JPH10250025A - 内装用調湿化粧シート及びその製造方法 - Google Patents

内装用調湿化粧シート及びその製造方法

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JPH10250025A
JPH10250025A JP9079200A JP7920097A JPH10250025A JP H10250025 A JPH10250025 A JP H10250025A JP 9079200 A JP9079200 A JP 9079200A JP 7920097 A JP7920097 A JP 7920097A JP H10250025 A JPH10250025 A JP H10250025A
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JP
Japan
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humidity control
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humidity
sheet
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JP9079200A
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Yoshiko Fujita
淑子 藤田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室内の湿度を快適に保つために、結露する水
分を可逆的に吸脱湿し、相対湿度を40〜70%に保つ
ように調整する内装用調湿化粧シートの提供を課題とす
る。 【解決手段】基材シート1の表面に発泡樹脂層4と、該
発泡樹脂層の発泡に追随できる多孔質セラミックスより
なる調湿剤を含む調湿コート層5とを積層した内装用調
湿化粧シート10を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の壁面及び
天井の仕上げに用いる発泡化粧シートに係わり、室内の
湿度を調整して結露を防止し、可逆的に吸脱湿の繰り返
し機能をもつ内装用化粧シートに属する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の壁面仕上げに用いる壁紙
などの室内用化粧材において、基材シートの表面に設け
る発泡樹脂中に吸水性高分子を含ませて、化粧材に吸湿
(水)性をもたせ、空気中の水分を吸水し、壁面の結露
を防いだり、室内の湿度が上昇することを防いだりして
いた。
【0003】しかしながら、従来の化粧材に含まれる吸
水性高分子は、空気中の水分を吸収・放出するとその体
積が膨張・収縮することになり、それに伴い発泡樹脂層
も、膨張・収縮することになり脆く弾性に劣る発泡樹脂
層が劣化・脱落するという問題があった。また、吸収し
た水分の放出は、湿度ばかりでなく、温度にも依存し、
一度吸湿した水分の乾燥は、常温では進行し難く長時間
を要するという問題があった。また、快適な湿度である
相対湿度を40〜70%の範囲に保つことが困難である
という問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】室内の湿度を調整する
吸脱湿を可逆的な速やかに行い、そして、快適な相対湿
度を40〜70%に保つようにするとともに、発泡層が
吸脱湿により劣化をすることがない内装用調湿性化粧シ
ートの提供を課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明は、基材シート表面に、発泡樹脂層と、該発
泡樹脂層に追随した多孔質セラミックスよりなる調湿剤
を含む調湿コート層とを積層した内装用調湿化粧シート
である。また、多孔質セラミックスよりなる調湿剤を含
む調湿性基材シートの面に発泡樹脂層と、該発泡樹脂層
に追随した多孔質セラミックスよりなる調湿剤を含む調
湿コート層とを積層した内装用調湿化粧シートである。
そして、前記多孔質セラミックスよりなる調湿剤が、微
細孔のハニカム構造をもつ物で構成されている内装用調
湿化粧シートである。そして、前記の基材シート又は調
湿性基材シートの面に設けた未発泡樹脂層に、更に、調
湿コート層を設け、次いで未発泡樹脂層を発泡させる内
装用調湿化粧シートの製造方法である。
【0006】
【発明の実施形態】上記の課題を解決するために本発明
は、図1(A)に示すように、基材シート1の表面に、
未発泡樹脂層2に塗工し、そして、図1(B)に示すよ
うに未発泡樹脂層2が、発泡樹脂層4を形成するとき、
その表面変化に追随できる多孔質セラミックスよりなる
調湿剤を含む調湿コート層5を積層した内装用調湿化粧
シート10である。また、図2(A)に示すように多孔
質セラミックスよりなる調湿剤を含む調湿性基材シート
3の面に塗工して設けた未発泡樹脂層2が、図2(B)
に示すように該未発泡樹脂層2が発泡樹脂層4を形成す
るとき、その表面変化に追随できる多孔質セラミックス
よりなる調湿剤を含む調湿コート層5を積層した内装用
調湿化粧シート10である。そして、前記多孔質セラミ
ックスよりなる調湿剤が、微細孔のハニカム構造で構成
されている物である内装用調湿化粧シートである。そし
て、請求項4の発明は、図1及び図2に示すように、基
材シート1又は調湿性基材シート3の面に設けた未発泡
樹脂層2に更に、調湿コート層5を設け、次いで未発泡
樹脂層2を発泡させて発泡樹脂層4を形成し、その表面
積が増大した該発泡樹脂層の上に調湿性コート層5を追
随して構成した内装用調湿化粧シート10の製造方法で
ある。
【0007】本発明に用いる内装用化粧シートの基材シ
ートは、セルロースを主原料とし、必要に応じて難燃加
工を施した50〜150g/m2 の紙、綿布、あるい
は、ガラス、ポリエステル、ポリエステル、ビニロン、
アクリルなどの繊維の1種又は2種以上から構成された
織布や、不織布である。特に難燃又は不燃性を必要とす
るものには、水酸化アルミニウム紙あるいは石綿、がら
す繊維、シリカ繊維、チタン酸カリウム繊維などの無機
質繊維からなる不織布、織布から選択することができ
る。
【0008】本発明に用いる調湿剤は、水分を凝集しや
すい多孔質のセラミックスを、相対湿度が40〜70%
で水分を吸脱湿しやすいように、表面積が大きいハニカ
ム構造とし、そして、セラミックスの孔径が2〜6nm
設定したものである。また、セラミックスの粒径は、発
泡樹脂組成物に混合・攪拌できる微粒子の2〜15μm
のものである。(以下、本明細書においては、上記の条
件をもつ微粒子を、単に調湿剤と記載する。)
【0009】上記の調湿剤を基材シートに用いるとき
は、アクリル樹脂、ポリエステル、ポリ塩化ビニルなど
のホモポリマー又は共重合体のディスパージョンをバイ
ンダーとして分散して、基材シートに抄き込んだり、塗
工したり、含浸したりして調湿性基材シートを構成する
ことができる。ディスパージョンに分散されたポリマー
の粒径は調湿剤の微孔に侵入しない10nm以上2〜1
5μm程度の大きさが好ましい。また、単に調湿剤を抄
紙のときに分散した抄き込み紙を作製することもでき
る。また、基材シートに用いる調湿剤のバインダーは発
泡剤を作用させて、調湿性基材シートのバインダー層に
通気(湿)をもたせることが好ましい。基材シートのみ
に添加する調湿剤の量は、基材シート100重量部に対
して、5〜100重量部の範囲で選択できる。5重量部
未満では吸湿性が不足し、100重量部以上では基材シ
ートの強度を劣化させることとなる。
【0010】発泡樹脂層は、通常の発泡樹脂組成物のプ
ラスチゾル、又はオルガノゾルなどからなる発泡樹脂組
成物を使用できる。発泡体には、上記のゾルを強力に攪
拌して気泡を混入させる所謂気泡発泡方式と、熱分解型
発泡剤を添加した加熱発泡方式とがある。また、発泡樹
脂層は、可塑剤を含まないポリエステル、ポリウレタ
ン、塩化ビニル・酢酸ビニル系共重合体の1〜30μm
の粒径をもつディスパージョンを上記の気泡発泡方式又
は加熱(化学)発泡方式により発泡樹脂層を形成するこ
とが必要である。
【0011】本発明に使用できる加熱により発泡樹脂層
を構成する他の樹脂としては、塩化ビニル・酢酸ビニル
系共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ(メタ)アクリル
酸メチル(本明細書においては、ポリアクリ酸・・・及
び、ポリメタアクリ酸・・・をポリ(メタ)アクリ酸・
・・と記載する。)、ポリ(メタ)アクリル酸エチル、
ポリ(メタ)アクリル酸ブチル、ポリ(メタ)アクリル
酸エチルヘキシルなどのアクリル樹脂の1種又はこれら
の混合物である。
【0012】そして、可塑剤を必要とするときは、ジオ
クチルフタレート、ジブチルフタレート、ブチルベンジ
ルフタレート、トリクレジルホスフェート、アルキルジ
フェニルホスフェート、塩素化パラフィン、ポリエステ
ル、エポキシ化合物などから樹脂や目的によって選定す
る。
【0013】発泡樹脂層の安定剤は、通常のものから選
択できる。例えば、エポキシ化油脂、バリウム、マグネ
シウム、カルシウムなどのキレートからなる各種安定剤
がある。発泡促進剤に、アゾジカルボンアミドなどのア
ゾ系化合物用いた場合は、亜鉛、鉛、カルシウム化合
物、例えば、硫酸鉛、マレイン酸鉛、フタル酸鉛、ステ
アリン酸鉛、亜鉛華などの1種又は2種以上の混合物を
用いることができる。
【0014】発泡剤には、重炭酸ナトリウム、炭酸アン
モニウム、酸性ほう酸ナトリウムなどの無機発泡剤があ
る。また、有機化合物としての発泡剤には、アゾジカル
ボンアミド、アゾビスイソブチルニトリル、ジアゾベン
ゼン、パラトルエンスルホニルヒドラジド、ジニトロソ
ペンタメチレンテトラミン、N,N−ジメチル−N,N
−ジニトロソテレフタルアミドなどがある。また、気体
や低沸点の有機溶剤を内包したマイクロバルーン(又は
マイクロスフェア)などのなかから適宜に選択すること
ができる。
【0015】第1の発明の発泡樹脂層は、必ずしも連続
発泡層である必要はなく非連続発泡層であってもかまわ
ない。これに対して第2の発明は、通気性をもつ細胞状
の空気(湿度)を透過できる構造、組成物を使用するこ
とによって、調湿性基材シートとの相乗作用により、相
乗的に調湿効果を奏することができる。特に望ましいも
のは、連続通気泡、すなわち、細胞状発泡樹脂層の片方
の表面の開孔部から他方の表面の開孔部へ連続した経路
をもつものである。化学発泡で連続通気泡を形成するた
めには、アゾジカルボンアミドなどの熱分解型発泡剤
に、ポリエチレン、ワックス、ワセリンなどを添加した
ものを発泡剤として用いたり、発泡剤の量を独立起泡を
形成するときよりも多量に用いたりする。例えばアゾジ
カルボンアミドを使用するときは、樹脂100重量部に
対して通常より多い15部以上用いて発泡させることも
ある。
【0016】機械発泡で行う場合は、起泡剤を熱可塑性
樹脂のプラスチゾルの樹脂組成物に添加してプラネタリ
ーミキサーなどの攪拌機で発泡させて、隣接する気泡間
の壁面に両気泡を連結する開孔をもつ細胞状発泡体が得
られる。
【0017】本発明の調湿コート層は、調湿剤とバイン
ダーとからなる塗工液を未発泡の発泡層の面にに塗工し
て設けるものである。そして、調湿コート層は、発泡工
程でその表面の形状変化に追随できる可撓性をもつもの
又は、発泡工程の温度で熱可塑性を呈する材料をバイン
ダーとすることが好ましい。また、調湿コート層と発泡
層との間の接着が得られないときには、未発泡の発泡層
にプライマー層を設けて更に調湿コート層を設けること
ができる。プライマー層は、後述の「調湿剤/バインダ
ー比」が高い比率の調湿コート層と発泡樹脂層との接着
を単に強固にするばかりでなく、発泡のときに延伸され
る調湿コート層の脱落を防止する効果を奏するものであ
る。
【0018】調湿コート層のバインダーは、エチルセル
ロース、ニトロセルロース、エチルヒドロキシエチルセ
ルロース、アセチルプロピルセルロースなどのセルロー
ス誘導体、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メ
タ)アクリル酸エチル、ポリメタアクリル酸ブチルなど
のアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニル・酢
酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラールなどのビニル
系樹脂、線状ポリエステル、ウレタン樹脂などから選択
したものがある。これらと可塑剤、滑剤、静電気防止剤
などを加えて有機溶剤に溶解したものをベヒクルとした
ものの他に、ポリスチレン、スチレン・ブタジエン共重
合体、スチレン・アクリル共重合体などの水を媒体とす
るディスパージョンを使用することもできる。
【0019】本発明に使用する調湿剤は、直径2〜15
μm微孔径が2〜6nmの多孔質セラミックスを、有機
溶媒をベヒクルとする場合は、ベヒクル中のバインダー
成分(不揮発性成分)の低分子物が、調湿剤の微細孔に
侵入して、形成した発泡層の調湿剤に残存・封入され
て、吸湿作用を阻害することを防ぐ配慮をする必要があ
る。調湿剤を、水中に分散したのち、加圧濾過などで脱
水後、40℃、相対湿度90%の雰囲気下で乾燥して、
微細孔に水分を飽和した粉末を作製する前処理を施す。
上記前処理を施した調湿剤をベヒクルに分散して本発明
の調湿コート層用塗工液を構成する。
【0020】本発明の塗工層は、バインダーで調湿剤が
完全にカバーされては、調湿機能を発揮することができ
ない。したがって、調湿剤が塗工層の最外面に突出して
外気と接触するように「調湿剤/バインダー比」を調整
する。調湿剤/バインダー比(重量比)は、バインダー
の密度にもよるが、10/1〜1.5/1に設定するこ
とが好ましい。10/1より調湿剤が多くなると、バイ
ンダーで調湿剤を固着することができず、粉末として脱
落することがある。また、1.5/1より少なくなる
と、調湿剤がバインダーでカバーされて調湿機能を奏す
ることができなくなる。
【0021】調湿コート層は、塗工液の粘度や、塗工量
(本明細書における塗工量は、g/m2 で記載する。)
によって決められるものではあるが、塗工液に応じた通
常の塗工方式、例えば、リバースロールコート、リバー
スグラビアコート、バーコート、エアナイフコート、カ
ーテンフローコートなどから適宜選択して塗工して形成
できる。また、上記の調湿コート層用塗工液は、発泡剤
を加えて調湿性基材シートを作製する塗工液としても使
用できる。
【0022】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を更に詳細に
説明する。 (実施例 1)発泡樹脂層用塗工液として、下記のもの
を調合する。 (発泡樹脂層用塗工液) ポリ塩化ビニル 131A (日本ゼオン(株)製) 70重量部 粗粒レジン ZXA (日本ゼオン(株)製) 30重量部 充填剤 ホワイトンXH(白石工業(株)製) 10重量部 可塑剤 DOP 70重量部 熱安定剤 MARKX666(アデカ・アーガス) 2重量部 起泡剤 SH1250 (東レシリコーン(株)) 4重量部 上記組成物をなどを均一になるまで混合攪拌後、起泡器
で15分間攪拌して起泡して、発泡樹脂層用組成物を作
製する。次いで、図1に示すように基材シート1とし
て、壁紙の裏打ち処理を施した壁紙用裏打紙(WK−7
0NRD 坪量70g/m2 興人(株) 製)を用い
て、その表面に上記発泡樹脂組成物を、ナイフコーター
で800μmの厚みで塗工した。更に、下記組成の調湿
コート層用塗工液をリバースロールコートにより15g
/m2 塗工して、本発明の調湿コート層5を形成した。 (調湿コート層用塗工液) ・ポリエステル バイロン#200 20重量部 (東洋紡(株)製 商品名) ・調湿剤* 80重量部 ・脂肪酸アミド(滑剤) 1重量部 ・メチルエチルケトン/トルエン=1/1 100重量部 上記前処理を施した調湿剤をベヒクルに分散して本発明
の調湿コート層用塗工液を構成する。 * 但し、調湿剤は、水中に24時間浸漬後、濾過し、
プレス後、40℃、相対湿度90%の雰囲気下で乾燥し
て、微細孔に水分を飽和した粉末を作製する前処理を施
したもの。調湿コート層を塗工後、180℃で2分間熱
処理してポリ塩化ビニルをゲル化して、発泡樹脂層4を
形成した図2に示す実施例1の内装用化粧シート10を
作製した。
【0023】(実施例 2)図2に示すように、壁紙の
裏打ち処理を施した壁紙用裏打紙(WK−70NRD坪
量70g/m2 興人(株)製)に、実施例1で作製した
調湿コート層用塗工液を、リバースロールコートで、2
0g/m2 含浸・塗工し、図2に示す調湿性基材シート
3を作製した。次いで、実施例1と同様に未発泡樹脂層
2及び調湿コート層5を塗工して積層し、更に、発泡工
程(180℃2分間の熱処理)を施して実施例2(請求
項2)の内装用化粧シート10を作製した。
【0024】(比較例 1)実施例1で使用した基材シ
ート1に実施例2で調製した発泡樹脂組成物を塗工後実
施例1と同様に180℃で2分熱処理して、調湿剤を含
まない従来構成の比較例1の内装用化粧シート(壁紙)
を作製した。
【0025】(比較例 2)実施例1で使用した基材シ
ート1に実施例2で調製した発泡樹脂組成物に吸水剤と
して高吸水性ポリマービーズを20重量部追加した以外
は、実施例2と同様にして塗工後、熱処理をして、吸水
性をもつ比較例2の内装用化粧シートを作製した。
【0026】実施例1〜2及び比較例1〜2の各試料を
4×2.5cm2 に断裁したものを、50cm3 の密封
箱に入れ(4m×5m×2.5m高さの部屋の1壁面に
相当する部分を内装用化粧シートで施工したと想定す
る。)30℃相対湿度90%の雰囲気に開放して1分間
入れ、密封して取り出して、密封箱内の吸湿に伴う湿度
変化を測定し、更に30℃相対湿度30%の雰囲気に開
放して1分間入れ、密封して取り出して、15分毎の脱
湿に伴う湿度変化を測定した。この試験を3回繰返した
結果を表1に示す。 (以下余白)
【0027】
【表1】 *比較例2のものでは、発泡層の剥離がみられた。
【0028】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明は、無機質
の多孔質セラミックスよりなる調湿剤を含む内装用化粧
シートは、該多孔質セラミックスの作用によって、湿度
が40〜70%の範囲からはずれたときに吸脱湿して、
湿度を40〜90%に維持する。したがって、本発明の
内装用化粧シートを用いた室内においては、多湿下では
調湿剤が水分を吸湿し、乾燥時には水分を放出し、室内
の相対湿度を40〜70%に保つ効果を奏する。また、
無機質の多孔質セラミックスによる調湿剤は、吸湿によ
る体積変化がないために、吸脱湿に伴う樹脂層の体積変
化がなく、それを含む内装用化粧シートの発泡層は剥離
などの変質がなく、美観を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内装用化粧シートの断面概略図であ
る。
【図2】基材シートに調湿層を設けた内装用化粧シート
の断面概略図である。
【符号の説明】
1 基材シート 2 未発泡樹脂層 3 調湿性基材シート 4 発泡樹脂層 5 調湿コート層 10 内装用化粧シート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シート表面に発泡樹脂層と、該発泡
    樹脂層に追随した多孔質セラミックスよりなる調湿剤を
    含む調湿コート層とを積層したことを特徴とする内装用
    調湿化粧シート。
  2. 【請求項2】 多孔質セラミックスよりなる調湿剤を含
    む調湿性基材シートの面に発泡樹脂層と、該発泡樹脂層
    に追随した多孔質セラミックスよりなる調湿剤を含む調
    湿コート層とを積層したことを特徴とする内装用調湿化
    粧シート。
  3. 【請求項3】 前記多孔質セラミックスよりなる調湿剤
    が、微細孔のハニカム構造をもつ物であることを特徴と
    する請求項1乃至2記載の内装用調湿化粧シート。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の基材シート又は
    調湿性基材シートの面に設けた未発泡樹脂層に、更に調
    湿コート層を設け、次いで未発泡樹脂層を発泡させるこ
    とを特徴とする内装用調湿化粧シートの製造方法。
JP9079200A 1997-03-14 1997-03-14 内装用調湿化粧シート及びその製造方法 Withdrawn JPH10250025A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003073998A (ja) * 2001-08-31 2003-03-12 Nakamura Seishishiyo:Kk 剥離可能な裏打紙

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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