JPH10252731A - クランクプーリ固定ボルト - Google Patents

クランクプーリ固定ボルト

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JPH10252731A
JPH10252731A JP8217097A JP8217097A JPH10252731A JP H10252731 A JPH10252731 A JP H10252731A JP 8217097 A JP8217097 A JP 8217097A JP 8217097 A JP8217097 A JP 8217097A JP H10252731 A JPH10252731 A JP H10252731A
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JP
Japan
Prior art keywords
bolt
fixing bolt
crank pulley
vibration
bolt head
Prior art date
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Pending
Application number
JP8217097A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Oda
勉 小田
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で,かつ騒音を低減することがで
きる,クランクプーリ固定ボルトを提供すること。 【解決手段】 内燃機関におけるクランクシャフト7に
クランクプーリ8を固定するための固定ボルト1であ
る。固定ボルト1のボルト頭部11には,騒音低減用の
防振部材2を配設してある。防振部材2は,ボルト頭部
11を覆うキャップ形状を呈していると共に,その開口
端21の内周縁には内方へ突出した係合突起22を有
し,一方,ボルト頭部11には係合突起22と係合可能
な係合溝12が設けてあり,かつ,防振部材2は,ボル
ト頭部11に対して着脱可能に装着されていることが好
ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,内燃機関のクランクプーリ部分
から発生する騒音を低減することができる,クランクプ
ーリ固定ボルトに関する。
【0002】
【従来技術】近年,乗用車,産業車両等に用いる内燃機
関においては,運転時の騒音を小さくするニーズが高ま
っている。内燃機関における騒音は様々な部分から発生
する。特に,クランクプーリをクランク軸に固定する固
定ボルト部分からの発生音は,非常に大きい。これは,
固定ボルトがクランクシャフトと直接的に接触している
ため,燃焼室の振動がクランクシャフトを通じて直接的
に固定ボルトに伝わるためであると考えられる。
【0003】したがって,内燃機関の騒音を低減するた
めには,この固定ボルト部分からの発生音を外部に伝え
ないようにすることが有効であると考えられる。これに
対し,従来,固定ボルト部分からの発生音を遮音すべ
く,クランクプーリの端面に遮音カバーを装着する対策
案が提案されている。
【0004】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の遮
音カバーによる対策案は,クランクプーリに対して新た
な部品を設けることとなり,部品点数の増加,組立工数
の増加等を来す。また,クランクプーリは,非常に高い
回転数で回転する部材である。そのため,上記遮音カバ
ーを新たに設けるためには,上記高回転に耐え得る設計
を行う必要があり,高い開発コストも必要とされる。
【0005】そのため,上記の遮音カバーを新設する等
の大きな設計変更を行うことなく,内燃機関の騒音を低
減することができる簡易な方法が求められていた。特
に,クランクプーリ固定ボルトからの騒音自体を直接的
に低減することができる方策の開発が望まれていた。
【0006】本発明は,かかる従来の要請に鑑みてなさ
れたもので,簡単な構造で,かつ騒音を低減することが
できる,クランクプーリ固定ボルトを提供しようとする
ものである。
【0007】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,内燃機関におけ
るクランクシャフトにクランクプーリを固定するための
固定ボルトにおいて,該固定ボルトのボルト頭部には,
騒音低減用の防振部材を配設してあることを特徴とする
クランクプーリ固定ボルトにある。
【0008】本発明において最も注目すべきことは,上
記クランクプーリ固定ボルト(以下,適宜,固定ボルト
という)のボルト頭部には,上記防振部材を配設したこ
とである。
【0009】該防振部材のボルト頭部への配設方法とし
ては,後述するごとく,機械的な係合により着脱可能に
行うこともできるし,接着等により行うこともできる。
また,上記防振部材としては,振動を減衰する機能を有
する材料を用いる。例えば,後述する合成樹脂,ゴムの
他,鉛,発泡性樹脂等がある。
【0010】次に,本発明の作用につき説明する。本発
明の固定ボルトは,上記のごとく,ボルト頭部に防振部
材を配設してなる。この防振部材は,振動の減衰機能を
有している。そのため,クランクシャフトから伝わって
くる燃焼室の振動は,ボルト頭部から外部に伝播される
前に上記防振部材によって減衰される。それ故,固定ボ
ルト部分からの騒音は大幅に低減され,ひいては内燃機
関全体の騒音が低減される。
【0011】また,本発明の固定ボルトは,そのボルト
頭部に上記防振部材を配設するという極めて簡単な構造
である。そして,クランクプーリ側には特に構造上の変
更を行う必要はない。そのため,内燃機関の大幅な改造
や設計変更等による製造コストの増加を伴うことなく,
内燃機関の騒音低減を図ることができる。
【0012】次に,請求項2の発明のように,上記防振
部材は,上記ボルト頭部を覆うキャップ形状を呈してい
ると共に,その開口端の内周縁には内方へ突出した係合
突起を有し,一方,上記ボルト頭部には上記係合突起と
係合可能な係合溝が設けてあり,かつ,上記防振部材
は,上記ボルト頭部に対して着脱可能に装着されている
ことが好ましい。
【0013】この場合には,上記固定ボルトは,これを
組み付け等する場合には上記キャップ形状の防振部材を
取り外した状態で取り扱うことができ,十分な組み付け
性を確保することができる。そして,固定ボルトの組み
付け後においては,上記防振部材をボルト頭部に被せる
ことにより,該防振部材によって固定ボルトの振動を減
衰させることができる。
【0014】また,請求項3の発明のように,上記防振
部材は,上記ボルト頭部と同じ又はこれよりも小さい外
径を有する柱状体であって,該ボルト頭部の先端に接着
されている構造にすることもできる。この場合には,従
来と全く同じ形状の固定ボルトをそのまま用い,これに
上記防振部材を接着するだけという極めて簡単な構造に
することができる。また,接着する防振部材は,ボルト
頭部の外径と同じ又はこれよりも小さいため,工具との
干渉もなく良好な組み付け性を確保することができる。
【0015】また,請求項4の発明のように,上記ボル
ト頭部は,その中央部に,ボルトの軸方向に沿って棒状
の防振部材を内蔵してなる構造にすることもできる。こ
の場合には,防振部材を固定ボルト内部に内臓するた
め,外形を従来と全く同様にすることもでき,従来と全
く同様の組み付け性を確保することができる。さらに,
防振部材は内蔵されているため,高回転による脱落等も
確実に防止することができる。
【0016】また,請求項5の発明のように,上記防振
部材は,合成樹脂又はゴムであることが好ましい。合成
樹脂,ゴムは振動の減衰機能に優れ,固定ボルトの騒音
低減に有効に作用する。また,合成樹脂又はゴムを防振
部材に用いることにより,たとえ内燃機関運転中に防振
部材が脱落したとしても,その危険度を低く抑えること
ができる。また,上記防振部材用の材料としては,発泡
性樹脂等の合成樹脂やゴムの他,例えば,鉛等の防振性
に優れた金属等を用いることもできる。
【0017】また,請求項6の発明のように,上記防振
部材はゴムの場合には,上記ボルト頭部に加硫接着によ
り接着されている構造にすることが好ましい。これによ
り,防振部材と固定ボルトとの強い接着強度が得られ,
高回転時の防振部材の脱落を防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施形態例1 本発明の実施形態例にかかるクランクプーリ固定ボルト
につき,図1〜図3を用いて説明する。本例のクランク
プーリ固定ボルト1は,図1に示すごとく,内燃機関に
おけるクランクシャフト7にクランクプーリ8及びクラ
ンクギア88を座金5を介して固定するための固定ボル
トである。そして,固定ボルト1のボルト頭部11に
は,騒音低減用の防振部材2を配設してなる。
【0019】防振部材2は,図2,図3に示すごとく,
六角形のボルト頭部11を覆う六角形のキャップ形状を
呈している。そして,その開口端の内周縁には,内方へ
突出した係合突起22を設けてある。本例における係合
突起22は,開口端の内周全体にリング状に設けた。な
お,係合突起22は,リング状に設けずに,複数の突起
を適当な間隔を開けて配設する形にしてもよい。また,
この防振部材2は,合成樹脂により作製してある。
【0020】一方,図2に示すごとく,ボルト頭部11
には係合突起22と係合可能な係合溝12が設けてあ
る。このボルト頭部11は,図2に示すごとく,軸部1
3を延設した下端部分が大きく広がったフランジ部11
5を有するタイプのものである。そのため,図2に示す
ごとく,上記係合溝12は,フランジ部115の基端部
分にリング状に設けてある。そして,防振部材2は,係
合突起22を係合溝12に係合させることにより,ボル
ト頭部11に対して着脱可能に装着されている。
【0021】次に,本例の固定ボルト1の作用につき説
明する。本例の固定ボルト1は,キャップ形状の防振部
材2を着脱可能に配設してなる。そのため,固定ボルト
1をクランクシャフト7に組み付ける場合には,防振部
材2を取り外すことにより,容易にボルト頭部11を露
出させることができる。それ故,固定ボルト1は,従来
と同様の工具を用いて容易に組み付けを行うことができ
る。また,固定ボルト1を取り外す場合も同様である。
【0022】また,固定ボルト1をクランクシャフト7
に組み付け完了した状態においては,防振部材2をボル
ト頭部11に被せて押し込む。これにより,防振部材2
は,固定ボルト1に容易に装着される。そして,内燃機
関運転時においては,固定ボルト1から発生する騒音は
防振部材2の存在によって大幅に低減される。
【0023】即ち,固定ボルト1のボルト頭部11から
外部に伝播しようとする振動は,防振部材によって直接
的に減衰される。それ故,本例の固定ボルト1を用いた
内燃機関は,従来よりも大幅に騒音が低減される。ま
た,本例の固定ボルト1は,上記のごとく,非常に簡単
な構造である。それ故,内燃機関の大幅なコスト増加等
を招くこともない。
【0024】実施形態例2 本例は,図4に示すごとく,実施形態例1と同様の構造
を,フランジ部のない通常のボルト頭部112を有する
固定ボルトに適用した例である。頭部112には,その
下端部近傍に係合溝122をリング状に設けてある。そ
の他は,実施形態例1と同様である。この場合において
も,実施形態例1と同様の効果が得られる。
【0025】実施形態例3 本例は,図5に示すごとく,防振部材3として,ボルト
頭部113と同じ外径を有する柱状体を用いた。そし
て,防振部材3は,ボルト頭部113の先端に接着し
た。また,防振部材3としてはゴムを用い,ボルト頭部
113に加硫接着により接着した。なお,ボルト自体
は,従来と全く同様のフランジボルトタイプのものとし
た。
【0026】この場合には,実施形態例1の場合よりも
さらに簡単な構造にすることができる。また,防振部材
3の外径がボルト頭部113の外径と同じであるため,
工具との干渉もなく良好な組み付け性を確保することが
できる。その他,実施形態例1と同様の効果が得られ
る。
【0027】実施形態例4 本例は,図6,図7に示すごとく,ボルト頭部114の
中央部に,ボルトの軸方向に沿って棒状の防振部材4を
内蔵させた例である。具体的には,図6,図7に示すご
とく,まず,ボルト頭部114の中央部分にボルトの軸
方向に沿って縦穴を設ける。次いで,その縦穴に溶融状
態の合成樹脂を注入し,その後凝固させる。これによ
り,棒状の防振部材4を内蔵した固定ボルトが得られ
る。
【0028】この場合には,防振部材4を固定ボルト内
部に内臓しているため,従来と全く同様の組み付け性を
確保することができる。さらに,防振部材4は内蔵され
ているため,高回転による脱落等も確実に防止される。
その他は,実施形態例1と同様の効果が得られる。
【0029】
【発明の効果】上述のごとく,本発明によれば,簡単な
構造で,かつ騒音を低減することができる,クランクプ
ーリ固定ボルトを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1の固定ボルトをクランクシャフト
に取付けた状態を示す説明図。
【図2】実施形態例1の固定ボルトの一部切り欠き断面
図。
【図3】実施形態例1の固定ボルトの平面図。
【図4】実施形態例2の固定ボルトの一部切り欠き断面
図。
【図5】実施形態例3の固定ボルトの一部切り欠き断面
図。
【図6】実施形態例4の固定ボルトの断面図。
【図7】図6のA−A線矢視断面図。
【符号の説明】
1...クランクプーリ固定ボルト, 11,112,113,114...ボルト頭部, 12,122...係合溝, 2,3,4...防振部材, 22...係合突起, 7...クランクシャフト, 8...クランクプーリ,

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関におけるクランクシャフトにク
    ランクプーリを固定するための固定ボルトにおいて,該
    固定ボルトのボルト頭部には,騒音低減用の防振部材を
    配設してあることを特徴とするクランクプーリ固定ボル
    ト。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記防振部材は,上
    記ボルト頭部を覆うキャップ形状を呈していると共に,
    その開口端の内周縁には内方へ突出した係合突起を有
    し,一方,上記ボルト頭部には上記係合突起と係合可能
    な係合溝が設けてあり,かつ,上記防振部材は,上記ボ
    ルト頭部に対して着脱可能に装着されていることを特徴
    とするクランクプーリ固定ボルト。
  3. 【請求項3】 請求項1において,上記防振部材は,上
    記ボルト頭部と同じ又はこれよりも小さい外径を有する
    柱状体であって,該ボルト頭部の先端に接着されている
    ことを特徴とするクランクプーリ固定ボルト。
  4. 【請求項4】 請求項1において,上記ボルト頭部は,
    その中央部に,ボルトの軸方向に沿って棒状の防振部材
    を内蔵してなることを特徴とするクランクプーリ固定ボ
    ルト。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項において,
    上記防振部材は,合成樹脂又はゴムであることを特徴と
    するクランクプーリ固定ボルト。
  6. 【請求項6】 請求項3又は4において,上記防振部材
    はゴムであって,上記ボルト頭部に加硫接着により接着
    されていることを特徴とするクランクプーリ固定ボル
    ト。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017227316A (ja) * 2016-06-24 2017-12-28 日東精工株式会社 樹脂被覆ねじ
JP2019001182A (ja) * 2017-06-09 2019-01-10 株式会社東海理化電機製作所 ウェビング巻取装置
JP2021025643A (ja) * 2019-07-31 2021-02-22 デザインパーツ株式会社 ボルト

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