JPH04158983A - 狭開先溶接トーチ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、厚板の狭開先ＭＩＧ、ＭＡＧ。

Ｔ■Ｇ熔接に通用される狭開先溶接トーチに関する。

〔従来の技術〕

従来の厚板の狭開先ＭＩＧ、ＭＡＧ溶接に使用される狭
開先溶接トーチは、第４図（Ａ）部分縦断正面図、　（
Ｂ）側面図、　（Ｃ）底面図に示すように、偏平長方形
断面のトーチ本体１の長辺方向中央部にワイヤ送給孔２
が縦設され、その基部にワイヤ導入口３が付設されると
ともに先端にコンタクトチップ４が嵌設されており、ま
たこのワイヤ送給孔２の両側に１対のシールドガス送給
孔５が縦設され、その基部にシールドガス供給口６が付
設されるとともに先端がトーチ本体１先端に開口してお
り、更に各シールドガス送給孔５の外側にそれぞれ基部
に冷却水排出口８を持つ冷却水流路７が縦設されるとと
もに、その内部に基部に冷却水供給口１ｏを持つ冷却水
送給管９が挿入されている。

しかして、このような狭開先溶接トーチで狭開先ＭＩＧ
、ＭＡＧ溶接を行うにあたっては、第５図縦断面図、第
６図横断面図に示すように、厚板の被溶接物１５の狭開
先１６内へトーチ本体１を挿入し、ワイヤ導入口３がら
溶接ワイヤ１７を導入してコンタクトチ。

ブ４から給電し、被溶接物１５との間にアーク１８を発
生させて溶接金属１９を形成する。

このときシールドガス送給孔５カ１らシールドガス２０
をアーク１８の周りに送り出してシールドするとともに
、冷却水２３を冷却水流路７に流通させてトーチ本体１
を冷却する。

しかしながら、このような狭開先溶接トーチでは、シー
ルドガス送給孔５がワイヤ送給孔２の両側すなわち溶接
方向の前後に配設されているのみであるため、溶接中に
シールドガス２０を送給するとき、どうしても狭開先１
６内の空気２２を巻き込みアーク雰囲気のシールド状態
を完全に保つことは殆んど不可能であり、このため溶接
金属１９中に酸素。

窒素等が混入して、ブローホールや溶接割れが発生し、
またそれにより溶接金属１９の機械的性質の低下が招来
され、溶接補修作業が頻繁に発生する不具合がある。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明は、このような事情に鑑みて提案されたもので、
シールドガスへの空気の巻き込み、混入を防止してアー
ク雰囲気のガスシールド効果が向上し、ひいては溶接欠
陥が減少し溶接品質が向上し、そのため溶接補修作業も
大巾に減少する狭開先溶接トーチを提供することを目的
とする。

〔課題を解決するための手段〕

そのために本発明は、狭開先内へ挿入できる偏平長方形
断面のトーチ本体の長辺方向中央のアーク発生部の両側
に縦設された内側シールドガス孔と、上記トーチ本体の
外側に縦設された外側シールドガス孔と、上記トーチ本
体の上記外側シールドガス孔の先端噴出口の対向部に設
けられシールドガスを外向きに導くガス流偏向手段とを
具えたことを特徴とする。

〔作用〕

本発明狭開先溶接トーチにおいては、内側シールドガス
がトーチ本体先端のアーク周りに流れ出るとともに、外
側シールドガスカく狭開先内へ送り出されてトーチ本体
先端の力゛ス流偏向手段に偏向ガイドされ、トーチ本体
の溶接前後方向及び側面方向に流れ出る。従ってトーチ
本体先端のアーク周りは完全に内側シールドガスで覆わ
れるとともに、更にその外側が外側シールドガスで満た
され、狭開先内の空気は完全に外側シールドガスの外方
に排除されて、溶接時のアーク雰囲気は完全シールドの
状態に保たれる。

〔実施例〕

本発明狭開先溶接トーチをＭＩＧ、ＭＡＧ溶接トーチに
通用した一実施例を図面について説明すると、第１図は
狭開先溶接トーチを示し、同図（Ａ）は部分線断正面図
、同図（Ｂ）は部分縦断側面図、同図（Ｃ）は底面図、
第２図は同上トーチの使用状態における狭開先の縦断面
図、第３図は同上の狭開先の横断面図である。

第１図において、偏平長方形断面のトーチ本体１の長辺
方向中央部にワイヤ送給孔２力く縦設され、その基部に
ワイヤ導入口３が付設されるとともに先端にコンタクト
チップ４が嵌設されており、またこのワイヤ送給孔２の
両側に１対の内側シールドガス送給孔５が縦設され、そ
の基部にシールドガス供給口６が付設されるとともに先
端がトーチ本体１先端に開口しており、更に各内側シー
ルドガス送給孔５の外側にそれぞれ基部に冷却水排出口
８を持つ冷却水流路７が縦設されるとともに、その内部
に基部に冷却水供給口１０を持つ冷却水送給管９が挿入
されている。

しかして、トーチ本体１の外側全周にトーチ長さの中程
からほぼ先端まで延在するスカート１１が被せられ、同
スカート１１とトーチ本体１との間に外側シールドガス
送給孔１２が形成されるとともに、外側シールドガス送
給孔１２の上端基部に環状のガス導入ボックス１３が取
付けられて、そこに４個のシールドガス供給口１４が付
設されても入る。

更にトーチ本体１の外側シールドガス送給孔１２の先端
噴出口１２ａに対向する位置が、末広がりのガス流偏向
部１ａに形成されてし）る。

このような狭開先溶接トーチで狭開先溶接を行うにあた
っては、第２図、第３図に示すように、厚板の被溶接物
１５の狭開先１６内へトーチ本体１を挿入し、ワイヤ導
入口３から溶接ワイヤ１７を導入しコンタクトチップ４
から給電し、被溶接物１５との間にアーク１８を発生さ
せて溶接金属１９を形成する。

このとき内側シールドガス送給孔５から内側シールドガ
ス２０をアーク１８の周りに送り出してシールドする。

一方、シールドガス供給口１４からガス導入ボックス１
３内へ供給される外側シールドガス２１が、同ガス導入
ボックス１３内に均一に分散しトーチ本体１全周を取り
巻く外側シールドガス送給孔１２を通って狭開先１６内
へ送り出され、そしてトーチ本体１先端の体１の溶接前
後方向及び側面方向に流れ出る。

従ってトーチ本体１先端のアークＸ８の周りは完全に内
側シールドガス２０で覆われるとともに、更にその外側
が外側シールドガス２１で満たされ、狭開先１６内の空
気２２は完全に外側シールドガス２１の外方に排除され
て１．溶接時のアーク雰囲気は完全シールドの状態に保
たれる。

なお、上記実施例においては、トーチ本体１先端の外側
シールドガス２２偏向手段として、トーチ本体１に末広
がりのガス流偏向部１ａを形成したが、これに代わり、
適宜の偏向板又は偏向翼等を取付けてもよい。

〔発明の効果〕

要するに本発明によれば、狭開先内へ挿入できる偏平長
方形断面のトーチ本体の長辺方向中央のアーク発生部の
両側に縦設された内側シールドガス孔と、上記トーチ本
体の外側に縦設された外側シールドガス孔と、上記トー
チ本体の上記外側シールドガス孔の先端噴出口の対向部
に設けられシールドガスを外向きに導くガス流偏向手段
とを具えたことにより、シールドガスへの空気の巻き込
み、混入を防止してアーク雰囲気のガスシールド効果が
向上し、ひいては溶接欠陥が減少し溶接品質が向上し、
そのため溶接補修作業も大巾に減少する狭開先溶接トー
チを得るから、本発明は産業上極めて有益なものである
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明狭開先溶接トーチをＭＴＧ。 ＭＡＧ溶接トーチに適用した一実施例を示し、同図（Ａ
）は部分縦断正面図、同図（Ｂ）は部分縦断側面図、同
図（Ｃ）は底面図、第２図は同上トーチの使用状態にお
ける狭開先の縦断面図、第３図は同上の狭開先の横断面
図である。 第４図は従来の溶接トーチを示し、同図（Ａ）は部分縦
断正面図、同図（Ｂ）は側面図、同図（Ｃ）は底面図、
第５図は同上トーチの使用状態における狭開先の幡断面
図、第６図は同上の狭開先の横断面図である。 １・・・トーチ本体、１ａ・・・ガス流偏向部、２・・
・ワイヤ送給孔、３・・・ワイヤ導入口、４・・・コン
タクトチップ、５・・・内側シールドガス送給孔、６・
・・シールドガス供給口、７・・・冷却水流路、８・・
・冷却水排出口、９・・・冷却水送給管、１０・・・冷
却水供給口、１１・・・スカート、１２・・・外側シー
ルドガス送給孔、１２ａ・・・先端噴出口、１３・・・
ガス導入ボックス、１４・・・シールドガス供給口、１
５・・・被溶接物、１６・・・狭開先、１７・・・溶接
ワイヤ、１８・・・アーク、１９・・・溶接金属、２０
・・・内側シールドガス、２１・・・外側シールドガス
、２２・・・空気、２３・・・冷却水。 代理人　弁理士　塚　本　正　文 （Ｃ） 第２図 第３図 １と　　　　　　ｌγ 第４図 （Ａ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　（Ｂン（Ｃ） 第５図 第す図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 狭開先内へ挿入できる偏平長方形断面のトーチ本体の長
   辺方向中央のアーク発生部の両側に縦設された内側シー
   ルドガス孔と、上記トーチ本体の外側に縦設された外側
   シールドガス孔と、上記トーチ本体の上記外側シールド
   ガス孔の先端噴出口の対向部に設けられシールドガスを
   外向きに導くガス流偏向手段とを具えたことを特徴とす
   る狭開先溶接トーチ。