JPH10249589A - 溶接用治具 - Google Patents

溶接用治具

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JPH10249589A
JPH10249589A JP5124597A JP5124597A JPH10249589A JP H10249589 A JPH10249589 A JP H10249589A JP 5124597 A JP5124597 A JP 5124597A JP 5124597 A JP5124597 A JP 5124597A JP H10249589 A JPH10249589 A JP H10249589A
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JP
Japan
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side contact
fixed
block
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JP5124597A
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English (en)
Inventor
Norishige Tani
典成 谷
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Araco Co Ltd
Original Assignee
Araco Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アース線の耐久性に優れた溶接用治具を提供
する。 【解決手段】 ベース13に回転可能に支持されたテー
ブル14の回転軸16には円形板部20が備えられ、そ
の外周面21がベース13の平板部11に備えたブロッ
ク33と対面している。ブロック33は、コイルバネ3
5によって円形板部20の外周面21に押しつけられて
いる。また、ブロック33には、溶接電源のアース線3
6が固定されている。テーブル14を回転させると、円
形板部20とブロック33とが摺接して両者の接触位置
が円形板部20の外周面21に沿って変位し、これによ
り、テーブル14とベース13との間の相対的位置の変
化が吸収される。従って、テーブル14の回転位置の変
化によってベース13に備えたアース線36がねじり力
を受けることはなく、アース線36の寿命が伸びる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークを回転可能
に支持する溶接用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】溶接の対象となるワークには、表面と裏
面とにそれぞれ溶接必要部を備えるものがある。また、
溶接時にはビードが溶融状態となるため、そのビード垂
れをなくすために溶接対象面を上方に向ける必要があ
る。従って、上記したワークでは、まず一方の面を上方
に向けて溶接してから、ワーク反転させて他方の面を上
方に向けて溶接するという作業が必要となる。そのワー
クの向きを変更可能に支持する溶接用治具として、図4
に示すものが一般に使用されている。この溶接用治具
は、溶接対象ワークを固定するための固定治具Jを備え
た回転板1をベース2に旋回可能に備え、その回転板1
に溶接電源より延びるアース線3の端末が固定されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の溶接用
治具においては、回転板1が回転する度にアース線3が
ねじられ、そのアース線3の寿命が短くなるという問題
があった。本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、アース線の耐久性に優れた溶接用治具の提供を目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
<請求項1の発明>請求項1の発明は、ワークを保持し
ておくためのワーク保持部が、固定部材に対して回転可
能に支持されるとともに、前記ワーク側と前記固定部材
側との間が電気的に導通可能となっており、この固定部
材からアース線が引き出されていることを特徴とする溶
接用治具である。
【0005】このような構成とすると、ワーク側と固定
部材側との間が電気的に導通可能となっているので、ワ
ークを溶接するとワークの回転部を介してアース線に電
流が流れる。ここで、アース線は固定部材から引き出さ
れているため、ワーク保持部が回転してもねじり力を受
けることはなく、アース線の寿命が伸びる。
【0006】<請求項2の発明>請求項2の発明は、請
求項1のものにおいて、前記ワーク保持部の回転軸には
回転側接触部が設けられ、前記固定部材側には回転側接
触部を受承する固定側接触部が設けられ、かつ固定側接
触部にはこの固定側接触部が回転側接触部へ押しつけら
れる方向へ付勢する弾性部材が備えられていることを特
徴とする溶接用治具である。
【0007】このような構成とすれば、弾性部材の付勢
力により、回転側と固定側との両接触部が押しつけられ
て離れることがないので、接触が確実となり、アース線
への通電状態が安定する。
【0008】<請求項3の発明>請求項3の発明は、請
求項1または2記載のものにおいて、前記回転側接触部
は円板状に形成される一方、前記固定側接触部には前記
回転側接触部を受承するV字溝が形成されて相互に摺接
可能となっていることを特徴とする溶接用治具である。
【0009】このような構成とすれば、V字溝の二辺で
円板状の回転接触部の周面を受けることができるので安
定した支持ができ、両者の接触が確実となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1ま
たは図2に基づいて説明する。溶接治具10は、図1に
示すように、4本の脚13Aにより平板部11を床面か
ら所定の高さに支持してなるベース13を備え、その平
板部11に形成された長方形の貫通孔12内でテーブル
14が回転可能に支持された構成となっている。
【0011】ベース13には、その貫通孔12の両側縁
部に一対の軸受け用のピロブロック15,15が備えら
れ、次述の回転軸16L,16Rを回転可能に支持して
いる。また、ピロブロック15を備えない両縁部のうち
の一方(図1右上側の縁部)にはストッパ30が貫通孔
12内に向かって突設され、このストッパ30にテーブ
ル14の一端が当接することで、そのテーブル14が1
80度以上回らないようになっている。
【0012】テーブル14は、全体として貫通孔12よ
りも一回り小さい長方形の導電性金属板材より形成され
ている。テーブル14の表側面の両側縁部には、長手方
向の中心にそれぞれ突部16A,16Aが設けられ、各
突部16Aから横方向反対向きに同軸となるように回転
軸16L,16Rが延設されている。また、テーブル1
4のワークWの溶接位置はテーブル14を180度回転
させた時にワークWの裏面が溶接できるように開口14
aが設けられている。
【0013】図1左上側の回転軸16Lは、その中間部
にピニオンギヤ17を備え、端部がピロブロック15に
支持されている。ピニオンギヤ17は、ベース13に固
定されたシリンダ18の駆動シャフト18Kに取り付け
られたラック19と噛合しており、シリンダ18の駆動
力によりラック19をスライドさせると回転軸16Lの
ピニオンギヤ17が回転しテーブル14が旋回する。
【0014】図1右下側の他方の回転軸16Rは、ピロ
ブロック15を貫通しており、その貫通した端部が、例
えばベリリウム銅よりなる(或いは、ベリリウム銅のメ
ッキを施した)円形板部20(本発明の回転側接触部に
相当する)の軸中心に連結している。また、回転軸16
Rは、全体が導電性の金属によって形成され、これによ
り円形板部20とテーブル14との間が通電可能となっ
ている。
【0015】ベース13の平板部11のうち円形板部2
0の外周面21に対向する部分には、摺接機構31が設
けられている。摺接機構31は、図2に示すように、テ
ーブル14の回転中心から平板部11に降ろした垂線L
(図2参照)を中心として左右対称形状をなし、その垂
線Lの両側でベース13から垂直に延びる一対のレール
32に沿って、V字溝34を備えたブロック33(本発
明の固定側接触部に相当する)が上下に移動可能に支持
されるている。ブロック33は、前記円形板部20と同
様に、例えばベリリウム銅よりなり(或いは、ベリリウ
ム銅のメッキを施されたもの)、V字溝34の中心を垂
線Lに重ねた状態で円形板部20の外周面21に向けら
れている。そして、ブロック33の下面両端部と平板部
11との間には、一対の圧縮用のコイルバネ35,35
が上下方向に圧縮された状態で取り付けられ、このコイ
ルバネ35により、ブロック33を円形板部20側に付
勢してV字溝34の2辺を円形板部20の外周面21に
それぞれ摺接可能に押しつけている。また、ブロック3
3の側部には、図示しないアーク溶接電源のアース電極
に接続されたアース線36が接続されている。具体的に
は、ブロック33の側部にはネジ孔が形成され、アース
線36の端末に固着されたいわゆる丸形端子37の孔に
ボルトBを通して共締めにて固定されている。
【0016】テーブル14には、図1に示すように、ワ
ークWを固定するための固定治具40が設けられてい
る。テーブル14の表面には、所定の配置で複数の受け
部45が備えられるとともに表裏に貫通する貫通孔46
が形成され、テーブル14の裏側面に設けられたシリン
ダ47の駆動軸が貫通孔46を介して表側面に通され、
その駆動軸の先端に備えられた爪部48と受け部45と
の間でワークWをクランプできるようになっている。ま
た、この受け部45は導電性の金属で形成されており、
ワークWとテーブル14との間が通電可能となってい
る。尚、本実施形態のアーク溶接機は、イナートガスと
して二酸化炭素を使用したものを用いており、その溶接
機に連なるトーチT、及びそのトーチTにイナートガス
を供給する管Pが図1に示されている。
【0017】以下、本実施形態の作用について説明す
る。テーブル14の固定治具40を上方に向けた状態と
し、ワークWの表面側を上に向けて受け部45と爪部4
8との間にそのワークWをシリンダ47の駆動力によっ
て挟んで固定する。そして、図示しない溶接電源をオン
にしてからトーチTをワークWに接近させる。すると、
トーチT先端とワークWとの間にアークが発生し、溶接
電源の両極が閉状態となって電流が流れる。この際、溶
接電流は、ワークWから受け部45、テーブル14、回
転軸16R、円形板部20及び、その円形板部20に接
触するブロック33を通ってアース線36へと流れる。
【0018】ワークWの表側の溶接部分の溶接が終了し
たらトーチTを待避させ、シリンダ18の駆動力により
ラック19及びピニオンギヤ17を介してテーブル14
を回転させる。すると、ブロック33のV字溝34の2
辺と円形板部20の外周面21とが摺接し、相互間の接
触位置が変わる。ここで、アース線36はベース部13
から引き出され、テーブル14が回転してもねじり力を
受けることはないので、アース線36の寿命が伸びる。
また、ブロック33のV字溝34の2辺で円形板材20
の周面を受けているので安定した支持ができ、さらに、
ブロック33がコイルバネ35により円形板部20に押
し当てれられているので、両者が離れることなはく、接
触の確実化が図られる。
【0019】テーブル14が180度回転すると、スト
ッパ30とテーブル14の縁部とが当接して位置決めさ
れる。その状態で、トーチTをテーブル14の開口14
aに潜り込ませてワークWの裏面を溶接する。ワークW
は、180度回転させることにより、裏面が上を向いて
いるので、溶融状態のビードが垂れてしまうことなく溶
接できる。
【0020】このように本実施形態によれば、アース線
36にテーブル14の回転による外力がかからないの
で、アース線36の寿命を延ばすことができる。
【0021】<他の実施形態>本発明は、前記実施形態
に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するよ
うな実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、
下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実
施することができる。
【0022】(1)前記実施形態では、テーブル14を
回転させる際には溶接を中断し、ワークWを反転させて
からワークWの裏面を溶接する構成であるが、ワークW
の種類に応じてテーブル14を回転させながら溶接を行
うものであってもよい。かかる場合、前記実施形態の溶
接治具10のように、弾性部材(コイルバネ35)でブ
ロック33を円形板部20に押しつけることで両者の接
触状態を一定に保つものであれば、溶接の電流が安定
し、製品の溶接品質も安定する。
【0023】(2)前記実施形態では、テーブル14
(ワーク保持部)の回転軸方向が水平方向を向いている
が、その回転軸が垂直方向を向いたものであってもよ
い。例えば、図3に示すように、ろくろ台状の円形のテ
ーブル50を備えたものにおいて、そのテーブル50の
周面を回転側接触部51としてそこに固定側接触部52
を摺接させる構成とすることもできる。
【0024】(3)前記実施形態では、ワーク保持部
(テーブル14)が板状をなしているが、ワークを保持
できる構造であれば、例えば、パイプを折り曲げ形成
し、それにワークを固定するためのブラケットを備えた
ようなものであってもよい。
【0025】(4)前記実施形態では回転側接触部(円
形板部20)が完全な円形をなしているが、回転側接触
部はブロック33が摺接する範囲で円弧状をなせばよ
く、例えば、扇状であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る溶接用治具の斜視図
【図2】円形板部を示す正面図
【図3】変形例を示す斜視図
【図4】従来の溶接用治具の斜視図
【符号の説明】
10…溶接治具 13…ベース 14…テーブル(ワーク保持部) 16L…回転軸 16R…回転軸 20…円形板部(回転側接触部) 33…ブロック(固定側接触部) 35…コイルバネ(弾性部材) 36…アース線 50…テーブル(ワーク保持部) 51…回転側接触部 52…固定側接触部 W…ワーク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを保持しておくためのワーク保持
    部が、固定部材に対して回転可能に支持されるととも
    に、前記ワーク側と前記固定部材側との間が電気的に導
    通可能となっており、この固定部材からアース線が引き
    出されていることを特徴とする溶接用治具。
  2. 【請求項2】 請求項1のものにおいて、前記ワーク保
    持部の回転軸には回転側接触部が設けられ、前記固定部
    材側には回転側接触部を受承する固定側接触部が設けら
    れ、かつ固定側接触部にはこの固定側接触部が回転側接
    触部へ押しつけられる方向へ付勢する弾性部材が備えら
    れていることを特徴とする溶接用治具。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のものにおいて、
    前記回転側接触部は円板状に形成される一方、前記固定
    側接触部には前記回転側接触部を受承するV字溝が形成
    されて相互に摺接可能となっていることを特徴とする溶
    接用治具。
JP5124597A 1997-03-06 1997-03-06 溶接用治具 Pending JPH10249589A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102380683A (zh) * 2011-11-11 2012-03-21 傅氏国际(大连)双金属线缆有限公司 铜包铝扁线焊接装置
CN108435844A (zh) * 2018-02-28 2018-08-24 重庆市妙果商贸有限公司 卷筒装置

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