JPH1025040A - 媒体幅寄せ制御システム - Google Patents

媒体幅寄せ制御システム

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JPH1025040A
JPH1025040A JP18061096A JP18061096A JPH1025040A JP H1025040 A JPH1025040 A JP H1025040A JP 18061096 A JP18061096 A JP 18061096A JP 18061096 A JP18061096 A JP 18061096A JP H1025040 A JPH1025040 A JP H1025040A
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JP
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motor
arrow
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Application number
JP18061096A
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English (en)
Inventor
Shinsuke Furukawa
真介 古川
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通帳伝票プリンタ等に組み込まれる媒体幅寄
せ装置において、取扱う媒体の種類が異なっても、確実
に幅寄せを行い位置を整えられるようにする。 【解決手段】 取り込んだ媒体の幅を計る種別検知セン
サ2dをプリンタの搬送路上に設ける。この種別検知セ
ンサ2dは、媒体を搬送すると、媒体が所定以上の幅を
持つものであれば、該種別検知センサ2dで検知され、
媒体の幅が所定以下であったら、検知されない位置に設
ける。そして、種別検知センサ2dで検知される幅を持
った媒体については、制御部1は幅寄せ量を大きくす
る。また、種別検知センサ2dで検知できない幅を持っ
た媒体については、制御部1は幅寄せ量を小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金融機関で扱う通
帳や伝票等の媒体に印字を行うプリンタにおいて、媒体
の位置を整えるために組み込まれている媒体幅寄せ装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通帳伝票プリンタには、通帳や伝票等の
媒体に設けられている磁気ストライプに対してデータの
読み書きを行う場合、磁気ストライプと磁気ヘッドの相
対移動の方向が一致するように、媒体を基準面に突き当
てて位置を整える媒体幅寄せ装置が実装されている。
【0003】この媒体幅寄せ装置は、パルスモータ等を
駆動源として開閉および移動するクランプアームで媒体
を挟持し、このクランプアームを媒体搬送方向と直交す
る方向に移動させて媒体搬送方向側方に設けた基準面に
媒体を突き当てることで、媒体を真っ直ぐにするもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、金融機関で扱う
通帳や伝票の種類が多様化してきている。従来の幅寄せ
動作は1種類の媒体に合わせてあるので、取り扱う媒体
の種類が異なると、媒体を寄せきれなかったり、寄り過
ぎたことによって媒体に折れやジャム等が発生しやすく
なってしまい、媒体の位置を整えることができず、磁気
ストライプに対してデータの読み書きが正確に行えない
という問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は、媒体搬送方向に対してその側方に媒体
を突き当てる基準面を設け、搬送方向と交わる方向に媒
体を移動させてこの基準面に媒体を突き当てることで媒
体の位置を整える機構を備えた媒体幅寄せ装置における
媒体幅寄せ制御システムにおいて、幅寄せを行おうとす
る媒体の種別を判断する判断手段と、前記判断手段で判
断した媒体の種別に応じて、媒体幅寄せ量を変化させる
制御手段を備えたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は本発明の媒体幅寄せ制御シ
ステムの実施の形態の一例を示すブロック図である。図
において、1は制御部、2は媒体の位置等を検出するセ
ンサ群、4は媒体を搬送する搬送モータ、5は媒体の幅
寄せを行う幅寄せモータ、6は媒体を搬送する搬送ロー
ラを上下動させるマグネット、7は印字ヘッドに対向配
置されるプラテンを上下動させるギャップ出しモータで
ある。
【0007】図2は上記媒体幅寄せ制御システムにより
制御される媒体幅寄せ装置の構成の一例を示す機構図で
ある。11,12は通帳や証書等の媒体13をクランプ
する1組のクランプアームで、上側のクランプアーム1
1と下側のクランプアーム12は、それぞれスライドブ
ラケット14に対して軸15を中心に回転自在に取り付
けられている。
【0008】なお、この軸15が設けられる位置は、上
下のクランプアーム11,12のそれぞれ後端側であ
る。クランプアーム11,12の中間には、それぞれガ
イドローラ16が回転自在に取り付けられており、ま
た、クランプアーム11,12の先端部には、それぞれ
摩擦部材17が対向するように固定してある。そして、
この摩擦部材17で媒体13をクランプできるように、
図示しないクランプスプリングにより上下のクランプア
ーム11,12同士を引き寄せて、摩擦部材17同士が
一定の力で噛み合うように構成されている。
【0009】ラック18と前記スライドブラケット14
は、図示しないガイド機構に支持されて水平方向にスラ
イド可能となっている。ラック18とスライドブラケッ
ト14はスプリング19により接続され、このスプリン
グ19により両者は互いに押しつけられたままスライド
するとともに、幅寄せ動作でスライドブラケット14が
移動できない状態になったとき、スプリング19が伸び
ることで、ラック18の移動がスライドブラケット14
に伝わらないようになっている。
【0010】ここで、スライドブラケット14が水平方
向に移動した場合は、上下のガイドローラ16が板カム
20に沿って回転しながら移動する。このとき、板カム
20は、途中で段差が設けられる形状となっているの
で、スライドブラケット14が水平方向に移動すること
で、上下のクランプアーム11,12が媒体13を挟ん
だり、離したりする。
【0011】前記ラック18はその下側部分にラック部
18aが設けられ、このラック部18aがアイドルギヤ
21と噛み合っており、アイドルギヤ21は図1で説明
した幅寄せモータ5に固定されたモータギヤ22に接続
されている。幅寄せモータ5を駆動してモータギヤ22
が矢印A方向に回転したときは、アイドルギヤ21とラ
ック部18aに噛み合いにより、ラック18が矢印aに
移動する。ラック18が矢印a方向に移動すると、スプ
リング19により引っ張られてスライドブラケット14
および上下のクランプアーム11,12も矢印a方向に
移動する。このとき、ガイドローラ16がカム板20の
段差の高い位置から低い位置へ移動することで、図示し
ないクランプスプリングによりクランプアーム11,1
2が軸15を支点に回転して摩擦部材17の間隔が狭く
なり、媒体13を挟持できる。
【0012】また、幅寄せモータ5を駆動してモータギ
ヤ22が矢印B方向に回転したときは、ラック18が矢
印bに移動する。ラック18が矢印b方向に移動する
と、スプリング19により押しつけられた状態で該ラッ
ク18に押されてスライドブラケット14および上下の
クランプアーム11,12も矢印b方向に移動する。こ
のとき、ガイドローラ16がカム板20の段差の低い位
置から高い位置へ移動することで、図示しないクランプ
スプリングに抗してクランプアーム11,12が軸15
を支点に回転して摩擦部材17の間隔が広くなり、挟持
している媒体13を離すことができる。
【0013】ホームポジション(HP)センサ2aは、
例えば、光学センサ、マイクロスイッチ、圧力センサ等
のスイッチで、幅寄せモータ5の回転量を管理し、電源
投入時等に原点位置を設定するために使用される。幅寄
せ検知センサ2bは、媒体13が基準面24に引き寄せ
られたかどうかを検知するためのものであり、基準面2
4からわずかに離れた位置に設けられたこの幅寄せ検知
センサ2bがオンした場合には幅寄せOKと判断され
る。
【0014】ここで、前記HPセンサ2aと幅寄せ検知
センサ2bは、本実施の形態では受光素子と発光素子で
構成される光学センサであり、発光素子からの光軸が遮
断された場合ONとして説明する。また、上述したスラ
イドブラケット14、ラック18、アイドルギヤ21、
幅寄せモータ5、ホームポジションセンサ23はフレー
ム25に取り付けられる。
【0015】26は媒体13を搬送する搬送ローラであ
り、図1で説明した搬送モータ4に駆動され、媒体13
を上下から挟持して搬送する構造である。ここで、前記
基準面24はこの搬送ローラ26による媒体13の搬送
方向の側方に設けられ、クランプアーム11,12によ
る幅寄せ方向は、搬送ローラ26による搬送方向と直交
する方向である。そして、この幅寄せ動作時に搬送ロー
ラ26が媒体13を挟持していると、幅寄せ動作の抵抗
となるので、搬送ローラ26は図1で説明したマグネッ
ト6により上下動して、媒体13に接したり、離れたり
することができるようになっている。
【0016】図3は上述した媒体幅寄せ装置を備えたシ
リアルプリンタの一例を示す機構図である。媒体13の
内、磁気ストライプを有する通帳および証書を挿入およ
び排出する挿入排出口31と、伝票を挿入および排出す
る挿入排出口32が上下に並んで設けられている。
【0017】挿入排出口31,32には、それぞれ媒体
13をセットする際に使用される媒体セットステージ3
3,34が設けられている。また、媒体セットステージ
33,34の両端には、図示しない突き当てガイドが設
けられ、媒体13を挿入排出口31,32へセットおよ
び挿入する際に、真っ直ぐな状態で挿入することができ
る。
【0018】また、プリンタ内には、挿入排出口31か
ら挿入された媒体13を搬送する搬送路35と挿入排出
口32から挿入された媒体13を搬送する搬送路36が
設けられ、搬送路36は印字機構37の手前で搬送路3
5に合流する。媒体13は搬送路35,36に設けられ
る複数の搬送ローラ26によって搬送され、前記印字機
構37において印字が行われる。
【0019】また、搬送路35には、磁気ストライプリ
ード/ライト部38と、図2で説明した媒体幅寄せ装置
39が設けられている。挿入排出口31の近傍の搬送路
35には、挿入検知センサ2cが設けられ、媒体13が
媒体セットステージ33に正しくセットされたかどうか
を検知する。また、搬送路35には、図2で説明した幅
寄せ検知センサ2bが設けられるさらに、搬送路35に
は、媒体13の種類を検知するための種別検知センサ2
dが設けられる。
【0020】図4は上述した搬送路35の概略構成を示
す機構図で、媒体幅寄せ装置39が設けられている付近
の搬送路35を上から見た概略図である。前記挿入検知
センサ2cは、挿入排出口31近傍で基準面24近傍に
設けられており、挿入検知センサ2cで媒体13が検知
されると、媒体13が正しくセットされたと判断でき
る。
【0021】また、幅寄せ検知センサ2bは、図2で説
明したように媒体幅寄せ装置39の近傍で基準面24近
傍に設けられており、後述する幅寄せ動作の際、幅寄せ
検知センサ2bで媒体13が検知されると、媒体13が
幅寄せされたと判断できる。さらに、種別検知センサ2
dは、挿入検知センサ2cから媒体挿入方向において所
定量離れた位置で、かつ基準面24から取り扱う媒体1
3の幅に応じた距離離れた位置に設けられ、挿入検知セ
ンサ2cで検知された媒体13をある決められた量搬送
した際、この種別検知センサ2dが該媒体13を検知す
るかどうかで、媒体13の幅の違いから種別を判断する
ことができる。
【0022】図5は上述した印字機構37の構成の一例
を示す機構図である。41は印字ヘッド、41aは前記
印字ヘッド41に取り付けられるリボンプロテクタブラ
ケット、42は印字ヘッド41に対向配置されるプラテ
ンである。43はプラテン42に取り付けられているラ
ック、44はこのラック43のラック部43aと噛み合
うアイドルギヤ、45はこのアイドルギヤ44と噛み合
うアイドルギヤ、46は図1で説明したギャップ出しモ
ータ7に固定されたモータギヤで、このモータギヤ46
とアイドルギヤ45が噛み合い、ギャップ出しモータ7
が回転することで、プラテン42が上下動する。ここ
で、ギャップ出しモータ7はパルスモータとする。
【0023】47はギャップ出しモータ7の軸に固定さ
れたスリットディスク、2eは前記スリットディスク4
7のスリットを検知する媒体厚検知センサである。上記
構成において、ギャップ出しモータ7を矢印C方向に回
転させると、プラテン42が矢印c方向に上昇し、媒体
13に接触する。プラテン42が媒体13に接触する
と、ギャップ出しモータ7は回転できなくなる。このと
き、所定のホームポジションからギャップ出しモータ7
が回転できなくなるまでのスリットディスク47のスリ
ット数を媒体厚検知センサ2eで検知することで、媒体
13の厚みを判断することができる。その後、ギャップ
出しモータ7を矢印D方向に所定量回転させてプラテン
42を矢印d方向に下降させ、適切な印字ギャップを設
定するものである。
【0024】次に、図1で説明した制御部により実行さ
れる媒体幅寄せ制御の第1の実施の形態を説明する。図
6,図7は第1の実施の形態の幅寄せ制御の流れを示す
フローチャート、図8は幅寄せモータの回転量とクラン
プアームの移動量の関係を示す説明図である。
【0025】まず、媒体13が吸入排出口31にセット
される(SA1)。この際、制御部1は、挿入検知セン
サ2cがONしているかどうかで、媒体13の位置が適
当か検知を行う(SA2)。次に、制御部1は搬送モー
タ4を駆動し媒体13を規定量J1移動後停止させ(S
A3)、その箇所で種別検知センサ2dがONされてい
るかを検知する(SA4)。この種別検知センサ2dの
ON/OFFで媒体種別の判断を行うものとする。
【0026】すなわち、規定量J1だけ媒体13を搬送
すると、該媒体13の先端は種別検知センサ2dに到達
できるよう前記規定量J1は決められている。このと
き、媒体13の幅および幅方向の位置によって種別検知
センサ2dのON/OFFが決まり、制御部1はこのO
N/OFFによって媒体の種別の判断ができるものであ
る。
【0027】前記SA4で種別検知センサ2dがONの
とき、制御部1は搬送モータ4を駆動し媒体13を規定
量J2移動後停止させる(SA5a)。その後、制御部
1は幅寄せモータ5を矢印A方向に回転させる(SA6
a)。幅寄せモータ5の駆動方向とその時のクランプア
ームの位置、および搬送ローラの状態の関係を図8に示
す。幅寄せモータ5が矢印A方向に回転すると、上下の
クランプアーム11,12は、スライドブラケット1
4、ラック18と一体になったまま矢印a方向へ移動し
て、HPセンサ2aがOFFに切り替わる(SA7
a)。この状態から幅寄せモータ5を矢印A方向に規定
量回転させ続けて、上下のクランプアーム11,12を
規定量K1移動させた後停止させる(SA8a)。ここ
で、HPセンサ2aがOFFに切り替わった後、クラン
プアーム11,12を規定量K1移動させると、摩擦部
材17で媒体13を挟むことができるように、前記規定
量K1は決められている。
【0028】次に、制御部1はマグネット6を駆動し
て、搬送ローラ26の下側のローラを下降させて、媒体
13から離してクランプOFFの状態とし、媒体13を
自由状態にする(SA9a)。制御部1は、搬送ローラ
26によるクランプをOFFとすると、幅寄せモータ5
を矢印A方向に規定量回転させ、上下のクランプアーム
11,12を規定量K2移動させた後停止させる(SA
10a)。
【0029】このとき、媒体13はクランプアーム1
1,12に挟まれて、基準面24方向へ引き寄せられ、
該基準面24に突き当たる。この時点でスライドブラケ
ット14は動かなくなり、ラック18のみスプリング1
9の力に打ち勝って規定量まで移動する。次に、制御部
1はマグネット6を駆動して、搬送ローラ26の下側の
ローラを上昇させて、媒体13に接しさせてクランプO
Nの状態とする(SA11a)。
【0030】このとき、制御部1は幅寄せ検知センサ2
bがONしていた場合は、媒体13が基準面24に引き
寄せられたと判断し、幅寄せOKとする(SA12
a)。次に、制御部1は幅寄せモータ5を矢印B方向へ
回転させる(SA13a)。幅寄せモータ5が矢印B方
向に回転すると、上下のクランプアーム11,12は、
スライドブラケット14、ラック18に押されて矢印b
方向へ移動して、ラック18がHPセンサ2aの位置に
くることで、該HPセンサ2aがONに切り替わる(S
A14a)。この状態から幅寄せモータ5を矢印B方向
に規定量回転させ続けて、上下のクランプアーム11,
12を規定量K3移動させた後停止させる(SA15
a)。
【0031】このときの状態は、媒体13はクランプア
ーム11,12にはクランプされず、搬送ローラ26に
クランプされて基準面24に突き当てられた状態とな
り、幅寄せ動作は完了する。一方、前記SA7aの処理
でHPセンサ2aがONの場合はSA6aに戻り、幅寄
せモータ5を矢印A方向へ回転させ続ける。また、SA
12aにおいて幅寄せ検知センサ2bがOFFの場合に
は、幅寄せが不十分であるので、再度幅寄せ動作を行う
リトライ動作の要否判定を行い、N回の動作が実行され
るまでSA6a〜SA12aを繰り返す(SA16
a)。
【0032】なお、このリトライ動作はN回と表示して
いるが、通常は3回程度で終了し、検知センサによりそ
れでも幅寄せ不完全のときはエラーとなる。次に、一番
大きい分岐であるSA4の処理で種別検知センサ2dが
OFFしている場合のSA5b〜SA16bの処理につ
いて説明を行う。動作の流れは前記SA5a〜SA16
aと同様であるが、SA10における規定量が異なる。
【0033】すなわち、幅寄せモータ5の回転量をSA
10aとSA10bにおいて異ならせて、クランプアー
ムの移動量がK2,K4(<K2)と異ならせ、幅寄せ
量を変えるのである。その詳細を説明すると、SA4で
種別検知センサ2dがOFFのとき、制御部1は搬送モ
ータ4を駆動し媒体13を規定量J2移動後停止させる
(SA5b)。その後、制御部1は幅寄せモータ5を矢
印A方向に回転させる(SA6b)。HPセンサ2aが
OFFに切り替わると(SA7b)。制御部1はこの状
態から幅寄せモータ5を矢印A方向に規定量回転させ続
けて、上下のクランプアーム11,12を規定量K1移
動させた後停止させる(SA8b)。
【0034】次に、制御部1はマグネット6を駆動し
て、搬送ローラ26の下側のローラを下降させて、媒体
13から離してクランプOFFの状態とし、媒体13を
自由状態にする(SA9b)。制御部1は、搬送ローラ
26によるクランプをOFFとすると、幅寄せモータ5
を矢印A方向に規定量回転させ、上下のクランプアーム
11,12を規定量K4移動させた後停止させる(SA
10b)。
【0035】このとき、媒体13はクランプアーム1
1,12に挟まれて、基準面24方向へ引き寄せられ、
該基準面24に突き当たる。この時点でスライドブラケ
ット14は動かなくなり、ラック18のみスプリング1
9の力に打ち勝って規定量まで移動する。ここで、図8
(a)は種別検知センサ2dがONのときのクランプア
ームの移動量、図8(b)は該センサがOFFのときの
クランプアームの移動量を示しており、この図8に示す
ように、種別検知センサ2dがONのときのクランプア
ームの移動量K2を該センサがOFFのときのクランプ
アームの移動量K4より大きくしてある。これは、種別
検知センサ2dがONということは、媒体13の幅が広
いか、セットされた媒体13をSA3の処理で規定量J
1搬送する際に斜めに搬送された場合であり、この時
は、幅寄せ量を大きくすることで、確実に幅寄せを行う
ようにする。また、種別検知センサ2dがOFFという
ことは、媒体13の幅が狭い場合であり、この時は、幅
寄せ量を少なくすることで、幅寄せ過多を防ぐようにす
るのである。
【0036】次に、制御部1はマグネット6を駆動し
て、搬送ローラ26の下側のローラを上昇させて、媒体
13に接しさせてクランプONの状態とする(SA11
b)。このとき、制御部1は幅寄せ検知センサ2bがO
Nしていた場合は、媒体13が基準面24に引き寄せら
れたと判断し、幅寄せOKとする(SA12b)。次
に、制御部1は幅寄せモータ5を矢印B方向へ回転させ
る(SA13b)。HPセンサ2aがONに切り替わる
と(SA14b)、制御部1はこの状態から幅寄せモー
タ5を矢印B方向に規定量回転させ続けて、上下のクラ
ンプアーム11,12を規定量K3移動させた後停止さ
せる(SA15b)。
【0037】このときの状態は、媒体13はクランプア
ーム11,12にはクランプされず、搬送ローラ26に
クランプされて基準面24に突き当てられた状態とな
り、幅寄せ動作は完了する。一方、前記SA7bの処理
でHPセンサ2aがONの場合はSA6bに戻り、幅寄
せモータ5を矢印A方向へ回転させ続ける。また、SA
12bにおいて幅寄せ検知センサ2bがOFFの場合に
は、幅寄せが不十分であるので、再度幅寄せ動作を行う
リトライ動作の要否判定を行い、N回の動作が実行され
るまでSA6b〜SA12bを繰り返す(SA16
b)。
【0038】なお、このリトライ動作はN回と表示して
いるが、通常は3回程度で終了し、検知センサによりそ
れでも幅寄せ不完全のときはエラーとなる。以上説明し
たように、本発明の媒体幅寄せ制御の第1の実施の形態
では、幅寄せ動作を行う前に、例えば取り扱う媒体が通
帳か通帳外であるかの媒体種別の判断を媒体の幅に応じ
て行うことで、個々の媒体に適した幅寄せ量で幅寄せを
行うことができ、幅寄せの不十分、または、幅寄せの過
多による媒体の折れ、ジャム等を防ぐことが可能であ
る。
【0039】なお、上述した第1の実施の形態では、搬
送路35上に設けた種別検知センサ2dで媒体の幅を検
知して媒体種別の判断を行うようにしたが、挿入検知セ
ンサ2cがONとなった状態で、媒体13を規定量搬送
した後、該媒体13の後端が種別検知センサ2dを通過
したかどうかを検知できるような位置に該種別検知セン
サ2dを設けることで、媒体の長さを検知して媒体種別
の判断を行うことも可能である。
【0040】次に、図1で説明した制御部により実行さ
れる媒体幅寄せ制御の第2の実施の形態を説明する。図
9,図10は第2の実施の形態の幅寄せ制御の流れを示
すフローチャート、図11は幅寄せモータの回転量とク
ランプアームの移動量の関係を示す説明図である。
【0041】まず、媒体13が吸入排出口31にセット
される(SB1)。この際、制御部1は、挿入検知セン
サ2cがONしているかどうかで、媒体13の位置が適
当か検知を行う(SB2)。次に、制御部1は搬送モー
タ4を駆動し媒体13を規定量J3移動後停止させる
(SB3)。この規定量J3は、吸入排出口31にセッ
トされた媒体13が、図4,図5で説明した印字機構3
7のプラテン42上まで搬送される距離である。その箇
所でプラテン42を上下動させて、媒体13の紙厚検知
を行う(SB4)。すなわち、制御部1はギャップ出し
モータ7を矢印C方向に回転させて、プラテン42を上
昇させる。このとき、制御部1は媒体厚検知センサ2e
の出力からスリットディスク47のスリット数をカウン
トし、所定のホームポジションからプラテン42が媒体
13に接触してギャップ出しモータ7が回転出来なくな
るまでのカウント数から紙厚を判断する。
【0042】前記SB4で紙厚tがt≧a(ここで、a
は規定値)のとき、制御部1は搬送モータ4を駆動し媒
体13を規定量J4移動して媒体幅寄せ装置39の位置
まで戻した後停止させる(SB5a)。その後、制御部
1は幅寄せモータ5を矢印A方向に回転させる(SB6
a)。幅寄せモータ5の駆動方向とその時のクランプア
ームの位置、および搬送ローラの状態の関係を図11に
示す。幅寄せモータ5が矢印A方向に回転すると、上下
のクランプアーム11,12は、スライドブラケット1
4、ラック18と一体になったまま矢印a方向へ移動し
て、HPセンサ2aがOFFに切り替わる(SB7
a)。この状態から幅寄せモータ5を矢印A方向に規定
量回転させ続けて、上下のクランプアーム11,12を
規定量L1移動させた後停止させる(SB8a)。ここ
で、HPセンサ2aがOFFに切り替わった後、クラン
プアーム11,12を規定量L1移動させると、摩擦部
材17で媒体13を挟むことができるように、前記規定
量L1は決められている。
【0043】次に、制御部1はマグネット6を駆動し
て、搬送ローラ26の下側のローラを下降させて、媒体
13から離してクランプOFFの状態とし、媒体13を
自由状態にする(SB9a)。制御部1は、搬送ローラ
26によるクランプをOFFとすると、幅寄せモータ5
を矢印A方向に規定量回転させ、上下のクランプアーム
11,12を規定量L2移動させた後停止させる(SB
10a)。
【0044】このとき、媒体13はクランプアーム1
1,12に挟まれて、基準面24方向へ引き寄せられ、
該基準面24に突き当たる。この時点でスライドブラケ
ット14は動かなくなり、ラック18のみスプリング1
9の力に打ち勝って規定量まで移動する。次に、制御部
1はマグネット6を駆動して、搬送ローラ26の下側の
ローラを上昇させて、媒体13に接しさせてクランプO
Nの状態とする(SB11a)。
【0045】このとき、制御部1は幅寄せ検知センサ2
bがONしていた場合は、媒体13が基準面24に引き
寄せられたと判断し、幅寄せOKとする(SB12
a)。次に、制御部1は幅寄せモータ5を矢印B方向へ
回転させる(SB13a)。幅寄せモータ5が矢印B方
向に回転すると、上下のクランプアーム11,12は、
スライドブラケット14、ラック18に押されて矢印b
方向へ移動して、ラック18がHPセンサ2aの位置に
くることで、該HPセンサ2aがONに切り替わる(S
B14a)。この状態から幅寄せモータ5を矢印B方向
に規定量回転させ続けて、上下のクランプアーム11,
12を規定量L3移動させた後停止させる(SB15
a)。
【0046】このときの状態は、媒体13はクランプア
ーム11,12にはクランプされず、搬送ローラ26に
クランプされて基準面24に突き当てられた状態とな
り、幅寄せ動作は完了する。一方、前記SB7aの処理
でHPセンサ2aがONの場合はSB6aに戻り、幅寄
せモータ5を矢印A方向へ回転させ続ける。また、SB
12aにおいて幅寄せ検知センサ2bがOFFの場合に
は、幅寄せが不十分であるので、再度幅寄せ動作を行う
リトライ動作の要否判定を行い、N回の動作が実行され
るまでSB6a〜SB12aを繰り返す(SB16
a)。
【0047】なお、このリトライ動作はN回と表示して
いるが、通常は3回程度で終了し、幅寄せ検知センサに
よりそれでも幅寄せ不完全のときはエラーとなる。次
に、一番大きい分岐であるSB4の処理でt<aの場合
のSB5b〜SB16bの処理について説明を行う。動
作の流れは前記SB5a〜SB16aと同様であるが、
SB10における規定量が異なる。
【0048】すなわち、幅寄せモータ5の回転量をSB
10aとSB10bにおいて異ならせて、クランプアー
ムの移動量がL2,L4(<L2)と異ならせ、幅寄せ
量を変えるのである。その詳細を説明すると、SB4で
t<aのとき、制御部1は搬送モータ4を駆動し媒体1
3を規定量J4移動後停止させる(SB5b)。その
後、制御部1は幅寄せモータ5を矢印A方向に回転させ
る(SB6b)。HPセンサ2aがOFFに切り替わる
と(SB7b)。制御部1はこの状態から幅寄せモータ
5を矢印A方向に規定量回転させ続けて、上下のクラン
プアーム11,12を規定量L1移動させた後停止させ
る(SB8b)。
【0049】次に、制御部1はマグネット6を駆動し
て、搬送ローラ26の下側のローラを下降させて、媒体
13から離してクランプOFFの状態とし、媒体13を
自由状態にする(SB9b)。制御部1は、搬送ローラ
26によるクランプをOFFとすると、幅寄せモータ5
を矢印A方向に規定量回転させ、上下のクランプアーム
11,12を規定量L4移動させた後停止させる(SB
10b)。
【0050】このとき、媒体13はクランプアーム1
1,12に挟まれて、基準面24方向へ引き寄せられ、
該基準面24に突き当たる。この時点でスライドブラケ
ット14は動かなくなり、ラック18のみスプリング1
9の力に打ち勝って規定量まで移動する。ここで、図1
1(a)はt≧aのときのクランプアームの移動量、図
11(b)はt<aのときのクランプアームの移動量を
示しており、この図11に示すように、t≧aのときの
クランプアームの移動量L2をt<aのときのクランプ
アームの移動量L4より大きくしてある。これは、t≧
aということは、媒体13の紙厚が厚い場合であり、こ
の時は、幅寄せ量を大きくすることで、確実に幅寄せを
行うようにする。また、t<aということは、紙厚が薄
い場合であり、この時は、幅寄せ量を少なくすること
で、幅寄せ過多を防ぐようにするのである。
【0051】次に、制御部1はマグネット6を駆動し
て、搬送ローラ26の下側のローラを上昇させて、媒体
13に接しさせてクランプONの状態とする(SB11
b)。このとき、制御部1は幅寄せ検知センサ2bがO
Nしていた場合は、媒体13が基準面24に引き寄せら
れたと判断し、幅寄せOKとする(SB12b)。次
に、制御部1は幅寄せモータ5を矢印B方向へ回転させ
る(SB13b)。HPセンサ2aがONに切り替わる
と(SB14b)、制御部1はこの状態から幅寄せモー
タ5を矢印B方向に規定量回転させ続けて、上下のクラ
ンプアーム11,12を規定量L3移動させた後停止さ
せる(SB15b)。
【0052】このときの状態は、媒体13はクランプア
ーム11,12にはクランプされず、搬送ローラ26に
クランプされて基準面24に突き当てられた状態とな
り、幅寄せ動作は完了する。一方、前記SB7bの処理
でHPセンサ2aがONの場合はSB6bに戻り、幅寄
せモータ5を矢印A方向へ回転させ続ける。また、SB
12bにおいて幅寄せ検知センサ2bがOFFの場合に
は、幅寄せが不十分であるので、再度幅寄せ動作を行う
リトライ動作の要否判定を行い、N回の動作が実行され
るまでSB6b〜SB12bを繰り返す(SB16
b)。
【0053】なお、このリトライ動作はN回と表示して
いるが、通常は3回程度で終了し、検知センサによりそ
れでも幅寄せ不完全のときはエラーとなる。以上説明し
たように、本発明の媒体幅寄せ制御の第2の実施の形態
では、幅寄せを行う前に紙厚検知を行うことで、個々の
媒体の厚さに適した幅寄せ量による幅寄せ動作を行うこ
とができ、幅寄せの不十分または幅寄せの過多による媒
体の折れ、ジャム等を防ぐことが可能である。
【0054】なお、上述した第2の実施の形態では、2
段階の紙厚により幅寄せ量を2段階に可変させている
が、2段階以上の複数に分けてもよい。また、紙厚検知
の方法についても、他の方法でもよい。次に、図1で説
明した制御部により実行される媒体幅寄せ制御の第3の
実施の形態を説明する。
【0055】図12,図13は第3の実施の形態の幅寄
せ制御の流れを示すフローチャート、図14は幅寄せモ
ータの回転量とクランプアームの移動量の関係を示す説
明図、図15は幅寄せモータの回転速度とクランプアー
ムの移動時間の関係を示す説明図である。まず、媒体1
3が吸入排出口31にセットされる(SC1)。この
際、制御部1は、挿入検知センサ2cがONしているか
どうかで、媒体13の位置が適当か検知を行う(SC
2)。次に、制御部1は搬送モータ4を駆動し媒体13
を規定量J5移動後停止させる(SC3)。この規定量
J5は、吸入排出口31にセットされた媒体13が、図
4,図5で説明した印字機構37のプラテン42上まで
搬送される距離である。その箇所でプラテン42を上下
動させて、媒体13の紙厚検知を行う(SC4)。
【0056】前記SC4で紙厚tがt≧a(ここで、a
は規定値)のとき、制御部1は搬送モータ4を駆動し媒
体13を規定量J6移動して媒体幅寄せ装置39の位置
まで戻した後停止させる(SC5a)。その後、制御部
1は幅寄せモータ5を矢印A方向に回転させる(SC6
a)。幅寄せモータ5の駆動方向とその時のクランプア
ームの位置、および搬送ローラの状態の関係を図14に
示す。幅寄せモータ5が矢印A方向に回転すると、上下
のクランプアーム11,12は、スライドブラケット1
4、ラック18と一体になったまま矢印a方向へ移動し
て、HPセンサ2aがOFFに切り替わる(SC7
a)。この状態から幅寄せモータ5を矢印A方向に規定
量回転させ続けて、上下のクランプアーム11,12を
規定量M1移動させた後停止させる(SC8a)。ここ
で、HPセンサ2aがOFFに切り替わった後、クラン
プアーム11,12を規定量M1移動させると、摩擦部
材17で媒体13を挟むことができるように、前記規定
量M1は決められている。
【0057】次に、制御部1はマグネット6を駆動し
て、搬送ローラ26の下側のローラを下降させて、媒体
13から離してクランプOFFの状態とし、媒体13を
自由状態にする(SC9a)。制御部1は、搬送ローラ
26によるクランプをOFFとすると、幅寄せモータ5
を速度Pで矢印A方向に規定量回転させ、上下のクラン
プアーム11,12を規定量M2移動させた後停止させ
る(SC10a)。
【0058】このとき、媒体13はクランプアーム1
1,12に挟まれて、基準面24方向へ引き寄せられ、
該基準面24に突き当たる。この時点でスライドブラケ
ット14は動かなくなり、ラック18のみスプリング1
9の力に打ち勝って規定量まで移動する。次に、制御部
1はマグネット6を駆動して、搬送ローラ26の下側の
ローラを上昇させて、媒体13に接しさせてクランプO
Nの状態とする(SC11a)。
【0059】このとき、制御部1は幅寄せ検知センサ2
bがONしていた場合は、媒体13が基準面24に引き
寄せられたと判断し、幅寄せOKとする(SC12
a)。次に、制御部1は幅寄せモータ5を矢印B方向へ
回転させる(SC13a)。幅寄せモータ5が矢印B方
向に回転すると、上下のクランプアーム11,12は、
スライドブラケット14、ラック18に押されて矢印b
方向へ移動して、ラック18がHPセンサ2aの位置に
くることで、該HPセンサ2aがONに切り替わる(S
C14a)。この状態から幅寄せモータ5を矢印B方向
に規定量回転させ続けて、上下のクランプアーム11,
12を規定量M3移動させた後停止させる(SC15
a)。
【0060】このときの状態は、媒体13はクランプア
ーム11,12にはクランプされず、搬送ローラ26に
クランプされて基準面24に突き当てられた状態とな
り、幅寄せ動作は完了する。一方、前記SC7aの処理
でHPセンサ2aがONの場合はSC6aに戻り、幅寄
せモータ5を矢印A方向へ回転させ続ける。また、SC
12aにおいて幅寄せ検知センサ2bがOFFの場合に
は、幅寄せが不十分であるので、再度幅寄せ動作を行う
リトライ動作の要否判定を行い、N回の動作が実行され
るまでSC6a〜SC12aを繰り返す(SC16
a)。
【0061】なお、このリトライ動作はN回と表示して
いるが、通常は3回程度で終了し、幅寄せ検知センサに
よりそれでも幅寄せ不完全のときはエラーとなる。次
に、一番大きい分岐であるSC4の処理でt<aの場合
のSC5b〜SC16bの処理について説明を行う。動
作の流れは前記SC5a〜SC16aと同様であるが、
SC10におけるクランプアームの移動速度が異なる。
【0062】すなわち、幅寄せモータ5の回転速度をS
B10aとSB10bにおいて異ならせて、クランプア
ームの移動速度をP,Q(<P)と異ならせ、幅寄せ時
の媒体13の移動速度を変えるのである。その詳細を説
明すると、SC4でt<aのとき、制御部1は搬送モー
タ4を駆動し媒体13を規定量J6移動後停止させる
(SC5b)。その後、制御部1は幅寄せモータ5を矢
印A方向に回転させる(SC6b)。HPセンサ2aが
OFFに切り替わると(SC7b)。制御部1はこの状
態から幅寄せモータ5を矢印A方向に規定量回転させ続
けて、上下のクランプアーム11,12を規定量M1移
動させた後停止させる(SC8b)。
【0063】次に、制御部1はマグネット6を駆動し
て、搬送ローラ26の下側のローラを下降させて、媒体
13から離してクランプOFFの状態とし、媒体13を
自由状態にする(SC9b)。制御部1は、搬送ローラ
26によるクランプをOFFとすると、幅寄せモータ5
を速度Qで矢印A方向に規定量回転させ、上下のクラン
プアーム11,12を規定量M2移動させた後停止させ
る(SC10b)。
【0064】このとき、媒体13はクランプアーム1
1,12に挟まれて、基準面24方向へ引き寄せられ、
該基準面24に突き当たる。この時点でスライドブラケ
ット14は動かなくなり、ラック18のみスプリング1
9の力に打ち勝って規定量まで移動する。ここで、図1
5において、時間T1はクランプアーム11,12が速
度Pで移動したときに規定量M2まで移動するのにかか
る時間、時間T2はクランプアーム11,12が速度Q
で移動したときに規定量M2まで移動するのにかかる時
間であり、t≧aのときのクランプアームの移動速度P
をt<aのときのクランプアームの移動速度Qより大き
くしてある。これは、t≧aということは、媒体13の
紙厚が厚い場合であり、この時は、媒体13が高速で基
準面24に突き当たっても折れ等が発生しないので、移
動速度を早くすることで、幅寄せ動作を短時間でかつ確
実に幅寄せを行うようにする。また、t<aということ
は、紙厚が薄い場合であり、この時は、媒体13を低速
で基準面24に突き当てて、媒体の折れ等を防止するの
である。
【0065】次に、制御部1はマグネット6を駆動し
て、搬送ローラ26の下側のローラを上昇させて、媒体
13に接しさせてクランプONの状態とする(SC11
b)。このとき、制御部1は幅寄せ検知センサ2bがO
Nしていた場合は、媒体13が基準面24に引き寄せら
れたと判断し、幅寄せOKとする(SC12b)。次
に、制御部1は幅寄せモータ5を矢印B方向へ回転させ
る(SC13b)。HPセンサ2aがONに切り替わる
と(SC14b)、制御部1はこの状態から幅寄せモー
タ5を矢印B方向に規定量回転させ続けて、上下のクラ
ンプアーム11,12を規定量M3移動させた後停止さ
せる(SC15b)。
【0066】このときの状態は、媒体13はクランプア
ーム11,12にはクランプされず、搬送ローラ26に
クランプされて基準面24に突き当てられた状態とな
り、幅寄せ動作は完了する。一方、前記SC7bの処理
でHPセンサ2aがONの場合はSC6bに戻り、幅寄
せモータ5を矢印A方向へ回転させ続ける。また、SC
12bにおいて幅寄せ検知センサ2bがOFFの場合に
は、幅寄せが不十分であるので、再度幅寄せ動作を行う
リトライ動作の要否判定を行い、N回の動作が実行され
るまでSC6b〜SC12bを繰り返す(SC16
b)。
【0067】なお、このリトライ動作はN回と表示して
いるが、通常は3回程度で終了し、検知センサによりそ
れでも幅寄せ不完全のときはエラーとなる。以上説明し
たように、本発明の媒体幅寄せ制御の第3の実施の形態
では、幅寄せを行う前に紙厚検知を行うことで、個々の
媒体の厚さに適した幅寄せ速度による幅寄せ動作を行う
ことができ、幅寄せの不十分または媒体が基準面に突き
当たる際の速度が高すぎることによる媒体の折れ、ジャ
ム等を防ぐことが可能である。
【0068】なお、上述した第3の実施の形態では、2
段階の紙厚により幅寄せ量を2段階に可変させている
が、2段階以上の複数に分けてもよい。また、紙厚検知
の方法についても、他の方法でもよい。また、上述した
第1〜第3の実施の形態では、一般のシリアルプリンタ
に適用した例を説明したが、机組み込み型の通帳伝票プ
リンタや通帳伝票プリンタ以外のプリンタにも提供可能
であり、また、プリンタ以外でも媒体を搬送する機構を
備えた装置に適用可能である。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、媒体の
大きさの違いや厚みの違いを検知することで媒体の種別
を判断し、媒体の種別により幅寄せ量や幅寄せ速度を変
化させることにしたので、幅寄せの不十分や幅寄せの過
多による媒体の折れやジャム等を防ぐことができ、取り
扱う媒体の種類が複数あっても、それぞれの媒体の位置
を確実に整えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の媒体幅寄せ制御システムの実施の形態
の一例を示すブロック図
【図2】媒体幅寄せ装置の構成の一例を示す機構図
【図3】シリアルプリンタの一例を示す機構図
【図4】搬送路の概略構成を示す機構図
【図5】印字機構の構成の一例を示す機構図
【図6】第1の実施の形態の幅寄せ制御の流れを示すフ
ローチャート
【図7】第1の実施の形態の幅寄せ制御の流れを示すフ
ローチャート
【図8】幅寄せモータの回転量とクランプアームの移動
量の関係を示す説明図
【図9】第2の実施の形態の幅寄せ制御の流れを示すフ
ローチャート
【図10】第2の実施の形態の幅寄せ制御の流れを示す
フローチャート
【図11】幅寄せモータの回転量とクランプアームの移
動量の関係を示す説明図
【図12】第3の実施の形態の幅寄せ制御の流れを示す
フローチャート
【図13】第3の実施の形態の幅寄せ制御の流れを示す
フローチャート
【図14】幅寄せモータの回転量とクランプアームの移
動量の関係を示す説明図
【図15】幅寄せモータの回転速度とクランプアームの
移動時間の関係を示す説明図
【符号の説明】
1 制御部 2 センサ群 4 搬送モータ 5 幅寄せモータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 媒体搬送方向に対してその側方に媒体を
    突き当てる基準面を設け、搬送方向と交わる方向に媒体
    を移動させてこの基準面に媒体を突き当てることで媒体
    の位置を整える機構を備えた媒体幅寄せ装置における媒
    体幅寄せ制御システムにおいて、 幅寄せを行おうとする媒体の種別を判断する判断手段
    と、 前記判断手段で判断した媒体の種別に応じて、媒体幅寄
    せ量を変化させる制御手段を備えたことを特徴とする媒
    体幅寄せ制御システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の媒体幅寄せ制御システム
    において、 前記判断手段は、媒体の大きさを検知することで媒体の
    種別を判断し、 前記制御手段は、媒体の大きさが大きい場合は幅寄せ量
    を大きく、媒体の大きさが小さい場合は幅寄せ量を小さ
    くすることを特徴とする媒体幅寄せ制御システム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の媒体幅寄せ制御システム
    において、 前記判断手段は、媒体の厚みを検知することで媒体の種
    別を判断し、 前記制御手段は、媒体の厚みが厚い場合は幅寄せ量を大
    きく、媒体の厚みが薄い場合は幅寄せ量を小さくするこ
    とを特徴とする媒体幅寄せ制御システム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の媒体幅寄せ制御システム
    において、 前記判断手段は、媒体の厚みを検知することで媒体の種
    別を判断し、 前記制御手段は、媒体の厚みが厚い場合は幅寄せ速度を
    大きく、媒体の厚みが薄い場合は幅寄せ速度を小さくす
    ることを特徴とする媒体幅寄せ制御システム。
JP18061096A 1996-07-10 1996-07-10 媒体幅寄せ制御システム Pending JPH1025040A (ja)

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JP18061096A JPH1025040A (ja) 1996-07-10 1996-07-10 媒体幅寄せ制御システム

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100451835B1 (ko) * 2002-08-17 2004-10-08 주식회사 웰텍시스템 프린터 후처리장치의 급지 감지장치 및 급지 자세 판단제어방법
JP2010076917A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Oki Electric Ind Co Ltd 媒体幅寄せ機構
JP2014001035A (ja) * 2012-06-18 2014-01-09 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 媒体幅寄せユニット、および媒体搬送装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010076917A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Oki Electric Ind Co Ltd 媒体幅寄せ機構
JP2014001035A (ja) * 2012-06-18 2014-01-09 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 媒体幅寄せユニット、および媒体搬送装置

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