげられる。
【0008】R2で示される炭化水素基としては、脂肪
族炭化水素基,アリール基,アラルキル基などがあげら
れ、R2としての脂肪族炭化水素基としては、例えば炭
素数1〜8程度のアルキル基あるいは炭素数2〜8程度
のアルケニル基などが挙げられ、置換基を有する脂肪族
炭化水素基としてはニトリル,カルバモイル,アリール
(例、フェニルなど),ヒドロキシ,カルボキシル,エス
テル(例、C2-5アルカノイルオキシ,C1-4アルコキシ
カルボニルなど),置換されていてもよいアミノ(例、ア
ミノ,低級(C1-4)アルキルアミノ,ジ−低級(C1-4)ア
ルキルアミノ,C2-5アルカノイルアミノなど)等で置換
された脂肪族炭化水素基が挙げられる。これらの具体例
としては、式 −CH=C(R102 ,−CH=CHR
11および−CH212 〔式中、R10はニトリル,カル
バモイルまたはアルコキシカルボニル基を、R11は低級
(C1-8)アルキル,アリール(例、フェニル),シアノ,
カルバモイルまたはアルコキシカルボニル基を、R12
ジアルキル置換アミノ(例、ジメチルアミノ,ジエチル
アミノ,モルホリノ,ピペリジノ,ピペラジノなど) を
示す〕で表わされるものが挙げられる。
【0009】R2としてのアリール基としては、例えば
フェニル,ナフチルがあげられ、該アリール基は、環上
の任意の位置に1〜3個のたとえばハロゲン(例、フッ
素,塩素,臭素),低級(C1-4)アルキル(例、メチル,
エチルなど),ニトロなどで置換されていてもよい。
【0010】R2で示されるアラルキルとしては、例え
ばベンジル,フェネチルなどのフェニル−低級(C1-4)
アルキルがあげられ、該アラルキル基は、その環上の任
意の位置に例えば1〜3個のハロゲン(例、フッ素,塩
素,臭素など),ニトロ,低級(1-4)アルキル基(例、メ
チル,エチルなど)などの置換基を有していてもよい。
【0011】R3であらわされる炭化水素基としては、
脂肪族炭化水素基,アリール基,アラルキル基などがあ
げられ、R3としての脂肪族炭化水素基としては、例え
ば炭素数1〜8程度のアルキル基あるいは炭素数2〜8
程度のアルケニル基が挙げられ、該脂肪族炭化水素基は
置換基を有していてもよく、置換基としては、ニトリ
ル,置換されていてもよいカルバモイル,アリール
(例、フェニルなど),ヒドロキシ,カルボキシル,エス
テル(例、C2-5アルカノイルオキシ,C1-4アルコキシ
カルボニルなど),置換されていてもよいアミノ(例、ア
ミノ,低級(C1-4)アルキルアミノ,ジ−低級(C1-4)ア
ルキルアミノ,C2-5アルカノイルアミノなど)等があげ
られる。R3としてのアルキル基あるいはアルケニル基
としては、メチル,エチル,プロピル,イソプロピル,
アリル(allyl),ブチル,イソブチル,sec−ブチル,te
rt−ブチル,ブテニル,ペンチル,イソペンチル,ペン
テニル,ヘキシル,イソヘキシル,ヘキセニル,シクロ
ヘキシル等があげられる。
【0012】R3としてのアリール基としては、例えば
フェニルがあげられ、該アリール基は環上の任意の位置
に1〜3個のたとえばハロゲン(例、フッ素,塩素,臭
素),低級(C1-4)アルキル(例、メチル,エチルなど),
ニトロなどで置換されていてもよい。
【0013】R3で示されるアラルキルとしては、例え
ばベンジル,フェネチルなどのフェニル−低級(C1-4)
アルキルがあげられ、該アラルキル基は、その環上の任
意の位置に例えば1〜3個のハロゲン(例、フッ素,塩
素,臭素など),ニトロ,低級(1-4)アルキル基(例、メ
チル,エチルなど)などの置換基を有していてもよい。
【0014】Xとして示される原子鎖1のスペーサーと
しては、−O−,−S−,−(SO)−,−(SO2
−または−NR9− 〔式中、R9は水素,脂肪酸由来の
1-4程度のアシル基(例、ホルミル,アセチル,プロピ
オニルなど),またはC1-4程度のアルキル基( 例、メチ
ル,エチル,プロピルなど)を示す〕であらわされるイ
ミノ基などがあげられる。
【0015】R4は水素,ハロゲン(例、クロル,ブロ
ム),またはニトロ基を示し、これらがオルト,メタ位
のいずれに置換していてもよい。
【0016】R5としての陰イオンを形成しうる基また
はそれに変じうる基としては、例えばカルボキシル,低
級(C1-4)アルコキシカルボニル,シアノ,テトラゾリ
ル,トリフルオロメタンスルホン酸アミド(−NHSO2
CF3),リン酸,スルホン酸などが挙げられ、生物学的
すなわち生理条件下で、または化学的に陰イオンを形成
しうる基またはそれに変じうる基であればいずれでもよ
く、またこれらの基は置換されていてもよい低級アルキ
ル(例、低級(C2-6)アルカノイルオキシ−低級(C
1-4)アルキル,低級(C1-6)アルコキシ−低級(C
1-4)アルキル,低級(C1-6)アルコキシカルボニルオ
キシ−低級(C1-4)アルキルなど)で適当に保護され
ていてもよく、R5はオルト,メタ,パラ位のいずれに
置換していてもよい。また、R5が化学的(例えば、酸
化,還元あるいは加水分解などにより)陰イオンを形成
しうる基またはそれに変じうる基(例えば、シアノなど)
である化合物は、合成中間体として有用である。
【0017】Yは隣接するフェニレン基とフェニル基が
直接または原子鎖2以下のスペーサーを介して結合して
いることを示し、原子鎖2以下のスペーサーとしては、
直鎖部分を構成する原子数が1または2である2価の鎖
であればいずれでもよく、側鎖を有していてもよい。具
体的には低級(C1-4)アルキレン,−(CO)−,−O
−,−S−,−(NH)−,−(CO)−(NH)−,
−O−(CH2)−,−S−(CH2)−,−(CH)=
(CH)−などがあげられる。
【0018】上記式(I)で表わされる化合物のなかで
も、式
【化4】 〔式中、R1はカルボキシル,低級(C1-4)アルコキシカ
ルボニルまたは置換されていてもよいカルバモイルで置
換されていてもよい低級(C2-5)アルキル基を示し、R2
は水素,R3は低級(C1-4)アルコキシカルボニルで置換
されていてもよい低級(C2-5)アルキル基を示し、Xは
結合手,−S−,−S(O)−,S(O2)−,−O
−,−NH−または−N(低級(C2-5)アルキル)−
を示し、R4は水素,ハロゲンまたはニトロ基(なかでも
水素)を示し、R5はカルボキシルまたはテトラゾリル基
(なかでもテトラゾリル基)を示す〕で表わされる化合物
(I′)が好ましい。
【0019】製造法 上記一般式(I)の化合物はたとえば、以下に示すような
方法によって製造することができる。 反応(a)
【化5】 〔式中、R1,R2,R3,R4,R5,X,Yおよびnは
前記と同意義。〕 反応(b)
【化6】 〔式中、各記号は前記と同意義。〕 反応(c)
【化7】 〔式中、R,R2,R3,R4,Xおよびnは前記と同
意義。R6は置換されていてもよいアルキル基を示
す。〕 反応(d)
【化8】 〔式中、R1,R2,R3,R4,R5,Yおよびnは前記
と同意義。mは1または2の整数を示す。〕
【0020】反応(a)は塩化物(II)に求核剤(III)を反応
させて、置換生成物(I)を得るものである。化合物(II)
1モルに対して求核剤(III)1〜3モル程度使用して行
なう。この時、求核剤の種類によっては適当な塩基存在
下で行なうことができる。溶媒としては、アルコール類
(例、メタノール,エタノールなど),ケトン類(例、ア
セトン,メチルエチルケトン),アセトニトリル,エー
テル類(例、テトラ ヒドロフランジオキサン),ジメチ
ルホルムアミド,ジメチルアセトアミド,ジ メチルス
ルホキシドなどを用いて行なうことが出来る。又この時
用いる求核剤をそのまま溶媒として用いることも出来
る。かかる求核剤としては、アルコール類(例、メタノ
ール,エタノールなど),アミン類(メチルアミン,エチ
ルアミン,ジメチルアミンなどの置換されていてもよい
一級または二級アルキルアミン、アニリン,p−メトキ
シアニリンなどの置換されていてもよいアリールアミ
ン、またはベンジルアミンおよびp−クロロベンジルア
ミンなどの置換されていてもよいアラルキルアミンな
ど),およびメルカプタン類(例、メチルメルカプタン,
エチルメルカプタン,プロピルメルカプタンなどのアル
キルメルカプタン、フェニルメルカプタン、ベンジルメ
ルカプタンなど)などが挙げられる。その時、用いる求
核剤によっては、塩基たとえば水素化ナトリウム,t−
ブトキシカリウム,炭酸カリウムまたは炭酸ナトリウム
などを共存させて反応を行なうことが出来る。
【0021】反応条件としては、その時用いる求核剤(I
II)あるいは用いる塩基との組合せによって異なり、通
常氷冷下〜溶媒の沸点程度で、1〜40時間程度で行な
うが、室温〜100℃程度で1〜10時間程度行なうの
が好ましい。
【0022】反応(b)は化合物(Ia)のベンゼン環上に置
換したシアノ基を種々のアジ化物と反応させてテトラゾ
ール体(Ib)に変換するものである。
【0023】化合物(Ia)1モルに対してアジド化合物1
〜3モル程度使用し、通常ジメチルホルムアミド,ジメ
チルアセトアミド,トルエン,ベンゼンなどの溶媒中で
行なう。かかるアジド化合物としてはトリアルキルス
ズ,トリフェニルスズアジドおよびアジ化水素酸などが
あげられる。有機スズアジド化合物を用いる時はトルエ
ンやベンゼン中で加熱還流しながら10〜30時間程度
反応させる。またアジ化水素酸を反応させる時は、ナト
リウムアジドと塩化アンモンを化合物(Ia)に対して2倍
モル程度用い、ジメチルホルムアミド中100〜130
℃程度で1〜3日程度反応させる。この間、ナトリウム
アジドと塩化アンモニウムを適当量加えることによっ
て、反応を促進させるのが好ましい。
【0024】反応(c)は、酸またはアルカリ存在下、テ
トラゾール誘導体(Ic)の保護基(R6)を脱保護してテト
ラゾール体(Id)を得るものである。かかる酸としては、
酢酸やp−トルエンスルホン酸の様な有機酸、および塩
酸や硫酸などの鉱酸を用いることが出来る。また、かか
るアルカリ類としては、アンモニア水,炭酸カリウム,
炭酸ナトリウム,カセイソーダおよびカセイカリなどの
水溶液を用いることが出来る。溶媒としては、アルコー
ル類(例、メタノール,エタノールなど),エーテル類
(例、テトラヒドロフラン,ジオキサンなど),アセトニ
トリルなどの通常の有機溶媒および酢酸や水など又これ
らの混合溶媒としても用いることが出来る。
【0025】反応条件としては、テトラゾール誘導体(I
c)1モルを上記溶媒に溶解させ、触媒量〜2ないし3倍
モル程度の酸またはアルカリ存在下、室温〜50℃程度
で1〜20時間程度反応させる。好ましくは、1N−塩
酸を含むアルコール中、室温程度で3〜5時間程度反応
させるのが良い。
【0026】反応(d)は化合物(Ie)を有機溶媒中、酸化
剤と反応させて化合物(If)を得るものである。かかる有
機溶媒としては、ジクロロメタン,クロロホルム,ジク
ロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、エチルエーテ
ル,テトラヒドロフラン,ジオキサン等のエーテル類お
よびアセトン,メチルエチルケトン等のケトン類等を用
いることが出来る。なかでも、ハロゲン化炭化水素類が
好ましい。又かかる酸化剤としてはm−クロロ過安息香
酸等の有機過酸、N−ブロモコハク酸イミド等のN−ハ
ロカルボン酸アミド類、過ヨウ素酸等があげられる。な
かでも、m−クロロ過安息香酸を用いるのが好ましい。
又かかる酸化剤の添加量は化合物(Ie)に対して当量より
やや過剰程度用いるのがよい。更に、該反応は通常、化
合物(Ie)の塩化メチレン溶液に氷冷下かきまぜながら、
m−クロロ過安息香酸を少量ずつ加えた後、氷冷下〜室
温程度で3〜10時間程度かくはんするのが良い。
【0027】かくして反応(a)から反応(d)によって生成
する化合物(I)は、反応液から通常の分離・精製手段、
たとえば反応溶媒の留去、水や有機溶媒による抽出,濃
縮,中和,再結晶,蒸留,カラムクロマトグラフィーな
どにより容易に結晶又は油状物として単離することが出
来る。また、これらの化合物(I)は、常法により生理学
的に許容しうる酸または塩基との塩、たとえば塩酸塩,
硫酸塩,硝酸塩など無機酸との塩、化合物によっては酢
酸塩,シュウ酸塩,コハク酸塩,マレイン酸塩などの有
機酸との塩,ナトリウム塩,カリウム塩などのアルカリ
金属との塩,カルシウム塩などのアルカリ土類金属との
塩などに導くことができる。
【0028】これら反応(a)から(d)を行うにあたって、
原料化合物(II)は次のような方法で合成することができ
る。 反応(e)
【化9】 〔式中、各記号は前記と同意義。Wはハロゲンを示
す。〕 反応(f)
【化10】 〔式中、各記号は前記と同意義。〕 反応(g)
【化11】 〔式中、各記号は前記と同意義。〕
【0029】(1) ヘミッシェ・ベリヒテ(Chem. Ber.),
95, 1597(1962),(2) アンナーレン・デア・ヘ
ミィー(Ann. Chem.), 691,142(1966),(3) G.
W. Anderson, I. F. Halverstadt, W. H. Miller and
R. O. Roblin,J. Am. Chem. Soc., 67, 2197(19
45),(4) E. Coats, W. R. Glave and C. Hansch, J.
Med. Chem., 13,913(1970),(5) F. H. S. Cur
d, D. N. Richardson and F. L.Rose, J. Chem. So
c., 343(1946),(6) T. Kinoshita, N. Nakahata,
A. Kouchi and S. Furukawa, Chem. Pharm.Bull.,
,3887(1988),(7) J. P. Horwitz and A. J.
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15,444(1982),(15) Y. Ikoma, S. Higuchi and
Y. Naoi, Japan Kokai 64−83072(1989)など
に記載された方法またはそれに準じた方法により合成し
た化合物(IV),(V)および(VII)を種々のハライド(V
I)(例、4′−クロロメチル−2−シアノビフェニル,
4′−ブロモメチル−2−シアノビフェニル,メチル
4′−クロロメチルビフェニル−2−カルボン酸エステ
ル,メチル 4′−ブロモメチルビフェニル−2−カ
ルボン酸エステル,N−トリフェニルメチル−5−〔2
−(4′−クロロメチルビフェニリル)〕テトラゾール,
N−トリフェニルメチル−5−〔2−(4′−ブロモメ
チルビフェニリル)〕テトラゾールなど)とジメチルホル
ムア ミドなどの非プロトン極性溶媒中、炭酸カリウム
や炭酸ナトリウムなどの存在下、50〜100℃程度で
5〜20時間程度反応させて、容易に原料化合物(I
I),(Ia)および(Ig)を得ることができる。
【0030】また、原料化合物(VI)の中で、nが1であ
る化合物(VIa)は、市販されている化合物を用いること
ができ、また文献公知の方法例えば(16) J. R. E. Hoov
er, A. W. Chow, R. J. Stedman, N. M. Hall, H. S. G
reenberg, M. M. Dolan and R. J. Feriauto, J. Med.
Chem., 7, 245(1964),(17) R. J. Stedman, J. R. E.
Hoover, A. W. Chow, M. M. Dolan, N. M. Halland R.
J. Feriauto. J. Med. Chem.,7, 251(1964),(18) H. Gi
lman and R. D. Gorsich, J. Am. Chem. Soc., 78, 2
217(1956),(19) M. Orchin and E. Oscar Woolfolk,
67, 122(1945)などに記載されている方法に準じてハロ
ゲノメチル化することによっても容易に得ることができ
る。 反応(h)
【化12】 〔式中、各記号は前記と同意義。〕
【0031】さらに、原料化合物(VI)の中で、nが2で
ある化合物(VIb)は、化合物(VIa)を反応(i)に従って反
応させて得ることが出来る。 反応(i)
【化13】 〔式中、各記号は前記と同意義。〕
【0032】かくして製造される化合物(I)およびその
塩は、低毒性でアンジオテンシンIIによる血管収縮お
よび血圧上昇作用を強力に抑制し、動物とりわけ哺乳動
物(例えば、ヒト,イヌ,ウサギ,ラットなど)に対し
て血圧降下作用を示し、高血圧症の治療剤としてのみな
らず、心臓病,脳卒中などの循環器系疾患治療剤として
有用である。かかる医薬として用いる場合、化合物(I)
およびその塩は、それ自体あるいは適宜の薬理学的に許
容される担体、賦形剤,希釈剤と混合し、粉末,顆粒,
錠剤,カプセル剤,注射剤などの剤型で経口的または非
経口的に投与することができる。
【0033】投与量は対象疾患,症状,投与対象,投与
方法などによっても異なるが、成人の本態性高血圧症治
療剤として投与する場合、経口投与では1日量10〜1
00mg,静注では1日量5〜50mgを2〜3回に分けて
投与するのが好ましい。
【0034】
【実施例】以下に本発明を製剤例,実施例,実験例およ
び参考例によりさらに具体的に説明するが、これらが本
発明を制限するものでないことは、云うまでもない。本
明細書において用いる略号の例を以下に挙げる。 Me:メチル, Et:エチル, Pr:プロピル, Bu:
ブチル, Tet:テトラゾリル, DMF:ジメチルホル
ムアミド。
【0035】製剤例 本発明の化合物(I)を、たとえば高血圧病,心臓病,脳
卒中などの循環器系疾患治療剤として使用する場合、た
とえば次の様な処方によって用いることができる。
【0036】1. カプセル剤 (1) 3−プロピル−6−プロピルチオ−1−〔〔2′−(1H−テトラゾール− 5−イル)ビフェニル−4−イル〕メチル〕ピリミジン−2,4(1H,3H) −ジオン 10mg (2) ラクトール 90mg (3) 微結晶セルロース 70mg (4) ステアリン酸マグネシウム 10mg 1カプセル 190mg (1),(2),(3)および(4)の1/2を混和した後、顆粒化す
る。これに残りの(4)を加えて全体をゼラチンカプセル
に封入する。
【0037】2. 錠 剤 (1) 3−ブチル−6−プロピルチオ−1−〔〔2′−(1H−テトラゾール−5 −イル)ビフェニル−4−イル〕メチル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)− ジオン 10mg (2) ラクトール 35mg (3) コーンスターチ 150mg (4) 微結晶セルロース 30mg (4) ステアリン酸マグネシウム 5mg 1錠 230mg (1),(2),(3),(4)の2/3および(5)の1/2を混和後、顆粒化
する。これに残りの(4)および(5)をこの顆粒に加えて錠
剤に加圧成型する。
【0038】3. 注射剤 (1) 3−プロピル−6−プロピルチオ−1−〔〔2′−(1H−テトラゾール− 5−イル)ビフェニル−4−イル〕メチル〕ピリミジン−2,4(1H,3H) −ジオン 10mg (2) イノシット 100mg (3) ベンジルアルコール 20mg 1アンプル 130mg (1),(2),(3)を全量2mlになるように注射用蒸留水に溶
かし、アンプルに封入する。全工程は無菌状態で行う。
【0039】実施例1 6−メチルチオ−3−プロピル−1−〔〔2′−(1H
−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕メ
チル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン 6−クロロ−3−プロピル−1−〔〔2′−(N−トリ
チルテトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕
メチル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(0.6
g),メチルメルカプタン(15%,0.51g)および炭
酸カリウム(0.13g)をアセトニトリル(10ml)中、
6時間加熱還流した。反応液中の不溶物をろ去し、ろ液
を濃縮乾固した。得られた残さをメタノール(15ml)に
溶解後、1N−塩酸(1ml)を加え室温で3時間かくはん
した。反応液を濃縮乾固後、残さを塩化メチレン−水で
抽出し、有機層を水洗,濃縮乾固した。得られた残さを
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し無色粉末
(0.22g,54%)を得た。 元素分析値 C222262S・H2Oとして H−NMR(200MHz,CDCl3)δ:0.92(3H,t),1.55-1.73
(2H,m),2.43(3H,s),3.87(2H,t),5.19(2H,s),5.52(1H,
s),7.14-7.64(7H,m),8.08(1H,d).
【0040】実施例2 6−エチルチオ−3−プロピル−1−〔〔2′−(1H
−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕メ
チル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン6−クロ
ロ−3−プロピル−1−〔〔2′−(N−トリチルテト
ラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕メチル〕
ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(0.6g),
エチルメルカプタン(0.08ml)および炭酸カリウム
(0.25g)をアセトニトリル(10ml)中、70℃で2
時間,加熱した。反応液中の不溶物をろ去し、ろ液を濃
縮乾固した。得られた残さをメタノール(15ml)に溶解
後、1N−塩酸(2ml)を加え室温で21時間かくはんし
た。反応液を濃縮乾固後、残さを塩化メチレン−水で抽
出し、有機層を水洗,濃縮乾固した。得られた残さをシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し無色粉末
(0.2g,48%)を得た。 元素分析値 C232462S・1/2H2Oとして H−NMR(200MHz,CDCl3)δ:0.92(3H,t),1.41(3H,
t),1.56-1.75(2H,m),2.94(2H,q),3.87(2H,t),5.20(2H,
s),5.57(1H,s),7.17-7.64(7H,m),8.12-8.17(1H,m).
【0041】実施例3 3−プロピル−6−プロピルチオ−1−〔〔2′−(1
H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕
メチル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン 6−クロロ−3−プロピル−1−〔〔2′−(N−トリ
チルテトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕
メチル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(1
g),プロピルメルカプタン(0.17ml)および炭酸カリ
ウム(0.25g)をアセトニトリル(20ml)中、3時間
加熱還流した。反応液中の不溶物をろ去し、ろ液を濃縮
乾固した。得られた残さをメタノール(30ml)に溶解
後、1N−塩酸(3.0ml)を加え室温で5時間かくはん
した。反応液を濃縮乾固後、残さを塩化メチレン−水で
抽出し、有機層を水洗,濃縮乾固した。得られた残さを
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し無色粉末
(0.4g,56%)を得た。 元素分析値 C242662S・1/2H2Oとして H−NMR(200MHz,CDCl3)δ:0.90(3H,
t),1.05(3H,t),1.52−1.86(4
H,m),2.88(2H,t),3.83(2H,
t),5.18(2H,s),5.57(1H,s),
7.23(4H,dd),7.42−7.65(3H,
m),8.04(1H,d).
【0042】実施例4 6−ブチルチオ−3−プロピル−1−〔〔2′−(1H
−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕メ
チル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン6−クロ
ロ−3−プロピル−1−〔〔2′−(N−トリチルテト
ラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕メチル〕
ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(0.5g),ブ
チルメルカプタン(0.1ml)および炭酸カリウム(0.1
3g)をアセトニトリル(10ml)中、3時間加熱還流し
た。反応液中の不溶物をろ去し、ろ液を濃縮乾固した。
得られた残さをメタノール(15ml)に溶解後、1N−塩
酸(1.5ml)を加え室温で3時間かくはんした。反応液
を濃縮乾固後、残さを塩化メチレン−水で抽出し、有機
層を水洗,濃縮乾固した。得られた残さをシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製し無色粉末(0.2g,5
5%)を得た。 元素分析値 C252862S・1/2H2Oとして H−NMR(200MHz,CDCl3)δ:0.92(3H,t),0.96(3H,
t),1.38-1.79(6H,m),2.91(2H,t),3.86(2H,t),5.21(2H,
s),5.58(1H,s),7.28(4H,dd),7.41-7.65(3H,m),8.12-8.1
7(1H,m).
【0043】実施例5 6−シクロヘキシルチオ−3−プロピル−1−〔〔2′
−(1H−テトラゾール−5−イル)−ビフェニル−4−
イル〕メチル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン 6−クロロ−3−プロピル−1−〔〔2′−(N−トリ
チルテトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕
メチル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(0.5
g),シクロヘキシルメルカプタン(0.12ml)と炭酸カ
リウム(0.13g)をアセトニトリル(10ml)中、5時
間加熱還流した。反応液を放冷後、沈澱物をろ過し、ろ
液を濃縮乾固した。得られた残さをメタノール(15ml)
に溶解後、1N−塩酸(1.5ml)を加え、室温で3時間
撹拌した。反応液を濃縮乾固後、残さを塩化メチレン−
水で抽出し、有機層を水洗後濃縮乾固した。得られた残
さをシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、無
色無晶粉末(0.2g,52%)を得た。 元素分析値 C273062S・1/2H2Oとして H−NMR(200MHz,CDCl3)δ:0.93(3H,t),1.25-1.88
(10H,m),2.08-2.18(2H,m),3.19-3.31(1H,m),3.87(2H,
t),5.23(2H,s),5.67(1H,s),7.29(4H,dd),7.41-7.67(3H,
m),8.16-8.22(1H,m).
【0044】実施例6 6−ペンチルチオ−3−プロピル−1−〔〔2′−(1
H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕
メチル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン 6−クロロ−3−プロピル−1−〔〔2′−(N−トリ
チルテトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕
メチル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(0.5
g),ペンチルメルカプタン(0.12ml)と炭酸カリウム
(0.13g)をアセトニトリル(10ml)中、4時間加熱
還流した。反応液を放冷後、沈澱物をろ過し、ろ液を濃
縮乾固した。得られた残さをメタノール(15ml)に溶解
後、1N−塩酸(1.5ml)を加え、室温で2時間撹拌し
た。反応液を濃縮乾固後、残さを塩化メチレン−水で抽
出し、有機層を水洗後、濃縮乾固した。得られた残さを
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、無色無
晶粉末(0.16g,43%)を得た。 元素分析値 C263062S・1/2H2Oとして 1H−NMR(200MHz,CDCl3)δ:0.91(3H,t),0.92(3H,
t),1.28-1.51(4H,m),1.56-1.81(4H,m),2.90(2H,t),3.86
(2H,t),5.21(2H,s),5.58(1H,s),7.28(4H,dd),7.40-7.66
(3H,m),8.13-8.18(1H,m).
【0045】実施例7 6−ベンジルチオ−3−プロピル−1−〔〔2′−(1
H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕
メチル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン 6−クロロ−3−プロピル−1−〔〔2′−(N−トリ
チルテトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕
メチル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(0.5
g),ベンジルメルカプタン(0.11ml)と炭酸カリウム
(0.13g)をアセトニトリル(10ml)中、4時間加熱
還流した。反応液を放冷後、沈澱物をろ過し、ろ液を濃
縮乾固した。得られた残さをメタノール(15ml)に溶解
後、1N−塩酸(1.5ml)を加え、室温で5時間撹拌し
た。反応液を濃縮乾固後、残さを塩化メチレン−水で抽
出し、有機層を水洗後、濃縮乾固した。得られた残さを
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、無色無
晶粉末(0.26g,67%)を得た。 元素分析値 C282662S・1/2H2Oとして H−NMR(200MHz,CDCl3)δ:0.91(3H,t),1.54-1.73
(2H,m),3.85(2H,t),4.13(2H,s),5.19(2H,s),5.67(1H,
s),7.25(4H,dd),7.36(5H,s),7.39-7.65(3H,m),8.13(1H,
dd).
【0046】実施例8 6−エトキシ−3−プロピル−1−〔〔2′−(1H−
テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕メチ
ル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン 6−クロロ−3−プロピル−1−〔〔2′−(N−トリ
チルテトラゾール−5-イル)ビフェニル−4−イル〕メチ
ル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(0.8g)
を金属ナトリウム(69mg)とエタノール(10ml)より
調製した溶液に溶解し、14時間加熱還流した。反応液
を濃縮乾固し、残さを塩化メチレン−水に溶解した。1
N−塩酸で酸性とした後抽出し、有機層を分離した。水
洗後、濃縮乾固し、残さをシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで精製し、白色無晶粉末(0.36g,69%)
を得た。 融点 108−119℃ 元素分析値 C232463・7/10H2Oとして H−NMR(200MHz,CDCl3)δ:0.90(3H,t),1.41(3H,
t),1.51-1.70(2H,m),3.82(2H,t),4.07(2H,q),5.05(2H,
s),5.12(1H,s),7.21(4H,dd),7.39-7.63(3H,m),8.03(1H,
d).
【0047】実施例9 3−ブチル−6−プロピルチオ−1−〔〔2′−(1H
−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕メ
チル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン 3−ブチル−6−プロピルチオ−1−〔〔2′−(N−
トリチルテトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル〕メチル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
(0.45g)をメタノール(10ml)と1N−塩酸(1ml)
中に溶解後、室温で4時間撹拌した。反応液を濃縮乾固
後、残さを塩化メチレン−水で抽出した。有機層を水洗
後、濃縮乾固し、得られた残さをシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製し、無色無晶粉末(0.25g,8
4%)を得た。1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ:0.93(3H,t),1.06(3H,
t),1.25-1.45(2H,m),1.53-1.69(2H,m),1.70-1.88(2H,
m),2.89(2H,t),3.90(2H,t),5.22(2H,s),5.58(1H,s),7.2
8(4H,dd),7.41-7.65(3H,m),8.15(1H,dd).
【0048】実施例10 3−ブチル−6−フェニルチオ−1−〔〔2′−(1H
−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕メ
チル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン3−ブチ
ル−6−クロロ−1−〔〔2′−(N−トリチルテトラ
ゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕メチル〕ピ
リミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(0.52g),チ
オフェノール(0.1ml)と炭酸カリウム(0.15g)をア
セトニトリル(10ml)中、4時間加熱還流した。放冷
後、反応液中の不溶物をろ過し、ろ液を濃縮乾固した。
得られた残さをメタノール(15ml)と1N−塩酸(1ml)
に溶解後、室温で4時間撹拌した。反応液を濃縮乾固
し、残さを塩化メチレン−水で抽出した。有機層を水洗
後、濃縮乾固し、得られた残さをシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製し、無色無晶粉末(0.27g,6
9%)を得た。1H−NMR(200MHz,CDCl3)δ:0.91(3H,
t),1.25-1.42(2H,m),1.51-1.66(2H,m),3.88(2H,t),5.06
(1H,s),5.32(2H,s),7.34(4H,dd),7.43-7.66(8H,m),8.17
(1H,dd).
【0049】実施例11 6−エトキシカルボニルメチルチオ−3−エチル−1−
〔〔2′−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル
−4−イル〕メチル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−
ジオン 6−クロロ−3−エチル−1−〔〔2′−(N−トリチ
ルテトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕メ
チル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(0.6
g),チオグリコール酸エチル(0.13ml)と炭酸カリウ
ム(0.19g)をアセトニトリル(10ml)中、10時間
加熱還流した。反応液を放冷後、沈澱物をろ過し、ろ液
を濃縮乾固した。得られた残さをメタノール(15ml)と
1N−塩酸(1.5ml)に溶解後、室温で7時間撹拌し
た。反応液を濃縮乾固後、残さを塩化メチレン−水で抽
出した。有機層を水洗後、濃縮乾固し、得られた残さを
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、淡黄色
無晶粉末(0.15g,33%)を得 た。1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.24(3H,t),1.28(3H,
t),3.73(2H,s),4.02(2H,q),4.21(2H,q),5.29(2H,s),5.5
6(1H,s),7.25(4H,dd),7.43-7.65(3H,m),8.12(1H,dd).
【0050】実施例12 3−ベンジル−6−tert−ブチルチオ−1−〔〔 2′
−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル〕メチル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン 3−ベンジル−6−クロロ−1−〔〔2′−(N−トリ
チルテトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕
メチル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(0.5
g),tert−ブチルメルカプタン (0.1ml)と炭酸カリ
ウム(0.14g)をアセトニトリル(10ml)中、8時間
加熱還流した。反応液を放冷後、沈澱物をろ過し、ろ液
を濃縮乾固した。得られた残さをメタノール(15ml)と
1N−塩酸(1ml)に溶解し、混合物を室温で4時間撹拌
した。反応液を濃縮乾固後、残さを塩化メチレン−水で
抽出した。有機層を水洗後、濃縮乾固し、得られた残さ
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、淡黄
色無晶粉末(0.2g,54%)を得た。1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.49(9H,s),5.10(2H,
s),5.35(2H,s),6.10(1H,s),7.23(4H,dd),7.26-7.66(8H,
m),8.16(1H,d).
【0051】実施例13 5−フェニル−3−プロピル−6−プロピルチオ−1−
〔〔2′−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル
−4−イル〕メチル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−
ジオン 6−クロロ−5−フェニル−3−プロピル−1−
〔〔2′−(N−トリチルテトラゾール−5−イル)ビフ
ェニル−4−イル〕メチル〕ピリミジン−2,4(1H,
3H)−ジオン(0.5g),プロピルメルカプタン(0.0
8ml)と炭酸カリウム(0.14g)をアセトニトリル(1
0ml)中、4時間加熱還流した。反応液を放冷後、沈澱
物をろ過し、ろ液を濃縮乾固した。得られた残さをメタ
ノール(15ml)と1N−塩酸(1ml)に溶解し、混合物を
室温で4時間撹拌した。反応液を濃縮乾固後、残さを塩
化メチレン−水で抽出した。有機層を水洗後、濃縮乾固
し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製し、無色無晶粉末(0.26g,72%)を得
た。1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ:0.69(3H,t),0.93(3H,
t),1.22-1.40(2H,m),1.59-1.79(2H,m),2.18(2H,t),3.93
(2H,t),5.55(2H,s),7.30(4H,dd),7.37(5H,s),7.39-7.66
(3H,m),8.13(1H,dd).
【0052】実施例14 3−プロピル−6−プロピルアミノ−1−〔〔2′−
(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル〕メチル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン 6−クロロ−3−プロピル−1−〔〔2′−(N−トリ
チルテトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕
メチル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(1.0
g)とプロピルアミン(0.19g)をエタノール(20ml)
中、18時間加熱還流した。反応液を濃縮乾固し、残さ
を塩化メチレン−希塩酸で抽出した。有機層を水洗後、
濃縮乾固し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製し、淡黄色粉末(0.58g,83%)
を得た。 元素分析値 C242772・H2Oとして H−NMR(200MHz,CDCl3)δ:0.77(3H,t),0.87(3H,
t),1.39-1.70(4H,m),2.91(2H,q),3.84(2H,t),4.84(2H,
s),5.11(2H,s),7.06(4H,s),7.35-7.59(3H,m),7.83(1H,
d).
【0053】実施例15 6−(N−メチルブチルアミノ)−3−プロピル−1−
〔〔 2′−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル〕メチル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)
−ジオン 6−クロロ−3−プロピル−1−〔〔2′−(N−トリ
チルテトラゾール−5-イル)ビフェニル−4−イル〕メチ
ル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(0.5g)
とN−メチルブチルアミン(0.2g)をエタノール(10
ml)中、8時間加熱還流した。反応液を濃縮乾固後、残
さを塩化メチレン−希塩酸で抽出した。有機層を水洗
後、濃縮乾固し、得られた残さをシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製し、淡黄色無晶粉末(0.26g,
73%)を得た。1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ:0.86(6H,t),1.12-1.30
(2H,m),1.47-1.68(4H,m),2.67(3H,s),2.88(2H,t),3.79
(2H,t),5.06(2H,s),5.30(1H,s),7.16(4H,s),7.38-7.63
(3H,m),8.06(1H,dd).
【0054】実施例16 3−プロピル−6−プロピルスルフィニル−1−〔〔
2′−(N−トリチルテトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル〕メチル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)
−ジオン 3−プロピル−6−プロピルチオ−1−〔〔2′−(N
−トリチルテトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−
イル〕メチル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
(0.6g)のジクロロメタン(10ml)溶液に、m−クロロ
過安息香酸(0.16g)を加え、室温で16時間かくは
んした。反応液を重ソウ水および水で洗った後、濃縮乾
固して得られる残さをシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで精製し無色粉末(0.27g,44%)を得た。1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ:0.85(3H,t),0.98(3H,
t),1.60-1.78(4H,m),2.26-2.42(2H,m),3.96(2H,t),5.00
(2H,dd),6.42(1H,s),6.92-7.52(22H,m),7.89-7.94(1H,
m).
【0055】実施例17 5−クロロ−6−(1−メチルプロピルチオ)−3−プロ
ピル−1−〔〔2′−(1H−テトラゾール−5−イル)
ビフェニル−4−イル〕メチル〕ピリミジン−2,4(1
H,3H)−ジオン 5,6−ジクロロ−3−プロピル−1−〔〔2′−(N−
トリチルテトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル〕メチル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−シ゛オン(0.
22g),sec−ブチルメルカプタン(0.04g)と炭酸
カリウム(0.09g)をアセトニトリル(5ml)中、4時
間加熱還流した。反応液を濃縮乾固後、得られた残さを
メタノール(15ml)と1N−塩酸(1.5ml)に溶解し
た。混合物 を室温で1時間撹拌後、反応液を濃縮乾固
した。残さを塩化メチレン−水で抽出し、有機層を水洗
後、濃縮乾固した。得られた残さをシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで精製し、黄色無晶粉末(90mg,5
6%)を得た。1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ:0.94(3H,t),1.02(3H,
t),1.28(3H,d),1.57-1.79(4H,m),3.59-3.74(1H,m),3.97
(2H,t),5.54(2H,dd),7.26(4H,dd),7.39-7.66(3H,m),8.1
8(1H,dd).
【0056】実施例18 3−プロピル−6−プロピルオキシ−1−〔〔2′−
(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル〕メチル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン ナトリウム(0.09g)のプロパノール(25ml)溶液
に、6−クロロ−3−プロピル−1−〔〔2′−(1−
トリチルテトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル〕メチル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
(0.8g)を加え、さらに14時間加熱還流した。反応
液を濃縮乾固後、残さを塩化メチレン−水で溶解した。
水層を1N−塩酸で酸性とした後、塩化メチレンで抽出
した。水洗後、濃縮乾固し、得られた残さをシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製し、無色無晶粉末(0.
38g,69%)を得た。 元素分析値 C242663・1/2H2Oとして H−NMR(200MHz,CDCl3)δ:0.91(3H,
t),0.98(3H,t),1.52−1.71(2
H,m),1.73−1.90(2H,m),3.83
(2H,t),3.97(2H,t),5.08(2
H,s),5.12(1H,s),7.25(4H,d
d),7.39−7.64(3H,m),8.07(1
H,dd).
【0057】実施例19 3−プロピル−6−プロピルチオ−1−〔〔2′−(1
H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕
メチル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン 1−(2′−シアノビフェニル−4−イル)メチル−3−
プロピル−6−プロピルチオピリミジン−2,4(1H,
3H)−ジオン(0.77g),アジ化ナトリウム(1.8
g)と塩化アンモニウム(1.48g)をジメチルホルムア
ミド(10ml)中、115℃で84時間加熱撹拌した。反
応液を塩化メチレンで希釈後、沈澱物をろ過し、ろ液を
減圧下濃縮乾固した。残さを塩化メチレン−水で抽出
し、有機層を水洗後、濃縮乾固した。得られた残さをシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、黄色無晶
粉末(0.41g,46%)を得た。1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ:0.91(3H,t),1.06(3H,
t),1.54-1.72(2H,m),1.68-1.88(2H,m),2.88(2H,t),3.84
(2H,t),5.19(2H,s),5.57(1H,s),7.24(4H,dd),7.41-7.65
(3H,m),8.04-8.09(1H,m).
【0058】実施例20 3−プロピル−6−プロピルスルフォニル−1−
[[2′−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル]メチル]ピリミジン−2,4(1H,3
H)−ジオン 3−プロピル−6−プロピルチオ−1−[[2′−(N
−トリフェニルメチルテトラゾール−5−イル)ビフェ
ニル−4−イル]メチル]ピリミジン−2,4(1H,
3H)−ジオン(0.6g)のメタノール溶液(15m
l)に、1N塩酸(1.5ml)を加え、室温で14時間
かくはんした。反応液を濃縮乾固後、残さをクロロホル
ムで溶解した。水洗,乾燥後、濃縮乾固し、得られた残
さを塩化メチレン(5ml)で溶解した。m−クロロ過安
息香酸(0.37g)を加え、室温で20時間かくはん
した後、濃縮乾固した。得られたシロップをシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製して、淡褐色粉末
(0.08g,20%)を得た。 融点 128−135℃1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ:0.92(6H,t),1.56-1.83
(4H,m),2.92(2H,t),3.90(2H,t),5.50(2H,s),6.61(1H,
s),7.19(4H,dd),7.37-7.64(3H,m),7.96(1H,d).
【0059】実施例21 1−[[2′−(N−メチルテトラゾール−5−イル)
ビフェニル−4−イル]メチル]−3−プロピル−6−
プロピルオキシピリミジン−2,4(1H,3H)−ジ
オン 3−プロピル−6−プロピルオキシ−1−[[2′−
(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル]メチル]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオ
ン(0.1g),よう化メチル(50mg)および炭酸ナ
トリウム(25mg)をDMF(5ml)中、室温で2時間
かくはんした。反応液を濃縮乾固後、残さをCHCl3
−水で溶解した。クロロホルム層を乾燥後、減圧下濃縮
し、得られたシロップをシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製して、無色シロップ(90mg,86%)を
得た。 元素分析値 C252863・0.8H2Oとして
【0060】実施例22 1−[[2′−(N−ピバロイルオキシメチルテトラゾ
ール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル]−3
−プロピル−6−プロピルオキシピリミジン−2,4
(1H,3H)−ジオン 3−プロピル−6−プロピルオキシ−1−[[2′−
(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル]メチル]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオ
ン(0.1g),よう化ピバロイルオキシメチル(90
mg)および炭酸ナトリウム(30mg)をDMF(2ml)
中、室温で20時間かくはんした。反応液を濃縮乾固
後、残さをクロロホルム−水で溶解した。クロロホルム
層を乾燥後、減圧下濃縮し、得られたシロップをシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、無色シロッ
プ(0.1g,81%)を得た。 元素分析値 C303665として 実施例1と同様にして、下記化合物(実施例23−2
9)を合成した。
【表1】
【表2】 実施例19と同様にして、下記化合物(実施例30−3
5)を合成した。
【表3】
【表4】
【0061】実施例36 2,4−ジオキソ−6−プロピル−1−[[2′−(1
H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]
メチル]−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−
3−酢酸 メチル 2,4−ジオキソ−6−プロピル−1−
[[2′−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル]メチル]−1,2,3,4−テトラヒド
ロピリミジン−3−酢酸(0.25g)をメタノール
(10ml)に溶かし、1N水酸化ナトリウム(1.5m
l)を加え、16時間加熱還流した。反応液を濃縮乾固
した後、残さを水に溶かし、1N塩酸で酸性として結晶
(0.19g,79%)を得た。 元素分析値 C232264・3/5H2Oとして H−NMR(200MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t),1.40-1.
58(2H,m),2.42(2H,t),4.50(2H,s),5.13(2H,s),5.69(1H,
s),7.06-7.16(4H,m),7.51-7.71(4H,m).
【0062】参考例1 2−(4−クロロメチルフェニル)ベンゾニトリル 氷冷下充分かくはんした2−フェニルベンゾニトリル
(68.1g)へ四塩化チタン(432g)を30分かけて
滴下した。析出した結晶を粉砕した後、氷冷下かくはん
しながらクロロメチルメチルエーテル(61g)を20分
かけて滴下した。60℃で2時間かきまぜた後、クロロ
メチルメチルエーテル(15.3g)を加え、さらに1時
間かきまぜた。反応液を氷冷下かくはんしながら酢酸エ
チル(200ml)を滴下した。次に氷を塩酸ガスが発生し
なくなるまで加えた後、氷水(400ml)を加えしばらく
かくはんした。析出した結晶をろ取,乾燥した。ろ液を
酢酸エチルで抽出し、水洗乾燥後減圧濃縮した。残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した後、
得られた結晶を先の結晶と合せてメタノールから再結晶
して、淡黄色プリズム晶(41.8g,48%)を得た。 融点 125−126℃ NMR(CDCl3,90MHz)δ:4.64(2H,s),7.30-7.65(7H,m),
7.75(1H,dd).IR(KBr)cm-1:2220,1475,1445,1275,83
5,820,760,730,690,670.
【0063】参考例2 6−クロロ−1−(2′−シアノビフェニル−4−イル)
メチル−3−プロピルピリミジン−2,4(1H,3H)−
ジオン 6−クロロ−3−プロピルピリミジン−2,4( 1H,3
H)−ジオン(3g),4−クロロメチル−2′−シアノ
ビフェニル(4.76g)と炭酸カリウム(2.64g)をD
MF(50ml)中、室温で4時間、さらに60℃で2時間
加熱撹拌した。反応液を減圧下濃縮乾固し、残さを塩化
メチレンに溶解した。不溶物をろ過後、ろ液を濃縮乾固
し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製し、無色結晶(5.9g,98%)を得た。 融点 146−147℃1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ:0.94(3H,t),1.47-1.91
(2H,m),3.91(2H,t),5.33(2H,s),5.94(1H,s),7.33-7.84
(8H,m).
【0064】参考例3 6−クロロ−3−プロピル−1−〔〔2′−(N−トリ
チルテトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕
メチル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン 6−クロロ−3−プロピルピリミジン−2,4(1H,3
H)−ジオン(1.7g),N−トリフェニルメチル−5−
〔2−(4′−ブロモメチルビフェニル)〕テトラゾール
(5.52g)およびK2CO3(1.5g)をDMF(100m
l)中、室温で25時間かくはんした。反応液を濃縮乾固
し、残さを塩化メチレン−水で抽出した。有機層を乾
燥,濃縮乾固して残さをシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製し、白色粉末(4g,67%)を得た。1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ:0.94(3H,t),1.58-1.75
(2H,m),3.89(2H,t),5.14(2H,s),5.88(1H,s),6.87-6.93
(6H,m),7.07(16H,m),7.91-7.97(1H,m).
【0065】参考例4 3−ベンジル−6−クロロ−1−〔〔2′−(N−トリ
チルテトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕
メチル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン 3−ベンジル−6−クロロピリミジン−2,4(1H,3
H)−ジオン(0.5g),4−ブロモメチル−2′−(N
−トリチルテトラゾール−5−イル)ビフェニル(1.2
4g)と炭酸カリウム(0.36g)の混合物をDMF(2
0ml)中、室温で24 時間撹拌した。反応液を減圧下、
濃縮乾固後、残さを塩化メチレンに溶解した。不溶物を
ろ過後、ろ液を濃縮乾固し、得られた残さをシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製し、無色無晶粉末(
0.8g,53%)を得た。1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ:5.10(2H,s),5.13(2H,
s),5.91(1H,s),6.86-6.92(6H,m),7.08(4H,dd),7.19-7.5
1(17H,m),7.92-7.97(1H,m).
【0066】参考例5 6−クロロ−5−フェニル−3−プロピル−1−
〔〔2′−(N−トリチルテトラゾール−5−イル)ビフ
ェニル−4−イル〕メチル〕ピリミジン−2,4(1H,
3H)−ジオン 6−クロロ−5−フェニル−3−プロピルピリミジン−
2,4(1H,3H)−ジオン(0.5g),4−ブロモメチ
ル−2′−(N−トリチルテトラゾール−5−イル)ビフ
ェニル(1.11g)と炭酸カリウム(0.32g)をDMF
(20ml)中、室温で22時間撹拌した。反応液を減圧
下、濃縮乾固し、残さを塩化メチレンに溶解した。不溶
物をろ過後、ろ液を濃縮乾固し、得られた残さをシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、無色無晶粉末
( 0.67g,48%)を得た。1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ:0.98(3H,t),1.65-1.83
(2H,m),3.99(2H,t),5.26(2H,s),6.85-6.92(6H,m),7.12-
7.52(21H,m),7.93-7.98(1H,m).
【0067】参考例6 6−クロロ−3−エチル−1−〔〔2′−(N−トリチ
ルテトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕メ
チル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン 6−クロロ−3−エチルピリミジン−2,4(1H,3H)
−ジオン(0.5g),4−ブロモメチル−2′−(N−ト
リチルテトラゾール−5−イル)ビフェニル(1.68g)
と炭酸カリウム(0.48g)をDMF(20ml)中、室温
で20時間撹拌 した。反応液を減圧下、濃縮乾固後、
残さを塩化メチレンに溶解した。不溶物をろ過後、ろ液
を濃縮乾固し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーで精製し、無色無晶粉末(1.3g,70
%)を得た。1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ:1.23(3H,t),4.00(2H,
q),5.15(2H,s),5.89(1H,s),6.87-6.93(6H,m),7.12(4H,
s),7.16-7.52(12H,m),7.92-7.98(1H,m).
【0068】参考例7 3−ブチル−6−クロロ−1−〔〔2′−(N−トリチ
ルテトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕メ
チル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン 3−ブチル−6−クロロ−ピリミジン−2,4(1H,3
H)−ジオン(1g),4−ブロモメチル−2′−(N−ト
リチルテトラゾール−5−イル)ビフェニル(3.02g)
と炭酸カリウム(0.82g)をDMF(50ml)中、60
℃で4時間加熱した。反応液を減圧下、濃縮乾固後、残
さを塩化メチレンに溶解した。不溶物をろ過し、ろ液を
濃縮乾固後、得られた残さをシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製し、さらに酢酸エチル−ヘキサンより
再結晶し、無色プリズム晶(1.97g, 59%)を得た。1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ:0.94(3H,t),1.29-1.46
(2H,m),1.56-1.70(2H,m),3.92(2H,t),5.14(2H,s),5.88
(1H,s),6.87-6.93(6H,m),7.07-7.53(16H,m),7.92-7.96
(1H,m).
【0069】参考例8 3−ブチル−6−プロピルチオ−1−〔〔2′−(N−
トリチルテトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル〕メチル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
3−ブチル−6−クロロ−1−〔〔2′−(N−トリチ
ルテトラゾール-5-イル)ビフェニル−4−イル〕メチル〕
ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(1.4g),プ
ロピルメルカプタン(0.24ml)と炭酸カリウム(0.3
5g)をアセトニトリル(25ml)中、3時間加熱還流し
た。反応液を放冷後、沈澱物をろ過し、ろ液を濃縮乾固
した。得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで精製し、無色無晶粉末(1g,68%)を得た。1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ:0.94(3H,t),1.00(3H,
t),1.29-1.46(2H,m),1.57-1.78(4H,m),2.77(2H,t),3.92
(2H,t),5.09(2H,s),5.51(1H,s),6.89-6.95(6H,m),7.10
(4H,s),7.21-7.52(12H,m),7.86-7.91(1H,m).
【0070】参考例9 1−(2′−シアノビフェニル−4−イル)メチル−3−
プロピル−6−プロピルチオピリミジン−2,4(1H,
3H)−ジオン 6−クロロ−1−(2′−シアノビフェニル−4−イル)
メチル−3−プロピルピリミジン−2,4(1H,3H)−
ジオン(0.7g),プロピルメルカプタン(0.2ml)と炭
酸カリウム(0.51g)をアセトニトリル(12ml)中、
室温で3時間撹拌した。反応液を濃縮乾固後、残さを塩
化メチレン−水で抽出した。有機層を水洗後、濃縮乾固
し、無色シロップ(0.77g,100%)を得た。1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ:0.95(3H,t),1.05(3H,
t),1.60-1.87(4H,m),2.88(2H,t),3.92(2H,t),5.26(2H,
s),5.58(1H,s),7.40-7.80(8H,m).
【0071】参考例10 1−(2′−シアノビフェニル−4−イル)メチル−6−
フェニルチオ−3−プロピルピリミジン−2,4(1H,
3H)−ジオン 6−クロロ−1−(2′−シアノビフェニル−4−イル)
メチル−3−プロピルピリミジン−2,4(1H,3H)−
ジオン(1g),チオフェノール(0.33ml)と炭酸カリ
ウム(0.44g)をアセトニトリル(20ml)中、5時間
加熱還流した。反応液を放冷後、沈澱物をろ過し、ろ液
を濃縮乾固した。得られた残さをシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製し、無色シロップ(1.1g,92
%)を得た。1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ:0.93(3H,t),1.58-1.76
(2H,m),3.88(2H,t),5.06(2H,s),5.35(1H,s),7.41-7.70
(12H,m),7.78(1H,dd).
【0072】参考例11 5,6−ジクロロ−3−プロピル−1−〔〔2′−(N−
トリチルテトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル〕メチル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン 6−クロロ−3−プロピル−1−〔〔2′−(N−トリ
チルテトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕
メチル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(0.6
g)とN−クロロこはく酸イミド( 0.14g)をクロロ
ホルム(10ml)中、18時間加熱還流した。反応液を濃
縮乾固後、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで精製し、無色無晶粉末(0.22g,35%)
を得た。1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ:0.96(3H,t),1.00-1.79
(2H,m),3.96(2H,t),5.21(2H,s),6.86-6.94(6H,m),7.11
(4H,dd),7.20-7.55(12H,m),7.93-7.98(1H,m).
【0073】下記化合物(参考例12−28)は参考例
2−5と同様にして合成した。
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【0074】参考例29−38 下記原料化合物は前述の文献(1)〜(15)に記載の
方法に従って合成した。
【表9】
【0075】実験例1 アンジオテンシン受容体へのア
ンジオテンシン−II結合阻害効果 [実験方法]Douglas らの方法〔Endocrinology, 10
,685−696(1978)〕を改変してアンジオテンシ
ンII(A−II)−受容体結合阻害実験を行なった。ウシ副
腎の皮質よりA−II受容体膜分画を調製した。本発明化
合物(10-6M〜10-8M)および125I−アンジオテン
シンII(125I−AII)(1.85 kBq/50μl)を受容体
膜分画に加えて、室温にて1時間インキュベートした。
結合と遊離の125I−A−IIをフィルター(Whatman CF
/Bfilter)により分離し、受容体に結合した125I−A
−IIの放射活性を計測した。 [実験結果]本発明化合物に関する実験成績は表10に
示す。
【0076】実験例2 A−II昇圧反応に対する本発
明化合物の抑制効果 [実験方法]Jcl:SDラット(9週令、雄)を用い
た。実験前日、ペントバルビタールNa麻酔下に大腿動
脈および静脈に留置カニューレをほどこし、実験直前ま
で絶食、水自由摂取の条件下で飼育した。実験当日、動
脈カニューレを血圧トランスジューサに接続し、平均血
圧をポリグラフで記録した。薬物投与前に対照になるA
−II(100ng/kg)の静脈内投与による昇圧反応を求
めた。薬物を経口投与し、その後各測定点においてA−
IIを静脈内投与し、同様に昇圧反応を求め薬物投与前お
よび投与後の反応を比較して抑制率を求めた。 [実験結果]本発明化合物に関する実験成績は表10に
示す。
【0077】
【表10】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C07D 239/553 C07D 239/54 C 239/60 B 239/55 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 403/12 C07D 239/54 C07D 239/553 C07D 239/60 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 〔式中、R1は水素または置換されていてもよい炭化水
    素基を示し、R2は水素,ハロゲン,ニトロ基,置換さ
    れていてもよいアミノ基,ホルミル基または置換されて
    いてもよい炭化水素基を示し、R3は置換されていても
    よい炭化水素基を示し、R4は水素,ハロゲンまたはニ
    トロ基を示し、R5は低級(C2-6)アルカノイルオキ
    シ,低級(C1-6)アルコキシおよび低級(C1-6)アル
    コキシカルボニルオキシから選ばれた置換基を有してい
    てもよい低級(C1-4)アルキルでそれぞれ保護されて
    いてもよいカルボキシル基,低級(C1-4)アルコキシカ
    ルボニル基,シアノ基,テトラゾリル基,トリフルオロ
    メタンスルホン酸アミド基,リン酸基またはスルホン酸
    基を示し、Xは結合手または酸素,窒素もしくは硫黄原
    子を含有する原子鎖1のスペーサーを示し、Yはフェニ
    レン基とフェニル基が直接または原子鎖2以下のスペー
    サーを介して結合していることを示し、nは1または2
    の整数を示す〕で表わされる化合物またはその塩。
  2. 【請求項2】R1が(1)水素、(2)(a)ハロゲ
    ン,(b)ニトロ,(c)シアノ,(d)アミノ,
    (e)メチルアミノ,(f)エチルアミノ,(g)ジメ
    チルアミノおよび(h)式−COD(Dはアルコキシ,
    水酸基,ハロゲン,アミノ,N−低級(C1-4)アルキ
    ルアミノ,N,N−ジ低級(C1-4)アルキルアミノ,
    フェニルアミノ,ベンジルアミノ,ナフチルメチルアミ
    ノ,ピリジルアミノ,ピリジルメチルアミノ,モルホリ
    ノ,ピペリジノ,ピペラジノ,N−フェニルピペラジノ
    またはN−(p−フルオロフェニル)ピペラジノを示
    し、アルキル,アリールおよびアラルキルは、低級(C
    1-4)アルキル,水酸基,アミノ,メチルアミノ,エチ
    ルアミノ,ジメチルアミノ,ハロゲン,ニトロ,低級
    (C1-4)アルコキシカルボニル,低級(C1-4)アルコ
    キシ,モルホリノ,ピペリジノ,ピペラジノまたはN−
    フェニルピペラジノで置換されていてもよい)で表わさ
    れる基から選ばれた1ないし3個の置換基を有していて
    もよい炭素数1〜8の低級アルキル基または炭素数2〜
    8の低級アルケニル基、または(3)(a)ハロゲン,
    (b)ニトロおよび(c)低級(C1-4)アルキルから選
    ばれた1ないし3個の置換基を有していてもよいフェニ
    ル,ナフチルまたはフェニル−低級(C1-4)アルキルで
    あり、 R2が(1)水素,(2)ハロゲン,(3)ニトロ基,
    (4)式−NHR6または−NR78[式中、R6は脂肪
    酸由来のC1-8アシル基を示し、R7およびR8はそれぞ
    れ水素,C1-8低級アルキル基または脂肪酸由来のC1-8
    アシル基を示す]で表わされるアミノ基、(5)ホルミ
    ル基、(6)(a)ニトリル,(b)カルバモイル,
    (c)フェニル,(d)ヒドロキシ,(e)カルボキシ
    ル,(f)C2-5アルカノイルオキシ,(g)C1-4アル
    コキシカルボニル,(h)アミノ,(i)低級(C1-4)
    アルキルアミノ,(j)ジ−低級(C1-4)アルキルアミ
    ノまたは(k)C2-5アルカノイルアミノで置換されて
    いてもよい炭素数1〜8のアルキル基あるいは炭素数2
    〜8のアルケニル基、または(7)(a)ハロゲン,
    (b)ニトロおよび(c)低級(C1-4)アルキルから選
    ばれた1ないし3個の置換基を有していてもよいフェニ
    ル,ナフチルまたはフェニル−低級(C1-4)アルキルで
    あり、 R3が(1)(a)ニトリル,(b)カルバモイル,
    (c)フェニル,(d)ヒドロキシ,(e)カルボキシ
    ル,(f)C2-5アルカノイルオキシ,(g)C1-4アル
    コキシカルボニル,(h)アミノ,(i)低級(C1-4)
    アルキルアミノ,(j)ジ−低級(C1-4)アルキルアミ
    ノまたは(k)C2-5アルカノイルアミノで置換されて
    いてもよい炭素数1〜8のアルキル基あるいは炭素数2
    〜8のアルケニル基、または(2)(a)ハロゲン,
    (b)ニトロおよび(c)低級(C1-4)アルキルから選
    ばれた1ないし3個の置換基を有していてもよいフェニ
    ルまたはフェニル−低級(C1-4)アルキルであり、 Xが結合手,−O−,−S−,−(SO)−,−(SO
    2)−または−NR9−〔式中、R9は水素,脂肪酸由来
    のC1-4アシル基またはC1-4アルキル基を示す〕で表わ
    されるイミノ基であり、 R4が水素,ハロゲンまたはニトロ基であり、 Yが結合手,低級(C1-4)アルキレン,−(CO)−,
    −O−,−S−,−(NH)−,−(CO)−(NH)
    −,−O−(CH2)−,−S−(CH2)−または−(C
    H)=(CH)−であり、 nが1ないし2の整数である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】式 【化2】 〔式中、R1はカルボキシル,低級(C1-4)アルコキシカ
    ルボニルおよび式−COD(Dはアミノ,N−低級(C
    1-4)アルキルアミノ,N,N−ジ低級(C1-4)アルキ
    ルアミノ,フェニルアミノ,ベンジルアミノ,ナフチル
    メチルアミノ,ピリジルアミノ,ピリジルメチルアミ
    ノ,モルホリノ,ピペリジノ,ピペラジノ,N−フェニ
    ルピペラジノまたはN−(p−フルオロフェニル)ピペ
    ラジノを示し、アルキル,アリールおよびアラルキル
    は、低級(C1-4)アルキル,水酸基,アミノ,メチル
    アミノ,エチルアミノ,ジメチルアミノ,ハロゲン,ニ
    トロ,低級(C1-4)アルコキシカルボニル,低級(C
    1-4)アルコキシ,モルホリノ,ピペリジノ,ピペラジ
    ノまたはN−フェニルピペラジノで置換されていてもよ
    い)で表わされる置換されていてもよいカルバモイルか
    ら選ばれた置換基を有していてもよい低級(C2-5)アル
    キル基を示し、R2は水素,R3は低級(C1-4)アルコキ
    シカルボニルで置換されていてもよい低級(C2-5)アル
    キル基を示し、Xは結合手,−S−,−S(O)−,S
    (O2)−,−O−,−NH−または−N(低級
    (C2-5)アルキル)−を示し、R4は水素,ハロゲンま
    たはニトロ基を示し、R5はカルボキシルまたはテトラ
    ゾリル基を示す〕で表わされる化合物またはその塩。
  4. 【請求項4】R5の置換位置がオルト位である請求項1
    記載の化合物。
  5. 【請求項5】R5がテトラゾリルである請求項1記載の
    化合物。
  6. 【請求項6】6−エチルチオ−3−プロピル−1−
    〔〔2′−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル
    −4−イル〕メチル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−
    ジオン、3−エチル−6−プロピル−1−〔〔2′−
    (1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
    ル〕メチル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン、
    3−プロピル−6−プロピル−1−〔〔2′−(1H−
    テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕メチ
    ル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン、3−ブチ
    ル−6−プロピル−1−〔〔2′−(1H−テトラゾー
    ル−5−イル)ビフェニル−4−イル〕メチル〕ピリミ
    ジン−2,4(1H,3H)−ジオン、3−メトキシカルボ
    ニルメチル−6−プロピル−1−〔〔2′−(1H−テ
    トラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル〕メチ
    ル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン、3−エト
    キシカルボニルメチル−6−プロピル−1−〔〔2′−
    (1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
    ル〕メチル〕ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオンま
    たはその塩である請求項1記載の化合物。
  7. 【請求項7】式(II) 【化3】 〔式中、R1,R2,R4,R5,Yおよびnは請求項1記
    載と同意義を示す。〕で表わされる化合物またはその塩
    と式(III)R3XH〔式中、R3およびXは請求項1
    記載と同意義を示す。〕で表わされる化合物またはその
    塩とを反応させ、所望により、(i)R5がシアノ基ま
    たは保護されたテトラゾリル基である化合物をR5がテ
    トラゾリル基である化合物に変換する工程、(ii)X
    が−S−である化合物をXが−S(O)m−(式中、mは
    1ないし2の整数を示す。)である化合物に変換する工
    程、および/または(iii)塩に変換する工程を伴う
    ことを特徴とする請求項1記載の化合物またはその塩の
    製造法。
  8. 【請求項8】請求項1記載の化合物またはその塩を含有
    してなるアンジオテンシンII拮抗剤。
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