JPH10249664A - フローティングホルダ - Google Patents

フローティングホルダ

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Publication number
JPH10249664A
JPH10249664A JP6560897A JP6560897A JPH10249664A JP H10249664 A JPH10249664 A JP H10249664A JP 6560897 A JP6560897 A JP 6560897A JP 6560897 A JP6560897 A JP 6560897A JP H10249664 A JPH10249664 A JP H10249664A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floating
tool unit
holding
sliding shaft
holding block
Prior art date
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Pending
Application number
JP6560897A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiro Takayama
史郎 高山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Koki KK filed Critical Toyoda Koki KK
Priority to JP6560897A priority Critical patent/JPH10249664A/ja
Publication of JPH10249664A publication Critical patent/JPH10249664A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】1つのフローティングホルダによって工具ユニ
ットを直動と傾斜角度の両フローティング機能を持たせ
た。 【解決手段】支持ベース2の円周上複数箇所に、軸線方
向に進退可能に保持され、かつスプリング10により前
進方向に押圧された摺動軸4を備えた保持ブロック3を
揺動可能に配設し、前記保持ブロック3の揺動に対し復
元力を付与する板ばね11を設け、工具ユニット8を保
持するフローティングプレート5を前記摺動軸4の先端
に揺動可能に取り付けて、1つのフローティングホルダ
1により工具ユニット8を直動と傾斜角度の両フローテ
ィングを可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直動と傾斜角度の
両フローティング機能を持った工具ユニットのフローテ
ィングホルダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋳物のバリ除去のためにロボットハンド
にグラインダ等のバリ取り工具ユニットを取り付けて行
っている。この場合、バリの寸法バラツキやバリの形状
のバラツキが大きいため、バリ取り工具ユニットにフロ
ーティングホルダを取り付けて前記バラツキを吸収して
いる。
【0003】従来のフローティングホルダは機能的に2
種類に分類されている。すなわち、ワークに対しエアシ
リンダでバリ取り工具ユニットを直動して押し付けるエ
アシリンダ方式のフローティングホルダと、ワークに対
し工具ユニットを直角に当ててスプリングの撓みを利用
して角度を持たせるスプリング方式のフローティングホ
ルダである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】鋳物のバリ除去には、
ワークの形状やワークのセッティングによってワークに
対し直動させる場合と傾斜角度を持たせる場合とが必要
である。しかしながら、上記従来では、直動のエアシリ
ンダ方式のフローティングホルダと角度を持たせるスプ
リング方式のフローティングホルダとの2種類のフロー
ティングホルダを必要とし、そのためロボットにはダブ
ルハンドが必要となる問題があった。
【0005】また、エアシリンダ方式のフローティング
ホルダではエア供給のためのエアホースやエアを制御す
る回路,ソレノイドバルブが必要であり、加工中にホー
スを引っ掛けるトラブルが発生しないようにエアホース
を取り回しすることによりロボットは動作制限を受ける
問題があった。
【0006】本発明の目的は、上記従来の問題点に鑑み
て、1つのフローティングホルダによって工具ユニット
を直動と傾斜角度の両フローティング機能を持たせたこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の要旨は、支持ベースの円周上複数箇所に揺
動可能に配設された保持ブロックと、前記各保持ブロッ
クに軸線方向に進退可能に保持された摺動軸と、前記摺
動軸の先端に揺動可能に取り付けられ、工具ユニットを
保持するフローティングプレートと、前記摺動軸を前進
方向に押圧する押圧手段と、前記保持ブロックの揺動に
対し復元力を付与する板ばね手段とを備えたことを特徴
とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図1において、1はフローティング
ホルダである。このフローティングホルダ1は支持ベー
ス2と、保持ブロック3と、保持ブロックに保持された
摺動軸4と、工具ユニット8を保持するフローティング
プレート5とを主要構成としている。
【0009】前記保持ブロック3は筒状体であり、前記
支持ベース2のベース面の円周上複数箇所、すなわち、
図例では後述する工具ユニット8のグラインダ9の回転
中心を中心とする円周上に120°間隔の3箇所に前記
ベース面に対して揺動可能に配設されている。この保持
ブロック3の前記支持ベース2のベース面に対する揺動
可能とする構成は図2及び図3で示すように、支持ベー
ス2のベース面の前記支持ブロック3の配設部位に、支
持ブロック3の外周より大きな面積の保持ブロック挿通
穴2aが開設され、この保持ブロック挿通穴2aの近傍
の左右に支持ブラケット13を設け、この支持ブラケッ
ト13に保持ブロック3をピボット14によって、この
ピボット14を中心に後述する工具ユニット8のグライ
ンダ9の回転中心を通る面内で揺動可能に支持した構成
である。
【0010】前記摺動軸4は前記保持ブロック3内に固
定されているガイドブッシュ17を介して軸線方向に進
退可能に保持され、かつその後方に設けたスプリング1
0によって前進方向に押圧されている。また、摺動軸4
の前方は前記支持ベース2のベース面を貫通して突出し
ており、先端には球状体4aが設けられ、この球状体4
aを受ける球面軸受6を介して前記フローティングプレ
ート5が揺動可能に取り付けられている。
【0011】前記支持ベース2のベース面の円周上複数
箇所に前記ベース面に対して揺動可能に配設されている
各保持ブロック3の後端面にはドーナツ状の板ばね11
(2枚重ね)が取付けられ、この板ばね11に前記摺動
軸4の後端が押さえナット12によって連結されてい
る。このドーナツ状の板ばね11によって各保持ブロッ
ク3は連繋され、各保持ブロック3は通常摺動軸4が互
いに平行となる角度位置に保持されている。そして、板
ばね11は前記摺動軸4との連結点を頂点として円周方
向に波形に形成され、この波形部により保持ブロック3
の揺動による摺動軸4の変位を吸収するようになってい
る。
【0012】前記フローティングプレート5の前面には
チャック7が設けられており、このチャック7にバリ取
りの工具ユニット8が着脱可能に装着されている。この
工具ユニット8は回転する例えばカップ形砥石よりなる
グラインダ9を備えた高周波ハンドグラインダが適当で
ある。
【0013】上記のような構成のフローティングホルダ
1は、ロボットにより作業させる場合には、図1で示す
ように、ロボットハンド15にブラケット16を介して
支持ベース2を取り付けて使用する。
【0014】本発明は上記の通りの構成であるから、工
具ユニット8がチャック7によって装着されているフロ
ーティングプレート5は、スプリング10によって前進
方向に付勢されている摺動軸4により常に押し付け力が
付与されており、図1で示すようにバリの寸法バラツキ
やバリの形状のバラツキにより工具ユニット8に矢印E
1の軸線後退方向の過大な切削抵抗が作用したとき、摺
動軸4がスプリング10を圧縮してフローティングプレ
ート5と共に後退移動する。すなわち、直動フローティ
ング作用を行うのである。このとき、板ばね11は軸線
方向に撓んで摺動軸4の後退移動を吸収する。
【0015】また、フローティングプレート5は、保持
ブロック3が揺動可能であるため、工具ユニット8の軸
線方向に対し直交する方向にも摺動軸4の球状体4a
と、この球状体4aを受ける球面軸受6を支点にして僅
かに揺動する。このとき保持ブロック3が揺動して板ば
ね11が曲げ方向に撓み、この板ばね11の撓みで工具
ユニット8の押し付け力が付与される。
【0016】さらに詳しく説明すると、図1で示すよう
に、バリの寸法バラツキやバリの形状のバラツキにより
グラインダ9に例えば矢印E2の過大な切削抵抗が作用
したとき、フローティングプレート5は図1及び図2に
おいて、下側の2つの保持ブロック3に保持されている
摺動軸4の球状体4aと、この球状体4aを受ける球面
軸受6を支点にして僅かに揺動する。このとき上側の1
つの保持ブロック3は揺動するが下側の2つの保持ブロ
ック3はE2方向には揺動できない。これにより、各保
持ブロック3に連繋されているドーナツ状の板ばね11
に曲げ方向の撓みが生ずる。すなわち、傾斜角度フロー
ティング作用を行うのである。このとき、スプリング1
0はほとんど関与しない。この板ばね11の撓みにより
上側の1つの保持ブロック3の揺動に対し復元力が付与
される。すなわち押し付け力を付与するのである。
【0017】上側の1つの保持ブロック3が揺動し、下
側の2つの保持ブロック3は不動となるフローティング
プレート5の揺動では、板ばね11の撓みによる円周上
3箇所の摺動軸4の板ばね11との各連結点を結ぶ3角
形の頂点位置がくずれるが、このくずれを板ばね11の
円周方向に形成した波形で吸収する。
【0018】上記本発明のバリ取り使用例を図4及び図
5によって説明する。図4で示すように、湯口の堰G1
が生じている鋳造ワークWにおいては、ワークWの側面
に生じている堰G1に対し工具ユニット8の軸線を向け
てグラインダ9を当接するようフローティングホルダ1
を位置して、工具ユニット8の軸線方向の直動フローテ
ィングF1でバリ取りが行われる。
【0019】また、図5で示すように、側面周囲に見切
りバリG2が生じているワークWにおいては、ワークW
の側面に対し工具ユニット8の軸線を直角に向けてグラ
インダ9を見切りバリG2に当接するようフローティン
グホルダ1を位置して、工具ユニット8の傾斜角度フロ
ーティングF2でバリ取りが行われる。
【0020】尚、上記の実施例では本発明をワークのバ
リ取りで説明したが、バリ取り以外のワークの切削,研
削にも適用され、工具ユニット8のグラインダ9の他に
エンドミルや超硬ロータリバーを用いることも可能であ
り、三次元形状した金型の磨きにも適用できる。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によると、支持ベー
スの円周上複数箇所に、軸線方向に進退可能に保持さ
れ、かつ押圧手段により前進方向に押圧された摺動軸を
備えた保持ブロックを揺動可能に配設し、前記保持ブロ
ックの揺動に対し復元力を付与する板ばね手段を設け、
工具ユニットを保持するフローティングプレートを前記
摺動軸の先端に揺動可能に取り付けて、工具ユニットを
直動と傾斜角度の両フローティング可能とした構成であ
るから、1つのフローティングホルダによって工具ユニ
ットを直動と傾斜角度の両フローティング機能が得ら
れ、ロボットによってワークを加工する際にシングルハ
ンドにより1つのフローティングホルダでワークに対し
異なる加工姿勢で行うことができ、また、全てメカニッ
クで構成されているため、エアシリンダのようにエアホ
ースやエアを制御する回路,ソレノイドバルブが不要で
あり、エアホースの取り回しによるロボットの作動制限
を受けることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要部断面側面図
【図2】図1のA−A線断面図
【図3】図1のB−B線矢視拡大図
【図4】本発明の直動フローティングの使用例を示す図
【図5】本発明の傾斜角度フローティングの使用例を示
す図
【符号の説明】
1 フローティングホルダ 2 支持ベース 2a 保持ブロック挿通穴 3 保持ブロック 4 摺動軸 5 フローティングプレート 7 チャック 8 工具ユニット 9 グラインダ 10 スプリング 11 板ばね 13 支持ブラケット 14 ピボット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持ベースの円周上複数箇所に揺動可能
    に配設された保持ブロックと、前記各保持ブロックに軸
    線方向に進退可能に保持された摺動軸と、前記摺動軸の
    先端に揺動可能に取り付けられ、工具ユニットを保持す
    るフローティングプレートと、前記摺動軸を前進方向に
    押圧する押圧手段と、前記保持ブロックの揺動に対し復
    元力を付与する板ばね手段とを備えたことを特徴とする
    フローティングホルダ。
JP6560897A 1997-03-05 1997-03-05 フローティングホルダ Pending JPH10249664A (ja)

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JP6560897A JPH10249664A (ja) 1997-03-05 1997-03-05 フローティングホルダ

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JP6560897A JPH10249664A (ja) 1997-03-05 1997-03-05 フローティングホルダ

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103072033A (zh) * 2013-02-09 2013-05-01 溧阳市科华机械制造有限公司 数控立式车床上具有双级浮动功能的液压夹具
CN109015019A (zh) * 2012-11-27 2018-12-18 马吉尔微力学有限公司 工件固定装置和用于给工件固定装置配备工件的方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109015019A (zh) * 2012-11-27 2018-12-18 马吉尔微力学有限公司 工件固定装置和用于给工件固定装置配备工件的方法
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Effective date: 20040427

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040907