JPH10235475A - 電気溶接機のアース構造 - Google Patents

電気溶接機のアース構造

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JPH10235475A
JPH10235475A JP4231897A JP4231897A JPH10235475A JP H10235475 A JPH10235475 A JP H10235475A JP 4231897 A JP4231897 A JP 4231897A JP 4231897 A JP4231897 A JP 4231897A JP H10235475 A JPH10235475 A JP H10235475A
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JP
Japan
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work
pressing portion
electric welding
welding
welding machine
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Pending
Application number
JP4231897A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Abiru
信幸 阿比留
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Araco Co Ltd
Original Assignee
Araco Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気溶接機のアース構造において、アース線
が邪魔になることを回避する。 【解決手段】 押し当て部21が支持片22等によって
回動可能に支持され、かつ垂直壁16に構成された付勢
機構30によって前方に付勢される。また、支持片22
には、アース線24が接続されており、押し当て部21
がアース側に導通接続されている。そして、ワークWを
ロボットアーム11で挟持した後、押し当て部21に押
し当てるとワークWがアース側へ導通され、これにより
溶接トーチ13からアークが放電されてワークWが溶接
される。このようにワークWは押し当て部21を介して
アース側へ導通接続されるから、ロボットアーム11が
動く際にアース線24が邪魔になることを回避できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気溶接機のアー
ス構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、製造ラインの自動化に伴い、ロボ
ットを用いて電気溶接することが行われる。この電気溶
接の構成について述べると、図5に示すように、ワーク
Wはロボットアーム1の先端に設けられたチャック部2
に把持され、ロボットアーム1を動かすことによりワー
クWが溶接トーチ3の先方を移動(図中、紙面に直交す
る方向に移動)するようになっている。溶接トーチ3に
は、炭酸ガス及び溶接ワイヤが供給される。また、チャ
ック部2は導電性部材からなり、そこにアース線4が接
続されている。これにより、溶接トーチ3とワークWと
の間にアークが放電され、溶接ワイヤが溶けてワークW
が溶接される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、チャック部
にアース線を接続した上記構成では、ロボットアームが
動く際にアース線が邪魔になり、動作によってはアース
線がロボットアームに絡み付いたり、引っ張られて切断
してしまうことが懸念された。本発明は、上記事情に鑑
みてなされたもので、その目的は、アース線が邪魔にな
らない電気溶接機のアース構造を提供するところにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の電気溶接機のアース構造は、可動把持機
構によってワークを保持し、このワークに対する電気溶
接を行うときに前記ワークに対すアースをとっておくた
めの電気溶接機のアース構造であって、導電性部材より
なり前記ワークに対して接離可能な押し当て部を有し、
かつこの押し当て部にアース線が電気的に接続されてい
ることに特徴を有する。
【0005】請求項2の電気溶接機のアース構造は、請
求項1記載のものにおいて、前記押し当て部は、前記ワ
ークと接触しつつ相対移動したときに、転動可能となっ
ていることに特徴を有する。
【0006】請求項3の電気溶接機のアース構造は、請
求項1又は請求項2記載のものにおいて、前記押し当て
部には前記ワークへ押し付ける方向への付勢力を作用さ
せる付勢手段が設けられていることに特徴を有する。
【0007】
【発明の作用・効果】請求項1の発明によれば、電気溶
接を行うには、可動把持機構によってワークが把持さ
れ、その状態でワークは押し当て部に接触する。これに
より、ワークは押し当て部を介してアース線と導通し、
ワークに対して電気溶接を施すことができる。従って、
従来のように可動把持機構にアース線が接続されないか
ら、可動把持機構の動作時にアース線が邪魔になること
を回避できる。
【0008】請求項2の発明によれば、押し当て部がワ
ークと接触しつつ相対移動する場合に、押し当て部が転
動するため、これらの接触はころがり摩擦となるため、
接触に伴う摩擦力を軽減し、円滑な溶接作業に寄与す
る。
【0009】請求項3の発明によれば、押し当て部は付
勢手段の付勢力によってワークに対して所定の接触圧を
得ることができるため、ワークを確実にアース接続する
ことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電気溶接機のアー
ス構造を具体化した一実施形態について図1〜図4を参
照して説明する。本実施形態の電気溶接機のアース構造
は、可動把持機構としてのロボットアームで把持したワ
ークを電気溶接するためのものである。図4中、11が
ロボットアームであり、その先端にはチャック片12A
を拡開可能に備えたチャック部12が設けられている。
そして、ワークWは、そのチャック片12Aに挟持され
る。図中、ワークWは、異なる形状の金属片W1,W
2,W3を積み重ねてなり、その重ね合わせ部分の縁部
に沿って電気溶接が施されるようになっている。また、
図4中、13は溶接トーチであり、ここにはガス供給管
14を介して炭酸ガスが供給されるとともに、ワイヤ搬
入管15を介して溶接ワイヤが供給されるようになって
いる。
【0011】さて、アース構造は、床面に立設された垂
直壁16に設けられ、図1に示すように、ワークWへ押
し当てられる押し当て部21を回動可能に支持する回動
支持機構20と、その回動支持機構20を前方に付勢す
る付勢機構30を備えて構成される。
【0012】付勢機構30について述べる。垂直壁16
には、L字状に形成さた固定ブラケット31が一方の側
部を垂直壁16から突出させた姿勢でねじ止めされると
ともに、その固定ブラケット31の一方の側部上には、
床面と平行にガイドレール32がねじ止めされている。
さらに、ガイドレール32にはアリ溝を有するスライダ
33が摺動可能に嵌め込まれ、かつそのスライダ33上
にはL字状に形成された取付ブラケット34が一方の側
部を起立させた姿勢でねじ止めされている。これによ
り、取付ブラケット34はガイドレール32に沿って前
後(図3中、矢印方向)にスライド可能とされる。
【0013】また、取付ブラケット34の後端面中央部
の位置とこれと同軸で対向する固定ブラケット31の垂
直壁16の位置にはばね受け34A,31Aが設けられ
ており、この各ばね受け34A,31Aに両端部をそれ
ぞれ嵌め込むようにしてコイルスプリング35が配設さ
れている。これにより、取付ブラケット34は、常に前
方へ付勢される。なお、固定ブラケット31の垂直壁1
6から突出する側部の前端部は、僅かに上方へ折り曲げ
られてストッパ部31Bとなっており、前方へ付勢され
た取付ブラケット34の外れを防止している。
【0014】回動支持機構20について述べる。取付ブ
ラケット34の起立する側の側片には、一対の長孔34
Bが上下に形成されており、この長孔34Bを介してそ
れぞれ導電性部材からなる支持片22がそれぞれ上下に
向かい合うような姿勢でねじ止めされている。ねじ止め
された各支持片22は上下に対向し、その支持片22間
に押し当て部21が縦向きに回動可能に取り付けられて
いる。押し当て部21は導電性部材からなり、かつ円柱
形状に形成され、その上下両側面には中心に軸部21A
が突出している。一方、各支持片22には、軸受孔22
Aが対向して形成され、そこに上記押し当て部21の軸
部21Aがベアリング23を介して嵌め込まれている。
これにより、押し当て部21全体は軸部21A周りに回
転可能となる。
【0015】さらに、各支持片22のうち、上側に位置
する支持片22にはネジ孔22Bが形成されている。そ
して、アース線24の先端に接続された端子金具25を
取付ネジ26でネジ孔22Bへ締め付けると押し当て部
21とアース線24とが支持片22を介して導通接続す
るようになっている。このアース線24は図示しない溶
接回路のアース側へ配線される。また、各支持片22に
はカバー27が装着されるようになっている。
【0016】次に、本実施形態の作用について述べる。
ワークWを電気溶接するには、まず、ワークWをロボッ
トアーム11のチャック部12で挟持する。そして、ワ
ークWを挟持したまま、ロボットアーム11を動かし、
ワークWの先端を押し当て部21に押し当てる。する
と、コイルスプリング35を圧縮しつつ取付ブラケット
34は後方(図2中、右方)へ押され、コイルスプリン
グ35の弾発力でワークWと押し当て部21とは相互に
接触した状態が確保される。これにより、ワークWとア
ース線24とが導通接続し、ワークWは溶接回路のアー
ス側へ導通することとなる。
【0017】続いて、ワークWを押し当て部21に押し
当てたまま、ロボットアーム11を上下に動かし、所望
の溶接箇所(図2では、金属片W2と金属片W3との重
ね合わせ面における側縁部)を溶接トーチ13の先端部
に近付ける。そして、図示しない溶接スイッチを作動さ
せると、溶接トーチ13とワークWとの間にアークが放
電され、溶接ワイヤが溶解して金属片W2,W3同士が
溶接される。
【0018】さらに、ワークWを押し当て部21に押し
当てたまま、ロボットアーム11を動かしてワークWを
ゆっくりと左右方向(図2中、紙面に直交する方向)に
スライドさせる。すると、図4に示すように金属片W2
と金属片W3との重ね合わせ面における側縁部に沿って
溶接作業が進められて行く。この際、押し当て部21が
左右方向に回動するため、ワークWを押し当て部21に
強く押し当てたままワークWを円滑にスライドさせるこ
とができる。
【0019】このように本実施形態では、ロボットアー
ム11にアース線24を接続しなくてもワークWを押し
当て部21に押し当てることによりワークWをアース側
へ導通させることができるから、ロボットアーム11が
動く際にアース線24が邪魔になることを回避できる。
また、押し当て部21は回動可能に支持されているか
ら、押し当て部21はワークWに押し当てられながらワ
ークWを移動させることができ、円滑な溶接作業が可能
となる。さらに、コイルスプリング35のばね力によっ
て押し当て部21はワークWに押し当てられる方向に付
勢されているため、ワークWと押し当て部21との接触
圧が高まり、ワークWを確実にアース側へ導通させるこ
とができる。
【0020】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、例えば次のように変形して実施すること
ができ、これらの実施形態も本発明の技術的範囲に属す
る。 (1) 上記実施形態では、付勢機構30が設けられ、
押し当て部21が常に前方に付勢されていたが、付勢機
構を設けずに押し当て部を回動可能に支持する支持片を
直接、垂直壁に固定する構成であってもよい。
【0021】(2) 上記実施形態では、押し当て部2
1は回動支持機構20により回動可能とされていたが、
単に押し当て部を前後にスライド可能に設けられた取付
ブラケットに固定しただけの構成であってもよい。 (3) 本実施形態では、回動支持機構20側は溶接時
にワークの移動方向へは動かないものを示したが、変位
可能な構造であってもよい。この場合に、ロボットアー
ム程には複雑な動作を要求されないため、アース線が動
作の支障になることはない。 (4)押し当て部21は特に円柱状のものに限らず、例
えば球状のものであってもよく、要はころがり摩擦を得
るものであればよい。 その他、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で種々変更し
て実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の全体を示す分解斜視図である。
【図2】ワークを押し当てた状態を示す側断面図であ
る。
【図3】外観斜視図である。
【図4】溶接作業状態を示す斜視図である。
【図5】従来例を示す側面図である。
【符号の説明】
11…ロボットアーム(可動把持機構) 21…押し当て部 24…アース線 35…コイルスプリング(付勢手段) W…ワーク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動把持機構によってワークを保持し、
    このワークに対する電気溶接を行うときに前記ワークに
    対すアースをとっておくための電気溶接機のアース構造
    であって、 導電性部材よりなり前記ワークに対して接離可能な押し
    当て部を有し、かつこの押し当て部にアース線が電気的
    に接続されていることを特徴とする電気溶接機のアース
    構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、前記押し
    当て部は、前記ワークと接触しつつ相対移動したとき
    に、転動可能となっていることを特徴とする電気溶接機
    のアース構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のものにおい
    て、前記押し当て部には前記ワークへ押し付ける方向へ
    の付勢力を作用させる付勢手段が設けられていることを
    特徴とする電気溶接機のアース構造。
JP4231897A 1997-02-26 1997-02-26 電気溶接機のアース構造 Pending JPH10235475A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001300728A (ja) * 2000-04-19 2001-10-30 Hitachi Ltd 自動溶接方法
JP2009045648A (ja) * 2007-08-20 2009-03-05 Fukuba Tekkosho:Kk 溶接用アース電極チップホルダー
CN102151965A (zh) * 2011-04-14 2011-08-17 上海泰胜风能装备股份有限公司 用于利用与筒体固定连接焊接接地线的旋转装置
KR200465067Y1 (ko) * 2011-09-29 2013-01-31 현대중공업 주식회사 접지 가능한 받침 장치

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Effective date: 20051005

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A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051101

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060307