JPH10249661A - 工作機械 - Google Patents
工作機械Info
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- JPH10249661A JPH10249661A JP5647597A JP5647597A JPH10249661A JP H10249661 A JPH10249661 A JP H10249661A JP 5647597 A JP5647597 A JP 5647597A JP 5647597 A JP5647597 A JP 5647597A JP H10249661 A JPH10249661 A JP H10249661A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermal displacement
- slide member
- saddle
- machine tool
- linear guide
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ガイド機構3,5に対してスライド部材6の
熱変位に起因した押圧力が加わらないようにして、前記
ガイド機構3,5の寿命を向上させる。 【解決手段】 本発明に係る工作機械1は、ガイド機構
3,5によりスライド部材6を両側から支持した状態
で、そのスライド部材6をスライド方向(X軸方向)に
移動させる工作機械1において、スライド部材6には、
その端面6u,6dの熱変位に起因した押圧力がガイド
機構3,5に加わらないように、その熱変位分を吸収す
る熱変位吸収機構10が設けられていることを特徴とす
る。このため、スライド部材6の端面6u,6dが熱変
位しても、熱変位吸収機構10の働きにより、ガイド機
構3,5にはそのスライド部材6の熱変位に起因した押
圧力が加わらない。
熱変位に起因した押圧力が加わらないようにして、前記
ガイド機構3,5の寿命を向上させる。 【解決手段】 本発明に係る工作機械1は、ガイド機構
3,5によりスライド部材6を両側から支持した状態
で、そのスライド部材6をスライド方向(X軸方向)に
移動させる工作機械1において、スライド部材6には、
その端面6u,6dの熱変位に起因した押圧力がガイド
機構3,5に加わらないように、その熱変位分を吸収す
る熱変位吸収機構10が設けられていることを特徴とす
る。このため、スライド部材6の端面6u,6dが熱変
位しても、熱変位吸収機構10の働きにより、ガイド機
構3,5にはそのスライド部材6の熱変位に起因した押
圧力が加わらない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガイド機構により
スライド部材を両側から支持した状態で、そのスライド
部材をスライド方向に移動させる工作機械に関する。
スライド部材を両側から支持した状態で、そのスライド
部材をスライド方向に移動させる工作機械に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械において、例えば、スライド部
材であるサドル等をコラム等の固定物に対して水平に移
動させる場合には、コラムの上面にリニアガイド等を設
けそのリニアガイドにより前記サドルの下面を支持する
方法が一般的である。しかしながら、前記サドルの下面
のみを支持する方法では、そのサドルを高速で移動させ
る場合や移動加速度が大きい場合にガタや振動が発生
し、スムーズな移動が困難となる。この問題を解決する
ため、前記サドルを一対のリニアガイドにより上下方向
両側から支持して水平方向に案内する技術が特開平6−
169561号公報に記載されている。この構造によ
り、前記サドルをコラムに対して高速、高加速度で移動
させてもそのサドルの浮き上がり等を防止でき、ガタや
振動等の発生が抑制される。
材であるサドル等をコラム等の固定物に対して水平に移
動させる場合には、コラムの上面にリニアガイド等を設
けそのリニアガイドにより前記サドルの下面を支持する
方法が一般的である。しかしながら、前記サドルの下面
のみを支持する方法では、そのサドルを高速で移動させ
る場合や移動加速度が大きい場合にガタや振動が発生
し、スムーズな移動が困難となる。この問題を解決する
ため、前記サドルを一対のリニアガイドにより上下方向
両側から支持して水平方向に案内する技術が特開平6−
169561号公報に記載されている。この構造によ
り、前記サドルをコラムに対して高速、高加速度で移動
させてもそのサドルの浮き上がり等を防止でき、ガタや
振動等の発生が抑制される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記サ
ドルを支持する上下のリニアガイドの距離は、そのサド
ルが移動するときのガタや振動等の発生を抑制するた
め、必要最小限の値に設定されている。このため、前記
サドルが摩擦熱やモータ等の発熱により熱膨張すると、
前記サドルの上面及び下面がそれぞれ上方、下方に熱変
位して上下のリニアガイドを押圧する。したがって、こ
の状態で前記サドルの移動が繰り返し行われると、前記
リニアガイドには常に無理な力が加わり、リニアガイド
の寿命が低下するという問題が生じる。また、前記リニ
アガイドを支持するコラムの強度もサドルの熱変位に起
因した押圧力を考慮して高く保持する必要がある。
ドルを支持する上下のリニアガイドの距離は、そのサド
ルが移動するときのガタや振動等の発生を抑制するた
め、必要最小限の値に設定されている。このため、前記
サドルが摩擦熱やモータ等の発熱により熱膨張すると、
前記サドルの上面及び下面がそれぞれ上方、下方に熱変
位して上下のリニアガイドを押圧する。したがって、こ
の状態で前記サドルの移動が繰り返し行われると、前記
リニアガイドには常に無理な力が加わり、リニアガイド
の寿命が低下するという問題が生じる。また、前記リニ
アガイドを支持するコラムの強度もサドルの熱変位に起
因した押圧力を考慮して高く保持する必要がある。
【0004】そこで、請求項1に記載の発明は、サドル
の端面の熱変位を吸収できるような機構を設けることに
より、リニアガイドに対しサドルの熱変位に起因した押
圧力が加わらないようにして、リニアガイドの寿命の向
上を図ることを目的とするものである。また、請求項2
に記載の発明は、請求項1の発明の目的に加え、簡易な
構造で信頼性の高い熱変位吸収機構を作成することをそ
の目的とするものである。また、請求項3、請求項4、
請求項5に記載の発明は、請求項1の発明の目的に加
え、コラムやサドル等を軽量化させることをその目的と
するものである。
の端面の熱変位を吸収できるような機構を設けることに
より、リニアガイドに対しサドルの熱変位に起因した押
圧力が加わらないようにして、リニアガイドの寿命の向
上を図ることを目的とするものである。また、請求項2
に記載の発明は、請求項1の発明の目的に加え、簡易な
構造で信頼性の高い熱変位吸収機構を作成することをそ
の目的とするものである。また、請求項3、請求項4、
請求項5に記載の発明は、請求項1の発明の目的に加
え、コラムやサドル等を軽量化させることをその目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、以下の
特徴を有する工作機械によって解決される。即ち、請求
項1に記載の工作機械は、ガイド機構によりスライド部
材を両側から支持した状態で、そのスライド部材をスラ
イド方向に移動させる工作機械において、前記スライド
部材には、その端面の熱変位に起因した押圧力がガイド
機構に加わらないように、その熱変位分を吸収する熱変
位吸収機構が設けられていることを特徴とする。
特徴を有する工作機械によって解決される。即ち、請求
項1に記載の工作機械は、ガイド機構によりスライド部
材を両側から支持した状態で、そのスライド部材をスラ
イド方向に移動させる工作機械において、前記スライド
部材には、その端面の熱変位に起因した押圧力がガイド
機構に加わらないように、その熱変位分を吸収する熱変
位吸収機構が設けられていることを特徴とする。
【0006】請求項1に記載の発明によると、スライド
部材の端面が熱変位しても、熱変位吸収機構の働きによ
り、ガイド機構にはそのスライド部材の熱変位に起因し
た押圧力が加わることがない。このため、ガイド機構の
寿命が向上するとともにガイド機構を支持する部材の強
度も前記押圧力が加わらない分だけ低く設計できる。
部材の端面が熱変位しても、熱変位吸収機構の働きによ
り、ガイド機構にはそのスライド部材の熱変位に起因し
た押圧力が加わることがない。このため、ガイド機構の
寿命が向上するとともにガイド機構を支持する部材の強
度も前記押圧力が加わらない分だけ低く設計できる。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載された工作機械において、前記熱変位吸収機構
は、複数の回転体を介在させた状態で嵌合する第1の部
材と第2の部材とを有しており、両部材は前記スライド
部材の端面の熱変位を吸収する方向にのみ相対移動が可
能であり、第1の部材はガイド機構に、第2の部材はス
ライド部材に連結されていることを特徴とする。
に記載された工作機械において、前記熱変位吸収機構
は、複数の回転体を介在させた状態で嵌合する第1の部
材と第2の部材とを有しており、両部材は前記スライド
部材の端面の熱変位を吸収する方向にのみ相対移動が可
能であり、第1の部材はガイド機構に、第2の部材はス
ライド部材に連結されていることを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の発明によると、熱変位吸
収機構の第1の部材と第2の部材とは複数の回転体を介
在させた状態で嵌合しているため、クリアランスを極力
小さく設定しても両部材の摺動抵抗を小さくすることが
できる。即ち、クリアランスを十分小さくできるため、
熱変位吸収機構のガタを防止できる。また、ガイド機構
に連結された第1の部材とスライド部材に連結された第
2の部材とは、そのスライド部材の端面の熱変位を吸収
する方向に相対移動が可能なため、前記スライド部材の
熱変位に起因した押圧力がガイド機構に加わることがな
い。さらに、第1の部材と第2の部材とは前記熱変位を
吸収する方向以外には相対移動が不能であるため、スラ
イド部材をスライド方向に移動させる際にそのスライド
部材とガイド機構とを確実に連結することができる。こ
のように、簡易な構造で熱変位吸収機構を製作できるた
め、熱変位吸収機構の信頼性が向上するとともに、製作
コストも低減できる。
収機構の第1の部材と第2の部材とは複数の回転体を介
在させた状態で嵌合しているため、クリアランスを極力
小さく設定しても両部材の摺動抵抗を小さくすることが
できる。即ち、クリアランスを十分小さくできるため、
熱変位吸収機構のガタを防止できる。また、ガイド機構
に連結された第1の部材とスライド部材に連結された第
2の部材とは、そのスライド部材の端面の熱変位を吸収
する方向に相対移動が可能なため、前記スライド部材の
熱変位に起因した押圧力がガイド機構に加わることがな
い。さらに、第1の部材と第2の部材とは前記熱変位を
吸収する方向以外には相対移動が不能であるため、スラ
イド部材をスライド方向に移動させる際にそのスライド
部材とガイド機構とを確実に連結することができる。こ
のように、簡易な構造で熱変位吸収機構を製作できるた
め、熱変位吸収機構の信頼性が向上するとともに、製作
コストも低減できる。
【0009】また、請求項3に記載の工作機械は、略門
型形状のフレームと、同じく略門型形状に成形されてお
り、前記フレームの内部で第1のガイド機構によって両
側から支持されている第1のスライド部材と、前記第1
のスライド部材の内部で、その第1のスライド部材の移
動方向と交差する方向に移動できるように、第2のガイ
ド機構によって両側から支持されている第2のスライド
部材とを有しており、前記第1のスライド部材及び/又
は第2のスライド部材には、それらの端面の熱変位に起
因した押圧力が各々のガイド機構に加わらないように、
その熱変位分を吸収する熱変位吸収機構が設けられてい
ることを特徴とする。
型形状のフレームと、同じく略門型形状に成形されてお
り、前記フレームの内部で第1のガイド機構によって両
側から支持されている第1のスライド部材と、前記第1
のスライド部材の内部で、その第1のスライド部材の移
動方向と交差する方向に移動できるように、第2のガイ
ド機構によって両側から支持されている第2のスライド
部材とを有しており、前記第1のスライド部材及び/又
は第2のスライド部材には、それらの端面の熱変位に起
因した押圧力が各々のガイド機構に加わらないように、
その熱変位分を吸収する熱変位吸収機構が設けられてい
ることを特徴とする。
【0010】請求項3に記載の発明によると、フレーム
の内部を第1のスライド部材が移動し、第1のスライド
部材の内部を第2のスライド部材が移動する構造であ
り、前記フレーム及び第1のスライド部材は略門型形状
に成形されている。このため、強度が向上し、強度が向
上する分だけ板厚等を少なくできる。また、前記フレー
ムに支持されている第1のガイド機構には熱変位吸収機
構の働きにより第1のスライド部材の端面の熱変位に起
因した押圧力が加わらないため、そのフレームの強度計
算において前記押圧力を考慮する必要がなくなる。同様
に、前記第1のスライド部材に支持されている第2のガ
イド機構には熱変位吸収機構の働きにより第2のスライ
ド部材の端面の熱変位に起因した押圧力が加わらないた
め、その第1のスライド部材の強度計算において前記押
圧力を考慮する必要がなくなる。このため、工作機械の
軽量化を図ることができる。
の内部を第1のスライド部材が移動し、第1のスライド
部材の内部を第2のスライド部材が移動する構造であ
り、前記フレーム及び第1のスライド部材は略門型形状
に成形されている。このため、強度が向上し、強度が向
上する分だけ板厚等を少なくできる。また、前記フレー
ムに支持されている第1のガイド機構には熱変位吸収機
構の働きにより第1のスライド部材の端面の熱変位に起
因した押圧力が加わらないため、そのフレームの強度計
算において前記押圧力を考慮する必要がなくなる。同様
に、前記第1のスライド部材に支持されている第2のガ
イド機構には熱変位吸収機構の働きにより第2のスライ
ド部材の端面の熱変位に起因した押圧力が加わらないた
め、その第1のスライド部材の強度計算において前記押
圧力を考慮する必要がなくなる。このため、工作機械の
軽量化を図ることができる。
【0011】また、請求項4に記載の発明は、請求項3
に記載された工作機械において、第1のスライド部材
は、第1のガイド機構によって上下方向から支持される
ことにより水平方向に移動可能であり、前記熱変位吸収
機構はその第1のスライド部材の上端部に設けられてい
ることを特徴とする。
に記載された工作機械において、第1のスライド部材
は、第1のガイド機構によって上下方向から支持される
ことにより水平方向に移動可能であり、前記熱変位吸収
機構はその第1のスライド部材の上端部に設けられてい
ることを特徴とする。
【0012】請求項4に記載の発明によると、熱変位吸
収機構は第1のスライド部材の上端部に設けられている
ため、その熱変位吸収機構に対してその第1のスライド
部材の重量が加わることがない。このため、熱変位吸収
機構はスライド部材がスライド方向に移動する際に、そ
のスライド部材とガイド機構とを連結できる強度があれ
ばよくなり、熱変位吸収機構を小型軽量化できる。
収機構は第1のスライド部材の上端部に設けられている
ため、その熱変位吸収機構に対してその第1のスライド
部材の重量が加わることがない。このため、熱変位吸収
機構はスライド部材がスライド方向に移動する際に、そ
のスライド部材とガイド機構とを連結できる強度があれ
ばよくなり、熱変位吸収機構を小型軽量化できる。
【0013】また、請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載された工作機械において、前記第1のガイド機構
は、第1のスライド部材の下端を支持するために平行に
設けられた複数のリニアガイドと、前記熱変位吸収機構
を介して第1のスライド部材の上端をガイドする単一の
リニアガイドとを有することを特徴とする。
に記載された工作機械において、前記第1のガイド機構
は、第1のスライド部材の下端を支持するために平行に
設けられた複数のリニアガイドと、前記熱変位吸収機構
を介して第1のスライド部材の上端をガイドする単一の
リニアガイドとを有することを特徴とする。
【0014】請求項5に記載の発明によると、第1のス
ライド部材の重量が加わる下側のリニアガイドが複数設
けられているため、一本当たりのリニアガイドに加わる
重量が小さくなり、上側に設けられたリニアガイドに加
わる押圧力とある程度バランスをとることができる。こ
のため、特定のリニアガイドのみが劣化するような不都
合が生じ難くなる。
ライド部材の重量が加わる下側のリニアガイドが複数設
けられているため、一本当たりのリニアガイドに加わる
重量が小さくなり、上側に設けられたリニアガイドに加
わる押圧力とある程度バランスをとることができる。こ
のため、特定のリニアガイドのみが劣化するような不都
合が生じ難くなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5に基づいて本発
明の一の実施の形態に係る工作機械の説明を行う。ここ
で、図1は本実施の形態に係る工作機械の要部縦断面図
(図2のI-I矢視図)であり、図2は前記工作機械の正
面図である。なお、前記工作機械の幅方向をX軸方向、
高さ方向をY軸方向、主軸の送り方向をZ軸方向として
以下の説明を行う。
明の一の実施の形態に係る工作機械の説明を行う。ここ
で、図1は本実施の形態に係る工作機械の要部縦断面図
(図2のI-I矢視図)であり、図2は前記工作機械の正
面図である。なお、前記工作機械の幅方向をX軸方向、
高さ方向をY軸方向、主軸の送り方向をZ軸方向として
以下の説明を行う。
【0016】図2に示されるように、工作機械1はベッ
ド2を備えている。前記ベッド2の上面2uには前側に
加工テーブル(図示省略)が設けられており、その加工
テーブルの後方に前面が開放された門型のコラム4が載
置されている。さらに、前記コラム4が載置されている
ベッド2の上面2uには、図1に示されるように、一定
間隔をおいて一対の下部リニアガイド3がX軸方向に設
けられている。前記下部リニアガイド3は、前記ベッド
2の上面2uに固定されたレール3rと、そのレール3
r上を摺動する摺動子3sから構成されており、その摺
動子3sが同じく前面が開放された門型のサドル6の下
面6dに固定されている。
ド2を備えている。前記ベッド2の上面2uには前側に
加工テーブル(図示省略)が設けられており、その加工
テーブルの後方に前面が開放された門型のコラム4が載
置されている。さらに、前記コラム4が載置されている
ベッド2の上面2uには、図1に示されるように、一定
間隔をおいて一対の下部リニアガイド3がX軸方向に設
けられている。前記下部リニアガイド3は、前記ベッド
2の上面2uに固定されたレール3rと、そのレール3
r上を摺動する摺動子3sから構成されており、その摺
動子3sが同じく前面が開放された門型のサドル6の下
面6dに固定されている。
【0017】また、前記コラム4の天井部4tには前面
側に段差4dが形成されており、その段差4dに上部リ
ニアガイド5のレール5rがX軸方向に固定されてい
る。そして、その上部リニアガイド5の摺動子5sがサ
ドル6の上面6uに装着された熱変位吸収機構10に固
定されている。ここで、前記熱変位吸収機構10は、後
記するように、Y軸方向の外力は吸収するが、X軸、Z
軸方向の外力に対しては剛体に近い状態に保持される。
このため、前記サドル6がレール3r,5rに倣ってX
軸方向に動かされるときは、上部リニアガイド5の摺動
子5sは熱変位吸収機構10によってそのサドル6と相
対移動不能に保持される。即ち、前記サドル6は下部リ
ニアガイド3及び上部リニアガイド5によって上下方向
から支持された状態でX軸方向に移動できるようにな
る。したがって、前記コラム4が本発明のフレームに相
当し、前記サドル6が本発明の第1のスライド部材に相
当する。また、下部リニアガイド3及び上部リニアガイ
ド5が本発明の第1のガイド機構に相当する。
側に段差4dが形成されており、その段差4dに上部リ
ニアガイド5のレール5rがX軸方向に固定されてい
る。そして、その上部リニアガイド5の摺動子5sがサ
ドル6の上面6uに装着された熱変位吸収機構10に固
定されている。ここで、前記熱変位吸収機構10は、後
記するように、Y軸方向の外力は吸収するが、X軸、Z
軸方向の外力に対しては剛体に近い状態に保持される。
このため、前記サドル6がレール3r,5rに倣ってX
軸方向に動かされるときは、上部リニアガイド5の摺動
子5sは熱変位吸収機構10によってそのサドル6と相
対移動不能に保持される。即ち、前記サドル6は下部リ
ニアガイド3及び上部リニアガイド5によって上下方向
から支持された状態でX軸方向に移動できるようにな
る。したがって、前記コラム4が本発明のフレームに相
当し、前記サドル6が本発明の第1のスライド部材に相
当する。また、下部リニアガイド3及び上部リニアガイ
ド5が本発明の第1のガイド機構に相当する。
【0018】また、前記サドル6の下面6dと前記ベッ
ド2との間にはそのサドル6をX軸方向に移動させるた
めの下部リニアモータ23が設置されており、前記サド
ル6の上面6uと前記コラム4の天井部4tとの間には
同じく上部リニアモータ25が設置されている。さら
に、前記サドル6の内部には、図2に示されるように、
左右の側壁面にそれぞれリニアガイド6yがY軸方向に
設けられており、前記リニアガイド6yのそれぞれの摺
動子(図示されていない)が主軸ヘッド7の側面に固定
されている。この構造により、前記主軸ヘッド7はリニ
アガイド6yによって幅方向両側から支持された状態で
サドル6の内部をY軸方向(上下方向)に移動できるよ
うになる。なお、前記主軸ヘッド7とサドル6の側壁面
との間には、その主軸ヘッド7をY軸方向に移動させる
ためのリニアモータ(図示されていない)が設置されて
いる。即ち、前記主軸ヘッド7が本発明の第2のスライ
ド部材に相当し、前記リニアガイド6yが第2のガイド
機構に相当する。
ド2との間にはそのサドル6をX軸方向に移動させるた
めの下部リニアモータ23が設置されており、前記サド
ル6の上面6uと前記コラム4の天井部4tとの間には
同じく上部リニアモータ25が設置されている。さら
に、前記サドル6の内部には、図2に示されるように、
左右の側壁面にそれぞれリニアガイド6yがY軸方向に
設けられており、前記リニアガイド6yのそれぞれの摺
動子(図示されていない)が主軸ヘッド7の側面に固定
されている。この構造により、前記主軸ヘッド7はリニ
アガイド6yによって幅方向両側から支持された状態で
サドル6の内部をY軸方向(上下方向)に移動できるよ
うになる。なお、前記主軸ヘッド7とサドル6の側壁面
との間には、その主軸ヘッド7をY軸方向に移動させる
ためのリニアモータ(図示されていない)が設置されて
いる。即ち、前記主軸ヘッド7が本発明の第2のスライ
ド部材に相当し、前記リニアガイド6yが第2のガイド
機構に相当する。
【0019】また、前記主軸ヘッド6にはその主軸ヘッ
ド6に対してZ軸方向に移動できる主軸保持ラム8が取
付けられており、その主軸保持ラム8の中心に主軸9が
回転可能な状態で装着されている。上記した構造によ
り、前記主軸9はサドル6、主軸ヘッド7、主軸保持ラ
ム8が動かされることにより、X軸、Y軸、Z軸方向に
移動可能となる。
ド6に対してZ軸方向に移動できる主軸保持ラム8が取
付けられており、その主軸保持ラム8の中心に主軸9が
回転可能な状態で装着されている。上記した構造によ
り、前記主軸9はサドル6、主軸ヘッド7、主軸保持ラ
ム8が動かされることにより、X軸、Y軸、Z軸方向に
移動可能となる。
【0020】前記サドル6の上面6uに装着されている
熱変位吸収機構10は、前記サドル6が熱膨張する際の
上面6uの熱変位を吸収し、その熱変位に起因した押圧
力が前記上部リニアガイド5、下部リニヤガイド3に加
わらないようにする機構であり、そのサドル6のX軸方
向両側にそれぞれ一台づつ設けられている(図2参
照)。前記熱変位吸収機構10は、図1(B)に示され
るように、軸方向に相対移動可能なシリンダ部12とピ
ストン部14及び両者12,14の間に配置されるスト
ロークボール16とから構成されている。
熱変位吸収機構10は、前記サドル6が熱膨張する際の
上面6uの熱変位を吸収し、その熱変位に起因した押圧
力が前記上部リニアガイド5、下部リニヤガイド3に加
わらないようにする機構であり、そのサドル6のX軸方
向両側にそれぞれ一台づつ設けられている(図2参
照)。前記熱変位吸収機構10は、図1(B)に示され
るように、軸方向に相対移動可能なシリンダ部12とピ
ストン部14及び両者12,14の間に配置されるスト
ロークボール16とから構成されている。
【0021】前記ピストン部14は、サドル6の上面6
uに取付けられるフランジ14fと前記シリンダ部12
に収納される軸体14sとから構成されており、その軸
体14sの下部にストロークボール16を支持するリン
グ状の段差16dが形成されている。前記シリンダ部1
2はその外側面が、前述のように、上部リニアガイド5
の摺動子5sを固定できる構造であり、その内側には前
記ピストン部14の軸体14sとストロークボール16
とを同軸に収納するボア面12bが形成されている。
uに取付けられるフランジ14fと前記シリンダ部12
に収納される軸体14sとから構成されており、その軸
体14sの下部にストロークボール16を支持するリン
グ状の段差16dが形成されている。前記シリンダ部1
2はその外側面が、前述のように、上部リニアガイド5
の摺動子5sを固定できる構造であり、その内側には前
記ピストン部14の軸体14sとストロークボール16
とを同軸に収納するボア面12bが形成されている。
【0022】前記ストロークボール16は、シリンダ部
12のボア面12dとピストン部14の軸体14sとの
間に位置決めされて両者12,14が軸方向に摺動する
際の摺動抵抗を小さくするとともにガタを抑制する部材
であり、複数のボール16bと、それらのボール16b
を前記軸体14sの周囲に均等に配置するための筒状の
保持具16hとから構成されている。なお、前記ボール
16bは保持具16hに対して回転自在に保持されてお
り、そのボール16bの径は軸体14sとボア面12b
との隙間の寸法にほぼ等しく設定されている。
12のボア面12dとピストン部14の軸体14sとの
間に位置決めされて両者12,14が軸方向に摺動する
際の摺動抵抗を小さくするとともにガタを抑制する部材
であり、複数のボール16bと、それらのボール16b
を前記軸体14sの周囲に均等に配置するための筒状の
保持具16hとから構成されている。なお、前記ボール
16bは保持具16hに対して回転自在に保持されてお
り、そのボール16bの径は軸体14sとボア面12b
との隙間の寸法にほぼ等しく設定されている。
【0023】前記熱変位吸収機構10はピストン部14
のフランジ14fがサドル6の上面6uに固定されるこ
とにより、その軸心がY軸と平行になるように位置決め
される。このため、前記サドル6の上面6uが上方に熱
変位しても、熱変位吸収機構10のピストン部14がシ
リンダ部12に押し込まれるだけであり、上部リニアガ
イド5にはサドル6の上面6uの熱変位に起因した押圧
力が加わることがない。一方、前記熱変位吸収機構10
のピストン部14とフランジ14fとは上下方向(Y軸
方向)以外は相対移動不能であるため、前記サドル6が
X軸方向に移動するときにはそのサドル6と上部リニア
ガイド5の摺動子5sとは堅固に連結され、ガタが生じ
ることがない。即ち、前記シリンダ部12が本発明の第
1の部材、ピストン部14が本発明の第2の部材に相当
し、ストロークボール16のボール16bが本発明の回
転体に相当する。
のフランジ14fがサドル6の上面6uに固定されるこ
とにより、その軸心がY軸と平行になるように位置決め
される。このため、前記サドル6の上面6uが上方に熱
変位しても、熱変位吸収機構10のピストン部14がシ
リンダ部12に押し込まれるだけであり、上部リニアガ
イド5にはサドル6の上面6uの熱変位に起因した押圧
力が加わることがない。一方、前記熱変位吸収機構10
のピストン部14とフランジ14fとは上下方向(Y軸
方向)以外は相対移動不能であるため、前記サドル6が
X軸方向に移動するときにはそのサドル6と上部リニア
ガイド5の摺動子5sとは堅固に連結され、ガタが生じ
ることがない。即ち、前記シリンダ部12が本発明の第
1の部材、ピストン部14が本発明の第2の部材に相当
し、ストロークボール16のボール16bが本発明の回
転体に相当する。
【0024】このように、本実施の形態に係る工作機械
1によると、サドル6の上面が熱変位しても、熱変位吸
収機構10の働きにより、上部リニアガイド5等にはサ
ドル6からの押圧力が加わることがない。このため、前
記サドル6がX軸方向に移動する際にリニヤガイド3,
5に無理な力が加わることがなくなり、リニアガイド5
等の寿命が向上する。図3は、サドル6に熱変位吸収機
構10を設けたときのリニアガイド3,5の寿命と、熱
変位吸収機構10を設けなかったときのリニアガイドの
寿命を比較したものである。熱変位吸収機構10を設け
ることにより、約三倍程度リニアガイドの寿命が延びる
ことが分かる。
1によると、サドル6の上面が熱変位しても、熱変位吸
収機構10の働きにより、上部リニアガイド5等にはサ
ドル6からの押圧力が加わることがない。このため、前
記サドル6がX軸方向に移動する際にリニヤガイド3,
5に無理な力が加わることがなくなり、リニアガイド5
等の寿命が向上する。図3は、サドル6に熱変位吸収機
構10を設けたときのリニアガイド3,5の寿命と、熱
変位吸収機構10を設けなかったときのリニアガイドの
寿命を比較したものである。熱変位吸収機構10を設け
ることにより、約三倍程度リニアガイドの寿命が延びる
ことが分かる。
【0025】また、リニアガイド5等を支持するコラム
4の強度も前記押圧力が加わらない分だけ低下させるこ
とができ、工作機械の軽量化を図ることができる。さら
に、熱変位吸収機構10のシリンダ部12とピストン部
14とはボール16bを介在させた状態で嵌合している
ため、クリアランスを極力小さく設定しても両部材1
2,14の摺動抵抗を小さくすることができる。即ち、
クリアランスを十分小さくできるため、熱変位吸収機構
10のガタを防止できる。このように、簡易な構造で熱
変位吸収機構10を製作できるため、熱変位吸収機構1
0の信頼性が向上するとともに、製作コストも低減でき
る。
4の強度も前記押圧力が加わらない分だけ低下させるこ
とができ、工作機械の軽量化を図ることができる。さら
に、熱変位吸収機構10のシリンダ部12とピストン部
14とはボール16bを介在させた状態で嵌合している
ため、クリアランスを極力小さく設定しても両部材1
2,14の摺動抵抗を小さくすることができる。即ち、
クリアランスを十分小さくできるため、熱変位吸収機構
10のガタを防止できる。このように、簡易な構造で熱
変位吸収機構10を製作できるため、熱変位吸収機構1
0の信頼性が向上するとともに、製作コストも低減でき
る。
【0026】また、コラム4及びサドル6は略門型形状
に成形されているため、強度が向上し、強度の向上分だ
け板厚等を少なくできる。さらに、熱変位吸収機構10
はサドル6の上端部に設けられているため、その熱変位
吸収機構10に対してサドル6の重量が加わることがな
い。このため、熱変位吸収機構10は上部リニアガイド
5の摺動子5sとサドル6との連結を保持できる強度が
あればよくなり、熱変位吸収機構10を小型軽量化でき
る。また、サドル6の重量が加わる部位に下部リニアガ
イド3が二台平行に設けられているため、一台の下部リ
ニアガイド3に加わる負荷が半分になり、上部リニアガ
イド5に加わる負荷とある程度のバランスをとることが
できる。このため、特定のリニアガイドのみが劣化する
ような不都合が生じ難くなる。
に成形されているため、強度が向上し、強度の向上分だ
け板厚等を少なくできる。さらに、熱変位吸収機構10
はサドル6の上端部に設けられているため、その熱変位
吸収機構10に対してサドル6の重量が加わることがな
い。このため、熱変位吸収機構10は上部リニアガイド
5の摺動子5sとサドル6との連結を保持できる強度が
あればよくなり、熱変位吸収機構10を小型軽量化でき
る。また、サドル6の重量が加わる部位に下部リニアガ
イド3が二台平行に設けられているため、一台の下部リ
ニアガイド3に加わる負荷が半分になり、上部リニアガ
イド5に加わる負荷とある程度のバランスをとることが
できる。このため、特定のリニアガイドのみが劣化する
ような不都合が生じ難くなる。
【0027】なお、本実施の形態に係る工作機械1では
サドル6に熱変位吸収機構10を設けた例を示したが、
サドル6及び主軸ヘッド7の双方に熱変位吸収機構10
を設けても良い。また、本実施の形態では熱変位吸収機
構10をサドル6の幅方向に二台設ける例を示したが、
幅広で箱型の熱変位吸収機構を使用することにより、一
台の熱変位吸収機構でもサドル6と上部リニアガイド5
の摺動子5sとを良好に連結することができる。さら
に、図4に示されるように、上部リニアガイド5のレー
ル5rをコラム4の天井部4tの下面4wに取付け、摺
動子5sを熱変位吸収機構10のシリンダ部12の上面
に取付ける方式も可能である。
サドル6に熱変位吸収機構10を設けた例を示したが、
サドル6及び主軸ヘッド7の双方に熱変位吸収機構10
を設けても良い。また、本実施の形態では熱変位吸収機
構10をサドル6の幅方向に二台設ける例を示したが、
幅広で箱型の熱変位吸収機構を使用することにより、一
台の熱変位吸収機構でもサドル6と上部リニアガイド5
の摺動子5sとを良好に連結することができる。さら
に、図4に示されるように、上部リニアガイド5のレー
ル5rをコラム4の天井部4tの下面4wに取付け、摺
動子5sを熱変位吸収機構10のシリンダ部12の上面
に取付ける方式も可能である。
【0028】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、この本発明の実施の形態には請求の範囲に記載し
た技術的事項以外に次のような技術的事項を有するもの
であることを付記しておく。 (1) 請求項5に記載された工作機械において、第1
のスライド部材の上端をガイドする単一のリニアガイド
は、フレームの側面と第1のスライド部材の側面との間
に装着されている。これによって、前記リニアガイドを
フレームの下面と第1のスライド部材の上面との間に装
着する場合よりも工作機械の高さを低くできる。
たが、この本発明の実施の形態には請求の範囲に記載し
た技術的事項以外に次のような技術的事項を有するもの
であることを付記しておく。 (1) 請求項5に記載された工作機械において、第1
のスライド部材の上端をガイドする単一のリニアガイド
は、フレームの側面と第1のスライド部材の側面との間
に装着されている。これによって、前記リニアガイドを
フレームの下面と第1のスライド部材の上面との間に装
着する場合よりも工作機械の高さを低くできる。
【0029】
【発明の効果】本発明によると、スライド部材の端面が
熱変位しても、ガイド機構に対してスライド部材の熱変
位に起因した押圧力が加わることがない。このため、ガ
イド機構の寿命が向上するとともに、ガイド機構を保持
する部材の強度も押圧力が加わらない分だけ低く設計す
ることができる。
熱変位しても、ガイド機構に対してスライド部材の熱変
位に起因した押圧力が加わることがない。このため、ガ
イド機構の寿命が向上するとともに、ガイド機構を保持
する部材の強度も押圧力が加わらない分だけ低く設計す
ることができる。
【図1】本発明の一の実施の形態に係る工作機械の要部
縦断面図である。
縦断面図である。
【図2】本発明の一の実施の形態に係る工作機械の正面
図である。
図である。
【図3】本発明の一の実施の形態に係る工作機械のリニ
アガイドの寿命を表すグラフである。
アガイドの寿命を表すグラフである。
【図4】リニアガイドの他の取付け例を表す縦断面図で
ある。
ある。
2 ベッド 3 下部リニアガイド(第1のガイド機構) 4 コラム(フレーム) 5 上部リニアガイド(第1のガイド機構) 6 サドル(第1のスライド部材) 6u サドルの上面(端面) 6d サドルの下面(端面) 6y リニアガイド(第2のガイド機構) 7 主軸ヘッド(第2のスライド部材) 10 熱変位吸収機構 12 シリンダ部(第1の部材) 14 ピストン部(第2の部材) 16 ストロークボール(回転体)
Claims (5)
- 【請求項1】 ガイド機構によりスライド部材を両側か
ら支持した状態で、そのスライド部材をスライド方向に
移動させる工作機械において、 前記スライド部材には、その端面の熱変位に起因した押
圧力がガイド機構に加わらないように、その熱変位分を
吸収する熱変位吸収機構が設けられていることを特徴と
する工作機械。 - 【請求項2】 請求項1に記載された工作機械におい
て、 前記熱変位吸収機構は、複数の回転体を介在させた状態
で嵌合する第1の部材と第2の部材とを有しており、両
部材は前記スライド部材の端面の熱変位を吸収する方向
にのみ相対移動が可能であり、第1の部材はガイド機構
に、第2の部材はスライド部材に連結されていることを
特徴とする工作機械。 - 【請求項3】略門型形状のフレームと、 同じく略門型形状に成形されており、前記フレームの内
部で第1のガイド機構によって両側から支持されている
第1のスライド部材と、 前記第1のスライド部材の内部で、その第1のスライド
部材の移動方向と交差する方向に移動できるように、第
2のガイド機構によって両側から支持されている第2の
スライド部材とを有しており、 前記第1のスライド部材及び/又は第2のスライド部材
には、それらの端面の熱変位に起因した押圧力が各々の
ガイド機構に加わらないように、その熱変位分を吸収す
る熱変位吸収機構が設けられていることを特徴とする工
作機械。 - 【請求項4】 請求項3に記載された工作機械におい
て、 第1のスライド部材は、第1のガイド機構によって上下
方向から支持されることにより水平方向に移動可能であ
り、前記熱変位吸収機構はその第1のスライド部材の上
端部に設けられていることを特徴とする工作機械。 - 【請求項5】 請求項4に記載された工作機械におい
て、 前記第1のガイド機構は、第1のスライド部材の下端を
支持するために平行に設けられた複数のリニアガイド
と、前記熱変位吸収機構を介して第1のスライド部材の
上端をガイドする単一のリニアガイドとを有することを
特徴とする工作機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5647597A JPH10249661A (ja) | 1997-03-11 | 1997-03-11 | 工作機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5647597A JPH10249661A (ja) | 1997-03-11 | 1997-03-11 | 工作機械 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10249661A true JPH10249661A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=13028139
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5647597A Pending JPH10249661A (ja) | 1997-03-11 | 1997-03-11 | 工作機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10249661A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10263960A (ja) * | 1997-03-19 | 1998-10-06 | Mori Seiki Co Ltd | 工作機械 |
CN102639291A (zh) * | 2009-11-30 | 2012-08-15 | 三菱重工业株式会社 | 机床的平衡装置及平衡控制方法 |
-
1997
- 1997-03-11 JP JP5647597A patent/JPH10249661A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10263960A (ja) * | 1997-03-19 | 1998-10-06 | Mori Seiki Co Ltd | 工作機械 |
CN102639291A (zh) * | 2009-11-30 | 2012-08-15 | 三菱重工业株式会社 | 机床的平衡装置及平衡控制方法 |
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