JPH10251238A - テトラゾリノン誘導体および除草剤 - Google Patents

テトラゾリノン誘導体および除草剤

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JPH10251238A
JPH10251238A JP7924097A JP7924097A JPH10251238A JP H10251238 A JPH10251238 A JP H10251238A JP 7924097 A JP7924097 A JP 7924097A JP 7924097 A JP7924097 A JP 7924097A JP H10251238 A JPH10251238 A JP H10251238A
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JP
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formula
compound
tetrazolinone
parts
herbicide
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JP7924097A
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Inventor
Takeshi Morita
健 森田
Kazuo Hirayama
一雄 平山
Yoshihisa Watanabe
嘉久 渡邉
Masahide Onoe
雅英 尾上
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Hokko Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokko Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた除草活性を示すが、作物に対して安全
である新規なテトラゾリノン誘導体を提供する。 【解決手段】 【化1】式

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、後記の式(1)で
示されるテトラゾリノン誘導体に関し、また該テトラゾ
リノン誘導体を活性成分として含有することを特徴とす
る除草剤に関する。従って、本発明は化学工業ならびに
農業、特に農薬製造業の分野で有用である。
【0002】
【従来の技術】従来、以下に示すようにある種のテトラ
ゾリノン誘導体が除草活性を有することは既に知られて
いる。
【0003】特開昭60−146879号公報には次
の一般式で示される化合物が記載されている。
【0004】一般式
【化2】 [式中、Rはアルキル基、シクロアルキル基、アルコキ
シアルキル基、アラルキル基、フェニル基、ナフチル
基、置換フェニル基(置換基はフッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素、アルキル基など)、又は置換ベンジル基(置換基
はフッ素、塩素、臭素、ヨウ素、アルキル基など)であ
り、R1とR2は同じであるか又は異なっており、アルキ
ル基、アルケニル基、シクロアルキル基またはR1とR2
が一緒になってアルキレン基、又はオキシジアルキレン
基を示す。)
【0005】また、特開昭62−12767号公報に
は次の一般式
【化3】 [式中、Rはアルキル基、アルコキシアルキル基、シク
ロアルキル基、 アラールキル基、アルケニル基、ナフ
チル基、フェニル基、置換フェニル基(置換基はフッ
素、塩素、臭素、ヨウ素、アルキル基、アルコキシ基な
ど)、または置換ベンジル基(置換基はフッ素、塩素、
臭素、ヨウ素、アルキル基など)であり、R1とR2は同
じであるかまたは異なっており、アルキル基、アルケニ
ル基、シクロアルキル基、アラールキル基、置換アラー
ルキル基(置換基はフッ素、塩素、臭素、ヨウ素、アル
キル基、ハロアルキル基など)、ナフチル基、フェニル
又は置換フェニル基(置換基はフッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素、アルキル基、アルコキシ基など)を示す。]で示
されるテトラゾリノン誘導体が広く請求されているが、
式(1)化合物については物理化学的性状、化学構造式
は全く示されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】除草剤の開発において
は、作物と雑草間の薬剤に対する感受性の差異などに基
づく選択的除草性と、十分な抑草期間を有する化合物を
創製することが重要な課題である。従って、除草効果が
高くても作物に薬害を与えたり、薬害が少なくても除草
効果の持続性が短いと必ずしも満足すべきものとは言い
難い。そのためこのような欠点のない除草剤の開発が望
まれている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成するために研究を行い、下記の新規なテトラゾリ
ノン誘導体の合成に成功し、その除草活性と有用性につ
いて鋭意検討した。その結果、式(1)で示されるテト
ラゾリノン誘導体は強力な除草活性を示し、かつ作物と
の選択性と除草効果の持続性を併せ持つことを見いだし
本発明に至った。
【0008】すなわち、第1の本発明の要旨とするとこ
ろは、
【化4】式 で示されるテトラゾリノン誘導体にある。
【0009】また、第2の本発明の要旨とするところ
は、式(1)のテトラゾリノン誘導体を活性成分として
含有することを特徴とする除草剤にある。
【0010】次に、第1の本発明による式(1)のテト
ラゾリノン誘導体の製造法を説明する。
【0011】一般的には、式(1)の化合物は、式
(2)で示される1−(2−クロロフェニル)−5−
(4H)−テトラゾリノンと式(3)で示されるN−イ
ソプロピル−N−(2,4−ジフルオロフェニル)カル
バモイルクロライドとを酸結合剤の存在下に反応させて
製造できる。
【0012】
【化5】
【0013】上記の製造法において、原料の(2)で示
される1−(2−クロロフェニル)−5(4H)−テト
ラゾリノンは公知の化合物であり、例えばThe Jo
urnal of Organic Chemistr
y Vol.45,No.21,第5130頁−第51
36頁(1980)、またはThe Journalo
f American Chemical Socie
ty Vol.81,No.7,第3076頁−第30
79頁(1980)に記載されている方法に準じて合成
できる。さらに原料の式(3)で示されるN−イソプロ
ピル−N−(2,4−ジフルオロフェニル)カルバモイ
ルクロライドは、例えばChemische Beri
chte Vol.88, 第301頁(1955)に
記載の方法に準じて容易に合成できる。
【0014】反応に用いられる酸結合剤としては、トリ
エチルアミン、トリブチルアミン、ジエチルイソプロピ
ルアミン、4−ジメチルアミノピリジン、ピリジンのよ
うな有機第三級アミン類や炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ムのようなアルカリ金属炭酸塩類、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物類をあげ
ることができるが、好ましくはピリジンと炭酸カリウム
である。上記の塩基の量は炭酸カリウムを用いるときは
約1当量使用することが好ましく、ピリジンを用いると
きは溶媒としても作用させるので過剰量用いる。
【0015】反応に用いられる溶媒としては例えば、ベ
ンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素
類、ジクロルメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジク
ロルエタン、トリクロルエタン、テトラクロルエタンの
ようなハロゲン化炭化水素類、アセトニトリル、プロピ
オニトリルのようなニトリル類、酢酸エチル、プロピオ
ン酸エチルのようなエステル類、ジエチルエーテル、テ
トラヒドロフランのようなエーテル類、アセトン、メチ
ルエチルケトンのようなケトン類やピリジンなどを使用
することができ、またはこれらの混合溶媒も使用でき
る。好ましくはアセトニトリルあるいはピリジンであ
る。
【0016】反応温度は通常、室温から150℃で行わ
れ、好ましくは20〜80℃である。反応時間は、反応
温度や反応基質により異なるが、通常30分〜24時間
で完結する。
【0017】反応目的物の式(1)は反応混合物から通
常の後処理により得られる。例えば、反応混合物に水を
加えて水洗後、溶媒を留去することにより得られる。得
られた目的物は、必要ならばカラムクロマトグラフィー
や再結晶などの操作によって精製することもできる。
【0018】更に、第2の本発明による除草剤について
具体的に説明する。
【0019】本発明の式(1)で示される化合物は、後
記試験例に示すとおり、優れた除草活性を有しており、
雑草を防除するための除草剤として使用することができ
る。本発明化合物は以下に示す雑草と作物との間で選択
的除草剤として使用することができる。
【0020】禾本科雑草としては、スズメノテッポウ
(Alopecurus)、カラスムギ(Aven
a)、カヤツリグサ(Cyperus)、メヒシバ(D
igitaria)、ヒエ(Echinochlo
a)、クログワイ(Eleocharis)、オヒシバ
(Eleusine)、コナギ(Monochori
a)、オオクサキビ(Panicum)、スズメノヒエ
(Paspalum)、オオアワガエリ(Phleu
m)、スズメノカタビラ(Poa)、オモダカ(Sag
ittaria)、ホタルイ(Scirpus)、エノ
コログサ(Setaria)、ジョンソングラス(So
rghum)などがある。
【0021】広葉雑草としては、イチビ(Abutil
on)、イヌビユ(Amaranthus)、ブタクサ
(Ambrosia)、コセンダングサ(Biden
s)、アカザ(Chenopodium)、ヤエムグラ
(Galium)、ヒルガオ(Ipomoea)、アゼ
ナ(Lindernia)、イヌタデ(Persica
ria)、スベリヒユ(Portulaca)、キカシ
グサ(Rotala)、ハコベ(Stellari
a)、スミレ(Viola)、オナモミ(Xanthi
um)などがある。
【0022】禾本科作物としては、オオムギ(Hord
eum)、イネ(Oryza)、サトウキビ(Sacc
harum)、コムギ(Triticum)、トウモロ
コシ(Zea)などがある。
【0023】広葉作物としては、ピーナツ(Arach
is)、テンサイ(Beta)、アブラナ(Brass
ica)、ダイズ(Glycine)、ワタ(Goss
ypium)、トマト(Lycopersicon)な
どがある。
【0024】本発明の式(1)の化合物の除草剤として
の使用は、上記雑草と作物に限定されることはないのは
言うまでもない。
【0025】第2の本発明による除草剤においては、第
1の発明による式(1)のテトラゾリノン誘導体が活性
成分として配合されている組成物の形で製剤化される。
このように除草剤組成物として製剤化する場合には、そ
の活性成分の式(1)の化合物を担体もしくは希釈剤、
添加剤、及び補助剤等の少なくとも一つと公知の手法で
混合して、通常農薬として用いられる製剤形態、例え
ば、粒剤、微粒剤、水和剤、顆粒水和剤、乳剤、水溶
剤、フロアブル剤、錠剤、粉剤などの適宜の形態として
使用できる。また他の農薬、例えば殺菌剤、殺虫剤、除
草剤、殺ダニ剤、植物生長調節剤や肥料、土壌改良剤等
と混合または併用して使用することができる。特に他の
除草剤と混合使用することにより、使用薬量を軽減さ
せ、また省力化をもたらすのみならず、両薬剤の共力作
用による除草スペクトラムの拡大および相乗作用による
一層強力な効果も期待できる。この際、同時に複数の公
知除草剤との組み合わせも可能である。前記の製剤化に
際して用いられる担体としては、一般に農薬製剤用に常
用される担体ならば固体または液体のいずれのものでも
使用でき、特定のものに限定されるものではない。例え
ば、これら固体担体としては、鉱物質粉末(カオリン、
ベントナイト、クレー、モンモリロナイト、タルク、珪
藻土、雲母、バーミキュライト、石英、炭酸カルシウ
ム、リン灰石、ホワイトカーボン、消石灰、珪砂、硫
安、尿素など)、植物質粉末(大豆粉、小麦粉、木粉、
タバコ粉、デンプン、結晶セルロースなど)、高分子化
合物(石油樹脂、ポリ塩化ビニル、ケトン樹脂など)、
アルミナ、ケイ酸塩、糖重合体、高分散性ケイ酸、ワッ
クス類などが挙げられる。
【0026】また液体担体としては、水、アルコール類
(メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピル
アルコール、イソプロピルアルコール、ブタノール、エ
チレングリコール、ベンジルアルコールなど)、芳香族
炭化水素類(トルエン、ベンゼン、キシレン、エチルベ
ンゼン、メチルナフタレンなど)、ハロゲン化炭化水素
類(クロロホルム、四塩化炭素、ジクロルメタン、クロ
ルエチレン、モノクロルベンゼン、トリクロロフルオロ
メタン、ジクロルフルオロメタンなど)、エーテル類
(エチルエーテル、エチレンオキシド、ジオキサン、テ
トラヒドロフランなど)、ケトン類(アセトン、メチル
エチルケトン、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケ
トン、イソホロンなど)、エステル類(酢酸エチル、酢
酸ブチル、エチレングリコールアセテート、酢酸アミル
など)、酸アミド類(ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミドなど)、ニトリル類(アセトニトリル、プ
ロピオニトリル、アクリロニトリルなど)、スルホキシ
ド類(ジメチルスルホキシドなど)、アルコールエーテ
ル類(エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレ
ングリコールモノエチルエーテルなど)脂肪族または脂
環式炭化水素類(n−ヘキサン、シクロヘキサンな
ど)、工業用ガソリン(石油エーテル、ソルベントナフ
サなど)、石油留分(パラフィン類、灯油、軽油など)
が挙げられる。
【0027】また、乳剤、水和剤、フロアブル剤などに
製剤化する場合には、乳化、分散、可溶化、湿潤、発
泡、潤滑、拡展などの目的で各種の界面活性剤が使用さ
れる。このような界面活性剤としては、非イオン型界面
活性剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオ
キシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソ
ルビタンアルキルエステルなど)、陰イオン型界面活性
剤(アルキルベンゼンスルホネート、アルキルスルホサ
クシネート、アルキルサルフェート 、ポリオキシエチ
レンアルキルアルキルサルフェート、アリールスルホネ
ートなど)、陽イオン型界面活性剤〔アルキルアミン類
(ラウリルアミン、ステアリルトリメチルアンモニウム
クロライドなど)、ポリオキシエチレンアルキルアミン
類〕、両性型界面活性剤〔カルボン酸(ベタイン型)、
硫酸エステル塩など〕などが挙げられるが、これらの例
示されたもののみに限定されるものでない。
【0028】また、これらの他にポリビニルアルコール
(PVA)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、
アラビアゴム、ポリビニルアセテート、アルギン酸ソー
ダ、ゼラチン、トラガカントゴムなどの各種補助剤を使
用することができる。本発明の除草剤においては、前記
した各種製剤を製造するに際して、式(1)の本発明化
合物を0.001%〜95%(重量%;以下同じ)、好
ましくは0.01%〜75%の範囲で含有するように製
剤化することができる。例えば、通常、粒剤の場合は、
0.01%〜10%、水和剤、フロアブル剤、液剤、乳
剤の場合には、1〜75%、粉剤、ドリフトレス粉剤、
微粉剤の場合は、0.01%〜5%の範囲で含有でき
る。
【0029】このように調製された製剤は、例えば粒剤
およびフロアブル剤の場合は、そのまま土壌表面、土壌
中または水中に活性成分の換算量として10アール当た
り0.3g〜300g程度の範囲で散布すればよい。水
和剤、および乳剤などの場合は、水または適当な溶剤に
希釈し、活性成分として10アール当たり0.3g〜3
00g程度の範囲で散布すればよい。
【0030】なお、第1の本発明による式(1)の化合
物は、10アール当たりで2〜8gの範囲の少ない施用
量で施用した場合にも、水田雑草を100%の殺草率で
完全枯死させることができるすぐれた除草効果を示すこ
とが認められ、十分な抑草期間を有し、水稲に対して薬
害を示さない。また畑作雑草に対しても10アール当た
りで50gの少ない施用量で十分な除草活性を示す優れ
た選択性除草剤である。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に、実施例と参考製造例を挙
げて本発明による式(1)の製造例を更に説明する。
【0032】実施例1 1−(2−クロロフェニル)−4−[(N−イソプロピ
ル−N−[2,4−ジフルオロ]フェニル)カルバモイ
ル]−5(4H)−テトラゾリノン <式(1)化合物
の合成> 1−(2−クロロフェニル)−5(4H)−テトラゾリ
ノン2.7gをアセトニトリル30mlに溶解し、炭酸
カリウム2.5gを加え28℃で45分攪拌した。これ
に28℃でN−イソプロピル−N−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)カルバモイルクロライド4.2gを加え室
温で20時間攪拌した。無機塩を濾別し減圧下にアセト
ニトリルを留去し、得られた残査をカラムクロマトグラ
フィーで精製すると標記化合物が結晶として4.0g
(収率74%、融点109−110℃)得られた。
【0033】参考製造例 1−(2−クロロフェニル)−5(4H)−テトラゾリ
ノン<式(2)化合物の合成> 2−クロロフェニルイソシアネート15.4gとトリメ
チルシリルアジド17.4gとを混合し、8時間加熱還
流した。この後減圧下に過剰のトリメチルシリルアジド
を留去し、残査にメタノールを加え、その後メタノール
を留去した。得られた残査をカラムクロマトグラフィー
で精製すると標記化合物が結晶として15.5g(収率
78%、融点124.5−125.5℃)得られた。
【0034】なお更に、前記した式(1)の本発明化合
物を除草剤として製剤化する方法は具体的には以下の実
施例2〜7をもって説明する。ただし、本発明はこれら
の実施例のみに限定されるものではなく、他の種々の添
加物と任意の割合で混合し、製剤化することもできる。
【0035】実施例で「部」とは、すべて重量部を示
す。
【0036】実施例2(粒剤) 式(1)化合物1部、リグニンスルホン酸カルシウム1
部、ラウリルサルフェート1部、ベントナイト30部、
タルク67部に水15部を加えて混練機で混練した後、
押出式造粒機で造粒した。これを流動乾燥機で乾燥し
て、活性成分1%を含む粒剤を得る。
【0037】実施例3(フロアブル剤) 式(1)化合物20.0部、スルホコハク酸ジ−2−エ
チルヘキシルエステルナトリウム塩2.0部、ポリオキ
シエチレンノニルフェニルエーテル2.0部、プロピレ
ングリコール5.0部、消泡剤0.5部、水70.5部
を湿式ボールミルで均一に混合粉砕し、活性成分20%
を含むフロアブル剤を得る。
【0038】実施例4(ドライフロアブル剤) 式(1)化合物75部、イソバンNo.1〔アニオン性
界面活性剤:クラレイソプレンケミカル(株)商品名〕
10部、バニレックスN〔アニオン性界面活性剤:山陽
国策パルプ(株)商品名〕5部、ホワイトカーボン5
部、クレー5部を均一に混合微粉砕してドライフロアブ
ル(顆粒水和)剤を得る。
【0039】実施例5(水和剤) 式(1)化合物15部、ホワイトカーボン15部、リグ
ニンスルホン酸カルシウム3部、ポリオキシエチレンノ
ニルフェニルエーテル2部、珪藻土5部、クレー60部
を粉砕混合機で均一に混合して、活性成分15%を含む
水和剤を得る。
【0040】実施例6(乳剤) 式(1)化合物20部、ソルポール700H〔乳化剤:
東邦化学(株)商品名〕20部、キシレン60部以上を
混合して、活性成分20%を含む乳剤を得る。
【0041】実施例7(粉剤) 式(1)化合物0.5部、ホワイトカーボン0.5部、
ステアリン酸カルシウム0.5部、クレー50.0部、
タルク48.5部を均一に混合粉砕して、活性成分0.
5%を含む粉剤を得る。
【0042】なお、上述の製剤例に準じて本発明による
一般式(1)の化合物を用いた除草剤のすべてが各種の
剤型の除草剤としてそれぞれ製剤できることは言うまで
もない。
【0043】次に、本発明の一般式(1)の化合物の除
草効果を試験例を挙げて説明する。
【0044】試験例1 タイヌビエに対する除草効果試
験および水稲に対する薬害試験(発生前処理および水稲
移植1日後処理) 1/5000アールの大きさのポットに水田土壌を充填
し、水を加え化成肥料(N:P:K=17:17:1
7)を混入し、代かきを行った後、タイヌビエ種子を土
壌表層1cmに混入した。次いで、2.5葉期の水稲苗
(品種:日本晴)を移植し、約3cmに湛水した。その
後の管理はガラス温室内で行い、水稲移植1日後に実施
例5に準じて調製した水和剤を水希釈し、所定量を滴下
処理した。
【0045】薬剤処理28日後に、除草効果および水稲
薬害を調査し、除草効果を下記の式により求め、%表示
した。
【0046】
【数1】 〔式中、aは処理区の雑草の乾燥重量(g)を表し、b
は無処理区の雑草の乾燥重量(g)を表す〕。
【0047】また、水稲への薬害は、以下に示す評価の
指標に基づいて調査した。
【0048】薬害の評価値 薬害程度 5 枯死 4 薬害大 3 薬害中 2 薬害小 1 薬害僅少 0 薬害無
【0049】その結果を表1に示した。
【0050】比較化合物として前記した特開昭62−1
2767号公報に記載の化合物を次に示す。
【0051】
【化6】
【0052】
【表1】
【0053】試験例2 タイヌビエに対する除草効果試
験(生育期処理) 1/5000アールの大きさのポットに水田土壌を充填
し、水を加え化成肥料(N:P:K=17:17:1
7)を混入し、代かきを行った後、タイヌビエ種子を土
壌表層1cmに混入し3cmに湛水した。その後の管理
はガラス温室内で行い、タイヌビエが1.5葉期に達し
た時点で、実施例5に準じて調製した水和剤を水希釈
し、所定量を滴下処理した。薬剤処理21日後に、除草
効果を調査し、試験例1と同じ基準で除草効果を評価し
た。その結果を表2に示した(比較化合物は試験例1と
同様である)。
【0054】
【表2】
【0055】試験例3 タイヌビエに対する残効性試験 1/5000アールの大きさのポットに水田土壌を充填
し、水を加え化成肥料(N:P:K=17:17:1
7)を混入し、代かきを行った後、約3cmに湛水し
た。その後の管理はガラス温室内で行い、代かき翌日
に、実施例5に準じて調製した水和剤を水希釈し、薬剤
処理量が30g/10アールになるように滴下処理し
た。このポットを6個作成し、それぞれ薬剤処理後10
日毎にタイヌビエ催芽種子を土壌表層に混入した。殺草
効果をタイヌビエ播種21日後に調査し、タイヌビエに
対し殺草程度100%(完全枯死)を示す期間を求め残
効期間とした。
【0056】上記の試験例3によると本発明化合物
(1)はタイヌビエに対し残効期間49日を示した。
【0057】これに対し前記比較化合物(A)〜(E)
は30g/10アールの薬剤処理量ではタイヌビエを殺
草程度100%に至らなかったので残効期間は求められ
なかった。
【0058】試験例4 水田雑草(アゼナ、コナギ、ホ
タルイ)に対する除草効果試験 1/5000アールの大きさのポットに水田土壌を充填
し、水を加え化成肥料(N:P:K=17:17:1
7)を混入し、代かきを行った後、アゼナ、コナギ、ホ
タルイの種子を1〜2cmの深さにそれぞれ30粒ずつ
を播種した。播種後ただちに湛水し、水深を2cmに保
った。その後の管理はガラス温室内で行い、播種1日後
に実施例5に準じて調製した水和剤を水で希釈し、所定
量を滴下処理した。薬剤処理21日後に、除草効果を調
査し、試験例1と同じ基準で除草効果を評価した。その
結果を表3に示した(比較化合物は試験例1と同様であ
る)。
【0059】
【表3】
【0060】試験例5 畑作雑草に対する除草効果試
験および薬害試験 1)畑作雑草に対する除草効果試験 1/5000アールの大きさの素焼製ポットに畑土壌
(沖積壌土)をつめ、表層1cmの土壌とメヒシバ、エ
ノコログサ、イチビ、イヌビユ、イヌタデ、の各雑草種
子それぞれ50粒を均一に混合し、表層を軽く押し固め
た。播種2日後に実施例6に準じて調製した乳剤を水で
希釈し、10アール当たり100リットルを土壌表面に
噴霧した。活性成分の施用量を換算すると10アール当
たり50gに相当した。薬剤処理30日後に除草効果を
試験例1と同じ基準で評価した。その結果は、表4に示
した(比較化合物は試験例1と同様である)。
【0061】2)作物に対する薬害試験 1/10,000アールの大きさの素焼製ポットに畑土
壌(沖積壌土)をつめ、各作物の種子(ダイズ5粒、ト
ウモロコシ5粒、テンサイ10粒、ナタネ10粒、コム
ギ10粒およびオオムギ10粒)をそれぞれ別のポット
に播種し、表層を軽く押し固めた。播種1日後に実施例
6に準じて調製した乳剤を水で希釈し、10アール当た
り100リットルを土壌表面に噴霧した。活性成分の施
用量を換算すると10アール当たり50gに相当した。
薬剤処理30日後に各作物に対する薬害程度を、試験例
1と同様の基準に基づいて調査した。その結果は、表4
に示した(比較化合物は試験例1と同様である)。
【0062】
【表4】
【0063】
【発明の効果】本発明の新規なテトラゾリノン誘導体
は、従来の類似のテトラゾリノン誘導体に比べて、水田
および畑の各種雑草を低施用量で除草し、作物との選択
性も優れる。従って、本発明のテトラゾリノン誘導体
は、除草剤として極めて有用である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 【化1】 で示されるテトラゾリノン誘導体。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のテトラゾリノン誘導体を
    活性成分として含有することを特徴とする除草剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9346769B2 (en) 2010-05-05 2016-05-24 Infinity Pharmaceuticals, Inc. Tetrazolones as inhibitors of fatty acid synthase

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