JPH10249547A - 電縫鋼管のガスシールド溶接装置 - Google Patents

電縫鋼管のガスシールド溶接装置

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JPH10249547A
JPH10249547A JP5898597A JP5898597A JPH10249547A JP H10249547 A JPH10249547 A JP H10249547A JP 5898597 A JP5898597 A JP 5898597A JP 5898597 A JP5898597 A JP 5898597A JP H10249547 A JPH10249547 A JP H10249547A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸化物欠陥の多発しやすい材料を用いて電縫
鋼管を製造する場合に、冷却水の還流配管を不要として
インピーダーコアの断面積を大きくし、溶接効率の向上
を図る。 【解決手段】 不活性ガスシールド雰囲気下において誘
導加熱によりオープンパイプ1aのエッジ部を加熱し、
直ちにスクイズロール10で加圧・接合する電縫鋼管1
のガスシールド溶接装置である。オープンパイプ1a内
に挿入されるインピーダーケース5の後端側に液化ガス
配管21を連結する。インピーダーケース5の先端側に
おける溶接点8と対向する部分に液化ガスの噴出孔22
を設ける。液化ガス配管21を介してインピーダーケー
ス5内に供給された液化ガスがインピーダーコアを冷却
した後溶接点8に向けて噴出し、溶接部をガスシールす
るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電縫鋼管をガスシ
ールド溶接する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電縫鋼管は誘導加熱により、オープンパ
イプのエッジ部を加熱し、直ちにスクイズロールで加圧
・接合して製造する。製造された電縫鋼管の内面側に
は、図4に示すように、溶接後の電縫鋼管1内面に生成
されるビード2を切削するための治具3や、溶接時にお
ける加熱効率を向上させる機能をもつインピーダーコア
4とそれを覆うインピーダーケース5や、切削抵抗の支
持体となるバー等を組み込んだ工具、通称マンドレル6
が挿入されている。
【0003】一般に、このマンドレル6には、インピー
ダーコア4の性能を悪化させないように、インピーダー
コア4を冷却するための冷却水配管7が配設されてお
り、インピーダーコア4を連続的に冷却できる構造とな
っている。この冷却水は、溶接点8付近の管内面に位置
するインピーダーケース5の先端部より噴出され、溶接
時に発生するスパッタが前記した治具3に付着しないよ
うにすると同時に、マンドレル6の先端に取り付けてあ
る内面ビード切削用のバイト9をも冷却する役割を果た
している。なお、図4中の1aはオープンパイプ、10
はスクイズロールを示す。
【0004】しかしながら、ペネトレータに代表される
酸化物欠陥の発生しやすい材料を用いて電縫鋼管を製造
する場合には、前記したような冷却水が溶接点近傍に向
けて噴出するような構造を持つマンドレルを使用する
と、溶接欠陥が多発し、電縫鋼管の品質を大幅に低下さ
せることになる。酸化物欠陥は、材料の加熱溶融時に生
成する酸化物の中で高融点のものがスクイズアウト(排
出)されずに電縫溶接面に残留したもので、大気および
水による高温酸化が主な要因である。そのため、酸化物
欠陥の多発しやすい材料を用いて電縫鋼管を製造する場
合には、アルゴンガスや窒素ガス等の不活性ガスを用い
て溶接部をシールドして溶接する方法が採用されてい
る。
【0005】このガスシールド溶接を実施する装置の一
例として、特開昭63−273576号のように、シー
ルドボックスを二重管として内筒に多数のガス噴射口を
設け、外筒に設けたガス供給口よりシールドガスを内筒
と外筒の間に供給し、内筒に設けた多数のガス噴出口よ
り噴射するシールドガスによってオープンパイプを被包
するものや、また、特開平2−89581号のように、
シールドボックスの内筒を高周波ワークコイルに内接す
るごとくワークコイルの成形側に配置し、さらに、溶接
点にシールドガスを噴射するガス噴出ノズルを管軸に対
して傾斜配置させることにより、溶接点付近に大気が侵
入するのを防ぎ、パイプ外面側のシールドをより確実と
するもの、が提案されている。
【0006】しかしながら、前記したようなガスシール
ド溶接装置であっても、使用するマンドレルが、管内面
側の溶接点近傍に向けて冷却水を噴出するものでは、冷
却水の蒸発によって生成する蒸気により、シール性が極
端に悪化するという問題がある。
【0007】これに対処するためには、実開昭56−1
29994号で提案された、インピーダーコアの冷却水
を管内面側の溶接点近傍に噴出させることなく還流し、
管外へ排出する形式のマンドレルを、前記した特開昭6
3−273576号や特開平2−89581号で提案さ
れたガスシールド装置と併用して使用すれば、冷却水を
管内面に流出させずに電縫溶接が行えるようになるの
で、シール性を向上させることができると考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開昭
56−129994号で提案されたような、冷却水を還
流して管外へ排出する形式のマンドレルでは、図5に示
すように、冷却水を還流するための配管(以下、「還流
配管」という)11が別途必要になるので、その分イン
ピーダ−コアの断面積が小さくなり、溶接効率が低下す
る。このことは、特に、小径サイズの場合に大きな問題
となる。なお、図5中の12はシールドガスの配管を示
す。
【0009】また、特開昭63−273576号や特開
平2−89581号で提案されたガスシールド溶接装置
にあっては、製造する電縫鋼管の内径が大きくなると、
管内面に供給する不活性ガスの絶対量が不足するので、
管内面側のシール性を向上させることが困難となる。加
えて、溶接点に向けて噴射するシールドガスの噴射方向
は、管の進行方向と同一方向であるので、管内面の流体
の流れが管の進行方向と同一方向になり、パイプオープ
ン部から大気を巻き込み、シール性を悪化させてしま
う。
【0010】すなわち、上記した特開昭63−2735
76号や特開平2−89581号で提案されたガスシー
ルド溶接装置に、実開昭56−129994号で提案さ
れたマンドレルを併用して使用したとしても、下記の理
由により、電縫鋼管の品質は良くならない。 大径の電縫鋼管の製造時には、大気の巻き込みやシ
ールドガスの不足で電縫溶接部に有害な酸化物が生じ、
品質を悪化させる。 還流配管が必要であるから、溶接効率を向上させる
ためのインピーダーコアの断面積が小さくなり、特に小
径の電縫鋼管の製造時には、溶接効率が低下する。 冷却水がマンドレルから漏れた場合、管内面に冷却
水が存在することになるので、電縫溶接部に有害な酸化
物を生じる要因となり、工具の交換が必要となる。
【0011】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みて
なされたものであり、小径の電縫鋼管を製造する場合に
も溶接効率が低下せず、また、管内面をシールド雰囲気
にしにくい大径の電縫鋼管を製造する場合にも、シール
ド性を確保し、かつ、生産性を悪化させずに、シールド
溶接できる電縫鋼管のガスシールド溶接装置を提供する
ことを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明の電縫鋼管のガスシールド溶接装置は、
オープンパイプ内に挿入されるインピーダーケースの後
端側に液化ガス配管を連結すると共に、インピーダーケ
ースの先端側における溶接点と対向する部分に液化ガス
の噴出孔を設けることとしている。そして、このような
液化ガス配管を介して供給された液化ガスにより、イン
ピーダーコアが冷却され、冷却後の液化ガスはインピー
ダーケースから溶接点に向けて噴出して溶接部をガスシ
ールすると共に、バイトを冷却する。
【0013】
【発明の実施の形態】第1の本発明の電縫鋼管のガスシ
ールド溶接装置は、不活性ガスシールド雰囲気下におい
て誘導加熱によりオープンパイプのエッジ部を加熱し、
直ちにスクイズロールで加圧・接合する電縫鋼管のガス
シールド溶接装置において、オープンパイプ内に挿入さ
れるインピーダーケースの後端側に液化ガス配管を連結
すると共に、インピーダーケースの先端側における溶接
点と対向する部分に液化ガスの噴出孔を設け、液化ガス
配管を介してインピーダーケース内に供給された液化ガ
スがインピーダーコアを冷却した後溶接点に向けて噴出
し、溶接部をガスシールするようにしたものである。
【0014】また、第2の本発明の電縫鋼管のガスシー
ルド溶接装置は、前記した第1の本発明の電縫鋼管のガ
スシールド溶接装置において、管内に挿入するマンドレ
ル内に、管の進行方向と逆向きのガス噴出口を設けた非
磁性のシールドガス配管を設けると共に、前記マンドレ
ルあるいはインピーダーケースに、管内からのガスの流
出を防止する非磁性のパッキンを設置したものである。
【0015】また、第3の本発明の電縫鋼管のガスシー
ルド溶接装置は、前記した第1,第2の本発明の電縫鋼
管のガスシールド溶接装置において、オープンパイプの
外径より大きい内径を有し、かつ、多数のガス噴出口を
有する内筒と、複数個のガス供給口を有し高周波ワーク
コイルに内接する外筒とからなり、内筒と外筒との間に
シールドガスを通流する構造となした二重管でシールド
ボックスを構成し、該シールドボックスはオープンパイ
プを同心円上に囲繞するごとく溶接点後方に近接配置し
たものである。
【0016】上記した第1の本発明の電縫鋼管のガスシ
ールド溶接装置は、特に小径管の製造に適したものであ
り、液化ガス配管を介してインピーダーケース内に供給
された液化ガスにより、インピーダーコアを冷却する。
冷却後の液化ガスは溶接点に向けて噴出して溶接部をガ
スシールすると共に、バイトを冷却する。従って、酸化
物欠陥の多発しやすい材料を用いて電縫鋼管を製造する
場合に、従来のガスシールド溶接装置に必要不可欠であ
った冷却水の還流配管が不要となるので、インピーダー
コアの断面積を大きくでき、溶接効率が向上する。
【0017】しかし、大径管の製造に際しては、冷却後
溶接点に向けて噴出する液化ガスだけでは、溶接部のシ
ールドが不十分となる場合があるので、マンドレルある
いはインピーダーケースに、管内からのガスの流出を防
止する非磁性のパッキンを設置すると共に、マンドレル
に設けた非磁性のシールドガス配管を介して管内に更に
シールドガスを供給する。この時、シールドガスは、管
の進行方向と逆向きに噴出されるので、溶接部に大気を
巻き込むことがない。また、パッキンによって管からの
シールドガスの流出が防止できるので、シールドガスの
不足で電縫溶接部に有害な酸化物が生じることもない。
【0018】第2の本発明の電縫鋼管のガスシールド溶
接装置において、マンドレルに設けたシールドガス配管
やパッキンを非磁性としたのは、シールドガス配管やパ
ッキンへの誘導電流の流れによる電力ロスを防止するた
めである。シールドガス配管に使用する非磁性材料とし
ては、例えば耐熱性エポキシ樹脂、ジアリルフタレート
樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フラ
ン樹脂、ポリイミド樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂等
の耐熱性樹脂が適している。また、パッキンに使用する
非磁性材料としては、耐熱性ゴムが適している。
【0019】また、前記した第2の本発明の電縫鋼管の
ガスシールド溶接装置に代えて、あるいは、第2の本発
明の電縫鋼管のガスシールド溶接装置に加えて、さら
に、オープンパイプの外径より大きい内径を有し、か
つ、多数のガス噴出口を有する内筒と、複数個のガス供
給口を有し高周波ワークコイルに内接する外筒とからな
り、内筒と外筒との間にシールドガスを通流する構造と
なした二重管でシールドボックスを構成し、該シールド
ボックスはオープンパイプを同心円上に囲繞するごとく
溶接点後方に近接配置したものでもよい。
【0020】
【実施例】以下、本発明に係る電縫鋼管のガスシールド
溶接装置を図1〜図3に示す一実施例に基づいて説明す
る。図1は第1の本発明に係る電縫鋼管のガスシールド
溶接装置の一実施例を示す概略構成図、図2は第2の本
発明に係る電縫鋼管のガスシールド溶接装置の一実施例
を示す概略構成図、図3は第3の本発明に係る電縫鋼管
のガスシールド溶接装置の一実施例を示す概略構成図で
ある。なお、図1〜図3中において、図4及び図5と同
一符号は同一部分あるいは相当部分を示し、詳細な説明
を省略する。
【0021】図1において、21はインピーダーケース
5の後端側に連結した、例えば液化窒素ガス等の液化ガ
ス配管であり、この液化ガス配管21を介してインピー
ダーケース5内に例えば液化窒素ガスを供給し、従来の
冷却水に代わってインピーダーケース5内のインピーダ
ーコア(図示省略)を冷却する。
【0022】そして、インピーダーコアを冷却した後の
液化窒素ガスは、インピーダーケース5の先端側におけ
る溶接点と対向する部分に設けた噴出孔22より溶接点
8に向かって噴出し、溶接部をガスシールすると共に、
バイト9を冷却する。
【0023】第1の本発明に係る電縫鋼管のガスシール
ド溶接装置は上記したような構成であり、例えば小径の
電縫鋼管の製造時には、液化ガス配管21を介してイン
ピーダーケース5内に液化窒素ガスを供給するのであ
る。この液化窒素ガスはインピーダーコアを冷却した
後、噴出孔22より溶接点8に向けて噴出し、溶接部を
ガスシールすると共に、バイト9を冷却する。
【0024】このように、第1の本発明に係る電縫鋼管
のガスシールド溶接装置によれば、酸化物欠陥の多発し
やすい材料を用いて電縫鋼管を製造する場合に、従来の
ガスシールド溶接装置に必要不可欠であった冷却水の還
流配管が不要となるので、インピーダーコアの断面積を
大きくでき、溶接効率を向上することができる。
【0025】図2において、23は管内に挿入するマン
ドレル6内に設けた例えば耐熱性エポキシ樹脂製のシー
ルドガス配管であり、溶接点よりも上流側の位置におい
て、管の進行方向と逆向きにガス噴出口23aを設けて
いる。24は例えばマンドレル6に外嵌状に設置され、
マンドレル6とオープンパイプ1aとで形成された環状
空間25を密閉する、例えばゴム製のパッキンである。
【0026】第2の本発明に係る電縫鋼管のガスシール
ド溶接装置は上記したような構成であり、例えば大径の
電縫鋼管の製造時には、前記第1の本発明に係る電縫鋼
管のガスシールド溶接装置と同様に、液化ガス配管21
を介してインピーダーケース5内に液化窒素ガスを供給
し、インピーダーコアを冷却すると共に、冷却後の液化
窒素ガスは噴出孔22より溶接点に向けて噴出し、溶接
部のガスシールとバイト9の冷却を行う。
【0027】しかしながら、大径鋼管の製造時にあって
は、ガスシールすべき面積が大きく、冷却後の前記液化
窒素ガスだけでは、溶接部を完全にシールすることがで
きない。そこで、前記液化窒素ガスの供給と共に、パッ
キン24によって密閉されたマンドレル6とオープンパ
イプ1aとで形成された環状空間25に、ガス噴出口2
3aからシールドガスを供給する。このシールドガスの
噴射方向は、管の進行方向と逆向きであるので、管内面
の流体の流れが管の進行方向と逆方向となり、パイプオ
ープン部からの大気の巻き込みが防止される。
【0028】次に、本発明に係る電縫鋼管のガスシール
ド溶接装置の効果を確認するために行った実験の結果に
ついて説明する。重量%で、C:0.30%、Si:0.
25%、Mn:0.55%、Cr:1.0%、Mo:0.20
%を含む、外径34.0mm、肉厚1.6mmの電縫鋼
管を10本、図1に示す本発明に係る電縫鋼管のガスシ
ールド溶接装置を用いて製造したところ、ペネトレータ
ーは全く発生しなかった。なお、この製造に際しては、
液化ガス配管から液化窒素ガスを0.3Nm3/min 供給し
た。
【0029】また、前記と同じ材質で、外径101.6
mm、肉厚4.0mmの電縫鋼管を10本、図2に示す
本発明に係る電縫鋼管のガスシールド溶接装置を用いて
製造した場合も、ペネトレーターは全く発生しなかっ
た。なお、この製造に際しては、液化ガス配管から液化
窒素ガスを0.3Nm3/min 供給し、また、シールドガス
配管からN2 ガスを1.1Nm3/min 、1kgf/cm2 の圧力
で供給した。
【0030】上記した実施例では、パッキン24をマン
ドレル6に設けたものを示したが、インピーダーケース
5に設けても良いことは勿論である。また、シールドガ
ス配管23やパッキン24も実施例で示した材料に限る
ものではなく、発明の実施の形態で示したものを採用し
ても良い。また、製造する電縫鋼管が大径の場合、図2
に示した本発明に係る電縫鋼管のガスシールド溶接装置
に、さらに、図3に示すような、オープンパイプ1aの
外径より大きい内径を有し、かつ、多数のガス噴出口3
1aを有する内筒31と、複数個のガス供給口32aを
有し高周波ワークコイル33に内接する外筒32とから
なり、内筒31と外筒32との間にシールドガスを通流
する構造となした二重管でシールドボックス34を構成
し、該シールドボックス34はオープンパイプ1aを同
心円上に囲繞するごとく溶接点8の後方に近接配置した
ガスシールを併用したものでもよい。これが第3の本発
明に係る電縫鋼管のガスシールド溶接装置である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電縫鋼管
のガスシールド溶接装置によれば、酸化物欠陥の多発し
やすい材料を用いて電縫鋼管を製造する場合に、従来の
ガスシールド溶接装置に必要不可欠であった冷却水の還
流配管が不要となるので、インピーダーコアの断面積を
大きくでき、溶接効率が向上する。加えて、マンドレル
あるいはインピーダーケースに、管内からのガスの流出
を防止する非磁性のパッキンを設置すると共に、マンド
レルに設けた非磁性の配管から管の進行方向と逆向きに
管内にシールドガスを供給したり、また、オープンパイ
プの外径より大きい内径を有し、かつ、多数のガス噴出
口を有する内筒と、複数個のガス供給口を有し高周波ワ
ークコイルに内接する外筒とからなり、内筒と外筒との
間にシールドガスを通流する構造となした二重管でシー
ルドボックスを構成し、該シールドボックスはオープン
パイプを同心円上に囲繞するごとく溶接点後方に近接配
置したりすれば、電力のロスを防止しつつ、また、溶接
部に大気を巻き込むこともなく、さらに、シールドガス
の不足で電縫溶接部に有害な酸化物が生じることもな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の本発明に係る電縫鋼管のガスシールド溶
接装置の一実施例を示す概略構成図である。
【図2】第2の本発明に係る電縫鋼管のガスシールド溶
接装置の一実施例を示す概略構成図である。
【図3】第3の本発明に係る電縫鋼管のガスシールド溶
接装置の一実施例を示す概略構成図である。
【図4】従来の電縫鋼管のガスシールド溶接装置を縦断
面して示す説明図である。
【図5】実開昭56−129994号で提案されたよう
な冷却水を還流して管外へ排出する形式のマンドレルを
使用した電縫鋼管のガスシールド溶接装置の概略構成図
である。
【符号の説明】
1 電縫鋼管 1a オープンパイプ 5 インピーダーケース 6 マンドレル 10 スクイズロール 21 液化ガス配管 22 噴出孔 23 シールドガス配管 23a ガス噴出口 24 パッキン 31 内筒 31a ガス噴出口 32 外筒 32a ガス供給口 33 高周波ワークコイル 34 シールドボックス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不活性ガスシールド雰囲気下において誘
    導加熱によりオープンパイプのエッジ部を加熱し、直ち
    にスクイズロールで加圧・接合する電縫鋼管のガスシー
    ルド溶接装置において、オープンパイプ内に挿入される
    インピーダーケースの後端側に液化ガス配管を連結する
    と共に、インピーダーケースの先端側における溶接点と
    対向する部分に液化ガスの噴出孔を設け、液化ガス配管
    を介してインピーダーケース内に供給された液化ガスが
    インピーダーコアを冷却した後溶接点に向けて噴出し、
    溶接部をガスシールするようにしたことを特徴とする電
    縫鋼管のガスシールド溶接装置。
  2. 【請求項2】 管内に挿入するマンドレル内に、管の進
    行方向と逆向きのガス噴出口を設けた非磁性のシールド
    ガス配管を設けると共に、前記マンドレルあるいはイン
    ピーダーケースに、管内からのガスの流出を防止する非
    磁性のパッキンを設置したことを特徴とする請求項1記
    載の電縫鋼管のガスシールド溶接装置。
  3. 【請求項3】 オープンパイプの外径より大きい内径を
    有し、かつ、多数のガス噴出口を有する内筒と、複数個
    のガス供給口を有し高周波ワークコイルに内接する外筒
    とからなり、内筒と外筒との間にシールドガスを通流す
    る構造となした二重管でシールドボックスを構成し、該
    シールドボックスはオープンパイプを同心円上に囲繞す
    るごとく溶接点後方に近接配置したことを特徴とする請
    求項1又は2記載の電縫鋼管のガスシールド溶接装置。
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