JPH10251753A - Ｔｖブラウン管用磁気シールド材の製造方法 - Google Patents
Ｔｖブラウン管用磁気シールド材の製造方法Info
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- JPH10251753A JPH10251753A JP6040197A JP6040197A JPH10251753A JP H10251753 A JPH10251753 A JP H10251753A JP 6040197 A JP6040197 A JP 6040197A JP 6040197 A JP6040197 A JP 6040197A JP H10251753 A JPH10251753 A JP H10251753A
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- rolled
- ray tube
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、電子線着地のドリフトを少なくす
る残留磁束密度の高い磁気シールド材を提供する。 【解決手段】 (1) 重量比でC ≦0.09% 、Si≦1.0%、P
≦0.3%、Mn≦1.5%、S ≦0.04% 、Al≦1.0%、N ≦0.01%
、残部Feおよび不可避的成分を含有するスラブを加熱
し、仕上圧延をして、熱延板となし、板厚0.1 〜0.5 mm
に冷延してから連続焼鈍を炉中張力0.1 〜0.9kg/mm2 に
制御して、再結晶させ平均結晶粒径が20μm以下とし、
調質圧延を施すことなく、CrまたはNiめっきを施すこと
を特徴とするＴＶブラウン管用磁気シールド材の製造方
法。(2) 前項１においてCrまたはNiめっきを、冷延後、
連続焼鈍前に施すことを特徴とする。
る残留磁束密度の高い磁気シールド材を提供する。 【解決手段】 (1) 重量比でC ≦0.09% 、Si≦1.0%、P
≦0.3%、Mn≦1.5%、S ≦0.04% 、Al≦1.0%、N ≦0.01%
、残部Feおよび不可避的成分を含有するスラブを加熱
し、仕上圧延をして、熱延板となし、板厚0.1 〜0.5 mm
に冷延してから連続焼鈍を炉中張力0.1 〜0.9kg/mm2 に
制御して、再結晶させ平均結晶粒径が20μm以下とし、
調質圧延を施すことなく、CrまたはNiめっきを施すこと
を特徴とするＴＶブラウン管用磁気シールド材の製造方
法。(2) 前項１においてCrまたはNiめっきを、冷延後、
連続焼鈍前に施すことを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーＴＶブラウ
ン管用磁気シールド材であって、ブラウン管内部または
外部にあって電子線の通過方向に対し側面から覆うよう
に配置される磁気シールド部品の素材、即ち、ＴＶブラ
ウン管用磁気シールド材並びにその製造方法に関するも
のである。
ン管用磁気シールド材であって、ブラウン管内部または
外部にあって電子線の通過方向に対し側面から覆うよう
に配置される磁気シールド部品の素材、即ち、ＴＶブラ
ウン管用磁気シールド材並びにその製造方法に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】カラーＴＶブラウン管の基本構成は電子
銃と電子ビームを映像に変える螢光面から成り立ちさら
には、電子ビームが地磁気により偏向されることを防ぐ
磁気シールド部品が側面を覆っている。この磁気シール
ド部品は、インナ−シ−ルド部品またはインナ−マグネ
ティックシールド部品とも称される。これらの部品の素
材を総称して、磁気シールド材と本発明では呼ぶ。
銃と電子ビームを映像に変える螢光面から成り立ちさら
には、電子ビームが地磁気により偏向されることを防ぐ
磁気シールド部品が側面を覆っている。この磁気シール
ド部品は、インナ−シ−ルド部品またはインナ−マグネ
ティックシールド部品とも称される。これらの部品の素
材を総称して、磁気シールド材と本発明では呼ぶ。
【０００３】磁気シールド材の板厚は通常０．１〜０．
５mmの薄鋼板であり、このコイルは電気メーカーでプレ
ス成形された後、ブラウン管内部に組み込まれる。従来
は、黒化処理を施されていたが最近では、黒化処理省略
型のめっき鋼板が増加している。地磁気をシールドする
ために、カラーブラウン管外部に巻かれた所謂、消磁コ
イルに交流通電して消磁処理を行い、残存した磁気によ
ってインナーシールド部品内部に反磁界を形成せしめ
て、外部地磁気を減少させる方法が採用されることが一
般的である。
５mmの薄鋼板であり、このコイルは電気メーカーでプレ
ス成形された後、ブラウン管内部に組み込まれる。従来
は、黒化処理を施されていたが最近では、黒化処理省略
型のめっき鋼板が増加している。地磁気をシールドする
ために、カラーブラウン管外部に巻かれた所謂、消磁コ
イルに交流通電して消磁処理を行い、残存した磁気によ
ってインナーシールド部品内部に反磁界を形成せしめ
て、外部地磁気を減少させる方法が採用されることが一
般的である。
【０００４】近年、民生用ＴＶの大型化・ワイド化に伴
って電子線の走行距離並びに走査距離が長くなり、地磁
気により振られる電子線の移動量が増え、色ムラの原因
となっている。また、パソコンが急激に伸びているが、
静止画像であること近距離で画面をみられることの理由
で、高精度の電子線の着地特性が求められている。これ
らの理由で、電子線着地のドリフトを少なくする磁気シ
ールド材が強く求められている。この磁気シールド材に
求められる磁気特性として、例えば、谷らの指摘（電気
学会MAG-94-66,33P ）しているように特に、高い残留磁
束密度が求められている。なお、従来の素材としては、
最終工程に調質圧延を施されためっき鋼板が使用されて
いたが、残留磁束密度が不満であった。
って電子線の走行距離並びに走査距離が長くなり、地磁
気により振られる電子線の移動量が増え、色ムラの原因
となっている。また、パソコンが急激に伸びているが、
静止画像であること近距離で画面をみられることの理由
で、高精度の電子線の着地特性が求められている。これ
らの理由で、電子線着地のドリフトを少なくする磁気シ
ールド材が強く求められている。この磁気シールド材に
求められる磁気特性として、例えば、谷らの指摘（電気
学会MAG-94-66,33P ）しているように特に、高い残留磁
束密度が求められている。なお、従来の素材としては、
最終工程に調質圧延を施されためっき鋼板が使用されて
いたが、残留磁束密度が不満であった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の課題、
即ち、残留磁束密度を高位に満足させ、電子線着地のド
リフトを少なくする磁気シールド材の製造方法を提供す
るものである。
即ち、残留磁束密度を高位に満足させ、電子線着地のド
リフトを少なくする磁気シールド材の製造方法を提供す
るものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は次の通りである。 （１）重量比で Ｃ≦０．０９％、 Ｓｉ≦１．０％、 Ｐ≦０．３％、 Ｍｎ≦１．５％、 Ｓ≦０．０４％、 Ａｌ≦１．０％、 Ｎ≦０．０１％、残部Ｆｅおよび不可避的成分 を含有するスラブを加熱し、仕上圧延をして、熱延板と
なし、板厚０．１〜０．５mmに冷延してから連続焼鈍を
炉中張力０．１〜０．９kg／mm2 に制御して、再結晶さ
せ平均結晶粒径が２０μｍ以下とし、調質圧延を施すこ
となく、ＣｒまたはＮｉめっきを施すことを特徴とする
ＴＶブラウン管用磁気シールド材の製造方法。及び
（２）前項１に記載のＣｒまたはＮｉめっきを、冷延
後、連続焼鈍前に施すことを特徴とする前項１に記載の
ＴＶブラウン管用磁気シールド材の製造方法である。
は次の通りである。 （１）重量比で Ｃ≦０．０９％、 Ｓｉ≦１．０％、 Ｐ≦０．３％、 Ｍｎ≦１．５％、 Ｓ≦０．０４％、 Ａｌ≦１．０％、 Ｎ≦０．０１％、残部Ｆｅおよび不可避的成分 を含有するスラブを加熱し、仕上圧延をして、熱延板と
なし、板厚０．１〜０．５mmに冷延してから連続焼鈍を
炉中張力０．１〜０．９kg／mm2 に制御して、再結晶さ
せ平均結晶粒径が２０μｍ以下とし、調質圧延を施すこ
となく、ＣｒまたはＮｉめっきを施すことを特徴とする
ＴＶブラウン管用磁気シールド材の製造方法。及び
（２）前項１に記載のＣｒまたはＮｉめっきを、冷延
後、連続焼鈍前に施すことを特徴とする前項１に記載の
ＴＶブラウン管用磁気シールド材の製造方法である。
【０００７】すなわち、本発明は以下の３つのポイント
から成立する。１つは、製品結晶粒径を細粒とすること
により、残留磁束密度を高くすること。２つ目は、焼鈍
での炉中張力を低張力側に制御することによって鋼板幅
方向の残留磁束密度を高位に安定させることができる。
３点目は、調質圧延を省略して、残留磁束密度劣化を防
止することである。
から成立する。１つは、製品結晶粒径を細粒とすること
により、残留磁束密度を高くすること。２つ目は、焼鈍
での炉中張力を低張力側に制御することによって鋼板幅
方向の残留磁束密度を高位に安定させることができる。
３点目は、調質圧延を省略して、残留磁束密度劣化を防
止することである。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の制限理由について
述べる。製品素材のＣ量は、０．０９％以下に制限す
る。Ｃ量を増やすと、真空ブラウン管内部で炭素化合物
のガスが発生し易くなり真空度が保ち難くなる。この上
限のＣ量が、０．０９％である。
述べる。製品素材のＣ量は、０．０９％以下に制限す
る。Ｃ量を増やすと、真空ブラウン管内部で炭素化合物
のガスが発生し易くなり真空度が保ち難くなる。この上
限のＣ量が、０．０９％である。
【０００９】Ｓｉ量は１．０％以下に制限する。Ｓｉは
鋼板硬度を高めて、鋼板のハンドリング時の折れ疵など
の防止に有効であるが、あまり多くなると添加コストの
問題並びにめっきの密着性の問題が出てくるので１．０
％以下とする。Ｍｎ量は、１．５％以下とする。Ｍｎ
は、鋼板硬度を高めるのに有効であるが、あまり多くな
ると添加コストの問題があるので、１．５％以下とす
る。
鋼板硬度を高めて、鋼板のハンドリング時の折れ疵など
の防止に有効であるが、あまり多くなると添加コストの
問題並びにめっきの密着性の問題が出てくるので１．０
％以下とする。Ｍｎ量は、１．５％以下とする。Ｍｎ
は、鋼板硬度を高めるのに有効であるが、あまり多くな
ると添加コストの問題があるので、１．５％以下とす
る。
【００１０】Ｐ量は０．３％以下とする。Ｐは、鋼板硬
度を高めるのに有効であるが、０．３％を超えると偏析
によって製造中に割れが発生し易くなるので問題であ
る。Ａｌ量は１．０％以下とする。Ａｌも鋼板硬度を高
めるのに有効であるが、あまり多くなると添加コストの
問題があるので１．０％以下とする。
度を高めるのに有効であるが、０．３％を超えると偏析
によって製造中に割れが発生し易くなるので問題であ
る。Ａｌ量は１．０％以下とする。Ａｌも鋼板硬度を高
めるのに有効であるが、あまり多くなると添加コストの
問題があるので１．０％以下とする。
【００１１】Ｓ量は０．０４％以下に制限する。Ｓは少
ないほうが、ＴＶブラウン管内部の真空度を保つ上から
良く、０．０４％以下とする必要がある。Ｎ量は０．０
１％以下に制限する。Ｎは多いとブリスターと称される
鋼板表面のふくれ欠陥が発生する。この限界が０．０１
％である。
ないほうが、ＴＶブラウン管内部の真空度を保つ上から
良く、０．０４％以下とする必要がある。Ｎ量は０．０
１％以下に制限する。Ｎは多いとブリスターと称される
鋼板表面のふくれ欠陥が発生する。この限界が０．０１
％である。
【００１２】その他の元素として、磁気シールド性を向
上させるため公知のＳｂ、Ｓｎ、Ｂ、Ｃｕ、Ｂｉ、Ｔ
ｉ、Ｔｅ、Ｎｂ、Ｎｉ、Ｃｒなどを添加しても本発明の
効果を損なうものではないが、添加コストの問題からそ
れぞれ０．２％以下が好ましい。
上させるため公知のＳｂ、Ｓｎ、Ｂ、Ｃｕ、Ｂｉ、Ｔ
ｉ、Ｔｅ、Ｎｂ、Ｎｉ、Ｃｒなどを添加しても本発明の
効果を損なうものではないが、添加コストの問題からそ
れぞれ０．２％以下が好ましい。
【００１３】熱延でのスラブ加熱温度は、通常の１００
０〜１３００℃とする。熱延仕上圧延の完了温度であ
る、所謂、仕上温度は、通常の６００〜１１００℃であ
る。冷延は、通常のタンデムまたはレバースで行う。
０〜１３００℃とする。熱延仕上圧延の完了温度であ
る、所謂、仕上温度は、通常の６００〜１１００℃であ
る。冷延は、通常のタンデムまたはレバースで行う。
【００１４】次の連続焼鈍では、再結晶を完了させ且
つ、鋼板の結晶粒径が２０μｍ以下になるように制御を
行う。バッチ焼鈍では、焼鈍後に巻きぐせと称される反
りが残り、これを矯正するための調質圧延やレベラーが
必要となって、鋼板の内部応力が増加し幅方向の残留磁
束密度が劣化するため避けなければならない。残留磁束
密度は、再結晶完了直後の微細粒で最大となり、結晶粒
径が大きくなると残留磁束密度が劣化し、その限度が２
０μｍである。未再結晶を含んでいると、残留磁束密度
が大きく劣化するので再結晶は完了させなければならな
い。このための熱処理条件としては、鋼板の成分や介在
物の量などで異なるが、温度は５５０℃から８５０℃程
度、均熱時間は１秒から５分が適当である。
つ、鋼板の結晶粒径が２０μｍ以下になるように制御を
行う。バッチ焼鈍では、焼鈍後に巻きぐせと称される反
りが残り、これを矯正するための調質圧延やレベラーが
必要となって、鋼板の内部応力が増加し幅方向の残留磁
束密度が劣化するため避けなければならない。残留磁束
密度は、再結晶完了直後の微細粒で最大となり、結晶粒
径が大きくなると残留磁束密度が劣化し、その限度が２
０μｍである。未再結晶を含んでいると、残留磁束密度
が大きく劣化するので再結晶は完了させなければならな
い。このための熱処理条件としては、鋼板の成分や介在
物の量などで異なるが、温度は５５０℃から８５０℃程
度、均熱時間は１秒から５分が適当である。
【００１５】また、炉中の張力は０．１〜０．９kg／mm
2 に制限する。炉中張力は小さいほうが、鋼板幅方向の
残留磁束密度が高くなる。炉中張力は、０．１kg／mm2
未満では、通板中に鋼板が幅方向に揺れながら動く蛇行
現象が生じて破断や疵などの問題が発生するので避けな
ければならない。０．９kg／mm2 超では鋼板幅方向の残
留磁束密度が満足出来ないため避ける。雰囲気は、通常
用いられる窒素、水素、アルゴン、水蒸気、酸素などの
一種または二種以上の混合ガスである。次の調質圧延
は、省略する。本発明の目的である残留磁束密度を改善
させるため調質圧延を行ってはならない。
2 に制限する。炉中張力は小さいほうが、鋼板幅方向の
残留磁束密度が高くなる。炉中張力は、０．１kg／mm2
未満では、通板中に鋼板が幅方向に揺れながら動く蛇行
現象が生じて破断や疵などの問題が発生するので避けな
ければならない。０．９kg／mm2 超では鋼板幅方向の残
留磁束密度が満足出来ないため避ける。雰囲気は、通常
用いられる窒素、水素、アルゴン、水蒸気、酸素などの
一種または二種以上の混合ガスである。次の調質圧延
は、省略する。本発明の目的である残留磁束密度を改善
させるため調質圧延を行ってはならない。
【００１６】次いで、ＣｒまたはＮｉめっきを実施す
る。めっきの目的は、耐錆のためである。めっき条件
は、特に規定するものでないが、Ｃｒめっきの場合、通
常の表層をクロメート、内層をＣｒとする。付着量は通
常のクロメートが３〜２０mg/m2でＣｒが５０〜２５０m
g/m2 が適当である。Ｎｉの場合は、付着量が従来の
０．５〜３ｇ/m2 が好ましい。また、ＣｒとＮｉの２層
めっきも可能である。
る。めっきの目的は、耐錆のためである。めっき条件
は、特に規定するものでないが、Ｃｒめっきの場合、通
常の表層をクロメート、内層をＣｒとする。付着量は通
常のクロメートが３〜２０mg/m2でＣｒが５０〜２５０m
g/m2 が適当である。Ｎｉの場合は、付着量が従来の
０．５〜３ｇ/m2 が好ましい。また、ＣｒとＮｉの２層
めっきも可能である。
【００１７】このめっきは、連続焼鈍の前に行って、焼
鈍によるめっき層の拡散を行いめっき密着性を改善させ
るまたは最表層の酸化処理を行うことも可能である。こ
の酸化処理は、先に出願した特願平０８−２７０１３１
号公報に開示した如く、焼鈍過程でマグネタイトをウス
タイトに変態させた酸化膜であり、インナーシールド素
材として優れた皮膜特性を有するものである。以下、実
施例について説明する。
鈍によるめっき層の拡散を行いめっき密着性を改善させ
るまたは最表層の酸化処理を行うことも可能である。こ
の酸化処理は、先に出願した特願平０８−２７０１３１
号公報に開示した如く、焼鈍過程でマグネタイトをウス
タイトに変態させた酸化膜であり、インナーシールド素
材として優れた皮膜特性を有するものである。以下、実
施例について説明する。
【００１８】
【実施例】重量％で、Ｃ：０．００１５％、Ｓｉ：０．
３％、Ｐ：０．０５％、Ｍｎ：０．３％、Ｓ：０．０１
％、Ｎ：０．００２％を含み、残余が鉄および不可避的
成分を有するスラブを鋳造し、１１００℃で加熱して、
６８０℃で巻取、２．５mmの板を得た。これを酸洗し、
冷延し、０．１５mmの鋼板を得た。この冷延板を脱脂し
てから連続焼鈍で温度を制御し、均熱を２０秒として結
晶粒径を変更した。次いで、ＮｉめっきをＮｉ付着量１
ｇ/m2 で行った。この鋼板を電磁鋼板のエプスタイン試
料(30mm 幅×320mm)に剪断し、コイル長手方向（以下、
Ｌ方向と呼ぶ）とコイル幅方向（以下、Ｃ方向と呼ぶ）
試料を、直流磁化における最大磁化１０Oeで残留磁束密
度(Br)を測定し、表１に記載した。なお、結晶粒径の測
定は、鋼板断面での光顕組織で板厚方向を平均して求め
た。実験Ｎｏ．１２については、連続焼鈍後、Ｎｉめっ
き前に１．０％の圧下率で調質圧延を実施したものであ
る。
３％、Ｐ：０．０５％、Ｍｎ：０．３％、Ｓ：０．０１
％、Ｎ：０．００２％を含み、残余が鉄および不可避的
成分を有するスラブを鋳造し、１１００℃で加熱して、
６８０℃で巻取、２．５mmの板を得た。これを酸洗し、
冷延し、０．１５mmの鋼板を得た。この冷延板を脱脂し
てから連続焼鈍で温度を制御し、均熱を２０秒として結
晶粒径を変更した。次いで、ＮｉめっきをＮｉ付着量１
ｇ/m2 で行った。この鋼板を電磁鋼板のエプスタイン試
料(30mm 幅×320mm)に剪断し、コイル長手方向（以下、
Ｌ方向と呼ぶ）とコイル幅方向（以下、Ｃ方向と呼ぶ）
試料を、直流磁化における最大磁化１０Oeで残留磁束密
度(Br)を測定し、表１に記載した。なお、結晶粒径の測
定は、鋼板断面での光顕組織で板厚方向を平均して求め
た。実験Ｎｏ．１２については、連続焼鈍後、Ｎｉめっ
き前に１．０％の圧下率で調質圧延を実施したものであ
る。
【００１９】
【表１】
【００２０】表から明らかな如く、炉中張力と結晶粒径
とが本発明範囲に制御できて、調質圧延を行っていない
ものが、残留磁束密度の優れた磁気特性が得られた。ま
た、炉中張力が幅方向の残留磁束密度に大きく効いてい
ることが分かる。
とが本発明範囲に制御できて、調質圧延を行っていない
ものが、残留磁束密度の優れた磁気特性が得られた。ま
た、炉中張力が幅方向の残留磁束密度に大きく効いてい
ることが分かる。
【００２１】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、残留磁束密
度を大きくして、電子線着地のドリフトを少なくする磁
気シールド材を提供することができる。
度を大きくして、電子線着地のドリフトを少なくする磁
気シールド材を提供することができる。
Claims (2)
- 【請求項１】 重量比で Ｃ≦０．０９％、 Ｓｉ≦１．０％、 Ｐ≦０．３％、 Ｍｎ≦１．５％、 Ｓ≦０．０４％、 Ａｌ≦1.0%、 Ｎ≦０．０１％ 残部Ｆｅおよび不可避的成分を含有するスラブを加熱
し、仕上圧延をして、熱延板となし、板厚０．１〜０．
５mmに冷延してから連続焼鈍を炉中張力０．１〜０．９
kg／mm2 に制御して、再結晶させ平均結晶粒径が２０μ
ｍ以下とし、調質圧延を施すことなく、ＣｒまたはＮｉ
めっきを施すことを特徴とするＴＶブラウン管用磁気シ
ールド材の製造方法。 - 【請求項２】 請求項１に記載のＣｒまたはＮｉめっき
を、冷延後、連続焼鈍前に施すことを特徴とする請求項
１に記載のＴＶブラウン管用磁気シールド材の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6040197A JPH10251753A (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | Ｔｖブラウン管用磁気シールド材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6040197A JPH10251753A (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | Ｔｖブラウン管用磁気シールド材の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10251753A true JPH10251753A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=13141118
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6040197A Withdrawn JPH10251753A (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | Ｔｖブラウン管用磁気シールド材の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10251753A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020023012A (ko) * | 2000-09-22 | 2002-03-28 | 이구택 | 자기적 특성이 우수한 브라운관 마스크 프레임용냉연강판의 제조방법 |
| KR20020042099A (ko) * | 2000-11-30 | 2002-06-05 | 이구택 | 자기적 특성이 우수한 브라운관 마스크 프레임용냉연강판의 제조방법 |
| KR100435436B1 (ko) * | 1999-11-23 | 2004-06-10 | 주식회사 포스코 | 자기적 성질을 갖는 저주파 차폐용 강재 |
| KR100916122B1 (ko) | 2007-06-29 | 2009-09-08 | 주식회사 포스코 | 연속소둔로내의 미소 덴트 발생 방지방법 |
| JP2013544970A (ja) * | 2010-11-26 | 2013-12-19 | 宝山鋼鉄股▲分▼有限公司 | 良好な磁気的性能を有する粒配向珪素鋼の製造方法 |
-
1997
- 1997-03-14 JP JP6040197A patent/JPH10251753A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100435436B1 (ko) * | 1999-11-23 | 2004-06-10 | 주식회사 포스코 | 자기적 성질을 갖는 저주파 차폐용 강재 |
| KR20020023012A (ko) * | 2000-09-22 | 2002-03-28 | 이구택 | 자기적 특성이 우수한 브라운관 마스크 프레임용냉연강판의 제조방법 |
| KR20020042099A (ko) * | 2000-11-30 | 2002-06-05 | 이구택 | 자기적 특성이 우수한 브라운관 마스크 프레임용냉연강판의 제조방법 |
| KR100916122B1 (ko) | 2007-06-29 | 2009-09-08 | 주식회사 포스코 | 연속소둔로내의 미소 덴트 발생 방지방법 |
| JP2013544970A (ja) * | 2010-11-26 | 2013-12-19 | 宝山鋼鉄股▲分▼有限公司 | 良好な磁気的性能を有する粒配向珪素鋼の製造方法 |
| KR101512090B1 (ko) * | 2010-11-26 | 2015-04-14 | 바오샨 아이론 앤 스틸 유한공사 | 우수한 자성 특성을 구비한 방향성 실리콘 강의 제조 방법 |
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| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040601 |